JP3200506U - フィルム巻取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムの巻き始めに皺や折れが発生するのを抑制または防止することができるフィルム巻取装置を提供する。【解決手段】フィルム巻取装置1は、フィルム2の供給方向の上流側と下流側とに隣り合わせに配置されかつ巻芯3にフィルム2を押し付けるための上流側ローラ4および下流側ローラ5と、巻芯3にフィルム2の先端を巻き付けるための巻き付け手段8とを含む。巻き付け手段8は、巻き付け部材81にフィルム2の先端を吸着した状態でフィルム2を巻芯3に覆い被せるように巻き付け部材81を上流側ローラ4側に動かして、この巻き付け部材81からそれに吸着させているフィルム2の先端を離して巻芯3において上流側ローラ4寄りの部位へ向かわせるように構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、フィルムを巻き取るフィルム巻取装置に関する。
特許文献1,2には、シートまたはフィルムを巻き取る巻取装置が記載されている。フィルムの巻き取りが進行するに伴い巻芯の外径寸法が増大するので、当該外径寸法が所定値に達すると、前記巻芯を新たな巻芯に交換する必要がある。
この巻芯の交換は、前記フィルムを切断して前記巻き終わった巻芯を巻取位置から退避位置に移動させてから、前記巻取位置に新たな巻芯を配置し、この新たな巻芯に前記フィルムの切断端を巻き付けるようにして、巻き取り動作を再開するようにしている。
特開2014−159316号公報 特開2014−133608号公報
ところで、前記フィルムの切断端を新たな巻芯に巻き始める際には、前記フィルムの切断端が皺になったり、折れたりすることがある。その状態でフィルムの巻き取りを進行すると、当該フィルムにおいて前記皺や折れがそれらに重なる部分の多数層に転写されることになるために、当該多数層の部分が使えなくなるなど、ロスが発生する。
このような事情に鑑み、本考案の目的は、フィルム巻取装置において、フィルムの巻き始めに皺や折れが発生するのを抑制または防止することである。
本考案は、フィルムの先端を巻芯に巻き付けて、前記巻芯を回転させることにより前記フィルムを巻き取るフィルム巻取装置であって、前記フィルムの供給方向の上流側と下流側とに隣り合わせに配置されかつ前記巻芯に前記フィルムを押し付けるための上流側ローラおよび下流側ローラと、前記巻芯に前記フィルムの先端を巻き付けるための巻き付け手段とを含み、前記巻き付け手段は、巻き付け部材に前記フィルムの先端を吸着した状態で当該フィルムを前記巻芯に覆い被せるように前記巻き付け部材を前記上流側ローラ側に動かして、この巻き付け部材からそれに吸着させている前記フィルムの先端を離して前記巻芯において前記上流側ローラ寄りの部位へ向かわせるように構成されている、ことを特徴としている。
この構成では、前記巻芯にフィルムの先端を巻き始めるにあたって、前記フィルムの先端を前記巻き付け部材に吸着することにより皺や折れが発生しないように固定しておいて、この巻き付け部材に吸着されたフィルムを前記巻芯に覆い被せるように前記巻き付け部材を動かすようにしている。
これにより、前記巻芯に前記フィルムの先端に皺や折れを発生させることなく巻き始めることができるから、従来例で指摘したような巻芯に巻き取ったフィルムのロスを抑制または防止できるようになる。
ところで、前記巻き付け手段は、前記巻き付け部材に前記フィルムの先端を吸着する状態または前記巻き付け部材に吸着されたフィルムの先端を離す状態にするための圧力調整手段と、前記巻き付け部材に前記フィルムの先端を吸着した状態で当該フィルムを前記巻芯に覆い被せるように前記巻き付け部材を動かすための駆動手段とを含む、構成とすることができる。
この構成では、前記巻き付け手段の機能を実現するための構成を特定しており、これにより、前記巻芯に前記フィルムを巻き始めるときの動作が明確になる。
