JP3205033U - 漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】漏出防止の利点を有する折り曲げ調節可能連結ヘッドを提供する。【解決手段】第1連結部10、第2連結部20及び折り曲げ調整可能な折り曲げ連結部30を有しており、第1連結部10内に第1貫通孔11が形成され、第2連結部20内に第2貫通孔21が形成され、折り曲げ連結部30内に連結貫通孔31が形成されており、第1連結部10は折り曲げ連結部30の一端に連結され、第2連結部20は折り曲げ連結部30の他端に連結され、連結貫通孔31は第1貫通孔11と第2貫通孔21との間に連通されており;折り曲げ連結部30の側壁は連結貫通孔31の径方向に沿って折り曲げられて、連結貫通孔31の軸心線を取り囲んでいる環状折り曲げ部が形成され、折り曲げ連結部30の外側に弾性構造となる漏出防止被覆材40を有し、漏出防止被覆材40は少なくとも環状折り曲げ部の外側に被覆され、且つ漏出防止被覆材40の内面は環状折り曲げ部の外面に密着されている。【選択図】図4
Description
本考案はパイプライン連結用の連結ヘッド、特に漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッドに関する。
ビル等の建物を建造する際に、通常、建物内にパイプラインを敷設する必要があり、そして、一般的に、パイプラインを建物のコンクリート構造内に埋設し、外部の水道電気設備との取り付けに供するように連結ヘッド部分のみをコンクリート構造の外部に露出させることで、パイプラインを建物のコンクリート構造の外部に露出させることなく、より美観で、安全であり、且つパイプラインの取り付け構造もより強固である。
現在、建物の建造過程において、コンクリートを打設する際に、パイプラインはコンクリートの圧迫によりズレが発生しやすい。それに伴って、コンクリート構造が凝固した後、コンクリート構造の外部に露出する連結ヘッド部は、予め設定された位置及び向きからズレが発生しやすくなり、後続の水道電気設備は取付けできない場合がある。
一般的な連結ヘッドは折り曲げできないものであるため、後続の水道電気設備の取付けにおいて、パイプラインを覆っているコンクリートの一部を除去し、コンクリート構造の外部に露出する連結ヘッドの部分が予め設定された位置及び向きに回復するようにパイプラインの位置を調整し直し、さらにコンクリートを補填することにより、水道電気設備の取り付け連結に供することができる。又は、パイプラインを覆っているコンクリートの一部を除去することを回避するためには、コンクリート構造の外部に露出する連結ヘッドの位置及び向きを強制的に折り曲げる必要があるので、連結ヘッドが破裂して漏出が発生するという現象を引き起こしやすく、依然としてパイプラインを覆っているコンクリートの一部を除去して、パイプラインの位置を調整し直した後、さらにコンクリートを補填することにより、水道電気設備の取り付け連結に供することができる。
また、パイプラインを覆っているコンクリートの一部を除去することを回避するためには、折り曲げ可能な連結ヘッドが提案されている。しかし、折り曲げの過程において、折り曲げの操作が不適切であると、当該連結ヘッドの折り曲げの部分が破裂して、漏出が発生するという現象を引き起こしやすい場合もある。上記と同様に、パイプラインを覆っているコンクリートの一部を除去して、パイプラインの位置を調整し直した後、さらにコンクリートを補填することにより、水道電気設備の取り付け連結に供することができる。
上記のように、前記連結ヘッドの構造、及び連結ヘッドの位置及び向きを調整する方式は、何れも数多くの余計な建築工数及び建築材料を消費する必要があるという欠点が存在し、建造コストの増加が生ずる。
従って、上記の欠点を克服するために、漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッドが切望されている。
