JP3199553B2 - 横向き自動ガウジング装置 - Google Patents

横向き自動ガウジング装置

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JP3199553B2
JP3199553B2 JP1008694A JP1008694A JP3199553B2 JP 3199553 B2 JP3199553 B2 JP 3199553B2 JP 1008694 A JP1008694 A JP 1008694A JP 1008694 A JP1008694 A JP 1008694A JP 3199553 B2 JP3199553 B2 JP 3199553B2
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嶋 哲 夫 宮
村 昭 雄 稲
田 孝 藤
山 健 二 奥
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日鐵溶接工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水平面に対して交叉す
る方向に延びる平面又は曲面に、垂直線に対して交叉す
る方向に延びる溝を刻む横向き自動ガウジング装置に関
し、特に、これに限定する意図ではないが、円筒形タン
クの組立てにおいて、曲面鋼板の水平継目に開先を形成
する横向き自動ガウジング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば円筒形タンクは、所定サイズの矩
形鋼板を継ぎ合せてリング状とし、これを複数段積み重
ねて所定高さの円筒を作り、頂板および底板を取付けて
なる。矩形鋼板の継ぎ合せは溶接で行なわれる。実公昭
59−35341号公報には、上下矩形鋼板間すなわち
隣り合うリング間を溶接する横向き自動溶接機が開示さ
れている。この自動溶接機の架台は側面から見ると大略
逆L字型、正面から見ると大略T形であり、この架台の
上部に、曲面状の起立した加工対象材(鋼板を継ぎ合せ
たリング)の上端に乗る横方向に並んだ3個の車輪があ
り、中央の車輪が電気モ−タで回転駆動され、左右の車
輪は従動輪である。架台と加工対象材の垂直面との距離
を一定に保っため、架台の最下部に倣いロ−ラがありこ
れが加工対象材の垂直面に当接し、この倣いロ−ラの上
方に溶接ト−チが位置する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】リング間を溶接する前
に、リング間の水平継目に開先を形成して置かなければ
ならない。この開先は、リングを積み上げる前に、ある
いはリングを形成する前の矩形鋼板に予め形成しておく
が、片方の面(例えば表面)側のリング間の継目溶接を
した後、他方面(裏面)をそのまま実施すると、溶接欠
陥が発生しやすい。この為、表溶接の第一層目をガウジ
ング(裏ハツリ)で融解吹き飛す事が必要である。
【0004】ガウジングト−チあるいはグラインダ−を
用いる人手によるガウジングは、労力を多とし、しかも
騒音,ヒュ−ム,粉塵の発生が大きく作業環境が悪いば
かりでなく、加工むらが大きい。したがって自動ガウジ
ングが望まれる。前記実公昭59−35341号公報に
開示の溶接ト−チをプラズマガウジングト−チに代える
ことにより自動ガウジングを行なうことができるが、均
一かつ位置が正確な開先はただちには得られない。溶接
の場合には、開先がありそれに対して溶接ト−チを正確
に位置決め(開先倣い制御)すればよいが、ガウジング
の場合は、片方の面(例えば表面)側のリング間の継目
溶接によりでこぼこになった裏継目部を、断面が所定形
状の整然とした開先に加工しなければならず、継目に対
してガウジングト−チを自動倣いさせるのが困難で、形
状および位置が正確な開先を得にくい。また、ガウジン
グ屑が倣いロ−ラに付着して倣い精度が悪くなるという
問題もある。また、実公昭59−35341号公報に開
示の横向き自動溶接機では、3個の車輪で架台を支持
し、その中の1個の車輪が駆動輪、残り2個が従動輪で
あるが、駆動輪がリング上端面に対してスリップし易い
場合には、架台の移動起動が難かしくなるとか、定速走
行駆動中に速度変動を生じ易い。特に、架台の傾斜やリ
ング上端面の凹凸などにより、従動輪が実質上架台を支
え駆動輪がリング上端面から浮く場合には、駆動輪が空
転することになる。ガウジング中に架台の移動速度が変
動すると、高速時には開先の横断面形状が狭幅かつ浅い
ものに低速時は広幅かつ深いものとなり、開先横断面形
状が乱れる。
【0005】本発明は、例えば上述のリング間継目への
開先加工など、起立した加工対象材の垂直面にそれに沿
って水平方向に延びる溝を自動形成する横向きガウジン
グにおいて、加工対象材に対して該溝の形状および位置
を正確に定めることを第1の目的とし、架台の移動速度
の変動を低減することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の横向き自動ガウ
ジング装置は、平板状もしくは曲面状の起立した加工対
象材(W)の平面もしくは曲面に対向する方向(R)に延びる
