JP3202057U - ブレーカー遮断装置 - Google Patents
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Abstract
Description
符号2で示されたのは該ブレーカー遮断装置のベース板であって、配電盤8の垂直平面部に当接せしめて設置されている。
上記ベース板2の上部には係止手段2hが一体に成形されるとともに、下部には水平板2bが設けられている。詳しくは、ベース板2と一体成形されたブラケット2eおよびネジ形支持軸3を介して支持されるとともに、水平調節機構4が併設されている。
符号4bは調節ネジであり、前記水平板2bの水平度は水準器5によって検知されるようになっている。
紐状物(本例ではチェーン)7の一端は球状錘1に取り付けられており、該紐状物7は環状の係止手段2hに挿通され、その他端はノブキャップ11を介してメインブレーカー9のノブ10に取り付けられている。上記ノブキャップは係止手段2hを通過できず、紐状物7の脱出を係止する。
実線で描いて符号16を付したのはサブブレーカーである。
前記ベース板2は、配電盤8の垂直平面区域の中で障害物(例えばサブブレーカー16)の無い箇所を適宜に選んで設置される。
地震発生時は、球状錘1が載置台2cから転落して落下する。そして、弛んでいた紐状物7がピンと張ったとき、(図3参照)符号10で表したON位置のノブがOFF位置10´に引き下げられる。
このようにして、地震発生時には自動的にブレーカーが遮断され、漏電火災が未然に防止される。
しかしながら、このブレーカー遮断装置が普及し、かつ実績を積むに伴って、更なる改良が望まれるようになった。
サブブレーカーに限らず、パイロットランプのように覆い隠してはならない機器が有っても前記ブレーカー遮断装置の設置が妨げられる。
狭い区域に設置できるよう、該ブレーカー遮断装置を小型に構成しようとしても限界がある。なぜなら、メインブレーカー9のノブ10を操作するには相応の力を必要とし、そのためには、球状錘1は相当の質量を有していなければならないからである。
本発明者の研究実験によれば、確実に作動させるためには約50グラム重を要し、これを鉛で構成しても直径約25ミリメートルになる。その他の構成部材も、この球状錘1に適応するだけの大きさにしなければならず、無闇に小型化することはできない。
なお、この[課題を解決するための手段]の欄は、図面との対照が容易なように括弧書きで図面符号を付記してあるが、この括弧付き符号は、本考案の必須構成要件を図面に示した通りに限定するものではない。
すなわち、図2に示したベース板(2)によって支持される水平板(2b)と、
一端を漏電ブレーカー(9)のノブ(10)に取り付けるとともに他端を錘(1)に取り付けられる紐状物(7)と、
上記紐状物を挿通され、その脱出を係止する係止手段(2h)と、
前記水平板上に設置されて球状錘(1)を搭載する載置台(2c)は、別段の改造を加えず、本考案においても適用される。
(注)図2に例示した紐状物はチェーンで構成されているが、本考案において、この部材は可撓性の細長い部材であればよく、琴糸や釣り糸を用いた紐状部材7であってもよい。
図1は請求項1に係る本考案の要部を描いた斜視図であって、本考案による改良箇所は、次の通りである。
すなわち、ベース板(2)の、水平板(2b)を支持する区域(下端部付近)と、係止手段(2h)を支持する区域(上端部付近)との間に切欠溝(N)が形成されていることである。
すなわち、ベース板(2)の「水平板を支持する区域と、係止手段を支持する区域との間に設けられる切欠溝(N)」を深くして、背面(図において向う側)に達せしめることである。これによりベース板は分断されるが、粘着材(13)によって相互の位置関係が保持されている。
すなわち、ベース板(2)の「水平板を支持する区域と、係止手段を支持する区域との間に設けられる切欠溝(N)」に代えて、脆弱な線状の部分を形成することである。ここで、脆弱な部分とは、ミシン目のように列設された小孔でもよく、線状に列設された長孔でもよい。要は、指先の力で容易に破断し得る脆弱な構造であればよい。
すなわち、ベース板(2)に設けられる「水平板を支持する区域と、係止手段を支持する区域との間に設けられる切欠溝(N)」の代りに、この切欠溝の線に沿ってベース板(2)を分断して2個の構成部材とすることである。
符号2を付した部材はベース板であり、本考案の母体となった特許文献1の発明装置(特許4712362号・ブレーカー遮断装置)において符号2で示された部材に相当する。
水平板2bは、ネジ形支持軸3によりブラケット2eに対して枢支され、水平に調節されている。5は水平度を検知するための水準器である。
水平板2b上に設置された載置台2cに球状錘1が搭載されている。25cは交換用の載置台である。
前記ベース板2の下端部付近は、水平板2bを支持する役目を果たしている。
符号2hを付した部材は、前記発明装置における係止手段に対応する係止手段であって、
前記ベース板2の上端部付近に形成され、該ベース板2によって支持されている。
符号7を付して示したのは紐状部材であって、本例ではチェーンでなくス通りング(弦)を用い、その一端を球状錘1に結び付けるとともに、他端はメインブレーカー(図外)のノブに取り付けてある。
