JP3200110U - ダイヤフラム型聴診器 - Google Patents

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Abstract

【課題】雑音に紛れていても目的とする聴診音を鮮明にとらえることができるダイヤフラム型聴診器を提供する。【解決手段】高さ方向に扁平な有底筒状をなし内側に集音領域8を画定する金属製のチェストピース本体の開口部分に、リング6によってダイヤフラム7を張設したチェストピース2を備えたダイヤフラム型聴診器であり、ダイヤフラム7は、伸展性材料で構成され中央に円形の貫通孔が設けられた弾性膜15と、弾性膜の貫通孔を被覆するように接触面裏面側から貼付され、弾性膜よりも高剛性の材料で構成された振動板16とを備える。チェストピースは、リング6によって弾性膜15を全周にわたり径方向に伸張するようにダイヤフラムを固定する。【選択図】図3

Description

本考案は、チェストピースにダイヤフラムを備えたダイヤフラム型聴診器に関する。
一般に、聴診器は、患者の心拍音を捕捉するためのチェストピースと、チェストピースに接続されチェストピースによって捕捉された心拍音を導く導管と、導管に接続され、イヤーチップを備えた耳管とを備えている。チェストピースは種々の構成のものがあり、ベル型とダイヤフラム型の採音部を有するものに大別され、1つのチェストピースに双方の構成の採音部を備えたものも知られている。
ダイヤフラム型のチェストピースは、採音部の患者胸部などに接する部分に合成樹脂製の膜を備えており、これが心拍音などによって振動し、導管を通って使用者に伝達される。
しかし、ダイヤフラム型のチェストピースは、ダイヤフラムの材質や硬さによって診断部位の音及び振動を忠実に再現できず良く聞こえないという問題があった。
この問題を解消するため、特許文献1(2012−249995号公報)は、ダイヤフラムの内部又は外部に芯材を使用することで特定の周波数の音を遮断して、当該芯材を配したダイヤフラムで当該ダイヤフラムを通過した音を増幅させる聴診器を開示する。
また、特許文献2(特開2007−61284号公報)は、ダイヤフラムの表面に突起を設け、小さい面積の突起で取得した心拍音をイヤーチップにまで伝達させることができる聴診器を開示する。
また、特許文献3(特表2001−510699号公報)には、チェストピースに取り付けるゴムキャップから構成された保護隔膜が記載されており、このゴムキャップを聴診器のダイヤフラム又は管状円錐体の上からかぶせることで、聴診器を直接患者に接触させることを防止して衛生保護を図る技術が開示されている。
特開2012−249995号公報 特開2007−61284号公報 特表2001−510699号公報
しかし、特許文献1の聴診器は、特定波長の音を遮断するものの、当該遮断される音が聴診の目的となる音であるとは限らず、診察の目的となる聴診音が聞こえにくくなるという問題があった。また、一般に、大径のチェストピースを使用することで、捕捉できる音量は増えるが、血流音や患者の微動などによって生じる常時発生している聴診の目的とならない雑音まで大きくなるため、特定の心拍音などの目的とする聴診音が背景雑音に紛れて聴き取りにくくなるという問題もあった。
また、特許文献2の聴診器は、ダイヤフラムの表面に設けられた突起を介して取得した心拍音(振動)をダイヤフラムで増幅させるものであるが、突起が設けられているためにダイヤフラムの振動が阻害され、聴診音を鮮明にとらえることができないという問題があった。
さらに、特許文献3の聴診器は、既存の聴診器のダイヤフラムに重ねてゴムキャップを取り付けるため、ダイヤフラムの振動を阻害し、聴診音が聞こえにくくなるという問題があった。
したがって、本考案が解決しようとする技術的課題は、聴診音を鮮明にとらえることができるダイヤフラム型聴診器を提供することである。
本考案は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成のダイヤフラム型聴診器を提供する。
本考案の第1態様によれば、チェストピース本体の開口部分にリングによってダイヤフラムを張設したチェストピースを備えたダイヤフラム型聴診器において、