車軸を有し、加工対象材の上端に乗る、横方向(S)に並
んだ少くとも2個の車輪(11,13),車輪を回転駆動する
原動機(12,14)および車輪を支持する基台(2);基台から
加工対象材の前記面に沿って垂下する枠体(1,3,4);加
工対象材の前記面に対向し前記枠体で支持された倣いロ
−ラ(16);および、前記枠体の下部に搭載され、加工対
象材に横向きに延びる開先(DW)を加工するためのガウジ
ングト−チ(59),このト−チを支持するト−チホルダ(5
8),水平面に対するガウジングト−チの傾斜角を定める
角度調整第1機構(55〜57),この第1機構をガウジング
ト−チの加工指向線の水平面投影線に沿う方向(A8)に進
退駆動する進退駆動機構(52〜54),加工対象材の前記面
に対するガウジングト−チの傾斜角を定める角度調整第
2機構(42,42S,48,49,80),前記垂下方向(Z)のガウジン
グト−チの位置を定める高さ調整機構(43〜45)、およ
び、加工対象材の前記面に対するガウジングト−チの距
離を定める距離調整機構(33〜35)、を含むガウジング装
置;を備える。なお、カッコ内には、理解を容易にする
ために、図面に示し後述する実施例の対応要素又は対応
事項に付した記号を、参考までに示す。
【0007】
【作用】距離調整機構(33〜35)により、加工対象材の平
面又は曲面に対するガウジングト−チの距離(円筒形タ
ンクの中心線からの半径方向Rの位置)が定まり;高さ
調整機構(43〜45)により、垂下方向(垂直方向Z)のガ
ウジングト−チの位置(高さ)が定まり;角度調整第2
機構(42,42S,48,49,80)により、加工対象材の平面又は
曲面に対するガウジングト−チの傾斜角(プラズマ入射
角,図6)が定まり;また、角度調整第1機構(55〜57)に
より、水平面に対するガウジングト−チの傾斜角(開先
中心線に対する傾き角,図10)が定まるすなわち開先横
断面形状(図11)が定まる。すなわちこれらの機構を用い
て、距離(図6),高さ(図2),傾斜角(プラズマ入射角,
図6)および開先横断面形状(図10,図11)を調整し設定す
ることができる。
【0008】進退駆動機構(52〜54)は、第1機構(55〜5
7)をガウジングト−チの加工指向線の水平面投影線に沿
う方向(A8)に進退駆動する。加工対象材の平面又は曲面
に凹凸がある場合、凹のときには進退駆動機構(52〜54)
により第1機構(55〜57)を突き出し(ト−チの突出し)、
凸のときには退避(ト−チの退避)させることにより、ガ
ウジング深さを一定に維持することができる。本発明の
好ましい実施例では、加工対象材とプラズマガウジング
ト−チの間のプラズマア−ク電圧を監視し、これを一定
値に維持するように、該電圧が上昇するときには進退駆
動機構(52〜54)により第1機構(55〜57)を突き出し、低
下するときには退避させる。これにより、加工対象材の
表面の凹凸に倣った、一定深さの開先が形成される。
【0009】進退駆動機構(52〜54)で第1機構(55〜57)
を進退駆動し、第1機構(55〜57)で水平面に対するガウ
ジングト−チ(59)の傾斜角(図10)を設定するので、第1
機構(55〜57)を進退駆動するとト−チ(59)は例えば図1
2の(a)に示すように運動し、実質上開先底位置が垂
直方向(Z)でずれることはない。仮に、進退駆動機構(52
〜54)でガウジングト−チ(59)を進退駆動ししかもト−
チの傾斜角を調整するために進退駆動機構(52〜54)を第
1機構で角度調整するようにすると、ト−チ(59)を進退
駆動すると、ト−チ(59)は例えば図12の(b)に示す
ように運動し、開先底位置が垂直方向(Z)でずれること
になる。
【0010】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0011】
【実施例】図1に本発明の一実施例の、円筒形タンク組
立中の使用状態を示す。これは、矩形鋼板を溶接した鋼
板リングを4段積み重ねて、3段目までは表,裏の水平
継目溶接を終了し、3段と4段の間の表面の水平継目溶
接は終了し裏面(内面)の水平継目溶接のための開先
(裏ハツリ)をガウジングで形成する段階である。未完
成タンクの外部にはプラズマガウジング電源装置と接続
ケ−ブル,接続ガスホースが置かれ、接続ケ−ブル,接
続ガスホースの一端は、未完成タンクの上端に掛けられ
た架台のケ−ブルダクト5で支持されて、該架台上の中
継ボックス(3)に接続されている。以下の説明におい
て、未完成タンクの高さ方向をZ方向、半径方向をR方
向、タンク周面に沿う水平方向をS方向と称する。
【0012】(1)架台 図2に、図1において未完成タンクの上端に掛けられた
架台の左側面(タンク中心位置から見た時の側面)を、
図3には背面(タンクの中心位置からみた正面)を示
す。架台は、垂直な上枠1,上枠1に一体で上枠1の上
端部から水平方向に、タンク内方から外方に延びる基台
2,上枠1の下部に上端が固着されたジョイントバ−
3、および該バ−3の下端に固着された下枠4で構成さ
れ、略逆L字形である。基台2には、R方向の位置調整
機構(図示略)を介して車輪11および13が回転自在に
支持され、未完成タンクの最上部のリング(矩形鋼板を
