JP3203609U - 回転駆動力増力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力に要するエネルギーを減少させ、出力効率を向上させることが可能な回転駆動力増力伝達装置を提供することを課題とする。【解決手段】入力軸4に駆動ギア6を固定してこれに、従動ギア7、7aを噛合させ、従動ギア7、7aのギア軸8、8aを第1回転アーム9の各端部において軸支させ、ギア軸8、8aの端部に、静止内ギア11に内接噛合する遊星歯車13、13aを固定し、入力軸4に回転自在に設置した大径ギア15aに各遊星歯車を噛合させ、大径ギア15aと一体の小径ギア15bに第2従動ギア17、17aを噛合させ、第2従動ギア17、17aのギア軸18、18aを第2回転アーム10の各端部において軸支させ、ギア軸18、18aの端部に、第2静止内ギア12に内接噛合し、出力ギア19に外接噛合する第2遊星歯車14、14aを固定し、出力ギア19から出力軸5を介して外部出力する。【選択図】図1
Description
本考案は回転駆動力増力伝達装置、より詳細には、車両、自転車、発電機、内燃機関、古紙裁断機(シュレッダー)、各種工作機械、その他の回転駆動力が必要となる機械器具にモータ等の回転駆動源からの回転駆動力を伝達するに当り、上記機械器具と回転駆動源との間に介在させ、あるいは、上記機械器具に組み込んで用いる回転駆動力増力伝達装置に関するものである。
従来、上記発電機等の回転駆動力が必要となる機械器具においては、単に回転速度を変換するに過ぎない変速装置を介在させることはあっても、モータ等に対する負荷の軽減、出力効率の向上といった観点から、何らかの回転駆動力増力伝達装置を介在させるといった試みは行われておらず、専らモータ等を直結して駆動する方法が採用されている。それは、そのような伝達装置を介在させると、機械損失が大きく、却って消費電力を増大させるおそれがあると考えられているからである。
しかるに、本考案者らは、上記機械器具と回転駆動源との間に介在させ、あるいは、上記機械器具に組み込んで用いる回転駆動力増力伝達装置であって、上述したようなおそれのない回転駆動力増力伝達装置を種々提案してきており、それなりの成果を上げている。ただ、従来提案してきたものは、複雑なカサ歯車機構を用いたりするために製造に手間がかかり、製造コストも嵩むという問題があり、更なる改良が求められていた。
上述したように従来の発電機等の回転駆動力が必要となる機器においては、機械損失が大きく、消費電力を増大させる結果となってしまうような伝達装置を介することなく直接モータ等で駆動しており、モータ等に対する負荷の軽減、出力効率の向上といったことは余り考えられておらず、また、本考案者らが提案した従来のこの種装置の場合は、複雑なカサ歯車機構を用いたりするために製造に手間がかかり、製造コストも嵩むという問題があった。
そこで本考案は、上記入力用モータ等に対する負荷を軽減し、消費電力等入力に要するエネルギーを減少させ、出力効率を向上させることが可能であり、しかも、比較的シンプルな構成であって部品点数が少なく、また、比較的容易に製造することができる回転駆動力増力伝達装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の考案は、ベース上に一対の軸支フレームを立設し、一方の前記軸支フレームによって入力軸を軸支させ、他方の前記軸支フレームによって、前記入力軸と同軸線上に配置した出力軸を軸支させ、
前記入力軸に駆動ギアを固定してこれに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第1従動ギアを噛合させ、前記第1従動ギアの各ギア軸を前記入力軸に回転自在に設置した第1回転アームの各端部において軸支させ、前記第1従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第1静止内ギアに内接噛合する第1遊星歯車を取り付け、大径ギアと小径ギアとを同軸に一体に設けた二重ギアを前記入力軸に回転自在に設置して、その大径ギアに前記各第1遊星歯車を外接噛合させ、
前記二重ギアの小径ギアに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第2従動ギアを噛合させ、前記第2従動ギアの各ギア軸を、前記入力軸及び出力軸と同軸線上にて前記入力軸と前記出力軸との間に配置された中間軸を備えた第2回転アームの各端部において軸支させ、前記第2従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第2静止内ギアに内接噛合すると共に、軸受ケースを介して前記出力軸に設置した出力ギアに外接噛合する第2遊星歯車を取り付け、
前記出力ギアの回転を前記軸受ケースを介して前記出力軸から出力可能にして成る回転駆動力増力伝達装置である。