前記ダイヤフラムは、伸展性材料で構成された弾性膜と、前記弾性膜の接触面側表面の中央部分に配置された前記弾性膜よりも高剛性の材料で構成された振動板とを備え、
前記チェストピースは、前記リングによって前記弾性膜を全周にわたり径方向に伸張するように前記ダイヤフラムを固定することを特徴とする、ダイヤフラム型聴診器を提供する。
本考案の第2態様によれば、前記弾性膜は、中央に円形の貫通孔が設けられており、前記振動板は、前記貫通孔を被覆するように前記接触面裏面側から貼付されることを特徴とする、第1態様のダイヤフラム型聴診器を提供する。
本考案の第3態様によれば、前記弾性膜の貫通孔は、前記弾性膜の外径に対し90%以下の径寸法に構成されていることを特徴とする、第2態様のダイヤフラム型聴診器を提供する。
本考案の第4態様によれば、前記ダイヤフラムは、前記弾性膜がゴムで構成され、前記振動板が合成樹脂板で構成されていることを特徴とする、第1から第3態様のいずれか1つのダイヤフラム型聴診器を提供する。
本考案の第5態様によれば、前記チェストピース本体は、開口部分に全周にわたって設けられる環状突部を有し、
前記リングは、内縁が前記環状突部の外径側に配置されるように構成されていることを特徴とする、第1から第4態様のいずれか1つのダイヤフラム型聴診器を提供する。
本考案の第6態様によれば、前記リングは、前記チェストピース本体の開口部外周面に設けられたネジ溝と螺合するように構成されていることを特徴とする、第5態様のダイヤフラム型聴診器を提供する。
本考案の第7態様によれば、前記環状突部は、前記チェストピースの組み立て時において、前記リングの下面よりも高くなるように構成されていることを特徴とする、第5又は第6態様のダイヤフラム型聴診器を提供する。
本考案によれば、患者の皮膚に軽く接触して心音・心雑音・肺音や、血圧測定における血管振動音を聴取する。チェストピースのダイヤフラム部分をゴム等の伸展性材料で構成された弾性膜と、弾性膜より高剛性の振動板を一体化させることで、患者に冷たい触感を与えることがなく、実際に聞こえる聴診音を増大させることができる。また、心音・心雑音、および呼吸音を原音のまま聴くことができ、診断の精度を高めることができる。
また、上記構成のチェストピースは、心音・心雑音、および呼吸音が低減・変調することなく、自然な聴診音として聴くことができる。
さらに、チェストピースのダイヤフラムを、例えば、エチレン・プロピレン等のゴムで構成された弾性膜とテトロン・プラスチックで構成された振動板を具備した構成とし、リング部分を締めることにより、外径部分が伸展し、張力が増して振動する結果、実際に聴こえる心音・心雑・肺音・腹音などの目的の聴診音を増幅させることができる。
本考案の実施形態にかかる聴診器の構成を示す模式図である。 図1の聴診器に用いられるチェストピースの構成を示す組み立て分解斜視図である。 図1の聴診器に用いられるチェストピースの構成を示す断面図である。 図1の聴診器に用いられるチェストピースをダイヤフラム側からみた構成を示す図である。 図1の聴診器に用いられるチェストピースの周縁部分の構成を示す拡大断面図である。 本実施形態にかかる聴診器と従来の聴診器を用いた聴診音を周波数特性測定装置により音響分析した結果を示すグラフである。
以下、本考案の一実施形態に係るダイヤフラム型聴診器について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるダイヤフラム型聴診器の全体概略図である。図1において、ダイヤフラム型聴診器1は音源から音を採取するためのチェストピース2と、チェストピース2に接続され採取された音を伝達する導管3と、導管3から伝達された音を聴者の左右の耳に導く耳管4を備える。
本実施形態では、導管3及び耳管4は、一般的な聴診器に広く用いられている耳管をそのまま使用することができる。
図2は、チェストピースの組み立て分解斜視図であり、図3は、チェストピースの構成を示す断面図である。図4は、チェストピースをダイヤフラム側からみた構成を示す図である。図5は、チェストピースの周縁部分の構成を示す拡大断面図である。
チェストピース2は、図2の組み立て分解斜視図に示すように、チェストピース本体5と、チェストピースに螺合するリング6と、リング6によってチェストピース本体5に張設されるダイヤフラムとを備える。