溶接したリング)の上端面に載っている。すなわち上述
の架台は、車輪11,13を介して未完成タンクの最上
部のリングから、タンク内部に吊り下げられている。車
輪11,13はS方向に離れており、車輪11と13を
結ぶ線を底辺とする2等辺三角形の頂点の位置に倣いロ
−ラ16(図2)がある。
【0013】(2)車輪駆動機構 車輪11の、R方向に延びる車軸には減速歯車機構を介
して交流モ−タ12の出力軸が結合されており、車輪1
3のR方向に延びる車軸には減速歯車機構およびチェ−
ンカップリングを介して交流モ−タ14の出力軸が結合
されている。車輪11,13は同一構造,同一寸法のも
の、交流モ−タ12,14は同一規格のものであり、車
輪/モ−タ間の減速比も同一である。
【0014】図13に、車輪,減速歯車機構,チェ−ン
カップリング,交流モ−タおよびインバ−タの組合せ関
係を示す。交流モ−タ12,14は出力周波数が可変の
1つのインバ−タ100(商用交流→直流→可変周波数
交流、の変換器)の出力端に並列接続されている。イン
バ−タ100の出力周波数は、ポテンショメ−タ101
で調整しうる。車輪/モ−タ間の動力伝達系に、一方に
のみチェ−ンカップリングを備えているので、交流モ−
タ12,14に同時に通電した時、チェ−ンカップリン
グがない車輪11が先に回転を始めそれを追うように、
チェ−ンカップリングを介した車輪13が回転を始め
る。これはチェ−ンカップリングにバックラッシュと負
荷対応の伸縮があるためである。
【0015】チェ−ンカップリングの存在により、起動
時の電源負荷の増大が緩和されしかも走行加速度の衝撃
的な上昇(加速衝撃)が緩衝される。また、1つの交流
電源(インバ−タ)100の出力端に交流モ−タ12,
14を並列接続しているので、軽負荷の電気モ−タへの
電力は低減し高負荷の電気モ−タへの電力が増大する電
力配分が自動的に実現する。例えば、一方の車輪がスリ
ップするとそれに結合された電気モ−タの回転速度が上
昇するが交流モ−タであるのでその速度上昇は自動的に
抑制されて消費電力が低減し、他方のスリップのない車
輪を駆動する電気モ−タ(高負荷)の速度が低減し始め
るとその速度を高くするように該電気モ−タの消費電力
が自動的に増大する。このようにこの実施例では、一方
の車輪/モ−タ結合の動力伝達系にチェ−ンカップリン
グを備え架台移動の衝撃を抑制し、かつ、各車輪をそれ
ぞれ1つの交流モ−タで独立駆動ししかも両モ−タを1
つの交流電源に並列接続して、自動的に両車輪の回転速
度がそれぞれの負荷変動にもかかわらず交流電源の出力
周波数に対応した一定速度に自動的に平衡するようにし
ているので、架台の起動は滑らかで、しかも定常的には
安定した一定速度でS方向に架台が移動する。架台の移
動速度はポテンショメ−タ101で設定される。
【0016】(3)倣いロ−ラ支持構造 架台上において倣いロ−ラ16を支持する構造を図4に
示す。下枠4の中仕切床6に倣いロ−ラ支持構造15が
固定されている。倣いロ−ラ16は、支持脚17で回転
自在(回転軸はS方向に延びる)に支持されている。支
持脚17は、R方向に延びる回転軸を中心に回転自在
に、突出し台18に装着されている。突出し台18は内
ねじ棒19の先端に固着されている。内ねじ棒19はガ
イドスリ−ブ21を貫通している。ガイドスリ−ブ21
は枠体23に固着され、この枠体23が中仕切床6に固
着されている。内ねじ棒19の外周面には、棒19が延
びる方向(R)に平行な溝20が刻まれており、この溝
20にボルト22の先端が進入している。このボルト2
2により、内ねじ棒19の回転は阻止されるが、内ねじ
棒19はガイドスリ−ブ21に沿う方向Rには進退しう
る。
【0017】内ねじ棒19の雌ねじ穴にはねじ棒24が
ねじ込まれており、このねじ棒24にハンドル25が固
着されている。ハンドル25を時計方向に廻わすと、ね
じ棒24が内ねじ棒19の内部深く進入しようとする
が、ねじ棒24は枠体23でR方向の移動が拘止されて
いるので、内ねじ棒19がタンク壁をなす鋼板(第4段
のリングの一部)Wから離れる方向(タンクの内方)に
退避しようとする。しかし架台(1〜4)の重力による
車輪11,13を中心とする回転モ−メントにより倣い
ロ−ラ16が鋼板Wに押し付けられているので、倣いロ
−ラ16は鋼板Wから離れず、架台(1〜4)が鋼板W
に近づく方向に移動する(車輪11,13を中心に回動
する)。すなわち下枠4と鋼板WとのR方向の距離が短
くなる。ハンドル25を反時計方向に廻わすと、ねじ棒
24が内ねじ棒19を鋼板Wに向けて突出し、これによ
り架台(1〜4)が鋼板Wから離れる方向に移動する。
すなわち下枠4と鋼板WとのR方向の距離が長くなる。
【0018】プラズマガウジングト−チの支持構造 図2を再度参照すると、倣いロ−ラ16の下方にプラズ
マガウジングト−チ59(以下単にト−チ59と称す)が
配置されている。図3をも参照すると、下枠4の底床7
に支台31が固着されており、この支台31に、ト−チ
59を支持する機構が装備されている。図5および図6
に、ト−チ59を支持する機構を示す。
【0019】(4)R方向ト−チ位置調整機構 図5および図6を参照すると、支台31にはR支持枠3