また、前記フィルム巻取装置は、前記巻芯に覆い被せた前記フィルムの先端を前記巻芯において前記上流側ローラ寄りの部位に押し付けるための押し込み手段をさらに含む、構成とすることができる。
この構成では、前記巻芯に前記フィルムの先端を巻き付ける動作の終盤において前記フィルムの先端に皺や折れを発生しにくくすることができる
また、前記押し込み手段は、薄肉板状の押し込み部材と、この押し込み部材を先端側に支持するアームと、このアームの基端を支点として当該アームを回動させることにより前記押し込み部材を前記巻芯において前記上流側ローラ寄りの部位に接近させる駆動手段とをさらに含む、構成とすることができる。
この構成では、前記押し込み部材の移動形態を特定しており、これにより、前記巻芯に前記フィルムを覆い被せる動作が明確になる。
さらに、前記フィルム巻取装置は、前記上流側ローラおよび前記下流側ローラをその中心軸周りに回転駆動するための駆動手段と、前記巻芯を前記上流側ローラおよび前記下流側ローラに押し付けるためのプレスローラとをさらに含む、構成とすることができる。
この構成では、前記上流側ローラおよび前記下流側ローラを駆動して前記巻芯を従動回転させる形態であることを特定している。
また、上記フィルム巻取装置は、前記下流側ローラにおいて前記上流側ローラと反対側の退避位置へ向けてフィルム満巻き状態の巻芯を転動させながら案内するための案内路と、この案内路の途中に設けられて前記フィルムを切断するための切断装置とをさらに含み、前記上流側ローラと前記下流側ローラとが横並びに配置され、前記巻芯は前記上流側ローラと前記下流側ローラとの間の上側に載せられていて、前記巻き付け部材は前記下流側ローラと前記案内路の入口との間の位置に配置されていて、前記巻き付け手段は、前記満巻き状態の巻芯を前記退避位置に移動させた状態で前記フィルムを切断してから、当該フィルムの切断端(先端)を前記巻き付け部材に吸着させて当該巻き付け部材を前記上流側ローラの上側位置へ移動させる、構成とすることができる。
この構成では、前記上流側ローラと前記下流側ローラと前記巻芯と前記巻き付け部材との相対的な位置関係を特定している。
本考案に係るフィルム巻取装置は、フィルムの巻き始めに皺や折れが発生するのを抑制または防止することができ、従来例で指摘したような巻芯に巻き取ったフィルムのロスを抑制または防止できるようになる。
本考案に係るフィルム巻取装置の一実施形態の要部を模式的に示す構成図である。 図1において巻芯にフィルムが満巻きされた状態を示す図である。 図2に続いて満巻き状態の巻芯を退避位置に移動させるときの様子を示す図である。 図3に続いて新たな巻芯を巻き取り位置に供給する途中段階を示す図である。 図4に続いて新たな巻芯を巻き取り位置に供給する前段階でフィルムを切断するときの様子を示す図である。 図5に続いて新たな巻芯を巻き取り位置に供給するときの様子を示す図である。 図6に続いて巻き付け部材にフィルムの切断端(先端)を吸着させた状態を示す図である。 図7に続いて巻き付け手段で新たな巻芯にフィルムを覆い被せるときの様子を示す図である。 図8に続いて押し込み手段でフィルムの切断端(先端)を新たな巻芯においてフロントローラ寄りの部位に押し付けるときの様子を示す図である。 図9に続いてフィルムの切断端(先端)の弛みを取るときの様子を示す図である。
以下、本考案を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図10に、本考案の一実施形態を示している。まず、図1を参照して、本実施形態によるフィルム巻取装置1の構成について説明する。
フィルム巻取装置1は、不図示の原反のフィルム2を所定長ごとに巻芯3に巻き取るものである。
このフィルム巻取装置1は、図1に示すように、フロントローラ(上流側ローラに相当)4、バックローラ(下流側ローラに相当)5、タッチローラ6、プレスローラ7、巻き付け手段8、押し込み手段9、巻芯供給手段10、巻芯排出手段20などを備えている。
