JP3201922B2 - 電子ビーム描画装置ならびにステージ位置測定装置 - Google Patents

電子ビーム描画装置ならびにステージ位置測定装置

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JP3201922B2
JP3201922B2 JP04430795A JP4430795A JP3201922B2 JP 3201922 B2 JP3201922 B2 JP 3201922B2 JP 04430795 A JP04430795 A JP 04430795A JP 4430795 A JP4430795 A JP 4430795A JP 3201922 B2 JP3201922 B2 JP 3201922B2
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子ビームを用いて
対象物に図形情報を描画する電子ビーム描画装置に係
り、特に、対象物が載置される対物ステージの位置を測
定するステージ位置測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビーム描画装置は、描画対象物を任
意の方向に移動可能に支持するX−Yステージ、X−Y
ステージに載置された描画対象物に電子ビームを照射す
る電子光学系、X−Yステージと電子光学系のそれぞれ
の位置を測定するレーザなどを用いた光干渉式測長装置
(以下、レーザ測長装置という) およびX−Yステージ
と電子光学系の周辺を真空に維持する真空チャンバなど
から構成されている。なお、上記レーザ測長装置は、通
常、干渉計を含めた測長系の全体すなわち光源としての
レーザビーム出力部およびX−Yステージならびに電子
光学系に取り付けられたミラーからの反射レーザ光を検
出する光検出器を含むすべてが真空チャンバ内に配置さ
れている。
【0003】X−Yステージの現在位置は、レーザ測長
装置の測長光路系を介して精度よく計測される。また、
電子光学系の位置すなわちX−Yステージの上面に沿う
方向(X−Y方向) の電子光学系の位置は、同一のレー
ザ測長装置から分離されたリファレンス光路系を介して
計測される。なお、X−Yステージの位置は、実際に
は、レーザ測長装置を介して計測される電子光学系の位
置を基準として、電子光学系の位置に対する相対位置と
して求められる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レーザ測長
装置の干渉計を含む測長系の光路調整は、通常、大気中
すなわち真空チャンバ内が排気されていない状態で調整
される。このことから、真空チャンバ内を真空にしたの
ち測長系に不具合が生じた場合には、真空チャンバ内
を、一旦、大気圧に戻さなければならない問題がある。
【0005】このような不都合を除去するためには、レ
ーザ測長装置のレーザビーム出力部および光検出器を大
気中に設ければよい。しかしながら、レーザ測長装置に
おいて測定基準となる光の波長は、温度、気圧、湿度の
ような大気の状態変化によって変化する。そこで、たと
えば、大気中に位置する測定光路長とリファレンス光路
長とが等しい場合には、問題にならないが、これらの間
に固有の差を含む測長系では、大気の状態変化により測
定誤差が生じる問題がある。
【0006】この発明の目的は、測定光路とリファレン
ス光路の一部が大気中にある装置において、大気の状態
変化による測定誤差を除去し、精度よく電子ビームによ
り描画可能な電子ビーム描画装置ならびにテーブル位置
測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、真空中および大気中に測長光
路と、この測長光路による位置測定の相対的基準となる
リファレンス光路とを持つ光干渉式測長装置を用いてス
テージの現在位置を測定するステージ位置測定装置であ
って、前記測長光路あるいは前記リファレンス光路の一
方に、前記測長光路のうちで大気中に位置する光路長と
前記リファレンス光路のうちで大気中に位置する光路長
との間の差に対応する長さを有する大気の状態変化に対
し光の波長に影響を与えることなく光を透過する光学媒
体を含み、前記測長光路の大気中の光路と前記リファレ
ンス光路の大気中の光路のそれぞれが大気の状態変化に
より変動される長さを実質的に等しくすることを特徴と
するステージ位置測定装置を提供するものである。
【0008】またこの発明によれば、第1の光路長を有
する測長系と第1の光路長より長い第2の光路長を有す
