JP3204032B2 - 対物レンズ用樹脂成形材料及びその対物レンズ - Google Patents

対物レンズ用樹脂成形材料及びその対物レンズ

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JP3204032B2 JP08932295A JP8932295A JP3204032B2 JP 3204032 B2 JP3204032 B2 JP 3204032B2 JP 08932295 A JP08932295 A JP 08932295A JP 8932295 A JP8932295 A JP 8932295A JP 3204032 B2 JP3204032 B2 JP 3204032B2
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resin molding
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修 土井
宗洋 吉村
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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクに光スポッ
トを投影して情報の記録又は再生を行う光ピックアップ
の構成部品となる対物レンズ用の樹脂成形材料及びその
対物レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、対物レンズは、CDプレーヤ、C
D−ROM等の光ピックアップを利用した記録再生装置
の小型化にともない薄型化、軽量化が進んでいる。以下
図面を参照しながら、上述した従来の対物レンズ用成形
材料の一例について説明する。図8は光ピックアップに
用いられる対物レンズ21の成形後の形状を示す側面図
であり、このような対物レンズ21を作るためにプレス
成形用材料として、全面研磨加工により作られた図6に
示すような球状のガラス件目ボール材料22(以下ガラ
スボール硝材22と呼ぶ)が利用される。
【0003】また、図7は対物レンズのプレス成形に用
いる対物レンズ成形金型23の断面図を示すものであ
り、対物レンズの第1面を成形する上型24、対物レン
ズの第2面を成形する下型25及び対物レンズの厚み及
び側面を形成する円筒状の胴型26によって構成され
る。ガラスボール硝材22は全面研磨可能によるもので
あるため、図7に示すように対物レンズ成形金型23に
ガラスボール硝材22を配置する場合の方向性は特定す
る事なく配置し、この状態でプレス加工機(図示せず)
に配置して加熱プレスすることにより対物レンズ成形金
型を使用したプレス成形による対物レンズ21ができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような対物レンズ21のさらなる軽量化が進んでくる
と、対物レンズ21の材料としてガラス材料よりも比重
の小さい樹脂材料が採用されることになる。上記ガラス
ボール硝材22に替えてボール硝材を樹脂材料で射出成
形して作る場合に図9に示すように樹脂成形の球状のボ
ール硝材31(以下樹脂成形ボール硝材31と呼ぶ)に
射出成形用のゲート跡32(以下、ゲート跡32と呼
ぶ)が残る。
【0005】この対策として、図10に示すようにボー
ル硝材31を対物レンズ成形金型23に配置する際にボ
ール硝材31のゲート跡32の位置を樹脂成形ボール硝
材31の横方向33(成形後は対物レンズ36の側面部
37に相当)になるように配置してプレス成形しなけれ
ばならない。もしこのような配慮をしなければ、図11
に示すように対物レンズ36の有効径38(破線)内に
ゲート跡32が残り、対物レンズ36の光学特性が劣化
するという問題点が生じる。
【0006】さらには、このような配慮をしたとしても
実際には生産する中で成形機、金型、あるいはコンベア
といった設備の振動等により、対物レンズ成形金型23
内でボール硝材31が自ら回転等によりズレを生じ、ゲ
ート跡32が対物レンズ金型有効面内に回り込んでしま
い成形後の対物レンズ36の有効径38内にゲート跡3
2が残り、対物レンズ36の光学特性が劣化するという
問題点が生じるという問題点を有していた。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、樹脂
プレス成形対物レンズの安定した成形が可能な対物レン
