JP3202814U - 盗難防止用ボルト及びボルト締付工具 - Google Patents

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岡部 純
純 岡部
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株式会社東京ネジ製作所
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Abstract

【課題】盗難防止用ボルトや特殊な工具の製造コストを低減することができ従来の工具では回転させることができない盗難防止用ボルト及びボルト締付工具を提供する。【解決手段】ソケットを嵌合して回転せしめるボルト頭部1を設け、ボルト頭部の周側面に七つの係止用突起2を形成する。平面円弧状又はV字状の溝部3によって係止用突起2を構成するのが好ましい。またボルト頭部の周側面の全長をボルト頭部の外接円比88%とし、溝部3の底部を頂点とする内接円比127%とするのが好ましい。【選択図】図4

Description

本考案は、防犯用として特殊な工具を用いなければ回転させることが困難な盗難防止用ボルト及びボルト締付工具に関する。
盗難が多い部品を締結するボルトには、特殊な工具を用いなければ回転させることができない盗難防止用ボルトが提案されている。例えば特許文献1には、ねじ頭部の端面にドライバー工具が締付け方向のみ係合する壁面が立ち上がる締付け部を突設し、ねじ頭部の周面部に取外し工具が嵌合する凹溝を軸方向に複数溝設した取外し防止ねじが記載されている。この取外し防止ねじを取り外すには、ねじ頭部に設けた締付け部と凹溝に嵌合する特殊な工具が必要になっている。
また、特許文献2に記載の解体防止用ボルトでは、ボルトの頭部を円錐台形に形成し、この円錐台形の周囲に波型の締結力伝達面を形成したボルトが提案されている。この解体防止用ボルトを回転させるには、円錐台形の周囲の締結力伝達面に係合する特殊な工具が必要になるものである。
実公平6−45684号公報 特開2003−120630号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の如く、特殊な工具を用いなければ回転させることができない従来の盗難防止用ボルトは、いずれも特殊な工具を係止又は嵌合させるボルト頭部の形状が極めて特殊な形状になっているので、ボルトの製造工程や工具の製造工程が従来のものと比較して極めて複雑にならざるを得ない。
すなわち、特許文献1に記載の取外し防止ねじは、ボルト頭部の端面にスロープや壁面等を形成するものなので、このボルト頭部を形成するまでに何工程も必要になっている。また、特許文献2に記載の解体防止用ボルトは、ボルト頭部を円錐台形に形成すると共に、この傾斜面に波型の凹凸面を加工しているので、このボルト頭部に嵌合させる特殊な工具を製造する工程が極めて精密な作業になっている。
このように、特殊な工具を用いなければ回転させることができない従来のボルトは、いずれもボルト頭部の形状や構造が極めて複雑化しているので、ボルトや工具を提供するには、製造コストが極めて高額になる課題があった。
そこで本考案は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、盗難防止用ボルトや特殊な工具を一般的なボルトや工具と同様の工程で製造することが可能になり、盗難防止用ボルトや特殊な工具の製造コストを低減することができ、しかも、従来の工具では回転させることができない盗難防止用ボルト及びボルト締付工具の提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本考案における第1の手段は、ボルト頭部1にソケットを嵌合して回転せしめる盗難防止用ボルトであって、ボルト頭部1の周側面に七つの係止用突起2を形成したことにある。
第2の手段の前記係止用突起2は、平面円形状のボルト頭部1の周側面に平面円弧状又はV字状に凹設された形状の7本の溝部3によって構成されたものである。
第3の手段において、前記係止用突起2の外側面と前記溝部3の内側面とで成す前記ボルト頭部1の周側面の全長は、前記ボルト頭部1の外接円比88%とし、前記溝部3の底部を頂点とする内接円比127%としたことにある。