前記入力軸に駆動ギアを固定してこれに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第1従動ギアを噛合させ、前記第1従動ギアの各ギア軸を前記入力軸に回転自在に設置した第1回転アームの各端部において軸支させ、前記第1従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第1静止内ギアに内接噛合する第1遊星歯車を取り付け、大径ギアと小径ギアとを同軸に一体に設けた二重ギアを前記入力軸に回転自在に設置して、その大径ギアに前記各第1遊星歯車を外接噛合させ、
前記二重ギアの小径ギアに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第2従動ギアを噛合させ、前記第2従動ギアの各ギア軸を、前記入力軸及び出力軸と同軸線上にて前記入力軸と前記出力軸との間に配置された中間軸を備えた第2回転アームの各端部において軸支させ、前記第2従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第2静止内ギアに内接噛合すると共に、軸受ケースを介して前記出力軸に設置した出力ギアに外接噛合する第2遊星歯車を取り付け、
前記出力ギアの回転を前記軸受ケースを介して前記出力軸から出力可能にして成る回転駆動力増力伝達装置である。
上記課題を解決するための請求項3に記載の考案は、ベース上に一対の軸支フレームを立設し、一方の前記軸支フレームによって入力軸を軸支させ、他方の前記軸支フレームによって、前記入力軸と同軸線上に配置した出力軸を軸支させ、
前記入力軸に駆動ギアを固定してこれに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第1従動ギアを噛合させ、前記第1従動ギアの各ギア軸を前記入力軸に回転自在に設置した第1回転アームの各端部において軸支させ、前記第1従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第1静止内ギアに内接噛合する第1遊星歯車を取り付け、大径ギアと小径ギアとを同軸に一体に設けた二重ギアを前記入力軸に回転自在に設置して、その大径ギアに前記各第1遊星歯車を外接噛合させ、
前記二重ギアの小径ギアに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第2従動ギアを噛合させ、前記第2従動ギアの各ギア軸を、前記入力軸及び出力軸と同軸線上にて前記入力軸と前記出力軸との間に配置された中間軸を備えた第2回転アームの各端部において軸支させ、前記第2従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第2静止内ギアに内接噛合すると共に、軸受ケースを介して前記出力軸に設置した出力ギアに外接噛合する第2遊星歯車を取り付けて成る第一段のユニットを設け、
前記第一段のユニットの前記出力軸を次段のユニットの前記入力軸として前記第一段のユニットと同じ構成の第二段のユニットを連設する方法で所望段連設し、最終段のユニットの前記出力軸から出力可能にして成る回転駆動力増力伝達装置である。
前記入力軸に駆動ギアを固定してこれに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第1従動ギアを噛合させ、前記第1従動ギアの各ギア軸を前記入力軸に回転自在に設置した第1回転アームの各端部において軸支させ、前記第1従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第1静止内ギアに内接噛合する第1遊星歯車を取り付け、大径ギアと小径ギアとを同軸に一体に設けた二重ギアを前記入力軸に回転自在に設置して、その大径ギアに前記各第1遊星歯車を外接噛合させ、
前記二重ギアの小径ギアに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第2従動ギアを噛合させ、前記第2従動ギアの各ギア軸を、前記入力軸及び出力軸と同軸線上にて前記入力軸と前記出力軸との間に配置された中間軸を備えた第2回転アームの各端部において軸支させ、前記第2従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第2静止内ギアに内接噛合すると共に、軸受ケースを介して前記出力軸に設置した出力ギアに外接噛合する第2遊星歯車を取り付けて成る第一段のユニットを設け、
前記第一段のユニットの前記出力軸を次段のユニットの前記入力軸として前記第一段のユニットと同じ構成の第二段のユニットを連設する方法で所望段連設し、最終段のユニットの前記出力軸から出力可能にして成る回転駆動力増力伝達装置である。