るリファレンス系からなる2つの光路を有し、前記リフ
ァレンス系の光路は、前記測長系の光路と前記リファレ
ンス系の光路が大気中に位置される領域の前記光路長の
差に対応する長さに対応された長さを有する前記光学媒
体を含む光干渉式測長装置を含むステージ位置測定装置
が提供される。さらにこの発明によれば、第1の方向と
第1の方向と直交する第2の方向の双方に任意に移動可
能に形成されたX−Yテーブルと、このX−Yテーブル
に載置された試料に対し所定の電子ビームを照射する電
子光学系と、前記X−Yテーブルの所定の位置に配置さ
れたステージミラーと、前記電子光学系の所定の位置に
配置されたリファレンスミラーと、前記ステージミラー
との間の大気中に所定の光路長を確保された測長系と前
記リファレンスミラーとの間の大気中に前記測長系と異
なる光路長を確保されたリファレンス系からなる2つの
光路を有し、前記2つの光路のうちの大気中の光路長が
長い方の光路は、前記光路長の差に対応する長さに対応
された長さを有する前記光学媒体を含む光干渉式測長装
置とを有する電子ビーム描画装置が提供される。
【0009】
【作用】この発明の請求項1記載のテーブル位置測定装
置は、測長光路あるいはリファレンス光路の一方に、測
長光路のうちで大気中に位置する光路長とリファレンス
光路のうちで大気中に位置する光路長との間の差に対応
する長さを有する上記のような光学媒体を含むことか
ら、測長光路の大気中の光路とリファレンス光路の大気
中の光路のそれぞれが大気の状態変化により変動される
光の波長の影響を除去できる。
【0010】また、この発明の請求項2記載のテーブル
位置測定装置は、第1の光路長を有する測長系と第1の
光路長より長い第2の光路長を有するリファレンス系か
らなる2つの光路を有し、リファレンス系の光路は、測
長系の光路とリファレンス系の光路が大気中に位置され
る領域の前記光路長の差に対応する長さに対応された長
さを有する光学媒体を含むことから、測長系の大気中で
の光路長とリファレンス系の大気中での光路長との間に
差があっても、光の波長が大気の状態変化により変動さ
れることに起因する測定誤差を除去できる。
【0011】さらに、この発明の請求項3記載の電子ビ
ーム描画装置では、ステージミラーとの間の大気中に所
定の光路長を確保された測長系と、リファレンスミラー
との間の大気中に測長系と異なる光路長を確保されたリ
ファレンス系からなる2つの光路を有し、前記2つの光
路のうち大気中の光路長が長い方の光路は、光路長の差
に対応する長さに対応された長さを有する光学媒体を含
むことから、大気中の光路長に差があっても、大気の状
態変化による光の波長の変動に起因するテーブル位置の
測定誤差を除去できる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1を参照すれば、電子ビーム描画装置1は、
描画対象物すなわち試料2をその表面に沿うX−Y方向
に移動可能に支持するX−Yステージ3、このX−Yス
テージ3の所定の位置に載置された試料2に向かって描
画情報たとえば図形情報に対じて電子ビームEを照射す
る電子光学系4、及び、X−Yステージ3および電子光
学系4の位置を非接触で計測する位置測定装置すなわち
レーザ測長装置5から構成される。
【0013】X−Yステージ3は、真空チャンバ6内に
収容され、電子光学系4は、真空チャンバ6の上壁に気
密に取り付けられている。真空チャンバ6内および電子
光学系4の内部は、試料2の電子ビームEによる描画に
際して、所定の気圧の真空状態に維持される。
【0014】X−Yステージ3は、主制御装置としての
CPU11に接続されたX−Yステージ制御装置12に
より、電子光学系4から試料2に向けて照射される電子
ビームEに対して相対的に移動される。なお、X−Yス
テージ3の所定の位置には、レーザ測長装置5からの測
長レーザビーム7Aを反射するためのステージミラー3
a (X−Y方向のうちの一方のみを示す) が配置されて
いる。
【0015】電子光学系4は、CPU11に接続された
電子ビーム制御回路すなわち描画回路13から供給され
る描画情報に基づいて、X−Yステージ3に支持されて
いる試料2に電子ビームEを出射する。なお、電子光学
系4の所定の位置には、レーザ測長装置5からのリファ
レンスレーザビーム7Bを反射するためのリファレンス
ミラー4a (X−Y方向のうちの一方のみを示す) が配
置されている。
【0016】レーザ測長装置5は、所定の波長のレーザ
ビーム7を出射するレーザビーム出力部5a、レーザビ