本考案は、折り曲げ調整可能及び漏出防止の利点を有し、余計な建築工数及び建築材料の消費を回避できることで、建築コストを低減させる漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッドを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本考案は、第1連結部、第2連結部及び折り曲げ調整可能な折り曲げ連結部を有しており、前記第1連結部内に第1貫通孔が形成され、前記第2連結部内に第2貫通孔が形成され、前記折り曲げ連結部内に連結貫通孔が形成されており;前記第1連結部は前記折り曲げ連結部の一端に連結され、前記第2連結部は前記折り曲げ連結部の他端に連結され、前記連結貫通孔は前記第1貫通孔と第2貫通孔との間に連通されており;前記折り曲げ連結部の側壁は前記連結貫通孔の径方向に沿って折り曲げられて、前記連結貫通孔の軸心線を取り囲んでいる環状折り曲げ部が形成され、前記折り曲げ連結部の外側に弾性構造となる漏出防止被覆材を有し、前記漏出防止被覆材は少なくとも前記環状折り曲げ部の外側に被覆され、且つ前記漏出防止被覆材の内面は前記環状折り曲げ部の外面に密着されている、漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッドを提供している。
好ましくは、前記環状折り曲げ部は前記折り曲げ連結部の側壁が前記連結貫通孔の径方向に沿って外に突設されるように折り曲げられた環状山折り部であり、前記環状山折り部内に前記連結貫通孔向きの内環状逃げ隙間が形成されている。
好ましくは、前記環状山折り部は前記折り曲げ連結部の長手方向に沿って順次に配列される第1ブリッジ部、折り曲げセグメント及び第2ブリッジ部を有しており、前記第1ブリッジ部、折り曲げセグメント及び第2ブリッジ部は、何れも弧状に湾曲し、前記第1ブリッジ部は前記折り曲げセグメントの一端に接しながら橋渡し、前記折り曲げセグメントの他端は前記第2ブリッジ部に接しながら橋渡し、且つ、前記第1ブリッジ部の曲げ角度及び第2ブリッジ部の曲げ角度は、何れも前記折り曲げセグメントの曲げ角度より小さい。
好ましくは、前記環状折り曲げ部は前記折り曲げ連結部の側壁が前記連結貫通孔の径方向に沿って内側に凹設されるように折り曲げられた環状谷折り部であり、前記環状谷折り部内に外側向きの外環状逃げ隙間が形成されている。
好ましくは、前記環状谷折り部は前記折り曲げ連結部の長手方向に沿って順次に配列される第1ブリッジ部、折り曲げセグメント及び第2ブリッジ部を有しており、前記第1ブリッジ部、折り曲げセグメント及び第2ブリッジ部は、何れも弧状に湾曲し、前記第1ブリッジ部は前記折り曲げセグメントの一端に接しながら橋渡し、前記折り曲げセグメントの他端は前記第2ブリッジ部に接しながら橋渡し、且つ前記第1ブリッジ部の曲げ角度及び第2ブリッジ部の曲げ角度は、何れも前記折り曲げセグメントの曲げ角度より小さい。
好ましくは、前記第1連結部の前記折り曲げ連結部に近い一端と、前記折り曲げ連結部の外周面と、前記第2連結部の前記折り曲げ連結部に近い一端との間に環状充填凹溝が形成され、前記漏出防止被覆材が前記環状充填凹溝内に充填されて固定されている。
好ましくは、前記第1連結部の前記折り曲げ連結部から遠い一端の外壁に雄ねじ構造が設けられている。
好ましくは、前記第2連結部の前記折り曲げ連結部から遠い一端における前記第2貫通孔の内壁に雌ねじ構造が設けられている。
好ましくは、前記第2連結部の前記折り曲げ連結部から遠い一端の外壁に第1外六角形構造が形成されている。
好ましくは、前記漏出防止被覆材の外壁は第2外六角形構造に形成され、前記第2外六角形構造が前記第1外六角形構造に位置合わせる。
従来技術に比べ、本考案に係る漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッドは第1連結部、第2連結部及び折り曲げ調整可能な折り曲げ連結部を有しており、第1連結部内に第1貫通孔が形成され、第2連結部内に第2貫通孔が形成され、折り曲げ連結部内に連結貫通孔に形成されており;第1連結部は折り曲げ連結部の一端に連結され、第2連結部は折り曲げ連結部の他端に連結され、連結貫通孔は第1貫通孔と第2貫通孔との間に連通され;折り曲げ連結部の側壁は連結貫通孔の径方向に沿って折り曲げられて、連結貫通孔の軸心線を取り囲んでいる環状折り曲げ部が形成され、折り曲げ連結部の外側に弾性構造となる漏出防止被覆材を有し、漏出防止被覆材は少なくとも環状折り曲げ部の外側に被覆され、且つ漏出防止被覆材の内面は環状折り曲げ部の外面に密着される。