本考案に係る回転駆動力増力伝達装置は上記構成のものであり、本装置においては、入力ギアに噛合する二重ギアの遊星ギアが回転しない静止内ギアに噛合しているため、その接点において梃子の原理が働いて回転駆動力が増力されて伝達され、その増力要素が複数含まれるため、大幅に増力された回転駆動力の出力が可能となる。従って、本装置を回転駆動力伝達過程に介在させることにより、回転駆動力を実質的に増大させることができ、以て、出力効率を向上させることが可能であって省エネルギーに寄与でき、車両、発電機、工作機械その他種々の回転駆動力を必要とする機器に利用し得る効果がある。
本考案の実施の形態を添付図面に依拠して説明する。図1は、本考案に係る回転駆動力増力伝達装置の構成例を示す縦断面図であり、図2は、その分解斜視図である。なお、そこに示される例は、シングルユニット(第1段部分)を連ねて構成される多段ユニットであるが、先ず、シングルユニットを前提に説明していく。
図中1はベースで、ベース1上に、少なくとも一対の軸支フレーム2、3が立設される。軸支フレーム2、3はそれぞれ軸受2a、3aを備え、一方の軸支フレーム2はその軸受2aで入力軸4を軸支し、他方の軸支フレーム3はその軸受3aで出力軸5を軸支する。入力軸4と出力軸5は分離されていて、同軸線上に配置される。また、後述する中間軸10cが、入力軸4と出力軸5との間にこれらと同軸線上に配設される。シングルユニットを連ねて多段ユニットとする場合は、前段ユニットの出力軸5が後続ユニットの入力軸4となり、末端ユニットの出力軸5のみが多段ユニットの出力軸ということになる。
図示してないが、入力軸4の外端には、モータ等の回転駆動源からの回転駆動力を受けるためのスプロケット、ギア、プーリ等が設置され、出力軸5の外端には、回転駆動力を出力するためのスプロケット、ギア、プーリ等が設置される。
入力軸4の、軸支フレーム2の軸受2aに近接する位置に駆動ギア6が固定され、駆動ギア6は入力軸4と一体に回転する。駆動ギア6は、入力軸4に対して対称的に配置されて、それぞれ第1複合ギアを構成する従動ギア7、7aに噛合しており、駆動ギア6の回転に伴って従動ギア7、7a、換言すれば、第1複合ギアが回転駆動される。第1複合ギアはそれぞれ、入力軸4と平行に伸びる第1複合ギア軸8、8aの一端に従動ギア7、7aを固定し、他端に第1遊星歯車13、13aを固定して構成され、入力軸4の中間部に回転自在に設置される第1回転アーム9によって支持される。第1回転アーム9は、中心部に入力軸4を挿通するための軸受9aを備え、両端部に第1複合ギア軸8、8aの中間部を軸支する軸受9bを備える。
第1複合ギア軸8、8aの端部に固定される第1遊星歯車13、13aは、入力軸4を軸芯として配置される第1静止内ギア11に内接噛合させる。第1静止内ギア11は、ベース1上に立設される支持フレーム11aに固定されて支持され、回転することはない。第1遊星歯車13、13aは、それぞれ第1静止内ギア11に内接噛合すると共に、大径ギア15aと小径ギア15bとを同軸に一体に連設して成る二重ギア15の、大径ギア15aに外接噛合する。二重ギア15は、その中心の軸部に配設した軸受に入力軸4を挿通することで、入力軸4に回転自在に軸支される。
二重ギア15の小径ギア15bは、出力軸5に対して対称的に配置される第2複合ギアの従動ギア17、17aに噛合する。第2複合ギアはそれぞれ、入力軸4と平行に伸びる第2複合ギア軸18、18aの一端に従動ギア17、17aを固定し、他端に第2遊星歯車14、14aを固定して構成される。第2複合ギアは、従動ギア17、17aと遊星歯車14、14aとの間に配設される第2回転アーム10によって、それぞれ第1複合ギア軸8、8aと同軸線上に配置されて支持される。
第2回転アーム10は、その両端部に第2複合ギア軸18、18aを軸支するための軸受10bを備えると共に、中心部に、出力軸5側に突出する中間軸10cを備える。上述したように中間軸10cは、入力軸4と出力軸5との間に、これらの軸と同軸にて配置される。かくして第2複合ギア軸18、18aは、第2回転アーム10の軸受10bに軸支されて自転しつつ、入力軸4並びに中間軸10cを軸に公転することになる。
第2遊星歯車14、14aは、第2静止内ギア12に内接噛合させる。第2静止内ギア12は、ベース1上に立設される支持フレーム12aに、中間軸10cが軸芯となるように固定支持され、回転することはない。第2遊星歯車14、14aは、それぞれ第2静止内ギア12に内接噛合すると共に、出力ギア19に外接噛合する。出力ギア19は、その中心部に出力軸5の端部に固定されている軸受ケース20が固定され、以て、出力軸5と一体に回転する。換言すれば、出力ギア19の回転は、軸受ケース20を介して出力軸5から出力される。中間軸10cは、その端部が軸受ケース20内に臨み、軸受ケース20内に配備される軸受によって軸支される。
上記構成において、入力軸4が図示せぬ回転駆動源から入力を受けて回転すると、その回転は駆動ギア6にのみ伝達され、入力軸4に軸受9aを介して取り付けられている第1回転アーム9及び二重ギア15に直接伝達されることはない。また、入力軸4、中間軸10c及び出力軸5はそれぞれ切り離されていて、それぞれ独立に回転するため、入力軸4の回転が直接中間軸10cや出力軸5に伝達されることもない。