ーム出力部5aからのレーザビーム7をX−Yステージ
3のステージミラー3aと電子光学系4のリファレンス
ミラー4aとの双方に案内するビームスプリッタ5b、
ビームスプリッタ5bを通過し測長レーザビーム7Aが
ステージミラー3aで反射された反射測長レーザビーム
およびビームスプリッタ5bで分離されたリファレンス
レーザビーム7Bがリファレンスミラー4aで反射され
た反射リファレンスレーザビームとの干渉光を検知する
光検出器5cを含んでいる。なお、大気中におけるリフ
ァレンス光路長はレーザ窓10Bからビームスプリッタ
5bまで、同じく、大気中における測長光路長はレーザ
窓10Aからビームスプリッタ5bまでであり、この場
合は、リファレンス光路長の方が長く規定された「この
装置固有の差」を含んでいる。また、ビームスプリッタ
5bは、詳述しない第1および第2のプリズムが接合さ
れた中実形状であって、第1および第2のプリズムの接
合面に一体に配置されたものが利用される。
【0017】レーザ測長装置5のビームスプリッタ5b
と電子光学系4のリファレンスミラー4aとの間には、
ビームスプリッタ5bから電子光学系4のリファレンス
ミラー4aに向かうリファレンスレーザビーム7Bの光
路を折り曲げる折り曲げミラー5dおよびレーザ測長装
置5から電子光学系4のリファレンスミラー4aとの間
の大気の状態変化の影響を補正する光学媒体5eが配置
されている。なお、折り曲げミラー5dおよび光学媒体
5eは、ビームスプリッタ5bなどと同様に、真空チャ
ンバ6の外側すなわち大気中に配置されている。光学媒
体5eは、大気の状態変化に対し光すなわちレーザビー
ムの波長に影響を与えないものであり、光を透過する光
学ガラス、プラスチック、水、水晶などの透明体で、ほ
ぼ非圧縮性の物質または両端を透明体で閉じた真空パイ
プを適用できる。
【0018】本装置において、レーザ測長装置5のレー
ザビーム出力部5aからのレーザビーム7は、ビームス
プリッタ5bに入射され、X−Yステージ3のステージ
ミラー3aに向かう測長レーザビーム7Aと電子光学系
4のリファレンスミラー4aに向かうリファレンスレー
ザビーム7Bとに分割される。
【0019】ビームスプリッタ5bを通過した測長レー
ザビーム7Aは、真空チャンバ6のレーザ窓10Aを通
ってX−Yステージ3のステージミラー3aに到達し、
ステージミラー3aすなわちX−Yステージ3の位置に
応じた位相で反射され、再び真空チャンバ6のレーザ窓
10Aを通ってビームスプリッタ5bに戻される。ビー
ムスプリッタ5bに戻されたステージミラー3aからの
反射測長レーザビーム7Aは、今度は、ビームスプリッ
タ5bで反射されて、光検出器5cに入射さする。
【0020】一方、ビームスプリッタ5bで分岐された
リファレンスレーザビーム7Bは、折り曲げミラー5d
を介して電子光学系4のリファレンスミラー4aに向け
て折り曲げられ、光学媒体5eおよび真空チャンバ6の
レーザ窓10Bを通って電子光学系4のリファレンスミ
ラー4aに到達し、リファレンスミラー4aすなわち電
子光学系4の位置に応じた位相で反射されて、再び、真
空チャンバ6のレーザ窓10Bおよび光学媒体5eを通
り折り曲げミラー5dで折り曲げられて、ビームスプリ
ッタ5bに戻される。ビームスプリッタ5bに戻された
リファレンスミラー4aからの反射リファレンスレーザ
ビームは、今度は、ビームスプリッタ5bを通過し、光
検出器5cに入射する。
【0021】なお、ビームスプリッタ5bで出会った両
レーザビームは、干渉を起こし、干渉した光として光検
出器5cに入射し、光検出器5cは、電子光学系4とX
−Yステージ3との位置に対応する干渉光量としてのア
ナログ信号を出力する。この光検出器5cからの出力
は、処理回路14を介してディジタル信号に変換され、
CPU11に供給される。
【0022】CPU11に供給された処理回路14から
の出力は、CPU11により、電子光学系4とX−Yス
テージ3との相対的な位置の差として取り扱われ、X−
Yステージ3の位置を制御するX−Yステージ制御装置
12ならびに電子光学系4からの電子ビームEの出射す
なわち試料2の描画を制御する描画回路13のそれぞれ
に対する位置情報として利用される。
【0023】次に、レーザ測長装置5の光学媒体5eに
ついて詳細に説明する。既に説明したように、レーザ測
長装置5の測長系の光路の一部は、少なくとも電子ビー
ムEによる試料2の描画の際には、真空になされる真空
チャンバ6内に位置される。