それにより、環状折り曲げ部により折り曲げ連結部の折り曲げ調整を実現し、また弾性構造となる漏出防止被覆材は、その自体の弾性変形により環状折り曲げ部の折り曲げ変形を逃げることができるだけでなく、漏出防止被覆材により環状折り曲げ部の保護作用を奏し、さらに環状折り曲げ部が折り曲げされて変形して意外に破裂した場合、漏出防止被覆材の内面が環状折り曲げ部の外面に密着される構造により、連結貫通孔内に輸送される媒体の漏出を遮断し、漏出防止の作用を奏する。そのため、第1連結部は折り曲げ連結部の折り曲げ調整可能な構造により第2連結部に対して折り曲げ歪み調整を行うことができ、さらに、本考案の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッドの折り曲げ調整を実現することができる。本考案の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッドは、第1連結部及び第2連結部の一方がパイプラインに連結されて建物のコンクリート構造に埋設されるように取付けられた後、第1連結部及び第2連結部の他方がコンクリート構造の外部に露出するとともに、折り曲げ連結部の折り曲げ調整可能な構造により折り曲げ歪み調整を行うことで、コンクリート構造の外部に露出している第1連結部又は第2連結部の位置及び向きを、予め設定された位置及び向きに回復させるように調整し、後続の水道電気設備を取付けできないことを避けることができ、調整はより便利である。そして、環状折り曲げ部が折り曲げ調整の過程において不適切な操作により破裂されても、漏出防止被覆材の内面が環状折り曲げ部の外面に密着される構造により、連結貫通孔内に輸送される媒体の漏出を遮断することができるため、漏出防止の作用を奏する。従って、パイプラインを覆っているコンクリートの一部を除去して、パイプラインの位置を調整し直した後、さらにコンクリートを補填するという作業工程を行う必要がなく、コンクリート構造の外部に露出する第1連結部又は第2連結部の位置及び向きの調整を達成することができ、余計な建築工数及び建築材料の消費を回避できることで、建築コストを大幅に低減させる。
以下、実施の形態及び図面を参照しながら、本考案の技術内容、構造特徴をさらに詳しく説明する。
図1ないし図4には、本考案に係る第1実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100が示される。本実施例的漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100は、第1連結部10、第2連結部20、及び折り曲げ調整可能な折り曲げ連結部30を有しており、第1連結部10内に第1貫通孔11が形成され、第2連結部20内に第2貫通孔21が形成され、折り曲げ連結部30内に連結貫通孔31が形成されており;第1連結部10は折り曲げ連結部30の一端に接続され、第2連結部20は折り曲げ連結部30の他端に接続され、好ましくは、本実施例において、折り曲げ連結部30と第1連結部10及び第2連結部20との連結固定構造は、すべて溶接固定により固定されるが、これに限定されない。例えば、他の実施例において、第1連結部10と折り曲げ連結部30と第2連結部20とは一体成形された構造であってもよい。連結貫通孔31は第1貫通孔11と第2貫通孔21との間に連通され、より好ましくは、第1貫通孔11の軸心線と、連結貫通孔31の軸心線と、第2貫通孔21の軸心線とは互いに重なり合っていることで、構造がもっと合理的である。折り曲げ連結部30の側壁は連結貫通孔31の径方向に沿って折り曲げられ、連結貫通孔31の軸心線を取り囲んでいる環状折り曲げ部(図示されていない)を形成し、折り曲げ連結部30の外側に弾性構造となる漏出防止被覆材40を有し、漏出防止被覆材40は少なくとも環状折り曲げ部の外側に被覆され、且つ漏出防止被覆材40の内面は環状折り曲げ部の外面に密着される。環状折り曲げ部により折り曲げ連結部30の折り曲げ調整を実現し、また弾性構造となる漏出防止被覆材40は、その自体の弾性変形により環状折り曲げ部の折り曲げ変形から逃げることができるだけでなく、漏出防止被覆材40により外部の物体による環状折り曲げ部への衝撃傷害を防止すること、及び環状折り曲げ部の腐食を防止することもでき、環状折り曲げ部の保護作用を果たす。そして、環状折り曲げ部が折り曲げられて変形して意外に破裂した場合に、漏出防止被覆材40の内面が環状折り曲げ部の外面に密着されるという構造により、連結貫通孔31内に輸送される媒体の漏出を遮断し、漏出防止の作用を奏する。そのため、第1連結部10は折り曲げ連結部30の折り曲げ調整可能な構造により、第2連結部20に対して折り曲げ歪み調整を行うことができ、本実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100の折り曲げ調整を実現する。
