JP6275872B2 - プロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶 - Google Patents

プロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶 Download PDF

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Description

本発明は、プロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶に係り、より詳細には、起振力の低減のための構造が改善されたプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶に関する。
船舶の後尾に設けられるプロペラが水中で回転すれば、水がプロペラの羽根表面に流れながら、プロペラの羽根表面の表面と裏面とに水圧差を発生させ、その水圧差によって推進力が発生する。このように発生する推進力によって船舶が海上で運航される。
一方、船舶の運航のためにプロペラが動作すれば、すなわち、プロペラが水中で回転すれば、回転体としてのプロペラによって水中に変動圧力が発生し、このように発生した変動圧力は、船体への起振力を増加させて、船体に振動(ノイズ含む)を発生させる要因として作用する。
特に、プロペラによって水中に空洞現象(cavitation)が発生する場合には、起振力がさらに増加するために、船体の振動が激しく発生する。
これは、水中で圧力が低い所が生じれば、水に含まれているガスが水から抜け出して圧力が低い所に集まることによって、水中に気泡が発生し、このように発生した気泡が圧力の高い部分に至れば、急激に砕けることによって、水中に強い変動圧力を発生させるためである。
このような変動圧力による起振力の増加問題を解決するために、プロペラ羽根自体の形状やサイズを異ならせて設計するか、船舶後尾の形状を改善するか、ノイズと振動とを遮断させるための別途の補強材を重ね当てるか、船首から流入される水の流動(flow)をガイドするためのガイド装置を付着するか、プロペラのサイズを減らすかなどの多様な方法を適用するか、適用を試みているが、起振力の低減に実質的に大きな効果を得にくい。
このように、プロペラの動作時に起振力が増加して、船体に伝達されるノイズを含んだ振動問題は、例えば、クルーズ船のように遊覧を目的とする船舶や、軍艦のように静かな運航を前提とする船舶である場合において、至急に解決しなければならない事項である。
これにより、本出願人は、プロペラに隣接した船体の表面に一定量の気泡の形態であるエアレイヤ(air layer)を形成させて、起振力を低減させるようにした多くの技術を大韓民国特許庁に出願したことがある。
ところが、前回の出願された技術を含めてエアレイヤを使おうとする従来技術のほとんどは、エアレイヤの形成のために、圧縮機を用いて持続的に空気を噴射しなければならないために、圧縮機を含めたその関連部品の設置、そして、運用によるエネルギー消耗などの負担が伴う問題点が提起されたので、それを解決するための研究開発が至急な実情である。
本発明が解決しようとする技術的課題は、プロペラの動作時に起振力が増加して、船体における振動の発生を阻止できるということはもとより、特に、圧縮機を含めたその関連部品の設置、そして、運用によるエネルギー消耗などの負担を根源的に防止することができるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶を提供するところにある。
本発明の一側面によれば、プロペラが設けられる船体と、前記プロペラに隣接した前記船体に結合され、前記プロペラの回転時に発生する入射波と相殺干渉(Destructive Interference)現象を起こすための反射波とを発生させる作業ガスが一側に収容される作業ガス収容メンブレンパッドと、を含む船舶が提供されうる。
前記作業ガス収容メンブレンパッドの材質は、音響インピーダンス(Acoustic impedance)が海水(water)と類似した材質であり得る。
前記作業ガス収容メンブレンパッドの材質は、ゴム(rubber)であり、前記作業ガスは、空気(air)であり得る。
前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記船体に着脱自在に結合されるパッドボディーと、前記パッドボディーの一側に形成されて、前記作業ガスが密閉されて収容される作業ガス袋と、を含みうる。
前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記プロペラの上部側の前記船体の壁面に結合されうる。
前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記プロペラに隣接した前記船体の壁面の多数の所に結合されうる。
前記船体の壁面の多数の所に結合される前記作業ガス収容メンブレンパッドの作業ガスサイズは、互いに異なって設けられうる。
前記プロペラが、N個(Nは、自然数)の周波数帯域の振動成分を発生させるが、それを制御しなければならない場合、前記N個の前記作業ガス収容メンブレンパッドが、前記プロペラに隣接した前記船体の壁面に付着されて使われる。
前記作業ガス収容メンブレンパッドと連結され、前記プロペラの回転数(RPM)の変化による加振周波数帯域の変化に対して可変制御できるように、前記作業ガス収容メンブレンパッド内に収容される前記作業ガスの体積を調節する作業ガス体積調節部をさらに含みうる。