【0024】レーザ測長装置5の一部を真空チャンバ6
内から大気中に配置することで、真空チャンバ6内を描
画可能な真空状態に維持した状態でも光路調整が可能と
なるが、レーザ測長装置5が、測長系すなわち測長レー
ザビーム7Aの光路の光路長とリファレンス系すなわち
リファレンスレーザビーム7Bの光路の光路長との間に
「この装置固有の差」を含むレーザ測長装置である場合
には、大気の状態変化により光の波長が変化するため、
この「固有の差」により、測定誤差を生じることにな
る。
【0025】次に、レーザ測長装置5における測長レー
ザビーム7Aの光路の光路長とリファレンスレーザビー
ム7Bの光路の光路長との間の「固有の差」に関し、大
気の状態変化に起因する測定誤差について説明する。
【0026】一般に、レーザビームによる測長は、レー
ザビームの波長に依存するものであり、このレーザビー
ムの波長は、さらに、大気の条件によって、 温度 1 [ppm/℃] 気圧 1 [ppm/2.5mmHg] 湿度 1 [ppm/80%] (但し、相対湿度変
化である) の比率で影響を受けることが知られている。なお、今
日、描画装置1が配置される環境としてのクリーンルー
ム内の大気の条件のうち、湿度ならびに温度は、レーザ
ビームの波長に影響を与えない程度まで十分に管理され
ているので、光路差により測定誤差を生じる要因として
は、実質的に、気圧のみを考慮すればよい。また、描画
作業が短時間で終了する場合には、気圧の変動の影響を
受けにくいので、描画作業が長時間にわたる場合につい
てのみ気圧の影響を補償することに意味を生じる。
【0027】ここで、大気中 (クリーンルーム) の気圧
の変動によって生じる測定値の変動を算出すると、たと
えば、プレンミラー干渉による測長において22 [m
m] の光路差が規定されている場合に、気圧の変動量Δ
pが、40ヘクトパスカル (以下、 [hPa] で示す)
すなわち約31 [mmHg] であるならば、測長変化量
Δlは、 Δl=l×αΔp =22× (1×10-6) × (31/2.5) =272.8×10-6 [mm] (すなわち約0.27 [μm] ) にも及んでしまうことになる。
【0028】光学媒体5eは、主としてこの大気圧の変
動の影響を補正するために、利用される。図2を参照す
れば、光学媒体5eは、前述したとおりであるが、好ま
しくは、屈折率および透過率が所定の範囲内にある光学
ガラス、たとえば、BK7あるいは水晶などにより構成
される。また、光学媒体5eの光路に対する全長Lは、
ビームスプリッタ5bを通過された測長レーザビーム7
Aがビームスプリッタ5b内を伝達される長さLxとビ
ームスプリッタ5bの端面と折り曲げミラー5dの反射
点との間の距離Lyとを合計した長さによって規定され
る。
【0029】図2から明らかなように、ビームスプリッ
タ5bから電子光学系4のリファレンスミラー4aに向
かうリファレンス光路系の所定の位置に、少なくとも大
気圧の変化の影響を受けにくい光学媒体5eを配置する
ことで、気圧の差に基づく測定誤差の発生を除去でき
る。
【0030】図3には、図2に示した光学媒体すなわち
光路補正部材の配置の変形例が示されている。図3を参
照すれば、レーザ測長装置5のビームスプリッタ5bと
電子光学系4のリファレンスミラー4aとの間には、中
実形状の折り曲げミラー50dと、このミラー50dと
ビームスプリッタ5bとの間を埋める光学媒体50eが
配置され、両光学系の大気中を直接通過する長さを等し
くしている。
【0031】折り曲げミラー50dおよび光学媒体50
eは、屈折率nおよび透過率dが所定の範囲内にある光
学ガラス、たとえば、BK7あるいは水晶などにより構
成される。
【0032】図3から明らかなように、ビームスプリッ
タ5bから電子光学系4のリファレンスミラー4aに向
かうリファレンス光路系の折り曲げミラー50d自身お
よびこのミラー50dと上記ビームスプリッタ5bとの
間を、大気圧の変化の影響を受けにくい光学媒体50e
により満たすことで、気圧の差に基づく測定誤差の発生
を除去できる。
【0033】以上説明したように、大気中を通過するリ
ファレンスレーザビームまたは測長レーザビームの光路
中に、両レーザビームが大気中を通過する光路長の差か
ら規定される所定の長さおよび所定の屈折率ならびに透
過率を有する光学媒体を配置することにより、リファレ
ンス系の光路長と測長系の光路長とが「固有の差」を含
み、一部が大気中にあるレーザ測長装置であっても光路
長の「固有の差」に起因する測定誤差を除去することが
