JP3198587U - 焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具 - Google Patents

焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具 Download PDF

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Abstract

【課題】手作業による焼成釜体への生地の釜入れ作業において、焼成釜体に直接触れることがなく、したがって作業者は高温度環境における輻射熱による悪影響をほとんど受けることなく、極めて迅速かつ適切に焼成前の生地を焼成釜体へ投入することができる焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具を提供する。【解決手段】生地載置用の金属製網状体3の外周囲に枠体4を取付けて直火焼、オーブン焼、型釜焼、連続オーブン焼を含む焼成用の焼成釜体へ投入し、かつ焼成するための載置本体2を構成し、この載置本体2の枠体4に投入又は取出用の把持部5を設けた焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具1である。【選択図】図1

Description

本考案は、焼麩の焼成工程において、簡易かつ迅速に生地を焼成釜体に投入し又は取出すことができる省力化を図った焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具に関する。
一般に麩は、製品により油揚麩・生麩・焼麩に大別される小麦タンパク食品であり、重要な植物性タンパク源として、豆腐や湯葉などの大豆タンパク食品と並び、古来から我が国において全国的に親しまれてきた伝統食品である。とくに焼麩は、世界に類のない形で発展した我が国独特の食品であり、焼き方や細工の仕方などで各地方の特色を反映した豊富なバリエーションがある。
焼麩は、強力小麦粉とグルテン(麺筋)を原料とする高タンパク食材であると共に、消化吸収が良いため幼児食・妊産婦食・病院食・高齢者食などとしても好適であり、軽い乾物なので保存性・取扱い性も非常に良く、しかも調理の際は何も手を加えることなくそのまま使用でき、煮物・鍋物・スープなどへ使用した場合は旨味を吸い取り食感を豊かにする極めて優れた食材である。通常、製品として市販される焼麩の種類は、原料の焼成加工方法の違いにより、ガスで直火焼成されるもの、焼麩オーブンで蒸し焼き焼成されるもの、型釜で型入焼成されるものの3種類に分類される。また、焼麩オーブンで焼成される焼麩として、観世麩、小町麩、白玉麩、竹輪麩、宝麩、たまご麩などが挙げられる。
ここで焼麩の製造工程を概説すると、まず小麦粉を水で繰り返し練って澱粉質を洗い流して小麦グルテンを形成し、次いで小麦グルテンに合せ粉(小麦粉・モチ粉・膨剤など)を混合して生地を作成して混練(生地引き)し、その生地が細工・計量・熟成や引き延し・水晒しなどがなされた後、焼成加工される。そして焼成加工された後、切断・乾燥して製品としての焼麩が梱包される。この焼成加工が、作業者による手作業で蒸し焼き焼成される場合は、焼麩オーブンが使用される。
典型的な焼麩オーブンは、図6、図7に示す焼麩オーブン9のようにヒータ16、17を内蔵した上熱盤11、下熱盤13をそれぞれ有する開閉蓋10と釜本体12とを片開き状に枢着したものであり、生地の釜入れ作業では、棒状に引き伸ばされた生地が、釜本体12の下熱盤13上に平行に整列するように、人手により直接貼り付けられる。貼り付ける生地の本数や間隔などは、素材や製品などに応じて適切に調整される。生地を張り付けた後は、適宜打ち水をして開閉蓋10を閉じることで、生地は上下から上熱盤11、下熱盤13に挟まれて所定時間蒸し焼きされる。
この釜入れ作業の際、作業者は、開いた状態の焼麩オーブン9の開閉蓋10と釜本体12の間に上半身を入れて一本ずつ丁寧に生地を載置しなければならないが、上熱盤11と下熱盤13は200°以上に発熱しているので、これらからの輻射熱により作業者は暑中(約60°)での過酷な作業となり、ほてり・発汗・疲労、あるいは火傷などの悪影響により、作業能率の低下、ひいては怪我や疾病による作業中断を生じ得る問題点があった。また手作業による釜入れ・釜出し作業は、作業能率が悪いという問題点もあった。
