JP3200760B2 - 光電変換素子及びその駆動方法 - Google Patents

光電変換素子及びその駆動方法

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JP3200760B2 JP11526995A JP11526995A JP3200760B2 JP 3200760 B2 JP3200760 B2 JP 3200760B2 JP 11526995 A JP11526995 A JP 11526995A JP 11526995 A JP11526995 A JP 11526995A JP 3200760 B2 JP3200760 B2 JP 3200760B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光電変換素子の駆動
方法に関し、さらに詳しくは、所謂ダブルゲート構造を
持つMOS型フォトセンサに関する。そして、この発明
は、例えば2次元イメージセンサなどの製造分野で利用
することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光電変換素子としては、
図7に示すように、例えば真性(Intorinsic)のアモル
ファスシリコンなどの半導体層1の上下にそれぞれゲー
ト絶縁膜(図示省略する)を介して上部ゲート電極2と
下部ゲート電極3が配設されると共に、半導体層1の両
側にソース電極4とドレイン電極5とが設けられた、所
謂ダブルゲート構造ものが知られている。なお、ソース
電極4は接地され、ドレイン電極5は電源回路に接続さ
れている。また、ソース電極4、ドレイン電極5は、例
えばn型のドーパントが拡散された図示しないドープト
アモルファスシリコン層を介して半導体層1に接続され
ている。この光電変換素子では、上部ゲート電極2が光
センス用ゲートとして用いられ、下部ゲート電極3が読
出し選択用ゲートとして用いられている。また、上部ゲ
ート電極2と半導体層1とがコプラナー型の上部MOS
トランジスタを構成し、下部ゲート電極3と半導体層1
とが逆スタガー型の下部MOSトランジスタを構成して
いる。このような光電変換素子では、上部ゲートでは2
に印加された強い負バイアスによりピンチオフされるn
型チャネルが、上部ゲート電極2下の半導体層1への光
照射によって発生する正孔の蓄積により変調されること
で、光電変換を行っている。
【0003】このような光電変換素子の従来の駆動方法
は、図8のタイミングチャートに示すことができる。な
お、図中VBGは下部ゲート電極3の電圧、VTGは上部ゲ
ート電極2の電圧、VPgはプリチャージ電圧、VSはソ
ース電圧、VDはドレイン電圧、VOUTは出力電圧を表し
ている。同図に示すように、上部ゲート電極2に例えば
+5Vのリセットバイアスを印加して半導体層1に蓄積
されている正孔を掃き出した後、センスバイアスとして
−20Vを印加して、下部MOSトランジスタのn型チ
ャネルをピンチオフした状態で半導体層1に光を入射さ
せると、半導体層1に電子−正孔対が発生して上部ゲー
ト電極2下に電荷(正孔)が蓄積される。このとき下部
ゲート電極3には0Vが印加されている。このように、
電荷を所定蓄積時間だけ蓄積させた後、下部ゲート電極
3に+10Vの読出し選択信号電圧を印加する。なお、
この読出し選択信号電圧を印加する前にドレイン電極5
にプリチャージ電圧として+10Vを印加しておく。そ
して、下部ゲート電極3に読出し選択信号電圧により下
部MOSトランジスタのn型チャネルに照射された光に
応じて電流が流れて出力電圧VOUTの変化により光検出
が行われる。図9は、このような従来の光電変換素子に
おける下部ゲート電極3に+10V、ドレイン電極5に
+10V、ソース電極4に0Vを印加したときのVTG−
ID(ドレイン電流)−ITG曲線を示すグラフである。
なお、この光電変換素子の半導体層1の長さは10μ
m、幅は100μmであり、明時の入射光の明るさは、
500Lxとした。このグラフから判るように、上部ゲ
ート電極2に−20Vを印加すると3桁以上の明暗比が
得られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光電変換素子の駆動方法にあっては、図8に
示したように、上部ゲート電極2に正の電圧および0V
を印加し、下部ゲート電極3には負の電圧と正の電圧と
を印加するという、2極性電源を必要とする駆動方法を
行っているため、レギュレータやAC−DCコンバータ
などの電源回路が複雑になり回路の大型化を招いてい
た。具体的には、電源回路に極性反転アンプとプッシュ
プルの電流ブースタとを設けることが必要となる。この
ような電源回路の大型化は、消費電力を増大させる問題
がある。特に、このような光電変換素子を備えたイメー
ジセンサを携帯用の情報機器などに使用する場合、電源
発生部の負担が大きくなるという問題点がある。
【0005】この発明は、駆動電源の負担が低減でき、
かつ周辺コントローラ回路の単一極性電源化により回路
の簡素化が可能な光電変換素子及びその駆動方法を提供
することを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
半導体層の上下にそれぞれゲート絶縁膜を介して該半導
体層と対向する上部ゲート電極、下部ゲート電極がそれ
ぞれ設けられると共に、前記半導体層の両側にソース電
極とドレイン電極とが設けられてなり、前記半導体層に
入射される光の量に応じたドレイン電流を流す光電変換
素子において、前記上部ゲート電極に印加されるリセッ
トバイアス及び前記下部ゲート電極に印加される読出し
選択信号電圧が互いに同極性であることを特徴としてい
る。請求項2記載の発明は、前記ソース電極に印加され
る定電圧を基準電圧としていることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、半導体層の上下にそれぞれゲー
ト絶縁膜を介して該半導体層と対向する上部ゲート電
極、下部ゲート電極がそれぞれ設けられると共に、前記
半導体層の両側にソース電極とドレイン電極とが設けら
れてなり、前記半導体層に入射される光の量に応じたド
レイン電流を流す光電変換素子の駆動方法において、前
記上部ゲート電極、前記下部ゲート電極および前記ドレ
イン電極に同一極性の電圧を印加することを特徴として
いる。 請求項4記載の発明は、請求項3記載の光電変換
素子の駆動方法において、前記ソース電極に印加される
定電圧を基準電圧としていることを特徴としている。
求項5記載の発明は、請求項3記載の光電変換素子の駆
動方法において、前記上部ゲート電極及び下部ゲート電
極の一方は光量に応じて発生された前記半導体層内の電
荷を放出するときのみ、電圧が印加されることを特徴と
している。
【0007】
【作用】請求項1記載の発明においては、前記上部ゲー
ト電極に印加されるリセットバイアス及び前記下部ゲー
ト電極に印加される読出し選択信号電圧が互いに同極性
であるため、これらの電圧の供給源である電源回路に、
例えば極性を反転させるための反転アンプやプッシュプ
ルの電流ブースタなど備える必要がなくなり、レギュレ
ータやAC−DCコンバータなどの電源回路を小型にす
ることが可能となる。このため、消費電力を抑制するこ
とができこのような光電変換素子を備えたイメージセン
サを携帯用の小型電子機器などに使用する場合、電源発
生部の負担を低減する作用がある。
【0008】また、請求項2記載の発明においては、半
導体層内の光量に応じて発生された電荷を放出するリセ
ット時間、光量に応じて発生された電荷を半導体層内に
蓄積する蓄積時間、光量に応じたドレイン電極をソース
・ドレイン電極間に流すことにより読み出しする読み出
し時間にソース電極に印加する定電圧を基準として上部
ゲート電極、下部ゲート電極及びドレイン電極に同一極
性の電圧を印加して駆動するので、リセット後に蓄積す
る時や、蓄積後に読み出す時に印加電圧の極性を変える
必要がない。
【0009】さらに、請求項3記載の発明においては、
上部ゲート電極、下部ゲート電極およびドレイン電極に
同一極性の電圧が印加されるため、これらの電圧の供給