できる。
【0034】
【発明の効果】この発明のテーブル位置測定装置によれ
ば、測長光路あるいはリファレンス光路の一方に、測長
光路のうちで大気中に位置する光路長とリファレンス光
路のうちで大気中に位置する光路長との間の差に対応す
る長さを有する光学媒体を含むことから、測長光路の大
気中の光路とリファレンス光路の大気中の光路のそれぞ
れが大気の状態変化により変動される光の波長の影響を
除去できる。
【0035】また、テーブル位置測定装置は、第1の光
路長を有する測長系と第1の光路長より長い第2の光路
長を有するリファレンス系からなる2つの光路を有し、
リファレンス系の光路は、測長系の光路とリファレンス
系の光路が大気中に位置される領域の前記光路長の差に
対応する長さに対応された長さを有する光学媒体を含む
ことから、測長系の大気中での光路長とリファレンス系
の大気中での光路長との間に差があっても、光の波長が
大気の状態変化により変動されることに起因する測定誤
差を除去できる。
【0036】さらに、この発明の電子ビーム描画装置に
よれば、X−Yステージは、ステージミラーとの間の大
気中に所定の光路長を確保された測長系と、リファレン
スミラーとの間の大気中に測長系と異なる光路長を確保
されたリファレンス系からなる2つの光路を有し、前記
2つの光路のうち大気中の光路が長い方の光路は、光路
長の差に対応する長さに対応された長さを有する光学媒
体を介して、正確に位置測定されることから、正確な位
置での電子ビームによる試料の描画が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例が適用される電子ビーム描画
装置を示す概略図。
【図2】図1に示した電子ビーム描画装置に組み込まれ
るレーザ測長装置の概略図。
【図3】図2に示したレーザ測長装置の変形例を示す概
略図。
【符号の説明】
1 …電子ビーム描画装置、 2 …試料、3
…X−Yステージ、 3a…ステージミ
ラー、4 …電子光学系、 4a…リ
ファレンスミラー、5 …レーザ測長装置、
5a…レーザビーム出力部、5b…ビームスプリッ
タ、 5c…光検出器、5d…折り曲げミラ
ー、 5e…光学媒体、6 …真空チャン
バ、 7 …レーザビーム、7A…測長
レーザビーム、 7B…リファレンスレーザ
ビーム、10A…レーザ窓、 10B
…レーザ窓、11 …主制御装置、 1
2 …X−Yステージ制御装置、13 …電子ビーム制
御回路、 14 …処理回路、50d…折り曲げ
ミラー、 50e…光学媒体、L …光学媒
体の全長、 E …電子ビーム。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空中および大気中に測長光路と、この測
    長光路による位置測定の相対的基準となるリファレンス
    光路とを持つ光干渉式測長装置を用いてステージの現在
    位置を測定するステージ位置測定装置であって、 前記測長光路あるいは前記リファレンス光路の一方に、
    前記測長光路のうちで大気中に位置する光路長と前記リ
    ファレンス光路のうちで大気中に位置する光路長との間
    の差に対応する長さを有する大気の状態変化に対し光の
    波長に影響を与えることなく光を透過する光学媒体を含
    み、前記測長光路の大気中の光路と前記リファレンス光
    路の大気中の光路のそれぞれが大気の状態変化により変
    動される長さを実質的に等しくすることを特徴とするス
    テージ位置測定装置。
  2. 【請求項2】第1の方向と第1の方向と直交する第2の
    方向の双方に任意に移動可能に形成されたX−Yテーブ
    ルと、 このX−Yテーブルに載置された試料に対し所定の電子
    ビームを照射する電子光学系と、 前記X−Yテーブルの所定の位置に配置されたステージ
    ミラーと、 前記電子光学系の所定の位置に配置されたリファレンス
    ミラーと、 前記ステージミラーとの間の大気中に所定の光路長を確
    保された測長系と前記リファレンスミラーとの間の大気
    中に前記測長系と異なる光路長を確保されたリファレン
    ス系からなる2つの光路を有し、前記2つの光路のうち
    の大気中の光路長が長い方の光路は、前記光路長の差に
    対応する長さに対応された長さを有する前記光学媒体を
    含む光干渉式測長装置と、 を有する電子ビーム描画装置。
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