作業者が輻射熱に曝される点については、焼麩オーブンの改良により解決を図る先行技術(特許文献1〜3)が提案されている。特許文献1では給水機構と散水装置及び水平方向に摺動できる開閉蓋を備えたふ製造装置が提案され、特許文献2では釜本体に所定の防熱板を設けた焼成釜が提案され、特許文献3では釜本体にすだれ状の遮熱体を設けて釜本体の加熱盤を適宜覆って遮熱するようにした麩焼器が提案されている。
また、人手作業を排し製造工程を機械化して作業能率を上げる先行技術(特許文献4、5)も提案されている。特許文献4は、加熱炉による生地の焼成工程を含めて、混練から焼成後の麩の裁断までの一連の製造工程を機械化した麩の自動製造装置が提案され、特許文献5では、生地を引き延ばしてコンベアに分配して麩焼炉へ移送できるようにした麩の連続成形装置が提案されている。
実開昭52−125099号公報 実開昭61−31326号公報 特開昭63−219346号公報 特開平8−280340号公報 特公昭53−28505号公報
しかしながら、特許文献1は開閉蓋を水平摺動させるものであるから、同文献の図面に示されるように、ふ製造装置1台に対して約2台分(或はそれ以上)もの設置スペースが必要となり、スペース上の大きな無駄が発生するという重大な問題点がある。特許文献2は釜本体の前面に防熱板を設けたに過ぎないから、生地の貼り付け時に作業者の上半身が受ける輻射熱の遮蔽に関しては何らの効果もない。特許文献3でも同様に、加熱した開閉蓋と釜本体との間に上半身を入れて生地を張り付けなければならない問題点は解決されず、しかも生地の載置の毎に遮熱体を摺動させるものであるから作業性も悪い。
さらに、特許文献1〜3に示されるような焼麩オーブンは、給水機構、防熱板、すだれ状の遮熱体、摺動レールといった付属機構を設けた特殊な焼麩オーブンであるから、このような特殊な焼麩オーブンを備えるためのコスト負担が避けられず、このようなコスト負担は上記課題に対して過大であると言わざるを得ない。
また、特許文献4、5に示されるような製造工程の機械化は、基本的に人手をなくして人件費やヒューマンエラーを排除し一定の均質な製品を大量生産することにメリットがあるものであり、細かい需要に正確に応じる臨機応変な生産が不可能であると共に、イニシャルコストやメンテナンスコストが巨費となるといった大きな問題点がある。
とくに焼麩オーブンによる焼成工程では、その日の温度・湿度や生地の状態などに応じて打ち水の加減や焼麩オーブンの温度・焼成時間などが微妙に調整される。このような微妙な調整は、作業者の経験や勘に基づき行われ画一的な数値化が困難であるから、機械化された焼成工程では極めて実現し難い。このような事情は、焼成工程以外の工程でも同様である。このため、焼麩の製造工程の機械化は一部の企業に限って採用されているに過ぎず、多くの焼麩生産業者においては、現在でも作業者の手作業にて焼成釜体への釜入れ作業が行われているのが実情である。
そこで本考案は、上記問題点を解決するために開発したものであり、その目的とするところは、手作業による焼成釜体への生地の釜入れ作業において、焼成釜体に直接触れることがなく、したがって作業者は高温度環境における輻射熱による悪影響をほとんど受けることなく、極めて迅速かつ適切に焼成前の生地を焼成釜体へ投入することができ、かつ、極めて迅速に焼成後の生地を焼成釜体から取り出すことができるので、作業能率を大幅に上昇させることができ、もって省力化に大いに寄与することができる焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1における考案は、生地載置用の金属製網状体の外周囲に枠体を取付けて直火焼、オーブン焼、型釜焼、連続オーブン焼を含む焼成用の焼成釜体へ投入し、かつ焼成するための載置本体を構成し、この載置本体の前記枠体に投入又は取出用の把持部を設けたことを特徴とする焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具である。
請求項2における考案は、網状体の横長さは、所定長さの棒状生地を載置可能な長さとし、縦長さは、複数本の棒状生地を等間隔に載置可能な長さとし、枠体は、焼成釜体の下熱盤に載置収容できる大きさとした焼成釜体投入載置具である。
請求項3における考案は、焼成釜体は、焼麩オーブンであり、この焼麩オーブンは、ヒータを内蔵した釜本体にヒータを内蔵した開閉蓋を枢着した構成である焼成釜体投入載置具である。
請求項4における考案は、多数本の棒状生地を成型部材で成型した棒状の成型生地を網状体に多数本載置して焼成した焼成釜体投入載置具である。
