JP3203357U - 刈込機の減速機冷却構造及び減速機冷却構造を備えた刈込機 - Google Patents

刈込機の減速機冷却構造及び減速機冷却構造を備えた刈込機 Download PDF

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Abstract

【課題】減速機に多大な発熱が生じた場合であっても、モータの冷却を行いつつ、併せて当該減速機を十分に冷却できる刈込機の減速機冷却構造及び刈込機を提供する。【解決手段】刈込機本体と刈込機本体に連結される刈込刃を有し、刈込機本体は、ケーシング内に刈込刃の動力源となるモータ2と、当該モータと刈込刃との間に介在する減速機3を備え、モータ2はモータケース21内に冷却ファンを備え且つモータケース21に吸気孔210及び排出孔211を有し、ケーシングにおけるモータ2より前方であって且つ減速機3より後方となる位置に空気取入口11を備え、減速機3の前方にはケーシング内の空間から外部へ繋がる間隙を備える刈込機において、モータ2の出力軸20を前方として、当該モータ2の出力軸20と直接又は間接的に減速機3が連結されており、減速機3は減速機保持用リブ13、13a、13b、13cに保持され、減速機保持用リブ13、13a、13b、13cには切欠部130a、130b、130cを備える。【選択図】図3

Description

本考案は、主として生垣等の刈込みや樹木の剪定等を行う電動式の刈込機において内蔵される減速機の冷却構造、及び当該減速機冷却構造を備えた刈込機に関するものである。
電動式の刈込機は通常動力源としてモータを内蔵しており、当該モータの駆動力を、動力伝達部を介して可動刃に伝達し、当該可動刃及び対となる固定刃により切断動作を実現するものである。
ここで、刈込機は、刈込作業性を向上させ、作業負担を低減させるべく、軽量でコンパクトな構成とすることが求められる。このため、刈込機の本体内にはモータ、動力伝達部、刈刃支持部、スイッチ、各種配線等をコンパクトに格納する必要がある。
そして、前記モータの連続的な駆動は多大な発熱を伴うことから、通常モータを冷却するために当該モータ内及び/又はモータ外に冷却ファンを設け、外部から空気を取り込み、冷却することが一般的になされている。
上記のような構造を有するものとして、例えば、モータを内装するハウジングと、該ハウジングの底板を兼用する固定刃を有し、該モータの回転軸に減速装置を介して可動刃を連動した園芸バリカンにおいて、前記ハウジングと固定刃との連結部に空気流通間隙を設けるとともに、モータより上方のハウジングに空気吸込孔を設け、該モータの冷却ファンによって空気吸込孔から空気流通間隙への空気流を形成してなる園芸バリカンの構成が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
実開昭50−8066号公報
ところで、モータと併設される減速機自体が多大な発熱を伴うことがある。
上記特許文献の構成は、モータの下方に減速機を配置しており、当該特許文献中に明確な記載はないもののモータとともに減速機の冷却をも行える構成であるようにも考えられる。
しかしながら、当該減速機の中央部分へはモータの冷却のために空気が昇温していること、また、減速機ケース側の塵埃を除去するように空気流通間隙への空気流を形成することから、減速機に多大な発熱が生じた場合には、十分に冷却効果を得ることができないものであった。
本考案は、以上の事情に鑑みてなされたものであり、電動式の刈込機において、従来と同様にモータの十分な冷却を確保しつつ、減速機に多大な発熱が生じた場合であっても、併せて当該減速機を冷却できる優れた減速機冷却構造を提供することを、考案が解決しようとする課題とする。
