JP3200198B2 - 超電導磁石 - Google Patents

超電導磁石

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JP3200198B2 JP27978792A JP27978792A JP3200198B2 JP 3200198 B2 JP3200198 B2 JP 3200198B2 JP 27978792 A JP27978792 A JP 27978792A JP 27978792 A JP27978792 A JP 27978792A JP 3200198 B2 JP3200198 B2 JP 3200198B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気浮上式鉄道の車両
走行用或いは核磁気共鳴イメージング(MRI)等に用
いられる超電導磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気浮上式鉄道或いは核磁気共鳴イメー
ジング(MRI)等に用いられる超電導磁石は、超電導
線を多数回整列密巻きに巻込んだ超電導コイルを極低温
の容器である内槽に収容したものであり、この超電導コ
イルに電流を流す事により強力な磁界を発生させてい
る。
【0003】この超電導コイルは、長時間にわたり一定
の電流を流し続ける必要があるため永久電流モードで使
用される。永久電流モードとは、超電導コイルを閉ルー
プにして電流を閉込めるようにした状態である。
【0004】超電導コイル及びその永久電流モードにつ
いて図7〜図10を参照して説明する。
【0005】超電導コイル1に電流を通電するには、ま
ず、超電導磁石2に対し、外部の電源3と外部パワーリ
ード線4を接続する。永久電流スイッチ5をOFF状態
にして、外部電源3から外部パワーリード線4及び超電
導磁石内部のパワーリード線6を経て、超電導コイル1
に電流を通電する(図7)。
【0006】規定の電流値に達した後、永久電流スイッ
チ5をON状態にすれば、電流は超電導コイル1と永久
電流スイッチ5の間で閉ループとなり、パワーリード線
6には電流は流れなくなる(図8)。この後、外部電源
3と外部パワーリード線4を取り外し、超電導磁石は永
久電流モードを維持して通電状態になる。
【0007】ところで、通常、パワーリード線4、6に
は、超電導線、銅等の導電性の優れた材料を使用する。
【0008】磁気浮上式鉄道に使用する超電導コイル1
には、外部から電流を通電するための永久電流スイッチ
5及びパワーリード線6を図に示す如き構成で接続配置
する(図9、図10)。
【0009】磁気浮上式鉄道に使用する超電導コイル1
は、銅を安定化母材とする超電導線をレーストラック形
状に整列密巻に多段数に巻いて、モールドしている。こ
のモールドした超電導コイル1を複数個のライナ7、支
持具8を介して極低温容器である内槽9に収容し、この
内槽9の中に冷却剤として液体ヘリウムを満たし、超電
導コイル1を超電導状態に維持する。
【0010】支持具8は通常非磁性で、剛性の高いステ
ンレス鋼でできている。この支持具8を超電導コイル1
に直接固定すると、ステンレス鋼の摩擦係数が大きいた
め超電導コイル1と支持具8の接触面で発生するずれに
より、大きな摩擦熱を生じ、この熱が液体ヘリウムで吸
収しきれず超電導線1に伝わると、超電導破壊を起こし
てしまう恐れがある。
【0011】この摩擦発熱を緩和するため、支持具と超
電導コイルの間に摩擦係数の低い材料で作られたライナ
7を介在させている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】磁気浮上式鉄道に使用
する超電導コイル1は、外部より大きな振動エネルギを
受ける。この振動の影響により、ライナ7と超電導コイ
ル1間で摩擦熱が発生する。ライナ7は低摩擦係数の材
料を使う事により、その発熱量は小さく抑えられている
が、その熱量が液体ヘリウムの冷却能力以上となった場
合、超電導コイル1の臨界温度を超えて超電導破壊を起
こしてしまう恐れがある。
【0013】本発明では、振動エネルギによってライナ
と超電導コイル間に発生する摩擦熱が超電導コイル内部
の超電導線に伝わりにくい構造となし、超電導コイルが
超電導破壊を起こす温度に達するのを未然に防ぎ超電導
コイルの安定性を向上させる事を目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、
1の発明は、整列密巻の多段層で、且つ、レーストラッ
ク状に形成した超電導コイルを、支持具を介して極低温
の内槽に収容してなる超電導磁石において、前記超電導
コイルの少なくとも巻始め端或いは巻終り端に一層分巻
き込んだパワーリード線が接続され、その接続されたパ
ワーリード線の一層巻きの巻線間に銅線或いは超電導線
を巻込んだことを特徴とする第2の発明は、同じく整
列密巻の多段層で、且つ、レーストラック状に形成した
超電導コイルを、支持具を介して極低温の内槽に収容し
てなる超電導磁石において、前記超電導コイルの少なく
とも巻始め端或いは巻終り端に一層分巻き込んだパワー
リード線が接続され、その接続されたパワーリード線と
前記超電導コイルとの接続部に更にコイル口出し線が接
続され、これら接続されたパワーリード線、超電導コイ
ル及びコイル口出し線を一体にモールドしたことを特徴
とする。
【0015】
【作用】超電導コイルは、閉ループで電流を閉じ込め、
永久電流モード使用される。従ってこの状態において
は、パワーリード線には、電流は流れない。
【0016】そこで、上記第1の発明では、超電導コイ
ルの少なくとも巻始め端或いは巻終り端に一層分巻き込
んだパワーリード線が接続され、その接続されたパワー
リード線の一層巻きの巻線間に銅線或いは超電導線が巻
込まれたので、超電導コイルと支持具間に発生する摩擦
熱は、パワーリード線、及び銅線或いは超電導線に吸収
され、超電導コイルへの熱侵入低減される。また上記
第2の発明では、同じく超電導コイルの少なくとも巻始