ズ用樹脂成形材料及び成形後の対物レンズの有効径内に
ゲート跡が残らない光学特性の安定した樹脂製の対物レ
ンズを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の対物レンズ用樹脂成形材料は、樹脂プレス成
形対物レンズを成形するために使用する射出成形により
成形した略球状の樹脂成形材料であって、上記略球状の
樹脂材料の形状が、樹脂成形材料の幅:A、樹脂成形材
料の高さ(厚さ):Bとするとき、A>Bの関係を満足
し、かつ当該樹脂成形材料の幅方向側面部に射出成形し
て作った前記樹脂成形材料のゲートの跡を設けたことを
特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明は上記した構成によって、ゲート跡が残
る射出成形の樹脂成形材料を使用して対物レンズをプレ
ス成形しても、射出成形して作った樹脂成形材料のゲー
ト跡が対物レンズ有効径内に残ることなく、光学特性の
劣化のない安定した対物レンズを提供できることとな
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の対物レンズ用樹脂成形材料及
びその成形材料を用いてプレス成形した対物レンズの一
実施例について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明
する。図1は本発明の一実施例における対物レンズ用樹
脂成形材料を示すものであり、(a)は同成形材料の平
面図、(b)は同成形材料の側面図である。図1におい
て、9は対物レンズ用樹脂成形材料、10は射出成形
て作った対物レンズ用樹脂成形材料9のゲート跡(以
下、ゲート跡と呼ぶ)である。Aは対物レンズ用樹脂成
形材料の幅、Bは対物レンズ用樹脂成形材料の高さ(厚
さ)を示すものである。そして、対物レンズ用樹脂成形
材料9は、形状が略球状で幅A、高さBの寸法はA>B
の関係を満足しており、ゲート跡10が、対物レンズ用
樹脂成形材料9の側面部に残るように射出成形機のゲー
トが配置された射出成形機により作られている。
【0011】図2は本発明の対物レンズのプレス成形に
用いる対物レンズ成形金型1の断面図を示すものであ
り、対物レンズの第1面(球面又は非球面)を形成する
金型球面部11を有する上型2、対物レンズの第2面
(球面又は非球面)を形成する金型球面部12を有する
下型3及び対物レンズの厚み及び側面を形成する円筒状
の胴型4によって構成される。そして、図2は対物レン
ズ用樹脂成形材料9が対物レンズ用成形金型1によって
加熱プレス成形される状態を示すものである。
【0012】図3は本発明の対物レンズ用樹脂成形材料
を加熱プレス成形することにより得られた対物レンズの
側面図を示すものである。図3において、13は対物レ
ンズ、14は対物レンズの側面部、15はゲート跡を示
すものである。以上のように構成された対物レンズ用樹
脂成形材料について、以下その作用について説明する。
【0013】図1のように、本発明の対物レンズ用樹脂
成形材料9は、形状が略球状で幅A、高さBの寸法はA
>Bの関係を満足しており、ゲート跡10は、対物レン
ズ用樹脂成形材料9の側面部に設けている。これによ
り、形状が略球状でA>Bという寸法関係から、対物レ
ンズ用樹脂成形材料9は、ゲート跡10を側面部にある
程度保持した姿勢で自立し、対物レンズ用樹脂成形材料
9が回転してゲート跡10の位置が例えば上向き、もし
くは下向きに定位することはない。
【0014】これを利用して、図2に示すように対物レ
ンズ成形金型1内に対物レンズ用樹脂成形材料9をゲー
ト跡10が横方向になるよう配置して加熱プレス成形す
れば成形機、金型、コンベアといった設備の振動等によ
り、対物レンズ用樹脂成形材料9が回転ズレを生じてゲ
ート跡10が対物レンズ成形金型球面部11、12で接
触、成形される事なく図3に示すようにゲート跡15は
対物レンズ13の側面外周部14に残り、対物レンズ1
3の有効径8(破線)内に残ることなく、ゲート跡15
の影響による光学特性の劣化のない安定した対物レンズ
が成形できることとなる。
【0015】図4(a)、(b)は本発明の対物レンズ
用樹脂成形材料の他の実施例の側面図を示すものであ
る。図4において、16、17は対物レンズ用樹脂成形
材料、15はゲート跡を示すものであり、ゲート跡15
の位置付近を円周上にフラットなゲートカットしやすい
ような形状にしたものである。図5は本発明の対物レン
