JP3204773U - 片軸受リール - Google Patents
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Abstract
【課題】釣り竿を安定的に把持することができ、疲労軽減が図られ、しかも、サミングが行いやすい構造を有する片軸受リールを提供する。【解決手段】釣り竿に装着される本体2と、片持軸によって本体に回転自在に支持されるスプール3とを備える片軸受リール1である。本体2は、スプール3の反対側の側面に一以上の指を挿入可能な大きさの凹部4を有する。凹部は、釣り竿を取り付けるための取付部5の下部まで凹んでおり、少なくとも、取付部5側の上面4aとスプール3側の側面4bとで仕切られている。スプール3は、両側のフランジで構成された巻き取り部を有し、凹部4を内側に挿入可能なように、略円筒状である。【選択図】図1
Description
本考案は、リール本体の一側にスプールが片持軸によって回転自在に支持されている魚釣り用の片軸受リールに関する。
落とし込み・前打ち・へち釣り・筏釣りなどの釣りでは、太鼓リールと呼ばれる片軸受リールを下向きに用いるのが通常である。片軸受リールでは、片側のみが回転するように構成された片持軸によって、スプールが本体に支持されている。片軸受リールにおいて、スプール側とは逆の本体外側面は、平坦であることが多い。
落とし込み釣りでは、たとえば、左手で操作を行う場合、中指、薬指、及び小指と掌で釣り竿を把持し、人差し指でリール本体の外側面を支持し、親指でスプールのサミングを行う。このような場合、リール本体の外側面は、平面上に形成されているので、当該リールを把持する際に、指が滑りやすく把持難しくなり、手や指に疲労を感じてしまう問題がある。かかる問題の解決を目指して、従来、特許文献1及び2が提案されている。
特許文献1では、リール本体に、ホールド用の凹部を設けた片軸受リールが提案されている。特許文献1によれば、凹部に人差し指を挿入して、リール本体をホールドすることにより、凹部に指先が掛かり止めされることとなるので、滑りにくくなり、疲労も軽減するとされている。
特許文献2では、竿を把持した手の人差し指又は中指の支えとなる支え部が膨出形成されている片軸受リールが提案されている。特許文献2によれば、支え部に人差し指又は中指を当てることにより、竿を把持する手とリールとの一体感が達成でき、リールの操作性の安定化が図られるとされている。
しかし、特許文献1の凹部は、リール本体の外側面において、人差し指の先が少し挿入される程度にしか凹んでいない。釣り竿をしっかり把持するには、この程度の凹み具合では足らない。特許文献1の凹部では、人差し指を当てて、竿がぶれないようにする程度の効果しか得られない。
特許文献2の支え部は、本体の外側面に膨出する出っ張りである支え部によって、人差し指を固定できるようにして、竿がぶれないようにするものであり、釣り竿をしっかり把持するためには、利用できない。
それゆえ、本考案は、釣り竿を安定的に把持することができ、疲労軽減が図られ、しかも、サミングや、仕掛けを飛ばしたりする際や、魚がかかった時のやり取りの際に、使いやすい構造を有する片軸受リールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は、以下のような特徴を有する。本考案は、釣り竿に装着される本体と、片持軸によって本体に回転自在に支持されるスプールとを備える片軸受リールであって、本体は、スプールの反対側の側面に一以上の指を挿入可能な大きさの凹部を有し、凹部は、釣り竿を取り付けるための取付部の下部まで凹んでいる。凹部は、少なくとも、取付部側の上面とスプール側の側面とが仕切られている。スプールは、両側のフランジで構成された巻き取り部を有し、凹部を内側に挿入可能なように、略円筒状である。
本考案によれば、凹部が取付部の下部まで凹んでいるので、指を凹部の奥まで挿入して、取付部の下部からしっかりと釣り竿及びリールを把持することが可能となる。したがって、釣り竿を安定的に把持することができ、疲労軽減が図られ、サミングや、仕掛けを飛ばしたりする際や、魚がかかった時のやり取りの際に、使いやすい。また、スプールは、両側のフランジで構成された巻き取り部を有し、凹部を内側に挿入可能なように、略円筒状とすることにより、巻き取り部のフランジを浅くし、下巻きを不要とできるので、使用する道糸のみを巻くようにすることができる。また、凹部を上面及び側面で仕切り、指を挿入するためのスペースを設けることによって、指がスプールに接触してしまって、誤ってケガをするのを防止することができる。さらに、スプールを凹部が形成しやすい構造となるように、略円筒状にすることによって、本考案の片軸受リールは、簡易な構造で提供することが可能となる。
本考案のこれら、及び他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、本考案の一実施形態に係る片軸受リール1の本体2の方向から見たときの斜視図である。図2は、片軸受リール1のスプール3の方向から見たときの斜視図である。図3は、片軸受リール1の分解斜視図である。図4は、片軸受リール1の中央縦方向断面図である。片軸受リール1は、釣り竿8に装着するための取付部5を有する本体2と、片持軸7によって本体2に支持されるスプール3とを備える。