ベース板2を貼着するに足る平面部が無い場合は、以下のようにして本考案の効果を発揮させる。
すなわち、ベース板2を切欠溝Nで分断する。この際、鋏もしくはナイフで切り分けてもよいが、指先で折ることも容易に可能である。
このように分断した本考案装置の使用方法につき、図4を参照して次に説明する。
そこで、前述のようにして、本考案のブレーカー遮断装置(図1)のベース板2を上下に分断して、係止手段2hを支持している部分(上端部)をメインブレーカー9の直下に設置する。
そして、水平板2bを支持している部分(下端を含む大部分)を、サブブレーカー16よりも下方に設置する。
地震に際して当該ブレーカー遮断装置が作動する場合、載置台2c上から球状錘1が落下する。その落下方向は真下ではなく、水平板2bの干渉を受けて若干斜め下方へ落ちる。
したがって、本考案装置が設置されている状態で、球状錘1は必ずしも係止手段2hの真下に位置していなくてもよい。
図1に示した実施形態においては、ベース板2の「水平板を支持する区域」と、「係止手段を支持する区域」との間に形成された切欠溝Nが、該ベース板2の背面(図の向う側)に達していないが、変形例の1つにおいては、この切欠溝を更に深くして、背面に達せしめる。すなわち、ベース板2を上下に分断する。
分断されたベース板のそれぞれは、背面に一体の粘着層13が貼着されているので、相互の位置関係が保持される。すなわち、相互に当接せしめた状態で粘着材によって接続されている(請求項2に対応)。
図1に示した実施形態においては、ベース板2の「水平板を支持する区域」と、「係止手段を支持する区域」との間に切欠溝Nが形成されていたが。この切欠溝は呼称どおりの切欠溝でなくてもよい。
要はベース板を容易に分断できればよいのであるから、切欠溝に代えてミシン目のように小孔を列設してもよく、その孔が長孔であってもよい。
すなわち、破断容易な脆弱構造によって仕切られていればよい(請求項3に対応)。
図1に示した実施形態においては、ベース板2の「水平板を支持する区域」と、「係止手段を支持する区域」との間に切欠溝Nが形成されているが、この構成の直接的な目的はベース板2を容易に分断することである。
それならば、最初から分断した状態に製造し、分断された2個の部材をペアの器具として供給しても同様の効果を期待できる(請求項4に対応)。
2…ベース板
2a…取付板状部
2b…水平板
2c…載置台
2e…ブラケット
2h…係止手段
3…ネジ形支持軸
4…水平調節機構
4b…調節ネジ
5…水準器
7…紐状物
8…配電盤
10…ノブ
11…ノブキャップ
13…粘着層
16…サブブレーカー
25c…交換用の載置台
Claims (4)
- 配電盤に取付けられるベース板、および該ベース板によって支持される水平板と、
一端を漏電ブレーカーのノブに取り付けるとともに他端は錘に取り付けられる紐状部材と、
前記紐状部材を挿通され、かつ該紐状部材の脱出を阻止する係止手段と、
前記水平板に設置されて前記錘を搭載する載置台と、を備えたブレーカー遮断装置において、
前記ベース板の、前記水平板を支持する区域と、前記係止手段を支持する区域との間に切欠溝が形成されているブレーカー遮断装置。 - 配電盤に取付けられるベース板、および該ベース板によって支持される水平板と、
一端を漏電ブレーカーのノブに取り付けるとともに他端は錘に取り付けられる紐状部材と、
前記紐状部材を挿通され、かつ該紐状部材の脱出を阻止する係止手段と、
前記水平板に設置されて前記錘を搭載する載置台とを備えたブレーカー遮断装置において、
前記ベース板の、前記水平板を支持する区域と、前記係止手段を支持する区域とが切り離されて別体に形成され、かつ相互に当接せしめた状態で粘着材によって接続されているブレーカー遮断装置。 - 配電盤に取付けられるベース板、および該ベース板によって支持される水平板と、
一端を漏電ブレーカーのノブに取り付けるとともに他端は錘に取り付けられる紐状部材と、
前記紐状部材を挿通され、かつ該紐状部材の脱出を阻止する係止手段と、
前記水平板に設置されて前記錘を搭載する載置台とを備えたブレーカー遮断装置において、
前記ベース板の、前記水平板を支持する区域と、前記係止手段を支持する区域との間を仕切る線に沿って、破断容易な脆弱構造部分が形成されているブレーカー遮断装置。 - 配電盤に取付けられるベース板、および該ベース板によって支持される水平板と、
一端を漏電ブレーカーのノブに取り付けるとともに他端は錘に取り付けられる紐状部材と、
前記紐状部材を挿通され、かつ該紐状部材の脱出を阻止する係止手段と、
前記水平板に設置されて前記錘を搭載する載置台とを備えたブレーカー遮断装置において、
前記ベース板の、前記水平板を支持する区域と、前記係止手段を支持する区域とが切り離されて別体に形成されているブレーカー遮断装置。
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JP7057621B1 (ja) | 2021-04-27 | 2022-04-20 | 株式会社エヌ・アイ・ピー | ブレーカー遮断装置 |
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