刈込機本体と該刈込機本体に連結される刈込刃を有し、前記刈込機本体は、ケーシング内に前記刈込刃の動力源となるモータと、当該モータと前記刈込刃との間に介在する減速機を備え、前記モータはモータケース内に冷却ファンを備え且つ該モータケースに吸気孔及び排出孔を有し、ケーシングにおけるモータより前方であって且つ減速機より後方となる位置に空気取入口を備え、減速機の前方にはケーシング内の空間から外部へ繋がる間隙を備える刈込機において、モータの出力軸を前方として、当該モータの出力軸と直接又は間接的に前記減速機が連結されており、前記減速機は減速機保持用リブに保持され、該減速機保持用リブには通気のための切欠部を備えたことを特徴とする刈込機の減速機冷却構造を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記考案の構成を前提として、前記減速機保持用リブは複数とし、少なくとも前後となる二以上の減速機保持用リブには、前後に連続する前記切欠部を列設したことを特徴とする刈込機の減速機冷却構造を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記いずれかの考案の構成を前提として、前記刈込刃を備えるケーシングの前部に少なくとも減速機冷却用空気取入口を備えたことを特徴とする刈込機の減速機冷却構造を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記何れかの考案の構成を前提として、前記空気取入口が、前記減速機保持用リブに形成された各切欠部位置を通る通気路形成仮想ラインL上を回避した位置に配置される構成としたことを特徴とする刈込機の減速機冷却構造を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記何れかの考案の構成を前提として、モータを保持する複数のモータ保持用リブを備え、該モータ保持用リブの少なくとも二つが前記モータケースの排出孔の前後を挟む位置でモータケースの全周に亘って設けられ、ケーシングの空気排出口への排気通路を形成したことを特徴とする刈込機の減速機冷却構造を、上記課題を解決するための手段とする。
また本考案は、上記何れかの刈込機の減速機冷却構造を備えた刈込機を、上記課題を解決するための手段とする。
本考案によれば、モータの出力軸を前方として、当該モータの出力軸と直接又は間接的に前記減速機が連結されており、前記減速機は減速機保持用リブに保持され、該減速機保持用リブには通気のための切欠部を備えたことから、前方間隙部から取り込まれた外気を、当該切欠部を介して後方へ通し、効率よく減速機の冷却を行うことができる。
また本考案によれば、上記考案の構成を前提として、前記減速機保持用リブは複数とし、少なくとも前後となる二以上の減速機保持用リブには、前後に連続する前記切欠部を列設したことから、上記考案の作用効果を奏する上に、減速機の保持をより確実に行うことができることに加え、切欠部が直線的な通気路を形成することで、外気の流れをスムーズとしてより円滑に新たな外気を取り込むことができ、冷却性能を発揮できる。
また本考案によれば、上記考案の構成を前提として、前記刈込刃を備えるケーシングの前部に少なくとも減速機冷却用空気取入口を備えたことから、モータの冷却ファンによって負圧となるモータの前方側空間に向けて、当該減速機冷却用空気取込口、及び、空気取入口の双方から、前記減速機を挟み、外部の空気をケーシング内に取り込んで、効率良く当該減速機の冷却を行える。また前記空気取入口からケーシング内に空気を取り込みモータを冷却すること、及び、減速機より前方となる位置からケーシング内に取り込んだ空気を減速機の冷却に使用するとともにモータ側へ送り当該モータを冷却することにより、従来のモータの冷却性能は確保できる。
また本考案によれば、上記何れかの考案の構成を前提として、前記空気取入口が、前記減速機保持用リブに形成された各切欠部位置を通る通気路形成仮想ラインL上を回避した位置に配置される構成としたことから、上記何れかの作用効果を奏する上に、減速機冷却用空気取入口から流入した外気が、空気取入口から流入する外気によって妨げられることを抑制し、より効率的に冷却を行うことが期待できる。
また本考案によれば、上記何れかの考案の構成を前提として、モータを保持する複数のモータ保持用リブを備え、該モータ保持用リブの少なくとも二つが前記モータケースの排出孔の前後を挟む位置でモータケースの全周に亘って設けられ、ケーシングの空気排出口への排気通路を形成したことから、冷却後の空気を速やかに外部へ排出させることができ
