JP3202243U - 折り畳み座席 - Google Patents

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Abstract

【課題】背もたれの角度が調節可能で、担架としても使用できる持ち運び可能な折り畳み座席を提供する。【解決手段】折り畳み座席は、着座部分と、着座部分に回転可能に蝶着された背もたれを含む。着座部分は、着座パネル110、第1の足スタンド120、可動スタンド140、第2の足スタンド130、第1の引張棒151及び第2の引張棒153を備え、第1の足スタンドの上側端が着座パネルに蝶着され、可動スタンドが着座パネルに蝶着され、第2の足スタンドの上側端が可動スタンドの自由端に蝶着され、それぞれが回転可能であり、第1の引張棒の両端が第1の足スタンドと可動スタンドにそれぞれ蝶着され、可動スタンド及び第1の足スタンドが、着座パネル及び第1の引張棒の制限下で協働して回転し、第2の引張棒の両端が着座部分と第2の足スタンドにそれぞれ蝶着され、第2の足スタンド及び着座パネルが、可動スタンド及び第2の引張棒の制限下で協働して回転する。【選択図】図5

Description

本実用新案は、持ち運び可能な座席の分野に関し、特に、折り畳み座席に関する。
人口密度が高まり続けるとともに、人間が占有する生活圏はますます大きくなっている。しかし、資源及びスペースは有限であるため、家具及び電化製品が大きなスペースを占めるか否か、その機能が多様であるか否かが、現在のところ、家装飾設計に関して主な検討ポイントになっている。従来の椅子は、水平方向及び垂直方向の双方により大きい空間サイズを占める。家又はオフィスにおいてより大きいスペースが必要である場合、従来の椅子を運び出さなければならず、不都合を生じる。さらに、従来の椅子は、背もたれの角度を調整する機能を有しない。より良く休息するために椅子の背もたれを調整する必要がある場合、又は、救急の患者が搬送プロセスで横たわる必要がある場合、一般的な椅子はそのような需要を満たすことができない。
したがって、背もたれの角度を調整可能な折り畳み座席が必要である。必要であれば、折り畳み座席を、背もたれと着座パネルとの間の角度を180度に調整することによって担架として使用することができる。
本実用新案は、その背もたれの角度を調整可能な折り畳み座席を提供することを目的とする。したがって、本実用新案が提供する折り畳み座席は、着座部分を含み、着座部分が、着座パネル、第1の足スタンド、可動スタンド、第2の足スタンド、第1の引張棒及び第2の引張棒を備え、第1の足スタンドの上側端が着座パネルに蝶着され、したがって、着座パネルに対して蝶着位置に関して回転可能であり;可動スタンドが着座パネルに蝶着され、したがって、着座パネルに対して蝶着位置に関して回転可能であり;第2の足スタンドの上側端が可動スタンドの自由端に蝶着され、したがって、可動スタンドに対して蝶着位置に関して回転可能であり;第1の引張棒の両端が第1の足スタンド及び可動スタンドにそれぞれ蝶着され、それによって、可動スタンド及び第1の足スタンドが、着座パネル及び第1の引張棒の制限下で協働して回転し;第2の引張棒の両端が着座部分及び第2の足スタンドにそれぞれ蝶着され、それによって、第2の足スタンド及び着座パネルが、可動スタンド及び第2の引張棒の制限下で協働して回転することを特徴とする。
好ましい実施形態として、第1の足スタンドは、第1の支持脚部及び第2の支持脚部を含み、第1の支持脚部の上側端が着座部分の第1の蝶着位置に蝶着され、第2の支持脚部の上側端が着座部分の第2の蝶着位置に蝶着される。可動スタンドは、第1の可動棒及び第2の可動棒を含み、第1の可動棒の蝶着端が、着座部分の第3の蝶着位置に蝶着される。第2の可動棒の蝶着端が、着座部分の第4の蝶着位置に蝶着される。第3の蝶着位置及び第4の蝶着位置によって画定される直線は、第1の蝶着位置及び第2の蝶着位置によって画定される直線に対して平行である。第3の補強棒が第1の可動棒と第2の可動棒との間で接続される。第2の足スタンドは、第3の支持脚部及び第4の支持脚部を含み、第3の支持脚部の上側端が第1の可動棒の第5の蝶着位置に蝶着され、第4の支持脚部の上側端が第2の可動棒の第6の蝶着位置に蝶着される。第5の蝶着位置及び第6の蝶着位置によって画定される直線は、第3の蝶着位置及び第4の蝶着位置によって画定される直線に対して平行である。第1の引張棒の一端が第1の可動棒の第7の蝶着位置に蝶着され、第1の引張棒の別の端が第1の支持脚部の第8の蝶着位置に蝶着される。