JP3204214U - 足温器 - Google Patents

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義春 藤原
義春 藤原
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Abstract

【課題】持ち運びが容易で省スペース型の足温器を提供する。【解決手段】本考案の足温器1は、上部に開口部2aを有する収納箱2と、上部に開口部3aを有し、保温材4が複数個詰められている袋3とで構成され、袋3は、保温材4と収納箱2とが収納可能な大きさで、袋3の底の部分を収納箱2に収めた状態で、袋3の開口部3aに足又は脚を挿入して使用されることを特徴とする。当該構成を採用することにより、未使用時には収納箱2を袋3に入れて片付けることができ、使用時には、袋3の中に納められていた収納箱2を取り出し、当該収納箱2の中に袋3の底を入れるだけで準備が完了する。【選択図】図1

Description

本考案は、足元又は足元から脚の部分までを温めるタイプの足温器に関する。
従来、足元だけでなく、脚の部分までを温めるタイプの足温器(以下、単に足温器という)が種々提案されている。このような足温器の内、利用の便を図るため、湯を使わない足湯装置として、特許文献1に記載の足温器がある。
特開2008−284040号公報
特許文献1に示すように、従来の足温器は、備え付け式のものが多く、設置場所の無い一般家庭に普及させるのが難しかった。
本考案は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、持ち運びが容易で省スペース型の足温器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本考案に係る足温器は、上部に開口部を有する収納箱と、上部に開口部を有し、保温材が複数個詰められている袋とで構成され、前記袋は、前記保温材と前記収納箱とが収納可能な大きさで、前記袋の底の部分を前記収納箱に収めた状態で、前記袋の開口部に足又は脚を挿入して使用されることを特徴とする。
前記収納箱の1以上の壁面に加熱器が設けられていることが好ましい。
または、前記収納箱の各壁面は、保温シートと、前記保温シートよりも内側に設けられ、収納箱内側から外側に向かう熱を内側へと反射する熱反射シートとを備えていることが好ましい。そして、前記収納箱の1以上の壁面には、前記熱反射シートよりも内側に加熱器が設けられていることが好ましい。
上記何れかの場合において、前記収納箱は、折りたたみ及び組み立て可能になっていることが好ましい。この場合において、前記袋の上部の開口部は、外向きに折り返して前記収納箱の開口部の上縁周りに被せ、前記収納箱の開口部の上縁周りと同じサイズにまで絞れるようになっているのが好ましい。
本考案の足温器は、湯を使わないため、未使用時には収納箱を袋に入れるだけで片付けることができ、使用時には、袋の中に入っている保温材を外に出すことなく、ただ単にそれまで袋の中に納められていた収納箱を取り出し、当該収納箱の中に袋の底を入れるだけで、足温器として使用することができる。
本考案の一実施の形態に係る足温器の使用可能状態を示す斜視図。 同足温器を片付けるときの様子を示す分解斜視図。 同足温器の袋に、保温材と折り畳んだ収納箱とを収納する様子を示す斜視図。 袋に保温材と収納箱とを収め、上部の開口部を紐で絞った状態を示す斜視図。 折り畳み可能な収納箱を分解する手順を説明するための図で、先ず、面ファスナーで留められていた壁面(側壁)を外し、当該壁面(側壁)を開いた状態を示す斜視図。 折り畳み可能な収納箱を分解する手順を説明するための図で、面ファスナーで留められている壁面(側壁)と壁面(底面)との間の接続箇所を示す斜視図。 折り畳み可能な収納箱が有していた2つの接続箇所を解き、完全に展開図の状態にまで展開したときの収納箱の内面を示す斜視図。 折り畳み可能な収納箱が有していた2つの接続箇所を解き、完全に展開図の状態にまで展開したときの収納箱の外面を示す斜視図。 展開した状態から、袋に収納するため折り畳む際の畳む向きを示す斜視図。 収納箱を展開した状態から、完全に折り畳んだ状態を示す斜視図。 収納箱の底面の内部構成を示す斜視図。