吸排気の効率を向上させることが期待できる。
また本考案によれば、上記何れかの刈込機の減速機冷却構造を備えた刈込機としたことで、上記何れかの減速機冷却構造による作用、効果を発揮できる刈込機の提供を実現できる。
本実施例に係る刈込機を示す側面図である。 図1におけるA−A断面図である。 本実施例に係る減速機冷却構造を示す一部断面とした説明図である。 本実施例に係るケーシングの減速機冷却用空気取入口、減速機保持用リブ、切欠部、冷却用空気取入口の関係を示す斜視図である。 本実施例に係る減速機をケーシングの減速機保持用リブに取付けた状態を示す斜視図である。 本考案における他の実施例に係る刈込機を示す側面図である。 図6における刈込機の減速機冷却構造を示す一部断面とした説明図である。
以下に、本考案の実施例に係る刈込機Tにおける減速機冷却構造S、並びに当該冷却構造Sを備えた刈込機Tを示す。尚、本考案は以下に示す実施例の構成に限定するものではなく、本考案の技術的思想を逸脱しない範囲において、種々の変形例、設計変更等を含む。
本考案の実施例に係る刈込機Tは、図1に示すように、刈込機本体T1と当該刈込機本体T1に連結される刈込刃T2と前記刈込機本体T1に電力を供給する電源ケーブル4とを備えている。尚、以下説明上、刈込刃T2側を前方、電源ケーブル4側を後方とする。
刈込機本体T1は、ケーシング1と、当該ケーシング1内に格納されるモータ2、カップリング5、遊星歯車機構である減速機3、動力伝達機構6を備えている。前記モータ2の出力軸20と減速機3の入力軸30はカップリング5により連結している。また減速機3の出力軸30は動力伝達機構6に連結されている。
ケーシング1は左右二分割可能な合成樹脂製ケースである。前方に刈込刃T2を保持するための保持部10aと操作スイッチ10bを有する頭部1a、その後方に順次連続して第一握持部1b、モータ格納部1c、第二握持部1dを設けた構成である。
ここで、前記第一握持部1bは頭部1aよりも縮径し、作業者が片手で保持するために十分な長さを確保した構成である。また前記モータ格納部1cは前記第一握持部1bから拡径し、モータ2、カップリング5、減速機3を格納可能な長さを確保した構成である。
前記第二握持部1dは前記第一握持部1bと同程度に縮径してあり、作業者が片手で保持するための長さを確保しているが、前記第一握持部1bより若干短く形成し、作業者が第一握持部1bのみを握持して作業する際にも適したバランスを保つことを容易としてある。また第二握持部1dの後端から外部へ前記電源ケーブル4が延設されている。
また前記ケーシング1の内側には、モータ2、スイッチ類、電源ケーブル4から連続する配線類、減速機3の夫々を所定位置に保持できるようにリブを設けてある。減速機3を保持するリブを減速機保持用リブ13、モータ2を保持するリブをモータ保持用リブ14とする。
本実施例においては、図3から図5に示すように、前記減速機保持用リブ13として、前方側となる減速機保持用第一リブ13a、後方側となる減速機保持用第二リブ13b、これらの中間位置となる減速機保持用第三リブ13cを備えている。
また本実施例においては、前記モータ保持用リブ14として、前方となるモータ保持用第一リブ14a、後方となるモータ保持用第二リブ14b、これらのリブ14a、14bの間に、ケーシング1の空気排出口12を前後で挟むように二重の排気通路形成リブ14cを設けてある。前記モータ保持用第一リブ14aは、モータ2の吸気孔210へ通気させるためのモータ側切欠部140aを備えている。
前記減速機保持用第一リブ13aはケーシング1における第一握持部1bの後端側となる内壁面の略全周に沿って形成してあり、左右側面位置についてのみ第一切欠部130aを設けてある。
前記減速機保持用第三リブ13cはケーシング1における第一握持部1bとモータ格納部1cとの境界位置となる内壁面の略全周に沿って形成してあり、左右側面位置についてのみ第三切欠部130cを設けてある。
前記減速機保持用第二リブ13bはケーシング1におけるモータ格納部1cの前端側となる内壁面の略全周に沿って形成してあり、左右側面位置についてのみ第二切欠部130bを設けてある。