請求項1に係る考案によると、網状体に生地を載置し焼成釜体に投入又は取出しする載置具であるから、焼成釜体への生地の釜入れ・釜出し作業において、作業者が焼成釜体からの輻射熱を直接受けることがないので、作業者の負担が軽減され作業能率を大幅に改善することができる。また、載置具で生地をまとめて焼成釜体へ投入・取出しするので、迅速かつ確実な釜入れ・釜出しができる。
さらに、載置具は網状体と枠体からなる極めて簡素な構造であるから、軽量であり生地を整列して載置した状態で人手により丁寧かつ容易く搬送することができる。
請求項2に係る考案によると、所定の縦長さと横長さとしているから、製品や生地の特性に応じた適切な間隔・本数の棒状生地を、載置具に整列させることができると共に、焼成釜体の下熱盤の内寸に適合しているから、最大本数の棒状生地を合理的に焼成できる。
請求項3に係る考案によると、本考案の載置具は、手作業による蒸し焼き焼成で使用される焼成釜体である焼麩オーブンに好適である。
請求項4に係る考案によると、成型部材により、迅速かつ確実に棒状生地を成型することができると共に、迅速かつ確実に網状体に整列載置させることができる。すなわち、所望の断面形状と所望の長さの棒状生地を多数本同時に成型可能とし、もって生地の成型作業の省力化に寄与できる。
本考案の焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具の一例を示した斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 本考案の焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具に載置する際に使用する成型部材の一例を示した斜視図である。 図3のB−B線断面図である。 断面五角形の成型生地を模式的に示した斜視図である。 焼麩オーブンの一例を示した外観斜視図である。 図6において、釜本体に生地と共に本考案の焼成釜体投入載置具を設置し開閉蓋を閉じて焼成後、生地が膨張して焼きあがった状態を示したC−C線断面図である。 (a)は従来の焼麩の焼成工程における作業配置図を示し、(b)は本考案の焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具を配した作業配置図を示す。
以下に、本考案に係る焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本考案の焼成釜体投入載置具の好ましい実施形態の構成を詳細に説明する。
図1は、本考案の焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具1の一例を示した斜視図である。図示するように本考案の載置具1は、載置本体2と把持部5からなり、載置本体2は、金属製網状体3の外周囲に枠体4を取付けて構成され、枠体4には把持部5を設けている。
金属製網状体3は、生地載置用の所定の熱伝導性を有する適当な目開きを有する平板状部材であり、本例では所定の材質のワイヤを編んで構成される金網を使用し、その外周囲を枠体4の内側に固着したものである。網状体3は、載置された生地の整列が崩れないようにするため、全体が平板状に形成されている。また後述するように、下熱盤13と生地との間に敷かれて所定時間生地を焼成するので、下熱盤13からの熱を生地に伝える所定の熱伝導性(及び耐熱性)が必要であり、また生地に焼跡や焼むら、過剰焼成などの悪影響が出ないように構成する必要がある。
枠体4は、網状体3の外周囲を取付ける外枠部材であり、その全体の形状は特に制限されないものであるが、本例ではステンレス製L型アングル部材を、長い縦方向と短い横方向からなる長方形状に形成しており、このL型アングル部材の水平片に網状体3の外周囲が固着され、垂直片側が網状体3の上面となる。
枠体4の大きさは、後述する焼成釜体の下熱盤(焼麩オーブン9の下熱盤13)に載置収容できる大きさであり、載置具の下面を焼成釜体の下熱盤に設置して焼成釜体の内部に収納できる。また枠体4には、適宜梁部材を渡すようにしてもよく、図示していないが、本例では、枠体4の縦方向に向けて、横方向に等間隔に2本の梁部材を設けている。このような梁部材を設けることで、枠体4の剛性を高めると共に網状体3の支持を強固にできる。
