JP3202514B2 - 空気抜き手段付きサイドスラスター - Google Patents

空気抜き手段付きサイドスラスター

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JP3202514B2
JP3202514B2 JP33304394A JP33304394A JP3202514B2 JP 3202514 B2 JP3202514 B2 JP 3202514B2 JP 33304394 A JP33304394 A JP 33304394A JP 33304394 A JP33304394 A JP 33304394A JP 3202514 B2 JP3202514 B2 JP 3202514B2
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、船舶の横移動や旋回等
の操船に用いられるサイドスラスターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の船舶におけるサイドスラスターと
しては図5(船体要部横断面図)に示すようなものがあ
り、水面下で船体横方向に貫設されたパイプ状のトンネ
ル1と、同トンネル1の内部に装備された送水装置Dと
で構成されている。そして送水装置Dは、トンネル1内
に配設されるインペラ4,ギア等を内蔵するポッド5の
ほか、インペラ4をポッド5内のギアや駆動軸6を介し
て回転駆動する図示しないモータをそなえて構成され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来のサイドスラスターでは、航走時に図6に示すよ
うに船首部での波崩れや波浪中での船体のピッチング運
動により、空気の泡7が海水中に混入することがあり、
船体まわりの流れに沿う気泡流がサイドスラスターのト
ンネル1の内部に流入して気泡を滞留させることがあ
る。
【0004】このようにしてトンネル1内に滞留した気
泡は大量に溜まると一斉にトンネル1から流れ出して船
底部へ流れ込むようになり、船底部に装備されたソナー
等の音響式観測機器8や船尾のプロペラに障害を及ぼす
恐れがある。
【0005】本発明の空気抜き手段付きサイドスラスタ
ーはこのような問題点の解消をはかろうとするもので、
サイドスラスターのトンネル内における気泡の滞留を防
止できるようにして、同トンネルからの気泡の大量流出
による音響式観測機器やプロペラへの悪影響を排除でき
るようにした空気抜き手段付きサイドスラスターを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め、本発明の空気抜き手段付きサイドスラスターは、水
面下で船体横方向に貫設されたパイプ状のトンネルと、
同トンネル内に装備された送水装置とからなるサイドス
ラスターにおいて、上記トンネルの上壁部に開口するリ
セスと、同リセスに接続された空気抜き管とが設けられ
たことを特徴としている。
【0007】また本発明の空気抜き手段付きサイドスラ
スターは、上記リセスが上記トンネルの上壁部で最大の
開口面を有するように下方へ末広がり状に形成されてい
ることを特徴としている。
【0008】さらに本発明の空気抜き手段付きサイドス
ラスターは、上記リセスの上記トンネル上壁部への開口
面が、上記トンネルの長手方向に沿うように細長く形成
されていることを特徴としている。
【0009】また本発明の空気抜き手段付きサイドスラ
スターは、上記空気抜き管を開閉するバルブが設けられ
ていることを特徴としている。
【0010】
【作用】上述の本発明の空気抜き手段付きサイドスラス
ターでは、航行中にトンネル内へ気泡流が流入しても、
同トンネルの上壁部に開口したリセスに気泡が集められ
て、空気抜き管を介しトンネル外へ放出されるようにな
り、同トンネルでの気泡の滞留が防止されるようにな
る。
【0011】また、上記リセスが上記トンネルの上壁部
で最大の開口面を有するように下方へ末広がり状に形成
されていると、同リセス内の気泡の収集が効率よく行な
われる。
【0012】さらに、上記リセスの上記トンネル上壁部
への開口面がトンネル長手方向に沿うように細長く形成
されていると、サイドスラスターの作動に支障をきたす
ことなく上記開口面の面積を増大させることができ、こ
れにより上記リセス内への気泡の収集が一層効率よく行
なわれるようになる。
【0013】また、上記空気抜き管にバルブが設けられ
ている場合は、サイドスラスターの作動時に同バルブを
閉じてサイドスラスターの性能を十分に維持することが
でき、サイドスラスターを使用しない航行状態では上記
バルブを開いて、上記トンネル内へ流入した気泡流の収
集と空気の排出とを的確に行なうことができる。
【0014】
【実施例】以下図面により本発明の一実施例としての空
気抜き手段付きサイドスラスターについて説明すると、
図1は同サイドスラスターを示す船体要部横断面図、図
2は図1のA−A矢視断面図、図3は図1のB矢視図、
図4はその航行時の作用状態を示す船体要部側面図であ
る。
【0015】図1に示すように、本実施例の場合も、水
面下で船体横方向に貫設されたパイプ状のトンネル1
と、同トンネル1の内部に装備された送水装置Dとでサ
イドスラスターが構成されており、送水装置Dは、トン
ネル1内に配設されるインペラ4,ギア等を内蔵するポ
ッド5のほか、インペラ4をポッド5内のギアや駆動軸
6を介して回転駆動する図示しないモータをそなえて構
成されている。
【0016】本実施例の空気抜き手段付きサイドスラス
ターでは、特にトンネル1の上壁部1aに開口するリセ
ス2と、同リセス2に接続された空気抜き管3とが設け
られ、空気抜き管3には同空気抜き管3を開閉するバル
ブ9が装着されている。
【0017】そして、リセス2は、図1〜3に示すよう
にトンネル1の上壁部1aで最大の開口面2aを有する
ように下方へ末広がり状に形成されており、同開口面2