本考案に係る足温器は、上部に開口部を有する収納箱と、上部に開口部を有し、保温材が複数個詰められている袋とで構成されている。前記袋は、前記保温材と前記収納箱とが収納可能な大きさである。足温器として使用する場合、前記袋の底の部分を前記収納箱に収めた状態にする。使用者は、前記袋の開口部に足又は脚を挿入して使用する。上記構成を採用することにより、未使用時には収納箱を袋に入れて片付けることができ、使用時には、袋の中に入っている保温材を外に出すことなく、ただ単にそれまで袋の中に納められていた収納箱を取り出し、当該収納箱の中に袋の底を入れるだけで、足温器として使用することができる。このように、本考案に係る足温器は、持ち運びが容易で省スペース型である。なお、収納箱の1以上の壁面、即ち側壁及び底面の内の一部または全部に加熱器を備えるのが好ましい。
図1に示すように、実施の形態に係る足温器1は、収納箱2と、袋3と、袋3に複数個詰められている保温材4と、で構成される。収納箱2は、簡単な操作により折りたたみ及び組み立て可能になっている30〜50cm四方の略立方体の形状で、上部に開口部2aを有している。収納箱2の各壁面は、段ボール紙のように比較的固く壁面としての自立性を併せ持つ保温シートと、保温シートよりも内側に設けられ、収納箱内側から外側に向かう熱を内側へと反射するアルミ貼付シートのような熱反射シートとを備えており、これらを例えばキルティングシートで覆った構成を有している。当該構成を採用することにより、収納箱2内に熱がたまり、保温性が良くなる。さらに、収納箱2の底面には、前記熱反射シートよりも内側に電気式の加熱器2bが設けられている。加熱器2bは壁面に収められている加熱面と、当該加熱面への給電量を制御するコントローラと、電源コードとで構成されている。加熱器2bを備えることにより、迅速な加熱を可能にする。使用状態にあるとき、収納箱2の開口部2aには、袋3の底が収められる。袋3は、布類、例えばキルティング、不織布等の柔らかな素材でできており、袋3の上部の開口部3aは、外向きに折り返されて前記収納箱の開口部2aの上縁周りに被される。
袋3に詰められている保温材は、保温性及び足入のし易さを考慮した材料及び形状のもので、発泡性の小型の樹脂製品、例えば、直径が数ミリから15センチの範囲にある球状又は円柱状の、発泡スチロール又はスポンジを使う。この他、足入のし易さが担保されるのであれば、例えば、角を丸くした直方体、多面体等の立体形状の発泡スチロール、スポンジ等を用いても良い。さらには足入のための隙間を作る目的で、球状、多面体、他の立体的形状のものを混在させても良い。このような保温材及び壁面を備えたことにより、使い始めだけ加熱器で加熱し、その後は、保温材及び壁面の保温性によって中の温度を保つようにすることもできる。
図2に示すように、足温器1を使用後は、先ず、収納箱2から袋3を取りだす。袋3の上部開口部3aは、紐3bによって絞ることができるようになっている。収納箱2から取り出した袋の開口部3aを絞ることによって、中に詰められている保温材4がこぼれ出るのを防ぐことができる。当該構成は、特に保温材4の個々のサイズが小さいときにときに有効である。また、図1に示したように、使用時は、上部開口部3aを収納箱2の開口部2aの上縁にかぶせ、紐3bを絞ることによって、収納箱2の開口部3aが、袋3の中に入れられた使用者の足によって押し広げられるのを防ぐことができる。
図3に示すように、収納箱2は、取りだされた袋3に、保温材4、収納箱2の順で収められる。好ましい構成の収納箱2は、組み立て式になっており、分解し、折りたたむことができる。袋3に、折りたたんだ収納箱2を収めるようにすれば、一層のコンパクト化を図ることができる。
図4に示すように、袋3に、保存材4及び収納箱2を収めた後、紐3bにより開口部3aを絞ることによって、未使用時の片づけが完了する。このように足温器1では、袋3に詰められている保温材4を一度も袋から外に出すことなく、かつ、こぼすことなく、片付けることができる。使用する場合には、前記手順の逆、即ち、袋3から収納箱2を取りだし、箱状に組み立てた後に、袋3の底の部分を収納箱2の開口部2aに収め、袋3の上部の開口部3aを外側に折り返し、収納箱2の開口部2aの上縁にかぶせる、という手順だけで、使用状態にすることができる。