2が固着されており、R支持枠32に、R方向に延びる
ねじ棒33が回転自在に結合され、かつ同じくR方向に
延びる2本のガイドバ−がねじ棒33の両側にありR支
持枠32に固着されている。ねじ棒33の一端部にはハ
ンドル34が固着されており、R支持枠32に、ねじ棒
33の回転を拘止するためのロックレバ−35が結合さ
れている。ねじ棒33には、S支持枠36に固着された
スライダがねじ結合しており、しかもこのスライダがR
支持枠32の2本のガイドバ−でそれらの延びる方向に
移動自在に案内されている。ロックレバ−35を解除位
置に回動駆動してハンドル34(ねじ棒33)を時計方
向に廻わすと、S支持枠36がR方向で鋼板Wから離れ
る方向に移動し、反時計方向に廻わすと、S支持枠36
がR方向で鋼板Wに近づく移動に移動する。ロックレバ
−35をロック位置に回動駆動すると、ハンドル34
(ねじ棒33)は、かなりの強い力でも廻わすことはで
きない。
【0020】(5)S方向ト−チ位置調整機構 図5および図6を参照すると、S支持枠36に、S方向
に延びるねじ棒37が回転自在に結合され、かつ同じく
S方向に延びる2本のガイドバ−39,40がねじ棒3
7の両側にありS支持枠36に固着されている。ねじ棒
37の一端部にはハンドル38が固着されており、S支
持枠36に、ねじ棒37の回転を拘止するためのロック
レバ−41が結合されている。ねじ棒37には、S移動
板80に固着されたスライダがねじ結合しており、しか
もこのスライダがS支持枠36の2本のガイドバ−3
9,40でそれらの延びる方向に移動自在に案内されて
いる。ロックレバ−41を解除位置に回動駆動してハン
ドル38(ねじ棒37)を時計方向に廻わすと、S移動
板80が図6で右方向に移動し、反時計方向に廻わす
と、S移動板80が図6で左方向に移動する。ロックレ
バ−41をロック位置に回動駆動すると、ハンドル38
(ねじ棒37)は、かなりの強い力でも廻わすことはで
きない。
【0021】(6)プラズマ入射角調整機構 図5および図6を参照すると、S移動板80にZ方向ト
ーチ位置調整機構の底板42Sを介して、ロックレバー
48,49が装置されている。ロツクレバー48,49
を解除位置に回動駆動する事により底板42S部は容易
に廻す事ができ、鋼板Wの垂直面に対するなす角度(鋼
板Wの垂直面に対するプラズマ入射角)を調整しうる。
ロックレバー48,49をロック位置に回転駆動する
と、Z支持枠42は、かなりの強い力でも廻わすことは
できない。
【0022】(7)Z方向ト−チ位置調整機構 図5および図6を参照すると、Z支持枠42に、Z方向
に延びるねじ棒43が回転自在に結合され、かつ同じく
Z方向に延びる2本のガイドバ−46,47がねじ棒4
3の両側にありZ支持枠42に固着されている。ねじ棒
43の一端部にはハンドル44が固着されており、Z支
持枠42に、ねじ棒43の回転を拘止するためのロック
レバ−45が結合されている。ねじ棒43には、支持ア
−ム50に固着されたスライダがねじ結合しており、し
かもこのスライダがZ支持枠42の2本のガイドバ−4
6,47でそれらの延びる方向に移動自在に案内されて
いる。ロックレバ−45を解除位置に回動駆動してハン
ドル44(ねじ棒43)を時計方向に廻わすと、支持ア
−ム50が上方向に移動し、反時計方向に廻わすと、支
持ア−ム50が下方向に移動する。ロックレバ−45を
ロック位置に回動駆動すると、ハンドル44(ねじ棒4
3)は、かなりの強い力でも廻わすことはできない。
【0023】(8)自動進退機構 図6を参照すると、支持ア−ム50には進退機構枠51
が固着されており、この枠51内に自動進退機構が組込
まれている。すなわち、枠51には、その長手方向(お
よび図6紙面に平行;加工指向線の水平面投影線に沿う
方向A8:図7,図10)に延びるねじ棒とその両側の
ガイドバ−があり、ねじ棒に減速機構53を介して電気
モ−タ54の回転軸が連結されている。ねじ棒には、進
退板52に固着したスライダがねじ結合している。電気
モ−タ54が正回転すると、進退板52が枠51に沿っ
て鋼板Wに近づく方向に移動し、電気モ−タ54が逆回
転すると、進退板52が枠51に沿って鋼板Wから離れ
る方向に移動する。なお、鋼板Wとト−チ59の間のプ
ラズマア−ク電圧が設定範囲よりも上側に外れると電気
モ−タ54を正転駆動し、設定範囲では電気モ−タ54
の付勢を停止し、プラズマア−ク電圧が設定範囲よりも
下側に外れると電気モ−タ54を逆転駆動する進退駆動
回路(図示略)が備わっており、この回路により電気モ
−タ54に上述の正転,逆転駆動のための通電が行なわ
れる。
【0024】(9)開先横断面形状調整機構 図6を参照すると、進退板52には、回動板56が面接
触している。この回動板56にト−チホルダ58が固着
され、このト−チホルダ58にプラズマガウジングト−
チ59が固着されている。回動板56にはまた、遮蔽板
70が固着されている。図6に示す矢印A7が指す方向
から溶接ト−チ59を見た平面図を図7に示す。
【0025】図7を参照すると、進退板52に立てられ
たピン55が回動板56を貫通しており、回動板56は
ピン55を中心に回転しうる。ピン55を中心にした1
つの円に沿う弧状の4個の貫き穴が回動板56に開けら