源である電源回路に、例えば極性を反転させるための反
転アンプやプッシュプルの電流ブースタなど備える必要
がなくなり、レギュレータやAC−DCコンバータなど
の電源回路を小型にすることが可能となる。このため、
消費電力を抑制することができこのような光電変換素子
を備えたイメージセンサを携帯用の小型電子機器などに
使用する場合、電源発生部の負担を低減する作用があ
る。また、請求項5記載の発明においては、光量に応じ
て発生された電荷を半導体層内に蓄積させる電圧と、蓄
積された電荷を放出する電圧とを半導体層に印加する一
方のゲート電極に、リセット時において、蓄積時に光量
に応じて発生された電荷を半導体層内に蓄積させる一方
の極性の電圧と異なる電圧を印加しなくてよいため、2
つの極性を制御する装置が不要となり、システム自体を
小型にすることができるとともに、極性を制御する装置
に消費される電力が不要となるので、内部に駆動電圧を
発生させる電源を備えた携帯用の小型電子機器などに使
用する場合、光電変換素子の駆動時間を長くすることが
できる。
【0010】
【実施例】以下、この発明に係る光電変換素子の駆動方
法の詳細を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1
は本発明に係る光電変換素子の駆動方法の実施例を示す
タイミングチャート、図2は本実施例で用いた光電変換
素子の断面図、図3および図4は光電変換素子の動作を
模式的に示す説明図である。まず、本実施例の駆動方法
の説明に先駆けて、図2に示す光電変換素子の構成を以
下に説明する。
【0011】図2において符号10は光電変換素子を示
している。この光電変換素子10は、基本的に、上方の
ゲート電極としての上部ゲート電極をゲートとするコプ
ラナー型の上部MOSトランジスタと、下方のゲート電
極としての下部ゲート電極をゲートとする逆スタガー型
の下部MOSトランジスタとを、1つの半導体層を共通
に用いて組み合わせた構成となっている。
【0012】本実施例の光電変換素子10の具体的な構
造は、同図に示すように、例えばガラスなどでなる絶縁
性基板11の上に、下方のゲート電極としての下部ゲー
ト電極12が形成されており、この下部ゲート電極12
および絶縁性基板11の上を覆うように、例えば窒化シ
リコン(SiN)などからなる下部ゲート絶縁膜13が
形成されている。この下部ゲート絶縁膜13の上には、
下部ゲート電極12と対向する位置に、真性のアモルフ
ァスシリコンでなる半導体層14が形成されている。こ
の半導体層14の両側には、同図に示すように、ソース
電極15とドレイン電極16とが設けられている。これ
ら半導体層14、下部ゲート絶縁膜13、下部ゲート電
極12、ソース電極15およびドープトアモルファスシ
リコン電極16などで、逆スタガー型の下部MOSトラ
ンジスタが構成されている。
【0013】そして、上記したソース電極15、ドレイ
ン電極16、半導体層14および絶縁性基板11は透明
な窒化シリコンからなる上部ゲート絶縁膜19で覆われ
ている。この上部ゲート絶縁膜19上には、上記した下
部ゲート電極12と相対向する位置に、透明な導電性材
料からなる上方のゲート電極としての上部ゲート電極2
0が形成されている。なお、図示しないが、この上部ゲ
ート電極20および上部ゲート絶縁膜19を覆うよう
に、窒化シリコンからなる透明なオーバーコート膜が形
成されている。このようにして上部ゲート電極20、上
部ゲート絶縁膜19、半導体層14、ソース電極15お
よびドレイン電極16などで、コプラナー型の上部MO
Sトランジスタが形成されている。この光電変換素子1
0は、上部ゲート電極20側から光が入射され、この入
射光は上部ゲート電極20および上部ゲート絶縁膜19
を透過して、半導体層14に入射するようになってい
る。
【0014】次に、このような光電変換素子10を用い
て、本実施例の駆動方法を説明する。本実施例の駆動方
法は、図1のタイミングチャートに示すように、駆動信
号としての電圧をすべて単一極性(正極)としたことを
特徴としている。
