JP3200989U - フラップゲート - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で水路内に水が逆流するのを抑制しつつ、平常時に水路内の水をより適切に排水するフラップゲートを提供する。【解決手段】上部の連結部21を中心に搖動して排水口2aを開閉するゲート本体20と、ゲート本体に設けられるガイド部24と、水路2の側壁部から排水口の外側に延びて側壁部側の端部31を中心に上下方向に揺動するレバー30と、浮力によって排水口の外側3の水位に応じて上下方向に移動可能であるとともに、移動に伴ってレバーを上下方向に揺動させるフロート40とを設け、レバーの先端に、排水口側からガイド部に当接してゲート本体の閉じ側への移動を規制するローラ32を設け、フロートが所定量上昇すると、ローラがガイド部から排水口側に離間してゲート本体が排水口を閉じるように構成する。【選択図】図3

Description

本考案は、水路の排水口の外側に設置されるフラップゲートに関する。
従来、水路の排水口に設置されて、排水口を開閉するゲート本体を備えたフラップゲートが知られている。
例えば、特許文献1には、板状のゲート本体を備え、その上部が水路の壁部にヒンジ部材で支持されたものであって、ゲート本体に水路側から加えられる水圧が小さい場合はゲート本体がその自重で鉛直方向に延びる姿勢となって排水口を全閉とし、前記水圧が大きくなるとこの水圧でゲート本体がその上部を支点として揺動して排水口を開弁するものが開示されている。
ここで、例えば、水路内に水が存在している状態で排水口が閉じられていると、ゲート本体の周囲にごみが溜まる等の問題が生じる。そのため、水路内の水位および排水口の外側の水位が低い平常時においても、水路内から排水口の外側に水が排出され続けることが望ましい。
これに対して、特許文献1のフラップゲートでは、水路内の水位が低くゲート本体に加えられる水圧が小さい場合には、水路内に水が存在してもゲート本体は全閉に維持されてしまう。
これに対して、例えば、図8に示すように、水路2の下壁部を上面よりも内側に退避させることが考えられる。この構成によれば、ゲート本体520が自重で鉛直方向に延びる姿勢となってもゲート本体520と下壁部との間に隙間が生じるため、水路2の内側の水位が低いときにも水路内の水を適切に排出することができる。
実用新案登録第3178608号公報
しかしながら、図8に示す構成では、排水口2aを全閉にするためにはゲート本体520を図8の破線に示すように下斜め内側に傾斜する姿勢にする必要があり、排水口2aの外側から高い水圧が必要になる。そのため、排水口2aの外側の水位がある程度高くなるまで排水口2aを全閉にすることができず、水路2内に水が逆流するという問題がある。
本考案は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で水路内に水が逆流するのを抑制しつつ、平常時に水路内の水を適切に排出することのできるフラップゲートを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本考案は、水路の排水口の外側に設置されるフラップゲートにおいて、上部を中心に搖動して前記排水口を開閉するゲート本体と、前記ゲート本体に設けられるガイド部と、前記水路の側壁部から前記排水口の外側に延びるとともに、当該側壁部側の端部を中心として上下方向に揺動可能なようにこの側壁部に連結されるレバーと、浮力によって前記排水口の外側の水位に応じて上下方向に移動可能であるとともに、この移動に伴って前記レバーを上下方向に揺動させるように当該レバーに連結されるフロートとを備え、前記レバーは、前記側壁部側の端部と反対側の端部に設けられて、前記ゲート本体が前記排水口を開放している状態で前記ガイド部に前記排水口側から当接することで前記ゲート本体が全閉位置に向かって閉じ側に移動するのを規制する規制部を有するとともに、前記フロートが最も下方の位置にある状態では前記規制部と前記ガイド部とが当接可能である一方、前記フロートが所定量上昇している状態では全閉位置にある前記ゲート本体の前記ガイド部よりも前記規制部が前記排水口側に位置してこれらが当接不能となるように、前記フロートに連結されていることを特徴とするフラップゲートを提供する。
