JP3203110U - 鋏 - Google Patents
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Abstract
【課題】鋏の操作手順の習得を容易に行うことができる鋏を提供する。【解決手段】鋏100は、開閉可能に軸着した一対の鋏片10a,10bの裏面13に、これから切ろうとする紙の切込位置を接近誘導させるための指標位置を示す目印40を設けて構成されている。親指側の鋏片10bを押し出し、その他の指側の鋏片10aを引く操作をする際に、鋏片10aの裏面13に表示された目印40に向かって、その切込位置を近づけるようにすることにより、両手を使った鋏100の操作手順の習得作業が容易になる。【選択図】図1
Description
本考案は、開閉可能に軸着した一対の鋏片を備えた鋏に関するものである。
従来の鋏においては、鋏片の刃体に略直線状又は略曲線状よりなる刃線を設けることにより、親指側の鋏片を押し出し、その他の指側の鋏片を引くようにして刃体間で被切断体を切るように構成されたものがある。
ところが、この従来構成においては、被切断体を切る際に、刃体に対して被切断体を持った反対の手の動かし方も極めて重要であり、意外に複雑な操作手順となる為、最初に使えるようになるのは容易でないという問題があった。このため、幼小児、小学低学年生等にジグザグ加工等の紙加工、工作又は紙人形細工等を指導する場合に鋏の操作手順を指導することは困難であった。
本考案は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、鋏の操作手順の習得を容易に行うことができる鋏を提供することにある。
上記目的を達成するために、本考案の鋏では、開閉可能に軸着した一対の鋏片を備えた鋏において、少なくとも一方の鋏片の裏面に被切断体の切込位置を接近誘導させるための指標位置を示す目印を設けたことを特徴としている。
ここで、目印は、例えば、前記鋏片の裏面に施された、点、線、文字、記号、溝、色彩、若しくは略コ字状、星形、三角形、四角形その他の多角形の図形、部分的に設けた凹部、部分的に形成した凹部状にこれとは異なる材質からなる部材を熔着、融着若しくは接着させた部位又はこれらの結合からなるものが挙げられる。
この目印は、鋏片の裏面に設けられているので、鋏片を閉じている不使用状態のときには見えず、鋏片を開いている使用状態のときには見ることができる。従って、鋏を使用する際に、指標となる位置を示す目印を見つめるようになることができる。そして前記目印に被切断体の切込位置を近づける操作を行うことにより、被切断体の切断準備ができる。この状態で、前記鋏片を閉じる操作を行うことにより、被切断体を切断することができる。このような構成によれば、鋏の操作手順の習得が容易となる。
また、本考案の鋏において、前記鋏片の刃線は略直線状であり、前記目印は、前記刃線間の交差角度が所定角度未満のときに他方の鋏片で被覆され、前記交差角度が所定角度以上のとき前記被覆が解除されることを特徴としている。
この構成によれば、前記目印の被覆が解除されている状態で鋏片の閉動作を開始し、前記目印が被覆されたときに鋏片の開動作を開始することができる。この動作を繰り返すことで、前記刃線間の交差角度を所定角度以上に維持することができる。
さらに、本考案の鋏において、前記目印は前記鋏片の刃基部から刃線長の1/2〜1/3の範囲内で前記鋏片の刃線と略平行に設けてあることを特徴としている。
このような構成によれば、前記目印は前記範囲を示すこととなる。
本考案の請求項1記載の鋏によれば、上記のように構成されているため、鋏の操作手順の習得を容易に行うことができるという効果を奏する。
請求項2記載の鋏によれば、上記のように構成されているので、請求項1記載の鋏の奏する効果に加えて、刃線間の交差角度を所定角度以上で切断動作をすることができるという効果を奏する。
請求項3記載の鋏によれば、上記のように構成されているので、請求項1又は2に記載の鋏の奏する効果に加えて、目印が刃基部から刃線長の1/2〜1/3までの範囲を示し、刃基部側で鋏片の開閉動作を繰り返す操作を行うことができるという効果を奏する。
(第1実施形態)
以下、本考案を具体化した第1実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
以下、本考案を具体化した第1実施形態を図1乃至図3に基づいて説明する。