なお、フィルム2は、例えば厚みが薄くかつ幅が広く、長尺に形成されたものであって、例えば農業用広幅ポリエチレンフィルムなどとされる。巻芯3は、例えば紙あるいはプラスチックなどで円筒形に形成されている。
フロントローラ4およびバックローラ5は、巻芯3を回転させるものであって、横方向隣り合わせに配置されていて、駆動手段30によりそれぞれ中心軸周りに同一方向に回転駆動されるようになっている。
なお、フロントローラ4とバックローラ5との間の上側がフィルム2の巻き取り位置となる。また、駆動手段30は、詳細に図示していないが、モータ、減速機、動力伝達用のギヤ(またはプーリおよびベルト)などを含んで構成されている。
フロントローラ4は、アーム41の先端に支持されている。アーム41は、その基端41aを支点として不図示の駆動手段で図1の反時計回りに回動されるようになっている。このアーム41を回動させたときには、フロントローラ4が図3の二点鎖線で示すようにバックローラ5の上側に接近する位置に移動されるが、アーム41を回動復帰させるとフロントローラ4が図1に示すように元の位置に戻される。
タッチローラ6は、フィルム2をフロントローラ4の外周面に押圧させるものであって、アーム61の先端に回転自在に支持されている。アーム61は、その基端61aを支点として不図示の付勢手段で図1の反時計回りに回動させられるように付勢されている。この付勢力でタッチローラ6がフロントローラ4に押し付けられるようになっている。但し、アーム61を不図示の駆動手段で前記付勢手段の付勢力に抗して逆向き、つまり図1の時計回りに回動させることが可能になっているので、そのように回動させたときにはタッチローラ6がフロントローラ4から離間させられる。
プレスローラ7は、フロントローラ4とバックローラ5との間の上側に配置されている巻芯3の上部に押し付けられることによって巻芯3をフロントローラ4およびバックローラ5に押し付けるものであって、アーム71の先端に回転自在に支持されている。アーム71は、その基端71aを支点として不図示の付勢手段で図1の反時計回りに回動させられるように付勢されている。この付勢力でプレスローラ7がフロントローラ4およびバックローラ5上の巻芯3に押し付けられるようになっている。但し、アーム71を不図示の駆動手段で前記付勢手段の付勢力に抗して逆向き、つまり図1の時計回りに回動させることが可能になっているので、そのように回動させたときにはプレスローラ7がフロントローラ4およびバックローラ5側から上向きに離間させられる。
巻き付け手段8は、巻き付け部材81、圧力調整手段82、アーム83、駆動手段84などを備えている。
巻き付け部材81は、巻芯3にフィルム2の先端を巻き付けるときに用いるものであって、円筒形の部材とされている。この巻き付け部材81の円周所定位置の長手方向数ヶ所には、径方向あるいは肉厚方向の内外に貫通する孔81aが設けられている。
圧力調整手段82は、巻き付け部材81の内部空間の圧力を調整するものであって、詳細に図示していないが、巻き付け部材81の内部空間にパイプなどを介して接続される吸引ポンプおよび加圧ポンプなどを含む。
この圧力調整手段82は、巻き付け部材81の内部空間の内圧を負圧にするように前記内部空間のエアを吸引することにより前記孔81aに前記フィルム2の先端を吸着する状態、または前記内部空間の内圧を高くするように前記内部空間にエアを導入することにより、前記孔81aからそれに吸着させているフィルム2の先端(切断端)を離して巻芯3においてフロントローラ4寄りの部位へ向かわせる状態にするために設けられている。
また、巻き付け部材81は、アーム83の先端に取り付けられている。このアーム83は、その基端83aを支点として駆動手段84でもって図1の時計回りに回動させられるようになっている。このアーム83を回動させたときには、巻き付け部材81が図8に示すようにフロントローラ4の上側に接近する位置に移動させられるが、アーム83を回動復帰させると巻き付け部材81が図1に示すように元の位置に戻される。