従って前記第一切欠部130a、第二切欠部130b、第三切欠部130cは左右それぞれの位置において、長手方向に並設した構成であり、これによってケーシング1内の前方側から後方側へ繋がる第一通気路P1を構成する。
また前記ケーシング1の左右側面うち、前記減速機保持用第一リブ13aより前方となる位置に、夫々前記減速機冷却用空気取入口10を設けてある。
また前記ケーシング1の左右側面のうち、前記減速機保持用第二リブ13bの後方であってモータ2の前方となる位置に冷却用空気取入口11を設けてある。前記冷却用空気取入口11の設置位置は、前記減速機保持用リブ13に形成された前記各切欠部130a、130b、130cを通る通気路形成仮想ラインL上を回避して、その上方及び下方側へ配置した構成としている。また、当該冷却用空気取入口11は、後方にも配置した構成としている。
更に前記ケーシング1の左右側面のうち、モータ格納部1cにおける前記モータ2の後端側位置に、空気排出口12を設けてある。
本実施例における減速機3を構成する遊星歯車機構は、サンギヤ3(太陽歯車)、プラネタリーギヤ34(遊星歯車)、プラネタリーキャリア35、及びインターナルギヤ32(内歯車)を備えた構成であり、サンギヤ33は入力軸30と一体としてある。当該サンギヤ33に連続する入力軸30側を入力、インターナルギヤ32を固定、プラネタリーギヤ34が取着されるプラネタリーキャリア35に出力軸31を連結している。
そして、当該減速機3は、インターナルギヤ32の内側を通り前方から後方へ連続する第二通気路P2を有している。
当該減速機3は、図2、図3及び図5に示すように、ケーシング1の第一把持部後端からモータ格納部1cの前端となる位置で、前記各減速機保持用リブ13によって、非密閉状態で挟持固定される。
より具体的には、減速機3のインターナルギヤ32の前後から前記減速機保持用第一リブ13a及び減速機保持用第二リブ13bで挟持し、当該インターナルギヤ32の外側面を前記減速機保持用第三リブ13cで押圧した構成とする。
また前記減速機保持用第一リブ13aの内面に当接する第一固定部材39a、前記減速機保持用第二リブ13bの内面に当接する第二固定部材39bを設けてある。第一固定部材39aは図示されない3本の突起部を備えている。該3本の突起部は、プラネタリーキャリア間の間隙を通り前方に向けて延設してある。各突起部の先端は前記第二固定部材に図示されないピンを用いて固着してある。当該構成によって、第一固定部材39a及び第二固定部材39bを用いて前記インターナルギヤ32を挟持固定する。
この状態において、前記第一通気路P1、第二通気路P2が確保される。
本実施例において使用しているモータ2は直流モータであり、外部電源から電源ケーブル4を介し、回路内のコンバータにより交流電源から直流へ変換して電力が供給される。
モータケース21の出力軸20側には吸気孔210を備えている。その反対側寄りの側面には排気孔211を備えている。またモータケース21内の後方位置には、前記出力軸20とともに回転する冷却ファン(図示せず。)を備えている。
前記モータ2は、前記モータ保持用第一リブ14aによって当該モータ2の前端側を保持され、モータ保持用第二リブ14bで当該モータ2の後端部を保持される。
またモータ2の前記排気孔211の前方及び後方位置において当該モータ2の全周を囲繞する前記二重の排気通路形成リブ14cが配置される。排気通路形成リブ14cがモータ2の外周面に当接することによって、モータケース21の排気孔211からケーシング1の空気排出口12へ繋がる排気通路P4が形成される。
以上の構成とした実施例に係る刈込機Tは、図示されない電源スイッチがONの状態において、操作スイッチ10bをONにすると、モータ2が駆動し、カップリング5、減速機3が稼働し、当該減速機3の出力軸31から動力伝達機構6を通じて可動刃T20を動作させ、固定刃T21と可動刃T20とによって切断動作が行われる。