第2の引張棒の一端が着座部分の第9の蝶着位置に蝶着され、第2の引張棒の別の端が第3の支持脚部の第10の蝶着位置に蝶着される。折り畳み座席は、第3の引張棒及び第4の引張棒を更に含み、第3の引張棒の一端が第2の可動棒の第11の蝶着位置に蝶着され、第3の引張棒の別の端が第2の支持脚部の第12の蝶着位置に蝶着される。第4の引張棒の一端が着座部分の第13の蝶着位置に蝶着され、第4の引張棒の別の端が第4の支持脚部の第14の蝶着位置に蝶着される。第3の引張棒は第1の引張棒に対して平行であり、第1の引張棒と同じ長さを有する。第4の引張棒は第2の引張棒に対して平行であり、第2の引張棒と同じ長さを有する。
好ましい実施形態として、第1の足スタンドは、第1の支持脚部、第2の支持脚部及び第1の補強棒を含み、第1の補強棒の両端が第1の支持脚部及び第2の支持脚部にそれぞれ固定される。第1の支持脚部の上側端が着座部分の第1の蝶着位置に蝶着され、第2の支持脚部の上側端が着座部分の第2の蝶着位置に蝶着される。可動スタンドは、第1の可動棒及び第2の可動棒を含み、第1の可動棒の蝶着端が着座部分の第3の蝶着位置に蝶着される。第2の可動棒の蝶着端が着座部分の第4の蝶着位置に蝶着される。第3の蝶着位置及び第4の蝶着位置によって画定される直線は、第1の蝶着位置及び第2の蝶着位置によって画定される直線に対して平行である。第3の補強棒が第1の可動棒と第2の可動棒との間で接続される。第2の足スタンドは、第3の支持脚部、第4の支持脚部及び第2の補強棒を含み、第2の補強棒の両端が第3の支持脚部及び第4の支持脚部にそれぞれ固定される。第3の支持脚部の上側端が、第1の可動棒の第5の蝶着位置に蝶着される。第4の支持脚部の上側端が、第2の可動棒の第6の蝶着位置に蝶着される。第5の蝶着位置及び第6の蝶着位置によって画定される直線は、第3の蝶着位置及び第4の蝶着位置によって画定される直線に対して平行である。第1の引張棒の一端が第1の可動棒の第7の蝶着位置に蝶着され、第1の引張棒の別の端が第1の足スタンドの第8の蝶着位置に蝶着される。第2の引張棒の一端が着座部分の第9の蝶着位置に蝶着され、第2の引張棒の別の端が第2の足スタンドの第10の蝶着位置に蝶着される。
好ましい実施形態として、折り畳み座席は、人がもたれる背もたれ部分も含み、背もたれ部分の底部は着座部分に蝶着され、それによって、背もたれ部分は着座部分に対して回転可能である。
好ましい実施形態として、折り畳み座席は、着座部分に対する背もたれ部分の角度を調整するように構成されている下部構造(undercarriage)も含み、下部構造は、背もたれ部分に回転可能に接続されることで背もたれ部分に対して回転可能である垂直部分を含む。折り畳み座席は、着座部分に据え付けられる調節ボックスを更に含む。下部構造の垂直部分の自由端が調節ボックスに挿入されることができ、調節ボックスによって固定又は解放され、したがって、着座部分に対する背もたれ部分の回転角度を制御することができる。
好ましい実施形態として、調節ボックスの上側カバー及び下側底部のそれぞれには、下部構造の垂直部分が通る下部構造穴がある。下部構造の垂直部分は複数のノッチを有し、調節ボックスは、下部構造の位置が固定されるように、対応するノッチにクランプされるよう構成されているチャックを有する。下部構造穴のそれぞれの幅は、下部構造の垂直部分の幅よりも僅かに大きく、下部構造穴は、下部構造の垂直部分が背もたれ部分の回転とともにスイングすることを可能にする十分な長さを有する。
好ましい実施形態として、折り畳み座席は、一端が調節ボックスに挿入されるとともにチャックにしっかりと接続され、他端が調節ボックスから延びる、ハンドルも含む。
好ましい実施形態として、折り畳み座席は、背もたれ部分の角度を調整する間の衝撃力を和らげるように構成されているばねアセンブリも含む。ばねアセンブリは、ばねシャフト及び主ばねを含む。ばねシャフトの一端は背もたれ部分に回転可能に接続され、下部構造の垂直部分に対して平行であり、ばねシャフトの別の端は自由端であり、調節ボックスに挿入することができる。主ばねは、ばねシャフトの外側を覆う。背もたれ部分と着座部分との間に含まれる角度が既定の角度よりも大きい場合、主ばねの両端は、背もたれ部分及び調節ボックスによってそれぞれ圧縮される。
好ましい実施形態として、バッフル板が、調節ボックスの上側カバー又は下側底部の下部構造穴の側縁から内方/外方に垂直に延び、対応するノッチに向けられ、バッフル板は、調節ボックスの上側カバー又は下側底部がノッチによって動かなくなることを防止するように構成されている。