本実施例において、本実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100は、第2連結部20がパイプラインに連結されて建物のコンクリート構造に埋設されるように取付けられた後、第1連結部10がコンクリート構造の外部に露出する。つまり、第2連結部20、漏出防止被覆材40及びパイプラインをすべて建物のコンクリート構造内に埋設されるように取付け、第1連結部10のみをコンクリート構造の外部に露出させる。さらに、折り曲げ連結部30の折り曲げ調整可能な構造により折り曲げ歪み調整を行うことで、コンクリート構造の外部に露出している第1連結部10の位置及び向きを予め設定された位置及び向きに回復させるように調整し、後続の水道電気設備を取付けできないことを避けることができ、調整はより便利である。そして、環状折り曲げ部が折り曲げ調整の過程において不適切な操作により破裂されても、漏出防止被覆材40の内面が環状折り曲げ部の外面に密着される構造により、連結貫通孔31内で輸送される媒体の漏出を遮断することができるため、漏出防止の作用を奏する。従って、パイプラインを覆っているコンクリートの一部を除去して、パイプラインの位置を調整し直した後、さらにコンクリートを補填するという作業工程を行う必要がなく、コンクリート構造の外部に露出する第1連結部10の位置及び向きの調整を達成することができ、余計な建築工数及び建築材料の消費を回避できることで、建築コストを大幅に低減させる。他の実施例において、第1連結部10がパイプラインに連結されて建物のコンクリート構造に埋設されるように取付けられた後、水道電気設備との取り付けに供するように、第2連結部20がコンクリート構造の外部に露出するという取り付け方式を採用してもよい。つまり、第1連結部10、漏出防止被覆材40及びパイプラインをすべて建物のコンクリート構造内に埋設されるように取付け、第2連結部20のみをコンクリート構造の外部に露出させても、コンクリート構造の外部に露出している第2連結部20の位置及び向きの調整を達成することができる。具体的には、以下の通りである。
図2及び図4に示すように、環状折り曲げ部は、折り曲げ連結部30の側壁が連結貫通孔31の径方向に沿って外に突設されるように折り曲げられた環状山折り部32であり、環状山折り部32内に連結貫通孔31向きの内環状逃げ隙間33が形成されている。それにより、環状山折り部32が変形した場合、内環状逃げ隙間33は十分な逃げ空間を提供することができ、折り曲げ連結部30の外側に被覆される漏出防止被覆材40も弾性変形して、環状山折り部32の変形から逃げることで、環状山折り部32の変形が阻害されることを回避する。それにより、折り曲げ連結部30が折り曲げ調整可能になり、さらに、第1連結部10が第2連結部20に対して歪み調整されることができる。つまり、本実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100が折り曲げ調整されることができる構造を達成する。具体的には、本実施例において、環状山折り部32は折り曲げ連結部30の長手方向に沿って順次に配列される第1ブリッジ部321、折り曲げセグメント322及び第2ブリッジ部323を有し、且つ第1ブリッジ部321は折り曲げセグメント322よりも第1連結部10側に位置し、第2ブリッジ部323は折り曲げセグメント322よりも第2連結部20側に位置する。第1ブリッジ部321、折り曲げセグメント322及び第2ブリッジ部323は、何れも弧状に湾曲し、第1ブリッジ部321は折り曲げセグメント322の一端に接しながら橋渡し、折り曲げセグメント322の他端は第2ブリッジ部323に接しながら橋渡し、且つ第1ブリッジ部321の曲げ角度(即ち、第1ブリッジ部321の一端が湾曲して他端からずれた角度)及び第2ブリッジ部323の曲げ角度(即ち、第2ブリッジ部323の一端が湾曲して他端からずれた角度)は、何れも折り曲げセグメント322の曲げ角度(即ち、折り曲げセグメント322の一端が湾曲して他端からずれた角度)より小さく、構造がより簡単で合理的であり、且つ、この構造により、環状山折り部32の折り曲げ変形がより容易になり、第1連結部10の第2連結部20に対する折り曲げ調整作業が簡便で手間を省ける。詳しくは、本実施例において、折り曲げセグメント322は連結貫通孔31の径方向に沿って外に向いて凸状に湾曲する構造である。
