JP3199963U - 鉄道車両用袖仕切り - Google Patents
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Abstract
【課題】袖仕切りの設計を大幅に変更することなく、身体支持に必要な機能を持ちつつ見栄えが良い鉄道車両用袖仕切りを提供する。【解決手段】袖仕切り2は、通路に向かって凸状に屈曲した屈曲部23を備えている。屈曲部23は基本構造の厚みが均一である。屈曲部23は、上端T1から頂点P1までの第1傾斜部41と、頂点P1から下端B1までの第2傾斜部42とを有している。屈曲部23の上端T1と下端B1とを結ぶ直線に対する第1傾斜部41の傾斜角θ1が第2傾斜部42の傾斜角θ2より小さい。屈曲部23の頂点P1がやや上方に配置されているため、特に大人の乗客が屈曲部23を利用しやすい。【選択図】図2
Description
本考案は、鉄道車両内において座席と通路とを仕切る鉄道車両用袖仕切りに関する。
鉄道車両内には、ロングシート(座席)と通路との間に袖仕切りが設置されている(特許文献1,2参照)。
袖仕切りには、特許文献1,2に示すように、座席に対向する面に凹部が形成され、通路に対向する面に凸部が形成されているものがある。座席端部に座った乗客は凹部を肘掛けに用いることができる。また、立っている乗客は凸部にもたれ掛かることにより、体重の一部が凸部で支えられるため、疲労が減る。
座席に対向する凹部と通路に対向する凸部の用途は異なるため、一般的に凹部と凸部は異なる高さに形成されている。例えば、凹部は袖仕切りの中央より上方に形成され、凸部は袖仕切りの中央付近に形成されている。また、特許文献1,2では、凹部が肩や肘を配置できるように広い面積で少ない凹み量であるのに対し、凸部は腰当用に小面積で突出量が大きい。このような相違から、袖仕切りの座席側面と通路側面とを異なる設計にする必要があり、製造工程が煩雑化する。また、凹部と凸部の位置及び大きさの相違から、袖仕切りの見栄えがあまり良くない。
そこで、本考案の目的は、簡易に製造できるとともに身体支持に必要な機能を持ちつつ見栄えが良い鉄道車両用の袖仕切りを提供することである。
本考案は、座席と通路との間に配置される鉄道車両用袖仕切りであり、前記通路に向かって凸状に屈曲した屈曲部を備え、前記屈曲部の基本構造の厚みが均一であり、前記屈曲部は、前記屈曲部の上端から前記屈曲部の頂点までの第1傾斜部と、前記屈曲部の頂点から前記屈曲部の下端までの第2傾斜部とを有し、
前記屈曲部の上端と下端を結ぶ直線に対する第1傾斜部の傾斜角θ1が、前記屈曲部の上端と下端を結ぶ直線に対する第2傾斜部の傾斜角θ2より小さい。
前記屈曲部の上端と下端を結ぶ直線に対する第1傾斜部の傾斜角θ1が、前記屈曲部の上端と下端を結ぶ直線に対する第2傾斜部の傾斜角θ2より小さい。
上記構成では、袖仕切りの屈曲部の基本構造の厚みが均一であり、屈曲部において座席に対向する面と通路に対向する面とが同様な形状である。これにより座席に対向する面と通路に対向する面との設計を大幅に変える必要がなく、袖仕切りを簡易に製造することができる。また、屈曲部が均一な厚みを維持しつつ折れ曲がっており、袖仕切り全体の見栄えが良い。このため肘掛け及び腰当という必要な機能を持ちつつ見栄えが良い袖仕切りが得られる。
また、上記構成において、前記屈曲部の上端が、座席の背もたれの上端より高い位置に配置され、前記屈曲部の下端が、座席の背もたれの上端より低い位置に配置され、前記頂点が、座席の背もたれの上端より低い位置に配置されるとともに座席の背もたれの下端より背もたれの上端に近い位置に配置されることが好ましい。
上記構成では、屈曲部の頂点がやや上方に配置されるため、特に大人の乗客が屈曲部を使いやすく、快適に過ごすことができる。また、屈曲部をコンパクトにすることができる。
或いは、上記構成において、前記屈曲部の上端が、座席の背もたれの上端より高い位置に配置され、前記屈曲部の下端が、座席の背もたれの上端より低い位置に配置され、前記頂点が、座席の背もたれの上端より低い位置に配置されるとともに座席の背もたれの上端より背もたれの下端に近い位置に配置されることが好ましい。
上記構成では、屈曲部の頂点が低位置に配置されることにより、第1傾斜部を長く取ることができる。これにより、大人にも子供にも対応可能な構成にすることができる。