本考案によれば、簡単な構成で、平常時すなわち水路内の水位および排水口の外側の水位が低い場合に排水口を開放状態とすることができ、水路内の水をより適切に排出することできる。
具体的には、本考案では、排水口の外側の水位およびフロートにかかる浮力が所定量よりも小さい場合にはフロートはその自重によって最も下方の位置に配置される。そして、これに伴って、レバーの規制部がガイド部と当接可能な位置に配置される。そのため、排水口の外側の水位が低い場合には、水路内の水位によらず、規制部によってゲート本体が全閉位置に移動するのを規制して排水口を開放状態にすることができる。
しかも、本考案では、排水口の外側の水位が高くなった場合には、フロートが上昇し、これに伴って規制部がガイド部から排水口側に離間してこれらの当接が不能となりゲート本体の閉じ側への移動が許容されるようになる。そのため、排水口の外側の水位が高くなった場合には、ゲート本体を全閉として排水口の外側から水路内への水の逆流を防止することができる。特に、排水口の外側の水力によらず排水口の外側の水位に応じてゲート本体を変位させることができるため、高い水圧を必要とせずゲート本体をすみやかに全閉にすることができ、水路内への水の逆流をより確実に抑制することができる。
本考案において、前記ガイド部は、前記レバーの揺動に伴って前記規制部が前記ガイド部上を摺動するように上下方向に延びる形状を有し、前記レバーは、上方に揺動するほど前記規制部と前記水路の側壁部との離間量が小さくなるように設けられているのが好ましい。
このようにすれば、排水口の外側の水位が高くなるのに伴ってゲート本体がより水路の側壁部側に移動してその閉弁量が小さくされるため、水路内への水の逆流をより確実に抑制することができる。
また、本考案において、前記規制部は、前記ガイド部上を回転しながら摺動するのが好ましい。
このようにすれば、規制部を円滑に上下方向に移動させてゲート本体を円滑に開閉することができる。
また、本考案において、前記フロートは、前記レバーから下方に延びているのが好ましい。
このようにすれば、フロートの上下移動によってレバーをより適切に揺動させることができる。
また、前記とは異なる構成として、前記フロートは、前記レバーから下方に延びた後当該レバーから離間する方向に延びていてもよい。
このようにすれば、排出口の外側の部分の底面とスリオの底面との距離すなわちこれらの間の落差が小さい場合であっても、フロートとレバーとを、フロートの上下方向の移動に応じてレバーが上下方向に揺動するように連結させることができ、ゲート本体を適切に開閉することができる。
以上説明したように、本考案のフラップゲートによれば、簡単な構成で水路内に水が逆流するのを抑制しつつ、平常時に水路内の水をより適切に排水することができる。
本考案の第1実施形態にかかるフラップゲートの概略斜視図である。 図1に示すフラップゲートの側面図である。 平常時のフラップゲートの状態を示した側面図である。 排出先の水位が上昇したときのフラップゲートの様子を示した側面図である。 排出先の水位が低い場合に水路内の水位が上昇したときのフラップゲートの様子を示した側面図である。 排出先の水位が所定量上昇した状態で水路内の水位が排出先の水位以上となったときの状態を示した側面図である。 第2実施形態における平常時のフラップゲートの状態を示した側面図である。 本考案とは異なる構成を有するフラップゲートを示した側面図である。
(1)第1実施形態
本考案の第1実施形態に係るフラップゲートについて、図面を参照して説明する。
図1は、第1実施形態に係るフラップゲート10の概略斜視図である。図2は、後述するゲート本体20が排水口2aを全閉とする位置(以下、単に全閉位置という場合がある)にある状態でのフラップゲート10の側面図である。
図1および図2に示すように、フラップゲート10は水路2の排水口2aの外側(下流側)に設置されている。
