JP3198339B2 - 手ぶれ補正機能付きカメラ - Google Patents

手ぶれ補正機能付きカメラ

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JP3198339B2
JP3198339B2 JP16356091A JP16356091A JP3198339B2 JP 3198339 B2 JP3198339 B2 JP 3198339B2 JP 16356091 A JP16356091 A JP 16356091A JP 16356091 A JP16356091 A JP 16356091A JP 3198339 B2 JP3198339 B2 JP 3198339B2
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徹 西田
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、手ぶれ補正機能付きカ
メラに関し、より詳しくは、撮影光学系の光束を選択的
に分岐して接眼レンズに導く観察光学系を有するカメ
ラ、例えば一眼レフカメラの本体に生じる手ぶれを検出
し、このときの検出値に基づいて撮影光学系の光路中に
介挿された補正用光学部材を駆動し、結像面(フィルム
上の像移動を打消すようにした手ぶれ補正機能付き
カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の手ぶれ補正機能付きカ
メラ(以下「カメラ」と略称する)は、撮影光学系にズ
ームレンズを用いた場合を例にすれば、図13に示すよ
うにカメラ本体に一体に、またはレンズマウントを介し
て着脱自在にそれぞれ撮影光学系1が設けられ、その光
軸Oの後方にフィルム面2が位置されている。
【0003】この撮影光学系1は、複数枚のレンズで形
成されるフォーカスレンズ群3と複数枚のレンズで形成
されるズームレンズ群4を有していて、この光路中に補
正用光学部材5が介挿されている。
【0004】そして、フォーカスレンズ群3は、図示し
ない制御回路の出力であるフォーカス指令信号Dfで合
焦駆動され、ズームレンズ群4は、ズーム指令信号Dz
でズーミングが行われ、補正用光学部材5は、手ぶれ補
正指令信号Daで手ぶれ補正駆動が行われるようになっ
ている。
【0005】次に、手ぶれ補正指令信号Daの具体的な
形態について説明する。カメラ本体に生じる手ぶれの振
動が図14に示すように振幅が0を境に±方向に移動す
る略正弦波状の特性aであった場合、手ぶれを補正する
には、先ずカメラ本体に設けられた手ぶれ検出部で極く
短い期間に速度Vを検出し、このときの検出データに基
づいてぶれ変化量データBを演算して求め、このぶれ
変化量データBに基づいて手ぶれ補正指令信号Daを
求め、補正用光学部材5を手ぶれによる移動を打消す方
向に駆動させることによってフィルム面2上での像移動
をなくすようにしている。
【0006】しかしながら、補正後の動きとしては、符
号bで示すように常に遅れるようになってしまう。即
ち、図15に拡大して示すように複数回に亘るぶれ検出
時点t−2It,t−It,t,t+It(ただしI
t:各回における積分時間)のそれぞれに得られるぶれ
検出値に基づいて各回のぶれ変化量データB,B
k−1を求め、このぶれ変化量データB,Bk−1
らカメラ移動速度データV,Vk−1を求め、このデ
ータV,Vk−1に基づいて手ぶれ補正指令信号Da
を生成しているのである。
【0007】従って、フィルム面上での像の動きとして
は、図16に示すようにぶれ量特性eに対する補正量特
性dで補正された場合の補正後特性fとなる。このため
に手ぶれ補正としては、カメラ本体のぶれ量に対して約
1/4程度の改善効果しか得られない。
【0008】これを改善するために、補正光学系を駆動
する際にカメラ本体の手ぶれの振動を収束せしめるよう
に補正用光学部材への駆動回路に対する入力を制御する
ようにしたものがある。
【0009】具体的には、例えば特開平1−30022
1号公報に開示されているように補正用光学部材への駆
動回路の増幅率をぶれ検出部の出力に応じて変化させて
いるもの、即ち、カメラ本体の手ぶれ振動を収束せしめ
るように変化させているものがある。
【0010】また、上述のように電気的手段、即ち駆動
回路の増幅率を変化させる手段を用いて手ぶれ振動を収
束させる他の手段としては、同公報に開示されているよ
うに、カメラ本体の手ぶれを検出するための振動センサ
の剛性を、手ぶれ振動を収束せしめるように変化させる
ことによって手ぶれ補正を改善しているものもある。
【0011】また、補正用光学部材を手ぶれ検出データ
に基づいて補正駆動する際の具体的な手段としては、例
えば特開平1−191113号公報に開示されているよ
うに、撮影光学系を構成する複数レンズ群のうちの最終
レンズ群を光軸と直交する方向に移動させることによっ
て行うものがある。
【0012】さらにまた、自動合焦機能を有するカメラ
においては、カメラ本体の振動(手ぶれ)が生じたとき
に合焦状態検出器の出力情報が不確かなものとなるため
になかなか合焦状態に合致させられないという欠点があ
る。
【0013】これを防ぐために、例えば特開昭61−2
86809号公報に示されるように、カメラ本体に生じ
る振動(手ぶれ)を検出し、この検出の値が所定値を越
えたときにぶれ警告を出し、フォーカス駆動を停止させ
るようにして不確かな合焦状態を得ることを防ぐように
し、撮影者がズームレンズの焦点距離を短焦点側に駆動
して焦点深度を深くしたり、三脚を使用することを促が
すようにしている。
【0014】しかしながら、このようなカメラは、手ぶ
れを自動的に打消すような積極策を講じていないので、
現実的な効果があまり期待できないものであった。
【0015】さて、以上のような種々のカメラにおい
て、ぶれ補正の駆動が行われるのは、シャッタレリーズ
が行われてからフィルム露光が行われるまでの極く短か
い期間に行われるようになっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のカメラにおいて
は、手ぶれ検出を行い、この検出結果に基づいて補正用
光学部材の駆動量を演算し、この演算の結果に基づいて
補正用光学部材を駆動させているために、次のような問
題が生じている。
【0017】即ち、手ぶれ検出時点と演算終了時点と駆
動時点との間に時間的な遅れ(図14の符号c参照)が
必然的に生じてしまうために、ある程度の手ぶれは改善
されるものの、手ぶれ補正系に生じる遅れのために補正
不足量が常に生じてしまうという難点がある。
【0018】このような従来の方式であっても、カメラ
に生じる手ぶれの絶対量が比較的に小さい場合にはこの
補正不足量も、小さいために従来装置における補正手段
で実質的な不具合が生じないものの、手ぶれの絶対量が
大きい場合には常に大きな補正不足量が生じてしまうこ
とになる。
【0019】また、手ぶれを補正するための駆動は、シ
ャッタレリーズが行われてからフィルム露光が行われる
までの極く短い時間内で行われるようになっているた
め、現実に正規のぶれ補正が行われたか否かは全く判断
することができず、撮影者に心理的な不安感を与えるこ
とになる。
【0020】もっとも、これらを解消するためには常時
にわたってぶれ補正駆動を行わせればよいのであるが、
電力消費が大幅に増え、また長時間にわたってぶれ補正
駆動を行っている像をファインダで目視することは、い
わゆる船酔い現象を起こすために現実的な解消策とはな