また、上記構成において、鉄道車両用袖仕切りの基本構造の厚みが均一であることが好ましい。袖仕切りの座席に対向する面と通路に対向する面とが同様な形状であるため、それぞれの面の設計を大幅に変える必要がなく、袖仕切りを簡易に製造することができる。また、肘掛け及び腰当という必要な機能を持ちつつ全体として見栄えが良い袖仕切りが得られる。
本考案によると、袖仕切りの屈曲部の基本構造の厚みが均一であり、屈曲部において座席に対向する面と通路に対向する面とが同様な形状である。このため座席に対向する面と通路に対向する面との設計を大幅に変える必要がなく、袖仕切りを簡易に製造することができる。また、屈曲部が均一な厚みを維持しつつ折れ曲がっているため、肘掛け及び腰当という必要な機能を持ちつつ見栄えが良い袖仕切りが得られる。
〔第1実施形態〕
鉄道車両内には、図1(a)及び図1(b)に示すように、車両長手方向に沿った座席(ロングシート)1と、座席1の端部に配置された袖仕切り2及び握り棒3とが設置されている。袖仕切り2により、座席1と通路4とが仕切られている。袖仕切り2は鉄道車両の壁に隣接し、壁に近付くにつれて高さが高くなっている。なお、袖仕切り2の高さは一定でもよい。客室内の見通し等を考慮して、袖仕切り2の形状を様々な形状へ変更することができる。
鉄道車両内には、図1(a)及び図1(b)に示すように、車両長手方向に沿った座席(ロングシート)1と、座席1の端部に配置された袖仕切り2及び握り棒3とが設置されている。袖仕切り2により、座席1と通路4とが仕切られている。袖仕切り2は鉄道車両の壁に隣接し、壁に近付くにつれて高さが高くなっている。なお、袖仕切り2の高さは一定でもよい。客室内の見通し等を考慮して、袖仕切り2の形状を様々な形状へ変更することができる。
袖仕切り2は、上下方向に延在した上部21及び下部22と、上部21と下部22との間に形成された屈曲部23とを有している(図1(b)参照)。屈曲部23は、通路4に向かって凸状に屈曲している。屈曲部23の基本構造の厚みは均一であり、座席1に対向する第1面31と通路に対向する第2面32とが平行になるように形成されている。屈曲部23の基本構造とは、屈曲部23の骨格となる構造であり、例えば、押出成形された金属製の板状部材51及び板状部材52を対向させた構造である(図2の拡大図参照)。本実施形態では、板状部材51と板状部材52が同じ形状であり、これらが平行に配置されているため、屈曲部23の基本構造の厚みが均一である。基本構造には、板状部材51及び板状部材52に取り付けられた表面材(布、クッション等)は含まれない。
また、本実施形態では、袖仕切り2の基本構造の厚みも均一である。袖仕切り2の基本構造とは、袖仕切り2の骨格となる構造である。本実施形態では、板状部材51と板状部材52が袖仕切り2の上端部から下端部まで延在しており、これらが袖仕切り2の骨格である。板状部材51と板状部材52は同じ形状であり、これらが平行に配置されているため、袖仕切り2の基本構造の厚みは均一である。
座席1の端部に座った乗客は屈曲部23を肘掛けとして利用することができる。通路4に立っている乗客は第2面32にもたれ掛かることができ、第2面32の屈曲部23にもたれ掛かりやすい。第2面32の屈曲部23やその他の部分にもたれ掛かることにより、体重の一部が第2面32の屈曲部23やその他の部分に支えられる。
袖仕切り2の表面材には、モケット等を使用してもよい。モケットを使用することで、袖仕切り2に若干のクッション性を付与できるため、袖仕切り2への肘の乗せやすさ(滑り止め)及び袖仕切り2へのもたれやすさが向上する。
屈曲部23は、図2に示すように、屈曲部23の上端T1から屈曲部の頂点P1までの第1傾斜部41と、頂点P1から屈曲部の下端B1までの第2傾斜部42とを有している。屈曲部23の上端T1と下端B1を結ぶ直線に対して、第1傾斜部41は傾斜角θ1傾斜し、第2傾斜部42は傾斜角θ2傾斜している。傾斜角θ1と傾斜角θ2は90度未満であり、傾斜角θ1は傾斜角θ2より小さい。
屈曲部23の上端T1は、座席1の背もたれ11の上端t1より高い位置に配置され、屈曲部23の下端B1は、背もたれ11の上端t1より低い位置に配置されている。屈曲部23の頂点P1は、背もたれ11の上端t1より低い位置に配置されているが、背もたれ11の下端b1より背もたれ11の上端t1に近い位置に配置されている。背もたれ11の下端b1は、座部12の上端でもある。