水路2は、天壁を構成する上壁部2b、底壁を構成する下壁部2c、これら上壁部2bと下壁部2cとの間で上下に延びる側壁部2d、2eを備え、この内側を水が流通する。本実施形態では、各壁部2b、2c、2d、2eは下流方向について同じ位置まで延びており、排水口2aは鉛直方向に延びる平面上に形成されている。水路2内の水は排水口2aから外側(例えば、川等)に排出される。以下では、適宜、この外側部分3(排水口2aよりも下流側の部分)であって、水路2内の水の排出先を単に排出先3という。
フラップゲート10は、ゲート本体20と、レバー30と、フロート40とを有する。
ゲート本体20は、排水口2aを開閉する板状部材であり、排水口2aを覆う形状を有する。本実施形態では、ゲート本体20は排水口2aよりも外形の大きい四角形状を有する。
ゲート本体20は、水路2の上壁部2bに、これとの連結部分を中心に水路2の内外方向(水路2の上下流方向)に揺動可能に連結されている。具体的には、ゲート本体20は、その上部に水路2の上壁部2bに連結される連結部21,21を有する。そして、ゲート本体20は、水路2の上壁部2bに設けられた軸(不図示)回りに連結部21,21が回転可能に連結されることで、この軸を中心として水路2の内外方向に揺動する。ゲート本体20は、鉛直方向に延びる姿勢となったときに排水口2aを外側から塞ぎ、これよりも排出先3側に揺動することで排水口2aを開放する。
ゲート本体20の側壁22には、側壁22から外側(側壁22から離間する側)に突出するレバーガイド(ガイド部)24が設けられている。レバーガイド24は、上下に延びる板状部材である。本実施形態では、レバーガイド24は、ゲート本体20の上下中央付近からゲート本体20の下端部付近まで延びている。また、レバーガイド24は、ゲート本体20が鉛直方向に延びる姿勢となったときに、これと同様に鉛直方向に延びる形状を有する。
レバー30は、水路2の側壁部2dに連結されてこの側壁部2dから排水口2aの外側に延びる棒状部材である。本実施形態では、側壁部2dに形成されて排水口2aよりも外側に突出するレバー支持部2gに、レバー30の長手方向一方端(以下、基端部という場合がある)31が連結されている。レバー30は、基端部31を中心として上下方向に揺動可能にレバー支持部2gに連結されている。
水路2の側壁部2dには、レバー30が水平となった状態でレバー30に下方から当接してレバー30がそれ以上下方へ揺動するのを規制するストッパ2sが設けられている。これに伴い、レバー30は、水平に延びる状態から上方にのみ揺動可能となっている。
レバー30の先端すなわち長手方向他方端には、ローラ(規制部)32が設けられている。すなわち、レバー30は、水路2の側壁部2dに連結されるレバー本体30aと、レバー本体30aの先端に連結されるローラ32とからなる。ローラ32は、ガイド部24の側壁22からの突出方向と平行に延びる軸回りに回転するようにレバー本体30aに連結されている。
ローラ32は、レバーガイド24に排水口2a側から当接して、ゲート本体20の閉じ側への移動を規制するためのものである。
レバー30は、所定の搖動位置にある状態で、ローラ32がレバーガイド24に排水口2a側から当接可能となるように配置されている。本実施形態では、図1等に示すようにレバー30が水平に延びた状態においてローラ32がレバーガイド24の下端部付近に当接し、この状態から上方に所定量搖動する間、ローラ32とレバーガイド24とが当接するようになっている。すなわち、レバー30は、最も下方となる位置から所定量以上揺動するとローラ32とレバーガイド24との当接が不能となるように配置されている。具体的には、レバーガイド24は、ゲート本体20の側壁22のうち排水口2aと反対側寄りの位置に設けられており、ゲート本体20が全閉位置にある状態では、レバーガイド24は排水口2aから外側に離間した位置となる。そのため、図2に示すように、レバー30が上方に所定量揺動してローラ32が排水口2a側に移動すると、ローラ32は、全閉位置にあるゲート本体20のレバーガイド24よりも排水口2a側に移動し、レバーガイド24に当接不能となる。
なお、ローラ32がレバーガイド24との当接は、後述するように、水路2内の水位が低い場合に生じる。
