JP3198437U - 入出力分離回路及びその応用回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォトカップラを各種の用途に適用できるようにするとともに、高速動作,高寿命化,高信頼性化を図った入出力分離回路及び入出力分離回路の応用回路を提供する。【解決手段】入力側端子T1,T2間に交流電源40を接続する。入力側端子T1がプラス,入力側端子T2がマイナスの正の半波では、発光素子22が発光し、入力側端子T1がマイナス,入力側端子T2がプラスの負の半波では、発光素子32が発光する。発光素子22が発光すると、その光が受光素子24に入射し、受光素子24のコレクタ・エミッタ間が導通する。発光素子32が発光すると、その光が受光素子34に入射し、受光素子34のコレクタ・エミッタ間が導通する。すなわち、入力側端子T1,T2に交流が印加されると、出力側端子TE,TF間が導通状態となる。【選択図】図1

Description

本考案は、フォトカップラを利用した各種の制御に好適な入出力分離回路及びその応用回路の改良に関するものである。
フォトカップラは、例えば、下記特許文献1において指摘されているように、入力電気信号を光信号に変換する発光素子と、該光信号を受光して電気信号に変換して出力する受光素子とが一体となった信号伝達デバイスであり、入力側と出力側とを電気的に絶縁して信号のみを伝達することができるので、入力側と出力側との電気的絶縁が要求されるような場合に好適である。例えば、電極棒と水との電気的な接触を利用して水位を電気的に計測する水位計のような場合、入力側と出力側の絶縁分離をフォトカップラで行う例がある。
特開平7−121250号公報
このようなフォトカップラを、上述した水位検出のみならず、短絡検出などの各種の用途に対応できれば好都合である。
本考案は、以上のような点に着目したもので、その目的は、フォトカップラを各種の用途に適用できるようにすることである。他の目的は、従来よりも高速動作,高寿命化,高信頼性化を図ることである。
本考案の入出力分離回路は、フォトカップラを利用して、入力側と出力側を分離する入出力分離回路であって、2つのフォトカップラの各発光素子を入力側端子に接続するとともに、各受光素子を出力側端子に接続し、前記各発光素子は、前記入力側端子に交流が印加されたときに交互に発光するように並列に接続されており、前記各受光素子は、導通したときに流れる電流の方向が共通するように並列に接続されており、前記入力側端子間に交流を印加したときに、前記出力側端子間が導通するようにしたことを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記フォトカップラの並列回路に、電流制限用の抵抗を接続したことを特徴とする。他の形態の一つは、前記電流制限用抵抗,前記入力側端子,前記出力側端子の少なくとも一つに、ノイズ低減用コンデンサを並列に接続したことを特徴とする。
本考案の入出力分離回路の応用回路は、前記いずれかの入出力分離回路の入力側に、検知対象と交流電源を接続し、前記検知対象が短絡して前記交流電源から前記入出力分離回路に交流が印加されたときに、前記入出力分離回路の出力側の導通状態から前記検知対象が短絡したことを検知することを特徴とする。
主要な形態の一つは、前記いずれかの入出力分離回路の入力側に、容器内に投入される長さが異なる2つの電極棒と交流電源を接続し、前記電極棒が導通して前記交流電源から前記入出力分離回路に交流が印加されたときに、前記入出力分離回路の出力側の導通状態から前記容器内の水位を検知することを特徴とする。あるいは、前記入出力分離回路と前記電極棒を複数設け、複数のレベルもしくは複数の容器のいずれかについて水位を検知することを特徴とする。
他の形態の一つは、前記いずれかの入出力分離回路の入力側に交流電源を接続し、前記入出力分離回路の出力側に直流電源を接続することで、交流を直流に変換することを特徴とする。更に他の形態の一つは、前記いずれかの入出力分離回路の出力側に接続された機器を、該入出力分離回路の出力側端子よりも遠隔地に設置したことを特徴とする。
更に他の形態としては、電源から負荷に供給する電力を制御回路によって制御する場合に、前記制御回路の制御入力側に、前記いずれかの入出力分離回路を設けたことを特徴とする。本考案の前記及び他の目的,特徴,利点は、以下の詳細な説明及び添付図面から明瞭になろう。