好ましい実施形態として、調節ボックスにはリセットばねが備え付けられる。リセットばねの一端が、チャックが対応するノッチによってクランプされる位置にチャックをリセットするように、チャックにしっかりと接続される。
したがって、本実用新案を実現することによって、背もたれの角度を調整可能な折り畳み座席が得られ、これは、必要であれば、背もたれと着座パネルとの間の角度を180度に調整することによって担架として働くことができる。
本実用新案の折り畳み座席の構造図である。 図1の折り畳み座席の着座部分の使用状態の構造図である。 図2の着座部分の半折り状態の構造図である。 図2の着座部分の半折り状態の構造図である。 図2の着座部分の完全に折り畳まれた状態の構造図である。 図1に示されているような折り畳み座席の背もたれ部分の構造図である。 調節ボックスを除く、図1の折り畳み座席の調節部分の構造図である。 図1の折り畳み座席の調節ボックスの構造図である。 図8の調節ボックスの内部構造図である。 図8の調節ボックスの上面の内部構造図である。
図1を参照すると、本実用新案の折り畳み座席は、着座部分100、背もたれ部分200及び調節部分300を主に含む。
図2〜図4を参照すると、着座部分100は、着座パネル110、第1の足スタンド120、第2の足スタンド130及び可動スタンド140を含む。第1の足スタンド120は、第1の支持脚部121及び第2の支持脚部123を含み、第1の支持脚部121の上側端及び第2の支持脚部123の上側端は、着座部分100の第1の蝶着位置及び第2の蝶着位置にそれぞれ蝶着される。この実施形態では、第1の蝶着位置及び第2の蝶着位置は、着座部分100の第1の側縁111に位置付けられるが、本実用新案はこの実施形態に限定されない。好ましくは、第1の蝶着位置及び第2の蝶着位置は、第1の側縁111の両端、又は、第1の側縁111の両端に近い位置にそれぞれ位置付けられる。第1の支持脚部121及び第2の支持脚部123は、第1の補強棒163によってしっかりと接続され、第1の補強棒163は、第1の支持脚部121及び第2の支持脚部123に対して基本的に垂直である。したがって、第1の足スタンド120はH字状であるか、又は、幅狭の上部及び広い底部を有するH字状であり、第1の蝶着位置及び第2の蝶着位置によって画定される直線の周りで着座パネル110に対して回転可能である。
折り畳み座席が展開された状態にあるとき、第2の足スタンド130は、着座パネル110の底部の第2の側縁113を支持するように構成されている。この実施形態では、第1の側縁111及び第2の側縁113は対向し、互いに平行である。第2の足スタンド130は、地面に対して支持するように構成されている第3の支持脚部125及び第4の支持脚部127を含む。同様に、第3の支持脚部125及び第4の支持脚部127は、第2の補強棒165によってしっかりと接続され、第2の補強棒165は、第3の支持脚部125及び第4の支持脚部127に対して基本的に垂直である。したがって、第2の足スタンド130もH字状であるか、又は、幅狭の上部及び広い底部を有するH字状であり、着座パネル110に対して移動可能である。
より高い足スタンドの状況では、第1の補強棒163に対して平行な別の補強棒を第1の支持脚部121と第2の支持脚部123との間に加えることができ;同様に、第2の補強棒165に対して平行な別の補強棒を、構造を補強するように第3の支持脚部125と第4の支持脚部127との間に加えることができる。可動スタンド140は、着座部分100を簡便に折り畳むように設計されており、第2の足スタンド130を着座パネル110に接続するように構成されており、可動スタンド140は、第1の可動棒141及び第2の可動棒143を含み、第1の可動棒141の一端は、着座部分100の第3の蝶着位置に蝶着され、この実施形態では、第3の蝶着位置は、着座部分100の第3の側縁115の中間付近の位置に位置付けられる。第2の可動棒143の一端は、着座部分100の第4の蝶着位置に蝶着され、この実施形態では、第4の蝶着位置は、着座部分の第4の側縁117の中間付近の位置に位置付けられる。この実施形態では、着座パネル110の第3の側縁115及び第4の側縁117は互いに基本的に平行であり、第1の可動棒141及び第2の可動棒143は互いに基本的に平行である。好ましくは、第3の補強棒167が第1の可動棒141と第2の可動棒143との間でしっかりと接続され、第3の補強棒167は第1の可動棒141及び第2の可動棒143に対して基本的に垂直である。したがって、第3の補強棒167、第1の可動棒141及び第2の可動棒143はH字状を形成し、それらを一体化したものは、着座パネル110に対して回転可能である。