図5乃至図8は、収納箱2の分解手順を説明し、図9乃至図10は、分解した収納箱2の折りたたみ方及び折りたたんだ状態を示す。図5に示すように、収納箱2は、全部で5つの壁面21〜25を有する。壁面21〜24は側壁、壁面25は底面である。各壁面の縁は、折りたたんで重ねれるように、保温シート等を内包していない薄い布のみの部分が、壁面の厚みを考慮した長さだけ設けられている。壁面21の端には、面ファスナー21aがその辺の向きに沿って貼り付けられている。面ファスナーとしては、例えばマジックテープ(登録商標)がある。壁面24の端には、辺に沿って接続用の折り曲げ部分24aが設けられており、当該折り曲げ部分24aには、面ファスナー21aに張り付く面ファスナー24bがその部分に沿って貼り付けられている(図7及び図8を参照)。収納箱2の分解は、図5に示すように、先ず、この面ファスナー24bを面ファスナー21aから離し、壁面24を開放することによって行われる。このように、収納箱2は、壁面同士を面ファスナーで繋ぐという極めて簡単な構成になっている。このため、使用者が足を入れ、当該足を広げた際に面ファスナー21a、24bが外れ、箱が壊れてしまう恐れがある。しかし、この収納箱2に入れる袋3の上部開口部3aを収納箱2の開口部2aの上縁に被せ、紐3bを開口部2aのサイズにまで絞ることで、面ファスナー21a、24bが外れてしまうことを防ぐことができる。なお、開口部3aを絞った紐3bは、結んで留めてもよいし、周知の固定具を用いて絞った状態を保つようにしてもよい。
図6に示すように、次に、壁面(底面)25と壁面(側壁)23との間を繋いでいる面ファスナー25aと23aとを外す。これにより、収納箱2は図7及び図8に示す状態に展開される。図7は収納箱2の壁面の内側の面(以下、単に内面)を上に向けた状態を示し、図8は、収納箱2の壁面の外側の面(以下、単に外面)を上に向けた状態を示す。
図9には、説明の容易化のため、組み立てたときに収納箱2の内側になる面には“内面”と記し、外側になる面には“外面”と記す。図示するように、収納箱2の壁面21の内面と壁面22の内面、壁面22の外面と壁面23の外面、壁面23の内面と壁面24の内面、壁面25の外面と壁面21の外面とが向き合うように折り曲げる。このように折り曲げることによって、図10に示すように、収納箱2は、コンパクトに折りたたむことができる。折りたたんだ収納箱2は、図3に示したように、袋3に収めて片付けることができる。収納箱2は、各壁面21〜25を前記とは逆向きに折りたたんでも同様にコンパクトに折りたたむことができる。
図11は、収納箱2の壁面25のキルティングの表面を一部除去し、内包物を可視化した斜視図である。収納箱2の壁面25は、比較的固く壁面としての自立性を併せ持つ保温シートとして正方形の段ボール紙25aを一番底の位置、即ち組み立てた収納箱2でみると最も外側の位置に有している。この段ボール紙25aよりも内側、即ち図11において段ボール紙25aの上には、収納箱2の内側から外側へと向かう熱を内側へと反射する熱反射シートとして正方形のアルミ貼付シート25bが設けられている。アルミ貼付シート25bとしては、例えば“Reflectix”(登録商標)がある。当該構成を採用することにより、収納箱2内に熱がたまり、保温性が良くなる。さらに、アルミ貼付シート25bよりも内側、即ち図11においてアルミ貼付シート25bの上には正方形の電気式の加熱器2bが設けられている。当該構成を採用することにより、加熱器2bによる加熱効率を良くすることができる。底面になる壁面25は、段ボール紙25aと、アルミ貼付シート25bと、加熱器2bとを、軽くて保温性に優れたキルティングシートで覆った構成を有している。その他の壁面21乃至24は、段ボール紙25aと、アルミ貼付シート25bとだけを備えている。また、図示するように、壁面25の縁には、図10に示したように折りたたんで重ねれるように、段ボール紙25a等を内包していない薄いキルティングシートのみの部分25cが、壁面の厚みを考慮した幅で設けられている。他の壁面21〜24についても同様である。