上記構成から、本実施形態の袖仕切り2は以下の効果を奏する。
袖仕切り2の屈曲部23の基本構造の厚みが均一であり、屈曲部23において座席1に対向する第1面31と通路に対向する第2面32とが同様な形状である。これにより第1面31と第2面32の設計を大幅に変える必要がなく、袖仕切り2を簡易に製造することができる。また、屈曲部23が均一な厚みを維持しつつ折れ曲がっている。このため、肘掛け及び腰当という必要な機能を持ちつつ見栄えが良い袖仕切り2となる。
袖仕切り2の屈曲部23の基本構造の厚みが均一であり、屈曲部23において座席1に対向する第1面31と通路に対向する第2面32とが同様な形状である。これにより第1面31と第2面32の設計を大幅に変える必要がなく、袖仕切り2を簡易に製造することができる。また、屈曲部23が均一な厚みを維持しつつ折れ曲がっている。このため、肘掛け及び腰当という必要な機能を持ちつつ見栄えが良い袖仕切り2となる。
さらに、屈曲部23の頂点P1がやや上方に配置されているため、特に大人の乗客が屈曲部23を利用しやすく、車両内で快適に過ごすことができる。
また、袖仕切り2全体の基本構造の厚みが均一であり、袖仕切り2の座席に対向する第1面31と通路に対向する第2面32とが同様な形状であるため、第1面31と第2面32の設計を大幅に変える必要がなく、袖仕切り2を簡易に製造することができる。また、袖仕切り2全体の見栄えが良い。
さらに、本実施形態の屈曲部23は、従来の凸部より通路4に向かって多く突出しているため、立っている乗客の体重を多く支えることができる。これにより、乗客の疲労をより軽減できる。また、従来の凸部は水平に延在した直方体状のものが多いが、本実施形態の屈曲部23は頂点P1に向かって傾斜しているため、身長の高低に関係なく、全ての乗客がもたれ掛かりやすい構成となっている。
〔第2実施形態〕
次に、本考案の第2実施形態について、図3を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、屈曲部の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
次に、本考案の第2実施形態について、図3を参照しつつ説明する。第2実施形態において第1実施形態と異なる点は、屈曲部の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
屈曲部223は基本構造の厚みが均一であり、袖仕切り202全体の基本構造の厚みも均一である。屈曲部223の基本構造は、第1実施形態の屈曲部23の基本構造と同様に、屈曲部223の骨格となる構造であり、例えば、押出成形された金属製の板状部材251及び板状部材252を対向させた構造である(図3の拡大図参照)。板状部材251と板状部材252は同じ形状であり、これらが平行に配置されているため、屈曲部223の基本構造の厚みが均一である。また、袖仕切り202の基本構造は、第1実施形態の袖仕切り2の基本構造と同様に、袖仕切り202の骨格となる構造である。本実施形態では、板状部材251と板状部材252が袖仕切り202の上端部から下端部まで延在しており、これらが袖仕切り202の骨格である。板状部材251と板状部材252は同じ形状であり、これらが平行に配置されているため、袖仕切り202の基本構造の厚みは均一である。
屈曲部223は、屈曲部223の上端T21から頂点P21までの第1傾斜部241と、頂点P21から屈曲部の下端B21までの第2傾斜部242とを有している。屈曲部223の上端T21と下端B21を結ぶ直線に対して、第1傾斜部241は傾斜角θ21で傾斜し、第2傾斜部242は傾斜角θ22で傾斜している。傾斜角θ21と傾斜角θ22は90度未満であり、傾斜角θ21は傾斜角θ22より小さい。
屈曲部223の上端T21は、座席1の背もたれ11の上端t1より高い位置に配置され、屈曲部223の下端B21は、背もたれ11の上端t1より低い位置に配置されている。屈曲部223の頂点P21は背もたれ11の上端t1とほぼ同じ高さに形成されているが、頂点P21は背もたれ11の上端t1よりわずかに低い位置にある。頂点P21は、背もたれ11の下端b1より背もたれ11の上端t1に近い位置に配置されている。