前記作業ガス体積調節部は、前記作業ガスが貯蔵される作業ガスレシーバー(receiver)と、前記作業ガスレシーバーと前記作業ガス収容メンブレンパッドとを連結する作業ガスメインラインと、前記作業ガスメインライン上に設けられ、前記作業ガスメインライン上での前記作業ガスの流れを選択的に断続する第1弁(valve)と、を含みうる。
前記作業ガス体積調節部は、前記作業ガスメインライン上に設けられ、前記作業ガスレシーバーを通じて供給される作業ガスに対して定圧を保持させる定圧器(regulator)と、前記定圧器と前記第1弁との間の前記作業ガスメインライン上に設けられて、前記作業ガスの逆流を防止するチェック弁と、前記作業ガスメインラインに対して分岐される作業ガス分岐ラインに設けられ、前記作業ガス分岐ライン上での前記作業ガスの流れを選択的に断続する第2弁と、前記第1弁と前記作業ガス収容メンブレンパッドとの間の前記作業ガスメインライン上に設けられて、前記作業ガス収容メンブレンパッドに供給される作業ガスの圧力を測定する圧力ケージと、をさらに含みうる。
前記作業ガス体積調節部は、前記プロペラの回転数を感知するプロペラ回転数感知器と、前記プロペラ回転数感知器からの情報に基づいて、前記作業ガスレシーバー、前記第1弁及び前記第2弁の動作をコントロールするコントローラと、をさらに含みうる。
前記船体に結合されるボトムソケット(bottom socket)と、前記ボトムソケットに着脱自在に結合されるボトムプラグ(bottom plug)を含むボトムプラグモジュール(bottom plug module)と、をさらに含み、前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記ボトムプラグモジュールに着脱自在に結合されうる。
前記ボトムプラグは、前記ボトムソケットのソケット貫通部に結合されるプラグヘッドと、前記プラグヘッドに連結され、前記ボトムソケットを通じて前記船体の外壁に露出されるネジ式プラグシャフトと、を含み、前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記ボトムプラグのネジ式プラグシャフトに挿入される多数のパッドボディーホールを備えることができる。
前記船体の外側で前記ネジ式プラグシャフトに締結されて、前記作業ガス収容メンブレンパッドを固定させる固定ナットと、前記ネジ式プラグシャフトに挿入されるガスケットホールを備え、前記ネジ式プラグシャフトに密着されて、前記パッドボディーホールを密封する密封ガスケットと、前記ネジ式プラグシャフトに挿入されるプレートホールを備え、前記密封ガスケットと前記固定ナットとの間に配されて、前記作業ガス収容メンブレンパッドを補強する補強プレートと、をさらに含みうる。
本発明によれば、プロペラの動作時に起振力が増加して、船体における振動の発生を阻止できるということはもとより、特に、圧縮機を含めたその関連部品の設置、そして、運用によるエネルギー消耗などの負担を根源的に防止することができる。
本発明の第1実施形態によるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶のプロペラ領域の構造図である。 図1のA領域の拡大図である。 プロペラと作業ガス収容メンブレンパッドとの間の配置図である。 図1のA領域に対する概略的な背面構造図であって、プロペラを図示していない状態の図面である。 水、ゴム及び空気のインピーダンスを測定した図表である。 入射波と反射波との原理を説明する図面である。 数式1を説明する作業ガス収容メンブレンパッドの図面である。 作業ガス収容メンブレンパッドをプロペラの直上方右舷領域に設置した状態の図面であって、多数の変動圧力測定地点を示す図面である。 プロペラの周波数を基準とした作業ガス収容メンブレンパッドの効率をグラフで示す図面である。 図8に対応する作業ガス収容メンブレンパッドに対する150Hz帯域の結果を要約して図示したグラフである。 低減対象周波数による最適等価空気体積間の関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態による起振力低減型船舶の背面構造図であって、作業ガス収容メンブレンパッドを多様な位置に設置した状態の図面である。 本発明の第3実施形態によるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶で作業ガス体積調節部の概略的な構成図である。 図13の作業ガス体積調節部の制御ブロック図である。 本発明の第4実施形態によるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶の要部拡大図である。 図15のB領域の拡大構造図である。 図16の分解図である。
本発明と本発明の動作上の利点、及び本発明の実施によって達成される目的を十分に理解するためには、本発明の望ましい実施形態を例示する添付図面及び添付図面に記載の内容を参照しなければならない。
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を説明することによって、本発明を詳しく説明する。各図面に付された同じ参照符号は、同じ部材を表わす。
図1は、本発明の第1実施形態によるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶のプロペラ領域の構造図であり、図2は、図1のA領域の拡大図であり、図3は、プロペラと作業ガス収容メンブレンパッドとの間の配置図であり、そして、図4は、図1のA領域に対する概略的な背面構造図であって、プロペラを図示していない状態の図面である。
これら図面を参照すれば、本実施形態によるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶は、プロペラ120の動作時に起振力が増加して、船体における振動の発生を阻止できるということはもとより、特に、圧縮機を含めたその関連部品の設置、そして、運用によるエネルギー消耗などの負担を根源的に防止可能にしたものであって、船体110と、船体110に結合される作業ガス収容メンブレンパッド130と、を含む。