チェストピース本体5は、高さ方向に扁平な有底筒状をなし内側に集音領域8を画定するベル部分5aとベル部分5aの上面に設けられた接続管挿入部5bとが一体的に構成された金属製の部材である。ベル部分5aの集音領域8は、中心部分が深く外側に向かうにつれて徐々に浅くなるように構成されている。このような形状とすることによって、集音領域8の内部で聴診音が反響し、より大きな聴診音とすることができる。
集音領域8の上面中央部分には集音孔9が開口しており、高さ方向に伸びて接続管挿入部5b内で屈曲して側面に開口する。接続管挿入部5b側の集音孔9の開口には、接続管10が挿入して接続されており、接続管10に導管3を挿入することによりチェストピース2により捕捉された聴診音を導管3に伝達する。
集音孔9の屈曲部分9aは、その屈曲角度が鈍角となるように構成され、集音領域8の底壁の開口通位置における法線に対して傾斜するように開口する。この集音孔9の形状により、集音領域内で反響した聴診音をより効率よく接続管10に送り込むことができる。接続管10は導管3に接続される。チェストピース2により採取された聴診音は、接続管10導管に伝達され、耳管4により聴者の左右の耳に導かれる。
ベル部分5aの開口部周縁11の外周側には、リング6を螺合するためのネジ溝12が設けられている。また、開口部周縁11の下面には、全周にわたって設けられる環状リブ12が設けられている。環状リブ13は、リング6によってダイヤフラム7をベル部分5aの開口部に張設するためのものであり、具体的な形状については後述する。
本実施形態において、ベル部分5aの外径寸法は、45mmであり、集音領域8は38mmに構成されており、一般的に広く用いられている聴診器(外径:45〜50mm)や、国際的に汎用されているリットマン聴診器(50mm)よりも若干小さめに構成されている。
リング6は、チェストピース本体5に設けられているネジ溝12と螺合するネジ溝14を内面側に備えており、ベル部分5aの開口部分に配置されたダイヤフラム7をチェストピース本体5に固定するための部材である。リングの下面6a側は、ベル部分5aの開口部分周縁11に重なるように構成されており、当該下面とベル部分5aの開口部分周縁11でダイヤフラム7を挟持することによりダイヤフラム7の周縁部分を固定する。
なお、リングの下面6aの内径寸法は、開口部周縁11の下面に設けられている環状リブ13よりも大きく構成されており、図5に示すように、リング6とチェストピース本体5とが組み合わされた場合には、リング6の下面6aの内径側に環状リブ13が配置される。また、環状リブ13の高さ寸法は、リングの下面6aよりも1mm高くなるように構成されており、後述するダイヤフラム7固定時に、ダイヤフラムの膜面とリング6の下面6aとが略同じ高さになるように構成されていることが好ましい。
ダイヤフラム7は、エチレン・プロピレンゴム製の弾性膜15とテトロン・プラスチックの振動板16とが貼り合わされた構成である。振動板16は、弾性膜15の患者接触面側に位置するように設けられる。
弾性膜15は、中央に円形の貫通孔17が設けられており、当該貫通孔を閉塞するように振動板16を接触面裏面側から貼り合わせる。本実施形態において、弾性膜15に使用されるゴム膜は、厚みが0.25mmのものが使用されており、中央に設けられている貫通孔17の孔径は20mmである。
本実施形態において、貫通孔17の孔径は弾性膜15の外径寸法に対して、90%以下、好ましくは、70%以下、さらに好ましくは50%以下程度の径寸法に構成されている。貫通孔17をこの範囲を超えて構成すると、後述する弾性膜15の振動に影響を及ぼすため、聴診音が確認しにくくなる。
振動板16は、弾性膜15を構成するゴム材料よりも高剛性のテトロンで構成された外径24mmの合成樹脂板であり、周縁部分2mmを接着しろとして、弾性膜15の貫通孔17(孔径20mm)を閉塞するように集音領域8側から接着することで、貫通孔17の部分が接触面側に露出するように弾性膜15と貼り合わされる。