れており、これらの穴をボルト57(計4個)が貫通し
て進退板52にねじ込まれている。ボルト57を緩める
ことにより、回動板56はピン55を中心に回転させる
ことができる。この回転は、ピン55の中心軸線(図6
に示す矢印A7に平行)を中心とするト−チ59の回転
角を調整するもの、すなわち水平面に対するト−チ59
の加工指向線(ト−チから出るプラズマの進行方向)の
角度(開先中心線に対する傾き角,図10)を調整するも
のである。
【0026】この角度を零(ト−チ59が水平)に設定
すると(図10に実線で示すの姿勢)、ト−チ59の
プラズマア−クによるガウジングで得られる開先横断面
形状は図11の(a)に示すように、Z方向で実質上上
下対称となる。ボルト57を緩めてト−チ59が下向
(図10に2点鎖線で示すの姿勢)となるように回動
板56を回転させてボルト57を締め付けると、ト−チ
59のプラズマア−クによるガウジングで得られる開先
横断面形状は図11の(b)に示すように、下側の開先
斜辺が急傾斜で上側の開先斜辺が緩傾斜のレ形断面とな
る。また、ボルト57を緩めてト−チ59が上向(図1
0に1点鎖線で示すの姿勢)となるように回動板56
を回転させてボルト57を締め付けると、ト−チ59の
プラズマア−クによるガウジングで得られる開先横断面
形状は図11の(c)に示すように、下側の開先斜辺が
緩傾斜で上側の開先斜辺が急傾斜のレ形断面となる。こ
のように、回動板56の回動角度を調整することによ
り、開先横断面形状を調整ならびに選択設定することが
できる。
【0027】(10)ト−チ位置設定用の参照具 図6には図示を省略したが、ト−チホルダ−58が固着
された回動板56には、ト−チ59のガウジング狙い位
置を示すための参照具60が固着されている。この参照
具60の外観を図8に拡大して示し、図7にはその縦断
面を示す。筒幹61にはプランジャ64が挿入されてお
り、このプランジャ64の先端に細径ロッド67が固着
され、このロッド67が筒幹61の先端面を貫通してト
−チ59のプラズマ噴射口側に延びている。プランジャ
64の後端は圧縮コイルスプリング66で押されてお
り、これによりプランジャ64には、プラズマ噴射口側
に移動する力が加わっている。ロッド67の先端には連
結具68が固着されこの連結具68に2箇所で90度曲
った細径の指標ロッド69の後端が固着されている。
【0028】筒幹61の周面には、コの字型の開口62
が開けられて、この開口62を通して、プランジャ64
に固着されている摘子65が筒幹61の外方に突出して
いる。開口62には、指標ロッド69を参照位置(図
7)に置いてプランジャ64を係止するための、筒幹6
1の周方向に延びる分岐開口63aおよび63bが連続
している。開口62を正面にした筒幹61の拡大図を図
9に示す。
【0029】図7,図8および図9は、指標ロッド69
を参照位置に置いた状態を示す。この状態では、指標ロ
ッド69の先端がト−チ59の中心線(ガウジング狙い
線)上に位置し、摘子65が分岐開口63bの終端まで
回転し分岐開口63bに係合している。指標ロッド69
の先端が指す方向がガウジング狙い方向である。ガウジ
ングのためにト−チ59にプラズマア−クを発生するま
でに、摘子65を図7〜9に示す回転した位置から、ま
ず120度程度、分岐開口63bに沿って回転させる。
これにより摘子65が開口62の、ロッド67が延びる
方向に延びた開口主部に到達し、指標ロッド69の先端
はト−チ59のガウジング狙い線から外れて、図7にお
いて遮蔽板70の右側に外れる。次にここで摘子65を
圧縮コイルスプリング66の反発力に抗して分岐開口6
3aまで押し下げる。これにより指標ロッド69の先端
はト−チ59の先端太径部よりも手前の、ト−チホルダ
58近くの細径部の位置に下がり、スプリング66が圧
縮される。次にここで摘子65を分岐開口63aに沿っ
てその終端まで回転させる。これにより摘子65が分岐
開口63aに係合する。この状態では、指標ロッド69
の先端はト−チホルダ58近くのト−チ59の細径部の
略上方に位置する。これが指標ロッド69の退避位置で
ある。
【0030】ト−チ59を未完成タンクの最上段のリン
グとその下のリングの継目位置に対してガウジング姿勢
に設定するときには、分岐開口63aに係合している摘
子65(退避位置)を分岐開口63aに沿って廻わす。
すると、摘子65が分岐開口63aを外れたときに圧縮
コイルスプリング66の反発力でプランジャ64が押さ
れてロッド67,69が前方に飛び出す。そこで摘子6
5を分岐開口63に沿ってその終端まで廻わすと、摘子
65およびロッド67,69は図7〜9に示す参照位置
となる。この状態では、鋼板Wに対してト−チ59のガ
ウジング狙い位置がどの位置,どの方向になるか、作業
者は明確に認識しうるので、ト−チ59の、正確なガウ
ジングのための位置,姿勢の調整,設定が容易となる。
【0031】(11)ト−チの位置,姿勢の設定 以上に説明した横向きガウジング装置の、作業者の使用
態様を次に説明する。架台を未完成タンクに図2および
図3に示すように装着すると作業者は、まず、倣いロ−
ラ16の突出し位置を調整して下枠4と鋼板Wの距離を