船体110の後尾には、船体110の推進のためのプロペラ120が設けられる。そして、プロペラ120の周辺には、船舶の進行方向を調整するラダー(rudder)125が設けられうる。ラダー125は、一般ラダーでも、そうでなければ、バルブラダー(bulb rudder)でもあり得る。
参考までに、本実施形態で適用される船舶は、商船、軍艦、漁船、運搬船、ドリルシップ、クルーズ船、及び特殊作業船などを含めて浮遊式海上構造物などをいずれも含みうる。したがって、特定の船舶に、本実施形態の権利範囲が制限されるものではない。
一方、前述したように、プロペラ120が動作すれば、すなわち、プロペラ120が水中で回転すれば、回転体としてのプロペラ120によって水中に変動圧力が発生し、このように発生した変動圧力は、船体110への起振力を増加させて、船体に振動(ノイズを含む)を発生させる要因として作用する。
このように、船体110に伝達される振動は、例えば、クルーズ船のように遊覧を目的とする船舶や、軍艦のように静かな運航を前提とする船舶である場合には、大きな問題になるために、このような現象を予防させなければならない。
言い換えれば、プロペラ120の動作時に水中に発生した変動圧力によって起振力が増加して、船体110における振動の発生を阻止させなければならないが、このために、本実施形態では、作業ガス収容メンブレンパッド130を適用している。
詳しく後述するが、本実施形態の船舶に適用される作業ガス収容メンブレンパッド130は、既存の気泡の形態であるエアレイヤを形成させた構造とは全く異なる形態を有する。
すなわち、本実施形態で適用される作業ガス収容メンブレンパッド130は、空気を閉じ込めた形態のチューブ(tube)タイプの構造物に過ぎないために、エアレイヤ適用時に使われなければならなかった圧縮機を含めたその関連部品を設置するか、運用する必要がない。
したがって、圧縮機を含めたその関連部品の設置、そして、運用によるエネルギー消耗などの負担を根源的に防止することができる。
このような役割を担当する作業ガス収容メンブレンパッド130は、図1に示されたように、プロペラ120に隣接した船体110に結合され、プロペラ120の回転時に発生して、船体110に向ける入射波を相殺させるために反射波を発生させるが、一側に作業ガスが収容される形態を有する。
特に、作業ガス収容メンブレンパッド130は、プロペラ120の上部側の船体110の壁面に結合されうる。
実施形態として、図面には、作業ガス収容メンブレンパッド130がプロペラ120の直上方に付着されたものを図示した。
敷衍説明すれば、正面から後面を眺める時、図3のように、プロペラ120の回転方向が反時計回り方向である場合、プロペラ120の直上方STBD領域センター基準0.5R内に作業ガス収容メンブレンパッド130が配置される。ここで、Rは、プロペラ120のセンターラインCLからプロペラ120の端部までの半径を意味する。
同様に、プロペラ120の回転方向が反時計回り方向である場合、プロペラ120の直上方PORT領域センター基準0.5R内に作業ガス収容メンブレンパッド130が配されうるが、このような位置に作業ガス収容メンブレンパッド130が配されることによって、最適の効率を発生させうる。
一方、作業ガス収容メンブレンパッド130は、船体110に着脱自在に結合されるパッドボディー131と、パッドボディー131の一側に形成されて、作業ガスが密閉されて収容される作業ガス袋132と、を含む。
本実施形態で、作業ガス収容メンブレンパッド130の材質は、ゴムであり、作業ガスは、空気であり得る。
しかし、本実施形態の権利範囲が、これに制限されるものではない。すなわち、作業ガス収容メンブレンパッド130の材質が、ゴムと類似した材質であれば、それで十分であり、作業ガスも、液体だけではなければ、多様なガスに変更適用することができる。
一方、作業ガス収容メンブレンパッド130を形成するパッドボディー131は、ゴム材からなる平らな構造物であって、船体110に着脱自在に結合される部分として活用される。
パッドボディー131は、多くの多様な構造と方式とを通じて船体110に結合されうる。例えば、パッドボディー131は、ボルトとナットとの結合方式、嵌合方式、インサート金属プレートを内在させて溶接する溶接結合方式、ボトムプラグを用いた結合方式など多様な方式で船体110に結合されうる。そのうち、ボトムプラグを用いた結合方式については、下記の実施形態で説明する。
本実施形態の図面には、パッドボディー131が四角状になっているが、パッドボディー131の形状は、四角状を含めて円状、三角状など多様である。したがって、パッドボディー131の形状に、本実施形態の権利範囲が制限されるものではない。
作業ガス袋132は、パッドボディー131の内部に形成され、パッドボディー131の一側に脹れ上がった形状を有する。
本実施形態で、作業ガス袋132は、円状を有するが、作業ガス袋132の形状も、三角状、四角状など多様な多角状になりうるが、図面の形状に、本実施形態の権利範囲が制限されるものではない。
前述したように、作業ガス袋132内には、作業ガスとして空気が充填されうる。
作業ガス袋132内に充填される作業ガスは、作業ガス収容メンブレンパッド130の製造時に、一体に入っているように形成されたものであって、作業ガス袋132が切開されない限り作業ガス袋132内で漏れない。
以下、作業ガスが密閉されて収容される作業ガス収容メンブレンパッド130によって起振力が低減する原理について、図5ないし図11を参照して詳しく説明する。
