JP3198117B2 - ピロロアゼピン誘導体 - Google Patents

ピロロアゼピン誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なピロロアゼピン誘
導体に関し、更に詳細には、強力な抗α1作用、抗セロ
トニン作用を有し、しかも毒性が低く、高血圧症や心不
全などの循環器系疾患の治療薬として有用な新規ピロロ
アゼピン誘導体およびその塩、それらの製造法並びにそ
れらを有効成分とする循環器系疾患治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、循環器系に作用する薬剤として、
多くのものが知られており、このうち降圧剤としても多
種多様なものが開発されている。降圧剤のうち、プラゾ
シンに代表される α1遮断剤は、降圧作用が強力、確
実であること、脂質、糖代謝系に悪影響を及ぼさない
こと、合併症のある高血圧患者に使用しやすいことな
どの利点があることから、その開発が盛んに進められて
おり、臨床に供されているものとしても、プラゾシンの
他ブナゾシン、テラゾシン、ウラピジル、ドキサゾシン
等が挙げられる。
【0003】しかし、α1遮断剤は一般に起立性障害、
反射性頻脈等の副作用があり、特に、老人に対する投与
は起立性低血圧を起こしやすく、注意が必要であるとい
う欠点があった。このような、α1遮断剤の有する副作
用を起こしにくいものとして、抗セロトニン作用および
抗α1作用をともに有するケタンセリンが老人性高血圧
症等に有効な薬剤として開発されている。しかしなが
ら、このケタンセリンも、例えば、降圧作用が十分でな
い場合があったり、眠気、鎮静作用などの中枢性の副作
用が問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような実情に鑑
み、本発明者らは、抗セロトニン作用および抗α1作用
の両作用を併有し、しかもその降圧作用は強力であり、
かつ副作用や毒性の低い薬剤を得べく、数多くの化合物
を合成し、その薬理作用を検討した。そしてその結果、
ピロロアゼピン構造を有する下記式(I)で表される化
合物が上記要求を満たすことを見出し、本発明を完成し
た。
【0005】したがって本発明は、一般式(I)
【化29】 [式中、Rは水素原子、炭素数1〜6の分岐していても
良いアルキル基または炭素数7〜10のアラルキル基
を、Aは炭素数2〜10の分岐していても良いアルキレ
ン基、アルケニレン基またはアルキニレン基を示し、Z
はO、NOR1(ここで、R1は水素原子、アルキル基、
アリール基またはアラルキル基を示す)又はNOCOR
5(ここで、R5は水素原子、アルキル基、アリール基又
はアラルキル基をしめす)を示し、Yは基
【化30】
【化31】
【化32】 または基
【化33】 (ここで、R2は水素原子またはシアノ基を、R3および
3'は同一または異なって、置換していても良いフェニ
ル基または置換していても良いアラルキル基を示し、B
は酸素原子、イオウ原子、カルボニル、置換していても
良いヒドロキシメチレン、スルフィニル、スルフォニル
又は置換していてもよい環状もしくは非環状アセタール
を示し、nは0または1を示す)を示す]で表されるピ
ロロアゼピン誘導体およびその塩、それらの製造法並び
にそれらを有効成分とする循環器系疾患治療剤を提供す
るものである。
【0006】本発明のピロロアゼピン誘導体(I)にお
いて、基Aの好ましい例としては、ブテニレン基等のC
〜Cのアルケニレン基、ブチニレン基等のC〜C
のアルキニレン基及び−(CH)n−(n=3〜
5)が挙げられ、また、基Rの好ましい例としては、水
素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチ
ル基、ベンジル基等が挙げられる。また、RおよびR
’の好ましい例としては、フェニル基;1又はそれ以
上のフッ素塩素、臭素などのハロゲン原子、メトキシ、
エトキシなどのC〜Cアルコキシ基等で置換された
フェニル基:ベンジル基:ジフェニルメチル基等が挙げ
られ、これらが置換されていても良いアラルキル基であ
る場合、置換基は、アリール部、アルキル部の何れに置
換しても良い。Bの置換しても良いヒドロキシメチレン
基の置換基の例としては、メチル、エチル、プロピルな
どの低級アルキル基;フェニル基;1又はそれ以上のフ
ッ素、塩素、臭素などのハロゲン原子、メトキシ、エト
キシなどのC〜Cアルコキシ基などで置換されたフ
ェニル基等が挙げられる。置換していてもよい環状もし
くは非環状アセタールの例としては
【化34】 等が挙げられる。更に、基Rの好ましい例としては、
水素原子及びメチル基等の低級アルキル基、ベンジル基
