JP3198312B2 - カードコネクタのエジェクト装置 - Google Patents

カードコネクタのエジェクト装置

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JP3198312B2 JP04689695A JP4689695A JP3198312B2 JP 3198312 B2 JP3198312 B2 JP 3198312B2 JP 04689695 A JP04689695 A JP 04689695A JP 4689695 A JP4689695 A JP 4689695A JP 3198312 B2 JP3198312 B2 JP 3198312B2
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ICカード等のカード
を使用対象とするカードコネクタに採用されるエジェク
ト装置、特にスライダが後退されるときにそのスライダ
に備わっている係合部がカードに係合してそのカードを
排出方向に押す形式のエジェクト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、情報処理媒体としてカードを使用
するコンピュータやその関連機器類は小型化指向が強
く、そのためにそのようなカードを使用対象とするカー
ドコネクタについても小型化・薄型化が顕著に指向され
ている。また、その一方で、カードコネクタにはカード
排出用のエジェクト装置を設ける必要がある。一般的な
この種のエジェクト装置では、カード挿抜路を形成する
コネクタ本体にカード挿抜方向にスライド自在にスライ
ダが取り付けられ、このスライダに、上記カード挿抜路
に配備されたカードに係合してスライダの後退時にカー
ドを排出方向に押す係合部が設けられている、という構
成を有している。
【0003】従来より、エジェクト装置のスライダを後
退させる手段として、手の指でプッシュボタンを押すと
いう人力を利用するもののほか、モータやソレノイドの
動作を通じて自動的にスライダを後退させるという電力
を利用したものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、モータ
やソレノイドの動作を通じてスライダを後退させること
によりカードを自動排出するエジェクト装置にあって
は、カードの排出時にモータやソレノイドがそれらの動
作に伴う機械音を発し、その音が不快な騒音になるとい
う問題があった。また、モータやソレノイドが比較的大
きいため、エジェクト装置を含めたカードコネクタ全体
の小型化・薄型化を達成しにくくなるという問題、部品
点数が多くなるという問題、さらには、モータやソレノ
イドが高価であるためにエジェクト装置を含めたカード
コネクタ全体がコスト高になるという問題があった。
【0005】本発明は以上の問題に鑑みてなされたもの
である。即ち、本発明は、形状記憶合金でなる形状記憶
ワイヤが通電状態と非通電状態との切換えに伴う温度変
化により収縮モードと伸長モードとに切り換わるという
性質を有することに着目し、そのような形状記憶ワイヤ
を利用してカード排出時の上記スライダの後退動作を直
接的に行わせ得るようにしたカードコネクタのエジェク
ト装置を提供することを目的とするものである。
【0006】また、本発明は、収縮率が小さな形状記憶
ワイヤを用いても、上記スライダの後退距離を十分に長
くすることのできるカードコネクタのエジェクト装置を
提供することを目的とするものである。
【0007】さらに、本発明は、形状記憶ワイヤの伸縮
動作を円滑に行わせることのできるカードコネクタのエ
ジェクト装置を提供することを目的とするものである。
【0008】さらに、本発明は、カードの自動排出に形
状記憶ワイヤを用いることによって、エジェクト装置を
含めたカードコネクタ全体の小型化・薄型化を促進しや
すくすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明によ
るカードコネクタのエジェクト装置は、カード挿抜路を
形成するコネクタ本体にカード挿抜方向にスライド自在
にスライダが取り付けられ、このスライダに、上記カー
ド挿抜路に配備されたカードに係合してスライダの後退
時にカードを排出方向に押す係合部が設けられているカ
ードコネクタにおいて、上記スライダに、通電状態と非
通電状態との切換えに伴う温度変化により収縮モードと
伸長モードとが切り換わる形状記憶合金でなる形状記憶
ワイヤが連結されていると共に、この形状記憶ワイヤ
が、その収縮によって上記スライダを後退方向に引っ張
るように引き回されている、というものである。