【0015】まず、図3は本実施例の光電変換素子10
に光が照射されていない状態(光無照射状態)で上部ゲ
ート電極20にセンスバイアスとして0Vを印加し、下
部ゲート電極12に+20Vを印加した状態を示してい
る。このときソース電極15には+20Vが印加されて
いるため、これを仮想接地とすると、光電変換素子10
として上部ゲート電極20には−20V、下部ゲート電
極12には0Vが印加されていることとほぼ同様の状態
になる。このため、半導体層14中に空乏層20が、上
部ゲート電極20側から下部ゲート電極12側に(半導
体層14の厚さ方向に)向けて広がり、下部ゲート電極
12をゲートとする下部MOSトランジスタのn型チャ
ネルをピンチオフした状態となる。
【0016】また、上部ゲート電極20に図1に示すよ
うに+25Vのリセットバイアスを印加して蓄積されて
いる正孔を掃き出した後、図3に示すように再度センス
バイアスとして0Vを印加して下部MOSトランジスタ
のn型チャネルをピンチオフした状態で半導体層14に
光を入射させると、図4(A)に示すように、半導体層
14に電子−正孔対が発生する。このとき半導体層14
の上部ゲート電極20側は、上部ゲート電極20がソー
ス電圧Vsに対し、相対的に−20Vの電位差を生じ、
下部ゲート電極12の電圧Vgがソース電圧Vsに対し
相対的に0Vの電位差であるので半導体層14の上部ゲ
ート電極20側に正孔が速やかに蓄積される。このた
め、空乏層21が上部ゲート電極20側に後退する。そ
して、図1に示すように、所定の蓄積時間の後、下部ゲ
ート電極12に+30V、すなわちソース電圧Vsと+
10Vの電位差の読出し選択信号電圧を印加することに
より、図4(B)に示すように、下部ゲート電極12を
ゲートとする下部MOSトランジスタのn型チャネルに
ドレイン電流が流れる。そして、下部ゲート電極12に
読出し選択信号電圧を印加する時点の前にドレイン電極
16側の配線容量には+30Vすなわちソース電圧Vs
と+10Vの電位差のプリチャージ電圧が蓄積されてい
るため、読出し選択時にドレイン電圧VDは入射光の量
に応じたドレイン電流が流れることにより図1の破線で
示す範囲で変化する。なお、ソース電極15は、常に+
20Vの定電圧に設定されている。このような読出し選
択時の電圧の変化を、出力電圧VOUTとして検出するこ
とにより、入射光の量(明暗)を従来の2極性電源を用
いた光電変換素子と同様にセンスすることができる。
【0017】なお、図5は読出し選択時における電圧印
加条件を変えた比較例(1)〜(4)と本実施例とのV
TG−ID(ドレイン電流)−ITG曲線を示すグラフであ
る。なお、比較例(1)〜(4)の電圧印加条件は以下
に示す通りである。また、これら光電変換素子の半導体
層の長さは10μm、幅は100μmであり、明時の入
射光の明るさは、500Lxに設定した。 比較例(1)VBG=+10V、VD=+10V、VS=0V 比較例(2)VBG=+15V、VD=+15V、VS=+5V 比較例(3)VBG=+20V、VD=+25V、VS=+10V 比較例(4)VBG=+25V、VD=+25V、VS=+15V このグラフにより、本実施例では、上部ゲート電極20
が0Vのときの光の明時と暗時のドレイン電流IDは、
約6.5桁程度の差が生じており、高精度な読み取り性
能ができることが判る。
【0018】本実施例は、ソース電極15を仮想接地電
圧(基準電圧)として設定し、上部ゲート電極20、下
部ゲート電極12、ドレイン電極16、ソース電極15
などのすべての端子に正の極性を持つ電圧を印加すると
共に、相対的な電位差は従来と同様な構成としたことに
より、電界強度や電界の方向が従来の光電変換素子と同
様であり、デバイス動作も従来と同様なものが得られ
る。そして、本実施例のような単一極性電源で駆動させ
る方法を用いることにより、レギュレータやAC−DC
コンバータなどの電源回路を簡略化および小型化するこ
とができ、回路の大型化を防止することが可能となる。
具体的には、電源回路に極性反転アンプとプッシュプル
の電流ブースタとを設ける必要が無くなる。また、この