図5は、水、ゴム及び空気のインピーダンスを測定した図表であり、図6は、入射波と反射波との原理を説明する図面であり、図7は、数式1を説明する作業ガス収容メンブレンパッドの図面であり、図8は、作業ガス収容メンブレンパッドをプロペラの直上方右舷領域に設置した状態の図面であって、多数の変動圧力測定地点を示す図面であり、図9は、プロペラの周波数を基準とした作業ガス収容メンブレンパッドの効率をグラフで示す図面であり、図10は、図8に対応する作業ガス収容メンブレンパッドに対する150Hz帯域の結果を要約して図示したグラフであり、そして、図11は、低減対象周波数による最適等価空気体積間の関係を示すグラフである。
これら図面を参照するが、まず、図5を参照すれば、本実施形態の作業ガス収容メンブレンパッド130の材質であるゴムの音響インピーダンス(音響学的な抵抗を意味する)が、海水とは概略的に類似しているが、空気よりは無限に大きなことが分かる。
通常、特定の媒質内で音波が進行しながら、インピーダンスが他の媒質を合えば、透過現象と反射現象とが発生するが、海水とゴムとのインピーダンスが類似しているので、海水とゴムとの境界面では、反射なしに透過現象のみが発生する。
例えば、図6に示されたように、プロペラ120の動作時に発生する入射波は、そのまま作業ガス袋132の壁面であるゴム層を通過した後、作業ガス袋132内に充填された作業ガス、すなわち、空気によって入射波に比べて、逆位相に反射されて、すなわち、反射波に形成されて出る。その反射波が、入射波と相殺干渉現象を起こすことによって、プロペラ120の動作時に発生する入射波が相殺される。このような現象によって起振力が低減し、船体110における振動の発生を減少させうる。
これについて再び敷衍説明する。プロペラ120動作時に、キャビテーションによって発生する球面圧力波、すなわち、入射波は、全方位に伝播されうる。
この際、本実施形態のようにプロペラ120周辺の船体110の表面に空気が充填された作業ガス収容メンブレンパッド130を設置する場合、作業ガス収容メンブレンパッド130の作業ガス袋132に入射する入射波は、そのまま作業ガス袋132の壁面であるゴム層を通過するが、作業ガス袋132内に充填された作業ガス、すなわち、空気によって入射波に比べて、逆位相に反射されて、すなわち、反射波に形成されて出る。
このように、入射波が空気に衝突して逆位相に反射されて出る反射波に形成されれば、その反射波が作業ガス収容メンブレンパッド130側に入射される入射波と合って、入射波と相殺干渉現象を起こしうる。
結局、このような作用によって、作業ガス収容メンブレンパッド130の外側から船体110に伝達される変動圧力が減少し、このように変動圧力が減少すれば、起振力が低減する形態になるために、自然に船体110で発生する振動が減るようになる。
一方、このような低減性能は、下記の数式1のように、プロペラの特定の周波数帯域のみに制限される。
Figure 0006275872
ここで、fは、プロペラの低減周波数帯域、c(=340m/s)とc(=1500m/s)は、それぞれ空気及び海水音速ρ(=1.02kg/m)、ρ(=1024kg/m)は、空気及び海水の密度を意味し、aとbは、図10のように作業ガス収容メンブレンパッド130a〜130cを等価化された球と見なす時、内径、外径を意味する。
このような事項の検証のために、模型試験を行った。すなわち、図8に示したように、STBD領域側の船体110の壁面に150Hz周波数帯域で低減効果のある作業ガス収容メンブレンパッド130の1個を設計(または、付着)し、以後、P1、P2、P3、P4位置で変動圧力を計測し、それだけではなく、船体110の船尾部の上側を支持する鋼板であるトランサム(transom)領域で振動を計測した。
図9に示した計測の結果を見れば、水平軸(x軸)は、周波数を意味し、垂直軸(y軸)は、作業ガス収容メンブレンパッド130の付着前に比べて、付着後の増減量を示しているが、共振領域である135Hz近所では、作業ガス収容メンブレンパッド130の設置前に比べて、設置後の変動圧力及び振動が増加するが、設計周波数である150Hz帯域近所で顕著な減少効果が表われることを確認することができる。
図10は、150Hz帯域の結果を要約して図示しているが、図10を参照すれば、作業ガス収容メンブレンパッド130の外側に位置されたP2、P3、P4位置での変動圧力が平均70%ぐらい減少し、結果的に、振動レベルも、70%以上著しく減少したということを確認することができる。
図11は、低減対象周波数による最適等価空気体積間の関係を示すグラフであって、それを参照すれば、例えば、目標周波数(Target frequency)が6Hzである場合、収容メンブレンパッド130の作業ガス袋132に対する最適の体積は、1500L(Liter)程度であり得るが、このような体積条件を満足する限り作業ガス袋132の形状が円形でも、長方形でも関係はない。
前述したような構造と作用とを有する本実施形態によれば、プロペラ120の動作時に起振力が増加して、船体110における振動の発生を阻止できるということはもとより、特に、圧縮機を含めたその関連部品の設置、そして、運用によるエネルギー消耗などの負担などの障害要因を根源的に防止させうる。
このように、船体110における振動の発生を効率的に阻止することができるために、これにより、例えば、クルーズ船のように遊覧を目的とする船舶や、軍艦のように静かな運航を前提とする船舶である場合において、船舶に引き起こされるノイズを含む振動問題を適切に解決することができる。