任意選択的な実施形態として、1つ又は複数の補強棒167を第1の可動棒141と第2の可動棒143との間に加えることができる。例えば、この実施形態では、2つの補強棒167及び168が第1の可動棒141と第2の可動棒143との間に加えられる。特定の距離だけ離間しているとともに互いに基本的に平行である2つの補強棒は、第1の可動棒141及び第2の可動棒143とともに
形状を構成する。
第3の支持脚部125の上側端は、第1の可動棒141の第5の蝶着位置に蝶着され、第3の支持脚部125の下側端は地面にあるように構成されている。第4の支持脚部127の上側端は、第2の可動棒143の第6の蝶着位置に蝶着され、第4の支持脚部127の下側端は地面にあるように構成されている。したがって、第2の足スタンド130は、第5の蝶着位置及び第6の蝶着位置によって画定される直線の周りで可動スタンド140/着座パネル110に対して回転可能である。第5の蝶着位置及び第6の蝶着位置によって画定される直線は、第3の蝶着位置及び第4の蝶着位置によって画定される直線に対して基本的に平行である。
上述したように、第1の足スタンド120は着座パネル110に対して回転可能であるため、可動スタンド140は、着座パネル110に対して回転可能であり、第2の足スタンド130は、可動スタンド140の自由端に蝶着され、可動スタンド140に対して回転可能である。したがって、第2の足スタンド130は、第1の足スタンド120に近づくことが可能であり、(図4を参照する)折り畳みプロセスにおいて第1の足スタンド120に最終的にくっつき、この時点で、可動スタンド140もおよそ180度回転し、着座パネル110にくっつく。
第1の足スタンド120、第2の足スタンド130及び可動スタンド140の相対的な位置関係及び移動プロセスを制御及び連係させるために、折り畳み座席には、第1の足スタンド120、第2の足スタンド130及び可動スタンド140を接続するように構成されている複数の引張棒も備え付けられる。
この場合、第1の引張棒151の一端は、可動スタンド140の第1の可動棒141の第7の蝶着位置171に接続され、第1の引張棒151の他端は、第1の支持脚部121の第8の蝶着位置172に接続される。したがって、第1の可動棒141、着座パネル110、第1の支持脚部121及び第1の引張棒151は接続されて四辺形(図4を参照)を形成し、4つの上述した構成要素の相対移動は、四辺形の辺の長さによって制限される。例えば、可動スタンド140の第1の可動棒141が着座パネル110に対して回転すると、第1の支持脚部121は、第1の引張棒151によって駆動され、着座パネル110に対して回転する。
第2の引張棒153の一端は、着座パネル110の第3の側縁115の第9の蝶着位置173に蝶着され、第2の引張棒153の他端は、第3の支持脚部125の第10の蝶着位置174に蝶着される。したがって、第1の可動棒141、着座パネル110、第3の支持脚部125及び第2の引張棒153は接続されて四辺形を形成し、4つの上述した構成要素の相対移動は、四辺形の辺の長さによって制限される。例えば、可動スタンド140の第1の可動棒141が着座パネル110に対して回転すると、第3の支持脚部125は第2の引張棒153によって駆動され、第1の可動棒141に対して回転する。
上述したように、第1の足スタンド120は全体的にH字状であり、したがって、第2の支持脚部123及び第1の支持脚部121は同期して移動する。同様に、第2の足スタンド130の第4の支持脚部127及び第3の支持脚部125は同期して移動し、可動スタンド140の第2の可動棒143及び第1の可動棒141は同期して移動する。したがって、上述した第1の引張棒151は、可動スタンド140全体、第1の足スタンド120全体及び着座パネル110の相対移動を制限することが実際に可能であり;同様に、上述した第2の引張棒153は、可動スタンド140全体、第2の足スタンド130全体及び着座パネル110の相対移動を制限することが可能である。