本実施形態のダイヤフラム型聴診器で使用されるダイヤフラムは、外周部分が伸展性の高いゴム製で構成されているため、リング6による固定時において、周方向に展伸して張力が加えられた状態でチェストピース本体5に張設される。すなわち、上下反転して周縁部分11を上側に向けたチェストピース本体5の環状リブ13の上にダイヤフラム7を載置し、ダイヤフラム7をリング6の内側に納めるようにリング6をチェストピース本体5に螺合する。上記のように、リング6の下面6aは環状リブ13よりも大径かつ低くなるように構成されているため、環状リブ13よりも外径側の周縁部分11によって、ダイヤフラム7が挟持され、さらにリングが増し締めされることにより、ダイヤフラムの周縁部分が全周にわたって径方向外側に引っ張られ、展伸する。これによりダイヤフラム7に張力が与えられ、緊張した状態でチェストピース本体5に固定される。
したがって、捕捉した聴診音の振動により、ゴム膜で構成された弾性膜が効率よく振動し、実際に聴こえる聴診音を増大させることができ、低周波から高周波の広い音域に亘って音質を変えることなく聴診を可能であり自然な聴診音を聴くことができる。すなわち、伸展性材料で構成された弾性膜15は、比較的硬いダイヤフラムと異なり周囲を固定したとしても、当該固定の影響が全体に及ぶことなく、振動が阻害されることがないため、聴診音を小さくすることがない。また、振動板16を弾性膜15の接触面側に貼付することで、音の周波数分布を変えることができる。さらに、例えば振動板16は、高齢患者や非常に痩せている人などの場合には肋骨が膜面を圧迫して聞こえにくくなるという問題を解消し、中央の振動板16によって聴診音を効率よく捉えることができる。
また、使用時に患者の皮膚に軽い圧を加え、心音・心雑音を聴取することができ、患者を精神的に安定させ、緊張による心音の変化防止が期待でき子どもの聴診時などにも効果がある。さらに、チェストピースがゴムで構成されているため、患者の患部に冷たい感触を与えることがない。
本考案の実施形態にかかる聴診器と従来から広く用いられている膜面型の聴診器を用いて聴診音の音響特性を測定した。実験に用いた聴診器は、図2に示すチェストピースを備えた聴診器を実施例とし、サスペンデッド型リットマン聴診器(リットマン社製A1A25861)比較例とした。
(音響特性実験)
実験条件は、周波数を変更可能な音源に実施例及び比較例のチェストピースを、聴診器特性試験装置(ケンツメディコ製)による方法(周波数は20Hz〜1000Hz)と、チェストピースを直接人体胸部に当て、耳管を通して聞こえる聴診音を周波数特性測定装置により、音響分析した。測定した周波数は、20Hz〜300Hzまでとした。
測定結果を図6に示す。図6は、横軸に周波数、縦軸に音響特性単位を取ったグラフである。理想的な聴診器は、音響特性が各周波数で、さほど変化がないものであるといわれるが、実際の聴診器では周波数に応じてグラフに示すように音響特性が変化する。
図6に示すように、本実施形態の聴診器は、低周波領域では従来から用いられている膜面型リットマン聴診器とほぼ同等の音響特性を有することが分かる。すなわち、100Hz以下の低周波領域においては、余り変わらない特性を有している。しかし、全音領域で音量が増幅され、聴診が容易となった。特に、高周波域でも、従来の聴診器と較べて音響特性単位が大きくなっており、音響特性が優れていることが分かった。
(官能試験)
従来から広く用いられている膜面型の聴診器および本考案にかかる聴診器の性能を比較するため、心臓病患者シミュレータ(株式会社京都科学製)により発生する心音を心尖部位における聴診しにて、合計13名の医師(循環器専門医8名、一般内科医5名)により聴こえ方の官能試験を行った。
本実施例にかかる聴診器(内径43mm、深さ2mm)に黒色エチレン・プロピレンゴム(0.5mm)と、シリコンゴム(0.8mm、0.5mm)及び膜面型リットマン聴診器(リットマン社製:A1A25816=サスペンデッド型チェストピースで内径45mm、深さ2mm)を交互に替え、各聴診器の性能比較を行った。その結果、低音領域(20〜40Hz)では差がないことが分かった。しかし、音量は全音領域において約2倍の大きさで聴くことができた。
その結果、13名の医師全員が、エチレン・プロピレンゴムとテトロン・プラスチック製の振動板を具備した本実施形態のチェストピースを用いた聴診器の方が、従来の膜面型聴診器よりも、音量も大きく、音質が極めて清澄であると評価した。これはエチレン・プロピレンゴムの振動による効果と考えられる。