【0010】この構成において、請求項2に係る発明の
ように、コネクタ本体の平面視形状が矩形であり、形状
記憶ワイヤが、このコネクタ本体の4つの辺部のうち、
3つの辺部に沿って引き回されているという構成や、請
求項3に係る発明のように、コネクタ本体の平面視形状
が矩形であり、形状記憶ワイヤが、このコネクタ本体の
4つの辺部のうち、コーナ部を挾んで相隣接する2つの
辺部に沿って引き回されているという構成を採用するこ
とが望ましい。
【0011】さらに、請求項3に係る発明のように、コ
ネクタ本体に揺動自在に取り付けられたシャフトの揺動
支点を挾む一方の端部がスライダに連結され、かつコネ
クタ本体にカード挿抜路に沿って前後動可能に保持され
たプッシュボタンに上記シャフトの他方の端部が連結さ
れて、プッシュボタンを前方に押し込んだときの上記シ
ャフトの揺動によってスライダが後退されるようになさ
れ、形状記憶ワイヤの一端部が上記プッシュボタンに連
結されていると共に、その他端部が定位置に固定されて
いるという構成を採用することができる。
【0012】さらに、請求項5に係る発明のように、コ
ネクタ本体のコーナ部の直近箇所に遊転ローラが配備さ
れ、形状記憶ワイヤが、この遊転ローラに巻き掛けられ
ているという構成や、請求項6に係る発明のように、コ
ネクタ本体のコーナ部に高滑性の合成樹脂でなる滑走部
が設けられ、この滑走部に形状記憶ワイヤが巻き掛けら
れていることが望ましい。
【0013】
【作用】請求項1に係る発明において、通電がなされて
いない形状記憶ワイヤは伸長モードになっていて、それ
自体が記憶している長さにまで長さを長くしている。こ
の状態で、形状記憶ワイヤに通電されると、形状記憶ワ
イヤが発熱して収縮モードに切り換わり、それ自体が記
憶している長さにまで長さを短くする。このため、スラ
イダが後退方向に引っ張られて後退し、そのようなスラ
イダの後退によってスライダの係合部がカード挿抜路に
配備されているカードを押して排出する。
【0014】現存の形状記憶ワイヤの収縮モードでの収
縮率は数%(例えば4%)程度と小さく、そのため、形
状記憶ワイヤの全長が短ければスライダの後退距離が不
十分になってカードを排出し得なくなるおそれがある。
しかしながら、請求項2や請求項3に係る発明のよう
に、形状記憶ワイヤが、矩形のコネクタ本体の3つの辺
部、あるいはコーナ部を挾んで相隣接する2つの辺部に
沿って引き回されていると、その形状記憶ワイヤの引回
しスペースとしてそれほど大きなスペースを確保せずに
形状記憶ワイヤの全長を十分に長くできる。そのため、
上記のように収縮モードでの収縮率が小さくても、形状
記憶ワイヤの収縮時における形状記憶ワイヤとスライダ
との連結箇所の移動距離が長くなり、それに伴ってスラ
イダの後退距離が十分に長くなり、しかもエジェクト装
置を含めたカードコネクタ全体の小型化が促進される。
【0015】また、請求項4に係る発明のように、スラ
イダに揺動自在なシャフトが連結され、そのシャフトに
連結されたプッシュボタンに形状記憶ワイヤが連結され
ていると、シャフトの揺動中心の位置を適宜選択するこ
とによって、そのシャフトの揺動に伴うシャフトと形状
記憶ワイヤとの連結箇所の移動距離よりもシャフトとス
ライダとの連結箇所の移動距離を長くすることが可能で
ある。そのため、シャフトの揺動中心の位置を適切に定
めるようにすると、収縮モードでの収縮率の小さな形状
記憶ワイヤであっても、その収縮時における形状記憶ワ
イヤとスライダとの連結箇所の移動距離を長くしてスラ
イダの後退距離を十分に長くすることが可能である。そ
の上、請求項4に係る発明によると、プッシュボタンを
手の指で押し込んでスライダを後退させることも可能に
なり、電力を利用した形状記憶ワイヤの収縮によるカー
ドの自動排出と、人力を利用したカードの排出とを適宜
選択できるようになる。
【0016】請求項5に係る発明によると、形状記憶ワ
イヤの伸縮に追従して遊転ローラが回転し、また、請求
項6に係る発明によると、形状記憶ワイヤが伸縮時に滑
走部を、引っ掛かったり大きな摩擦抵抗を発生したりせ
ずに、円滑に滑るので、いずれの発明においても形状記
憶ワイヤの伸縮が無理なく行われ、そのことがエジェク
ト装置の作動信頼性を高めることに役立つ。
【0017】
【実施例】図1は本発明の実施例によるエジェクト装置
を装備したカードコネクタの一部を破断した平面図であ
る。1は曲げ剛性の大きな略矩形の平板状のフレーム
で、金属板を所定の形状に打抜き加工することにより製
作されている。2は金属製のスライダで係合部21を有
する。図3はスライダ2の要部を示した拡大斜視図であ
り、同図で判るように、係合部21はスライダ2の前端