取付部5は、釣り竿8の形状に沿って上面が湾曲しており、ネジ5a,5bによって、本体2に取り付けられている。片持軸7は、軸棒7aと、留め具7bと、軸受け部材7c,7d,7eと、ボルト7fとからなる。軸受け部材7c,7d,7eの穴部に、軸棒7aが挿入され、ボルト7fによって軸受け部材7c,7d,7eと軸棒7aが連結され、軸棒7aが軸穴7gに挿入されて、留め具7bによって軸棒7aが本体2に留められる。これによって、片持軸7が本体2に回転可能に支持されることとなる。
軸棒7aの端部は、断面が略矩形状になっている。この断面形状と沿うように、スプール3は、中心部に穴部7hを有する。ハンドル6の中心部にも、穴部7iが形成されている。軸棒7aの端部が穴部7h及び7iに挿入される。ハンドル6は、スプール3のねじ穴(図示を省略)にネジ6fがねじ込まれることによって、スプール3に固定される。軸棒7aの端部には、ネジ溝が設けられており、同様にネジ溝が設けられた袋ナット6eによって、ハンドル6と軸棒7aとが連結される。これにより、ハンドル6を回転させれば、軸棒7a及びスプール3が回転することとなる。ハンドルの両端6dには、ハンドル6を回しやすいように、持ち手部材6a,6b,6cが取り付けられる。
本体2は、スプール3の反対側の外側面に設けられた凹部4を有する。凹部4は、一以上の指9が挿入可能な大きさを有している。凹部4は、取付部5側の上面4bと、スプール3側の側面4aとによって、スプールに指が接触して、ケガをしないように空間が仕切られている。凹部4は、取付部5の下部まで凹んでいる。凹部4がかかる形状を有するために、凹部4が上面4bと側面4aとによって仕切られているわけであるが、このような構造に適するようにスプール3の形状も従来から変更しなければならない。スプール3は、両側のフランジ3a及び3bで構成された巻き取り部3cを有する。巻き取り部3cの内周側に凹部4が挿入可能なように、スプール3の全体形状は、略円筒状となっている。
使用者は、たとえば、釣り竿8を中指、薬指、小指で把持し、人差し指を凹部4の中に挿入して、上面4aに人差し指を当てて釣り竿8を握るようにしながら、親指でスプールを制御してサミングすることができる。よって、釣り竿を安定的に把持することができ、疲労軽減が図られることとなる。しかも、サミングは、従来通り親指等で、行うことができる。
以上、本考案を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本考案の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本考案の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本考案は、片軸受リールであり、産業上利用可能である。
1 片軸受リール
2 本体
3 スプール
4 凹部
4a 凹部の側面
4b 凹部の上面
5 取付部
6 ハンドル
7 片持軸
8 釣り竿
9 指
2 本体
3 スプール
4 凹部
4a 凹部の側面
4b 凹部の上面
5 取付部
6 ハンドル
7 片持軸
8 釣り竿
9 指
Claims (3)
- 釣り竿に装着される本体と、片持軸によって前記本体に回転自在に支持されるスプールとを備える片軸受リールであって、
前記本体は、前記スプールの反対側の側面に一以上の指を挿入可能な大きさの凹部を有し、
前記凹部は、前記釣り竿を取り付けるための取付部の下部まで凹んでいることを特徴とする、片軸受リール。 - 前記凹部は、少なくとも、前記取付部側の上面と前記スプール側の側面とが仕切られていることを特徴とする、請求項1に記載の片軸受リール。
- 前記スプールは、両側のフランジで構成された巻き取り部を有し、前記凹部を内側に挿入可能なように、略円筒状であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の片軸受リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016001533U JP3204773U (ja) | 2016-04-01 | 2016-04-01 | 片軸受リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016001533U JP3204773U (ja) | 2016-04-01 | 2016-04-01 | 片軸受リール |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012059847A Continuation JP2013192462A (ja) | 2012-03-16 | 2012-03-16 | 片軸受リール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3204773U true JP3204773U (ja) | 2016-06-16 |
Family
ID=56119904
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016001533U Expired - Lifetime JP3204773U (ja) | 2016-04-01 | 2016-04-01 | 片軸受リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3204773U (ja) |
-
2016
- 2016-04-01 JP JP2016001533U patent/JP3204773U/ja not_active Expired - Lifetime
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