第4の手段は、ボルト頭部1にソケットSを嵌合して回転せしめるボルト締付工具であって、ボルト頭部1の周側面に七つの係止用突起2を形成した盗難防止用ボルトの係止用突起2に嵌合する嵌合部S2を備えたことにある。
第5の手段における前記ソケットSは、前記嵌合部S2をソケットSの下面に設けると共に、該ソケットSに連結するハンドルTの凸部T1を嵌合する凹部S1をソケットSの上面に設けたものである。
請求項1のごとく、ボルト頭部1の周側面に七つの係止用突起2を形成したことにより、従来のボルトや工具と同様の工程で製造することが可能になった。したがって、本考案ボルトや工具の製造コストを低減することができる。しかも、従来のソケットレンチやスパナ等の工具では回転させることができない構造になる。
請求項2のごとく係止用突起2は、平面円形状のボルト頭部1の周側面に平面円弧状又はV字状に凹設された形状の7本の溝部3によって構成することで、ボルト頭部1を極めてシンプルな形状にすることができる。この結果、一般的なボルトや工具と同様の工程で製造することが可能になった。更に、7本の溝部3によって構成される七つの係止用突起2が放射状に並ぶボルト頭部1の形状は、あたかも花弁が並ぶ様にも似ているので、外観形状も優れたものになる。
請求項3のように、係止用突起2の外側面と溝部3の内側面とで成すボルト頭部1の周側面の全長を、ボルト頭部1の外接円比88%とし、溝部3の底部を頂点とする内接円比127%としたことにより、ボルトのねじ部の径が変更されても一定形状のボルト頭部1を形成することができる。この結果、例えば、道路の側溝に用いられるグレーチング固定用のボルトや、車両用ナンバープレートを固定するボルト、あるいはカーオーディオ等の車内搭載機器を固定するボルトなど、サイズや用途に限定されず、各種の盗難防止用ボルトとして用いることが可能になる。
しかも、ボルト頭部1の周側面の全長を、ボルト頭部1の外接円比88%とし、溝部3の底部を頂点とする内接円比127%としたことで、ボルト緊締時の耐久性を担保することができ、通常のボルトと同等以上の耐久性を備えることができる。
請求項4のようにボルト締付工具を構成することで、ボルト頭部1の周側面に七つの係止用突起2を形成した盗難防止用ボルトを回転させることができる唯一の工具になる。
請求項5のごとく、ソケットSを構成することで、極めてコンパクトな締付工具を提供することができる。この結果、特殊な工具の製造コストを低減することができる。
このように本考案によると、従来のボルトや工具を製造する工程で同様に製造することが可能で盗難防止用ボルトや特殊な工具の製造コストを低減することができ、しかも、従来の工具では回転させることができないなどといった当初の目的を達成することができる。
本考案の一実施例を示す正面図である。 本考案の一実施例を示す平面図である。 本考案のボルト頭部の外接円を示す平面図である。 本考案のボルト頭部の内接円を示す平面図である。 本考案のソケットを示す正面図である。 図5に示すソケットの平面図である。 図5に示すソケットの底面図である。 本考案の使用方法を示す縦断面図である。
以下、本考案の実施例を説明する。本考案盗難防止用ボルトは、ボルト頭部1にソケットレンチ用のソケットSを嵌合して回転せしめるボルトで構成されている。すなわち、一般的な6角ボルトのようにソケットレンチで回転せしめるものである。
本考案では、ボルト頭部1の周側面に七つの係止用突起2を形成したものである(図2参照)。そして、このボルト頭部1に専用のソケットSを嵌合させてハンドルTで回転せしめるものである(図8参照)。したがって、本考案のボルト頭部1は、一般的なソケットやスパナでは回転させることができない形状になっている。
この七つの係止用突起2は、平面円形状のボルト頭部1の周側面に7本の溝部3を凹設することで係止用突起2が形成されている(図3参照)。すなわち、略等間隔に形成された7本の溝部3によって七つの係止用突起2が周方向に突設されたものである(図4参照)。この結果、七つの係止用突起2と7本の溝部3とによってあたかも花弁が並ぶ様な形状になっている。
