JP3199965B2 - デイーゼル機関の排気微粒子フイルタ - Google Patents

デイーゼル機関の排気微粒子フイルタ

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JP3199965B2 JP25762694A JP25762694A JP3199965B2 JP 3199965 B2 JP3199965 B2 JP 3199965B2 JP 25762694 A JP25762694 A JP 25762694A JP 25762694 A JP25762694 A JP 25762694A JP 3199965 B2 JP3199965 B2 JP 3199965B2
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和生 大角
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株式会社いすゞセラミックス研究所
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炭化珪素セラミツク繊維
からなる不織布を用いたデイーゼル機関の排気微粒子フ
イルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】デイーゼル機関の排気微粒子を補集する
排気微粒子フイルタ(DPF)には、耐熱合金・セラミ
ツク製多孔体のもの、気孔径が50μm以下で気孔率が
40〜50%の多孔体を用いたハニカム状のもの、無機
長繊維ヤーンを巻き付けて多層状にしたもの、セラミツ
クウイスカを固めたものなどが知られている。しかし、
上述した従来の排気微粒子フイルタは、表面または表面
にごく近い部分で排気微粒子を補集するだけで、排気微
粒子フイルタの全空隙ないし全気孔を有効に利用して排
気微粒子を補集できるものではないので、有効使用期間
が非常に短い。特に、セラミツク繊維の外径が一定であ
る単一のセラミツク繊維からなる不織布を用いた排気微
粒子フイルタでは、排気入口側から排気出口側へ向つ
て、通路長さの約2/3の領域で排気微粒子が補集され
ているにすぎない。
【0003】そこで、本発明者はセラミツク繊維からな
る不織布を用いた排気微粒子フイルタについて種々試験
を行つた結果、図5,6に破線で示すように、外径が一
定である単一のセラミツク繊維からなる不織布を用いた
ものでは、セラミツク繊維の外径が小さいものほど補集
効率が高くなるが、図5,6に実線で示すように、補集
時間が短くなり、逆に、セラミツク繊維の外径が大きい
ものでは、補集効率が低くなり、補集時間が長くなる。
要するに、外径が一定である単一のセラミツク繊維から
なる不織布を用いた排気微粒子フイルタでは、補集効率
を高く、補集時間を長くできないことが分つた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、排気微粒子の補集領域が広く、有効使用期
間が長い、デイーゼル機関の排気微粒子フイルタを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成はデイーゼル機関の排気に含まれる排
気微粒子を捕集するデイーゼル機関の排気微粒子フイル
タにおいて、炭化珪素セラミツク繊維の表面にジルコニ
ウムを主成分とする酸化物、炭化物または窒化物をコー
テイング処理し、前記炭化珪素セラミツク繊維の外径が
排気入口側で大きく、排気出口側で小さくなるように不
規則な方向に積層して、気孔径が異なる空隙ないし気孔
を分散させたことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明では排気微粒子フイルタとして、耐熱性
に優れる炭化珪素セラミツク繊維を用いる。特に、外径
が異なる複数の炭化珪素セラミツク繊維からなる不織布
を用いて、気孔径が異なる空隙ないし気孔を分散させ
る。不織布の気孔径は使用する炭化珪素セラミツク繊維
の外径により調整する。これにより、排気微粒子フイル
タの全気孔を有効に利用し、長期間にわたり排気微粒子
を補集できるようにする。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る排気微粒子フイルタが採
用されるデイーゼル機関の排気濾過装置の側面断面図で
ある。デイーゼル機関の排気濾過装置は筒体4の一端に
円錐状の端板2をボルト3により結合し、筒体4の他端
に端板6をボルト5により結合し、筒体4の内部に濾過
筒10を配設してなる。端板2の入口2aは排気管を介
し機関の排気マニホールドに接続され、端板6の出口6
aは排気管を介し消音器へ接続される。
【0008】濾過筒10は炭化珪素セラミツク繊維を不
規則な方向に積層しかつ部分的に織り込んだ不織布から
なる排気微粒子フイルタ14を用い、排気微粒子フイル
タ14の外面にステンレスなどの金網13を、内面に同
様の金網15をそれぞれ重ね合せたものを円筒状に巻い
て構成される。濾過筒10は両端部内面に断面L形の内
筒12,17を嵌合し、かつ外面に締付環8,16を巻
き付けて結合される。内筒12は蓋板7をボルト9によ
り結合される。内筒17は排気微粒子フイルタ14と同
様の遮熱環18を挟んで端板6に結合される。
【0009】排気は入口2aから筒体4の内面と濾過筒
10の外面との間へ流入し、濾過筒10のフイルタ14
を経て濾過筒10の内部へ通過する内に排気微粒子を分
離される。清浄にされた排気は濾過筒10の内部から出
口6aへ流出する。
【0010】本発明では、排気微粒子フイルタ14に使
用する不織布に、炭化珪素セラミツク繊維の外径が小さ
いものと大きいものとを組み合せる。この場合に、炭化
珪素セラミツク繊維の外径が大きい不織布を排気微粒子
フイルタ14の排気入口側に使用し、炭化珪素セラミツ
ク繊維の外径が小さい不織布を排気微粒子フイルタ14
の排気出口側に使用する。
【0011】図2に示すように、排気微粒子フイルタ1
4は、炭化珪素セラミツク繊維を不規則な方向に積層し
かつ部分的に織り込んだ複数の不織布14A,14Bを