ズ用樹脂成形材料の他の実施例の側面図を示すものであ
る。図5において、18は楕円形状の対物レンズ用樹脂
成形材料、15はゲート跡を示すものである。そして、
各対物レンズ用樹脂成形材料16、17、18は、図示
のように形状が高さ(厚さ)方向の両面に球面を持った
略球状で幅A、高さBの寸法はA>Bの関係を満足して
おり、射出成形時のゲート跡10が、対物レンズ用樹脂
成形材料の側面部に残るように射出成形機のゲートが配
置された射出成形機により作られている。
【0016】これにより、形状が略球状でA>Bという
寸法関係から、対物レンズ用樹脂成形材料16、17、
18でも対物レンズ用樹脂成形材料9と同様に、ゲート
跡10を側面部にある程度保持した姿勢で自立し、対物
レンズ用樹脂成形材料9が回転してゲート跡10の位置
が例えば上向き、もしくは下向きに定位することはな
い。したがって、プレス成形機により加熱成形後に、ゲ
ート跡15が対物レンズ13の側面外周部14に残り、
対物レンズ13の有効径8(破線)内に残ることなく、
ゲート跡15の影響による光学特性の劣化のない安定し
た対物レンズが成形できることとなる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は、対物レンズをプ
レス成形するための射出成形型の樹脂成形材料として、
その形状が略球状で、樹脂成形材料の幅がその高さより
も大きく、かつその側面部に射出成形して作った前記樹
脂成形材料のゲートの跡を設けた構成とすることによ
り、ゲート跡が残る射出成形型の樹脂成形材料を使用し
て対物レンズをプレス成形しても、ゲート跡が対物レン
ズ有効径内に残ることなく、光学特性の劣化のない安定
した対物レンズを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例における対物レンズ
用樹脂成形材料を示す平面図 (b)は本発明の一実施例における対物レンズ用樹脂成
形材料を示す側面図
【図2】本発明の対物レンズ用樹脂成形材料が対物レン
ズ用成形金型によってプレス成形される状態を示す部分
断面側面図
【図3】本発明の対物レンズ用樹脂成形材料をプレス成
形することにより得られた対物レンズを示す側面図
【図4】(a)は本発明の対物レンズ用の樹脂材料の他
の実施例を示す側面図 (b)は本発明の対物レンズ用の樹脂材料の他の実施例
を示す側面図
【図5】本発明の対物レンズ用樹脂成形材料の他の実施
例を示す側面図
【図6】従来の対物レンズ成形用に球状のガラス研磨ボ
ール材料を示す側面図
【図7】従来の対物レンズ成形用金型の断面図
【図8】従来の対物レンズの側面図
【図9】従来の対物レンズ成形用の樹脂成形ボール硝材
を示す断面図
【図10】従来の樹脂成形対物レンズ用の成形用金型の
断面図
【図11】従来の樹脂製対物レンズの側面図
【符号の説明】
1 対物レンズ成形金型 8 対物レンズ有効径 9 対物レンズ用樹脂成形材料 10 ゲート跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 11/00 B29B 11/14 G02B 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂プレス成形対物レンズを成形するた
    めに使用する射出成形により成形した略球状の樹脂成形
    材料であって、上記略球状の樹脂材料の形状が、樹脂成
    形材料の幅:A、樹脂成形材料の高さ:Bとするとき、
    A>Bの関係を満足し、かつ当該樹脂成形材料の幅方向
    側面部に射出成形して作った前記樹脂成形材料のゲート
    跡を設けたことを特徴とする対物レンズ用樹脂成形材
    料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の射出成形により成形した
    樹脂成形材料を成形した対物レンズであって、成形後の
    レンズ有効径を形成する曲面の外方位置側面部に射出成
    形して作った前記樹脂成形材料のゲートの跡が位置する
    ように成形したことを特徴とする対物レンズ。
JP08932295A 1995-04-14 1995-04-14 対物レンズ用樹脂成形材料及びその対物レンズ Expired - Lifetime JP3204032B2 (ja)

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