駆動ギア6の回転は、それに噛合している一対の従動ギア7、7aに直接振り分け伝達され、第1複合ギア軸8、8aを介してそれに一体化されている第1遊星歯車13、13aが、従動ギア7、7aと一体に回転(自転)しようとする。しかし、第1遊星歯車13、13aは、回転することができない第1静止内ギア11に噛合しているために、その位置において自転することができないが、駆動ギア6からの入力が継続する限り、噛合する第1静止内ギア11及び大径ギア15aに対して作用し続ける。その結果、第1遊星歯車13、13aは、第1静止内ギア11に沿って自転しつつ、入力軸4を回転中心にしてその自転方向とは逆の方向に公転し、それと同時に大径ギア15aをその公転方向と同じ方向に回転駆動する。
この第1遊星歯車13、13aの公転運動に伴い、それと一体の従動ギア7、7aも、駆動ギア6から入力を受けつつ、入力軸4を中心に公転運動する。この一対の第1複合ギアの公転運動に伴い、第1複合ギア軸8、8aを軸支している第1回転アーム9が、入力軸4を軸に回転して第1複合ギアの公転運動を支持する。
以上の第1段の前半部(駆動ギア6から二重ギア15までの部分)の構成は、一見すると、一般に知られている遊星歯車減速機構の構成に似通っているが、それとは異質のものである。即ち、一般の遊星歯車減速機構は、固定内歯車の中心部に入力軸に固定した太陽歯車を配置し、出力軸に固定した遊星枠で連結した複数の遊星歯車を、固定内歯車に内接噛合させると共に、太陽歯車に外接噛合させて成るものである。この機構の入力と出力を逆にし、入力軸に加わる入力によって遊星枠を回転させて各遊星歯車を公転させることにより、太陽歯車を増速回転して出力する増速機構とすることができるが、その構成は単なる回転運動の伝達であるに過ぎず、入力に対して出力を増加させる要素がないため、その構成によって、入力に対する出力の増加を期待することはできない。
しかるに、本考案に係る構成の場合は上記遊星枠に対応する部分がなく、第1遊星歯車13、13aの公転運動は、遊星枠の回転に由来するものではなく、第1遊星歯車13、13aそれぞれの自転動作に由来するものである。しかも、その公転動作に際し、入力が増力されて大径ギア15aに伝達されるところに特徴がある。
即ち、上述したように第1遊星歯車13、13aは、それぞれ自転しようとして噛合する第1静止内ギア11及び大径ギア15aに対して作用し続けるが、第1静止内ギア11は固定されていて回転しないため、ここに梃子の原理が働く。即ち、第1遊星ギア13、13aと第1静止内ギア11との接点が支点、第1遊星ギア13、13a(第1複合ギア軸8、8a)の中心が力点、第1遊星ギア13、13aと大径ギア15aとの接点が作用点となり、作用点には力点に加わる力が倍加された力が作用する。換言すれば、第1遊星ギア13、13a(第1複合ギア軸8、8a)に加わる力より小さな力で以て大径ギア15aを回転駆動することが可能となるのである。
以上の前半部における作用が、後半部においてもみられる。即ち、大径ギア15aに付加された増大された回転駆動力は、そのまま小径ギア15bからそれに噛合する第2従動ギア17、17aに伝達され、第2複合ギア軸18、18aを介して一体化されている第2遊星ギア14、14aに伝達されて、第2遊星ギア14、14aが回転しようとする。しかし、第2静止内ギア12は固定されていて回転しないため、そこに上記第1静止内ギア11の場合と同様に梃子の原理が働き、その結果、第2遊星ギア14及び第2遊星ギア14aから、更に倍加された力が出力ギア19に付加され、軸受ケース20を介して出力軸5から出力される。
図1には、上記構成のシングルユニットを複数連結して多段ユニットとする例が示されており(第2段の回転アーム9まで示されている。)、その場合は、第1段の軸支フレーム3を第2段の軸支フレーム2と考え、第1段の出力軸5を第2段の入力軸4と考えて駆動ギア6を固定し、以下上記同様にして各部品を組み付けて2段目を構成し、より多段とする場合は、同様にして更に連設していく。そして、末端のユニットの出力軸5に取り付けた出力手段を介して外部出力させる。このように多段ユニットとする場合は、シングルユニットの場合の増力作用が、段数に応じて倍加していくことになる。
かくして、本装置を車両、発電機、工作機械その他種々の回転駆動力を必要とする機器の回転駆動力伝達過程に介在させることにより、回転駆動力を実質的に増大させて伝達させることで、出力効率を向上させることが期待でき、また、増力される分入力を軽減することができるので、大いに省エネルギーに資するものである。