第3の引張棒155及び第4の引張棒157も加えて、上述したものの制限関係を高めることができることに留意されたい。この実施形態では、第3の引張棒155の一端は、第2の可動棒143の第11の蝶着位置175に接続され、第3の引張棒155の他端は、第2の支持脚部123の第12の蝶着位置176に接続される。第3の引張棒155は、第1の引張棒151に対して基本的に平行であり、第1の引張棒151の機能と同様の機能を有する。第4の引張棒157の一端は、着座パネルの第4の側縁117の第13の蝶着位置177に蝶着され、第4の引張棒157の他端は、第4の支持脚部の第14の蝶着位置178に蝶着される。第4の引張棒157は、第2の引張棒153に対して基本的に平行であり、第2の引張棒153の機能と同様の機能を有する。
着座パネル110、第1の足スタンド120及び第2の足スタンド130は支持ブラケットを形成し、第1の引張棒151及び第2の引張棒153は、着座部分100を固定するように、着座パネル及び足スタンドから構成される支持ブラケットをそれぞれ制限するのに用いられる。
図1を参照して、調整部分300は調節ボックス310及び下部構造320を含み、調節ボックス310は、背もたれ角度を調整するように構成されている。調節ボックス310は、着座パネル110の第2の側縁113の外面に据え付けられる。下部構造320の一端は背もたれ部分200に蝶着され、下部構造320の他端は調節ボックス310に挿入される。背もたれ部分200及び着座パネル110によって形成される角度が大きいほど、下部構造320が調節ボックス310内に延びる長さが長くなることに留意されたい。調節ボックス310には、下部構造320の埋め込まれる長さをロック可能な装置が備え付けられ、それによって、着座パネル110に対する背もたれ部分200の回転角度が固定される。
この実施形態では、調節部分300はばねアセンブリ330を更に含む。好ましくは、ばねアセンブリ330は概して圧縮状態にある。ユーザが背もたれ部分200及び着座パネル110によって形成される角度を調整する必要がある場合、背もたれ部分200の回転方向は重力の方向と同じであり、この時点で、ばねアセンブリ300は更に圧縮されて背もたれ部分200があまりに速く倒れることを防止する。ユーザが背もたれ部分200及び着座パネル110によって形成される角度を低減する必要がある場合、背もたれ部分200の回転方向は重力方向とは反対であり、ばねアセンブリ330の弾性力方向と同じであり、すなわち、ばねアセンブリ330はブースト力を供給する。
図1及び図7を参照すると、下部構造320は概ねT字状であり、横梁321、及び、横梁321に垂直に接続されるボルト323を含み、ボルト323の下側端は複数のノッチ324を有する。好ましくは、ボルト323は平坦である。ばねアセンブリ330は、ばねピラー332、及び、ばねピラー332を覆う主ばね334を含む。ばねピラー332はまた、横梁321に垂直に接続され、ボルト323に対して平行である。ばねピラー332は主に、主ばね334が曲がることを防止するように構成されている。一実施形態として、最上端の2つのノッチ324の下側縁は、内側から外側に下方へ傾斜し、それによって、その最大角度を自動的に低減することができる。
図8〜図10を参照すると、ハンドル調節ボックス310の上側カバーが、下部構造320のボルト323を通す下部構造穴311a、及び、ばねピラー332を通す穴312aを有する。下部構造穴311aの幅は、ボルト323の幅(ノッチ324の刻み目方向のボルトサイズ)よりも僅かに大きく、穴312aの幅は、ばねピラー332の外径よりも僅かに大きい。同様に、調節ボックス310の下側底部は、下部構造320のボルト323が通る下部構造穴311b、及び、ばねピラー332が通る穴312bを有する。穴311a及び311bは、背もたれ部分200の回転方向に沿って特定の長さを有し、それによって、下部構造320の下側端は、背もたれ部分200の回転プロセスにおいて下部構造穴311a及び311b内でスイングすることができる。
主ばね334の下側端は、背もたれ部分の角度を調整するときに衝撃力を和らげ、ユーザの安全を確実にするために調節ボックス310を通って貫通するべきではないことに留意されたい。この実施形態では、主ばね334の下側端は調節ボックス310の上側カバーに配置され、ばねシャフトの穴312aの幅は、主ばね334がばねシャフトの穴312aを通って貫通することを防止するように、主ばね334の直径よりも小さい。ばねシャフトの穴312a及び312bのそれぞれの長さは、ばねシャフト332の直径よりも大きく、それによって、ばねシャフト332は、背もたれ部分200の回転とともに小さい振幅でスイング可能である。好ましくは、構造を補強するように構成されている補強板316が、調節ボックス310の上側カバーの穴312aの1つの側又は周囲に配置される。