特に、本実施形態のような構造は、従来のようにプロペラ120羽根自体の形状やサイズを異ならせて設計するか、船舶後尾の形状を改善するか、ノイズと振動とを遮断させるための別途の補強材を重ねて当てるか、船首から流入される水の流動をガイドするためのガイド装置を付着するか、プロペラ120のサイズを減らすかなどのさまざまな諸般のロス(loss)を減らして、ノイズと振動問題とを改善した方法とは技術的に差別化される。また、本技術は、起振力を遮蔽することによって、プロペラの設計において振動の拘束条件を除去することができる余裕を提供するために、むしろプロペラ120のサイズを大きく増加させることができるなど推進効率の向上に役に立つと期待される。
図12は、本発明の第2実施形態による起振力低減型船舶の背面構造図であって、作業ガス収容メンブレンパッドを多様な位置に設置した状態の図面である。
その図面を参照するが、前述した数式1と図7とを共に参照すれば、低減周波数帯域fは、空気体積(半径、a)と反比例することが分かり、また作業ガス収容メンブレンパッド130a〜130cの1個当たり1個の周波数帯域のみに適用が可能であることが分かる。
しかし、実際、船舶を運行すると、制御しなければならない周波数帯域が2個以上である場合が多い。すなわち、船舶を運航するに当って、プロペラ120の回転速度(rpm)による周波数帯域が1個ではなく、N個(Nは、自然数)以上の周波数帯域の振動成分を制御しなければならない場合がある。ここで、振動成分(あるいは、加振成分)は、プロペラ120の回転時に船体110に伝達されて、船体110を振動させるが、周波数ごとに振動成分のサイズは異なる。
この場合、作業ガス収容メンブレンパッド130a〜130cの1個のみを通じては、N個の互いに異なる周波数帯域を制御することができないので、適用される周波数帯域の個数(N)ほど作業ガス収容メンブレンパッド130a〜130cを付着させて使わなければならない。
言い換えれば、N個の周波数帯域を制御しなければならない場合、N個の作業ガス収容メンブレンパッド(図示せず)をプロペラ120に隣接した船体110の壁面に付着して使わなければならない。
例えば、図12は、130Hz、140Hz、150Hzのように3個の周波数帯域の制御のために、総3個の作業ガス収容メンブレンパッド130a〜130cが、プロペラ120に隣接した船体110の壁面の多数の所に結合されている状況を示す。
この際、船体110の壁面の多数の所に結合される作業ガス収容メンブレンパッド130a〜130cの作業ガスサイズ、言い換えれば、作業ガス袋132a〜132cのサイズは、互いに異なって設けられうる。
結果的に、作業ガス収容メンブレンパッド130a〜130cは、1個が設置されでも、多数個が設置されでも、相殺干渉原理によって船体110の起振力を著しく低減させることができる。
すなわち、本実施形態のように、多数の作業ガス収容メンブレンパッド130a〜130cが適用されても、プロペラ120の動作時に起振力が増加して、船体110における振動の発生を阻止できるということはもとより、特に、圧縮機を含めたその関連部品の設置、そして、運用によるエネルギー消耗などの負担などの障害要因を根源的に防止することができる。
図13は、本発明の第3実施形態によるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶で作業ガス体積調節部の概略的な構成図であり、図14は、図13の作業ガス体積調節部の制御ブロック図である。
これら図面を参照すれば、本実施形態によるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶には、作業ガス収容メンブレンパッド330と連結され、作業ガス収容メンブレンパッド330内に収容される作業ガスの体積を調節する作業ガス体積調節部350がさらに設けられうる。
本実施形態の場合、作業ガス体積調節部350を用いて作業ガス収容メンブレンパッド330上の作業ガスの体積を調節することができるために、船体110(図1参照)に1個の作業ガス収容メンブレンパッド330が適用されても、プロペラ120(図1参照)の回転数の変化による加振周波数帯域の変化に対して可変制御することができる。すなわち、船舶の運航時に、プロペラ120の回転数が変化されても、該変化されたプロペラ120の回転数に対応する周波数帯域いずれもに対して振動低減の効果を提供することができる。容易に表現してプロペラ120の回転数が変化されても、船体110の振動を低減させることができる。
船体110の後尾には、船体110の推進のためのプロペラ120が設けられるが、本実施形態で、プロペラ120には、プロペラ回転数感知器370が連結されて、プロペラ120の回転数(RPM)を感知する。
一方、前述した数式1と図7とを再び参照すれば、プロペラ120の低減周波数帯域fは、空気体積(半径、a)と反比例することが分かり、また作業ガス収容メンブレンパッド330の1個当たり1個の周波数帯域のみに適用が可能であることが分かる。
しかし、実際、船舶を運行すると、コントロールしなければならない周波数帯域が2個以上である場合が多い。
船舶を運航するに当って、プロペラ120の回転数(RPM)は、継続的に変化されるしかないために、周波数帯域が1個ではなく、N個(Nは、自然数)の周波数帯域をコントロールしなければならない必要性が高い。
この場合、作業ガス収容メンブレンパッド330の1個のみを通じては、1個の特定の周波数帯域のみをコントロールするしかない。
したがって、N個の周波数帯域をコントロールするためには、前述した図12のように適用される周波数帯域の個数(N)ほど作業ガス収容メンブレンパッド330を付着させて使うか、本実施形態のように作業ガス体積調節部350を用いて作業ガス収容メンブレンパッド330上の作業ガスの体積を調節すれば良い。