り得なかった。
【0021】本発明は、上述の問題を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、カメラに生じ
る手ぶれを有効適切に補正し得ると共に、上記ぶれ補正
の改善効果を目視で予め確認することができるテスト機
能(以下、「デモ機能」とする)を有するカメラを提供
することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、撮影光学系の光束を選択的に
分岐して接眼レンズに導く観察光学系と、カメラ本体の
手ぶれによって生じる結像面上での像位置の移動を補正
するために撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学
部材と、この補正用光学部材を必要な方向に移動または
傾斜させるぶれ補正アクチュエータと、上記カメラ本体
の手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検出データを複数
時点で得る手ぶれ検出部と、この手ぶれ検出部で得られ
た複数の手ぶれ検出データに基づき、上記補正用光学部
材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補正するた
めのぶれ補正データを演算する演算手段と、上記ぶれ補
正アクチュエータをシャッタレリーズの全押し操作に伴
って駆動開始させるための第1の起動スイッチと、撮影
に先立ってぶれ補正の駆動動作状態の確認を行う場合に
上記ぶれ補正アクチュエータを駆動させることを予め設
定する第2の起動スイッチと、上記第2の起動スイッチ
設定され且つ上記シャッタレリーズの半押し操作に伴
って上記ぶれ補正アクチュエータを駆動開始させると共
上記ぶれ補正アクチュエータがぶれ補正駆動されてい
る継続時間を所定時間以上にならないように制御する制
御手段と、を具備することを特徴としたものである。
【0023】また請求項2の発明は、上記演算手段が、
上記手ぶれ検出データを基に求められた所定の時間間隔
でなる複数時点におけるぶれ変化量データとカメラ移動
速度データとに基づいて、上記補正用光学部材を上記ぶ
れ補正アクチュエータで駆動する時点におけるぶれ補正
データを予測演算するように構成したことを特徴とした
ものである。
【0024】
【作用】本発明に係るカメラは、カメラ本体の手ぶれに
よって生じるフィルム面上での像位置の移動を補正する
ために、撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部
材を指定する方向に移動または傾斜させるぶれ補正アク
チュエータを駆動させる際に、上記カメラ本体の手ぶれ
を手ぶれ検出部を用いて電気信号に変換し、この変換に
より得られた手ぶれ検出データに基づいてぶれ補正デー
タを演算手段を用いて演算する。この演算手段の出力デ
ータに基づいてフィルム面上での像位置の移動を、上記
補正用光学部材を駆動して補正するためのぶれ補正デー
タを一次または二次近似的に予測演算するもので、この
演算手段で得られた予測データに対応して手ぶれ補正を
行うものである。
【0025】また、これらの予測を行うために必要なデ
ータを今回と前回の2回に亘って収集したり、今回と前
回と前々回の3回に亘って収集している。
【0026】さらに手ぶれ検出部は、例えば、カメラ本
体に生じる加速度を検出して所定の期間で積分して手ぶ
れ検出データを生成する。
【0027】そして、以上のようにして行われるぶれ補
正駆動は、第2の起動スイッチを作動させることによっ
てシャッタレリーズに拘らない任意の時点で行わせ、実
際にそのぶれ補正動作を観察するデモ機能を持たせるこ
とができる。また、ぶれ補正像をファインダを通して観
察し得る時間を、所定の時間内に制限させ、いわゆる船
酔い状態となるのを防止するようにしている。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図12を
用いて詳細に説明する。本発明の第1実施例の回路構成
を示す図1において、コンパクトカメラに見られるよう
にカメラ本体に一体化され、または、レンズマウント等
を介して着脱自在に設けられた撮影光学系1の光軸O上
にフィルム面2が位置している。
【0029】この撮影光学系1は、複数枚のレンズで形
成されるフォーカスレンズ群3と複数枚のレンズで形成
されるズームレンズ群4と、これらの2つのレンズ群
3,4の光軸を手ぶれに応じて補正するための補正用光
学部材5とで構成されている。
【0030】またカメラ本体には、手ぶれ検出部6が設
けられている。この手ぶれ検出部6は、ぶれセンサ6a
とこの出力をサンプリングするサンプリング回路6bで
形成され、ぶれセンサ6aは、例えば半導体型の加速度
センサを用いることができ、サンプリング回路6bは、
所定の時間毎にサンプリングを行うものである。
【0031】一方、フォーカスレンズ群3およびズーム
レンズ群4のそれぞれには、フォーカスおよびズームを
電動で行うためのフォーカスモータ7、ズームモータ8
が設けられ、補正用光学部材5には、この補正用光学部
材5を光軸Oに直交する方向に駆動するためのぶれ補正
アクチュエータ9が設けられている。
【0032】また、ぶれセンサ6aの出力端は、サンプ
リング回路6bの入力端に接続され、このサンプリング
回路6bの出力端、即ち手ぶれ検出部6の出力端は、演
算手段10の入力端に接続され、この演算手段10に
は、記憶手段11が接続されている。
【0033】さらに、フォーカスモータ7、ズームモー
タ8、ぶれ補正アクチュエータ9のそれぞれには、フォ
ーカス駆動回路12、ズーム駆動回路13、アクチュエ
ータ駆動回路14が接続されている。
【0034】さらに、カメラ本体内に設けられた各部を
複合的に制御するための指令を出すCPU15が設けら
れ、このCPU15には、測距を行い、自動合焦駆動さ
せるためのAF回路16が接続されている。
【0035】このようなAF回路16の出力端、即ち被
写体距離データDxの送出端は、AFデータ変換回路1
7の第1入力端に接続され、このAFデータ変換回路1
7の出力端、即ち、フォーカス駆動データDfxの送出
端は、フォーカス駆動回路12の第1制御端に接続され
ている。
【0036】このフォーカス駆動回路12の第2制御端
には、フォーカスモータ7の回転に応じてパルス数デー
タPixを生成するフォトインタラプタ18の出力端が
接続されている。
【0037】一方、撮影光学系1には、ズームレンズ群
4の現在の焦点距離位置データを得るためのズーム位置
検出回路19が設けられ、このズーム位置検出回路19
の出力端、即ちズーム位置データZpxの送出端は、A
Fデータ変換回路17の第2制御端に接続されると共
に、上述のズーム駆動回路13の第1制御端に接続され
ている。このズーム駆動回路13の第2制御端には、C
PU15の出力端、即ちズーム駆動量データZ′の送出
端が接続されている。
【0038】また、CPU15には、測光回路20が接
続され、所望の測光制御を実行することができるように
なっている。さらに、このCPU15の各入力端には、
シャッタ釦の半押しによって作動する第1レリーズスイ
ッチ21と、同じくシャッタ釦を更に押込むことによっ
て作動する第2レリーズスイッチ22と、これら第1お
よび第2レリーズスイッチ21,22に連動して測光を
開始させるための測光スイッチ23とズーミングを行わ
せるためのズームスイッチ24とが接続されている。
【0039】なお、上述の第2レリーズスイッチ22