そして、巻き付け部材81は、フィルム2の巻き取り処理時においてはバックローラ5と巻芯排出手段20の案内路21の入口との間に配置されていて、巻芯3の交換時において新たな巻芯3にフィルム2の先端(切断端)を巻き始める際にフロントローラ4の上側の所定位置にまで移動させることが可能になっている。
押し込み手段9は、押し込み部材91、アーム92、駆動手段93などを備えている。
押し込み部材91は、巻芯3に覆い被せるように巻き付けたフィルム2の先端(切断端)を巻芯3においてフロントローラ4寄りの部位に押し付けるときに用いるものであって、薄肉板状とされている。
この押し込み部材91は、アーム92の先端に取り付けられている。このアーム92は、その基端92aを支点としてアーム92を駆動手段93でもって図1の反時計回りに回動させられるようになっている。このアーム92を回動させたときには、押し込み部材91が図9に示すようにフロントローラ4とバックローラ5との間の上側に接近する位置に移動させられるが、アーム92を回動復帰させると押し込み部材91が図1に示すように元の位置に戻される。
巻芯供給手段10は、ホルダ11、保持部材12、アーム13、押さえローラ14などを備えている。
ホルダ11は、多数の巻芯3を収容するものである。ホルダ11の下部には、アーム13がヒンジ部11aを介して取り付けられている。アーム13の自由端側には保持部材12がヒンジ部12aを介して取り付けられている。保持部材12の長手方向一端側には、押さえローラ14が取り付けられている。
保持部材12の長手方向他端側には、ホルダ11から供給される1つの巻芯3を保持するためのV字形状部12bが設けられている。
アーム13は、保持部材12をフロントローラ4とバックローラ5との間の巻き取り位置に移動させるものであって、ヒンジ部11aを支点として不図示の駆動手段で図1の時計回りに回動させることが可能になっている。このようにアーム13を回動させると、保持部材12がフロントローラ4とバックローラ5との間の巻き取り位置に接近させられるが、アーム13を回動復帰させると、図1に示すように元の位置に戻される。
押さえローラ14は、フィルム2を下記切断装置24で切断するときに、当該フィルム2を案内路21に押し付けて不動にさせるように用いられる。
巻芯排出手段20は、案内路21、第1放出ローラ22、第2放出ローラ23、切断装置24などを備えている。
案内路21は、バックローラ5においてフロントローラ4と反対側の退避位置へ向けてフィルム2が満巻きされた状態(巻芯3のフィルム巻き取り径が予め規定した値に達した状態)の巻芯3を転動させながら案内するために設けられており、プレート状に形成されている。
第1放出ローラ22と第2放出ローラ23との間の上側が、満巻き状態の巻芯3を退避させるときの退避位置となる。第1放出ローラ22および第2放出ローラ23は、その中心軸周りに回転駆動されるようになっている。
第2放出ローラ23は、満巻き状態の巻芯3を退避位置で受け止めるものであって、アーム23aの先端に回転自在に支持されている。このアーム23aは、その基端23bを支点として不図示の駆動手段で図1の時計回りに回動させることが可能になっている。このアーム23aを回動させたときは、第2放出ローラ23が第1放出ローラ22よりも上側に配置させられるが、アーム23aを図1の反時計回りに回動復帰させると、第2放出ローラ23が第1放出ローラ22と隣り合う位置に戻される。
切断装置24は、フィルム2を切断するために用いられるものであって、詳細に図示していないが、案内路21の途中、例えば入口付近においてフィルム2の幅方向一方側に配置されている超硬刃を前記フィルム2の幅方向他方側へ向けて走行させることにより切断するように構成されている。
次に、上記したような構成のフィルム巻取装置1による動作を説明する。