等のC〜C10アラルキル基があげられる。又、R
の好ましい例としては、メチル基などの低級アルキル
基、フェニル基などのアリール基があげられる。
【0007】本発明化合物中で、異性体が存在するもの
について、本発明ではこれらの異性体すべてを含む。
例えば、ピロロアゼピン環の4位にヒドロキシイミノ基
又はO−置換ヒドロキシイミノ基を有する場合、(E)
−異性体と(Z)−異性体が存在するが、本発明化合物
にはこれら個々の異性体およびこれらの混合物を含む。
【0008】本発明のピロロアゼピン誘導体(I)は、
種々の方法により製造することができるが、例えば以下
に示す方法の何れかにより製造することが好ましい。 (1) ピロロアゼピン誘導体(I)のうち、ZがOで表
される化合物(Ia)は、次の反応式に従い、一般式(I
I)で表される化合物を式(III)で表される化合物に変
換し、次いでこの化合物(III)に式(IV)で表わされ
る含窒素環状化合物またはその塩を反応させることによ
り得られる。
【化35】 (式中、A、RおよびYは前記した意味を有し、Xはア
ミノ基と容易に交換しうる基を、X'はアミノ基と容易
に交換しうる基または水酸基を示す)
【0009】化合物(II)から化合物(III)への変換
は、有機もしくは無機塩基の存在下、化合物(II)に式
(V)で表される化合物を作用させることにより行なわ
れる。化合物(V)の基Xにおける、アミノ基と容易に
交換しうる基としては、塩素、臭素等のハロゲン原子、
メタンスルホニル基またはp−トルエンスルホニル基等
が挙げられる。 また、この反応に使用される溶媒とし
ては、反応に関与しないものであれば何であっても良
く、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ジメチル
スルホキシド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセ
トン等が例示される。更に、有機もしくは無機塩基とし
ては、トリエチルアミン、ピリジン、コリジン、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(D
BU)、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウ
ム t−ブトキシド等が挙げられ、反応は−20℃〜還
流温度で行なわれる。
【0010】化合物(III)と含窒素環状化合物(IV)
を反応させ、化合物(Ia)を製造するには、化合物(II
I)に含窒素環状化合物(IV)またはその有機酸もしく
は無機酸塩を、必要に応じてトリエチルアミン、ピリジ
ン、コリジン、DBU、カリウム t−ブトキシドなど
の有機塩基または炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基と共に、
また必要に応じてヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウムな
どのヨウ化物を添加し、室温〜150℃で反応させれば
良い。含窒素環状化合物(IV)の例としては、4−フェ
ニルピペリジン、4−ベンジルピペリジン、4−[ビス
(4−フルオロフェニル)メチレン]ピペリジン、α,
α−ビス(4−フルオロフェニル)−4−ピペリジンメ
タノール、4−(ジフェニルメトキシ)ピペリジン、4
−シアノ−4−フェニルピペリジン、4−(4−フルオ
ロベンゾイル)ピペリジン、4−ベンゾイルピペリジ
ン、4−(4−メトキシベンゾイル)ピペリジン、4−
(4−クロロベンゾイル)ピペリジン、3−(4−フル
オロベンゾイル)ピペリジン、3−ベンゾイルピロリジ
ン、3−(4−フルオロベンゾイル)ピロリジン、4−
(4−フルオロフェノキシ)ピペリジン、4−[(4−
フルオロフェニル)チオ]ピペリジン、4−[(4−フ
ルオロフェニル)スルフィニル]ピペリジン、4−
[(4−フルオロフェニル)スルフォニル]ピペリジ
ン、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン エチ
レンアセタール等が挙げられ、これらは何れも公知であ
るか、公知方法またはこれに準じた方法で容易に製造さ
れる化合物である。
【0011】なお、上記反応において出発原料として用
いられる化合物(II)の内、R=Hのものは公知である
が、それ以外のものは新規化合物である。 しかし、こ
れらの新規化合物は、次式にしたがって式(VI)で表さ
れるピロール−2−カルボン酸またはその誘導体を一般
式(VII)で表されるβ−アミノ酸若しくはその誘導体
またはそれらの有機もしくは無機塩と反応させ、必要に
応じて脱保護して一般式(VIII)で表される化合物を