本実施形態では、レバー30が、水平方向に延びる状態から90度よりも小さい角度すなわち鉛直方向に対して排出先3側に傾斜する姿勢となる位置まで上方に搖動すると、ローラ32が全閉位置にある状態のゲート本体20のレバーガイド24よりも排水口2a側に移動してこれらの当接が不能になるように構成されている。
フロート40は、排出先3の水位に応じて上下移動してレバー30を搖動させるものである。フロート40は、比較的容積の大きいフロート本体41と、フロート本体41とレバー30とを連結するフロート側連結部42とを有する。
本実施形態では、フロート側連結部42は上下方向に延びる棒状部材からなり、フロート側連結部42の上端部にレバー30が連結され、フロート側連結部42の下端部にフロート本体41が固定されている。これに伴い、本実施形態では、フロート40は全体として、レバー30から下方に延びている。
フロート側連結部42は、レバー30のうち基端部31よりも先端側の部分に連結されている。また、レバー30は、フロート側連結部42との連結部分を中心に回転可能に連結されている。従って、フロート40が排出先3の水位に応じて上下移動すると、これに伴ってレバー30は上下方向に揺動する。
本実施形態では、フロート40は、図4の実線に示すように、排出先3の水面位置が水路2の底面2f付近となってフロート本体41がこの底面2f付近まで上昇すると、ローラ32がレバーガイド24の上端よりもわずかに上方に配置されるように、フロート40の寸法および重さが設定されている。
(2)作用等
以上のように構成された本実施形態にかかるフラップゲート10の作用について説明する。
図3に示すように、平常時すなわち水路2の水位および排出先3の水位がいずれも所定レベルより低くフロート本体41に加えられる浮力が所定値よりも小さい場合は、フロート本体41の位置は最も下方の位置となる。そして、レバー30は、フロート40の自重によって下方に引っ張られて水平方向に延びる状態となる。
前記のように、レバー30が水平方向に延びる状態において、ローラ32はレバーガイド24に当接可能となっている。従って、平常時は、ローラ32がレバーガイド24に排水口2a側から当接し、これにより、ゲート本体20は開弁した状態に維持される。すなわち、ゲート本体20は、ローラ32とレバーガイド24とが当接する位置から全閉位置(鉛直方向に延びる位置)に向かって閉じ側へ移動するのが規制され、開弁状態に維持される。
このように、本実施形態にかかるフラップゲート10では、平常時、ゲート本体20が全閉となるのが規制されて排水口2aは開放状態に維持される。
一方、図4の破線に示すように、排出先3の水位が上昇すると、フロート本体41のうち水没する部分の体積が増えてフロート本体41にかかる浮力は大きくなる。そのため、排出先3の水位が高くなり、フロート本体41にかかる浮力が大きくなると(レバー30からフロート本体41に加えられる力とフロート40に係る重力とを合わせた力より大きくなると)、フロート40は上昇し、これに伴ってレバー30は上方に搖動する。そして、ローラ32は、上方かつ排水口2aに近づく方向に移動する。このとき、ローラ32は回転しながらレバーガイド24上を摺動し、レバーガイド24と当接しながら移動する。また、このとき、排出先3の水位が高いほど、ローラ32はより上方およびより排水口2aに近い位置に移動し、ゲート本体20はより閉じ側に移動する。
さらに排出先3の水位が所定レベルより高くなると、図4の実線に示すように、ローラ32はレバーガイド24よりも排水口2a側に移動し、ローラ32はレバーガイド24との当接不能となる。本実施形態では、このときフロート本体41の全体が水没する。このようにしてローラ32とレバーガイド24との当接が不能となると、ゲート本体20は、その自重で鉛直方向に延びる姿勢となり、排水口2aは全閉とされる。
このように、本実施形態では、排出先3の水面位置が水路2の底面2f(下壁部2cの上面)付近に到達するとローラ32がレバーガイド24よりも排水口2a側に移動するように設定されており、この状態においてゲート本体20は全閉となり、排出先3から水路2内への水の逆流が回避される。
なお、図4に鎖線で示すように、排出先3の水位が水路2の底面2fよりもさらに上昇した場合には、ゲート本体20に排出先3側から水圧が加えられるため、排水口2aは全閉に維持される。