本実施形態のように作業ガス体積調節部350を適用する場合、1個の作業ガス収容メンブレンパッド330が適用されても、プロペラ120の回転数の変化による加振周波数帯域の変化に対して可変制御することができる。したがって、プロペラ120が如何なる回転数に回転しても、船体110に形成される振動を低減させることができる。
本実施形態の船舶に適用される作業ガス体積調節部350は、作業ガス収容メンブレンパッド330と連結され、プロペラ120の回転数の変化による加振周波数帯域の変化に対して可変制御できるように、作業ガス収容メンブレンパッド330の作業ガス袋332内に収容される作業ガスの体積を調節する役割を果たす。
このような作業ガス体積調節部350は、作業ガスレシーバー351、定圧器352、チェック弁353、第1及び第2弁354、355、圧力ケージ358、プロペラ回転数感知器370、そして、コントローラ360を含む。
作業ガスレシーバー351は、作業ガスが貯蔵され、コントローラ360のコントロールによって貯蔵された作業ガスを供給する役割を果たす。作業ガスレシーバー351は、図示していないコンプレッサーと連結されうる。
このような作業ガスレシーバー351と作業ガス収容メンブレンパッド330の作業ガス袋332は、作業ガスメインライン356に連結される。
作業ガスメインライン356の一側には、作業ガスメインライン356に交差する作業ガス分岐ライン357が連結される。
定圧器352は、作業ガスメインライン356上に設けられ、作業ガスレシーバー351を通じて供給される作業ガスに対して定圧を保持させる役割を果たす。
チェック弁353は、定圧器352と第1弁354との間の作業ガスメインライン356上に設けられて、作業ガスの逆流を防止する役割を果たす。
第1弁354は、作業ガスメインライン356上に設けられ、作業ガスメインライン356上での作業ガスの流れを選択的に断続する役割を果たす。
第2弁355は、作業ガスメインライン356に対して分岐される作業ガス分岐ライン357に設けられ、作業ガス分岐ライン357上での作業ガスの流れを選択的に断続する役割を果たす。
圧力ケージ358は、第1弁354と作業ガス収容メンブレンパッド330の作業ガス袋332との間の作業ガスメインライン356上に設けられて、作業ガス収容メンブレンパッド330の作業ガス袋332に供給される作業ガスの圧力を測定する役割を果たす。
プロペラ回転数感知器370は、プロペラ120の回転数(RPM)を感知する役割を果たす。プロペラ回転数感知器370は、無線または有線であり得る。
そして、コントローラ360は、プロペラ回転数感知器370の情報に基づいて作業ガスレシーバー351、第1弁354及び第2弁355の動作をコントロールする。
前述した図9のグラフを参照すれば、振動低減の効果が表われる周波数が、作業ガス収容メンブレンパッド330の作業ガス袋332内に収容される作業ガスの体積増加によって160Hz、155Hz、145Hz帯域に移動していることが分かる。言い換えれば、作業ガス収容メンブレンパッド330の作業ガス袋332のサイズ(size)が大きいほど、低減性能が表われる周波数が、低周波数帯域(または、それに対応するプロペラ120の回転数)に移動することが見られる。
したがって、本実施形態の場合、コントローラ360がプロペラ120の回転数によって、それに対応して作業ガス収容メンブレンパッド330の作業ガス袋332の体積を増加または減少させるように、作業ガスレシーバー351、第1弁354及び第2弁355の動作をコントロールしている。
このような役割を行うコントローラ360は、中央処理装置(CPU)361、メモリ(MEMORY)362、サポート回路(SUPPORT CIRCUIT)363を含みうる。
中央処理装置361は、本実施形態でプロペラ回転数感知器370の情報に基づいて作業ガスレシーバー351、第1弁354及び第2弁355の動作をコントロールするために、産業的に適用可能な多様なコンピュータプロセッサの1つであり得る。
メモリ362は、中央処理装置361と連結される。メモリ362は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体としてローカルまたは遠隔地に設けられ、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ROM、フロッピーディスク、ハードディスクまたは任意のデジタル保存形態のように容易に利用可能な少なくとも1つ以上のメモリである。
サポート回路363は、中央処理装置361と結合されてプロセッサの典型的な動作を支援する。このようなサポート回路363は、キャッシュ、パワーサプライ、クロック回路、入力/出力回路、ザブシステムなどを含みうる。
本実施形態で、コントローラ360は、プロペラ回転数感知器370の情報に基づいて作業ガスレシーバー351、第1弁354及び第2弁355の動作をコントロールする。この際、コントローラ360がプロペラ回転数感知器370の情報に基づいて作業ガスレシーバー351、第1弁354及び第2弁355の動作をコントロールする一連のプロセスなどは、メモリ362に保存することができる。典型的には、ソフトウェアルーチンがメモリ362に保存することができる。ソフトウェアルーチンは、また他の中央処理装置(図示せず)によって保存または実行可能である。
本発明によるプロセスは、ソフトウェアルーチンによって実行されると説明したが、本発明のプロセスのうち少なくとも一部は、ハードウェアによって行われることも可能である。このように、本発明のプロセスは、コンピュータシステム上で行われるソフトウェアとして具現されるか、または集積回路のようなハードウェアとして具現されるか、またはソフトウェアとハードウェアとの組合わせによって具現可能である。