本考案によれば、フォトカップラを逆並列に接続することで、入力側端子間に交流が印加されると出力側端子間が導通状態となるようにしたので、入力側と出力側が電気的に絶縁・分離され、高速動作,高寿命化,高信頼性化を図ることができる。
(A)は本考案の実施例1を示す回路図、(B)は基本動作を示す図、(C)は基本動作を示すタイムチャートである。 本考案の実施例2を示す回路図である。 (A)は本考案の実施例3を示す回路ブロック図、(B)は通報表示の一例を示す図である。 前記実施例3における電極棒の配置例を示す図である。 前記実施例3の具体的な回路構成を示す図である。 本考案の実施例4を示す回路ブロック図である。 本考案の実施例5を示す回路ブロック図である。
以下、本考案を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて詳細に説明する。
最初に、図1を参照しながら本考案の実施例1を説明する。最初に、図1(A)を参照しながら、本考案の最も基本的な構成である入出力分離回路について説明する。図1(A)において、入出力分離回路10は、2つのフォトカップラ20,30を備えている。これらのフォトカップラ20,30は、発光素子(発光ダイオード)22,32が逆並列となるように接続されている。発光素子22のアノード側と発光素子32のカソード側は、入力側端子T1に接続されており、発光素子22のカソード側と発光素子32のアノード側は、電流制限抵抗16を介して入力側端子T2に接続されている。電流制限抵抗16には、必要に応じてノイズ低減コンデンサ18Aが並列に接続される。なお、入力側端子T1,T2間にノイズ低減コンデンサ18Bを接続するようにしてもよい。以上の発光素子側を入力側という。
一方、各フォトカップラ20,30の受光素子(フォトトランジスタ)24,34は、エミッタ,コレクタが共通となるように接続されており、受光素子24,34のコレクタは出力側端子TEに接続されており、受光素子24,34のエミッタは出力側端子TFに接続されている。出力側端子TE,TF間にノイズ低減コンデンサ18Cを接続するようにしてもよい。以上の受光素子側を出力側という。入力側と出力側は、フォトカップラ20,30によって光で接続されているものの、電気的には絶縁された構成となっている。
次に、本実施例の基本的な動作を説明する。図1(B)に示すように、入力側端子T1,T2間に交流電源40を接続する。交流電源40の出力としては、図1(C-1)に示すように正弦波でもよいし、パルス状の交流波形もよい。入力側端子T1がプラス,入力側端子T2がマイナスの正の半波では、同図(C-2)に示すように発光素子22が発光し、入力側端子T1がマイナス,入力側端子T2がプラスの負の半波では、同図(C-3)に示すように発光素子23が発光する。発光素子22が発光すると、その光が受光素子24に入射し、受光素子24のコレクタ・エミッタ間が導通する。発光素子32が発光すると、その光が受光素子34に入射し、受光素子34のコレクタ・エミッタ間が導通する。すなわち、出力側端子TE,TF間が導通状態となる。
このように、本実施例によれば、次のような効果がある。
a,入力側と出力側が電気的に分離されており、入力側に交流が流れると、出力側が導通状態となるため、これを利用して各種の検知動作や制御動作などに応用することができる。
b,フォトカップラ20,30を使用しているため、応答速度が速い。また、無接点で長寿命である。
c,論理素子との接続も容易である。
d,回路構成が簡易・安価であり、小型で振動・衝撃に強く、故障要因も少なく信頼性が高い。
e,入力側と出力側が完全に絶縁されているため、信号伝達は一方向であり、出力側が入力側に影響せず、I/Oインターフェース回路として理想的である。
f,トランスジューサーとして好適であり、各種のセンサー類,制御機器などに対する信号伝達に適用可能である。
g,入力側に交流が流れると出力側が導通するので、交流用センサーとしても機能する。
h,トランジスタの出力がそのまま回路出力となっているため、各種のトランジスタ接続型の機器に接続可能である。例えば、PLC(programmable logic controller)の入力側へのダイレクト接続,インバータの制御信号入力側への接続,小型DCリレーの接続,電磁開閉器への接続など、各種の用途に好適である。