このように、本実施形態では、排出先3の水位が高くなると(水路2内の水位が低い場合において)、この水位の上昇に伴ってゲート本体20の閉じ側に移動し、この水位が所定レベル以上となるとゲート本体20は全閉とされる。
ここで、前記のようにゲート本体20はローラ32によって閉じ側への移動は規制されるが、開き側への移動は規制されていない。そのため、図5に示すように、水路2内の水が増えた場合は、ゲート本体20に排水口2a側から高い水圧が加えられることで、ゲート本体20は外側に揺動し、排水口2aは開放される。
また、図6に示すように、排出先3の水位が高い場合であっても、水路2内の水位が高く、ゲート本体20に排水口2a側から加えられる水圧が排出先3側からの水圧よりも高くなると、ゲート本体20は開き側に移動し、水路2内の水は排出先3に排出される。
このように、本実施形態に係るフラップゲート10では、水路2内の水が増加した場合には、この水の圧力によって排水口2aが開放される。
以上のように、本実施形態に係るフラップゲート10では、平常時には、ローラ32がレバーガイド24に排水口2a側から当接することで、ゲート本体20が開弁状態に維持され排水口2aが開放状態とされる。従って、水路2内の水位が低い平常時においても水路2内の水を適切に排出することが可能となる。そして、これにより、ゲート本体20の周囲にごみがたまるのを抑制することができる。
しかも、排出先3の水位が所定レベル以上になった場合には、ローラ32とレバーガイド24との当接が解除されてゲート本体20が全閉とされる。そのため、排出先3から水路2内への水の逆流を抑制することができる。特に、本実施形態では、排出先3の水位が高くなってこの水の逆流が生じやすくなるほどゲート本体20がより閉じ側に移動するようになっており、この水の逆流をより適切に抑制することができる。
また、本実施形態では、排出先3の水位の上昇に伴うフロート40の上昇を利用して、ローラ32とレバーガイド24との当接を解除してゲート本体20を開弁状態から全閉状態に変更している。そのため、排出先3からゲート本体20に加えられる水圧によってゲート本体20を開弁状態から全閉状態に変更する場合に比べて、この水圧が上昇するのを待つ必要がなく、よりすみやかにゲート本体20を全閉として水の逆流をより確実に抑制することができる。
(3)第2実施形態
次に、本考案の第2実施形態に係るフラップゲートについて、図面を参照して説明する。
図7は、平常時における第2実施形態にかかるフラップゲート110の側面図である。図7に示すように、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、フロート140の構成が第1実施形態と異なっている。ここで、フロート140の構成以外は第1実施形態と同様であるため、ここではフロート140の構成についてのみ説明する。
具体的には、第2実施形態では、フロート側連結部142がレバー30から下方に延びた後、レバー30から離間する方向に延びている。そして、これに伴いフロート140が、全体として、レバー30から下方に延びた後、レバー30から離間する方向に延びる形状となっている。
図7に示した例では、フロート側連結部142が排水口2aから離間する方向に延びている。詳細には、フロート側連結部142は、ローラ32とレバーガイド24とが当接している状態で、レバー30から下方に延びた後、レバー30の先端(ローラ32)およびゲート本体20を超えて排水口2aから離間する方向に延びている。そして、このレバー30の先端よりも外側(排水口2aから離間する側)にフロート本体141が配置されている。
この第2実施形態に係るフラップゲート110によれば、フロート140が前記のように構成されることで、フロート140の体積を確保しつつ、レバー30とフロート140の下端位置との距離を短く抑えることができる。従って、図7に示すように平常時の排出先3の底面と水路2の底面2fとが近く、これに伴って、排出先3の底面とレバー30との間に十分な空間が確保されない場合であっても、フロート140にかかる浮力を確保してフロート140を排出先3の水位に応じて上下方向に移動可能としつつ、この移動に伴ってレバー30を上下方向に揺動させることができる。そして、排出先3の水位に応じてフロート40を上下方向に移動させることができる。
(4)変形例
前記実施形態では、レバーガイド24を上下方向に延びる形状とし、排出先3の水位が上昇するのに伴ってローラ32がレバーガイド24と当接しながら上昇する場合について説明したが、レバーガイド24の具体的形状は限らない。例えば、ローラ32が上昇を開始した時点でローラ32とレバーガイド24との当接が解除されるようにしてもよい。
ただし、前記実施形態のようにすれば、排出先3の水位が高くなるのに応じてゲート本体20を閉じ側に移動させることができ、排出先3から水路2への水の逆流をより確実に防止することができる。
また、レバーガイド24と当接するレバー30の先端はローラ32で構成されなくてもよい。すなわち、この先端は回転不能であってもよい。ただし、この先端をローラ32で構成して回転可能とすれば、レバー30の先端をレバーガイド24上で円滑に移動させることができ、レバー30の揺動ひいてはゲート本体20の開閉を円滑することができる。
2 水路
2a 排水口
2d 側壁部
10 フラップゲート(第1実施形態)
20 ゲート本体
24 レバーガイド(ガイド部)
30 レバー
32 ローラ(規制部)
40 フロート(第1実施形態)
110 フラップゲート(第2実施形態)
140 フロート(第2実施形態)

Claims (5)

  1. 水路の排水口の外側に設置されるフラップゲートにおいて、
    上部を中心に搖動して前記排水口を開閉するゲート本体と、
    前記ゲート本体に設けられるガイド部と、
    前記水路の側壁部から前記排水口の外側に延びるとともに、当該側壁部側の端部を中心として上下方向に揺動可能なようにこの側壁部に連結されるレバーと、
    浮力によって前記排水口の外側の水位に応じて上下方向に移動可能であるとともに、この移動に伴って前記レバーを上下方向に揺動させるように当該レバーに連結されるフロートとを備え、
    前記レバーは、
    前記側壁部側の端部と反対側の端部に設けられて、前記ゲート本体が前記排水口を開放している状態で前記ガイド部に前記排水口側から当接することで前記ゲート本体が全閉位置に向かって閉じ側に移動するのを規制する規制部を有するとともに、
    前記フロートが最も下方の位置にある状態では前記規制部と前記ガイド部とが当接可能である一方、前記フロートが所定量上昇している状態では全閉位置にある前記ゲート本体の前記ガイド部よりも前記規制部が前記排水口側に位置してこれらが当接不能となるように、前記フロートに連結されていることを特徴とするフラップゲート。
  2. 請求項1に記載のフラップゲートにおいて、
    前記ガイド部は、前記レバーの揺動に伴って前記規制部が前記ガイド部上を摺動するように上下方向に延びる形状を有し、
    前記レバーは、上方に揺動するほど前記規制部と前記水路の側壁部との離間量が小さくなるように設けられていることを特徴とするフラップゲート。
  3. 請求項2に記載のフラップゲートにおいて、
    前記規制部は、前記ガイド部上を回転しながら摺動することを特徴とするフラップゲート。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載のフラップゲートにおいて、
    前記フロートは、前記レバーから下方に延びていることを特徴とするフラップゲート。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載のフラップゲートにおいて、
    前記フロートは、前記レバーから下方に延びた後、当該レバーから離間する方向に延びていることを特徴とするフラップゲート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102366789B1 (ko) * 2021-10-13 2022-02-23 성우산업 주식회사 부력에 의해 개방성능이 향상된 자동비

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