まず、フロントローラ4およびバックローラ5を駆動手段30により図1の矢印で示すように反時計回りに回転(正回転という)させる。これにより、巻芯3が図1において時計回りに従動回転させられることになって、この巻芯3にフィルム2が巻き取られることになる。
この巻き取り運転の進行に伴い、図2に示すように、巻芯3が満巻き状態になると、巻き取り運転を一時的に停止して、当該満巻き状態の巻芯3を新たな巻芯3と入れ替える。
詳しくは、プレスローラ7を図3に示すように持ち上げることにより満巻き状態の巻芯3から離してから、フロントローラ4および第2放出ローラ23を図3の二点鎖線で示すようにそれぞれ持ち上げる。
このようにしてフロントローラ4を持ち上げると、前記満巻き状態の巻芯3が図3において左側に押されることになって、当該巻芯3が巻取位置から退避位置へ向けて案内路21上を斜め下向きに転動させられるようになる。この巻芯3が第2放出ローラ23に受け止められて停止すると、図4に示すように、フロントローラ4および第2放出ローラ23を元の位置に戻す。これにより、前記満巻き状態の巻芯3が第1、第2放出ローラ22,23の間の上側に配置されることになる。
引き続いて、第1、第2放出ローラ22,23を図4において反時計回りに回転(正回転という)させて、その上に配置されている満巻き状態の巻芯3を従動回転させることによって、当該巻芯3に巻き掛けられているフィルム2および案内路21上のフィルム2の弛みを取る。
この後、フロントローラ4とバックローラ5との間の巻き取り位置に新たな巻芯3を配置する。
詳しくは、巻芯供給手段10のホルダ11の先端から1つの巻芯3を斜め下向きに転がすことにより保持部材12のV字形状部12bに載せてから、図4に示すように、アーム13を下向きに回動させることにより保持部材12をフロントローラ4とバックローラ5との間の上側近傍にまで下げる。その過程において、アーム13が図4に示すように水平姿勢になったときには、保持部材12を図4の矢印方向に回動開始させることにより、アーム13が斜め下向き姿勢になり始めてから保持部材12のV字形状部12bに載せている巻芯3が落ちることを防止する。
こうして、アーム13が所定姿勢になると、その回動が停止されることになって、押さえローラ14が図5に示すように案内路21の上面にフィルム2越しに当接されることになる。これにより、押さえローラ14でもってフィルム2が案内路21に押し付けられるので、フィルム2が動かない状態になる。
この状態において、切断装置24によりフィルム2を切断してから、保持部材12を図6の矢印で示すように前下がり姿勢に回動復帰させると、押さえローラ14が案内路21から離れるように上昇することになる。これにより、保持部材12のV字形状部12bに載せている巻芯3が図6に示すようにフロントローラ4とバックローラ5との間へ向けて転がり落ちてフロントローラ4とバックローラ5との間のフィルム2上に載せられることになる。
このようにしてから、第1、第2放出ローラ22,23を図6の矢印で示すように反時計回りに回転(正回転という)させることによって、その上に配置されている満巻き状態の巻芯3を時計回りに従動回転させると、当該巻芯3にフィルム2の巻尻(巻き取り終り側の切断端)が巻き付けられることになる。
その一方で、フロントローラ4およびバックローラ5を図7の矢印で示すように時計回りに所定角度だけ回転(逆回転という)させてフィルム2を巻き戻すことにより、当該フィルム2の切断端を巻き付け部材81の孔81aの上に配置させる。このとき、新たな巻芯3は図7において反時計回りに従動回転させられるので、フィルム2が皺になることはない。
この後、アーム13を上向きに回動復帰させることにより保持部材12を巻芯供給手段10のホルダ11の近傍に戻してから、前記切断したフィルム2の切断端(先端)を前記新たな巻芯3に巻き付ける。
詳しくは、前記巻き付け部材81の内部空間を圧力調整手段82でもって負圧にすることにより、図7に示すように巻き付け部材81の孔81aに前記フィルム2の切断端を吸着させる。