次に、図2を参照しながら、本考案の実施例2について説明する。図2は、本考案を短絡センサー50として適用した例である。まず、同図(A)の例は、短絡センサー50の入出力分離回路10の入力側端子T1,T2には、短絡の検知対象52が接続されており、出力側端子TE,TFには、通報回路54が直列に接続されている。検知対象52としては、例えば、溶接棒などが考えられる。通報回路54は、出力側端子TE,TFが導通したときに、発光,発音,発振などの適宜の通報動作を行うもので、例えば、発光ダイオード,ブザー,バイブレータと、それらの駆動電源とによって構成されている。出力側端子TE,TF間が導通すると、駆動電源によって発光ダイオード等が駆動されることで、通報が行われるようになっている。
全体の動作を説明すると、まず検知対象52が短絡していないときは、入出力分離回路10の発光素子22,32に対する交流電源40からの通電が行われない。このため、発光素子22,32は発光せず、受光素子24,34も導通しない。従って、通報回路54も動作しない。しかし、検知対象52が短絡すると、交流電源40により発光素子22,32に通電されて発光し、受光素子24,34が導通する。これが通報回路54で検知されると、発光などが行われ、検知対象52が短絡したことが通報される。
同図(B)の例は、検知対象56を、出力側に接続した例である。この例では、入力側の検知対象52が導通しても、出力側の検知対象56が導通しない限り、通報回路54は動作しない。すなわち、検知対象52,56の両方が導通したときに、通報回路54による通報が行われる。この例は、各種の短絡の検知に応用することができる。
次に、図3及び図4を参照しながら、本考案の実施例3について説明する。本実施例は、本考案を水位計に適用した例である。水位計60の回路構成は、図3(A)に示すように、上述した入出力分離回路及び通報回路を4つ備えており、水位を5段階で検知できるようになっているが、個数は適宜増減してよい。
水位計60は、図4(A)に示すように、容器61内の水位を検知するもので、容器61内に、電極棒62,64A〜64Dを備えている。これらのうち、電極棒62は最も長く、電極棒64A〜64Dは順に短くなっており、検知したい水位レベルの長さに設定されている。
図3(A)に示した入出力分離回路10A〜10Dの入力側のうち、一方は共通に電極棒62に接続されており、他方は電極棒64A〜64Dにそれぞれ接続されている。また、通報回路54A〜54Dは、例えば発光によって通報を行うようになっており、それらを並べた発光表示部55は図3(B)に示すようになる。
次に、本実施例の動作を説明する。容器61内の水位が徐々に上昇していく場合を想定すると、水位は最初に電極棒62に接触し、次に電極棒64Aの先端に接触する。すると、電極棒62,64A間が導通して入出力分離回路10Aの入力側が短絡されることになり、通報回路54Aによる通報が行われる。すると、発光表示部55は、図3(B)の(B-1)に示す状態から(B-2)に示す状態となる。これにより、水位が電極棒64Aの先端に達したことを知ることができる。
更に水位が上昇し、電極棒64Bの先端に接触すると、電極棒62,64B間が導通して入出力分離回路10Bの入力側が短絡されることになり、通報回路54Bによる通報が行われる。すると、発光表示部55は、図3(B-2)に示す状態から(B-3)に示す状態となる。これにより、水位が電極棒64Bの先端に達したことを知ることができる。同様にして、水位の上昇に伴い、通報回路54C,54Dによる通報が行われ、図3(B-3)に示す状態から(B-4),更には(B-5)に示す状態へとなる。
このように、本実施例によれば、複数の入出力分離回路を使用することで、複数のレベルでの水位を検知することができる。また、その際に、入力側と出力側が電気的に分離されているので、水による出力側への悪影響を防ぐことができる。加えて、電極棒間に直流が流れると、電極棒62,64A〜64Dにおいて酸化・還元が生ずる恐れがあるが、本実施例によれば、交流電源40から交流が流れるため、そのような不都合は生じない。
図5には、上述した水位計の回路設計例が示されている。この例では、入出力分離回路10A〜10Dにおける入力側の交流電源40が入力側端子T1に共通に設けられている。入出力分離回路10A〜10Dの出力側端子TFは共通となっており、出力側端子TEとの間に接続された通報回路54A〜54Dは、発光素子54QA〜54QDに、直流電源57,電流制限抵抗54RA〜54RDをそれぞれ直列に接続した構成となっている。直流電源57は、出力側端子TFに共通に接続されている。