なお、本考案は、上記各種実施形態の構成に限られず、考案の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、袋3の側面に、開口部3aに平行に間隔を開けて収縮性の輪ゴムを通しておくことで、前述した収納箱2の面ファスナー21a、24bによる接続部分を一層補強することができる。
また、収納箱2は、個人による使用を考慮してコンパクトに折りたたみやすい立方体の形状を採用するが、これに限定されない。例えば複数人が同時に使用することを考慮して底面のサイズを側面よりも大きな矩形にすることも考えられる。この場合でも袋3に全ての保温材4を収納しておき、これを外に出すことなく、使用状態から、未使用状態へ片付けることができるという効果が得られる。
足温器1は、主に足元から脚の範囲を温めるが、足元から、人の首又は肩よりも下側の範囲を温める装置、いわゆるお湯を使わない浴槽のようなサイズのものを含むものとする。また、袋3の開口部分を覆うシートを用いることで、お湯を使わない足湯効果にサウナ効果を追加することができる。このような場合であっても、袋3の上部の開口部を外側に折り返して紐3aを絞ることによって、収納箱2の壁面が開くのを防ぐことができるので、収納箱の壁面21〜25は軽い段ボール紙及びキルティングで作れ、結果、足温器1は持ち運びの便が良いものとすることができる。
また、壁面(側壁)21〜24、壁面(底面)25の一部または全部を2つ折りなど複数個所で折り曲げられるようにすることで、一層コンパクトに収納可能とすることができる。さらに、収納箱2は、壁面25に加えて、又は壁面25の代わりに、壁面21乃至24の一部または全部に加熱器を備えてもよい。
また、袋3は、柔らかな布を用いると説明した。しかし、収納箱2に袋3の底の部分がおさまり、袋3の上部開口部3aが収納箱2の開口部2aの上部縁に折り返して被せることができ、その開口部3aを収納箱2の上部開口部2aの大きさにまで絞ることができ、同時に、保温材4を底に収めた状態で、その上に収納箱2を格納可能であるという条件を満たす限りにおいて、全体が軟質のプラスティック製品を用いてもよいし、底が硬質のプラスティック製品で、上部が折り返し可能なほどの柔らかさのプラスティック製品又は布を用いてもよい。例えば、収納箱2に入れられる袋3の底の部分を硬化プラスチックとすることで、組み立て式の収納箱2が人の脚で押し広げられることをより有効に防ぐことができる。
本考案に係る足温器は、脚の部分までを温めることを想定して構成されているが、保温性に優れ、同時に、コンパクトに片付けて持ち運びが容易という特性を活かして、食べ物の保温器等に利用することもできる。
1 足温器
2 収納箱
2a 収納箱の開口部
2b 加熱器
3 袋
3a 袋の開口部
4 保温材
21〜25 壁面
25a 段ボール紙(保温シート)
25b アルミ貼付シート(熱反射シート)

Claims (6)

  1. 上部に開口部を有する収納箱と、上部に開口部を有し、保温材が複数個詰められている袋とで構成され、
    前記袋は、前記保温材と前記収納箱とが収納可能な大きさで、
    前記袋の底の部分を前記収納箱に収めた状態で、前記袋の開口部に足又は脚を挿入して使用されることを特徴とする足温器。
  2. 前記収納箱の1以上の壁面に加熱器が設けられている請求項1に記載の足温器。
  3. 前記収納箱の各壁面は、保温シートと、前記保温シートよりも内側に設けられ、収納箱内側から外側に向かう熱を内側へと反射する熱反射シートとを備えている請求項1に記載の足温器。
  4. 前記収納箱の1以上の壁面には、前記熱反射シートよりも内側に加熱器が設けられている請求項3に記載の足温器。
  5. 前記収納箱は、折りたたみ及び組み立て可能になっている請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の足温器。
  6. 前記袋の上部の開口部は、外向きに折り返して前記収納箱の開口部の上縁周りに被せ、前記収納箱の開口部の上縁周りと同じサイズにまで絞れるようになっている請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の足温器。
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