JP3199874B2 - 減衰器 - Google Patents

減衰器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超高周波回路に用いられ
る減衰器に関する。減衰器は無線装置等に用いられる
が、近年、送信機におけるSSPA(Solid State Power
Amplifier) の高出力化によって、扱う信号の電力が大
電力となっているので、減衰器を形成する際の膜基板上
での回路構成の高信頼化が必要とされている。
【0002】更に、超高周波を用いる無線装置では、出
力電力等の最適化のため減衰器の減衰量をしばしば調整
する必要があるが、調整が容易なものが望まれている。
即ち、大電力化に対応することができ、且つ減衰量の調
整が容易な減衰器が要望されている。
【0003】
【従来の技術】図7に従来の減衰器の一例の概略構成図
を示し、その説明を行う。この図において、1は導体基
板、2は誘電体基板であり、導体基板1上に形成されて
いる。
【0004】3,3はマイクロストリップ線路であり、
誘電体基板2上に形成されている。4,5,6はチップ
抵抗器であり、誘電体基板2及びマイクロストリップ線
路3上に3つをT字型に半田付けしたものである。ま
た、その内の1つのチップ抵抗器5の端部は、バイアホ
ール7を介して導体基板1に接続されている。
【0005】即ち、チップ抵抗器4〜6によってT字型
減衰器が構成されている。また、符号8で示す側を信号
入力端とし、9で示す側を信号出力端とする。このよう
な構成において、入力端8に入力された高周波信号がチ
ップ抵抗器4〜6による減衰器によって所定量減衰さ
れ、出力端9から出力されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したチ
ップ抵抗器4〜6による減衰器においては、誘電体基板
2上に実装されるため、大電力の高周波信号を扱った場
合に発生する熱が放熱されにくいことや、チップ抵抗器
4〜6の電力容量に制限があるといったことから大電力
化に伴って信頼性の低下が生じるといった問題があっ
た。
【0007】また、減衰量の調整は、チップ抵抗器4〜
6を異なる抵抗値のものに変更することによって行って
いるが、インピーダンスが良好になるチップ抵抗器の組
み合わせを考慮しながら行う必要があるので手間が掛か
ったり、チップ抵抗器の取り外しに手間が掛かったりす
る問題がある。
【0008】また、このように減衰量の調整を行うには
多数種類のチップ抵抗器を用意しておかねばならない。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、
大電力の信号に対して高信頼性を有し、かつ減衰量の調
整を容易に行うことができる減衰器を提供することを目
的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の減衰器の
原理図を示す。この減衰器は、ストリップ線路により形
成された主線路13にサセプタンスを任意に変更するこ
とが可能な可変サセプタンス手段16を接続し、主線路
13の信号入出力端にアイソレータ14,14を接続し
て構成されている。
【0010】また、この減衰器は超高周波信号を扱うも
のであり、41が信号が入力される入力端子、42が出
力端子であるとする。
【0011】
【作用】上述した本発明によれば、入力端子41からの
入力波がストリップ線路13上に接続された可変サセプ
タンス手段16によるインピーダンス不整合によって、
一部、入力端子41側に向かって反射される。この反射
波はアイソレータ14に吸収される。
【0012】一方、出力端子42に現れる出力波は、ア
イソレータ14に吸収される電力分だけ減衰するが、使
用周波数での可変サセプタンス手段16のサセプタンス
Bを、任意の値に設定することにより、減衰量を変化さ
せることができる。
【0013】ここで、B>0である場合、図2に示すよ
うに、減衰量は周波数に対して単純増加となり、減衰量
を大きく設定するとその傾向が著しくなる。また、B<
0の場合は、図2に示すように、逆に周波数に対して単
純減少となり、減衰量を大きく設定するとその傾向が著
しくなる。これらの特性を合成すると図3に示すよう
に、使用周波数付近で平坦な特性が得られる。
【0014】以上の理由により、可変サセプタンス手段
13を容量性にしたものと誘導性にしたものとを従属接
続することにより、所望の減衰量を良好な周波数特性で
得ることができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図4は本発明の第1実施例による減衰器の
構成を示す図である。
【0016】この図は、金属製の筐体11に組み込まれ
た減衰器を筐体の上蓋を取って上方から見た図である。
図中、12は誘電体基板である。この誘電体基板12上
には、マイクロストリップ線路13によって、ブランチ
ライン型90度ハイブリッド回路14,14′と、ラン
ドパターン15,15′を用いて長さを調整することに
より減衰量の調整が可能なオープンスタブ16,16′
が形成されている。
【0017】ランドパターン15,15′は、その部分
に銅箔を半田付けすることによりスタブ16,16′の
長さを増やし、またその銅箔を削り取ることによりスタ
ブの長さを減少できるようになっている。
【0018】オープンスタブ16は、ランドパターン1
5を用いた長さの調整により容量性のサセプタンスの値
が調整されることによって、入力される高周波信号の波
長λに対して1/4以下の電気長とされるものである。
【0019】オープンスタブ16′は、ランドパターン
15′を用いた長さの調整により誘導性のサセプタンス
の値が調整されることによって、入力される高周波信号
の波長λに対して1/4から1/2の間の電気長とされ
るものである。
【0020】即ち、誘導性及び容量性のサセプタンスを
調整することによって減衰量が調整されるようになって
いる。90度ハイブリッド回路14,14′のアイソレ
