JP3201502U - 船舶用スラスタ - Google Patents

船舶用スラスタ Download PDF

Info

Publication number
JP3201502U
JP3201502U JP2015004945U JP2015004945U JP3201502U JP 3201502 U JP3201502 U JP 3201502U JP 2015004945 U JP2015004945 U JP 2015004945U JP 2015004945 U JP2015004945 U JP 2015004945U JP 3201502 U JP3201502 U JP 3201502U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer cylinder
inner cylinder
propeller
elastic
elastic support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015004945U
Other languages
English (en)
Inventor
直紀 幕田
直紀 幕田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAMOME PROPELLER CO., LTD.
Original Assignee
KAMOME PROPELLER CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAMOME PROPELLER CO., LTD. filed Critical KAMOME PROPELLER CO., LTD.
Priority to JP2015004945U priority Critical patent/JP3201502U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3201502U publication Critical patent/JP3201502U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

【課題】スラスタに起因する騒音値の低下を図る船舶用スラスタを提供する。【解決手段】駆動装置3に連結して設けられた、プロペラ9を有するプロペラ部7と、駆動装置3に設けられ、プロペラ部7を収容する内筒11と、内筒11の外側に、内筒11を二重管状に収容して、かつ、船体1に設けられた外筒15と、内筒11と外筒15間の離間部13に設けられた垂直弾性支持部材17Aと水平弾性支持部材17Bと、を備えた船舶用スラスタSにおいて、駆動装置3と外筒15間の遊嵌空隙部23は、シール部材25により密閉されている。【選択図】図1