に折り曲げて形成されている。なお、この係合部21は
スライダ2の前端に左右一対設けられているけれども、
図1及び図3ではそのうちの一方だけが現れている。こ
のようなスライダ2は、後述するコネクタ本体10に対
するカード挿抜方向Aにスライダ自在となるようにフレ
ーム1に重なり状に配備されている。
【0018】上記フレーム1は、その前端部に取り付け
られた合成樹脂製のボディ3及びその後端部に取り付け
られた枠体4と共にコネクタ本体10を構成し、このコ
ネクタ本体10がカード挿抜路を形成している。即ち、
コネクタ本体10はその左右両側にカードCの案内溝1
01を備えており、カードCがこの案内溝101に案内
されて挿抜されるようになっており、カードCが所定位
置まで挿入されることによって、ボディ3に配備されて
いる多数の列設されたコンタクト31…がカードCの前
端面に具備されている多数の孔(不図示)に差し込まれ
てカードC側の電極と電気的に接続されるようになって
いる。
【0019】5はシャフトで、その中間部が連結ピン6
により上記フレーム1に揺動自在に取り付けられている
と共に、連結ピン7により構成される揺動支点を挾む一
方の端部51がスライダ2の幅狭突片22に設けられて
いる孔部23に嵌合状に連結されている。また、他方の
端部52は、カード挿抜路に沿って前後動可能となるよ
うに上記枠体4に保持されたプッシュボタン6に連結さ
れている。
【0020】図1で判るように、この実施例において、
コネクタ本体10の平面視形状は矩形である。そして、
コネクタ本体10におけるボディ3側の2つのコーナ部
の直近箇所に合成樹脂で成形された遊転ローラ7,7が
配備されている。図2に遊転ローラ7が斜視図で示され
ており、同図のようにこの遊転ローラ7は、上下に鍔部
71,72を有しており、しかもピン73を介して基板
8に回転自在に取り付けられている。ここで、基板8
は、コネクタ本体10を搭載した配線基板等の基板であ
っても、その他の平板材であってもよいが、実施例では
前者が採用されている。
【0021】そして、コネクタ本体10の2つのコーナ
部の直近箇所に配備された2つの遊転ローラ7,7には
形状記憶合金でなる形状記憶ワイヤ9が巻き掛けられて
いると共に、この形状記憶ワイヤ9がコネクタ本体10
の前端側の辺部102、左右の2つの辺部103,10
4に沿って平面視コ字形に引き回されており、その一端
部が、端子91を介して上記プッシュボタン6に連結さ
れ、また、他端部が、端子92を介して固定台93に固
定されている。この固定台93は上記基板8に固定され
ている。上記端子91,92には、形状記憶ワイヤ9と
共に給電用のリード線94,95が加締め結合されてお
り、これらのリード線94,95がバッテリー等の電源
に接続されるようになっている。
【0022】ここで、上記形状記憶ワイヤ9は、通電状
態と非通電状態との切換えに伴う温度変化により収縮モ
ードと伸長モードとが切り換わり、収縮モードでは予め
記憶している長さにまでその長さを短くし、伸長モード
では予め記憶している長さにまでその長さを長くすると
いう性質を有している。
【0023】以上の構成において、形状記憶ワイヤ9が
非通電状態、即ち伸長モードになっているときに、カー
ド挿抜路にカードCを挿入していくと、カードCの先端
がスライダ2の係合部21に当たるので、カードCの挿
入に伴ってスライダ2が矢符A’の方向に前進する。そ
して、カードCが所定位置まで挿入されることによっ
て、図1に仮想線で示したところから類推できるよう
に、コンタクト31…がカードCの前端面に具備されて
いる多数の孔に差し込まれてカードC側の電極と電気的
に接続される。この状態では、シャフト5が図1に実線
で示す位置に揺動されており、プッシュボタン6は枠体
4から後方に突出している。
【0024】次に、カードCが図1のように所定位置に
配備されているとき、即ちカード挿抜路に配備されてい
るときにリード線94,95を経て形状記憶ワイヤ9に
通電すると、形状記憶ワイヤ9が発熱して収縮モードに
切り換わり、予め記憶している長さにまでその長さを短
くする。このときには遊転ローラ7,7が形状記憶ワイ
ヤ9の収縮に追従して回転するので、形状記憶ワイヤ9
の収縮が無理なく行われる。形状記憶ワイヤ9の収縮に
よりプッシュボタン6が前方に引っ張られるので、あた
かもプッシュボタン6を手の指で押し込んだのと同様に
シャフト5が例えば図1の仮想線で示す位置まで揺動
し、それに伴ってスライダ2が図1及び図3の矢符A”
のように後退される。従って、係合部21によりカード
Cが後方に押されてカード挿抜路を排出される。形状記
憶ワイヤ9への通電はその後停止され、それによって形