は、ぶれ補正アクチュエータ9をシャッタレリーズに伴
って駆動開始させるための第1の起動スイッチとなって
いる。また第2の起動スイッチは、ぶれ補正アクチュエ
ータ9を任意の時点、例えば撮影に先立ってぶれ補正の
駆動動作の状態の確認を行うために予め設定することが
できデモスイッチ25であり、このデモスイッチ25が
設定されている場合、シャッタレリーズの半押し操作に
伴いオンとなる第2レリーズスイッチ21により、ぶれ
補正のデモ動作を開始させるようになっている。
【0040】さらに、フィルム巻上げ、シャッタチャー
ジ等の一連の動作をさせるための給送モータ26が設け
られ、この給送モータ26は、CPU15の出力端に接
続された給送駆動回路27を介してCPU15からの給
送指令に応じて回転が制御されるようになっている。
【0041】なお、符号28は、CPU15に所定のプ
ログラムを実行させるための固定的なデータや各種制御
を行うに必要なデータを一時的に格納するためのメモリ
である。
【0042】さて、上述の演算手段10の基本構成は、
第1,第2および第3の演算回路10a,10bおよび
10cを順次に直列的に接続したものであり、記憶手段
11は、第1のメモリ11aと第2のメモリ11bを有
している。
【0043】上述の第1の演算回路10aは、 Vk=f(Vk-1,Bk,Bk-1) ただし、 Vk:(回の)カメラ移動速度データ Vk-1:(回の)カメラ移動速度データ Bk:(今回の)ぶれ変化量データ Bk-1:(前回の)ぶれ変化量データ を求めるものである。
【0044】第2の演算回路10bは、第1の演算回路
10aで得られた回のカメラ移動速度データVkとA
F回路16から出力される被写体距離データDxとか
ら、ぶれ補正基準駆動データBLwide、即ち、 BLwide=f(Vk,Dx) を求めるもので、第3の演算回路10cは、第2の演算
回路10bで得られたぶれ補正基準駆動データBLwi
deとズーム位置検出回路19で得られたズーム位置デ
ータZpxとから、ぶれ補正量データBLzp、即ち、 BLzp=f(BLwide,Zpx) を求めるものである。
【0045】一方、上述の第1のメモリ11aの入力端
は、サンプリング回路6bの出力端、即ち手ぶれ検出部
6の出力端に接続され、第1のメモリ11aの出力端
は、第1の演算回路10aの第1入力端に接続されてい
る。第2のメモリ11bの入力端には、第1の演算回路
10aの出力端が接続され、この第2のメモリ11bの
出力端は、第1の演算回路10aの第2入力端に接続さ
れている。
【0046】次に、以上のように構成された本実施例に
係る手ぶれ補正機能付きカメラにおける手ぶれ補正動作
を説明する。
【0047】図2に示すフロチャートのステップS1に
おいて、メインスイッチがオンされると、回路各部に電
源供給がなされると共にメモリ28に格納された所定の
プログラムを実行すべく回路各部がイニシャライズさ
れ、CPU15から手ぶれ検出部6に制御信号が送出さ
れ、ぶれセンサ6aとサンプリング回路6bが作動し、
手ぶれ検出のためのサンプリング動作が開始され、次の
ステップS2で撮影者がカメラ本体に設けられたグリッ
プ部をホールドしているか否かが判断され、NO場合に
はグリップがホールドされるまで待機する。
【0048】ここで、手ぶれ検出部6の出力として得ら
れる、ぶれ変化量データBは、ぶれセンサ6aの出力
をサンプリング間隔Stで一定の期間Itだけ積分
した速度データとしてのディメンジョンで与えられる。
【0049】この様子を模式化したものが図4に示すも
ので、ぶれセンサ6aの出力AをスタートポイントS
から微小なサンプリング間隔Stでn回、例えば32回
のサンプリングを行い、一定の期間Itだけ積分する
と、次式に示すようなぶれ変化量データが得られる。
【0050】
【数1】 このようにして行われるサンプリングが開始されて、次
のステップS3に移行する。このステップS3は、オフ
セットデータを収集するものである。
【0051】ここで、オフセットデータを何のために求
めるのかというと、カメラ本体に生じる手ぶれに対応す
るぶれ変化量データBは、加速度が0のときのぶれセ
ンサ6aの出力Aに対する差として求められるのであ
り、このために複数得られた各回の出力B,B……
から下記の式に示すように、オフセットデータBo
ffsetを差し引く必要があるからである。
【0052】
【数2】 このようにして、オフセットデータが求められた後に次
のステップS4に移行し、レリーズ釦が半押しであるか
否か、換言すれば第1レリーズスイッチ21がONされ
ているか否かが判断され、NOの場合には、ステップS
3に戻され、YESの場合には、次のステップS5に移
行する。
【0053】ステップS5は、デモスイッチ25がON
されているか否かを判定するもので、YESの場合に
は、ぶれ補正駆動のデモを行う旨を表わすBDフラグが
ステップS6において“1”にセットされ、ステップS
5がNOの場合には、ぶれ補正駆動のデモを行わない旨
を表わすBDフラグがステップS7において“0”にセ
ットされる。そしてステップS6,S7が並列的に実行
されて次のステップS8に移行する。
【0054】このステップS8は、ズーム位置検出回路
19で得られたズーム位置データZpxが格納され、C
PU15からの指令に基づき測光回路20が作動し、測
光と露出演算が行われる。
【0055】引き続いて、次のステップS9に移行し、
ぶれの大きさをチェックするためのデータBoL(t)
がチェックデータBokとズーム位置データZpxとか
ら、 BoL(t)=f(Bok,Zpx) として求められる。
【0056】そして、次のステップS10に移行し、上
述のデータBoL(t)が所定の基準データC以上で
あるか否かの判断が行われ、NOの場合には次のステッ
プS11に移行し、フォーカスモータ7が回転中である
旨のフラグ、即ちMフラグを“1”にセットして図3
に示すフローチャートのステップS20とステップS5
5に並列的に移行される。
【0057】一方、ステップS10でYESの場合に
は、カメラ本体の手ぶれ量が補正不可能な程に大きいこ
とを意味するので撮影者が意図的にカメラ本体を移動、
例えば高速移動する被写体を流し撮りする等の場合であ
ると判断し、手ぶれ補正を行わないこととし、ステップ
S12に移行させる。
【0058】このステップS12は、CPU15から禁
止信号Iを手ぶれ検出部6のサンプリング回路6bに送
出し、サンプリング停止をするものである。
【0059】そして次のステップS13に移行し撮影用
の測光と測距を行う。この際にAF回路16で得られた
被写体距離データDxは、AFデータ変換回路17に入
力され、先程のズーム位置検出回路19で得られたズー
ム位置データZpxの内容を加味(詳細は後述)し、フ
ォーカス駆動データDfxが求められる。
【0060】次のステップS14において、フォーカス
モータ7が駆動開始される。そして、次のステップS1
5でDfx−Pix=0であるか否かの判断が行われ
る。この判断は、実際にフォーカス駆動させる際、上記
フォーカスモータ駆動データDfxとフォーカスモータ
7がステップ駆動される毎にフォトインタラプタ18に
生じるステップ数データ(累積データ)Pixとが等し
くなったか否かを判断するもので、より具体的にはフォ
ーカス駆動すべきステップ数だけフォーカスモータ7が
ステップ駆動されたか否かを判断するものである。
【0061】ステップS15でNOの間は、フォーカス
モータ7のステップ駆動が継続して行われ、YESの場