前記直流電源57は、例えばバッテリなどで構成してもよいが、トランス57A,整流回路57B,平滑コンデンサ57C,電圧調整ボリューム57Dによって交流から直流を生成するようにしてもよい。このようにすることで、入力側の交流電源40とともに、商用電源に接続するのみで、水位計として動作させることができる。
本例によれば、電極棒62と、電極棒64A〜64Dが導通することで、発光素子54QA〜54QDに電流が流れて発光する。発光素子54QA〜54QDを並べて配置することで、図3(B)に示した発光表示が行われる。なお、水位が上昇する場合のみならず、漏水などで減少する場合(漏水検知)も同様である。
図4(B)は、上記実施例の変形例で、異なる容器63A〜63Dの水位を検知するようにしたものである。各容器63A〜63Dには、電極棒62が共通に設けられており、電極棒65A〜65Dがそれぞれ設置されている。電極棒65A〜65Dの長さは、それぞれ容器63A〜63Dにおける検知したい水位レベルに設定されている。すなわち、容器63A〜63Dの検知レベルが同じときは、電極棒65A〜65Dの長さは同じになる。例えば、容器63Aにおいて、水位が電極棒65Aの先端に達したとすると、電極棒62と導通して入出力分離回路10Aの入力側が短絡されることになり、通報回路54Aによる通報が行われる。他の容器についても同様である。本例の場合、通報回路54A〜54Dの点灯は、図3(B)に示したような順序になるとは限らず、ランダムとなることもある。
次に、図6を参照しながら、本考案の実施例4について説明する。図6(A)は、入出力分離回路10を、交流と直流の変換回路70として使用する例である。交直変換回路70の入出力分離回路10の入力側には交流電源40がスイッチ72を介して設けられており、出力側には直流電源74と負荷76が接続されている。本実施例では、商用電源からトランス40Aを利用して交流電源40とするとともに、トランス74A及び整流回路74Bを利用して交流電源74としている。
入出力分離回路10の入力側のスイッチ72をONとすると、入出力分離回路10の出力側が導通し、負荷76に直流電源74から直流が供給されるようになり、交直変換が行われる。このような交流・直流変換は、交流による直流機器の制御や過電流保護,直流メータの表示などに好適である。
図6(B)の例は、信号遠隔伝達回路80として使用する例である。信号遠隔伝達回路80は、入出力分離回路10の出力側に接続する制御対象84を、遠隔地に設置した例である。制御対象84としては、スイッチ,リレー,無電圧接点などを含む各種の機器やセンサー類が適用可能である。入出力分離回路10の入力側のスイッチ82をONとすると、出力側が導通し、電流出力型の制御信号が制御対象84に出力されるようになる。電流制御型であることから、ノイズに強く、信号の遠隔伝達を行うことができる。
次に、図7を参照しながら、本考案の実施例5について説明する。図7(A)は、入出力分離回路10を電源回路90に使用した例である。同図に示すように、電源回路90は、交流電源92の電力を、サイリスタ回路94で制御して負荷96に供給する回路である。サイリスタ回路94は、サイリスタ94A,94Bが逆並列となっており、交流電源92の正負の半波にそれぞれ対応して導通する。交流電源92,サイリスタ回路94,負荷96の直列回路には、分流抵抗97が接続されている。分流抵抗97の一端は切換スイッチ99の一方の切換入力側に接続されており、他端は入出力分離回路10の入力側端子T2に接続されている。切換スイッチ99の他方の切換入力側には、前記サイリスタ回路94の負荷側が接続されており、切換スイッチ99の切換出力側が入出力分離回路10の入力側端子T1に接続されている。入出力分離回路10の出力側端子TE,TFは、制御回路98の入力側に接続されている。そして、この制御回路98の制御出力側がサイリスタ回路94のサイリスタ94A,94Bのゲート端子に接続されている。
本実施例の動作を説明すると、交流電源92の正の半波においては、制御回路98の制御信号に基づいてサイリスタ94Aが導通し、負荷96に電力が供給される。交流電源92の負の半波においては、制御回路98の制御信号に基づいてサイリスタ94Bが導通し、負荷96に電力が供給される。このとき、負荷96に流れる電流は分流抵抗97にも流れ、一部が分流されて入出力分離回路10に供給される。