重ね合せて構成される。濾過筒10の外側(入口側)の
不織布14Aに用いる炭化珪素セラミツク繊維の外径
は、濾過筒10の内側(出口側)の不織布14Bに用い
る炭化珪素セラミツク繊維の外径よりも大きくする。
【0012】図3,4に示す試験結果から、炭化珪素セ
ラミツク繊維の外径が小さいものと大きいものとを組み
合せる場合に、排気微粒子フイルタ14に用いる不織布
14A,14Bの補集面積当りの重量は次の基準により
決定する。
【0013】(a) 炭化珪素セラミツク繊維の外径
(8.5μmφ)が小さい不織布14Bの重量を一定
(110g/m)にした場合に、補集時間(実線で示
す)と補集効率(破線で示す)の両方を考慮すると、炭
化珪素セラミツク繊維の外径が大きい不織布14Aの重
量は150〜400g/mが適正値である。
【0014】(b) 炭化珪素セラミツク繊維の外径
(14μmφ)が大きい不織布14Aの重量を一定(2
00g/m)にした場合に、炭化珪素セラミツク繊維
の外径が小さい不織布14Bの重量は75〜250g/
が適正値である。
【0015】次に、本発明の具体的実施例を説明する。
炭化珪素セラミツク繊維を用いて不織布14A,14B
を作製した。これらの不織布14A,14Bを用いて補
集面積が0.045mの排気微粒子フイルタ14を作
製し、補集試験を行つた。
【0016】比較材として、同様の補集面積をもつコー
デイライトハニカム型の排気微粒子フイルタと、Ni−
Cr多孔体からなる排気微粒子フイルタとを作製し、同
様の補集試験を行つた。
【0017】本発明による排気微粒子フイルタは、外径
が小さい単一の炭化珪素セラミツク繊維からなる不織布
(気孔径が小さい不織布)を用いたものに比べて、補集
効率は2倍以上になる。
【0018】なお、コーデイライトハニカム型排気微粒
子フイルタは、補集効率が高いものの、補集時間は圧力
損失が150mmHgになるまでに3分と短かつた。N
i−Cr多孔体からなる排気微粒子フイルタは、補集時
間が長いものの、補集効率は40%以下と低かつた。
【0019】本発明による排気微粒子フイルタは、外径
が異なる炭化珪素セラミツク繊維を組み合せた不織布を
用いるので、排気微粒子が排気微粒子フイルタの全領域
にわたつて補集されているのが確認された。補集された
排気微粒子の粒径は、排気入口側に粗いものが、排気出
口側に細いものが補集されている。排気微粒子の粒径や
凝集度は、機関の回転数や負荷により異なるので、排気
入口側に気孔径が大きい不織布(外径が大きい炭化珪素
セラミツク繊維からなる)を使用することは、様々な粒
径の排気微粒子を補集するのに有効である。
【0020】次に、本発明の変更実施例を説明する。排
気微粒子フイルタは作動中または再生中に600〜11
00℃の高温に晒されるので、高い耐熱性が要求され
る。そこで、炭化珪素セラミツク繊維の表面にジルコニ
ウムZrを主成分とする酸化物、炭化物または窒化物の
コーテイング処理を行つたうえで、図2に示すものと同
様に外径が異なる炭化珪素セラミツク繊維を組み合せた
不織布を用いて排気微粒子フイルタを作製した。
【0021】炭化珪素セラミツク繊維にコーテイング処
理を行つた不織布を用いた排気微粒子フイルタは、コー
テイング処理をしなかつたものに比べて、炭化珪素セラ
ミツク繊維の酸化増量が約15%減少した。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のように、デイーゼル機関
の排気に含まれる排気微粒子を捕集するデイーゼル機関
の排気微粒子フイルタにおいて、炭化珪素セラミツク繊
維の表面にジルコニウムを主成分とする酸化物、炭化物
または窒化物をコーテイング処理し、前記炭化珪素セラ
ミツク繊維の外径が排気入口側で大きく、排気出口側で
小さくなるように不規則な方向に積層して、気孔径が異
なる空隙ないし気孔を分散させたものであるから、炭化
珪素セラミツク繊維の外径により排気微粒子フイルタの
気孔径を容易に調整できるうえ、排気微粒子フイルタの
空隙の全領域が有効に働き、高い補集効率と長い補集時
間が得られる。
【0023】炭化珪素セラミツク繊維の表面にジルコニ
ウムを主成分とする酸化物、炭化物または窒化物のコー
テイング処理を施してあるので、炭化珪素セラミツク繊
維の耐熱性と耐久性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気微粒子フイルタが採用される
デイーゼル機関の排気濾過装置の側面断面図である。
【図2】同排気微粒子フイルタの要部を拡大して示す側
面断面図である。
【図3】同排気微粒子フイルタの補集試験結果を表す線
図である。
【図4】同排気微粒子フイルタの補集試験結果を表す線
図である。
【図5】炭化珪素セラミツク繊維の外径が一定である単
一の炭化珪素セラミツク繊維からなる不織布を用いた排
気微粒子フイルタの補集試験結果を表す線図である。
【図6】炭化珪素セラミツク繊維の外径が一定である単
一の炭化珪素セラミツク繊維からなる不織布を用いた排
気微粒子フイルタの補集試験結果を表す線図である。
【符号の説明】
14:排気微粒子フイルタ 14A,14B:不織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 3/02 301 B01D 39/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】デイーゼル機関の排気に含まれる排気微粒
    子を捕集するデイーゼル機関の排気微粒子フイルタにお
    いて、炭化珪素セラミツク繊維の表面にジルコニウムを
    主成分とする酸化物、炭化物または窒化物をコーテイン
    グ処理し、前記炭化珪素セラミツク繊維の外径が排気入
    口側で大きく、排気出口側で小さくなるように不規則な
    方向に積層して、気孔径が異なる空隙ないし気孔を分散
    させたことを特徴とするデイーゼル機関の排気微粒子フ
    イルタ。
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