調整する。これは、ハンドル25(図4)を廻わして行
なう。そして次の通り、ト−チ59の位置および姿勢を
調整する。 A.自動進退機構の初期位置設定: 操作盤10の自動進退機構(52〜54)の操作盤面の
スイッチ等を操作して、進退板52を、進退範囲の中央
位置に設定する。 B.指標ロッド69の設定: 参照具(図7)の分岐開口63aに係合している摘子6
5(退避位置)を分岐開口63aに沿って廻わす。これ
によりロッド67,69が前方に飛び出す。そこで摘子
65を分岐開口63bに沿ってその終端まで廻わす。こ
れにより摘子65およびロッド67,69は、図7〜9
に示す参照位置となる。以下の調整では、作業者は、指
標ロッド69の先端位置と向きに注意しながら、ト−チ
位置および姿勢を調整する。 C.開先横断面形状の設定: ロックレバ−48,49を解除位置に廻わし、ア−ム5
0をねじ棒43を中心に、図6で反時計方向に90度程
度廻わす。これによりト−チ59は鋼板Wの平面に略直
角に対向する姿勢となる。次に、ボルト57(4本;図
7)を緩めて回動板56を時計方向又は反時計方向に廻
わす(図10)。すなわちト−チ59の、水平面に対す
る角度を調整する。調整を終えると、ボルト57を締め
込む。そして、ア−ム50をねじ棒43を中心に、図6
で時計方向に90度程度廻わし(図6に示す位置に戻
る)、ロックレバ−48,49を拘止位置に廻わす。 D.R方向ト−チ位置調整: ロックレバ−35を解除位置に廻わし、ハンドル34を
廻わす。時計方向に廻わすとト−チ59はR方向で鋼板
Wに近づき、反時計方向に廻わすと鋼板Wから離れる。
調整を終えるとロックレバ−35を拘止位置に廻わす。 E.S方向ト−チ位置調整: ロックレバ−41を解除位置に廻わし、ハンドル38を
廻わす。時計方向に廻わすとト−チ59は図6で右方向
に、反時計方向に廻わすと左方向に移動する。調整を終
えるとロックレバ−41を拘止位置に廻わす。 F.鋼板Wの平面(正確には曲面)に対するト−チ角度
の調整: ロックレバ−48,49を解除位置に廻わし、ア−ム5
0をねじ棒43を中心に、時計方向又は反時計方向に廻
わす。調整を終えるとロックレバ−48,49を拘止位
置に廻わす。 G.ト−チの高さ調整: ロックレバ−45を解除位置に廻わし、ハンドル44を
廻わす。時計方向に廻わすとト−チ59はZ方向で上昇
し、反時計方向に廻わすと降下する。調整を終えるとロ
ックレバ−45を拘止位置に廻わす。
【0032】上記C〜Dの調整は、上記順番に限る必要
はなく、また、一回調整しても、他の調整をした後に更
に微調整のためにもう一度調整するなど、一回の調整に
限る必要もない。以上のようにして、指標ロッド69の
先端を、鋼板Wの上下継目位置の、開先加工始端に当
て、かつ指標ロッド69の先端の姿勢(ト−チ59のガ
ウジング狙い線)を所望の通りに設定する。これを終了
すると、摘子65を分岐開口63aまで下げてそれに係
合させる。これにより指標ロッド69の先端はト−チホ
ルダ58近くのト−チ59の細径部の略上方(退避位
置)に位置する。
【0033】(12)自動ガウジング 作業者が操作盤10のガウジング操作盤面のスイッチ等
を操作してガウジング付勢条件を設定し、始動ボタンを
押すと、操作盤10に内蔵するコントロ−ラによるシ−
ケンス制御により、プラズマガスのArが供給され、プ
リフロー後、パイロットアーク着火の為、高周波及び無
負荷電圧がトーチ59先端のチップ電極間に印加され、
パイロットアークが発生する。同時に自動進退機構が作
動し、トーチを前進させ、パイロットアークが加工対象
材(W)に近接すると、メインアークのトリガ電源が投
入され、トーチ59の先端から高温プラズマが噴射され
る。
【0034】上記コントロ−ラは、プラズマア−ク(メ
インプラズマ)が起動すると、インバ−タ100をオン
にして、車輪11,13の回転駆動を開始すると共に、
自動進退機構(52〜54)の電気モ−タ54の通電を
制御するコントロ−ラにスタ−ト(制御開始)を指示す
る。車輪11,13の回転速度は、インバ−タ100の
ポテンショメ−タ101に設定された抵抗値に対応して
定まり、架台(1〜4)が一定速度(1〜2m/分)で
未完成タンクの内周面に沿って移動する。この定速移動
の間ト−チ59が連続して高温プラズマを噴射し、自動
進退機構のコントロ−ラにより、プラズマア−ク電圧が
一定となるように回動板56(その上のト−チ59)が
突出駆動又は退避駆動される(図12の(a))。この
ようにして、第4段のリングと第3段のリングの間の水
平継目部にプラズマガウジングが自動的に行なわれる。
なお、上記D〜Gの調整は、このガウジング工程中にも
行なうことができる。
【0035】以上に説明した実施例では、距離調整機構
(33〜35)により、加工対象材の平面又は曲面に対
するガウジングト−チの距離(円筒形タンクの中心線か
らの半径方向Rの位置)が定まり;高さ調整機構(43
〜45)により、垂下方向(垂直方向Z)のガウジング
ト−チの位置(高さ)が定まり;角度調整第2機構(4
2,42S,48,49,80)により、加工対象材の
平面又は曲面に対するガウジングト−チの傾斜角(プラ
ズマ入射角,図6)が定まり;また、角度調整第1機構