状記憶ワイヤ9が伸長モードになって予め記憶している
長さにまで自身の長さを長くする。
【0025】形状記憶ワイヤ9の収縮によってカードC
を排出するときのカードCに要求される後退距離、即ち
スライダ2の後退距離は、そのカードCの前端面に具備
されている孔から上記コンタクト31…が引き抜かれる
だけの距離であり、その距離はそれほど長くない。その
反面で、この実施例では、形状記憶ワイヤ9をコネクタ
本体10の3つの辺部102,103,104に沿って
引き回しているので形状記憶ワイヤ9の全長が十分に長
くなっている。そのため、形状記憶ワイヤ9の収縮率が
小さくてもスライダ2の後退距離を十分に確保すること
ができる。また、シャフト5の揺動中心から一端部51
までの長さを、シャフト5の揺動中心から他端部52ま
での長さよりも長くしておくと、形状記憶ワイヤ9の収
縮に伴うプッシュボタン6の移動距離よりもスライダ2
の後退距離が長くなるので、そのようにすることによっ
ても、スライダ2の後退距離を十分に確保することがで
きる。
【0026】ところで、スライダ2の係合部21の本来
的な機能は、カード挿抜路に配備されているカードCに
係合してそのカードCを後方に押し出すことにある。従
って、この実施例では、スライダ2の係合部21が、カ
ード挿抜路に挿入されてきたカードCの前端面に係合し
て前方に押されるようになっているけれども、かならず
しもそのような構成を採用する必要はなく、例えば、ス
ライダ2をばね等で常時前進方向に付勢しておき、カー
ド挿入時には、スライダ2の係合部21が図1の実線で
示す位置で待機しているように構成することも可能であ
る。この場合には、形状記憶ワイヤ9の収縮によって、
スライダ2がばね等の付勢に抗して後退することにな
る。
【0027】この実施例においては、プッシュボタン6
を手の指で押し込むことによっても、カードCを排出す
ることが可能である。
【0028】なお、遊転ローラ7,7をコネクタ本体1
0のボディ3に取り付けてもよい。
【0029】図4は他の実施例によるエジェクト装置を
装備したカードコネクタの一部を省略して示した平面図
である。この実施例では、矩形のコネクタ本体10が2
段重ねに配備されており、それぞれのコネクタ本体10
に対応して設けられた形状記憶ワイヤ9,9が、それら
のコネクタ本体10の4つの辺部のうち、1つのコーナ
部105を挾んで相隣接する2つの辺部102,103
に沿って引き回されている点と、2段重ねの2つのコネ
クタ本体10のコーナ部105に高滑性の合成樹脂でな
る共通の案内部76が設けられ、この案内部76に形状
記憶ワイヤ9が巻き掛けられている点で、図1の実施例
と異なっている。
【0030】図5に上記案内部76を断面図で示してあ
る。同図のように、この案内部76は、合成樹脂製の保
持枠77に設けられた溝部78に、耐磨耗性や耐熱性に
優れしかも高滑性を有するテフロンやナイロン等の合成
樹脂体を配置してこれを滑走部79としたものであり、
この滑走部79に上記形状記憶ワイヤ9,9が巻き掛け
られている。この構成であると、形状記憶ワイヤ9の収
縮時にその形状記憶ワイヤ9が滑走部79の表面を滑っ
て無理なく収縮する。
【0031】図6は、形状記憶ワイヤ9の他端部を端子
92を介してボディ3に固定してある部分の断面図であ
る。同図において、8はカードコネクタを搭載してある
配線基板である。
【0032】図4の実施例において、図示省略されてい
る部分等、その他の構成は図1や図3で説明したところ
と同様であるので、重複説明を避けるため同一又は相応
する部分に同一符号を付して詳細な説明を省略する。作
用についても図1や図3で説明したところと同様であ
る。
【0033】以上説明した2つの実施例はいずれも、ス
ライダ2にシャフト5を介してプッシュボタン6を連結
し、そのプッシュボタン6に形状記憶ワイヤ9を連結し
ているけれども、本発明においては、スライダ2に直接
に形状記憶ワイヤを連結し、その形状記憶ワイヤの収縮
でスライダ2が直接に後退方向に引っ張られるように構
成することも可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、カードの
自動排出のために、引回しに場所を取らない形状記憶ワ
イヤを用いており、その形状記憶ワイヤで従来のモータ
やソレノイドを置き換えているので、カード排出時にモ
ータやソレノイドで生じる機械音が不快な騒音になると
いう問題、部品点数が増大してコスト高になるという問
題、エジェクト装置を含めたカードコネクタ全体の小型
化・薄型化を達成しにくくいという問題、エジェクト装
置を含めたカードコネクタ全体がコスト高になるという
問題を一挙に解消することができるという卓越した効果