合には、フォーカス駆動が完了したものと判断し、ステ
ップS16でフォーカスモータ7の駆動停止がなされ
る。
【0062】次のステップS17で第2レリーズスイッ
チ22がONされたか否かが判断され、NOの場合には
そのまま待機し、YESの場合には次のステップS18
に移行しシャッタが開にされ、フィルム露光が開始され
る。
【0063】次のステップS19でシャッタ閉であるか
否かが判断されNOの場合には、そのまま待機し、YE
Sの場合には、フィルム露光が完了して図3に示すステ
ップS54に移行し、給送駆動回路27を介して給送モ
ータ26が駆動され、フィルム巻上げ、シャッタチャー
ジ等が行われ次回のフィルム露光に備えられる。
【0064】さて、上述のステップS10でNOと判断
されたとき、即ち、手ぶれの量が所定値以下であると判
断されたときには、次のステップS11でフォーカスモ
ータフラグMが“1”にセットされ、次に図3に示す
ステップS20からステップS54でなる第1系統、ス
テップS55からステップS59でなる第2系統が並列
的に実行されることになる。
【0065】先ず、第1系統について説明すると、ステ
ップS20において行われるオフセットデータの算出
は、上述のステップS3で行われたオフセットデータの
収集によって得られたサンプリングデータを平均化して
オフセットデータBoffset平均値を求めるのであ
る。
【0066】次に、ステップS21に移行しk=1,V
o=0(ただし、kは、32個でなるサンプリングを行
う回数、Voは、上述のカメラ移動速度データVにお
ける初回のデータである)と設定する。
【0067】ここでVo=0としているのは、手ぶれ補
正を行う際に一連の手ぶれ検出をスタートさせる直前の
カメラ移動速度データVは、カメラの構える向きや手
持ちの状態が現在の状態と同一であるという保証が無く
このデータを基準にしても無意味であるのでこれを除く
ためである。
【0068】そして、次のステップS22で32個のポ
イントにおける各データAk(1)〜Ak(32)がサ
ンプリングされ、次のステップS23においてぶれ変化
量データBが次式のようにして求められる。
【0069】
【数3】 また、ステップS23においては、カメラ移動速度デー
タVが、 V=f(Vk−1,B,Bk−1) として求められ、この演算は、演算手段10を形成する
第1の演算回路10aで行われる。
【0070】この詳細は、先ず、今回のぶれ変化量デー
タBkに基づいて回のカメラ移動速度データVkが演算
され、この今回のぶれ変化量データBkが第1の記憶手
段としての第1のメモリ11aに格納され、同じく
のカメラ移動速度データVkが第2の記憶手段としての
第2のメモリ11bに格納される。
【0071】そして、第1のメモリ11aに格納された
今回のぶれ変化量データBは、第1の演算回路10a
にサンプリング回路6bから送出される次回のぶれ変化
量データBを受け入れたときには、前回のぶれ変化量
データBk−1とされて第1メモリ11aから第1の演
算回路10aに入力される。
【0072】また、第2のメモリ11bに格納された
回のカメラ移動速度データVkについても、回のカメ
ラ移動速度データVkが、第1の演算回路10aにサン
プリング回路6bから送出される回のぶれ変化量デー
タBkを受け入れたときには、回のカメラ移動速度デ
ータVk-1とされて第2のメモリ11bから第1の演算
回路10aに入力される。従って、Vk=f(Vk-1,B
k,Bk-1)の演算を行うことができるのである。
【0073】そして、次のステップS24とBDフラグ
が“0”であるか否かが判断されYESの場合、換言す
ればデモスイッチ25が作動されていないためにデモ動
作を行う必要がない場合にはステップS31に移行す
る。
【0074】一方、ステップS24がNO、即ちBDフ
ラグが“1”の場合には、デモスイッチ25が作動され
ているのであるから、デモ動作を行うべく、詳細は後述
するステップS36〜S39と同様にステップS25〜
S29が実行される。
【0075】ステップS24でYESの場合に移行され
るステップS31において、フォーカスモータフラグM
が“0”、即ちフォーカスモータ7が停止中であるか
否かが判断され、駆動中のときはNOに分岐し、ステッ
プS33に移行しk=k+1のようにインクリメントさ
れて、ステップS22に戻され、ステップS22,S2
3,S24が再び実行される。
【0076】ステップS31でフォーカスモータ7が停
止中のときは、YESに分岐し、次のステップS32に
移行し、 k>kmfs+C(kmfs:AF終了時のkの値) の判断が行われる。
【0077】この判断を行っている理由は、フォーカス
モータ7を駆動し、合焦時点でモータを停止した直後の
手ぶれ検出部6の出力にはモータ停止に伴うショック成
分が存在し、この成分を予測演算に用いると正確な予測
駆動を行わせることができないために、AF終了時のk
の値(kmfs)より更にC個(例えば5)なるサン
プリングの後まで待機させるためである。
【0078】そして、ステップS32でYESの場合に
は、次のステップS34に移行し、第1レリーズスイッ
チ21がONであるか否かが判断され、NOの場合には
図2に示すステップS3まで戻される。また、ステップ
S34でYESの場合には、次のステップS35に移行
し第2レリーズスイッチ22がONであるか否かが判断
され、ONされていない場合にはステップS33でイン
クリメントされてステップS22からステップS34ま
でが再度に亘って実行される。
【0079】ステップS35がYESの場合には、ステ
ップS36に移行し、BLwide=f(V,Dx)
が演算され、次にステップS37でBLzp=f(BL
wide,Zpx)の演算が行われ、次のステップS3
8でBLzpからBLへの変換が行われる。
【0080】次に、上述のステップS36〜S39にお
ける各種の演算と変換について詳しく説明する。
【0081】先ず、演算手段10の出力(第3の演算回
路10cの出力)であるぶれ補正用データBLzpと撮
影光学系の焦点距離との関係、具体的にはズーム位置デ
ータZpxとの間の関係としては、同一の手ぶれ量であ
っても焦点距離が長い程フィルム面上での像位置移動が
大きくなるという関係がある。
【0082】そこで、撮影光学系における基準ズーム位
置をWIDE(広角)側として、このときのぶれ補正用
データを基準ぶれ補正用データBLwideとすれば、
ぶれ補正量データBLzpは、 BLzp=f(BLwide,Zpx) で表わされる。
【0083】なお、ズーム位置データZpxが現実の焦
点距離変化に対してリニアな関係でなかった場合には近
似演算を用いて、 BLzp=BLwide×f(Zpx) ただし、f(Zpx)=a+aZpx または、f(Zpx)=a+aZpx+aZpx
という形態になる。ここで、a0,a1,a2は、所
定の定数である。
【0084】さて、上述の基準ぶれ補正用データBLw
ideとカメラ移動速度データVとの間には、ステッ
プS25にも示されるように、 BLwide=f(V,Dx) が成立するのであり、この場合の被写体距離データDx
の必要性について、図5を用いて説明する。
【0085】カメラ本体Pの後方寄りの内部にフィルム
面2を有し、前方寄りの内部に主点Qを有する撮影光学
系Rにおいて、カメラ本体Pが光軸Oに対して上方に距
離yだけ動いたとすると点Aに対する結像点は、点
と点Bを結んだ直線とフィルム面2との交点A
になる。なお、上述の点Bは、主点Qの垂直線と光軸
