JP3199326U - 載置物品などの耐震支持装置 - Google Patents

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俊樹 松井
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Abstract

【課題】対床関係の煩わしさを解消し、最大変位量の設定を可能とする優れた耐震支持が可能である耐震支持装置を提供する。【解決手段】球体4を下方から保持する支持体3を複数固定したベース板2の構造を導入することで、床材と球体4の接地をなくし、床の違いによる条件のバリエーションをなくす。また、ベース板2の上に、滑走可能で、かつ端部に滑走限界のための側板を設けた構造の第一滑走板5を載置して、球体4の回転と支持体3の間の滑り摩擦で、地震力を吸収し、最大変位量を滑走限界までに設定可能とする。さらに、滑走限界に衝突した際の衝撃吸収のために、第一滑走板5の上に、表面潤滑材に基づく滑走抵抗と、表面粗さに基づく滑走抵抗とを有する第二滑走板6を載置する。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、美術館、博物館などにおける美術工芸品や、企業の研究開発環境などにおける精密機器や試材などの、貴重な載置物品の耐震支持装置に関するものである。
美術館や博物館、各種展示室や保管室においては、美術的あるいは歴史的文化的に貴重な物品が多数載置されており、また、企業や学術機関の研究開発施設などにおいては、高価な測定機器や試験装置、あるいは繊細な試材や高価な物質が多数載置されている。一方、我が国は特殊な地殻構造の上にあり、陸地面積は世界の0.28%に過ぎないが、年間に世界で発生するM6以上の地震の実に13.3%もが日本近辺で発生しているという事実からも分かるように、地震の頻発する特異な国土であるが、各種の載置物品に充分な耐震支持装置を設けているとは言えないのが現状である。
従来の耐震支持装置としては、例えば特許第3409611号広報が知られている。この耐震支持装置は、球体と該球体を上方から保持する支持体とからなっており、地震による床面からの力で回転させられた該球体が、該支持体の表面との間で滑って地震の力を吸収し、該支持体以上に伝えないようにして耐震効果が得られるものであるが、このときに滑り摩擦抵抗の値を利用して滑りの開始、すなわち効果を現わし始める震度の大きさを制御できるようにしたものである。
特許第3409611号広報
しかしながらこの耐震支持装置は、床面の材質により耐震特性が変動するため、床材の制限や耐荷重等の条件設定が必要になるのである。また、この装置は、変位量を制限しないため、逆に最大変位量の設定ができないという欠陥も有するものである。
本考案が解決しようとする課題は、対床関係で生じる、床材制限や耐荷重といった条件設定の煩わしさの解消、及び、隣接する物体などとの間で考慮しなければならない挙動の許容範囲を保証するために必要な最大変位量の設定の実現である。これにより、設置環境の細かな検討をすることなく、地震に対する被害を軽減する手段としての優れた耐震支持装置を、多くの場面で、広く、手軽に提供できるようにすることを目的としている。
第1の課題である、床材制限や耐荷重といった床条件設定の煩わしさの解消については、その上面に、球体を下方から保持する支持体を複数固定した構造を持つベース板を採用することにより、球体の床面との接地関係をなくすという手段により解決する。また、第2の課題である、隣接する物体などとの間で考慮しなければならない挙動の許容範囲を保証するために必要な最大変位量の設定の実現については、ベース板の上に、滑走可能で、かつ端部に滑走限界のための側板を設けた構造の第一滑走板を載置するという手段により解決する。さらに、この解決手段により、万一滑走限界側板に衝突した場合に、衝撃により支持物体が転倒、落下する可能性があるという新たな課題が発生するが、これについては、第一滑走板の上に、表面潤滑材に基づく滑走抵抗と、表面粗さに基づく滑走抵抗とを有する第二滑走板を載置する、という手段によりこれを解決する。
本考案の耐震支持装置は、対床関係の煩わしさを解消し、最大変位量の設定を可能とする優れた耐震支持が可能である。ベース板と第一滑走板の間には、球体を利用した耐震支持装置があるが、この装置は球体の滑り摩擦の特性が最大静摩擦係数で約0.2を持たせているため、約200ガル以上の地震加速度にて免震と同様の効果を発揮するようになるが、長周期地震動のようにほとんど200ガルを越えない性質の揺れにはブレーキとして働き、長周期地震動では脅威となる暴走の挙動をうまく抑えることができる。第一滑走板と第二滑走板の間は、滑走抵抗を利用した滑走面を設けており、この面の最大静摩擦係数は約0.25以上を持たせており、ベース板の球体を用いた耐震支持装置よりも大きな加速度でしか働かないように設定している。これにより、従来の球体を利用した耐震支持装置の特長である、短周期地震動にも長周期地震動にも最適な対応ができるよう保証している。第二滑走板の第一の役割は、滑走限界側板に衝突した際の衝撃を吸収することであり、副次的な役割として滑走による地震力の吸収がある。
本考案の耐震支持装置の一例を示す正面断面図である。 従来の耐震支持装置の一例を示す正面断面図である。
以下、本考案を図示の実施例に従って詳細に説明する。
図1においては、1は本考案の耐震支持装置であり、該耐震支持装置1は、ベース板2上に固定した複数の支持体3に保持した球体4と、複数の球体4上に載置した第一滑走板5と、さらにその上に載置した第二滑走板6とからなっている。なお、球体4は、ベース板2からの地震による力が球体4に伝達され、第一滑走板5との間で生じる球体4の回転が、支持体3との滑り摩擦で吸収されるようになっている。
そして、第一滑走板5は、球体4上で滑走可能に載置されており、しかも端部に滑走防止を設けられているので、最大変位量が設定されている。また第一滑走板5の上面中央には、高さの低い円筒形突起7が設けられていて、突起の側面にはスポンジ状の衝撃吸収材8が装着されている。
さらに、第一滑走板5の上には、滑走可能な第二滑走板6が載置されており、この第二滑走板6の底面中央部には板厚の半分程度の深さの円形穴が穿たれている。この円形穴の深さは、先の記述にある第一滑走板5の上面中央に設けられた円筒形突起7の高さより、大きくとっている。第一滑走板5の上面と第二滑走板6の底面の、お互いに接合する面は、シリコンやフッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレン)などの表面潤滑材と、表面粗さにに基づく、小さな滑走抵抗特性を持たされている。
1:本考案の耐震支持装置
2:ベース板
3:支持体
4:球体
5:第一滑走板
6:第二滑走板
7:円筒形突起
8:衝撃吸収材

Claims (1)

  1. 上面に、球体を下方から保持する支持体を複数固定した構造を持つベース板と、その上に、滑走可能で、かつ端部に滑走限界のための側板を設けた構造の第一滑走板を載置し、さらに、表面潤滑材に基づく滑走抵抗と、表面粗さに基づく滑走抵抗とを有する第二滑走板を載置し、ベース板の支持体と球体との間の滑りと、球体と第一滑走板との間の回転による地震力の吸収をしながら、滑走限界側板との衝突時には第二滑走板の滑り面による衝撃吸収を達成する、三層板構造を特徴とする耐震支持装置。
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