図1、図2及び図4に示すように、第1連結部10の折り曲げ連結部30に近い一端と、折り曲げ連結部30の外周面と、第2連結部20の折り曲げ連結部30に近い一端との間には環状充填凹溝50が形成され、漏出防止被覆材40が環状充填凹溝50内に充填されて固定されている。それにより、漏出防止被覆材40は折り曲げ連結部30の外側にさらに緊密且つ堅牢に充填される。つまり、本実施例において、折り曲げ連結部30は漏出防止被覆材40によって完全に被覆され、且つ漏出防止被覆材40の両端も第1連結部10の折り曲げ連結部30に近い一端及び第2連結部20の折り曲げ連結部30に近い一端に密着され、充填構造はより合理的である。それにより、折り曲げ連結部30全体を外部から隔離し、漏出防止被覆材40により折り曲げ連結部30を全面的に保護し、折り曲げ連結部30を外部からの衝撃による傷害及び腐食から防止する。詳しくは、本実施例において、漏出防止被覆材40は射出成形により環状充填凹溝50内に充填されて固定されるため、加工は簡単になり、また、折り曲げ連結部30の折り曲げ調整からより柔軟に逃げ、折り曲げ連結部30が腐食されることを防ぎ、耐用年数を大きく延長させるためには、漏出防止被覆材40は、弾性構造であり且つ耐食性のプラスチック材質であることが好ましい。他の実施例において、漏出防止被覆材40が環状折り曲げ部の外側のみに被覆され、或いは被覆材が環状折り曲げ部の外側及び折り曲げ連結部30の他の部分の外側のみに被覆されるような構成としてもよく、両方も本考案の保護の範囲内に含まれる。ここで、詳細な説明は省略する。
注目すべきことには、本実施例において、第1連結部10の外径及び第2連結部20の外径はともに折り曲げ連結部30の外径より大きいことで、第1連結部10の折り曲げ連結部30に近い一端と、折り曲げ連結部30の外周面と、第2連結部20の折り曲げ連結部30に近い一端との間に環状充填凹溝50が形成されることができ、漏出防止被覆材40が環状充填凹溝50内に充填されて固定されることが容易になり、構造がよりコンパクトとなる。なお、他の実施例において、第1連結部10の外径及び第2連結部20の外径はともに折り曲げ連結部30の外径より大きくすることで、漏出防止被覆材40が折り曲げ連結部30の外周面に突起するように充填されて固定されることを防ぐような構成としてもよい。
図1ないし図4に示すように、第1連結部10の折り曲げ連結部30から遠い一端の外壁に雄ねじ構造12が設けられることで、外部の水道電気設備の取り付け連結は容易になる。同時に、第2連結部20の折り曲げ連結部30から遠い一端において第2貫通孔21の内壁に雌ねじ構造22が設けられることで、建物のコンクリート構造に埋設されるように取付けられるパイプラインとの連結は容易になり、構造が簡単で合理的である。好ましくは、第2連結部20の折り曲げ連結部30から遠い一端の外壁に第1外六角形構造23が形成され、第1外六角形構造23を締め付けて回転させるように捻ることにより、第2連結部20のパイプラインへの着脱を行い、操作が容易になる。より好ましくは、本実施例において、漏出防止被覆材40の外壁に第2外六角形構造41が形成され、第2外六角形構造41が第1外六角形構造23に位置合わせ、即ち、第2外六角形構造41は第1外六角形構造23と形状及び大きさが同じであることで、回転させるように捻ることにより第2連結部20のパイプラインへの着脱を行うための締め付け面積が大きくなり、操作がより容易になる。
注目すべきことには、本実施例において、折り曲げ連結部30に1つの環状折り曲げ部が形成されているが、他の実施例において、必要に応じて、折り曲げ連結部30に2つ以上の環状折り曲げ部が形成されるように設計してもよい。本考案はこれに限定されるものではない。ここで、詳細な説明は省略する。