Oとの交点Bから距離yだけ上方の点である。
【0086】一方、カメラ本体Pの初期位置(移動前位
置)における点Aの結像点は、点Aであり、この点
は、カメラ移動後のフィルム面2においては、点A
(点Aから距離yだけ上方に移動した点)に相当
するので、カメラ本体Pが上方に距離yだけ移動した
ということはフィルム面2を基準に考えれば点Aが点
に移動したのと同じになる。
【0087】ここで、カメラ本体Pが上方に距離y
け移動しても結像位置が移動しないようにする方法を考
えると、点Aと点Aを結ぶ直線と主点Q位置との交
点Bに撮影光学系を移動させるように調整すれば良い
ことになる。この移動の量(点Bと点Bの差距離)
を距離yとし、主点Qからフィルム面2までの距離を
とし、点Aから主点Qまでの距離をxとすれ
ば、y/(x+x)=(y−y)/x
成立し、距離yは、y={x/(x+x)}
・yとなる。
【0088】従って距離yは、距離x(被写体距
離)の影響を受けることになる。
【0089】よって、カメラ移動速度データVを基準
ぶれ補正用データBLwideに変換する場合にも被写
体距離データDxが必要ということになり、上述のステ
ップS25に示すように、BLwide=f(V,D
x)が必要とされる。
【0090】なお、被写体距離データDxが距離x
変化に対してリニアな関係でなかった場合には、上述の
ズーム位置データZpxにおける近似演算による補正の
場合と同様にして、 BLwide=V×f(Dx) ただし、 f(Dx)=b+bDxまたはf(Dx)=b
Dx+bDxという形態になる。なお、符号b
,b,bは、所定の定数である。
【0091】一方、カメラ移動速度データVは、フィ
ルム面上での結像位置の移動速度であると上述したが、
これを現在の移動速度のまま用いると上述のように応答
遅れが生じてしまう。このことは図15を用いて既に説
明したが、次式のように表わすことができる。
【0092】
【数4】 または、 V=f(Vk−1,B)=(Vk−1)+B ということになる。
【0093】さて、演算手段10は、今回のぶれ変化量
データBkと前回のぶれ変化量データBk-1回のカメ
ラ移動速度データVk-1とに基づいて手ぶれ予測補正を
するものであり、具体的には、本実施例においては、手
ぶれの状態が図6に示す特性aのように略正弦波状のも
のであった場合、その動きに追従するぶれ補正駆動が符
号bで示すようになる。
【0094】即ち、図7に拡大して示すように現在時点
tにおける点Bの速度と時点tより1回当りの積分時
間Itだけ前の時点t−Itにおける点Aの速度とか
ら時点tより1回当りの積分時間Itだけ先の時点t+
Itにおける点Cの速度を予測する、換言すれば時点
t+Itにおける点Cの速度を直線近似で求めるもの
である。
【0095】なお、点Cと点Cは、完全に一致する
ことが望ましいものの、現実には特性aの変化が略正弦
波状で予測が直線近似で求められているためにわずかの
誤差成分が生じることとなるが、この量は通常の場合
は、無視できる程度であり、特に問題は生じない。
【0096】そして、予測する時点(現在時点より1回
当りの積分時間Itだけ先の時点)t+Itにおけるカ
メラ移動速度データVkは、 Vk=f(Vk-1,Bk,Bk-1) となり、別の見方をすれば、 Vk=Vk-1+2Bk−Bk-1 によって得ることができる。
【0097】従ってステップS37でぶれ補正量データ
BLzpが求められると、このデータBLzpは、次の
ステップS38でぶれ補正駆動データBLに変換され
る。
【0098】具体的には、アクチュエータ駆動回路14
で行われる。このぶれ補正駆動データBLは、手ぶれ検
出部6で求められたぶれ変化量データBを複数回に亘
って求め、これに基づいて所定の予測時点(本実施例に
おいては積分間隔Itの後の時点)におけるぶれ補正量
を予測演算して得られたもので、予測時点における手ぶ
れ量に対応した量となっている。従って予測時点におい
て手ぶれを補正するためには、手ぶれを打消すようにぶ
れ補正量データBLzpを、位相を反転させたぶれ補正
駆動データBLに変換するのである。
【0099】従って、ステップS38において、ぶれ補
正量データBLzpがぶれ補正駆動データBLに変換さ
れ、次のステップS39でぶれ補正アクチュエータ9が
駆動され、補正用光学部材5が光軸Oに直交する方向に
移動されることによって手ぶれ予測補正が行われる。
【0100】そして、次のステップS40でシャッタが
開とされ、次のステップS41でシャッタ秒時Ssから
サンプリング間隔Itの時間が差引かれ、この差引かれ
た時間Ssが次のステップS42で0以下であるか否か
が判断され、NOの場合には再びサンプリングを行わせ
るために、次のステップS43でサンプリングの回数k
がインクリメントされる。
【0101】そして、ステップS44からステップS4
9が上述のステップS22,S23,S36,S37,
S38,S39と同様に行われ、ステップS49でぶれ
補正アクチュエータ駆動が行われた後にステップS41
に戻され、ステップS41でシャッタ秒時からサンプリ
ング間隔Itを差引いた時間Ssが求められ、次のステ
ップS42で時間Ssが0以下であるか否かの判断がな
され、NOである場合には上述同様にしてステップS4
3からステップS49が再び行われる。
【0102】これらのステップS43からステップS4
9の繰返しは、ステップS42で行われる判断で「Ss
<0?」がYESとなるまで行われ、言い換えれば、シ
ャッタが開かれている間中、ぶれ検出に基づいてぶれ予
測補正が繰返し行われることになる。
【0103】ステップS42でYESになった場合に
は、ステップS50に移行し、シャッタが閉であるか否
かが判断され、NOである場合には、再度ステップS5
0が実行され待機状態にされ、YESの場合には次のス
テップS51に移行し、ぶれ補正アクチュエータ9がぶ
れ補正の方向とは逆の方向に駆動され、初期位置に戻す
ように駆動される。
【0104】次のステップS52で、CPU15から送
出される禁止信号Iによってアクチュエータ駆動回路1
4の作動が停止されぶれ補正アクチュエータ9が停止さ
れる。
【0105】次にステップS53においても上述のステ
ップS52におけると同様にしてCPU15から送出さ
れる禁止信号Iによって手ぶれ検出部6のサンプリング
回路6bが作動を停止し、次のステップS54に移行
し、次回の撮影に備えてフィルム巻上げ、シャッタチャ
ージ等のフィルム給送が行われ、一連の手ぶれ予測補正
のシーケンスにおける第1系統の動作が完了する。
【0106】一方、第2系統の動作は、上述のステップ
S11においてフォーカスモータフラグが“1”になる
と、ステップS55に移行し、測光回路20がCPU1
5からの指令に基づいて制御されて測光を行い、その測
定値に基づいた適正露光値に対応するシャッタ秒時と絞
り値が求められる。
【0107】これと同時的にAF回路16が、CPU1
5からの指令に基づいて制御されて測距を行い、このと
きに得られる被写体距離データDxをAFデータ変換回
路17によってフォーカス駆動データDfxに変換し、
次のステップS56でこのデータDfxによってフォー
カス駆動される。
【0108】次に、ステップS57に移行し、Dfx−
Pix=0であるか否かの判断が行われる。この判断
は、実際にフォーカス駆動させる際のフォーカスモータ
7の駆動ステップ数に対応したフォーカス駆動量データ
Dfxとフォーカスモータ7がステップ駆動される毎に
フォトインタラプタ18に生じるステップ数データPi