調節ボックス310の上側カバー及び/又は下側底部の下部構造穴311a及び/又は311bの側縁から内方/外方に垂直に延びるバッフル板301があり、調節ボックス310の下側底部の場合、バッフル板301は専ら外方に垂直に延びる。バッフル板301は、調節ボックス310の上側カバー及び/又は下側底部がノッチ324によって動かなくなることを防止するのに用いられる。好ましくは、バッフル板は調節ボックス310内に配置される。
図8及び図9を参照して、下部構造320のボルト322の挿入位置を固定するように構成されているハンドル313が調節ボックス310の1つの側縁に据え付けられる。ハンドル313の、調節ボックス310に挿入される一端はチャック314にしっかりと接続される。チャック314は、下部構造320の位置を固定するように、ハンドル313に押されることでノッチ324のうちの1つに挿入される。調節ボックス310の底部の内面には突出した第1のシリンダ315aがあり、チャック314の上面には突出した第2のシリンダ315bがある。第1のシリンダ315a及び第2のシリンダ315bは復元ばね317によって接続され、復元ばね317は、力を、ハンドル313を引くことによる力の方向とは反対に、チャック314に印加し、復元ばね317によって生成される弾性力によって、調節ボックス310の安定性を確実にするように、チャック314がボルト322のノッチと常に安定してクランプ及びロックされる。背もたれ部分200を再び回転させる必要がある場合、ハンドル313を、手を用いて外方に引くことができ、次に、チャック314とボルト322との間のロックを解放することができる。チャック314の移動方向に沿って長く幅狭のU字形の穴318がある。制限ねじ319aが、制限ナット319bによって調節ボックス310の底部に据え付けられ、制限ねじ319aはU字形の穴318を通って貫通し、調節部分300の一体構造の安定性を確実にするように、チャック314を、単一の方向にのみ沿って前後に移動するよう制限するのに用いられる。ねじ319aはナット319bに緩く嵌まる。ナット319bとチャック314との間には中間子319Cがある。中間子319Cの機能は、上下移動を制限することであり、それによって、チャック314の移動範囲が大き過ぎることがない。
本実用新案が提供する折り畳み座席の実際の使用では、背もたれ部分の角度を、調節部分300によって調整することができる。例えば、折り畳み座席が第1の状態にあるとき、背もたれ部分200と着座パネル110との間の角度は90度である。上述した角度を小さい振幅だけ増大させる必要がある場合、ハンドル313を外方に引くことができ、この時点で、チャック314は下部構造のノッチ324から離され、次に、背もたれ部分200を後方に回転させることができる。背もたれ部分200は、着座パネル110に蝶着されるため、自由に回転することができる。主ばね334は更に圧縮されて緩衝の役割を果たす。下部構造320は、調節ボックス310に下方により深く挿入され、所望の角度に達した後で、ハンドル313を解放することができ、それによって、チャック314を、復帰ばね317の作用下でその時点の位置において対応するノッチ324内にクランプし、したがって背もたれ部分200は固定される。背もたれ部分200が後方に回転すると、下部構造320及びばねシャフト332の下側端が駆動されてスイングすることに留意されたい。スイング方向に沿う下部構造穴311a及び311b並びに穴312a及び312bの長さがより大きいほど、背もたれ部分200の調整可能な角度がより大きくなる。背もたれ部分200と着座パネル110との間の角度は概ね90度〜130度である。例えば折り畳み座席を担架として用いる、より大きい角度範囲が必要である場合、背もたれ部分200を最初に前方に回転させることができ、それによって、下部構造320の下側端及びばねアセンブリ330の下側端が調節ボックス310から分離され、次に、背もたれ部分200を180度まで後方に曲げることができる。