前述したように、本実施形態のように作業ガス体積調節部350を用いて作業ガス収容メンブレンパッド330上の作業ガスの体積を調節する場合、たとえ、1個の作業ガス収容メンブレンパッド330が適用されても、プロペラ120の回転数(RPM)の変化による加振周波数帯域の変化に対して可変制御することができる。
図15は、本発明の第4実施形態によるプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶の要部拡大図であり、図16は、図15のB領域の拡大構造図であり、図17は、図16の分解図である。
これら図面を参照すれば、本実施形態の場合、作業ガス収容メンブレンパッド430は、船体410のボトムプラグモジュール450に結合されうる。
ボトムプラグモジュール450は、船体410に設けられている構造物であるが、このようにボトムプラグモジュール450に作業ガス収容メンブレンパッド430を結合させれば、作業ガス収容メンブレンパッド430の結合のための別途の構造物や部品が不要であるという利点がある。
ボトムプラグモジュール450についての作業ガス収容メンブレンパッド430の結合構造を説明する前に、ボトムプラグモジュール450について先に説明する。
ボトムプラグモジュール450は、船体410の壁面の所々に装着される部品であって、船体410内に流入された水を排水させる栓の役割を行う。ボトムプラグモジュール450は、除去される部品ではない。
このようなボトムプラグモジュール450は、船体410に結合されるボトムソケット460と、ボトムソケット460に着脱自在に結合されるボトムプラグ470と、を含む。
ボトムソケット460が当該位置に結合されるために、船体410には、ボトムソケット460の結合のためのソケット結合部411が形成される。
ソケット結合部411の外壁には、第1傾斜面412と第1水平面413とが形成され、これに対応してボトムソケット460にも、第2傾斜面461と第2水平面462とが形成される。
このような構造によって、ボトムソケット460は、ソケット結合部411に結合されうる。この際、ボトムソケット460が、ソケット結合部411にネジ方式で組み立てられるか、それとも圧入されるものが容易には分離されないようにする面で有利である。
ボトムプラグ470は、ボトムソケット460に着脱自在に結合される構造物である。このようなボトムプラグ470は、ボトムソケット460のソケット貫通部463に結合されるプラグヘッド471と、プラグヘッド471に連結され、ボトムソケット460を通じて船体410の外壁に露出されるネジ式プラグシャフト472と、を含む。
プラグヘッド471とボトムソケット460には、ボルト(Bolt)が締結されるように互いに連通される多数の第1及び第2通孔471a、160aが形成される。
一方、このような構造で作業ガス収容メンブレンパッド430は、ボトムプラグ470のネジ式プラグシャフト472に着脱自在に結合されうる。
作業ガス収容メンブレンパッド430のパッドボディー431が、ネジ式プラグシャフト472に着脱自在に結合されるために、固定ナット481、密封ガスケット482、そして、補強プレート483などの構造物が要求される。
固定ナット481は、ネジ式プラグシャフト472に作業ガス収容メンブレンパッド430のパッドボディー431、密封ガスケット482、そして、補強プレート483が順に差し込まれた状態でこれらを固定させる役割を果たす。
すなわち、固定ナット481は、船体410の外側でネジ式プラグシャフト472に締結されて、作業ガス収容メンブレンパッド430のパッドボディー431、密封ガスケット482、そして、補強プレート483を固定させる役割を果たす。
固定ナット481は、任意に緩まない緩み止め機能を有するナットとして適用されることが望ましい。
密封ガスケット482は、ネジ式プラグシャフト472に挿入されるガスケットホール451aを備え、ネジ式プラグシャフト472に密着されて、パッドボディーホール431aを密封する役割を果たす。
密封ガスケット482は、少し弾性のあるゴム材で製作することができる。
補強プレート483は、ネジ式プラグシャフト472に挿入されるプレートホール483aを備え、密封ガスケット482と固定ナット481との間に配されて、パッドボディー431を補強する役割を果たす。
前述したように、本実施形態の場合、ボトムプラグ470の構造上、ボトムプラグ470のネジ式プラグシャフト472が船体410の外壁にあらかじめ露出されている状態であるために、たとえ、船体410の床が水に浸った状態であるとしても、ネジ式プラグシャフト472にパッドボディー431、密封ガスケット482、そして、補強プレート483を順に差し込み、固定ナット481で仕上げれば良いために、作業が難しくない。
もし、作業ガス袋432が破れて作業ガス収容メンブレンパッド430を取り替えなければならない場合、前述した逆の順序に作業して破れた作業ガス収容メンブレンパッドを取り出し、再び新たな作業ガス収容メンブレンパッドを諸位置に挟み込めば良いために、作業が難しくはない。
前述したように、本実施形態のように船体410に既に適用されているボトムプラグモジュール450を活用して作業ガス収容メンブレンパッド430を船体410に設置する場合、作業ガス収容メンブレンパッド420の設置またはメンテナンスの作業を容易かつ便利に行うことができる。
このように、本発明は、記載の実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を外れずに多様に修正及び変形できるということは、当業者に自明である。したがって、そのような修正例または変形例は、本発明の特許請求の範囲に属するものと言わなければならない。
本発明は、商船、軍艦、漁船、運搬船、ドリルシップ、クルーズ船及び特殊作業船などを含めて浮遊式海上構造物などをいずれも含む船舶に適用されて、船体における振動の発生を阻止させるのに用いられうる。