本実施例では、切換スイッチ99の切り換えによって、電流制御・電圧制御が切り換えられる。電流制御の場合は、切換スイッチ99が分流抵抗97側に切り換えられ、負荷電流の変化が入出力分離回路10に入力される。電圧制御の場合は、切換スイッチ99がサイリスタ回路94側に切り換えられ、負荷電圧の変化が入出力分離回路10に入力される。負荷電流もしくは負荷電圧が変化すると、入出力分離回路10のフォトカップラ20,30がONとなる時間が変化するようになる。これが制御回路98で検知されると、制御回路98ではサイリスタ回路94に出力する制御信号のタイミングを制御し、サイリスタ94A,94Bの点弧角が制御される。これにより、負荷96に対する負荷電流もしくは負荷電圧が所定値となるようにフィードバック制御が行われる。
ところで、この場合において、分流抵抗97ないしサイリスタ回路94の切換スイッチ99と制御回路98との間には、入出力分離回路10が設けられている。このため、負荷96に対する電力の供給と、制御回路98による電力制御とが良好に分離されるようになる。
図7(B)には、直流電源102から負荷106に直流電力を供給する電源回路100の例である。本実施例では、上述したサイリスタ回路94の代わりにトランジスタ104が用いられる。分流抵抗107の一端は切換スイッチ109の一方の切換入力側に接続されており、他端は入出力分離回路10の入力側端子T2に接続されている。切換スイッチ109の他方の切換入力側には、前記トランジスタ104のエミッタ側が接続されており、切換スイッチ109の切換出力側が入出力分離回路10の入力側端子T1に接続されている。入出力分離回路10の出力側端子TE,TFは、制御回路108の入力側に接続されている。そして、この制御回路108の制御出力側がトランジスタ104のベースに接続されている。本実施例では入出力分離回路10は、入力側端子T1が正であることからフォトカップラ20のみが動作し、フォトカップラ30は動作しない。従って、フォトカップラ30を省いてもよい。
本実施例では、切換スイッチ109の切り換えによって、電流制御・電圧制御が切り換えられる。電流制御の場合は、切換スイッチ109が分流抵抗107側に切り換えられ、負荷電流の変化が入出力分離回路10に入力される。電圧制御の場合は、切換スイッチ109がトランジスタ104側に切り換えられ、負荷電圧の変化が入出力分離回路10に入力される。負荷電流もしくは負荷電圧が変化すると、入出力分離回路10のフォトカップラ20がONもしくはOFFとなる。これが制御回路108で検知されると、制御回路108ではトランジスタ104に出力する制御信号のタイミングを制御し、トランジスタ104が導通するタイミングが制御される。これにより、負荷106に対する負荷電流もしくは負荷電圧が所定値となるようにフィードバック制御が行われる。本実施例にいても、切換スイッチ109と制御回路108との間には、入出力分離回路10が設けられている。このため、負荷106に対する電力の供給と、制御回路108による電力制御とが良好に分離されるようになる。
なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、以下のものも含まれる。
(1)前記実施例では、受光素子24,34としてNPN型トランジスタを使用しており、それらのコレクタ・エミッタが出力側端子TE,TFとなっている。このため、NPNトランジスタ接続型機器がいずれも接続可能である。しかし、受光素子24,34としてPNP型トランジスタを使用してもよく、その場合はPNPトランジスタ接続型機器がいずれも接続可能である。受光素子24,34は、導通したときに電流が流れる方向が共通するように接続すればよい。
(2)前記実施例で示した適用例に限らず、各種の機器に対して適用してよい。
(3)前記実施例5では、負荷に対する供給電力のフィードバック制御を行ったが、過電流や過電圧が発生したときに、それを制御回路98,108で遮断する過電流(過電圧)保護回路として使用するようにしてもよい。
本考案によれば、フォトカップラを逆並列に接続することで、入力側端子間に交流が印加されると出力側端子間が導通状態となるようにしたので、入力側と出力側が電気的に絶縁・分離され、高速動作,高寿命化,高信頼性化を図ることができ、入出力分離回路やその応用回路に好適である。
10,10A〜10D:入出力分離回路
16:電流制限抵抗
18A〜18C:ノイズ低減コンデンサ
20,30:フォトカップラ
22,32:発光素子
24,34:受光素子
40:交流電源
40A:トランス
50:短絡センサー
52,56:検知対象
54,54A〜54D:通報回路
54QA〜54QD:発光素子
54RA〜54RD:電流制限抵抗
55:発光表示部
56:検知対象
57:直流電源
57A:トランス
57B:整流回路
57C:平滑コンデンサ
57D:電圧調整ボリューム
60:水位計
61:容器
62,64A〜64D,65A〜65D:電極棒
63A〜63D:容器
70:交直変換回路
72:スイッチ
74:直流電源
74A:トランス
74B:整流回路
76:負荷
80:信号遠隔伝達回路
82:スイッチ
84:制御対象
90:電源回路
92:交流電源
94:サイリスタ回路
94A,94B:サイリスタ
96:負荷
97:分流抵抗
98:制御回路
99:切換スイッチ
100:電源回路
102:直流電源
104:トランジスタ
106:負荷
107:分流抵抗
108:制御回路
109:切換スイッチ
T1,T2:入力側端子
TE,TF:出力側端子

Claims (9)

  1. フォトカップラを利用して、入力側と出力側を分離する入出力分離回路であって、
    2つのフォトカップラの各発光素子を入力側端子に接続するとともに、各受光素子を出力側端子に接続し、
    前記各発光素子は、前記入力側端子に交流が印加されたときに交互に発光するように並列に接続されており、
    前記各受光素子は、導通したときに流れる電流の方向が共通するように並列に接続されており、
    前記入力側端子間に交流を印加したときに、前記出力側端子間が導通するようにしたことを特徴とする入出力分離回路。
  2. 前記フォトカップラの並列回路に、電流制限用の抵抗を接続したことを特徴とする請求項1記載の入出力分離回路。
  3. 前記電流制限用抵抗,前記入力側端子,前記出力側端子の少なくとも一つに、ノイズ低減用コンデンサを並列に接続したことを特徴とする請求項2記載の入出力分離回路。
  4. 前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の入出力分離回路の入力側に、検知対象と交流電源を接続し、前記検知対象が短絡して前記交流電源から前記入出力分離回路に交流が印加されたときに、前記入出力分離回路の出力側の導通状態から前記検知対象が短絡したことを検知することを特徴とする入出力分離回路の応用回路。
  5. 前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の入出力分離回路の入力側に、容器内に投入される長さが異なる2つの電極棒と交流電源を接続し、前記電極棒が導通して前記交流電源から前記入出力分離回路に交流が印加されたときに、前記入出力分離回路の出力側の導通状態から前記容器内の水位を検知することを特徴とする入出力分離回路の応用回路。
  6. 前記入出力分離回路と前記電極棒を複数設け、複数のレベルもしくは複数の容器のいずれかについて水位を検知することを特徴とする請求項5記載の入出力分離回路の応用回路。
  7. 前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の入出力分離回路の入力側に交流電源を接続し、前記入出力分離回路の出力側に直流電源を接続することで、交流を直流に変換することを特徴とする入出力分離回路の応用回路。
  8. 前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の入出力分離回路の出力側に接続された機器を、該入出力分離回路の出力側端子よりも遠隔地に設置したことを特徴とする入出力分離回路の応用回路。
  9. 電源から負荷に供給する電力を制御回路によって制御する場合に、前記制御回路の制御入力側に、前記請求項1〜3のいずれか一項に記載の入出力分離回路を設けたことを特徴とする入出力分離回路の応用回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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