第1実施形態と比較すると、第2実施形態の屈曲部223の上端T21は、第1実施形態の屈曲部23の上端T1より低い位置に配置されている。また、第2実施形態の屈曲部223の下端B21は、第1実施形態の屈曲部23の下端B1より高い位置に配置されている。さらに、第2実施形態の屈曲部223の頂点P21は、第1実施形態の屈曲部23の頂点P1よりやや高い位置に配置されている。
上記構成から、第2実施形態でも第1面231と第2面232の設計を大幅に変える必要がなく、袖仕切り202を簡易に製造することができる。また、肘掛け及び腰当という身体支持に必要な機能を持ちつつ全体として見栄えが良い袖仕切り202が得られる。
さらに、屈曲部223が従来の凸部より通路4に向かって多く突出しているため、立っている乗客の体重を多く支えることができる。また、屈曲部223の頂点P21がやや上方に配置されているため、特に大人の乗客が屈曲部223を利用しやすく、快適に過ごすことができる。さらに、屈曲部223の上端T1から下端B21までの長さが短いため、屈曲部223をコンパクトにすることができる。
〔第3実施形態〕
続いて、本考案の第3実施形態について、図4を参照しつつ説明する。第3実施形態において第1実施形態と異なる点は、屈曲部の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
続いて、本考案の第3実施形態について、図4を参照しつつ説明する。第3実施形態において第1実施形態と異なる点は、屈曲部の形状である。なお、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を用い、その説明を適宜省略する。
屈曲部323は基本構造の厚みが均一であり、袖仕切り302全体の基本構造の厚みも均一である。屈曲部323の基本構造は、第1実施形態の屈曲部23の基本構造と同様に、屈曲部323の骨格となる構造であり、例えば、押出成形された金属製の板状部材351及び板状部材352を対向させた構造である(図4の拡大図参照)。板状部材351と板状部材352は同じ形状であり、これらが平行に配置されているため、屈曲部323の基本構造の厚みが均一である。また、袖仕切り302の基本構造は、第1実施形態の袖仕切り2の基本構造と同様に、袖仕切り302の骨格となる構造である。本実施形態では、板状部材351と板状部材352が袖仕切り302の上端部から下端部まで延在しており、これらが袖仕切り302の骨格となっている。板状部材351と板状部材352は同じ形状であり、これらが平行に配置されているため、袖仕切り302の基本構造の厚みが均一である。
屈曲部323は、屈曲部323の上端T31から屈曲部の頂点P31までの第1傾斜部341と、頂点P31から屈曲部の下端B31までの第2傾斜部342とを有している。屈曲部323の上端T31と下端B31を直線に対して、第1傾斜部341は傾斜角θ31傾斜し、第2傾斜部342が傾斜角θ32傾斜している。傾斜角θ31と傾斜角θ32は90度未満であり、傾斜角θ31は傾斜角θ32より小さい。
屈曲部323の上端T31は、座席1の背もたれ11の上端t1より高い位置に配置され、屈曲部323の下端B31は、背もたれ11の上端t1より低い位置に配置されている。屈曲部323の頂点P31は、背もたれ11の上端t1より背もたれ11の下端b1に近い位置に配置されている。
第1実施形態と比較すると、第3実施形態の屈曲部323の上端T21は、第1実施形態の屈曲部23の上端T1とほぼ同じ高さに配置されているが、第3実施形態の屈曲部323の下端B31は、第1実施形態の屈曲部23の下端B1より低い位置に配置されている。また、屈曲部323の頂点P31は、第1実施形態の屈曲部23の頂点P1よりやや低い位置に配置されている。このため、第3実施形態の第1傾斜部341は第1実施形態の第1傾斜部41より長い。
上記構成から、第3実施形態でも第1面331と第2面332の設計を大幅に変える必要がなく、袖仕切り302を簡易に製造することができる。また、肘掛け及び腰当という身体支持に必要な機能を持ちつつ全体として見栄えが良い袖仕切り302が得られる。
さらに、屈曲部323が従来の凸部より通路4に向かって多く突出しているため、立っている乗客の体重を多く支えることができる。また、屈曲部323の頂点P31が低位置に配置されているため、第1傾斜部341を長く取ることができる。これにより、大人にも子供にも対応可能な構成にすることができる。