(55〜57)により、水平面に対するガウジングト−
チの傾斜角(開先中心線に対する傾き角,図10)が定
まるすなわち開先横断面形状(図11)が定まる。すな
わちこれらの機構を用いて、距離(図6),高さ(図
2),傾斜角(プラズマ入射角,図6)および開先横断
面形状(図10,図11)を調整し設定することができ
る。
【0036】進退駆動機構(52〜54)は、第1機構
(55〜57)をガウジングト−チの加工指向線の水平
面投影線に沿う方向(A8)に進退駆動する。すなわち
進退駆動機構のコントロ−ラが、加工対象材(W)とプ
ラズマガウジングト−チ59の間のプラズマア−ク電圧
を監視し、これを一定値に維持するように、該電圧が上
昇するときには進退駆動機構(52〜54)により第1
機構(55〜57)を突き出し、低下するときには退避
させる。すなわち、加工対象材(W)の平面又は曲面に
凹凸がある場合、凹のときには進退駆動機構(52〜5
4)が第1機構(55〜57)を突き出し(ト−チの突
出し)、凸のときには退避(ト−チの退避)させる。こ
れにより、加工対象材の表面の凹凸に倣った、一定深さ
の開先が形成される。
【0037】仮に、進退駆動機構(52〜54)でガウ
ジングト−チ59を進退駆動ししかもト−チの傾斜角を
調整するために進退駆動機構(52〜54)を第1機構
で角度調整するようにすると、ト−チ59を進退駆動す
ると、ト−チ59は例えば図12の(b)に示すように
運動し、開先底位置が垂直方向(Z)でずれることにな
り、開先ずれを生ずる。しかし上述の実施例では、進退
駆動機構(52〜54)で第1機構(55〜57)を進
退駆動し、第1機構(55〜57)で水平面に対するガ
ウジングト−チ59の傾斜角(図10)を設定するの
で、第1機構(55〜57)を進退駆動するとト−チ5
9は例えば図12の(a)に示すように運動し、実質上
開先底位置DWdが垂直方向(Z)でずれることはな
い。
【0038】また上述の実施例では、ガウジング工程
中、ガウジング屑が落下するが、倣いロ−ラ16がト−
チ59の上方にあるので、倣いロ−ラ16にガウジング
屑が付着することはなくまた倣いロ−ラ16が当接する
鋼板面にもガウジング屑が付着することはないので、ロ
−ラ16の鋼板面の倣い、すなわち鋼板面に対する下枠
4の倣いは正確である。
【0039】更に上述の実施例は、一方の車輪/モ−タ
結合の動力伝達系にチェ−ンカップリングを備え架台移
動の衝撃を抑制し、かつ、各車輪をそれぞれ1つの交流
モ−タで独立駆動ししかも両モ−タを1つの交流電源に
並列接続して、自動的に両車輪の回転速度がそれぞれの
負荷変動にもかかわらず交流電源の出力周波数に対応し
た一定速度に自動的に平衡するようにしているので、架
台の起動は滑らかで、しかも定常的には安定した一定速
度でS方向に架台が移動する。
【0040】更に上述の実施例は、プラズマガウジング
ト−チ59と一体に参照具60を備えているので、ト−
チ59の、加工対象材(W)に対する位置,姿勢の調
整,設定が容易である。指標ロッド69の、参照位置へ
の設定は、分岐開口63aに係合している摘子65を廻
わして分岐開口63aから外し、そして分岐開口63b
の終端まで廻わして分岐開口63bに係止するというツ
−アクションで実現する。指標ロッド69の、参照位置
から退避位置への戻しは、分岐開口63bに係合してい
る摘子65を廻わして分岐開口63bから外し、次に分
岐開口63aまで押し下げ、そして分岐開口63aの終
端まで廻わして分岐開口63aに係止するというスリ−
アクションで実現する。このように指標ロッド69の引
出しおよび格納は極く簡単である。
【0041】
【発明の効果】距離調整機構(33〜35),高さ調整機構(4
3〜45),角度調整第2機構(42,42S,48,49,80)および角
度調整第1機構(55〜57)により、距離(図6),高さ(図
2),傾斜角(プラズマ入射角,図6)および開先横断面形
状(図10,図11)を調整し設定することができる。
【0042】進退駆動機構(52〜54)は、第1機構(55〜5
7)をガウジングト−チの加工指向線の水平面投影線に沿
う方向(A8)に進退駆動するが、進退駆動機構(52〜54)で
第1機構(55〜57)を進退駆動し、第1機構(55〜57)で水
平面に対するガウジングト−チ(59)の傾斜角(図10)を設
定するので、第1機構(55〜57)を進退駆動するとト−チ
(59)は例えば図12の(a)に示すように運動し、実質
上開先底位置が垂直方向(Z)でずれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例の外観を示す斜視図であ
る。
【図2】 図1に示す実施例を、車輪11側から見た拡
大側面図である。
【図3】 図1に示す実施例の背部を、未完成タンクの
内部から見た拡大正面図である。
【図4】 図2に示す倣いロ−ラ16の支持構造の拡大
縦断面図である。
【図5】 図2に示すプラズマガウジングト−チ59の
支持構造の拡大縦断面図である。
【図6】 図5に示すト−チ支持構造の、ねじ棒43を
横断して示す平面図である。
【図7】 図6に示すト−チ59を矢印A7方向から見
て示す拡大平面図である。
【図8】 図7に示す参照具60の外観を示す拡大斜視