xの累積値とが等しくなったか否かを判断するもので、
より具体的には、フォーカス駆動すべきステップ数だけ
フォーカスモータ7がステップ駆動されたか否かを判断
するものである。
【0109】そして、ステップS57でNOの場合に
は、フォーカスモータ7のステップ駆動が引き続き行わ
れ、YESの場合には、フォーカス駆動が完了したもの
と判断し、次のステップS58でフォーカスモータ7の
駆動停止がなされる。
【0110】次のステップS59ではフォーカスモータ
フラグMを“0”、即ち、モータ停止状態にすると共
に、AF終了時のkの値、即ちkmfsがkにセットさ
れ、前述のような第1系統のフローが並列的に実行さ
れ、ぶれ補正、フィルム露光等が行われることに備えら
れる。
【0111】さて、上述のステップS24でNOと判断
された場合、即ちデモ動作を行うべくデモスイッチ25
が作動された場合には、ステップS25〜S28が上述
のステップS36〜S39またはステップS46〜S4
9と同様にして実行され、ぶれ補正の駆動が行われた後
に次のステップS29に移行する。
【0112】このステップS29は、複数回にわたって
行われるぶれ補正されている時間の合計の時間Btを求
めるものであり、この時間Btは、次のステップS30
で所定の時間値Cと比較されBt<Cが判別されN
Oの場合にはステップS30がYESとなるまで待機状
態とされ、ぶれ補正駆動が継続して行われる。
【0113】このような継続状態は、観察光学系を用い
て目視で観察することができ、撮影に先立ってデモ動作
を行わせることができる。しかも、この継続時間は、所
定値に達した時点で打切られるために撮影者がいわゆる
船酔い現象を起こすことがない。
【0114】従って、今まで説明した第1実施例におい
ては、手ぶれ検出を所定の間隔(サンプリング間隔I
t)毎に行ない、今回に得られたぶれ変化量データBk
と前回に得られたぶれ変化量データBk-1回に得ら
れたカメラ移動速度データVk-1との3種のデータに基
づいて予測演算を行っているために、図6および図7に
示す特性aのように手ぶれ振動が略正弦波状のものと仮
定して、現在(今回)時点tと前回時点t−Itのデー
タに基づいて次回時点t+Itにおけるぶれ駆動量を直
線近似で求めているために、次回時点t+Itにおける
ぶれ振動と略等しい位置にぶれ補正を行うことができ
る。
【0115】従って、フィルム面上での像の動きは、図
8に示すように、略正弦波状の補正量特性dに対するぶ
れ量特性eが略等しいものとなり、補正量特性dで補正
した場合、特性fに示すように極くわずかの補正不足量
が残留するのみである。この補正不足量は、極くわずか
であるので、実質的な悪影響を生じることは無い。
【0116】以上の実施例は、手ぶれを打消すべく行わ
れる予測演算が3種のデータ、即ち今回に得られたぶれ
変化量データBkと前回に得られたぶれ変化量データB
k-1回に得られたカメラ移動速度データVk-1とのデ
ータに基づいて行われているために追従性の優れた手ぶ
れ補正を行うことができ、一般的条件では略満足できる
カメラとすることができるのである。
【0117】ところで、より高度で更に優れた手ぶれ補
正を行う必要がある場合、例えば、比較的に大きな焦点
距離を有する望遠レンズを使用する等、よりシビアな条
件の場合には、以下に説明する第2実施例の如く構成す
れば良い。
【0118】即ち、本発明の第2実施例を図9ないし図
12を用いて説明する。
【0119】図9は、本発明の第2実施例の回路構成を
示すもので、上述の図1に示す構成と異なる部分は、演
算手段30と記憶手段31のみであり、重複説明をさけ
るために、同一部分には同一符号を付すにとどめる。
【0120】演算手段30の基本構成は、第1,第2,
第3の演算回路30a,30b,30cを順次に直列的
に接続したものであり、記憶手段31は、第1,第2,
第3のメモリ31a,31b,31cを有している。
【0121】上述の第1の演算回路30aは、 Vk=f(Vk-1,Bk,Bk-1,Bk-2) 但し、 Vk:(回の)カメラ移動速度データ Vk-1:(回の)カメラ移動速度データ Bk:(今回の)ぶれ変化量データ Bk-1:(前回の)ぶれ変化量データ Bk-2:(前々回の)ぶれ変化量データ を求めるもので、第2の演算回路30bと第3の演算回
路30cのそれぞれは、上述の第1実施例に用いられる
第2の演算回路10bと第3の演算回路10c(図1参
照)と同様のものである。
【0122】一方、上述の第1のメモリ31aの入力端
には、サンプリング回路6bの出力端、即ち、手ぶれ検
出部6の出力端が接続され、この第1のメモリ31aの
出力端は、第1の演算回路30aの入力端に接続されて
いる。
【0123】さらに、第1のメモリ31aの出力端は、
第2のメモリ31bの入力端に接続され、この第2のメ
モリ31bの出力端は、第1の演算回路30aの入力端
に接続されている。また、第3のメモリ31cの入力端
には、第1の演算回路30aの出力端が接続され、この
第3のメモリ31cの出力端は、第1の演算回路30a
の入力端に接続されている。
【0124】次に、以上のように構成された第2実施例
に係る手ぶれ補正機能付きカメラにおける手ぶれ補正動
作を説明する。
【0125】図10および図11に示すフローチャート
は、本実施例の動作を示すもので、上述の第1実施例に
おけるフローチャート(図2および図3)と同一部分が
多くあり、重複説明をさけるために同一動作を行う場合
の説明を省略し、異なる動作をする部分のみについて説
明する。
【0126】図10および図11においてステップP1
からステップP22までとステップP55からステップ
P59までは、上述の第1実施例におけるステップS1
〜S22,S55〜S59の動作と同一である。従っ
て、ステップP22までが、上述の第1実施例と同様に
実行された後にステップP23に移行する。
【0127】このステップP23は、ぶれ変化量データ
とカメラ移動速度データVがサンプリング回路6
bによって次式のようにして求められる。
【0128】
【数5】 また、カメラ移動速度データVが、第1の演算回路3
0aによって下式のようにして求められる。
【0129】Vk=f(Vk-1,Bk,Bk-1,Bk-2) この詳細は、今回のぶれ変化量データBkに基づいて
回のカメラ移動速度データVkが演算され、この今回の
ぶれ変化量データBkが第1のメモリ31aに格納さ
れ、同じく回のカメラ移動速度データVkが第3のメ
モリに31cに格納される。
【0130】そして第1のメモリ31aに格納された今
回のぶれ変化量データBは、第1の演算回路30aに
サンプリング回路6bから送出される次回のぶれ変化量
データBを受け入れたときには、前回のBk−1とさ
れ第1のメモリ31aから第2のメモリ31bに入力さ
れると同時に第1の演算回路30aに入力される。
【0131】また、第2のメモリ31bに格納された前
回のぶれ変化量データBk−1は、第1の演算回路30
aにサンプリング回路6bから送出される次回のぶれ変
化量データBを受け入れたときに、前々回のぶれ変化
量データBk−2とされ、第2のメモリ31bから第1
の演算回路30aに入力される。
【0132】さらに第3のメモリ31cに格納された
回のカメラ移動速度データVkは、第1の演算回路30
aにサンプリング回路6bから送出される回のぶれ変
化量データBkを受け入れたときに、回のカメラ移動
速度データVk-1とされ第3のメモリ31cから第1の
演算回路30aに入力される。従って、 Vk=f(Vk-1,Bk,Bk-1,Bk-2) の演算を行うことができる。
