JP3198645U - ポールトップのジョイント - Google Patents

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Abstract

【課題】設置、撤収が容易な幟旗を具現するために用いられるポールトップのジョイントを提供する。【解決手段】幟旗の支柱1先端部に装着するポールトップ5が具備するジョイント50であって、ジョイントは、ポールトップ取付部支持部材4と一体に基台5に形成された左右1対に対向する側壁部52と側壁部に挿設した回動体53とよりなり、基台は、ポールトップ取付部支持部材の中心位置上部に載置され、第1制止部531a及び第2制止部を備える。側壁部は、側壁面中央において、圧入された支軸54を備え、回動体は、第1爪部531、第2爪部532及び横竿保持部533並びに支軸の先端部分が緩挿される支軸止まり穴を有し、支軸によって回動可能に軸支され、横竿保持部は、横竿を挿入し保持する横竿止まり穴を備える。横竿止まり穴の中心線が、支軸の軸線と交叉するように配設されることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、幟旗の支柱先端部に装着するポールトップのジョイントに関する。
幟旗は、幟旗本体が支柱と支柱に直角に交わる横竿とに支持されているのが一般的である。幟旗は、設置、撤収、運搬、収納が頻繁に繰り返される。横竿は、設置時には、組み立て、撤収時には取り外さなければならない。この作業は、設置者にとって著しくわずらわしく、改善が望まれていた。
従来のポールトップは横竿をポールトップに差し込んでキャップを閉める形式が多い。幟旗本体の縦方向のチチ輪を支柱に通し、横方向のチチ輪を横竿に通したのち、横竿をポールトップに差し込んだ後キャップを閉めて固定する方式が実行されてきた。この方式では、チチ輪通しを含む横竿の取扱作業性が悪い。
この課題に対して、横竿の取扱作業性を改善するため特許文献1に記載の考案がなされている。支柱取付体に横棒(特許文献1では、横竿を横棒と呼称している)の支持体が回動可能に連結した構造を提示している。しかしながら、横棒の取扱作業性が改善されたとしても、折り畳んだ時、または横棒を立てた時、いずれの場合でも、横棒が回動中心を通らないので、支持体が段差として残り、この段差が、嵩張り、チチ輪通しの邪魔になるという欠点が残る。
登録実用新案公報 第3025343号
前述の欠点を排除し、前項に掲げた設置時、撤収時の煩わしさの低減、特にチチ輪通し,チチ輪外しの作業の容易さを具現化する要請に応える必要があった。
本考案は、この課題に応えるべく創案されたものである。
本考案のポールトップのジョイントは、幟旗の支柱先端部に嵌設するポールトップが具備するジョイントであって、
該ジョイントは、ポールトップ取付部支持部材と一体に基台に形成された左右1対に対向する側壁部と該側壁部に挿設した回動体とよりなり、前記基台は、前記ポールトップ取付部支持部材の中心位置上部に載置され、前記側壁部は、側壁面中央において、圧入された支軸を備え、前記回動体は、横竿保持部および前記支軸の先端部分が緩挿される支軸止まり穴を有し、前記支軸によって回動可能に軸支され、前記横竿保持部は、横竿を挿入し保持する横竿止まり穴を備え、前記横竿止まり穴の中心線が、前記支軸の軸線と交叉するように配設されることを特徴とする。
本考案のポールトップのジョイントは、横竿保持部を備えた回動体を有し、幟旗の設置時は、横竿保持部の中心線を支柱の中心線上近傍まで、垂直に回動体を回動出来るので、チチ輪通しに障害になるものがなく、幟旗本体のチチ輪通しが容易である。幟旗の使用時は、回動体を水平に倒せばよく、幟旗の撤収時は、設置時と同様、横竿保持部の中心線を支柱の中心線上近傍まで、回動体を回動出来るので、チチ輪外しが容易である。また、横竿保持部は、横竿止まり穴を有しているので、横竿は横竿保持部から後ろに抜け出すことはなく、安全である。
は、本考案ポールトップの正面図である。 は、横竿保持部の中心線を支柱の中心線上近傍まで垂直に、回動体を回動した本考案ポールトップの正面図である。 (A)は、ジョイントの平面図であり、(B)は、図3(A)のA−A断面図である。 (A)は、側壁部の正面図であり、(B)は、側壁部の右側面図であり、(C)は、図4(B)のA−A部分断面図である。 (A)は、回動体の正面図であり、(B)は、回動体の右側面図である。 は、図1のA−A断面図である。 は、本考案ポールトップのジョイントを搭載したポールトップ5を幟旗に装着した応用例図である。
本考案のポールトップのジョイントにおいて、横竿の回動中心が、支柱の延長線上にあることおよびチチ輪を通す時邪魔になるものがないことが、本考案の課題解決の基本的概念である。以下構成部品の説明を通してこの概念の実現を裏付ける。