この状態において、巻き付け手段8のアーム83を図8の二点鎖線矢印で示すように回動させることによって、巻き付け部材81を新たな巻芯3を越えてフロントローラ4の上側の所定位置にまで移動させることにより、新たな巻芯3の外周にフィルム2を覆い被せるようにして巻き付ける。
この状態において、前記巻き付け部材81の内部空間に圧力調整手段82でもってエアを瞬時供給することにより、当該巻き付け部材81の孔81aからそれに吸着させていたフィルム2の切断端を離す。これにより、フィルム2の切断端が新たな巻芯3においてフロントローラ4寄りの部位に向かうようになる。
この後、図9に示すように、巻き付け手段8のアーム83を回動復帰させてから、押し込み手段9のアーム92を回動させることによって押し込み部材91の先端を巻芯3においてフロントローラ4寄りの部位へ接近させて、当該押し込み部材91の先端でフィルム2の切断端を巻芯3においてフロントローラ4寄りの部位に沿わせるように押し付ける。
引き続いて、押し込み部材91の先端でフィルム2の切断端を巻芯3においてフロントローラ4寄りの部位に沿わせるように押し付けた状態のまま、フロントローラ4およびバックローラ5を図10の矢印で示すように瞬時において時計回りに回転(逆回転という)させることによりフロントローラ4と新たな巻芯3との間の弛みを取り、押し込み手段9のアーム92を回動復帰させる。この後、タッチローラ6をフロントローラ4から一時的に引き離してから、タッチローラ6を再度フロントローラ4にフィルム2越しに当接させる。
このようにしてから、フィルム2の巻き取り運転を再開する。つまり、プレスローラ7を新たな巻芯3にフィルム2越しに押し付けてから、フロントローラ4およびバックローラ5を正回転させることにより、巻芯3を図1の時計回りに従動回転させて当該巻芯3にフィルム2を巻き取らせる。
以上説明したように本考案を適用した実施形態のフィルム巻取装置1によれば、巻芯3にフィルム2の先端(または切断端)を巻き始めるにあたって、フィルム2の先端を巻き付け部材81に吸着することにより皺や折れが発生しないように固定しておいて、この巻き付け部材81に吸着されたフィルム2を巻芯3に覆い被せるように巻き付け部材81を動かし、押し込み部材91でもって前記フィルム2の先端を巻芯3においてフロントローラ4寄りの部位に押し付けることができる。
これにより、巻芯3にフィルム2の先端に皺や折れを発生させることなく巻き始めることができるようになるから、従来例で指摘したような巻芯3に巻き取ったフィルム2のロスを抑制または防止できるようになる。
なお、本考案は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
上記実施形態では、フロントローラ4およびバックローラ5を駆動側として巻芯3を従動側とする場合を例に挙げているが、本考案はこれのみに限定されるものではなく、例えば巻芯3を駆動側とすることも可能である。
詳細に図示していないが、巻芯3を駆動軸に取り付け、フロントローラ4およびバックローラ5を従動側として前記巻芯3に弾性的に付勢するように構成するとともに、巻芯3に対するフィルムの巻き取りが進行して巻芯3の外径寸法が増大するに従い自動的にフロントローラ4およびバックローラ5を前記付勢力に抗して前記駆動軸から離れるように構成することができる。
この場合であっても、前記新たな巻芯3にフィルム2の先端(切断端)を巻き始めるときの処理については上記実施形態と同様にすることができ、上記実施形態と同様の作用、効果が得られる。
本考案は、フィルムの先端を巻芯に巻き付けて、前記巻芯を回転させることにより前記フィルムを巻き取るフィルム巻取装置に好適に利用することができる。
1 フィルム巻取装置
2 フィルム
3 巻芯
4 フロントローラ(上流側ローラ)
5 バックローラ(下流側ローラ)
8 巻き付け手段
81 巻き付け部材
81a 孔
82 圧力調整手段
83 アーム
83a 基端
84 駆動手段