図1ないし図4を参照しながら、本実施例における漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100の使用の原理について詳細に説明する。まず、本実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100の第2連結部20をパイプラインの末端に連結し、パイプラインを位置決めしておき、さらに、コンクリートの打設作業を行うことにより、第2連結部20、漏出防止被覆材40及びパイプラインを全てコンクリート構造内に埋設し、第1連結部10はコンクリート構造の外部に露出する。コンクリート構造が凝固した後、第1連結部10が予め設定された位置及び向きからずれた場合、折り曲げ連結部30の環状折り曲げ部を変形させるように第1連結部10を捻るだけで、第1連結部10を第2連結部20に対して折り曲げ調整することができ、それに伴って、折り曲げ連結部30の外側に充填されて被覆される漏出防止被覆材40も弾性変形することで、環状山折り部32の変形から逃げ、環状山折り部32の変形への阻害を回避する。さらに、コンクリート構造の外部に露出する第1連結部10の位置及び向きの調整を達成し、予め設定された位置及び向きに回復させることで、後続の水道電気設備の取り付けが容易になる。また、環状折り曲げ部が折り曲げ調整の過程において不適切な操作により破裂しても、漏出防止被覆材40の内面が環状折り曲げ部の外面に密着される構造により、連結貫通孔31内に輸送される媒体の漏出を遮断し、漏出防止の作用を奏する。
図5ないし図8には、本考案の第2実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100`が示される。本実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100`は、第1実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100と構造が基本的に同じであるが、環状折り曲げ部の具体的な構成のみ相違する。
具体的には、本実施例において、環状折り曲げ部は、折り曲げ連結部30の側壁が連結貫通孔31の径方向に沿って内側に凹設されるように折り曲げられた環状谷折り部32`であり、環状谷折り部32`内に外側向きの外環状逃げ隙間33`が形成され、漏出防止被覆材40は部分的に外環状逃げ隙間33`内に充填されている。それにより、環状谷折り部32`が変形した場合、外環状逃げ隙間33`は十分な逃げ空間を提供することができ、そして、外環状逃げ隙間33`内、及び折り曲げ連結部30の外側の他の部分に充填されて被覆される漏出防止被覆材40も弾性変形して、環状谷折り部32`の変形から逃げることで、環状谷折り部32`の変形が阻害されることを回避する。同様に、折り曲げ連結部30が折り曲げ調整可能になり、さらに、第1連結部10が第2連結部20に対して歪み調整を行うことができる。つまり、本実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100`は折り曲げ調整できる構造を有する。
さらに具体的には、本実施例において、環状谷折り部32`は折り曲げ連結部30の長手方向に沿って順次に配列される第1ブリッジ部321`、折り曲げセグメント322`及び第2ブリッジ部323`を有しており、且つ、第1ブリッジ部321`は折り曲げセグメント322`の第1連結部10に近い側に位置し、第2ブリッジ部323`は折り曲げセグメント322`の第2連結部20に近い側に位置する。第1ブリッジ部321`、折り曲げセグメント322`及び第2ブリッジ部323`は、何れも弧状に湾曲し、第1ブリッジ部321`は折り曲げセグメント322`の一端に接しながら橋渡し、折り曲げセグメント322`の他端は第2ブリッジ部323`に接しながら橋渡し、且つ第1ブリッジ部321`の曲げ角度(即ち、第1ブリッジ部321`の一端が湾曲して他端からずれた角度)及び第2ブリッジ部323`の曲げ角度(即ち、第2ブリッジ部323`の一端が湾曲して他端からずれた角度)は、何れも折り曲げセグメント322`の曲げ角度(即ち、折り曲げセグメント322`の一端が湾曲して他端からずれた角度)より小さく、構造はより簡単で合理的であり、且つ、この構造により、環状谷折り部32`の折り曲げ変形がより容易になり、第1連結部10の第2連結部20に対する折り曲げ調整作業が簡便で且つ手間を省ける。詳しくは、本実施例において、折り曲げセグメント322`は連結貫通孔31の径方向に沿って内側に向いて凸状に湾曲する構造である。