折り畳み座席を折り畳む必要がある場合、背もたれ部分200を最初に前方に回転させ、それによって、下部構造320及びばねアセンブリ330は調節ボックス310から分離され、最後に、背もたれ部分200は着座パネル110にくっつく。次に、着座パネル110の第2の側縁113を持ち上げ、この時点で、可動スタンド140は着座パネル110から分離され、第2の足スタンド130は、重力の作用下で第1の足スタンド120に近づき、最終的に第1の足スタンド120にくっつく。着座部分100が次に平坦な板になる。この時点で、第1の足スタンド120、第2の足スタンド130、可動スタンド140、背もたれ部分200及び着座パネル110は基本的に同じ平面にあり、したがって、折り畳み座席全体は平坦な板となり、小さいスペースに保管することができる。
当業者には、変形及び改良を本実用新案に対して行うことができるが、これらの変形及び改良は本実用新案の保護範囲内に入るべきであることが明らかである。したがって、本実用新案の保護範囲は実用新案登録請求の範囲によって規定される。

Claims (10)

  1. 着座部分を含む折り畳み座席であって、前記着座部分は:
    着座パネル;
    第1の足スタンドであって、該第1の足スタンドの上側端が前記着座パネルに蝶着され、したがって、蝶着位置に関して及び前記着座パネルに対して回転可能である、第1の足スタンド;
    前記着座パネルに蝶着され、したがって、蝶着位置に関して及び前記着座パネルに対して回転可能である、可動スタンド;
    第2の足スタンドであって、該第2の足スタンドの上側端が前記可動スタンドの自由端に蝶着され、したがって、蝶着位置に関して及び前記可動スタンドに対して回転可能である、第2の足スタンド;
    第1の引張棒であって、該第1の引張棒の両端が前記第1の足スタンド及び前記可動スタンドにそれぞれ蝶着され、それによって、前記可動スタンド及び前記第1の足スタンドは、前記着座パネル及び該第1の引張棒の制限下で協働して回転する、第1の引張棒;並びに
    第2の引張棒であって、該第2の引張棒の両端が前記着座部分及び前記第2の足スタンドにそれぞれ蝶着され、それによって、前記第2の足スタンド及び前記着座パネルは、前記可動スタンド及び該第2の引張棒の制限下で協働して回転する、第2の引張棒
    を備える、折り畳み座席。
  2. 前記第1の足スタンドは、第1の支持脚部及び第2の支持脚部を含み、前記第1の支持脚部の上側端が前記着座部分の第1の蝶着位置に蝶着され、前記第2の支持脚部の上側端が前記着座部分の第2の蝶着位置に蝶着され;
    前記可動スタンドは、第1の可動棒及び第2の可動棒を含み、前記第1の可動棒の蝶着端が、前記着座部分の第3の蝶着位置に蝶着され;前記第2の可動棒の蝶着端が、前記着座部分の第4の蝶着位置に蝶着され;前記第3の蝶着位置及び前記第4の蝶着位置によって画定される直線は、前記第1の蝶着位置及び前記第2の蝶着位置によって画定される直線に対して平行であり;第3の補強棒が前記第1の可動棒と前記第2の可動棒との間で接続され;前記第2の足スタンドは、第3の支持脚部及び第4の支持脚部を含み、前記第3の支持脚部の上側端が前記第1の可動棒の第5の蝶着位置に蝶着され、前記第4の支持脚部の上側端が前記第2の可動棒の第6の蝶着位置に蝶着され、前記第5の蝶着位置及び前記第6の蝶着位置によって画定される直線は、前記第3の蝶着位置及び前記第4の蝶着位置によって画定される直線に対して平行であり;
    前記第1の引張棒の一端が前記第1の可動棒の第7の蝶着位置に蝶着され、前記第1の引張棒の別の端が前記第1の支持脚部の第8の蝶着位置に蝶着され;前記第2の引張棒の一端が前記着座部分の第9の蝶着位置に蝶着され、前記第2の引張棒の別の端が前記第3の支持脚部の第10の蝶着位置に蝶着され;
    前記折り畳み座席は、第3の引張棒及び第4の引張棒を更に含み、前記第3の引張棒の一端が前記第2の可動棒の第11の蝶着位置に蝶着され、前記第3の引張棒の別の端が前記第2の支持脚部の第12の蝶着位置に蝶着され;前記第4の引張棒の一端が前記着座部分の第13の蝶着位置に蝶着され、前記第4の引張棒の別の端が前記第4の支持脚部の第14の蝶着位置に蝶着され;前記第3の引張棒は前記第1の引張棒に対して平行であり、該第1の引張棒と同じ長さを有し、前記第4の引張棒は前記第2の引張棒に対して平行であり、該第2の引張棒と同じ長さを有する、請求項1に記載の折り畳み座席。
  3. 前記第1の足スタンドは、第1の支持脚部、第2の支持脚部及び第1の補強棒を含み、該第1の補強棒の両端が前記第1の支持脚部及び前記第2の支持脚部にそれぞれ固定され、前記第1の支持脚部の上側端が前記着座部分の第1の蝶着位置に蝶着され、前記第2の支持脚部の上側端が前記着座部分の第2の蝶着位置に蝶着され;