【0133】そして、次のステップP24において、B
DフラグMが“0”であるか否かが判断される。この
ステップP24とこれ以降のステップP44までの動作
は、上述の第1実施例におけるステップS24〜S44
(図3)と同一である。
【0134】ステップP44が実行された後に移行する
ステップP45は、上述のステップP23と同様に行わ
れ、以下、ステップP46からステップP49までが、
上述のステップP36からステップP39と同様に実行
される。
【0135】一方、ステップS42で「Ss<0?」が
YESになった場合には、ステップP50に移行し、シ
ャッタが閉であるか否かが判断され、NOである場合に
は再度ステップP50が実行される待機状態にされ、Y
ESの場合には、次のステップP51に移行し、ぶれ補
正アクチュエータ9がぶれ補正の方向とは逆の方向に駆
動され初期位置に戻すように駆動され、次のステップP
52でCPU15から送出される禁止信号Iによってア
クチュエータ駆動回路14の作動が停止され、ぶれ補正
アクチュエータ9が停止される。
【0136】次にステップP53においても、図3に示
した上述のステップS53における場合と同様にしてC
PU15から送出される禁止信号Iによって手ぶれ検出
部6のサンプリング回路6bが作動を停止し、次のステ
ップP54に移行し、次回の撮影に備えてフィルム巻上
げ、シャッタチャージ等のフィルム給送が行われ、一連
の手ぶれ予測補正のシーケンスにおける第1系統の動作
が完了する。
【0137】一方、第2系統の動作は、図2に示した上
述の第1実施例におけるステップS12からステップS
19までと同様にステップP12からステップP19と
して行われることになる。
【0138】従って、今まで説明した第2実施例におい
ては、図12に示すように、手ぶれ検出を所定の間隔
(サンプリング間隔It)毎に行い今回に得られたぶれ
変化量データBkと前回に得られたぶれ変化量データB
k-1と前々回に得られたぶれ変化量データBk-2回に
得られたカメラ移動速度データVk-1との4種のデータ
に基づいて予測演算を行っているために、手ぶれ状態が
図12に示す特性aのように略正弦波状のものであった
場合、その動きに追従するぶれ補正駆動が符号bで示す
ようになる。
【0139】そして、現在時点tにおける点Cの速度
と時点tより1回当りの積分時間Itだけ前の時点t−
Itにおける点Bの速度と2Itだけ前の時点t−2
ItにおけるA点の速度とから、時点tよりItだけ
先の時点t+ItにおけるD点の速度を曲線近似で求
めようとするものである。
【0140】即ち、時点t−2Itと時点t−Itの2
時点における各データとから求まる、時点tにおける速
度Cと実際の速度(点Cにおける速度)との間の差
をΔとすると、このΔは、Δ=Bk−1−Bである。
【0141】よって点Bと点Cとから求まる点D
におけるデータからΔを差し引いた、点Dのデータを
時点tからItの先の時点t+Itにおける速度である
と予測するのである。これを式にすると、 V=f(Vk−1,B,Bk−1,Bk−2) となり、別の見方をすれば、 V=Vk−1+3B−3Bk−1+Bk−2 になる。
【0142】即ち、回(時点t)のぶれ補正用のカメ
ラ移動速度Vk-1と、前回(時点t−It)と前々回
(時点t−2It)のそれぞれにおけるぶれ変化量デー
タ(積分結果)Bk-1,Bk-2を第1および第2のメモリ
31a,31bに一時的に格納しておき、この格納デー
タと今回(時点t)のぶれ変化量データBkとを用いて
次回のカメラ移動速度データVkを算出し、いわゆる曲
線近似を用いた予測を行っている。
【0143】従って、この第2実施例においては、上述
の第1実施例に比してより高速で高精度なぶれ補正を行
うことができるので、従来、不可能とされていた手持ち
での望遠撮影が可能となった。
【0144】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
ることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形
実施をすることができることは勿論である。
【0145】例えば、補正用光学部材としては、上述の
例のみならず、くさび形のプリズムを光軸に直交して配
置し、ぶれ補正を行う際にそれを上下動させるようにし
てもよい。
【0146】また、上述した実施例は、予測演算を行う
際に必要なデータとして複数回のそれぞれにおけるデー
タを用いているが、その際に上述の第1実施例のように
前回と今回データの2回であったり、第2実施例のよう
に前々回データと前回データと今回データの3回であっ
たりしても良く、またこれ以上の回数であっても良い。
この回数の選択は、測定間隔の大小や必要とされる手ぶ
れ補正精度の大小や製造コスト等に応じて任意に決める
ことができる。
【0147】また、本発明に係るカメラに用いられてい
る手ぶれ検出部の具体例としては、上述の第1実施例お
よび第2実施例に示すように、半導体型の加速度センサ
より成るぶれセンサ6aとサンプリング回路6bとでカ
メラ本体に生じる加速度を検出し所定の期間で積分する
ものに限定されず、ジャイロ形式の加速度計等であって
も良く、要は、カメラ本体に生じる手ぶれに対応するデ
ータを電気信号として得られるものであれば良い。
【0148】さらに、本発明に係るカメラは、上述の第
1実施例および第2実施例で説明したように撮影レンズ
がズームレンズの場合のみならず二焦点式カメラや単焦
点式のカメラにも上述同様に適用できることは勿論であ
り、また、補正用光学部材は、フォーカスレンズ群やズ
ームレンズ群の一部又は全てであっても良いし、フォー
カスレンズ群とズームレンズ群が独立して存在する必要
性もない。
【0149】また、被写体距離の大小に応じてぶれ補正
量を修正することは設計の自由に任され、同様に焦点距
離の大小に応じてぶれ補正量を修正することも設計の自
由に任されるものである。
【0150】また、上述の第1および第2実施例におい
てはフィルム露光に先立って行われるデモ機能の開始
は、第2の起動スイッチ、即ちデモスイッチ25(図1
および図9参照)が作動されることによってその有無が
決定されるようになっているが、本発明は、これに限定
されることなくシャッタレリーズ釦の半押しによって作
動するスイッチ(例えば図1および図9に示す第1レリ
ーズスイッチ21)が動作したときにデモ機能を実行す
るようにしても良い。
【0151】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、撮影光学系の光束を選択的に分
岐して接眼レンズに導く観察光学系と、カメラ本体の手
ぶれによって生じる結像面上での像位置の移動を補正す
るために撮影光学系の光路中に介挿された補正用光学部
材と、この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾
斜させるぶれ補正アクチュエータと、上記カメラ本体の
手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検出データを複数時
点で得る手ぶれ検出部と、この手ぶれ検出部で得られた
複数の手ぶれ検出データに基づき、上記補正用光学部材
を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動して補正するため
のぶれ補正データを演算する演算手段と、上記ぶれ補正
アクチュエータをシャッタレリーズの全押し操作に伴っ