そしてモータ2の駆動に伴って、モータ2内の冷却ファンが回転し、冷却ファンの前方、即ちモータケース21内の出力軸20側、及びモータケース21の吸気孔210を介して繋がるモータ2前方の空間を負圧とする。当該箇所が負圧となることで、減速機冷却用空気取入口10、及び冷却用空気取入口11の双方からモータ2に向けて外気が流入する。
減速機冷却用空気取入口10から流入した外気(空気)は、各減速機保持用リブ13の切欠部130a、130b、130cで形成された前記第一通気路P1と減速機3のインターナルギヤ32の内側を通り前方から後方へ連続する前記第二通気路P2を通過してモータ2へ移動する。
この際に第二通気路P2を通過する空気は、図2及び図3に示すように、減速機3のインターナルギヤ32に沿って各構成部品(即ち、当該インターナルギヤ32、サンギヤ33、プラネタリーギヤ34、プラネタリーキャリア35)を冷却する。
前記減速機3は減速機冷却用空気取入口10と冷却用空気取入口11に挟まれた位置にあることから、減速機冷却用空気取入口10からの空気による直接の冷却と、冷却用空気取入口11からの第三通気路P3を通る一部の空気による直接の冷却とによって、当該減速機3に対して非常に高い冷却性能を発揮できる。
ここで、前記冷却用空気取入口11の設置位置は、前記減速機保持用リブ13(13a、13b、13c)に形成された各切欠部130a、130b、130cを通る通気路形成仮想ラインL上を回避した位置としてあるため、減速機冷却用空気取入口10から切欠部を通り進入した空気はモータ2へ流れ込みやすくなり、より円滑な空気の流れを作り出すと考えられ、冷却効率の向上に資することが期待できる。
またモータ2に対しては、冷却用空気取入口11からの第三通気路P3を通過する十分な空気が直接接触して冷却するため、従来と同等の冷却性能を維持できる。
減速機3及びモータ2を冷却した空気は、モータケース21内から排気孔211を通してケーシング1内へ移動し、次いでケーシング1の空気排出口12を前後で挟むように形成した二重の排気通路形成リブ14c間を通して、当該空気排出口12からが外方へ排出される。
以上の吸排気が連続的に行われることにより、モータ2の駆動時において減速機3、モータ2の両方が十分に冷却され、安定した刈込機Tの動作を可能とする。
尚、インターナルギヤ32と第一固定部材39a若しくは第二固定部材39bとの間には間隙39c、39dが形成されており、前記第一通気路P1から当該間隙39c、39dを通路の一部とすることも可能である。しかしながら、潤滑のために遊星ギヤ内に塗布されるグリスが遠心力によって飛散し前記間隙を閉塞する可能性がある。
これに対して、切欠部130a、130b、130cは前記減速機保持用第一リブ13a、減速機保持用第二リブ13b、減速機保持用第三リブ13cに各々外方に向けて深く形成した構成であるため、グリスの飛散が生じても第一通気路P1を確保できる点で優れる。
尚、上記実施例におけるインターナルギヤ32と第一固定部材39a若しくは第二固定部材39bとの間の間隙39c、39dは、予め閉塞し、当該間隙39c、39dが存在しない形状とすることもできる。当該構成とすることで、前記間隙39c、39dを通過する空気はなくなるものの、グリスの飛散による周縁部の汚れを低減でき、安定的な通路を確保できる。
また、上記実施例において、減速機3は第一握持部1b内に配置した構成であるが、本考案においては当該構成に限定されるものではなく、例えば減速機3はモータ格納部1c内に配置した構成等とすることもできる。
また上記実施例において、減速機保持用リブ13は減速機保持用第一リブ13a乃至第三リブ13cを備える構成としているが、本考案においては当該構成に限定されるものではなく、その数を増減させることもできる。
また上記実施例においては、減速機冷却用空気取入口10を備えた構成としているが、本考案においては必ずしも当該減速機冷却用空気取入口10を設ける必要はない。
当該減速機冷却空気取入口10を設けない場合においても、モータの稼働に伴うケーシング内が負圧となることに伴って、例えば、刈込刃T2を動作させるためのシャフト用開口15(例えば図6及び図7参照。)や各可動部品等とケーシングとの間隙等(これらを総称して「前方間隙」という。)を通じて、外気を減速機側へ導入することができる。