ように電源回路を小型化することにより、消費電力を低
減させるという利点がある。特に、このような光電変換
素子を備えたイメージセンサを携帯用の情報機器などに
使用する場合、電源発生部の負担を低減できるという顕
著な効果がある。
【0019】ところで、上記した光電変換素子10は、
図6に示すような2次元センサの1画素として適用する
ことができる。この2次元センサは、多数の光電変換素
子10がマトリックス状に配されている。各光電変換素
子10は、その下部ゲート電極12が下部ゲート側ドラ
イバ22に下部ゲート駆動線23を介して接続され、そ
のドレイン電極16が信号線24に接続されている。下
部ゲート側ドライバ22は、下部ゲート電極12に対し
て下部駆動線23を介して下部ゲート電圧VBGを、図1
に示すタイミングで+20Vと+30Vとを切り換えて
印加する。
【0020】なお、この2次元センサは、センサアレイ
ブロック26とデータセレクトブロック27の2つの領
域から大略構成されている。上記した光電変換素子10
は、センサアレイブロック26に配置されている。ま
た、データセレクトブロック27内には、信号線24の
端部にスイッチング素子Qを介して出力線28の一端が
接続されている。この出力線28の他端は、出力バッフ
ァ25に接続されている。上記したスイッチング素子Q
は、MOSトランジスタでなり、そのゲートがデータセ
レクト29に接続され、このデータセレクト29から選
択的に出力された電圧がゲートに印加されることによ
り、所定の信号線24を出力線28とを、接続または解
放するようになっている。さらに、1ビットの信号線2
4、24毎にそれぞれ独立した電源線30が、スイッチ
ング素子Qの出力バッファ25側の位置に接続されてい
る。また、光電変換素子10の上部ゲート電極20は、
上部ゲート駆動線31に接続され、この上部ゲート駆動
線31は、上部ゲート側ドライバ32に接続されてい
る。さらに、光電変換素子10のソース電極15には、
+20Vの定電圧が印加されている。
【0021】図6に示すような構成において、各画素
(光電変換素子10)を駆動させるには、図1に示した
タイミングチャートに従って、上部ゲート電圧VTGと下
部ゲート電圧VBGとを制御することにより、選択/非選
択の制御およびセンス/リセットの制御を行う。すなわ
ち、図1に示すように、任意の光電変換素子10の上部
ゲート電圧VTGを+25V、下部ゲート電圧VBGを+2
0Vとしてリセットを行う。このとき、この光電変換素
子10のドレイン電極と接続されたスイッチング素子Q
を所定時間だけ接続状態になるようにデータセレクト2
9を制御し、電源線30からVddを印加してプリチャー
ジする。その後、上部ゲート電圧VTGを0Vとして光電
変換素子10をセンス状態とし、このセンス状態期間に
下部ゲート電極12に読出し選択信号として+30を印
加すると、この光電変換素子10は選択状態となる。し
たがって、上部ゲート電極20には、リセット時は+2
5Vを印加するだけで負電圧を印加しなくて良い。この
ように、本実施例を2次元センサに適用する場合も図1
のタイミングチャートに示すように、すべて正の極性の
電圧を印加すればよく、レギュレータやAC−DCコン
バータなどの電源回路を簡略化および小型化することが
でき、回路の大型化を防止することが可能となる。ま
た、このように電源回路を小型化することにより、消費
電力を低減させ、電源発生部の負担を低減できる。
【0022】以上、実施例について説明したが、この発
明はこれに限定されるものではなく、構成の要旨に付随
する各種の設計変更が可能である。例えば、上記実施例
では、下部ゲート電極12、上部ゲート電極20、ドレ
イン電極16並びにソース電極15に印加する電圧を正
電圧としたが、同一の極性であれば負電圧としてもよ
く、同様な駆動性能を持たせることができる。また、電
圧値も適宜変更することができる。さらに、図6に示す
ような構成に本発明の駆動方法の光電変化素子10を適
用したが、他の構成の2次元センサに本発明を適用する
ことも勿論可能である。また、上記実施例では、半導体