この考案をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この考案の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは明白である。従って、この考案は、添付請求の範囲において限定した以外はその特定の実施形態に制約されるものではない。
1 ベース
2、3 軸支フレーム
4 入力軸
5 出力軸
6 駆動ギア
7、7a 第1従動ギア
8、8a 第1複合ギア軸
9 第1回転アーム
10 第2回転アーム
11 第1静止内ギア
12 第2静止内ギア
13、13a 第1遊星歯車
14、14a 第2遊星歯車
15 二重ギア
15a 大径ギア
15b 小径ギア
17、17a 第2従動ギア
18、18a 第2複合ギア軸
19 出力ギア
20 軸受ケース
2、3 軸支フレーム
4 入力軸
5 出力軸
6 駆動ギア
7、7a 第1従動ギア
8、8a 第1複合ギア軸
9 第1回転アーム
10 第2回転アーム
11 第1静止内ギア
12 第2静止内ギア
13、13a 第1遊星歯車
14、14a 第2遊星歯車
15 二重ギア
15a 大径ギア
15b 小径ギア
17、17a 第2従動ギア
18、18a 第2複合ギア軸
19 出力ギア
20 軸受ケース
Claims (4)
- ベース上に一対の軸支フレームを立設し、一方の前記軸支フレームによって入力軸を軸支させ、他方の前記軸支フレームによって、前記入力軸と同軸線上に配置した出力軸を軸支させ、
前記入力軸に駆動ギアを固定してこれに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第1従動ギアを噛合させ、前記第1従動ギアの各ギア軸を前記入力軸に回転自在に設置した第1回転アームの各端部において軸支させ、前記第1従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第1静止内ギアに内接噛合する第1遊星歯車を取り付け、大径ギアと小径ギアとを同軸に一体に設けた二重ギアを前記入力軸に回転自在に設置して、その大径ギアに前記各第1遊星歯車を外接噛合させ、
前記二重ギアの小径ギアに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第2従動ギアを噛合させ、前記第2従動ギアの各ギア軸を、前記入力軸及び出力軸と同軸線上にて前記入力軸と前記出力軸との間に配置された中間軸を備えた第2回転アームの各端部において軸支させ、前記第2従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第2静止内ギアに内接噛合すると共に、軸受ケースを介して前記出力軸に設置した出力ギアに外接噛合する第2遊星歯車を取り付け、
前記出力ギアの回転を前記軸受ケースを介して前記出力軸から出力可能にして成る回転駆動力増力伝達装置。 - 前記中間軸は、その前記出力軸側端部が前記軸受ケース内において軸支される、請求項1に記載の回転駆動力増力伝達装置。
- ベース上に一対の軸支フレームを立設し、一方の前記軸支フレームによって入力軸を軸支させ、他方の前記軸支フレームによって、前記入力軸と同軸線上に配置した出力軸を軸支させ、
前記入力軸に駆動ギアを固定してこれに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第1従動ギアを噛合させ、前記第1従動ギアの各ギア軸を前記入力軸に回転自在に設置した第1回転アームの各端部において軸支させ、前記第1従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第1静止内ギアに内接噛合する第1遊星歯車を取り付け、大径ギアと小径ギアとを同軸に一体に設けた二重ギアを前記入力軸に回転自在に設置して、その大径ギアに前記各第1遊星歯車を外接噛合させ、
前記二重ギアの小径ギアに、前記入力軸に対して対称的に配置した一対の第2従動ギアを噛合させ、前記第2従動ギアの各ギア軸を、前記入力軸及び出力軸と同軸線上にて前記入力軸と前記出力軸との間に配置された中間軸を備えた第2回転アームの各端部において軸支させ、前記第2従動ギアの各ギア軸の端部に、前記ベース上に固定設置した第2静止内ギアに内接噛合すると共に、軸受ケースを介して前記出力軸に設置した出力ギアに外接噛合する第2遊星歯車を取り付けて成る第一段のユニットを設け、
前記第一段のユニットの前記出力軸を次段のユニットの前記入力軸として前記第一段のユニットと同じ構成の第二段のユニットを連設する方法で所望段連設し、最終段のユニットの前記出力軸から出力可能にして成る回転駆動力増力伝達装置。 - 前記中間軸は、その前記出力軸側端部が前記軸受ケース内において軸支される、請求項3に記載の回転駆動力増力伝達装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3203609 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |