JP3203483B2 - 建築物の構造体内部漏水路の検知方法と、その方法を用いた漏水補修工法 - Google Patents

建築物の構造体内部漏水路の検知方法と、その方法を用いた漏水補修工法

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JP3203483B2 JP01216498A JP1216498A JP3203483B2 JP 3203483 B2 JP3203483 B2 JP 3203483B2 JP 01216498 A JP01216498 A JP 01216498A JP 1216498 A JP1216498 A JP 1216498A JP 3203483 B2 JP3203483 B2 JP 3203483B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋根、壁、床、柱等
の建築物の構造体内部の漏水路の検知方法と、その方法
を用いて行なう漏水防止の補修工事の施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に、建築物の屋根、壁、
床等の構造体の内部を通る漏水路を発見し、その漏水箇
所の診断をする方法と、そのための装置(特願昭56−
199531号)を提案し、その装置を用いて漏水補修
工事を実施している。この漏水路「水みち」の診断方法
は、壁面などの構造体に生じた亀裂箇所に気体注入口を
設け、この気体注入口に炭酸ガスを注入し、構造体表面
の裂け目から漏れ出る炭酸ガスをガス検知具でキャッチ
してそのキャッチ箇所の裂け目が構造体内部漏水路で連
結していることを確認するものである。
【0003】前記気体注入口と炭酸ガスの漏出キャッチ
箇所とは構造体内部で連続しているのが確認できるの
で、この隙間に防水充填材を充填すれば漏水の水みちを
塞ぐ漏水補修工事を行うことができる。しかしながら、
この補修方法による場合には、漏水路の出口と入口の確
認はできても、その中間の構造体内部の亀裂空隙の広が
り状況を知ることはできなかった。
【0004】このためにこれまでは、水みちの出口と入
口まで防水充填材による補修工事を行ったとしても、建
築物の構造体の深層内部の漏水路を把握しないで漏水補
修工事が行なわれていたために漏水路の全体が消滅する
ように漏水処理したか否かの確認をすることができず、
中途半端に補修工事が完了し、その結果、充填されなか
った未充填空隙亀裂部分から新たに「水みち」ができて
漏水が再発することがあった。
【0005】他方、壁面に赤外線などの熱線を照射し
て、対象壁面を中空スポット状に加熱し、生じる壁面温
度差を赤外線カメラにより得られた画像で解析して、そ
の温度差からタイルの浮き状況を検知する手法が提案さ
れている(特開平5−72156号)。この方法では、
正常部分では上昇したタイルの温度は背後の躯体へ熱エ
ネルギ−の伝達があるので温度が低下するが、タイルの
浮き部分においては、浮き空間によって上昇した温度の
躯体への熱伝達の遮断が起り、浮き部分を有するタイル
表面の温度が他の正常部分よりも高くなる。これを赤外
線カメラで撮影すると得られたタイル面の画像の中空ス
ポットに温度の乱れが生じる。したがって、タイルなど
薄い表層壁面に対して、その表面材の浮き状況を知るこ
とができる。しかし、この方法では、建築物の構造体の
深層内部の漏水路を探し出すことができない。
【0006】また、それとは別に、壁面に40〜100
℃の高温ガスを吹き付け、対象壁面を加熱し、その壁面
から発生する赤外線放射エネルギ−を赤外線放射計で計
測し、得られた計測デ−タを画像解析して、その構造物
の表面または内部欠陥を検知する手法が提案されている
(特開平5−66208号)。しかし、この方法でも、
構造物の表面からの加熱によるものなので、構造物の表
面乃至表面に近い内部の欠陥は知り得ても、建築物の構
造体の深層内部の漏水路を探し出すことができない。
【0007】そして、上記の各技術(特開平5−721
56号、特開平5−66208号)においては、流体が
亀裂や浮き内部を通過するものではないために、亀裂や
浮きそのものの部分と正常部分との温度差が浮きの隙間
間隔の大きさによって異なり、例えば亀裂面が剥離はし
ているが接触状態にある部分では温度差が小さ過ぎて正
確な検知ができないといった欠点があり、また表面材が
薄い場合でも温度差が小さく、殆ど差が表れない場合も
生じて正確な検知ができない問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、建築物の構造体内部の漏水路と構
造体表面ら現れる漏水開口部が確実に把握できる検知方
法と、その検知方法を用いて把握した漏水路内全体に耐
水性の流動圧入充填材を圧入して漏水を完全に防止する
補修工事の方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、検査対象建築物の構造体Kと温度差を有
する識別気体Gをその構造体Kの漏水開口部Dから内部
漏水路R内に圧入し、その内部漏水路Rの囲壁への識別
気体Gの温度伝達を待ち、その構造体Kの表面に生じる
温度差を温度検知手段1によって検知してその表面温度
差発生域を画像化し、その画像化された構造体Kの表面
の温度差発生域内において、識別気体Gを感知する気体
感知機2を用いて構造体Kから外部に漏れ出す識別気体
Gの漏出位置の探索を行ない、前記構造体Kの内部漏水
路Rの路域Aと、その分布範囲内における構造体K表面
の漏水開口部Dとを断定することを特徴とする建築物の
構造体内部漏水路の検知方法である。
【0010】また、上記検知方法により建築物の構造体
Kの内部漏水路Rの路域Aとその路域A内での漏水開口
部Dを断定し、その漏水開口部D及び/又は構造体K表
面から内部漏水路Rに達する穴Hから内部漏水路R内
に、充填注入具10を介してその構造体Kと温度差を有
する耐水性流動圧入充填材3を圧入し、その内部漏水路
Rの囲壁への前記流動圧入充填材3の温度伝達を待ち、
その構造体Kの表面に生じる温度差を温度検知手段1に
よって検知してその表面温度差発生域を画像化し、前記
内部漏水路Rの路域Aとその路域A内への流動圧入充填
材3の侵入域Bとの画像を比較し、内部漏水路Rの空隙
内への流動圧入充填材3の侵入範囲を確認し、前記内部
漏水路Rの路域Aと前記流動圧入充填材3の侵入域Bと
が一致するまで流動圧入充填材3の圧入を行うことを特
徴とする漏水補修工法である。
【0011】また、上記工法の構成において、前記流動
圧入充填材3を長期的に柔軟性を保持するゲル化材とす
るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下実施例
を示す図面で具体的に説明する。本発明の建築物の構造
体の内部漏水路の検知方法については、図7に示すフロ
−に沿って行なわれる。これを、図2の、躯体上面に防
水接着剤を塗布してさらにその上に押えコンクリ−ト
(モルタル)を打設した検査対象建築物の屋根構造体K
における場合で以下説明する。
【0013】図2に示すように、漏水した構造体Kと温
度差を有する空気以外の識別気体G(例えばドライアイ
スからの冷却炭酸ガスなど)を識別気体圧入機に送気管
9を介して連接された識別気体圧入ノズル8を、その構
造体Kの漏水開口部Dに気体が漏れないように周囲の漏
水開口部Dを樹脂粘土などで覆って接続し、内部漏水路
R内に識別気体Gを圧入する。即ちその構造体Kの室内
側の漏水割れ目7から内部漏水路R(破線A1と破線A
2とに挟まれた区域Aで、外部からは見えない)に識別
気体Gを圧入する。
【0014】すると、圧入された冷たい識別気体Gによ
り内部漏水路Rの囲壁が冷却され温度が低下する。そし
て、その構造体Kの表面に内部漏水路Rに近い部分と遠
い部分との温度差が生じる。この表面温度差を赤外線熱
画像装置や赤外線カメラ等の温度検知手段1(図1に示
す)によって検知する(検知結果を図3の等温段階別着
色図に示す)。
【0015】この検知方法としては、赤外線カメラ等で
撮影して、撮影したフィルムを現像して確認することも
できるが、赤外線CCDカメラで撮影し、これをパソコ
ンで画像処理し、プリンタ−やモニタ−出力する方法を
用いれば短時間で内部漏水路Rを示す画像を見ることが
できる。また温度変化の時間の経過を見るこができ、そ
の変化の仕方で内部漏水路Rの空隙の大きさの判定材料
も得られる。そして、その表面温度差の分布状態を、図
3に示すように、濃淡又は色彩で段階温度域を表した等
温線により表示してその表面温度差発生域を画像化す
る。これによって内部漏水路Rの広がりが的確に把握さ
れる。把握された内部漏水路Rの路域A(図1の破線A
1と破線A2とに挟まれた区域)はその境を構造体Kの
表面にチョ−ク等で書き入れる(図1に示す構造体Kの
表面に書かれた実線a1とa2)と範囲が一目瞭然であ
る。
【0016】さらに、その画像化された構造体Kの表面
の温度差発生域内(図4に示す2本の一点鎖線に挟まれ
た内部)において、識別気体Gを感知する気体感知機2
を用いてその温度差発生域内全体に位置を移動させて、
構造体Kから外部に漏れ出す識別気体Gの漏出位置の探
索を行なう(図1に示す)。こうして前記構造体Kの内
部漏水路Rの路域A(図2に示す破線で示す両破線間部
分)と、その分布範囲内における構造体K表面の漏水開
口部D、即ち漏水の室外側の流入口5,6及び室内側の
流出口7(流出口は室外側の場合もある)を断定する。
【0017】前記識別気体Gは、気体感知機2によって
感知されるものを使用するので、空気と識別可能な気体
であれば無臭、無色、透明の気体でも何でも使用は可能
である。また、微粒子を含んだ白煙や着色気体Gを用い
れば漏水割れ目5,6を目視により容易に確認できる
し、芳香性気体を用いればその臭の出てくる位置を探す
ことにより感知器具を使用せずに確認することもできる
ので、気体感知機2に併用すれば漏水割れ目の探索が大
変容易となる。
【0018】ただし、人体に対して有毒性のある気体や
悪臭のある気体、また構造体K組織との化学反応による
コンクリ−トや防水剤の強度劣化などの悪影響を及ぼす
気体の使用は好ましくない。さらに使用する漏水補修用
の流動圧入充填材3に硬化不良や付着力劣化などの悪影
響を及ぼす気体も好ましくない。また、気体感知機2に
対して反応がキャッチし難い気体や、気体をキャッチし
易くても極めて薄い濃度で用いるのもキャッチしにくい
ので好ましくない。
【0019】構造体Kの温度と使用する識別気体Gの温
度差は、高温でも低温でも差の大きい方が明確に内部の
亀裂状態を把握できるが、差が小さいと温度検知手段1
による識別が困難となるので好ましくない。例えば、構
造体Kの温度は、検査日の季節、天候、日照時間等によ
って異なるが、秋頃は通常日中20〜25℃程度であ
り、5℃程度の冷風でも20℃の温度差が得られるので
温度検知は可能である。また100℃のスチ−ムを用い
ても70℃程度の温度差が得られるので温度による検知
が可能である。その温度の風を送り続ければ、室内や無
風状態の室外ならば、その風の吹出し口(漏水開口部
D)を容易に探すこともできる。
【0020】次に、上記検知方法を用いた漏水補修工法
について、図8に示すフロ−に沿って説明する。この工
法は、まず、上記検知方法を用いて、図3に示すよう
に、建築物の構造体Kの内部漏水路Rの路域Aとその路
域A内での漏水開口部D(漏水の流入口5,6及び流出
口)を断定する。
【0021】そして、図4の(イ),(ロ)に示すよう
に、その構造体Kの流入口5,6及び流出口7から漏水
路R内に、又は構造体K表面から内部漏水路Rに達する
穴Hを開けてその穴Hから内部漏水路R内に、その構造
体Kと温度差を有する粘度が300〜6000ポイズの
クラック内の細かい隙間へ侵入が可能な高い流動性を有
する耐水性流動圧入充填材3を圧入する(図4の
(イ),(ロ)は補修途中の路域A内部に流動圧入充填
材3が途中まで流入している状態を示す)。
【0022】前記流動圧入充填材3の圧入の具体的な方
法としては、例えば前記漏水開口部D又は前記穴Hに当
接できる充填注入具10を用い、その充填注入具10へ
連結させた液送管を介して充填材圧入機によって圧送す
ることができる。この場合、前記充填注入具10は、硬
質樹脂製円盤の中央に長孔を設け、その円盤と重なるゴ
ム状に伸縮可能な柔軟性樹脂円盤を重ねて両者の周囲を
固定し、柔軟性樹脂円盤に液送管に連結する接続口を設
けた公知のプレ−ト型ノズルを使用できる。その硬質樹
脂製円盤の長孔を構造体K表面の漏水開口部Dの割れ目
方向に合せて接着剤などで固着する。そして、前記長孔
から漏水開口部Dに前記流動圧入充填材3を注入する。
その際に、流動圧入充填材3が圧送されると前記硬質樹
脂製円盤と柔軟性樹脂円盤との間に流動圧入充填材3が
流入し、内圧が高まり柔軟性樹脂円盤が半球状に膨ら
む。そして、柔軟性樹脂円盤の収縮力(内圧)により流
動圧入充填材3が前記長孔から圧入される。
【0023】用いる流動圧入充填材3は高い流動性を有
し、漏水開口部Dから漏れやすいので、流動圧入充填材
3が漏れ出た割れ目は即硬性の接着剤などで塞いで注入
圧を上げ、流動圧入充填材3が細かい隙間にまで侵入す
るようにする。その内部漏水路Rの囲壁への前記流動圧
入充填材3の温度伝達を待ち、その構造体Kの表面に生
じる温度差を上記検知方法と同様に温度検知手段1によ
って検知してその表面温度差発生域を画像化する(図6
の(イ)は、路域A内部に流動圧入充填材3が途中まで
流入している状態の表面温度差の画像を示す)。
【0024】そして、前記内部漏水路Rの路域Aとその
路域A内への流動圧入充填材3の侵入域Bとの画像を比
較し、内部漏水路Rの空隙内への流動圧入充填材3の侵
入範囲を確認する(図4の(イ)では、路域A内部に流
動圧入充填材3が途中まで流入している状態を示す)。
この段階では一点鎖線内の空白部分(未充填間隙)が残
っている状態が確認できる。そしてさらに、前記内部漏
水路Rの路域Aと前記流動圧入充填材3の侵入域Bとが
一致するまで流動圧入充填材3の圧入を行う。流動圧入
充填材3の侵入域Bが漏水路R全体に行き渡らなかった
場合には、さらに流動圧入充填材3を圧入させたり、流
動圧入充填材3の行き渡らない未充填間隙に向けて新た
に穴Hを開けて流動圧入充填材3を圧入する。
【0025】このように、前記内部漏水路Rの路域Aと
比較して、内部漏水路Rの路域全体に前記流動圧入充填
材3が空白域なく全面充填された、即ち図6の(ロ),
(ハ)に示すように、路域A内部に流動圧入充填材3が
充満している状態(図6の(ロ)に示す流動圧入充填材
3の侵入域Bと図4の(イ)に示す内部漏水路Rの路域
Aとが一致した状態)となったことを確認しつつ漏水補
修を行う。
【0026】また、内部漏水路Rの割れ目は建築物の構
造的に弱い部分に発生しやすく、さらに将来的に割れ目
が大きくなったり変化することに変形対応するために、
前記流動圧入充填材3は長期的に柔軟性を保持するゲル
化材を用いると長期的な漏水防水対策として有効であ
る。また、これとは逆に、構造強度を確保したい場合に
は、高い強度が発現されれる組織含浸性の高い高強度接
着剤を用いると良い。
【0027】
【発明の作用並びに効果】本発明は以上のようで、その
建築物の構造体Kの内部漏水路Rの漏水開口部Dからそ
の内部漏水路Rに識別気体Gを圧入すると、内部漏水路
Rの小さい隙間にも隅々まで温度差のある識別気体Gが
侵入する。すると、その識別気体Gの温度差によって、
その周囲に部分的に他との温度差が生じ、その温度差が
構造体Kの表面温度に表れてくる。
【0028】その表面温度を測定すれば、内部漏水路R
の全貌が把握できる。このように建築物の構造体Kの内
部漏水路Rが全面的に検知されるので、その部分を確認
しつつ確実に流動圧入充填材3の充填作業を行なえば、
外部から見えない部分の内部漏水路R内に流動圧入充填
材3が隅々まで充填されて漏水が完全に止む。そして、
ゲル化材の流動圧入充填材3を用いれば構造体Kの変化
に伴う内部漏水路Rの拡大、縮小、ズレなどの変化に追
随して長期的な漏水防水対策が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】検知作業を行なっている状態を示す屋根の内部
漏水路を有する構造体における模式的縦断面斜視図。
【図2】識別気体の圧入作業を行なっている状態を示す
屋根の内部漏水路を有する構造体における模式的縦断面
斜視図。
【図3】内部漏水路を有する屋根における検知結果を示
す等温段階別着色画像図。
【図4】(イ)が充填途中の状態の検知結果を示す等温
差画像図、(ロ)が流動圧入充填材の充填途中の状態を
示す屋根の縦断側面図。
【図5】赤外線カメラで充填状態の構造体の表面温度差
を撮影している状態を示す屋根の縦断側面図。
【図6】(イ)が赤外線カメラで撮影した充填完了状態
の構造体の表面温度差を示す等温差画像図、(ロ)が流
動圧入充填材が漏水路に全面充填されている状態を示す
構造体内部の模式的平面図、(ハ)が流動圧入充填材が
漏水路に全面充填されている状態を示す屋根の縦断側面
図。
【図7】本発明の検知方法のフロ−図。
【図8】本発明の補修工事の施工工程のフロ−図。
【符号の説明】
R 漏水路 D 漏水路の開口部 K 建築物の構造体 G 識別気体 A 漏水路の路域 B 流動圧入充填材の侵入域 1 温度検知手段 2 気体感知機 3 流動圧入充填材 4 赤外線カメラ 5 漏水流入口 6 漏水流入口 7 漏水流出口 8 識別気体圧入ノズル 9 送気管 10 充填注入具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−158566(JP,A) 特開 昭60−236051(JP,A) 特開 昭57−104767(JP,A) 特開 平5−72156(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検査対象建築物の構造体(K)と温度差
    を有する識別気体(G)をその構造体(K)の漏水開口
    部(D)から内部漏水路(R)内に圧入し、その内部漏
    水路(R)の囲壁への識別気体(G)の温度伝達を待
    ち、その構造体(K)の表面に生じる温度差を温度検知
    手段(1)によって検知してその表面温度差発生域を画
    像化し、その画像化された構造体(K)の表面の温度差
    発生域内において、識別気体(G)を感知する気体感知
    機(2)を用いて構造体(K)から外部に漏れ出す識別
    気体(G)の漏出位置の探索を行ない、前記構造体
    (K)の内部漏水路(R)の路域(A)と、その分布範
    囲内における構造体(K)表面の漏水開口部(D)とを
    断定することを特徴とする建築物の構造体内部漏水路の
    検知方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の検知方法により建築物の構造
    体(K)の内部漏水路(R)の路域(A)とその路域
    (A)内での漏水開口部(D)を断定し、その漏水開口
    部(D)及び/又は構造体(K)表面から内部漏水路
    (R)に達する穴(H)から内部漏水路(R)内に、充
    填注入具(10)を介してその構造体(K)と温度差を
    有する耐水性流動圧入充填材(3)を圧入し、その内部
    漏水路(R)の囲壁への前記流動圧入充填材(3)の温
    度伝達を待ち、その構造体(K)の表面に生じる温度差
    を温度検知手段(1)によって検知してその表面温度差
    発生域を画像化し、前記内部漏水路(R)の路域(A)
    とその路域(A)内への流動圧入充填材(3)の侵入域
    (B)との画像を比較し、内部漏水路(R)の空隙内へ
    の流動圧入充填材(3)の侵入範囲を確認し、前記内部
    漏水路(R)の路域(A)と前記流動圧入充填材(3)
    の侵入域(B)とが一致するまで流動圧入充填材(3)
    の圧入を行うことを特徴とする漏水補修工法。
  3. 【請求項3】 流動圧入充填材(3)が長期的に柔軟性
    を保持するゲル化材である請求項2記載の漏水補修工
    法。
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