層14に真性アモルファスシリコンを用いたが絶縁基板
上に薄膜半導体層を設ける構成の光電変換素子であれば
ポリシリコンや再結晶化されたシリコンなどを用いるこ
とができる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、単一極性の電源で光電変化素子と駆動した
ことにより、駆動電源の負担を低減すると共に、周辺コ
ントローラ回路なども単一電源化によりシンプルな回路
にできるという効果を奏する。特に、電池などと必要と
する携帯情報端末機器などにこの発明を適用すれば、電
池などを寿命を長くできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電変化素子の駆動方法の実施例を示
すタイミングチャート。
【図2】本実施例で用いた光電変化素子の断面図。
【図3】本実施例の光電変化素子の動作を示す説明図。
【図4】(A)および(B)は本実施例の光電変化素子
の動作を示す説明図。
【図5】本実施例と比較例の読出し選択時おけるVTG−
ID(ドレイン電流)−ITG曲線を示すグラフ。
【図6】本実施例を2次元センサに適用した例を示す回
路図。
【図7】光電変化素子の概略を示す説明図。
【図8】従来の光電変化素子の駆動方法を示すタイミン
グチャート。
【図9】従来例の読出し選択時おけるVTG−ID(ドレ
イン電流)−ITG曲線を示すグラフ。
【符号の説明】
10 半導体層 12 下部ゲート電極 14 半導体層 15 ソース電極 16 ドレイン電極 20 上部ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/10 - 31/119 H01L 27/14 - 27/148

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体層の上下にそれぞれゲート絶縁膜
    を介して該半導体層と対向する上部ゲート電極、下部ゲ
    ート電極がそれぞれ設けられると共に、前記半導体層の
    両側にソース電極とドレイン電極とが設けられてなり、
    前記半導体層に入射される光の量に応じたドレイン電流
    を流す光電変換素子において、前記上部ゲート電極に印
    加されるリセットバイアス及び前記下部ゲート電極に印
    加される読出し選択信号電圧が互いに同極性であること
    を特徴とする光電変換素子。
  2. 【請求項2】 前記ソース電極に印加される定電圧を基
    準電圧としていることを特徴とする請求項1記載の光電
    変換素子。
  3. 【請求項3】 半導体層の上下にそれぞれゲート絶縁膜
    を介して該半導体層と対向する上部ゲート電極、下部ゲ
    ート電極がそれぞれ設けられると共に、前記半導体層の
    両側にソース電極とドレイン電極とが設けられてなり、
    前記半導体層に入射される光の量に応じたドレイン電流
    を流す光電変換素子の駆動方法において、前記上部ゲー
    ト電極、前記下部ゲート電極および前記ドレイン電極に
    同一極性の電圧を印加することを特徴とする光電変換素
    子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記ソース電極に印加される定電圧を基
    準電圧としていることを特徴とする請求項3記載の光電
    変換素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記上部ゲート電極及び下部ゲート電極
    の一方は光量に応じて発生された前記半導体層内の電荷
    を放出するときのみ、電圧が印加されることを特徴とす
    る請求項1記載の光電変換素子の駆動方法。
JP11526995A 1995-04-18 1995-04-18 光電変換素子及びその駆動方法 Expired - Fee Related JP3200760B2 (ja)

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