て駆動開始させるための第1の起動スイッチと、撮影に
先立ってぶれ補正の駆動動作状態の確認を行う場合に上
記ぶれ補正アクチュエータを駆動させることを予め設定
する第2の起動スイッチと、上記第2の起動スイッチが
設定され且つ上記シャッタレリーズの半押し操作に伴っ
て上記ぶれ補正アクチュエータを駆動開始させると共に
上記ぶれ補正アクチュエータがぶれ補正駆動されている
継続時間を所定時間以上にならないように制御する制御
手段と、を具備する構成としたので、カメラ操作者の手
ぶれが連続的に生じている場合であっても効果的にその
手ぶれを打消すような補正を行うことができ、結果的に
ぶれの生じない良好な写真を撮ることができるカメラを
提供することができると共に、撮影に先立って、ぶれ補
正の駆動動作状態の確認を行う場合に操作し得る第2の
起動スイッチを設けたので、この第2の起動スイッチを
作動させた場合にシャッタレリーズを任意の時点で半押
し操作することでぶれ補正アクチュエータでぶれ補正駆
動のデモを行わせることができ、観察光学系を用いて必
要にして充分の時間においてこのぶれ補正駆動の状態を
目視で観察することができ、撮影者の不安感を取り除き
得るカメラを提供することができ、さらにまた、上記第
2の起動スイッチの作動に伴う上記ぶれ補正アクチュエ
ータがぶれ補正駆動されている継続時間を所定時間以上
にならないように制御する制御手段を具備しているの
で、ぶれ補正状態の目視による観察が必要にして充分な
時間が与えられ、不必要に長い時間、上記デモ駆動を行
なう際の電力消費を適正に抑えられると共に長時間に亘
るぶれ補正駆動をファインダを介して目視し続けること
による、いわゆる船酔い現象を抑制し得るカメラを提供
することができる。
【0152】また、請求項2に記載の発明によれば、上
記演算手段を、上記手ぶれ検出データを基に求められた
所定の時間間隔でなる複数時点におけるぶれ変化量デー
タとカメラ移動速度データとに基づいて、上記補正用光
学部材を上記ぶれ補正アクチュエータで駆動する時点に
おけるぶれ補正データを予測演算するように構成したの
で、上記請求項1に記載の発明が奏する効果をすべて奏
する上に、ぶれ補正演算時点と実際にぶれ補正アクチュ
エータが補正用光学部材を駆動する時点との間のぶれ補
正のずれがなく、極めて応答性のよい、手ぶれ補正機能
付きカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における回路構成を示すブ
ロック図である。
【図2】第1実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図3】第1実施例の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図4】第1実施例におけるサンプリング動作を説明す
るための波形図である。
【図5】手ぶれと結像点の変化の関係を説明するための
光路図である。
【図6】第1実施例における手ぶれ補正の状態を示す波
形図である。
【図7】図6の一部拡大図である。
【図8】第1実施例における手ぶれ補正後の手ぶれ量を
示す波形図である。
【図9】本発明の第2実施例における回路構成を示すブ
ロック図である。
【図10】第2実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図11】第2実施例の動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図12】第2実施例における手ぶれ補正の動作状態を
示す波形図である。
【図13】従来の手ぶれ補正機能付きカメラの動作を概
念的に示す光路図である。
【図14】従来の手ぶれ補正機能付きカメラの補正動作
を示す波形図である。
【図15】図14の一部拡大図である。
【図16】従来の手ぶれ補正機能付きカメラにおける手
ぶれ補正後の手ぶれ量の時間的変化を示す波形図であ
る。
【符号の説明】
1 撮影光学系 2 フィルム面 3 フォーカスレンズ群 4 ズームレンズ群 5 補正用光学部材 6 手ぶれ検出部 6a ぶれセンサ 6b サンプリング回路 7 フォーカスモータ 8 ズームモータ 9 ぶれ補正アクチュエータ 10,30 演算手段 10a,30a 第1の演算回路 10b,30b 第2の演算回路 10c,30c 第3の演算回路 11,31 記憶手段 11a,31a 第1のメモリ 11b,31b 第2のメモリ 31c 第3のメモリ 12 フォーカス駆動回路 13 ズーム駆動回路 14 アクチュエータ駆動回路 15 CPU 16 AF回路 17 AFデータ変換回路 18 フォトインタラプタ 19 ズーム位置検出回路 20 測光回路 21 第1レリーズスイッチ 22 第2レリーズスイッチ 23 測光スイッチ 24 ズームスイッチ 25 デモスイッチ 26 給送モータ 27 給送駆動回路 28 メモリ O 光軸 P カメラ本体 Q 主点 R 撮影光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−157732(JP,A) 特開 平4−95934(JP,A) 特開 平4−68322(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00,17/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系の光束を選択的に分岐して接
    眼レンズに導く観察光学系と、 カメラ本体の手ぶれによって生じる結像面上での像位置
    の移動を補正するために撮影光学系の光路中に介挿され
    た補正用光学部材と、 この補正用光学部材を必要な方向に移動または傾斜させ
    るぶれ補正アクチュエータと、 上記カメラ本体の手ぶれを電気信号に変換して手ぶれ検
    出データを複数時点で得る手ぶれ検出部と、 この手ぶれ検出部で得られた複数の手ぶれ検出データに
    基づき、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエ
    ータで駆動して補正するためのぶれ補正データを演算す
    る演算手段と、 上記ぶれ補正アクチュエータをシャッタレリーズの全押
    し操作に伴って駆動開始させるための第1の起動スイッ
    チと、 撮影に先立ってぶれ補正の駆動動作状態の確認を行う
    合に上記ぶれ補正アクチュエータを駆動させることを予
    め設定する第2の起動スイッチと、 上記第2の起動スイッチが設定され且つ上記シャッタレ
    リーズの半押し操作に伴って上記ぶれ補正アクチュエー
    タを駆動開始させると共に上記ぶれ補正アクチュエータ
    がぶれ補正駆動されている継続時間を所定時間以上にな
    らないように制御する制御手段と、 を具備することを特徴とする手ぶれ補正機能付きカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記演算手段は、上記手ぶれ検出データ
    を基に求められた所定の時間間隔でなる複数時点におけ
    るぶれ変化量データとカメラ移動速度データとに基づい
    て、上記補正用光学部材を上記ぶれ補正アクチュエータ
    で駆動する時点におけるぶれ補正データを予測演算する
    ように構成したことを特徴とする請求項1に記載の手ぶ
    れ補正機能付きカメラ。
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