上記の相違点以外は、構成及び使用の原理は第1実施例の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100と同じものであるので、ここで、詳細な説明は省略する。
従来技術に比べ、本考案に係る漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100、100`は第1連結部10、第2連結部20及び折り曲げ調整可能な折り曲げ連結部30を有しており、第1連結部10内に第1貫通孔11が形成され、第2連結部20内に第2貫通孔21が形成され、折り曲げ連結部30内に連結貫通孔31に形成されており;第1連結部10は折り曲げ連結部30の一端に連結され、第2連結部20は折り曲げ連結部30の他端に連結され、連結貫通孔31は第1貫通孔11と第2貫通孔21との間に連通され;折り曲げ連結部30の側壁は連結貫通孔31の径方向に沿って折り曲げられて、連結貫通孔31の軸心線を取り囲んでいる環状折り曲げ部が形成され、折り曲げ連結部30の外側に弾性構造となる漏出防止被覆材40を有し、漏出防止被覆材40は少なくとも環状折り曲げ部の外側に被覆され、且つ漏出防止被覆材40の内面は環状折り曲げ部の外面に密着される。それにより、環状折り曲げ部により折り曲げ連結部30の折り曲げ調整を実現し、また弾性構造となる漏出防止被覆材40は、その自体の弾性変形により環状折り曲げ部の折り曲げ変形から逃げることができるだけでなく、漏出防止被覆材40により環状折り曲げ部の保護作用を奏し、さらに環状折り曲げ部が折り曲げられて変形して意外に破裂した場合、漏出防止被覆材40の内面が環状折り曲げ部の外面に密着される構造により、連結貫通孔31内で輸送されている媒体の漏出を遮断し、漏出防止の作用を奏する。そのため、第1連結部10は折り曲げ連結部30の折り曲げ調整可能な構造により第2連結部20に対して折り曲げ歪み調整を行うことができ、さらに、本考案の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100、100`の折り曲げ調整を実現することができる。本考案の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド100、100`は、第1連結部10及び第2連結部20の一方がパイプラインに連結されて建物のコンクリート構造に埋設されるように取付けられた後、第1連結部10及び第2連結部20の他方がコンクリート構造の外部に露出するとともに、折り曲げ連結部30の折り曲げ調整可能な構造により折り曲げ歪み調整を行うことで、コンクリート構造の外部に露出している第1連結部10又は第2連結部20の位置及び向きを、予め設定された位置及び向きに回復させるように調整し、後続の水道電気設備を取付けできないことを避けることができ、調整はより便利である。そして、環状折り曲げ部が折り曲げ調整の過程において不適切な操作により破裂されても、漏出防止被覆材40の内面が環状折り曲げ部の外面に密着される構造により、連結貫通孔31内で輸送される媒体の漏出を遮断することができるため、漏出防止の作用を奏する。従って、パイプラインを覆っているコンクリートの一部を除去して、パイプラインの位置を調整し直した後、さらにコンクリートを補填するという作業工程を行う必要がなく、コンクリート構造の外部に露出する第1連結部10又は第2連結部20の位置及び向きの調整を達成することができ、余計な建築工数及び建築材料の消費を回避できることで、建築コストを大幅に低減させる。
以上説明した部分は、本考案のいくかの好ましい実施形態のみに基づいたもので、本考案の範囲を制限するものではない。本考案の範囲は実用新案登録請求の範囲により解釈すべきであり、それと同等の範囲内にある全ての技術は、本考案の権利範囲に含まれるものと解釈すべきである。
Claims (10)
- 第1連結部、第2連結部、及び折り曲げ調整可能な折り曲げ連結部を有しており、
前記第1連結部内に第1貫通孔が形成され、前記第2連結部内に第2貫通孔が形成され、前記折り曲げ連結部内に連結貫通孔が形成されており、
前記第1連結部は前記折り曲げ連結部の一端に接続され、前記第2連結部は前記折り曲げ連結部の他端に接続され、前記連結貫通孔は前記第1貫通孔と第2貫通孔との間に連通されており、、