一方で、上記実施例のように、前記減速機冷却用空気取入口10を備えた構成とした場合には、より大量の外気を減速機の前方近傍位置から取り込むことが可能となり、前記各減速機保持用リブ13(13a、13b、13c)の各切欠部130(130a、130b、130c)の構成と相俟って、冷却効率を更に高めることができる。本実施例においては、減速機冷却用取込口10を備えることで、当該減速機冷却用取込口10を備えない構成と比較して約2℃程度の更なる冷却が可能である。
L 通気路形成仮想ライン
P1 第一通気路
P2 第二通気路
P3 第三通気路
P4 排気通路
S 減速機冷却構造
T 刈込機
T1 刈込機本体
T2 刈込刃
T20 可動刃
T21 固定刃
1 ケーシング
1a 頭部
1b 第一握持部
1c モータ格納部
1d 第二握持部
10 減速機冷却用空気取入口
10a 保持部
10b 操作スイッチ
11 冷却用空気取入口
12 空気排出口
13 減速機保持用リブ
13a 減速機保持用第一リブ
13b 減速機保持用第二リブ
13c 減速機保持用第三リブ
130a 切欠部
130b 切欠部
130c 切欠部
14 モータ保持用リブ
14a モータ保持用第一リブ
14b モータ保持用第二リブ
14c 排気通路形成リブ
140a モータ側切欠部
15 シャフト用開口
2 モータ
20 出力軸
21 モータケース
210 吸気孔
211 排気孔
3 減速機(遊星歯車機構)
30 入力軸
31 出力軸
32 インターナルギヤ
33 サンギヤ
34 プラネタリーギヤ
35 プラネタリーキャリア
39a 第一固定部材
39b 第二固定部材
39c 間隙
39d 間隙
4 電源ケーブル
5 カップリング
6 動力伝達機構

Claims (6)

  1. 刈込機本体と該刈込機本体に連結される刈込刃を有し、前記刈込機本体は、ケーシング内に前記刈込刃の動力源となるモータと、当該モータと前記刈込刃との間に介在する減速機を備え、前記モータはモータケース内に冷却ファンを備え且つ該モータケースに吸気孔及び排出孔を有し、ケーシングにおけるモータより前方であって且つ減速機より後方となる位置に空気取入口を備え、
    減速機の前方にはケーシング内の空間から外部へ繋がる前方側間隙を備える刈込機において、
    モータの出力軸を前方として、当該モータの出力軸と直接又は間接的に前記減速機が連結されており、
    前記減速機は減速機保持用リブに保持され、該減速機保持用リブには通気のための切欠部を備えたことを特徴とする刈込機の減速機冷却構造。
  2. 前記減速機保持用リブは複数とし、少なくとも前後となる二以上の減速機保持用リブには、前後に連続する前記切欠部を列設したことを特徴とする請求項1記載の刈込機の減速機冷却構造。
  3. 前記刈込刃を備えるケーシングの前部に少なくとも減速機冷却用空気取入口を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の刈込機の減速機冷却構造。
  4. 前記空気取入口が、前記減速機保持用リブに形成された各切欠部位置を通る通気路形成仮想ラインL上を回避した位置に配置される構成としたことを特徴とする請求項3記載の刈込機の減速機冷却構造。
  5. モータを保持する複数のモータ保持用リブを備え、該モータ保持用リブの少なくとも二つが前記モータケースの排出孔の前後を挟む位置でモータケースの全周に亘って設けられ、
    ケーシングの空気排出口への排気通路を形成したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の刈込機の減速機冷却構造。
  6. 請求項1、2、3、4又は5記載の刈込機冷却構造を備えた刈込機。
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JP2016000155U Active JP3203357U (ja) 2016-01-14 2016-01-14 刈込機の減速機冷却構造及び減速機冷却構造を備えた刈込機

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