本明細書に記載の寸法は概略値であり、ポールトップのジョイントに用いられる材質は、すべてABS樹脂である。横竿6は購入品である。
本考案になるポールトップのジョイントの構成と機能と効果を図面を参照しながら説明する。
図1は、ポールトップ5の使用時の正面図である。 ポールトップ5は支持部材41よりなる取付部4を介して支柱に嵌設されるが、その部分は公知技術であるので、本明細書に引用の図面においては、支柱1と取付部4を点線で示した。ポールトップ5はポールトップ取付部4を介して支柱1の先端に嵌設される。本考案になるポールトップのジョイント50は、回動体53と側壁部52を有し、回動体53は、側壁部52に圧入された支軸54の先端部によって、回動自在に軸支される。回動体53は、横竿保持部533を備える。使用時は、回動体53を第1爪部531が第1制止部531aで制止されるまで回動する。その時、横竿6は、ほぼ水平位置になる。
図2は、回動体53を第2爪部532が第2制止部532aで制止されるまで回動した時の正面図である。幟旗の設置時は、回動体53を、回動して、横竿6が支柱とほぼ一直線に立てる。この状態で、チチ輪31を支柱1にチチ輪32を横竿6に懸架する。図7は、本考案ポールトップのジョイントを搭載したポールトップ5を幟旗に装着した応用例図である。チチ輪33は、横竿6のチチ輪懸架部に懸架する。
図3(A)は、ジョイント50の平面図であり、図3(B)は、図3(A)のA−A断面図である。支軸止まり穴535を有する回動体53は、側壁部52に挿設され、側壁部52の中央に位置する支軸穴541に圧入された支軸54の先端部によって、回動自在に軸支される。
図4(A)は、側壁部52の正面図であり、図4(B)は、右側壁部52の側面図であり、図4(C)は、図4(B)のA−A断面図である。 基台51と左右一対の側壁部52は、ポールトップの取付部支持部材41と一体に形成される。基台51には、第1制止部531aおよび第2制止部532aを設け、側壁部52には、それぞれ支軸穴541を設ける。左右両側壁部52の大きさは横幅25mm奥行き25mm、対角線上で30mmであり、支柱の最も太い部分に比しても小さい。このことはチチ輪の通りやすさの裏付けとなる。
図5(A)は、回動体53の正面図であり、図5(B)は、回動体53の右側面図である。回動体53には、第1爪部531、第2爪部532、横竿保持部533および両面中央に支軸止まり穴535を設け、横竿保持部533には、横竿止まり穴534を設ける。横竿止まり穴534は、その中心線が支軸止まり穴535の軸心の延長線と交差するように配設するので横竿6の回動中心は、支柱1の延長線上にある。
回動体53の大きさは、縦、横とも25mm厚み12mmである。横竿保持部533の長さは20mm、断面は、高さ17mm幅12mmである。支軸止まり穴542の直径は、7.5mm、深さは、2.5mm、横竿止まり穴534の断面は、横4.5mm、縦7.5mm、奥行きは、44mmである。
図6は、図1のA−A断面図である。本図は、側壁部52に圧入された支軸54の先端が、回動体53に穿孔された支軸止まり穴535に緩挿されている状態と、横竿6が横竿止まり穴534に挿入されている状態を示す。横竿は、チチ輪懸架部が上になるように,横竿止まり穴534に挿入される。横竿は横竿保持部533から後ろに抜け出すことはなく、回動体53を回動しても横竿6の後方が邪魔になることはないという効果もある。支軸54は、鍔部の直径10.5mm厚さ2.5mm軸径7.5mm長さ9mmである。
1 支柱
2 幟旗本体
3 チチ輪(31,32,33)
4 ポールトップの取付部
41 ポールトップの取付部支持部材
5 ポールトップ
50 ジョイント
51 基台
52 側壁部
53 回動体
531 第1爪部
531a 第1制止部
532 第2爪部
532a 第2制止部
533 横竿保持部
534 横竿止まり穴
535 支軸止まり穴
54 支軸
541 支軸穴
6 横竿

Claims (1)

  1. 幟旗の支柱先端部に装着するポールトップが具備するジョイントであって、
    該ジョイントは、ポールトップ取付部支持部材と一体に基台に形成された左右1対に対向する側壁部と該側壁部に挿設した回動体とよりなり、
    前記基台は、前記ポールトップ取付部支持部材の上部中心位置に載置され、
    前記側壁部は、側壁面中央において、圧入された支軸を備え、
    前記回動体は、横竿保持部および前記支軸の先端部分が緩挿される支軸止まり穴を有し、
    前記支軸によって回動可能に軸支され、
    前記横竿保持部は、横竿を挿入し保持する横竿止まり穴を備え、前記横竿止まり穴の中心線が、前記支軸の軸線と交叉するように配設されることを特徴とするポールトップのジョイント。
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