が奏される。
【0035】そして、請求項2や請求項3に係る発明に
よると、形状記憶ワイヤの収縮モードでの収縮率が小さ
くても、形状記憶ワイヤの引回しスペースとしてそれほ
ど大きなスペースを確保せずに形状記憶ワイヤの全長を
十分に長くしてスライダの後退距離を十分に長くするこ
とができるようになるという効果が奏される。
【0036】また、請求項4に係る発明のよると、形状
記憶ワイヤの収縮モードでの収縮率が小さく、しかも形
状記憶ワイヤの全長をそれほど長くしなくても、シャフ
トの揺動中心の位置を適宜選択することによってスライ
ダの後退距離を十分に長くすることができるという効果
がある。その上、この発明によると、人力でのカードの
排出と電力を利用したカードの自動排出とを適宜選択す
ることができるという利点がある。
【0037】請求項5や請求項6に係る発明によると、
形状記憶ワイヤの伸縮が無理なく行われるので、エジェ
クト装置の作動信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるエジェクト装置を装備し
たカードコネクタの一部を破断した平面図である。
【図2】遊転ローラ等の斜視図である。
【図3】スライダの要部を示した拡大斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例によるエジェクト装置を装
備したカードコネクタの概略平面図である。
【図5】案内部の断面図である。
【図6】形状記憶ワイヤを端子を介してボディに固定し
てある部分の断面図である。
【符号の説明】
A カード挿抜方向 C カード 2 スライダ 5 シャフト 6 プッシュボタン 7 遊転ローラ 9 形状記憶ワイヤ 10 コネクタ本体 21 係合部 51 シャフトの一方の端部 52 シャフトの他方の端部 79 滑走部 102、103、104 コネクタ本体の辺部 105 コーナ部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード挿抜路を形成するコネクタ本体に
    カード挿抜方向にスライド自在にスライダが取り付けら
    れ、このスライダに、上記カード挿抜路に配備されたカ
    ードに係合してスライダの後退時にカードを排出方向に
    押す係合部が設けられているカードコネクタにおいて、 上記スライダに、通電状態と非通電状態との切換えに伴
    う温度変化により収縮モードと伸長モードとが切り換わ
    る形状記憶合金でなる形状記憶ワイヤが連結されている
    と共に、この形状記憶ワイヤが、その収縮によって上記
    スライダを後退方向に引っ張るように引き回されている
    ことを特徴とするカードコネクタのエジェクト装置。
  2. 【請求項2】 コネクタ本体の平面視形状が矩形であ
    り、形状記憶ワイヤが、このコネクタ本体の4つの辺部
    のうち、3つの辺部に沿って引き回されている請求項1
    記載のカードコネクタのエジェクト装置。
  3. 【請求項3】 コネクタ本体の平面視形状が矩形であ
    り、形状記憶ワイヤが、このコネクタ本体の4つの辺部
    のうち、コーナ部を挾んで相隣接する2つの辺部に沿っ
    て引き回されている請求項1記載のカードコネクタのエ
    ジェクト装置。
  4. 【請求項4】 コネクタ本体に揺動自在に取り付けられ
    たシャフトの揺動支点を挾む一方の端部がスライダに連
    結され、かつコネクタ本体にカード挿抜路に沿って前後
    動可能に保持されたプッシュボタンに上記シャフトの他
    方の端部が連結されて、プッシュボタンを前方に押し込
    んだときの上記シャフトの揺動によってスライダが後退
    されるようになされ、形状記憶ワイヤの一端部が上記プ
    ッシュボタンに連結されていると共に、その他端部が定
    位置に固定されている請求項1、請求項2、請求項3の
    いずれかに記載のカードコネクタのエジェクト装置。
  5. 【請求項5】 コネクタ本体のコーナ部の直近箇所に遊
    転ローラが配備され、形状記憶ワイヤが、この遊転ロー
    ラに巻き掛けられている請求項2、請求項3、請求項4
    のいずれかに記載のカードコネクタのエジェクト装置。
  6. 【請求項6】 コネクタ本体のコーナ部に高滑性の合成
    樹脂でなる滑走部が設けられ、この滑走部に形状記憶ワ
    イヤが巻き掛けられている請求項2、請求項3、請求項
    4のいずれかに記載のカードコネクタのエジェクト装
    置。
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