以上、本考案の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなく実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、袖仕切り2,202,302の屈曲部23,223,323において、第1傾斜部41,241,341の高さ、長さ及び傾斜角θ1,θ21,θ31等は、変更可能である。また、第2傾斜部42,242,342の高さ、長さ及び傾斜角θ2,θ22,θ32等も、変更可能である。
また、上述した実施形態では、袖仕切り2,202,302全体が均一な厚みであるが、屈曲部23,223,323以外の部分は均一な厚みでなくてもよい。
さらに、上述した実施形態の袖仕切り2において、上部21、屈曲部23及び下部22の比率は変更可能である。例えば、客室内の見通し等を考慮して、上部21及び下部22の高さ(鉛直方向長さ)を変更してもよい。
また、第1実施形態の屈曲部23に、部分的にモケット等の表面材が貼り付けられていてもよい。この場合、屈曲部23の厚みは、表面材が貼り付けられた部分と貼り付けられていない部分とで異なる場合があるが、屈曲部23の基本構造は均一な厚みであるため、上述した実施形態と同様な効果が得られる。第2実施形態の屈曲部223及び第3実施形態の屈曲部323についても同様である。
さらに、第1実施形態の屈曲部23において、屈曲部23の基本構造となる部材にクッション材等を取り付け、第1面31及び第2面32に凸形状を形成してもよい。この場合、凸部とそれ以外の部分とで屈曲部23の厚みが異なるが、屈曲部23の基本構造は均一な厚みであるため、上述した実施形態と同様な効果が得られる。例えば、図5(a)及び図5(b)に示すように、第2面432において基本構造となる部材に横長のクッション材451,452,453を上から順に取り付け、第2面432を凹凸形状にしてもよい。これにより屈曲部423の厚みは均一でなくなるが、屈曲部423の基本構造の厚みは均一であるため、上述した実施形態と同様な効果が得られる。第2実施形態の屈曲部223及び第3実施形態の屈曲部323についても同様である。
1 座席
2,202,203 袖仕切り
4 通路
11 背もたれ
23 屈曲部
41 第1傾斜部
42 第2傾斜部
T1,T21,T31 屈曲部の上端
B1,B21,B31 屈曲部の下端
P1,P21,P31 屈曲部の頂点
t1 背もたれの上端
b1 背もたれの下端
2,202,203 袖仕切り
4 通路
11 背もたれ
23 屈曲部
41 第1傾斜部
42 第2傾斜部
T1,T21,T31 屈曲部の上端
B1,B21,B31 屈曲部の下端
P1,P21,P31 屈曲部の頂点
t1 背もたれの上端
b1 背もたれの下端
Claims (4)
- 座席と通路との間に配置される鉄道車両用袖仕切りであり、
前記通路に向かって凸状に屈曲した屈曲部を備え、
前記屈曲部の基本構造の厚みが均一であり、
前記屈曲部は、前記屈曲部の上端から前記屈曲部の頂点までの第1傾斜部と、前記屈曲部の頂点から前記屈曲部の下端までの第2傾斜部とを有し、
前記屈曲部の上端と下端を結ぶ直線に対する第1傾斜部の傾斜角θ1が、前記屈曲部の上端と下端を結ぶ直線に対する第2傾斜部の傾斜角θ2より小さいことを特徴とする鉄道車両用袖仕切り。 - 前記屈曲部の上端が、座席の背もたれの上端より高い位置に配置され、
前記屈曲部の下端が、座席の背もたれの上端より低い位置に配置され、
前記頂点が、座席の背もたれの上端より低い位置に配置されるとともに座席の背もたれの下端より背もたれの上端に近い位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用袖仕切り。 - 前記屈曲部の上端が、座席の背もたれの上端より高い位置に配置され、
前記屈曲部の下端が、座席の背もたれの上端より低い位置に配置され、
前記頂点が、座席の背もたれの上端より低い位置に配置されるとともに座席の背もたれの上端より背もたれの下端に近い位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用袖仕切り。 - 鉄道車両用袖仕切りの基本構造の厚みが均一であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鉄道車両用袖仕切り。
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