前記折り曲げ連結部の側壁は前記連結貫通孔の径方向に沿って折り曲げられて、前記連結貫通孔の軸心線を取り囲んでいる環状折り曲げ部が形成され、前記折り曲げ連結部の外側に弾性構造となる漏出防止被覆材を有し、前記漏出防止被覆材は少なくとも前記環状折り曲げ部の外側に被覆され、且つ前記漏出防止被覆材の内面は前記環状折り曲げ部の外面に密着されることを特徴とする漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。 - 前記環状折り曲げ部は、前記折り曲げ連結部の側壁が前記連結貫通孔の径方向に沿って外に突設されるように折り曲げられた環状山折り部であり、前記環状山折り部内に前記連結貫通孔向きの内環状逃げ隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
- 前記環状山折り部は、前記折り曲げ連結部の長手方向に沿って順次に配列される第1ブリッジ部、折り曲げセグメント、及び第2ブリッジ部を有しており、前記第1ブリッジ部、折り曲げセグメント、及び第2ブリッジ部は、何れも弧状に湾曲し、前記第1ブリッジ部は前記折り曲げセグメントの一端に接しながら橋渡し、前記折り曲げセグメントの他端は前記第2ブリッジ部に接しながら橋渡し、且つ前記第1ブリッジ部の曲げ角度及び第2ブリッジ部の曲げ角度は、何れも前記折り曲げセグメントの曲げ角度より小さいことを特徴とする請求項2に記載の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
- 前記環状折り曲げ部は、前記折り曲げ連結部の側壁が前記連結貫通孔の径方向に沿って内側に凹設され折り曲げられた環状谷折り部であり、前記環状谷折り部内に外側向きの外環状逃げ隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
- 前記環状谷折り部は、前記折り曲げ連結部の長手方向に沿って順次に配列される第1ブリッジ部、折り曲げセグメント、及び第2ブリッジ部を有しており、前記第1ブリッジ部、折り曲げセグメント及び第2ブリッジ部は、何れも弧状に湾曲し、前記第1ブリッジ部は前記折り曲げセグメントの一端に接しながら橋渡し、前記折り曲げセグメントの他端は前記第2ブリッジ部に接しながら橋渡し、且つ前記第1ブリッジ部の曲げ角度及び第2ブリッジ部の曲げ角度は、何れも前記折り曲げセグメントの曲げ角度より小さいことを特徴とする請求項4に記載の前記的漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
- 前記第1連結部の前記折り曲げ連結部に近い一端と、前記折り曲げ連結部の外周面と、前記第2連結部の前記折り曲げ連結部に近い一端との間に環状充填凹溝が形成され、前記漏出防止被覆材が前記環状充填凹溝内に充填されて固定されていることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れかに記載の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
- 前記第1連結部の前記折り曲げ連結部から遠い一端の外壁に雄ねじ構造が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5請求項の何れか1つに記載の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
- 前記第2連結部の前記折り曲げ連結部から遠い一端において、前記第2貫通孔の内壁に雌ねじ構造が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5請求項の何れかに記載の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
- 前記第2連結部の前記折り曲げ連結部から遠い一端の外壁は第1外六角形構造に形成されることを特徴とする請求項1乃至5請求項の何れかに記載の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
- 前記漏出防止被覆材の外壁は第2外六角形構造に形成され、前記第2外六角形構造は前記第1外六角形構造に位置合わせることを特徴とする請求項9に記載の漏出防止の折り曲げ調整可能連結ヘッド。
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