上記の通り、本考案の聴診器によれば、広い周波数帯において音響特性に優れたものとすることができ、患者の患部に冷たい感触を与えることがないという効果を有する。
以上説明したように、本実施形態にかかるダイヤフラム型聴診器によれば、ダイヤフラムに自然な振動を発生させることができ、大きく捕捉されるべき聴診音を増幅して確認することができる。また、本実施形態では、従来の聴診器に較べて小径のものを使用しているため、聴診雑音を捕捉が少なく、目的とする聴診音を際だたせて確認することができる。
なお、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。例えば、チェストピースやダイヤフラムの大きさに関する具体的数値は一例にすぎず、用途や使用者に応じて適宜変更することができる。
また、ダイヤフラムを構成する弾性膜は、中央に貫通孔が設けられている構成に限定されるものではなく、弾性膜の中央部分に振動板が接触面側から貼付されている構成であってもよい。この構成によっても、接触面側に位置する振動板の周囲に伸展性の弾性膜を有することにより、ダイヤフラムの振動を許容し、目的とする聴診音を際だたせて確認することができる。
さらに、ダイヤフラムに径方向の張力を加えるための具体的構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の構成を採用することができる。
本考案の聴診器は、医療用聴診器として広く利用することができる。
1 ダイヤフラム型聴診器
2 チェストピース
3 導管
4 耳管
5 チェストピース本体
5a ベル部分
5b 接続管挿入部
6 リング
7 ダイヤフラム
8 集音領域
9 集音孔
10 接続管
11 開口部周縁
12,14 ネジ溝
13 環状リブ
15 弾性膜
16 振動板
17 貫通孔

Claims (7)

  1. 高さ方向に扁平な有底筒状をなし内側に集音領域を画定する金属製のチェストピース本体の開口部分にリングによってダイヤフラムを張設したチェストピースを備えたダイヤフラム型聴診器において、
    前記ダイヤフラムは、伸展性材料で構成された弾性膜と、前記弾性膜の接触面側表面の中央部分に配置された前記弾性膜よりも高剛性の材料で構成された振動板とを備え、
    前記チェストピースは、前記リングによって前記弾性膜を全周にわたり径方向に伸張するように前記ダイヤフラムを固定することを特徴とする、ダイヤフラム型聴診器。
  2. 前記弾性膜は、中央に円形の貫通孔が設けられており、前記振動板は、前記貫通孔を被覆するように前記接触面裏面側から貼付されることを特徴とする、請求項1に記載のダイヤフラム型聴診器。
  3. 前記弾性膜の貫通孔は、前記弾性膜の外径に対し90%以下の径寸法に構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のダイヤフラム型聴診器。
  4. 前記ダイヤフラムは、前記弾性膜がゴムで構成され、前記振動板が合成樹脂板で構成されていることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載のダイヤフラム型聴診器。
  5. 前記チェストピース本体は、開口部分に全周にわたって設けられる環状突部を有し、
    前記リングは、内縁が前記環状突部の外径側に配置されるように構成されていることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1つに記載のダイヤフラム型聴診器。
  6. 前記リングは、前記チェストピース本体の開口部外周面に設けられたネジ溝と螺合するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載のダイヤフラム型聴診器。
  7. 前記環状突部は、前記チェストピースの組み立て時において、前記リングの下面よりも高くなるように構成されていることを特徴とする、請求項5又は6に記載のダイヤフラム型聴診器。
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