    前記可動スタンドは、第1の可動棒及び第2の可動棒を含み、前記第1の可動棒の蝶着端が前記着座部分の第3の蝶着位置に蝶着され;前記第2の可動棒の蝶着端が前記着座部分の第4の蝶着位置に蝶着され、前記第3の蝶着位置及び前記第4の蝶着位置によって画定される直線は、前記第1の蝶着位置及び前記第2の蝶着位置によって画定される直線に対して平行であり、第3の補強棒が前記第1の可動棒と前記第2の可動棒との間で接続され、前記第2の足スタンドは、第3の支持脚部、第4の支持脚部及び第2の補強棒を含み、該第2の補強棒の両端が前記第3の支持脚部及び前記第4の支持脚部にそれぞれ固定され、前記第3の支持脚部の上側端が、前記第1の可動棒の第5の蝶着位置に蝶着され、前記第4の支持脚部の上側端が、前記第2の可動棒の第6の蝶着位置に蝶着され、前記第5の蝶着位置及び前記第6の蝶着位置によって画定される直線は、前記第3の蝶着位置及び前記第4の蝶着位置によって画定される直線に対して平行であり;
    前記第1の引張棒の一端が前記第1の可動棒の第7の蝶着位置に蝶着され、前記第1の引張棒の別の端が前記第1の足スタンドの第8の蝶着位置に蝶着され;前記第2の引張棒の一端が前記着座部分の第9の蝶着位置に蝶着され、前記第2の引張棒の別の端が前記第2の足スタンドの第10の蝶着位置に蝶着される、請求項1に記載の折り畳み座席。
  4. 前記折り畳み座席は、人がもたれる背もたれ部分を更に含み、該背もたれ部分の底部は前記着座部分に蝶着され、それによって、前記背もたれ部分は前記着座部分に対して回転可能である、請求項1に記載の折り畳み座席。
  5. 前記折り畳み座席は、前記着座部分に対する前記背もたれ部分の角度を調整するように構成されている下部構造も含み、該下部構造は、前記背もたれ部分に回転可能に接続されることで前記背もたれ部分に対して回転可能である垂直部分を含み、
    前記折り畳み座席は、前記着座部分に据え付けられる調節ボックスを含み;
    前記下部構造の前記垂直部分の自由端が前記調節ボックスに挿入されることができ、前記調節ボックスによって固定又は解放され、したがって、前記着座部分に対する前記背もたれ部分の回転角度を制御することができる、請求項4に記載の折り畳み座席。
  6. 前記調節ボックスの上側カバー及び下側底部のそれぞれには、前記下部構造の前記垂直部分が通る下部構造穴があり;
    前記下部構造の前記垂直部分は複数のノッチを有し、前記調節ボックスは、前記下部構造の位置が固定されるように、前記ノッチにクランプされるよう構成されているチャックを内部に有し;
    前記下部構造穴のそれぞれの幅は、前記下部構造の前記垂直部分の幅よりも僅かに大きく、前記下部構造穴は、前記下部構造の前記垂直部分が前記背もたれ部分の回転とともにスイングすることを可能にする十分な長さを有する、請求項5に記載の折り畳み座席。
  7. 前記折り畳み座席はハンドルも含み、該ハンドルの一端が前記調節ボックスに挿入されるとともに前記チャックにしっかりと接続され、該ハンドルの別の端が前記調節ボックスから延びる、請求項6に記載の折り畳み座席。
  8. 前記折り畳み座席は、前記背もたれ部分の角度を調整する間の衝撃力を和らげるように構成されているばねアセンブリを更に含み、該ばねアセンブリは、ばねシャフト及び主ばねを含み、前記ばねシャフトの一端は前記背もたれ部分に回転可能に接続され、前記下部構造の前記垂直部分に対して平行であり、前記ばねシャフトの別の端は自由端であり、前記調節ボックスに挿入することができ;
    前記主ばねは、前記ばねシャフトの外側を覆い、前記背もたれ部分と前記着座部分との間に含まれる角度が既定の角度よりも大きい場合、前記主ばねの両端は、前記背もたれ部分及び前記調節ボックスによってそれぞれ圧縮される、請求項5に記載の折り畳み座席。
  9. バッフル板が、前記調節ボックスの上側カバーにある前記下部構造穴の側縁から内方に垂直に延び、対応するノッチに向けられ、前記バッフル板は、前記調節ボックスが前記ノッチによって動かなくなることを防止するように構成されている、請求項6に記載の折り畳み座席。
  10. 前記調節ボックスにはリセットばねが備え付けられ、該リセットばねの一端が、前記チャックが前記ノッチによってクランプされる位置に前記チャックをリセットするように、該チャックにしっかりと接続される、請求項6に記載の折り畳み座席。
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