枠体4には、載置本体2を焼麩オーブン9に投入し又は取出すための把持部5が適宜設けられている。本例の把持部5は、本例では枠体4の一対の縦方向部分であって網状体3の上面側に、手で把持する部分が縦方向に平行に延びるようにステンレス製のパイプ部材を適宜設けたものである。後述するように、把持部5は、生地が整列載置された載置本体2を人手で搬送や釜入れ・釜出ししたりする際に、整列を乱したり生地が落下したりせず安定かつ確実に把持できるように設けられ、かつ載置本体2を下熱盤13に設置して開閉蓋10を閉じる際に邪魔にならず焼麩オーブン9の内部に収容できるように設けられていれば、その構成に特に制限なく設けることができる。
図示していないが、網状体3の上面側には生地の整列を維持するための凹凸部などを適宜設けたり、載置本体2の下面側に設置用の突部などを適宜設けてもよい。さらに、載置本体2には棒状生地8を網状体3の上面に載置する際の適当な指示部や案内部などを設けてもよい。
図2は、図1のA−A線断面図であり、網状体3の上面側に、棒状生地8が枠体4の横方向に平行に載置された状態を示している。網状体3に載置される生地やその整列形態は特に制限されないものであるが、本例では焼麩の棒状生地8が枠体4の横方向に向けて略等間隔で所定の本数載置される。このため、網状体3の横長さは、棒状生地8を長さ方向に載置可能な長さであり、網状体3の縦長さは、棒状生地8を幅方向に所定本数載置可能な長さである。
図3は、棒状生地8を成型する成型部材6の斜視図を示している。成型部材6の材質や形状は実施に応じて適宜選択されるものであるが、本例の成型部材6はアクリル製の平板であり、その形状は、枠体4と略同形でそれよりやや小さくなるように形成されているので、縦方向と横方向を有する長方形状となっている。同図に示すように成型部材6の片面には、横方向へ向けて、棒状生地8を押し込んで成形生地80に成形する成型溝部7が10本分形成されている。図4では、成型溝部7に棒状生地8を押し込んだ状態におけるB−B線断面図を示している。
図5は、棒状生地8から成形された成形生地80を模式的に示した外観斜視図を示している。成型溝部7は、棒状生地8を押し込んで所定の断面形状及び所定の長さに成形する型枠であり、成型部材6の片面に形成される本数・間隔・形状は特に制限されないものであるが、本例では所定の長さの断面五角形状の成形生地80を成型できる形状となっている。
図6は、典型的な焼麩焼成用焼成釜体(挟み焼き用電熱オーブン)の一例である焼麩オーブン9を模式的に示した外観斜視図である。この焼麩オーブン9は、略同形で縦方向と横方向からなる長方形状の開閉蓋10(上盤)と釜本体12(下盤)とが連結されたものであり、適当な台上に水平に固定された釜本体12の横方向側の一端と、開閉蓋10の横方向側の一端とがヒンジ18を介して片開き状に枢着されている。開閉蓋10と釜本体12との合わせ面側には、それぞれ上熱盤11、下熱盤13が設けられている。上熱盤11、下熱盤13は、適当な熱源(ヒータ16、17)により温度調整可能に設けられる。開閉蓋10の正面側には、作業者が開閉蓋10を上下移動させて開閉するための取手14が設けられている。
続いて、焼麩の焼成工程における本考案の載置具1の好ましい使用方法を図面に基づいて詳細に説明する。
図8(b)は、本考案の載置具1を使用した焼麩の焼成工程の作業配置図を示す。8は棒状生地であり、9は焼麩オーブンであり、20は生地を水晒しする水槽であり、6は成型部材であり、22は焼成後の焼麩を搬送するコンベアであり、21は本考案の載置具1を配した金枠台である。また、Aは水槽における作業を担当する作業者一人を示し、Bは金枠台における作業を担当する作業者一人を示し、Cは焼成釜における釜入れ・釜出し作業及び焼成後の生地のコンベアへの搬送を担当する作業者一人を示す。
先ず、原料となる小麦グルテンから混練や熟成・計量・各種の細工などの所定の工程を経てベースとなる生地が作られ、この生地は所定の加工機あるいは人手により、所定の分量・長さの棒状生地8へと引き延ばされ、図8(b)に示す水槽20で水晒しされる。なお、生地の引き延しと水晒しは前後又は交互になされ得る。
次いで棒状生地8を成型部材6の成型溝部7へ押し込み、図5に示されるような所定の断面形状及び長さの成形生地80へ成型する。なお、このような成形作業を行うことなく、棒状生地8のまま次の工程に進めてもよい。