9 押し込み手段
91 押し込み部材
92 アーム
92a 基端
93 駆動手段
30 駆動手段

Claims (6)

  1. フィルムの先端を巻芯に巻き付けて、前記巻芯を回転させることにより前記フィルムを巻き取るフィルム巻取装置であって、
    前記フィルムの供給方向の上流側と下流側とに隣り合わせに配置されかつ前記巻芯に前記フィルムを押し付けるための上流側ローラおよび下流側ローラと、
    前記巻芯に前記フィルムの先端を巻き付けるための巻き付け手段とを含み、
    前記巻き付け手段は、巻き付け部材に前記フィルムの先端を吸着した状態で当該フィルムを前記巻芯に覆い被せるように前記巻き付け部材を前記上流側ローラ側に動かして、この巻き付け部材からそれに吸着させている前記フィルムの先端を離して前記巻芯において前記上流側ローラ寄りの部位へ向かわせるように構成されている、ことを特徴とするフィルム巻取装置。
  2. 請求項1に記載のフィルム巻取装置において、
    前記巻き付け手段は、前記巻き付け部材に前記フィルムの先端を吸着する状態または前記巻き付け部材に吸着されたフィルムの先端を離す状態にするための圧力調整手段と、
    前記巻き付け部材に前記フィルムの先端を吸着した状態で当該フィルムを前記巻芯に覆い被せるように前記巻き付け部材を動かすための駆動手段とを含む、ことを特徴とするフィルム巻取装置。
  3. 請求項1または2に記載のフィルム巻取装置は、
    前記巻芯に覆い被せた前記フィルムの先端を前記巻芯において前記上流側ローラ寄りの部位に押し付けるための押し込み手段をさらに含む、ことを特徴とするフィルム巻取装置。
  4. 請求項3に記載のフィルム巻取装置において、
    前記押し込み手段は、薄肉板状の押し込み部材と、この押し込み部材を先端側に支持するアームと、このアームの基端を支点として当該アームを回動させることにより前記押し込み部材を前記巻芯において前記上流側ローラ寄りの部位へ接近させる駆動手段とをさらに含む、ことを特徴とするフィルム巻取装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のフィルム巻取装置は、
    前記上流側ローラおよび前記下流側ローラをその中心軸周りに回転駆動するための駆動手段と、
    前記巻芯を前記上流側ローラおよび前記下流側ローラに押し付けるためのプレスローラとをさらに含む、ことを特徴とするフィルム巻取装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のフィルム巻取装置は、
    前記下流側ローラにおいて前記上流側ローラと反対側の退避位置へ向けてフィルム満巻き状態の巻芯を転動させながら案内するための案内路と、この案内路の途中に設けられて前記フィルムを切断するための切断装置とをさらに含み、
    前記上流側ローラと前記下流側ローラとが横並びに配置され、前記巻芯は前記上流側ローラと前記下流側ローラとの間の上側に載せられていて、前記巻き付け部材は前記下流側ローラと前記案内路の入口との間の位置に配置されていて、
    前記巻き付け手段は、前記満巻き状態の巻芯を前記退避位置に移動させた状態で前記フィルムを切断してから、当該フィルムの切断端(先端)を前記巻き付け部材に吸着させて当該巻き付け部材を前記上流側ローラの上側位置へ移動させる、ことを特徴とするフィルム巻取装置。
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CN113555644A (zh) * 2021-07-16 2021-10-26 中材锂膜有限公司 一种改善锂电池隔膜涂覆膜膜面褶印的方法
JP7216783B1 (ja) 2021-09-23 2023-02-01 比奈鉄工株式会社 ログ押さえ機構を備えた巻取機

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