鋏として子供用途の鋏100を用いる。この鋏100は、軸着部30により相互に連結された一対の鋏片10a,10bよりなる。各鋏片10a,10bは、金属製の刃体15と、その刃体15の基端部に取付けられた合成樹脂製の柄部20とから構成されている。
刃体15の刃基部16から刃先11にかけては、略直線状の刃線12が設けられている。刃先11は、角が取れた形状となるように湾曲面が形成されている。
柄部20は、刃体15の基端部にインサート成形することによって製造されている。柄部20は、その後端部に環形部27を有している。両柄部20,20のうち一方の環形部27には両鋏片10a,10bを互いに閉じたとき当接するストッパー部22が設けられている。
図1に示すように、指標位置を示す目印40が、鋏片10aの刃体15の裏面13に形成されている。目印40は、図2に示すように、裏面13において、刃基部16から刃線長の約1/2となる位置に設けられた短尺溝41と、この短尺溝41から刃基部16側にかけて刃線12と略平行となるように2本の長尺溝42,43とから構成されている。
目印40は、レーザカットすることによって略コ字状の溝41,42,43を、刃のかみ合わせが悪くならない程度に、かつ、切れ味が変わらない範囲で浅く形成することによって設けられている。目印40を構成するこれらの溝41,42,43は、鋏機能のために刃線12,12が互いに重なり合うに際し障害とならない程度に可及的に刃線12縁に近接して設けてある。
短尺溝41は、本実施形態においては、刃線12縁から約1〜2mm程度間隔を存して設けた。短尺溝41は、刃線12と略直交する方向に所定長さ(例えば、長さ約1.8〜2.2mm程度)の線溝よりなる。
この構成により、短尺溝41の形成位置は、両刃線12,12間の交差角度θが、所定角度(例えば、約20〜40°程度)未満のときに鋏片10bで被覆され、所定角度以上のときこの被覆が解除される位置と対応している。
両長尺溝42、43は、短尺溝41の両端部から刃基部16に向かって刃線12と略平行に設けられている複数の線溝よりなる。その長さは約1.8〜2.2cm程度である。両長尺溝42,43間の間隔は同間隔とされている。本実施形態では幅約1.8〜2.2mm程度の間隔を有して設けられている。
次に前述のように構成した第1実施形態の鋏100の使用方法について、図3を参照して説明する。まず、一方の手P1で目印40がしっかり見えるまで鋏片10a,10bを開き、他方の手P2で紙1のジグザグライン2が目印40に近づくように支持する。
そして、鋏100を持っている手P1で鋏片10a,10bを閉じるように力を加える。そうすると、目印40近傍の紙1が切り込まれる。このとき、目印40をしっかり見つつ、鋏片10a,10bを全部閉じてしまわないで、目印40が見えている範囲内で鋏片10a,10bを開閉動作させる。
さらに、この鋏片10a,10bの開閉動作に伴って、紙1を持っているほうの手P2で、目印40がジグザグライン2に沿って進むように紙1を動かす。ジグザグライン2が鋭角に曲がっているところでは、手P1で目印40がしっかり見えるまで鋏片10a,10bを開き、手P2で紙1を回すようにする。
さらにまた、紙1に曲線ライン3のようなカーブ切りを行う場合には、上記と同様にして、目印40がしっかり見える範囲内で鋏片10a,10bを開閉させながら、目印40を見ながら曲線ライン3に沿うように手P2を動かせばよい。
以上詳述した第1実施形態の鋏100によれば、次のような効果が発揮される。
目印40は、これから切ろうとするジグザグライン2を刃線12のどの位置に近づけてよいかの指標を示すので、手P2で目印40に紙1のジグザグライン2を近づける操作を行うことにより、紙1の切込みのための準備ができる。この状態で、手P1で鋏片10a,10bを閉じる操作を行うことにより、紙1を切断することができる。このため、両手P1,P2を使った鋏100の操作手順の習得が容易となる。
目印40は、これから切ろうとするジグザグライン2を刃線12のどの位置に近づけてよいかの指標を示すので、手P2で目印40に紙1のジグザグライン2を近づける操作を行うことにより、紙1の切込みのための準備ができる。この状態で、手P1で鋏片10a,10bを閉じる操作を行うことにより、紙1を切断することができる。このため、両手P1,P2を使った鋏100の操作手順の習得が容易となる。