次いで生地を本考案の載置具1の網状体3へ載置する。ここで、焼麩オーブン9における生地の焼成では、製品や生地の特性に応じて、一回の釜入れ作業で焼麩オーブン9に投入される生地の本数(個数或は重量)は、ある程度決まっている。また、焼麩オーブン9での焼成後は、製品や生地の特性に応じた程度に全体が膨張する。したがって、この載置の際は、製品や生地の特性に合わせて適切に生地を網状体3の上面に整列させる。
成型部材6で成型した成形生地80の場合は、成型溝部7へ押し込まれている状態の成形生地80を載置具1へ移す際、まず載置具1を天地逆転させて網状体3の上面を、成型溝部7が開口した成型部材6の片面を上から覆うように重ね合わせた上で、この成型部材6の片面と網状体3の上面とを当接させながら成型部材6及び載置具1を共に天地逆転させれば、成形生地80が整列を保って網状体3の上面に移動させることができるので好適である。また、この成型部材6と網状体3の上面との重ね合わせを容易かつ確実にするため、成型部材6は網状体3の上面の形状に適合するように形成し、重ね合わせた際に成型部材6が枠体4の内側に嵌るようにすれば好適である。なお、生地が成型溝部7へ嵌り込んで自重で落ちてこない場合などは、成形生地80を一本ずつ成型溝部7から取り出して網状体3へ整列載置してもよい。
成型部材6は上記のように使用されるので、成型部材6に形成される成型溝部7の本数(個数)及び間隔(或は形状や配置)は、製品や生地の特性に応じて適切に、かつ成型部材6の片面上に無駄なく形成して、製品や生地の特性に応じた各種の成型部材6を予め用意した上で、これらの成型部材6を使い分ければ作業能率上好適である。さらに、通常は成型部材6は作業者により使用されるから、人手が扱いやすい程度の大きさ・厚み・重量・材質にて構成されていれば好適である。
次いで、網状体3の上面に生地が載置された本考案の載置具1を焼麩オーブン9へ投入する。この投入により、本例では焼麩オーブン9の釜本体の下熱盤(図6に示す釜本体12の下熱盤13)に載置具1が設置される。この際、枠体4の大きさは下熱盤13に適合しているから、載置具1の設置が確実になされ、しかも上熱盤11及び下熱盤13からの載置具1への熱伝導が最適なものとなる。
上記のように設置した後は、開閉蓋10を閉じて生地を焼成する。図7は、図6において成形生地80を載置した本考案の載置具1を下熱盤13へ設置して開閉蓋10を閉じて焼成し、焼成された成形生地80が膨張して焼成生地800となった状態におけるC−C線断面図を示している。18は開閉蓋10と釜本体12とを連結するヒンジであり、11は開閉蓋10の上熱盤、13は釜本体12の下熱盤であり、16、17はそれぞれ上熱盤11、下熱盤13のヒータを示す。1は、本考案の載置具である。
この焼麩オーブン9における生地の焼成では、生地の状態や製品特性、あるいは作業日の温度・湿度などに基づき適宜焼成温度・焼成時間が調整される。通常、上熱盤及び下熱盤は約250°に熱せられ、約15分間焼成される。また、生地の膨張を促進するため作業者により適宜打ち水がなされ生地が蒸し焼きされる。打ち水の加減も適宜調整される。
焼成が終了したら、開閉蓋10を開けて載置具1を焼麩オーブン9から取り出す。そして焼成品である焼成生地800をコンベア22へ乗せて、次の製造工程へ搬送する。以上が本考案の焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具1を使用した焼麩の焼成工程の一例である。
本考案の載置具1は上記のように使用されるので、その構造(形状・材質・重量・大きさ)は、作業者が網状体3の生地の整列載置を維持したまま容易く搬送・投入することができ、焼麩オーブン9の内寸に適合するように釜本体12の下熱盤13に設置でき、下熱盤13に設置したままの状態で開閉蓋10を閉じて焼麩オーブン9を使用することができ、生地と共に焼成しても生地や焼麩オーブン9に悪影響がなく、しかも所定の熱伝導性及び所定の耐久性・耐熱性を有し変形や焼成による劣化などが容易に生じないように構成されていれば好適である。
また焼麩オーブン9は、焼麩焼成用の焼成釜体の一例であり、本考案の載置具1は、図示していないが、直火焼、オーブン焼、型釜焼、連続オーブン焼などの焼成釜体における釜入れ・釜出し作業にも適宜使用できる。
一方で、図8(a)に基づき、本考案の載置具1を使用しない従来の焼麩の焼成工程の一例を説明すると、先ず水晒しが終了した生地(棒状生地8又は成形生地80)は、焼麩オーブン9aの作業者Cの手作業により下熱盤へ整列載置される。この作業では前述したように、作業者Cは焼麩オーブン9aの開閉蓋を手で開け、開閉蓋の上熱盤と釜本体の下熱盤との間に上半身を入れて、下熱盤上に手作業で直接生地を一本ずつ丁寧に所定の間隔で整列するように張り付ける作業となる。この際、上熱盤と下熱盤は約250°に加熱しているから、作業者Cの生地の貼り付け作業は輻射熱により酷暑中の精密な作業となり、作業者の負担・消耗が極めて大きいものとなる。