め端或いは巻終り端に一層分巻き込んだパワーリード線
が接続されるとともに、その接続されたパワーリード
線、超電導コイル及びコイル口出し線が一体にモールド
されたので安定性がより向上し、超電導コイルと支持具
間の摩擦熱発生は軽減されるが、仮に摩擦熱が発生した
としても、パワーリード線に吸収され、超電導コイルへ
の熱侵入は低減される。
【0017】
【実施例】本発明を図1〜図2に示す実
施例に基づいて説明する。
【0018】図1及び図2(a),(b)に示すよう
に、超電導コイルの始・終端に超電導コイル1の口
出し線10とパワーリード線6とが夫々接続されるとと
もにその接続されたパワーリード線6の一層分が超電
導コイル1の内・外層面に巻き込まれ、その巻き込み後
のモールドにより、パワーリード線6は接続された口出
し線10及び超電導コイルともに一体にモールド
る。
【0019】このように、モールドされた超電導コイル
1の内・外層表面は、導電性及び熱伝導性とも良好な銅
材又は銅を母材とする超電導線を使用したパワーリード
線6を整列密巻により構成され、その内側のパワーリー
ド線6の接続部13でパワーリード線6と超電導コイル
口出し線10とが超電導コイル1と接続され、更に、そ
の内側に超電導コイル1が多数回整列密巻きされた状態
となる。
【0020】パワーリード線6を内・外周に整列密巻き
するには、2通りの方法がある。一つは、パワーリード
線6を単純にコイル状に整列密巻きする方法(図3)で
ある。ただし、コイル状に巻かれている為、通電時パワ
ーリード線6に電流が流れた場合、磁界が発生する。
【0021】この構成で使用上特に問題は無いが、磁界
を発生しない構造とする場合は、もう一つの方法として
図4に示すように隣接するパワーリード線6の電流の方
向(矢印)が逆になるように折り曲げて巻き込めば(無
誘導巻き)磁界は発生しなくなる。
【0022】このような構成により、振動エネルギによ
ってライナ7と超電導コイル1間に発生する摩擦熱は、
熱伝導性の良いパワーリード線6へ放散され、パワーリ
ード線6の温度が上昇する。パワーリード線6と超電導
コイル1は、常時冷却剤の液体ヘリウムにより冷却され
ているので、時間がたつにつれて、パワーリード線6の
温度は下降していく。
【0023】このように外部からの振動エネルギによつ
て生ずる摩擦熱は、パワーリード線6に放散されるの
で、超電導コイル1の温度上昇は大幅に低減し、従来よ
り超電導破壊を起こし難くなる。
【0024】本発明の他の実施例について説明する(図
5参照方)。
【0025】パワーリード線6と並列に超電導コイル1
とは独立した銅線又は、超電導線12をパワーリード線
間に介在させて超電導コイルを構成する。このようにし
ても作用、効果共に上記同様である。
【0026】さらに、他の実施例(図6)として、永久
電流スイッチ5を超電導コイル1の中央配置とし全体の
配置のスペースファクタを向上させる。
【0027】
【発明の効果】本発明により、外部からの振動エネルギ
によりライナと超電導コイル間に発生する摩擦熱は、パ
ワーリード線へ放散し、超電導コイルへ伝わる摩擦熱を
低減させる事ができる。
【0028】これにより、超電導コイルは、以前より超
電導破壊を起こし難くなり安定性の向上した超電導コイ
ルとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超電導コイルの断面図、
【図2】(a)−本発明による超電導磁石の構成断面
図、(b)−(a)の電気的構成図、
【図3】図2(a)の斜視図、
【図4】本発明の他の実施例による超電導磁石の斜視
図、
【図5】本発明の更に他の実施例による超電導磁石のコ
イル部分断面図、
【図6】本発明の第三の他の実施例の構成断面図、
【図7】従来の超電導磁石の電気的構成図、
【図8】図7の動作説明図、
【図9】従来の超電導磁石の構成図、
【図10】図9の部分斜視断面図である。
【符号の説明】
1…超電導コイル 2…超電導磁石 3…外部電源 4、6…パワーリード線 5…永久電流スイッチ 9…内槽 7…ライナー 8…支持具 9…内槽 12…(熱吸収用)銅線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山根 達視 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (56)参考文献 特開 昭49−69289(JP,A) 特開 平1−96971(JP,A) 特開 昭58−119611(JP,A) 特開 昭55−77108(JP,A) 実開 昭62−91406(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 39/04 H01F 6/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整列密巻の多段層で、且つ、レーストラ
    ック状に形成した超電導コイルを、支持具を介して極低
    温の内槽に収容してなる超電導磁石において、 前記超電導コイルの少なくとも巻始め端或いは巻終り端
    に一層分巻き込んだパワーリード線接続され、その
    されたパワーリード線の一層巻きの巻線間に銅線或い
    は超電導線を巻込んだことを特徴とする超電導磁石。
  2. 【請求項2】 整列密巻の多段層で、且つ、レーストラ
    ック状に形成した超電導コイルを、支持具を介して極低
    温の内槽に収容してなる超電導磁石において、 前記超
    電導コイルの少なくとも巻始め端或いは巻終り端に一層
    分巻き込んだパワーリード線が接続され、その接続され
    たパワーリード線と前記超電導コイルとの接続部に更に
    コイル口出し線が接続され、これら接続されたパワーリ
    ード線超電導コイル及びコイル口出し線を一体にモー
    ルドしたことを特徴とする超電導磁石。
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