また、目印40がしっかり見えている状態で鋏片10a,10bの閉動作を開始し、目印40が見えなくなったときに鋏片10a,10bの開動作を開始することができる。この動作を繰り返すことで、両刃線12,12間の交差角度θ(図2参照)を所定角度以上に維持することができる。
さらに、目印40は刃基部16から刃線長の1/2までの範囲を示すこととなるので、この範囲内での開閉動作ができ、手P1にかかる負担が少なくなる。そして、刃体15の刃基部16近傍は、一番、力が加わる部分なので紙1の切り口がとてもシャープになる。このため、きれいに切断することができる。
さらにまた、ジグザグライン2又は曲線ライン3のように紙1の切込位置がカーブするとき、目印40がしっかり見えるまで鋏片10a,10bを開き、紙1を回すと、スムースにカーブ切りができる。
曲線ライン3も目印40が見える範囲内で鋏片10a,10bを開閉させながら、紙1を持つ手P2を動かすと、どんな細かい線でも切ることができる。このようにして両手P1,P2をうまく使えるようになり、習得時間の短縮化を図ることができる。
従来の鋏においては、操作指導の際に、例えば、2歳児に刃先と言ってもわからないようだったが、本実施形態の鋏100によれば、目印40があることによって刃先11を使わず刃基部16側を使うことを理解できるようになる。
また、従来の鋏ではパチンとしちゃダメと言っても、そのようにしてしまうことがおきていた。しかし、本実施形態の鋏100によれば、目印40が見える状態で鋏片10a,10bの開閉動作ができる。このため、指導の際の、従来の鋏のような困難さは低減している。このように幼小児、小学低学年生等が紙1を使用した工作の際のジグザグ切り等を行う場合に、操作方法の指導をすることは容易となった。
(他の実施形態)
なお、第1実施形態を次のように変更して構成することもできる。
例えば、第1実施形態のように目印40を一方の鋏片10aに設けるだけではなく、他方の鋏片10bの裏面13にも設けてもよい。この場合には、いずれの鋏片10a,10bが上方に来るように使用しても目印40が見えるように使用することができる。
なお、第1実施形態を次のように変更して構成することもできる。
例えば、第1実施形態のように目印40を一方の鋏片10aに設けるだけではなく、他方の鋏片10bの裏面13にも設けてもよい。この場合には、いずれの鋏片10a,10bが上方に来るように使用しても目印40が見えるように使用することができる。
また、目印40は、裏面13に設けられていればよく、第1実施形態の形状、構造又は組合せに何ら限定されるものではない。例えば、短尺溝41のみからなるものや、短尺溝41の位置に星の図形を表示してもよい。
さらに、目印40は、いずれか一方の長尺溝42又は43からなるものであってもよいし、貫通しない局所的な凹部や、部分的に凹部状に形成した鋏片10aとは異なる材質からなる部材を熔着、融着若しくは接着させた部位であってもよい。
それらの結合からなるものであってもよい。例えば、目印40を、周囲と異なる色で表示したことを特徴とする鋏とすることもできる。この場合には、目印40に指標されて紙1を切断するときに、切断位置がさらに視覚的に分かりやすくなる。
さらに、第1実施形態においては、子供用途の鋏100の場合を説明したが、鋏は家庭用鋏、オフィス用鋏、文具用鋏又は羅紗切鋏であってもよい。刃体15に略曲線状よりなる刃線を備えた鋏であってもよい。
1…紙(被切断体)、2…ジグザグライン(切込位置)、3…曲線ライン(切込位置)、10a,10b…鋏片、11…刃先、12…刃線、13…裏面、15…刃体、16…刃基部、20…柄部、22…ストッパー部、27…環形部、30…軸着部、40…指標位置を示す目印、41…短尺溝、42,43…長尺溝、100…鋏、θ…交差角度、P1…鋏を持っている手、P2…紙を持っている手
Claims (3)
- 開閉可能に軸着した一対の鋏片を備えた鋏において、少なくとも一方の鋏片の裏面に被切断体の切込位置を接近誘導させるための指標位置を示す目印を設けたことを特徴とする鋏。
- 前記鋏片の刃線は略直線状であり、前記目印は、前記刃線間の交差角度が所定角度未満のときに他方の鋏片で被覆され、前記交差角度が所定角度以上のとき前記被覆が解除されることを特徴とする請求項1記載の鋏。
- 前記目印は前記鋏片の刃基部から刃線長の1/2〜1/3の範囲内で前記鋏片の刃線と略平行に設けてあることを特徴とする請求項1又は2に記載の鋏。
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