Description

本考案は、航洋船などの船舶等に設けられる船用スラスタに関するものである。
従来の大型船舶などには、船を横方向に動かすための動力装置として、船舶用スラスタが配設されている。このスラスタは、船底の左右を貫通するトンネルと、該トンネル内に設けられたプロペラと、を備えており、前記プロペラを駆動装置により回転させることにより、横方向(左右方向)の水流を作り出している。
前記船舶用スラスタは、横方向推力(スラスト)を発生させて、船舶位置制御を行うが、船舶を高い精度で位置保持するために、作業時には連続運転されることが多い。そのため、作業中において前記スラスタの発生する振動、騒音が激しくなり、機関区域、業務区域、居住区域等における騒音値が高くなり、船員の健康に悪影響を及ぼすことがある。そこで、船員の健康保持のために船内の騒音値のレベルが規制されているが、その規制は年々厳しくなっており、より一層の低騒音化対策が求められている。
従来の船舶は、防振型スラスタを用いて低騒音化対策を図っている(例えば、特許文献1、参照)。この防振型スラスタは、船体に水密に固定された外筒と、該外筒と同軸的に配設された内筒と、該内筒内に装着されたプロペラと、前記内筒と外筒間に介入された弾性体と、を備えている。
このスラスタでは、二重構造のトンネルにより、該トンネルに要求される水密性が外筒で維持され、又、外筒に弾性体を介して支持された内筒により、前記トンネル内に生じるプロペラ変動圧やプロペラキャビテーション等の起振力の船体への伝達率が低減されるので、船体振動、船内騒音或いは船外放射雑音が低減される。
実開平2―34399公報
従来のスラスタでは、トンネル壁は弾性体を介在せしめた二重壁となっているが、この二重壁では、内筒において生じた共振現象により、トンネルに生じた振動を十分に低減させることができず、所望の低騒音値(騒音レベル)を得ることができない。
この考案は、上記事情に鑑み、スラスタに起因する騒音値の低減を図ることを目的にする。
この考案は、駆動装置に連結して設けられた、プロペラを有するプロペラ部と、前記駆動装置に設けられ、前記プロペラ部を収容する内筒と、該内筒の外側に、該内筒を二重管状に収容して、かつ、船体に設けられた外筒と、前記内筒と外筒間の離間部に設けられた弾性部材と、を備えた船舶用スラスタにおいて、前記駆動装置と前記外筒間の遊嵌空隙部は、シール部材により密閉されていることを特徴とする。
この考案の前記弾性部材は、外筒に設けられた収納部に収納され、その中央部の貫通穴には内筒に突設した支持棒が嵌着される、弾性支持部材であることを特徴とする。この考案の前記弾性支持部材は、外筒の上部に、駆動装置を挟んで左右に配設された垂直弾性支持部材と、外筒の胴部の両側に、長手方向に間隔を置いて配設された水平弾性支持部材と、からなることを特徴とする。
この考案の前記シール部材は、断面山形状に形成された弾性部材であることを特徴とする。この考案の前記シール部材は、間隙部を介して対向する上下一対の断面山形状の二重構造弾性部材であることを特徴とする。
本考案は、以上のように構成さているので、スラスタの駆動に起因する振動、特に、プロペラ部の起こす振動は、離間部を介して対向する二重管状の内筒と外筒と、前記離間部に挿着された弾性部材と、外筒と駆動装置との遊嵌空隙部に配設されたシール部材とにより、船体に伝搬するのを大幅に減少させることができる。そのため、従来例に比べ、機関区域、業務区域、居住区域等における騒音値は大幅に低下するので、船員達は、快適な環境を得ることができる。
本考案の実施例を示す正面縦断面図である。 一部断面左側面図である。 図1の要部拡大図である。 図1の他の部分の要部拡大図である。 船体を示す正面図である。
本考案の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。船体1の底部1aには、スクリューPと舶用スラスタSが設けられている。このスラスタSは、モータ2と連結部5を備えた駆動装置3と、該駆動装置3に連結されたプロペラ部7と、を備えており、前記プロペラ部7のプロペラ9は、前記駆動装置3により駆動される。
前記プロペラ部7は、トンネル10内に同心状に配設されている。このトンネル10は、前記プロペラ部7を収容する内筒11と、該内筒11の外側に離間部13を介して同心状に配設され、かつ、船体1に設けられた外筒15と、を備えた二重管状のトンネルである。 前記離間部13には、弾性部材が挿着されているが、前記弾性部材は、垂直弾性支持部材17Aと水平弾性支持部材17Bとからなる。この弾性部材は、例えば、防振ゴムで、その中央部には貫通穴19が設けられている。前記弾性部材は、外筒15に設けられた断面コ字状の収納部20に挿着され、その貫通穴19には、内筒11に突設された支持棒21が嵌着されており、弾性支持部材として機能する。
前記弾性部材17Aは、垂直弾性支持部材であり、この弾性支持部材17Aは,外筒15の上部に前記駆動装置3を挟むように左右一対設けられている。又、弾性部材17Bは、水平弾性支持部材であり、この弾性支持部材17Bは、前記外筒15の胴部の両側に、長手方向に等間隔をおいて、軸対称に三個づつ配設されている。前記弾性支持部材17A,17Bは、必要に応じて適宜設置個数、配設位置、形状等を調整することができる。前記6個の水平弾性支持部材17Bは,自重と推力を支持し、又、垂直弾性支持部材17Aは、中心位置の確保と推力を支持している。
前記外筒15の上部には、駆動装置3が挿着され、前記駆動装置3と前記外筒15間の遊嵌空隙部23は、シール部材25により密閉されている。このシール部材25は、上下の断面山形状のゴムなどの弾性部材25a,25aを、隙間部27を介して対向せしめた二重構造シール部材である。
前記二重構造シール部材25の一端は、前記外筒15の固定部24Aに固定され、又、他端は、駆動装置3側の固定部24Bに固定されている。前記固定部24Aは、外筒15の縁部に円環状に突設され、前記シール部材25の一端はボルトBにより締め付け固定される。前記固定部24Bは、駆動装置3と内筒11との連結部26に円環状に立設され、前記シール部材25の他端はボルトBにより締め付け固定される。この固定部24Bは、遊嵌空隙部23のシール手段として機能すればよいので、必ずしも、前記連結部26に設ける必要はなく、駆動装置3、又は、内筒11に直接設けても良いので、単に、「駆動装置に設置する」と表現されている場合には、前記全ての設置位置に配設する場合を含むものである。
この様にシール部材25を二重構造にし、隙間部27に漏れ検査用バルブ(図示省略)を連通させると、定期的に漏れ検査を実施し、安全を確認することができる。なお、シール部材25は、必ずしも前記断面山形状の弾性部材や二重構造シール部材などを用いる必要はなく、必要に応じて適宜変更することができる。
本実施形態の作動について説明する。海上Wの船体1を接岸や離岸する際に、スラスタSの駆動装置3が駆動すると、プロペラ部7のプロペラ9が回転する。そうすると、前記内筒11内にプロペラ変動圧やプロペラキャビテーション等の起振力により振動が発生し、その振動が前記内筒11に伝わる。
しかし、この内筒11は、船体1に設けられた外筒15に対して離間部13を有して二重管状に形成され、二重壁となっているので、この二重壁によって振動が減少させられるとともに、内筒11と外筒15間に設けた弾性部材17により、前記振動は吸収され更に減衰した状態で船体1に伝播する。
又、前記駆動装置3と外筒15の間には、遊嵌空隙部23が設けられ、該遊嵌空隙部23は、シール部材25により密閉されているので、スラスタS3の振動が外筒15に伝播するのを減少させることができる。このように複数の振動伝播減衰手段の相乗効果により、騒音値を従来例に比べ、大幅に低下させることができる。
1 船体
3 駆動装置
7 プロペラ部
9 プロペラ
11 内筒
13 離間部
15 外筒
17A 垂直弾性支持部材
17B 水平弾性支持部材
23 遊嵌空隙部
25 シール部材
S 船舶用スラスタ