図である。
【図9】 図8に示す筒幹61の拡大平面図である。
【図10】 図6に示すト−チ59を矢印A7方向から
見て示す拡大平面図である。
【図11】 図2に示す鋼板Wの、ガウジング終了部の
拡大断面図であり、(a)はト−チ59を図10に実線
で示す姿勢にしてガウジングした場合に得られる開先
横断面を示し、(b)はト−チ59を図10に2点鎖線
で示す姿勢にしてガウジングした場合に得られる開先
横断面を示し、(c)はト−チ59を図10に1点鎖線
で示す姿勢にしてガウジングした場合に得られる開先
横断面を示す。
【図12】 (a)は図6に示す進退機構枠51とト−
チ59を簡略化して示す側面図であり、進退機構により
ト−チ59が突き出された状態を2点鎖線で示す。
(b)は仮にピン55による枠51上でのト−チ回動な
しに枠51を回動させたとした場合の、進退機構により
ト−チ59が突き出されたときの開先の底位置ずれDW
dを示す。
【図13】 図3に示す車輪11,13と交流モ−タ1
2,14の機械的結合を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1:上枠 2:基台
3:ジョイントバ− 4:下枠 5:ケ−ブルダクト
6:中仕切床 7:底床 8:台車制御盤
9:水処理機 10:操作盤 11,13:車輪 1
2,14:交流モ−タ 15:ロ−ラ支持構造 16:倣いロ−ラ 1
7:支持脚 18:突出し台 19:内ねじ棒 2
0:溝 21:ガイドスリ−ブ 22:ボルト 2
3:枠体 24:ねじ棒 25:ハンドル 30:ト−チ支持構造 31:支台 3
2:R支持枠 33:ねじ棒 34:ハンドル 3
5:ロックレバ− 36:S支持枠 37:ねじ棒 3
8:ハンドル 39,40:ガイドバ− 41:ロックレバ− 4
2:Z支持枠 43:ねじ棒 44:ハンドル 4
5:ロックレバ− 46,47:ガイドバ− 48:ロックレバ− 4
9:ロックレバ− 50:支持ア−ム 51:進退機構枠 5
2:進退板 53:減速機構 54:電気モ−タ 5
5:ピン 56:回動板 57:ボルト 5
8:ト−チホルダ 59:プラズマガウジングト−チ 6
0:参照具 61:筒幹 62:開口 63
a,63b:分岐開口 64:プランジャ 65:摘子 6
6:圧縮コイルスプリング 67:ロッド 68:連結具 6
9:指標ロッド 70:遮蔽板 80:S移動板 10
0:インバ−タ 101:ポテンショメ−タ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B61C 9/38 B61C 9/38 Z (72)発明者 奥 山 健 二 千葉県習志野市東習志野7丁目6番1号 日鐵溶接工業株式会社 機器事業部内 (56)参考文献 特開 昭47−18752(JP,A) 特開 平4−200206(JP,A) 特開 昭59−229281(JP,A) 特開 平7−1148(JP,A) 実開 昭60−38692(JP,U) 実開 昭57−185496(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 10/00 B23K 9/12 B23K 37/02 B60L 9/24 B61C 9/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状もしくは曲面状の起立した加工対象
    材の平面もしくは曲面に対向する方向に延びる車軸を有
    し、加工対象材の上端に乗る、横方向に並んだ少くとも
    2個の車輪,車輪を回転駆動する原動機および車輪を支
    持する基台; 基台から加工対象材の前記面に沿って垂下する枠体; 加工対象材の前記面に対向し前記枠体で支持された倣い
    ロ−ラ;および、 前記枠体の下部に搭載され、加工対象材に横向きに延び
    る開先を加工するためのガウジングト−チ,このト−チ
    を支持するト−チホルダ,水平面に対するガウジングト
    −チの傾斜角を定める角度調整第1機構,この第1機構
    をガウジングト−チの加工指向線の水平面投影線に沿う
    方向に進退駆動する進退駆動機構,加工対象材の前記面
    に対するガウジングト−チの傾斜角を定める角度調整第
    2機構,前記垂下方向のガウジングト−チの位置を定め
    る高さ調整機構、および、加工対象材の前記面に対する
    ガウジングト−チの距離を定める距離調整機構、を含む
    ガウジング装置; を備える横向き自動ガウジング装置。
  2. 【請求項2】出力交流周波数が可変のインバ−タを備
    え、前記原動機はインバ−タの交流出力端に並列接続さ
    れたそれぞれが前記車輪のそれぞれを回転駆動する交流
    モ−タである請求項1記載の横向き自動ガウジング装
    置。
  3. 【請求項3】車輪の1つは減速機構を介して1つの交流
    モ−タに結合され、車輪のもう1つは減速機およびチェ
    −ンカップリングを介してもう1つの交流モ−タに結合
    された、請求項2記載の横向き自動ガウジング装置。
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