Claims (14)

  1. プロペラが設けられる船体と、
    前記プロペラに隣接した前記船体に結合され、前記プロペラの回転時に発生する入射波と相殺干渉現象を起こすための反射波とを発生させる作業ガスが一側に収容される作業ガス収容メンブレンパッドと、
    を含み、
    前記船体に結合されるボトムソケットと、前記ボトムソケットに着脱自在に結合されるボトムプラグを含むボトムプラグモジュールと、をさらに含み、
    前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記ボトムプラグモジュールに着脱自在に結合されることを特徴とする船舶。
  2. 前記作業ガス収容メンブレンパッドの材質は、音響インピーダンスが海水と類似した材質である請求項1に記載の船舶。
  3. 前記作業ガス収容メンブレンパッドの材質は、ゴムであり、
    前記作業ガスは、空気である請求項1に記載の船舶。
  4. 前記作業ガス収容メンブレンパッドは、
    前記船体に着脱自在に結合されるパッドボディーと、
    前記パッドボディーの一側に形成されて、前記作業ガスが密閉されて収容される作業ガス袋と、
    を含む請求項1に記載の船舶。
  5. 前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記プロペラの上部側の前記船体の壁面に結合される請求項1に記載の船舶。
  6. 前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記プロペラに隣接した前記船体の壁面の多数の所に結合される請求項1に記載の船舶。
  7. 前記船体の壁面の多数の所に結合される前記作業ガス収容メンブレンパッドの作業ガスサイズは、互いに異なって設けられる請求項6に記載の船舶。
  8. 前記プロペラが、N個(Nは、自然数)の周波数帯域の振動成分を発生させるが、それを制御しなければならない場合、前記N個の前記作業ガス収容メンブレンパッドが、前記プロペラに隣接した前記船体の壁面に付着されて使われる請求項6に記載の船舶。
  9. 前記作業ガス収容メンブレンパッドと連結され、前記プロペラの回転数(RPM)の変化による加振周波数帯域の変化に対して可変制御できるように、前記作業ガス収容メンブレンパッド内に収容される前記作業ガスの体積を調節する作業ガス体積調節部をさらに含む請求項1に記載のプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶。
  10. 前記作業ガス体積調節部は、
    前記作業ガスが貯蔵される作業ガスレシーバーと、
    前記作業ガスレシーバーと前記作業ガス収容メンブレンパッドとを連結する作業ガスメインラインと、
    前記作業ガスメインライン上に設けられ、前記作業ガスメインライン上での前記作業ガスの流れを選択的に断続する第1弁と、
    を含む請求項9に記載のプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶。
  11. 前記作業ガス体積調節部は、
    前記作業ガスメインライン上に設けられ、前記作業ガスレシーバーを通じて供給される作業ガスに対して定圧を保持させる定圧器と、
    前記定圧器と前記第1弁との間の前記作業ガスメインライン上に設けられて、前記作業ガスの逆流を防止するチェック弁と、
    前記作業ガスメインラインに対して分岐される作業ガス分岐ラインに設けられ、前記作業ガス分岐ライン上での前記作業ガスの流れを選択的に断続する第2弁と、
    前記第1弁と前記作業ガス収容メンブレンパッドとの間の前記作業ガスメインライン上に設けられて、前記作業ガス収容メンブレンパッドに供給される作業ガスの圧力を測定する圧力ケージと、
    をさらに含む請求項10に記載のプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶。
  12. 前記作業ガス体積調節部は、
    前記プロペラの回転数を感知するプロペラ回転数感知器と、
    前記プロペラ回転数感知器からの情報に基づいて、前記作業ガスレシーバー、前記第1弁及び前記第2弁の動作をコントロールするコントローラと、
    をさらに含む請求項11に記載のプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶。
  13. 前記ボトムプラグは、
    前記ボトムソケットのソケット貫通部に結合されるプラグヘッドと、
    前記プラグヘッドに連結され、前記ボトムソケットを通じて前記船体の外壁に露出されるネジ式プラグシャフトと、を含み、
    前記作業ガス収容メンブレンパッドは、前記ボトムプラグのネジ式プラグシャフトに挿入される多数のパッドボディーホールを備えることを特徴とする請求項に記載のプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶。
  14. 前記船体の外側で前記ネジ式プラグシャフトに締結されて、前記作業ガス収容メンブレンパッドを固定させる固定ナットと、
    前記ネジ式プラグシャフトに挿入されるガスケットホールを備え、前記ネジ式プラグシャフトに密着されて、前記パッドボディーホールを密封する密封ガスケットと、
    前記ネジ式プラグシャフトに挿入されるプレートホールを備え、前記密封ガスケットと前記固定ナットとの間に配されて、前記作業ガス収容メンブレンパッドを補強する補強プレートと、
    をさらに含む請求項13に記載のプロペラキャビテーション誘起起振力低減型船舶。
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