ーション端は筐体11の側壁を貫通し、外壁に固定され
た同軸型終端器18,18′に同軸コネクタ17,1
7′を介して接続されている。
【0021】同軸型終端器18,18′は、減衰分を吸
収する大電力対応型のものであり、フィンが付けられて
いる。また、マイクロストリップ線路13の、符号19
で示す側が信号入力端であり、符号20で示す側が信号
出力端となる。
【0022】このような第1実施例による減衰器におい
ては、入力端19から入力される高周波信号がオープン
スタブ16,16′のインピーダンス不整合によって、
各々一部入力端19側へ向かって反射される。
【0023】しかし、その反射波は、90度ハイブリッ
ド回路14,14′を介して終端器18a,18a′に
吸収される。一方、出力端20側に現れる出力波は、終
端器18a′に吸収される電力分だけ減衰するが、使用
周波数でのオープンスタブ16,16′のサセプタンス
を各々変化させることによって減衰量を調整できるの
で、所望の減衰量を得ることができる。
【0024】従って、オープンスタブ16,16′によ
って各々の関与する減衰量を可変することにより良好な
周波数特性を得ることができる。出力端20側から入力
波がある場合には、同様に、オープンスタブ16,1
6′のインピーダンス不整合によって各々一部出力端2
0側へ向かって反射され、その反射波は90度ハイブリ
ッド14,14′を介して終端器18b,18b′に吸
収される。そのため可逆的な使用が可能であり、インピ
ーダンスを良くするためのパッドとしても有効である。
【0025】以上説明した第1実施例による減衰器によ
れば、従来のようにチップ抵抗器によらず構成されてお
り、高周波信号の減衰分を同軸型終端器18,18′に
よって吸収するので、扱う高周波信号が大電力であって
も従来のように熱が滞留するといったことがなくなり、
信頼性を向上させることができる。
【0026】また、オープンスタブ16,16′のサセ
プタンスを調整することによって容易に減衰量を調整す
ることができる。次に、第2実施例による減衰器を図5
を参照して説明する。但し、図5において図4に示した
第2実施例の各部に対応する部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。
【0027】図5に示す第2実施例の減衰器が、図4に
示した第1実施例と異なる点は、オープンスタブ箇所の
構造を変えてサセプタンスの調整方法を変えたことであ
る。図5に示すように、符号31を付して破線の丸で囲
む部分のオープンスタブを無くし、また、符号32を付
した部分のオープンスタブ33を、入力される高周波信
号の波長λに対して1/4の電気長としてある。
【0028】また、31,32の部分は図6に示すよう
な構造になっている。図6は筐体11の一部側面断面図
であり、符号11′が筐体11の下面、11″が上蓋で
ある。また、誘電体基板12上のマイクロストリップ線
路13が、図5に破線の丸で囲んだ31,32で示す部
分である。
【0029】そして、それら破線丸で示す部分に、図6
に示すように、上蓋11″に螺合されたネジ34がナッ
ト35で固定されるようになっている。そして、ネジ3
4を回して上下に移動させ、マイクロストリップ線路1
3とネジ34の端面との間隔を変えることによってサセ
プタンスを調整するようになっている。
【0030】線路13はグランドに接続されているの
で、ネジ34と線路13との間に容量Cが生じることに
なる。ネジ34と線路13との間隔を近づける程に容量
Cが大きくなる。即ち、このことによってサセプタンス
が変化するようになっている。
【0031】また、図5に31で示す部分が容量性のサ
セプタンスであり、32で示す部分が誘導性のサセプタ
ンスである。従って、この第2実施例においても第1実
施例同様の効果を得ることが出来る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大電力の信号に対して高信頼性を有し、かつ減衰量の調
整を容易に行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減衰器の原理図である。
【図2】減衰器の誘導性及び容量性の特性を示す図であ
る。
【図3】図2に示す誘導性及び容量性の特性を合成した
場合の特性を示す図である。
【図4】本発明の第1実施例による減衰器の構成を示す
図である。
【図5】本発明の第2実施例による減衰器の構成を示す
図である。
【図6】図5に破線の丸で囲んだ部分のサセプタンス可
変機構の構造を示す概略側面図である。
【図7】従来の減衰器の構成を示す図である。
【符号の説明】
13 ストリップ線路による主線路 14 アイソレータ 16 可変サセプタンス手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にストリップ線路を用いて構成し
    た超高周波帯の信号を扱う減衰器において、 前記ストリップ線路により形成された主線路にサセプタ
    ンスを任意に変更することが可能な可変サセプタンス手
    段を接続し、該主線路の信号入出力端にアイソレータを
    接続した第1の減衰器と、 該ストリップ線路により形成された主線路にサセプタン
    スを任意に変更することが可能な可変サセプタンス手段
    を接続し、該主線路の信号入出力端にアイソレータを接
    続した第2の減衰器とを縦続接続し、 前記第1及び第2の減衰器に用いられる可変サセプタン
    ス手段のいずれか一方が容量性、他方が誘導性であり、
    前記第1及び第2の可変サセプタンスの符号が異符号で
    ある ことを特徴とする減衰器。
  2. 【請求項2】 前記アイソレータを90度ハイブリッド
    回路による分配合成器に代えたことを特徴とする請求項
    1記載の減衰器。
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