また、生地を一本ずつ手作業で載置し、しかも焼成後は下熱盤から焼成された生地(焼成生地800)を手作業で取り出さねばならないから、焼麩オーブン9aから生地を搬出入する作業(釜入れ・釜出し)には大きな時間と手間がかかる。
したがって、本考案の載置具1を使用すれば、釜入れ・釜出しの作業能率を大幅に向上させることができる。
また上記の構造はあくまで本考案の実施形態の一例であり、例えば、生地が棒形状でなく丸形などであってもよい。この場合も、成型部材6の成型溝部7を、上記のように生地の形状に適合するように形成したものを用意して載置具1と組合わせて使用することができる。
以下に本考案の焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具を使用した焼麩の焼成工程の実施例を説明する。なお、説明中に示す数値は概数である。
本例の載置具1は、水平片と垂直片がそれぞれ20mm巾、縦方向長さが905mm、横方向長さが820mmのステンレス製L型アングル部材である枠体4と、枠体4に外周囲が固着された網状体3と、前記水平片からの高さ50mmの把持部5からなる。
本例の成型部材6は、縦方向の長さが885mm、横方向の長さが820mmで、片面に長さ840mmで均等間隔に10本、又は15本の成型溝部7が形成されている。
本例の載置具1及び成型部材6を用いた焼成工程では、図8(b)の作業配置図に示すように、6台の焼麩オーブン9を配置した上で、合計7人の作業者A、B、Cにて、一本当たり50gの生地(棒状生地8、成形生地80)に対して、焼麩オーブン9一台当たり20本の焼成を、一日当たり32回行うことができる。よって、(6台×50g×20本)×32回/日=192000gの生地の焼成が行える。焼成後の生地は、60%の重量ロスがあるため、これを掛けて作業者の人数7で割れば、焼成品の生産量16500g/日・人が得られる。
一方で、図8(a)の作業配置図に示されるように、従来の焼成工程では、2台の焼麩オーブン9しか配置することができず、合計3人の作業者A、Cにて、同様に計算すると、焼成品の生産量は12800g/日・人となる。したがって、本考案の焼麩焼成用焼成釜投入載置具1を使用した焼成工程によれば焼成品の生産量を大幅に増加させることができる。
さらに究極的には、図示していないが、図8(b)の配置に対して、焼麩オーブン9を10台に増設すると共に水槽20を3台に増設した上で、作業者Aを水槽1台当たり1人、作業者Cを1人の合計4人体制とすることも可能である。この場合の焼成品の生産量は、上記と同様に計算すれば48000g/日・人となり、極めて大量に生産することができる。
上記の実施例は一例であり、その他、実施に応じて任意に選択することができる。
1 焼成釜体投入載置具
2 載置本体
3 網状体
4 枠体
5 把持部
6 成型部材
7 成型溝部
8 棒状生地
9、9a 焼麩オーブン(焼成釜体)
10 開閉蓋
11 上熱盤
12 釜本体
13 下熱盤
16、17 ヒータ
20、20a 水槽
21 金枠台
80 成形生地
800 焼成生地
A、B、C 作業者

Claims (4)

  1. 生地載置用の金属製網状体の外周囲に枠体を取付けて直火焼、オーブン焼、型釜焼、連続オーブン焼を含む焼成用の焼成釜体へ投入し、かつ焼成するための載置本体を構成し、この載置本体の前記枠体に投入又は取出用の把持部を設けたことを特徴とする焼麩焼成用の焼成釜体投入載置具。
  2. 前記網状体の横長さは、所定長さの棒状生地を載置可能な長さとし、縦長さは、複数本の棒状生地を等間隔に載置可能な長さとし、前記枠体は、前記焼成釜体の下熱盤に載置収容できる大きさとした請求項1に記載の焼成釜体投入載置具。
  3. 前記焼成釜体は、焼麩オーブンであり、この焼麩オーブンは、ヒータを内蔵した釜本体にヒータを内蔵した開閉蓋を枢着した構成である請求項1又は2に記載の焼成釜体投入載置具。
  4. 多数本の棒状生地を成型部材で成型した棒状の成型生地を前記網状体に多数本載置して焼成した請求項1乃至3の何れか1項に記載の焼成釜体投入載置具。
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