aは図3に示すようにトンネル1の長手方向に沿うよう
に細長い長円状に形成されている。
【0018】本実施例の空気抜き手段付きサイドスラス
ターは上述のように構成されているので、図4に示すよ
うに航行中にトンネル1内へ気泡7を含む流れが流入し
ても、同トンネル1の上壁部1aに開口したリセス2に
気泡7が集められて、空気抜き管3を介しトンネル1外
へ放出されるようになり、同トンネル1での気泡7の滞
留が防止されるようになる。
【0019】また、リセス2が上記トンネル1の上壁部
1aで最大の開口面2aを有するように下方へ末広がり
状に形成されているので、同リセス2内への気泡7の収
集が効率よく行なわれる。
【0020】さらに、リセス2のトンネル上壁部1aへ
の開口面2aがトンネル長手方向に沿うように細長く形
成されているので、サイドスラスターの作動に支障をき
たすことなく開口面2aの面積を増大させることがで
き、これによりリセス2内への気泡7の収集が一層効率
よく行なわれるようになる。
【0021】また、空気抜き管3にバルブ9が設けられ
ているので、サイドスラスターの作動時に同バルブ9を
閉じてサイドスラスターの性能を十分に維持することが
でき、サイドスラスターを使用しない航行状態ではバル
ブ9を開いて、トンネル1内へ流入した気泡流の収集と
空気の排出とを的確に行なうことができる。
【0022】このようにして、本実施例の空気抜き手段
付きサイドスラスターによれば、従来のように航行中に
サイドスラスターのトンネル内に滞留した気泡が集積し
てトンネル外へ大量に流出するというようなことは無く
なり、図4に示すように船底部に設けられた音響式観測
機器8や図示しない船尾プロペラに気泡流で悪影響を及
ぼすことは十分に防止されるのである。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の空気抜き
手段付きサイドスラスターによれば、次のような効果が
得られる。 (1) 航行中にトンネル内へ気泡流が流入しても、同トン
ネルの上壁部に開口したリセスに気泡が集められて、空
気抜き管を介しトンネル外へ放出されるようになり、同
トンネルでの気泡の滞留が防止されるようになる。 (2) 上記リセスが上記トンネルの上壁部で最大の開口面
を有するように下方へ末広がり状に形成されていると、
同リセス内への気泡の収集が効率よく行なわれる。 (3) 上記リセスの上記トンネル上壁部への開口面がトン
ネル長手方向に沿うように細長く形成されていると、サ
イドスラスターの作動に支障をきたすことなく上記開口
面の面積を増大させることができ、これにより上記リセ
ス内への気泡の収集が一層効率よく行なわれるようにな
る。 (4) 上記空気抜き管にバルブが設けられている場合は、
サイドスラスターの作動時に同バルブを閉じてサイドス
ラスターの性能を十分に維持することができ、サイドス
ラスターを使用しない航行状態では上記バルブを開い
て、上記トンネル内へ流入した気泡流の収集と空気の排
出とを的確に行なうことができる。 (5) 上記(1)〜(4)項により、サイドスラスターのトンネ
ル内に滞留した気泡の船底部への流出が防止され、音響
式観測機器や船尾プロペラへの気泡による悪影響が排除
されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての空気抜き手段付きサ
イドスラスターを示す船体要部横断面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】図1のB矢視図である。
【図4】図1の空気抜き手段付きサイドスラスターをそ
なえた船舶の航行時における作用状態を示す船体要部側
面図である。
【図5】従来のサイドスラスターを示す船体要部横断面
図である。
【図6】図5のサイドスラスターをそなえた船舶の航行
時における作用状態を示す船体要部側面図である。
【符号の説明】
1 トンネル 1a トンネル上壁部 2 リセス 2a トンネル上壁部におけるリセス開口面 3 空気抜き管 4 インペラ 5 ポッド 6 駆動軸 7 気泡 8 音響式観測機器 9 バルブ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水面下で船体横方向に貫設されたパイプ
    状のトンネルと、同トンネル内に装備された送水装置と
    からなるサイドスラスターにおいて、上記トンネルの上
    壁部に開口するリセスと、同リセスに接続された空気抜
    き管とが設けられたことを特徴とする、空気抜き手段付
    きサイドスラスター。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気抜き手段付きサイ
    ドスラスターにおいて、上記リセスが上記トンネルの上
    壁部で最大の開口面を有するように下方へ末広がり状に
    形成されていることを特徴とする、空気抜き手段付きサ
    イドスラスター。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の空気抜き手段
    付きサイドスラスターにおいて、上記リセスの上記トン
    ネル上壁部への開口面が、上記トンネルの長手方向に沿
    うように細長く形成されていることを特徴とする、空気
    抜き手段付きサイドスラスター。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つに記載の空
    気抜き手段付きサイドスラスターにおいて、上記空気抜
    き管を開閉するバルブが設けられていることを特徴とす
    る、空気抜き手段付きサイドスラスター。
JP33304394A 1994-12-14 1994-12-14 空気抜き手段付きサイドスラスター Expired - Fee Related JP3202514B2 (ja)

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