Claims (5)

  1. 駆動装置に連結して設けられた、プロペラを有するプロペラ部と、前記駆動装置に設けられ、前記プロペラ部を収容する内筒と、該内筒の外側に、該内筒を二重管状に収容して、かつ、船体に設けられた外筒と、前記内筒と外筒間の離間部に設けられた弾性部材と、を備えた船舶用スラスタにおいて、
    前記駆動装置と前記外筒間の遊嵌空隙部は、シール部材により密閉されていることを特徴とする船舶用スラスタ。
  2. 前記弾性部材は、外筒に設けられた収納部に収納され、その中央部の貫通穴には内筒に突設した支持棒が嵌着される、弾性支持部材であることを特徴とする請求項1記載のスラスタ。
  3. 前記弾性支持部材は、外筒の上部に、駆動装置を挟んで左右に配設された垂直弾性支持部材と、外筒の胴部の両側に、長手方向に間隔に配設された水平弾性支持部材と、からなることを特徴とする請求項2記載の船舶用スラスタ。
  4. 前記シール部材は、断面山形状に形成された弾性部材であることを特徴とする請求項1記載の船舶用スラスタ。
  5. 前記シール部材は、隙間部を介して対向する上下一対の断面山形状の二重構造弾性部材であることを特徴とする請求項1記載の船舶用スラスタ。
JP2015004945U 2015-09-29 2015-09-29 船舶用スラスタ Active JP3201502U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004945U JP3201502U (ja) 2015-09-29 2015-09-29 船舶用スラスタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015004945U JP3201502U (ja) 2015-09-29 2015-09-29 船舶用スラスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3201502U true JP3201502U (ja) 2015-12-10

Family

ID=54784276

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015004945U Active JP3201502U (ja) 2015-09-29 2015-09-29 船舶用スラスタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3201502U (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62101596A (ja) * 1985-10-29 1987-05-12 Sanshin Ind Co Ltd 船舶用エンジンのマウント装置
JPS62129000U (ja) * 1986-02-07 1987-08-15
JP2004026018A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Kawakami:Kk 舶用サイドスラスター
JP2012517936A (ja) * 2009-02-18 2012-08-09 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 回動可能なボート駆動部のためのシール構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62101596A (ja) * 1985-10-29 1987-05-12 Sanshin Ind Co Ltd 船舶用エンジンのマウント装置
JPS62129000U (ja) * 1986-02-07 1987-08-15
JP2004026018A (ja) * 2002-06-26 2004-01-29 Kawakami:Kk 舶用サイドスラスター
JP2012517936A (ja) * 2009-02-18 2012-08-09 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 回動可能なボート駆動部のためのシール構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8668537B2 (en) Engine case of outboard motor
US20140057508A1 (en) Marine propulsion systems having exhaust gas relief outlet
CN111442051A (zh) 一种主动推力平衡式轴系纵向减振装置
AU2010215632B2 (en) Sealing arrangement for a pivotable boat drive
JP6275872B2 (ja) プロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶
JP3201502U (ja) 船舶用スラスタ
RU2715014C1 (ru) Устройство виброизоляции валопровода с подшипниками и гребным винтом от корпуса судна
JPH1071993A (ja) 船舶の振動防止装置
CN210212661U (zh) 组合式减震船艇
KR20160040225A (ko) 선박 포드 선체 시일 어셈블리
KR101291176B1 (ko) 선박용 러더
JP2006056453A (ja) 船外機
KR20150061517A (ko) 선박의 거주구 지지장치
KR101616992B1 (ko) 프로펠러 캐비테이션 유기 기진력 저감형 선박
CN104085519A (zh) 对转式槽道推进器
WO2016147102A3 (en) Modular construction for boats
CN115465428B (zh) 一种水下航行器艉部动力舱减振降噪装置
KR101252807B1 (ko) 선박 거주구의 하부 강성 조정장치
JP2015033858A (ja) 船舶用サイドスラスタ
KR101847015B1 (ko) 하중 지지수단을 갖는 횡동요 저감 탱크 및 이를 가지는 해상 구조물
JP2012232720A (ja) 船外機の動力連結装置
RU2531631C2 (ru) Кольцевое движительное устройство
KR101444152B1 (ko) 선박용 추진장치
RU177245U1 (ru) Подруливающее устройство
JP2014189092A (ja) 船舶のスタンドライブ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A623 Registrability report

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A623

Effective date: 20150929

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3201502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250