実験によると、係止用突起2の数を例えば4個、6個、8個などの偶数に設定すると、スパナ等の工具で簡単に回転することになる。一方、係止用突起2の数を3個、5個、等の奇数に設定すると、スパナ等の使用は困難になる。ところが、係止用突起2の数を3個、5個など少なく設定すると、係止用突起2に緊締力が集中して変形や破損が多くなる。また、係止用突起2の数を9個、11個などと多く設定すると、再びスパナ等の工具の使用が可能になることが判明した。したがって、盗難防止用のボルト頭部に使用する係止用突起2の数は7個が最適である。
図示例では、ボルト頭部1の座面にフランジ4を形成し、円頭部5を介してねじ部6を形成したものである(図1参照)。このとき、ボルト全体の形状やサイズ等は図示例に限定されるものではなく、例えばフランジ4の有無や、軸径、ねじ部のピッチ、頭高などに関する設計変更は、用途に応じて任意に行える。
本考案では、ボルト頭部1の周側面の全長、すなわち、係止用突起2の外側面と溝部3の内側面とで成す前記ボルト頭部1の周側面の全長を、ボルト頭部1の外接円比88%とし、溝部3の底部を頂点とする内接円比127%としている。すなわち、外接円とは図3の符号Pが示す円を指し、内設円とは図4の符号Qが示す円を示している。これらの円周に対するボルト頭部1の全長の比を外接円比88%、内接円比127%とするものである。
これら外接円比と内接円比との比率を維持することにより、軸径やねじ部のピッチ、頭高などの設計変更があっても常に共通した耐久性を維持することができる。これらの比率によって、M16ボルトやM20ボルトの頭部外周面の長さと同等になる形状のボルト頭部1を形成し、M16ボルトやM20ボルトの頭部の耐久性を比較した実験を行った。その結果、M16ボルトやM20ボルトが破断に至る締付トルクを与えても、本考案のボルト頭部1は破断しないことが検証されている。このように、ボルト緊締時の耐久性を担保し、通常のボルトと同等以上の耐久性を備えることができるものである。
本考案ボルトを回転せしめるボルト締付工具は、七つの係止用突起2を形成した盗難防止用ボルトの係止用突起2に嵌合する嵌合部S2を備えたソケットSを使用するものである。このソケットSは、ボルト頭部1の係止用突起2に嵌合するように構成している(図5参照)。そして、ソケットSの上面にハンドルTの凸部T1を嵌合する凹部S1を設けている(図6参照)。更に、ボルト頭部1に嵌合する嵌合部S2をソケットSの下面に設けたものである(図7参照)。図示の締付工具は、ボルト頭部1にソケットSを嵌合し、ハンドルTで回転させるものである(図8参照)。また、ソケットSとハンドルTとを予め連結したものでも良い。
尚、本考案の構成は、図示例に限定されるものではなく、本考案の主旨を変更しない範囲での設計変更や形状、設置位置等は任意に行えるものである。
P 外接円
Q 内設円
S ソケット
S1 凹部
S2 嵌合部
T ハンドル
T1 凸部
1 ボルト頭部.
2 係止用突起
3 溝部
4 フランジ
5 円頭部
6 ねじ部

Claims (5)

  1. ボルト頭部にソケットを嵌合して回転せしめる盗難防止用ボルトであって、ボルト頭部の周側面に七つの係止用突起を形成したことを特徴とする盗難防止用ボルト。
  2. 前記係止用突起は、平面円形状のボルト頭部の周側面に平面円弧状又はV字状に凹設された形状の7本の溝部によって構成された請求項1記載の盗難防止用ボルト。
  3. 前記係止用突起の外側面と前記溝部の内側面とで成す前記ボルト頭部の周側面の全長は、前記ボルト頭部の外接円比88%とし、前記溝部の底部を頂点とする内接円比127%とした請求項2記載の盗難防止用ボルト。
  4. ボルト頭部1にソケットを嵌合して回転せしめるボルト締付工具であって、ボルト頭部の周側面に七つの係止用突起を形成した盗難防止用ボルトの係止用突起に嵌合する嵌合部を備えていることを特徴とするボルト締付工具。
  5. 前記ソケットは、前記嵌合部をソケットの下面に設けると共に、該ソケットに連結するハンドルの凸部を嵌合する凹部をソケットの上面に設けた請求項4記載のボルト締付工具。
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