得、この化合物を閉環せしめることにより製造すること
ができる。
【化36】 (式中、Rは前記した意味を有し、R4は水素原子若し
くはカルボキシル基の保護基を示し、Wは水酸基または
アミノ基と容易に交換しうる基を示す)
【0012】化合物(VI)の基Wにおけるアミノ基と容
易に交換しうる基としては、ハロゲン原子、カルボン酸
残基等が挙げられる。 また、化合物(VII)の基R4
おいて、カルボキシル基の保護基としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基等の低級アルキル基;
ベンジル基、9−アンスリルメチル基等のC7〜C20
ラルキル基のほか、 「プロテクティブ グループ イン
オーガニック シンセシス(Protective Group inOrgani
c Synthesis)」(T.W. Greene 著;John Wiley & Sons
社)等に記載の一般に使用されている保護基を利用する
ことができる。
【0014】また、化合物(VIII)の合成には、「コン
ペンディウム フォア オーガニックシンセシス( Compe
ndium for Organic Synthesis)」( WILEY-INTERSCIEN
CE;A Division of John Wiley & Sons社)等に記載の多
様な方法を利用することができる。 一例を挙げれば、
ピロール−2−カルボン酸(化合物(VI)中、W=O
H)を必要に応じて有機または無機塩基の存在下、ジエ
チルリン酸シアニド(DEPC)、ジフェニルリン酸ア
ジド(DPPA)、ジシクロヘキシルカルボジイミド
(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)カルボジイミド塩酸塩、2−ヨード−1−メチ
ルピリジニウムアイオダイド等の有機化合物または四塩
化ケイ素、四塩化スズなどの無機化合物で処理する方
法、ピロール−2−カルボン酸を常法により酸ハロゲン
化物、対称酸無水物、混合酸無水物、p−ニトロフェニ
ルエステル等の活性エステル等とした後反応させる方法
等を利用することができる。
【0015】得られた化合物(VIII)は、必要に応じて
酸若しくは塩基の作用によりまたは接触還元等の適当な
手段によって保護基を除去した後、環化反応に付され
る。この環化反応は、化合物(VIII)をメタンスルフォ
ン酸などの有機酸または硫酸、ポリリン酸などの無機酸
と共に又はこれらに五酸化リンを加えた混合物と共に室
温〜170℃、好ましくは80〜120℃で処理するこ
とにより行なわれる。この場合、必要に応じて反応に関
与しない溶媒を加えても良い。 また、環化反応とし
て、化合物(VIII)を、必要に応じて触媒を添加し、塩
化オキサリル、塩化チオニル、臭化チオニル、臭化オキ
サリル、ホスゲン、三塩化リン、三臭化リン、塩化ホス
ホリル、臭化ホスホリル等で処理し、対応する酸ハロゲ
ン化物とした後、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエ
タン、ニトロメタンなどの溶媒中、塩化アルミニウム、
臭化アルミニウム、三フッ化ホウ素・エーテル錯体、四
塩化スズ等のルイス酸の存在下、−20℃〜還流温度で
処理することによって、または酢酸中で加熱することに
よっても実施できる。
【0016】上記の方法により得られた化合物(II)
は、そのまま本発明化合物(Ia)を製造するための原料
とすることもできるが、必要に応じて一般に用いられる
精製方法、例えば再結晶やカラムクロマトグラフィーに
より精製してから利用しても良い。
【0017】(2) ピロロアゼピン誘導体(I)中、Z
がNOR1で表される化合物(Ib)は、次に示す反応式
に従い、 前記の反応で得られる化合物(Ia)に式(I
X)で表されるヒドロキシルアミン若しくはその誘導体
またはそれらの塩を作用させるか、 同じく前記の化
合物(III)にヒドロキシルアミン若しくはその誘導体
(IX)またはそれらの塩を作用させた後、含窒素環状化
合物(IV)またはそれらの塩を作用させることにより製
造される。
【化37】 (式中、A、R、R1、XおよびYは前記した意味を有
する)
【0018】上記の化合物(Ia)または(III)と、ヒ
ドロキシルアミンまたはその誘導体(IX)との反応は、
必要に応じて、ピリジン、トリエチルアミン、コリジ
ン、DBU、酢酸ナトリウムなどの有機塩基または炭酸
カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基の存在下実
施され、ヒドロキシルアミンまたはその誘導体(IX)
は、その有機酸塩若しくは無機酸塩も利用することがで
きる。化合物(III)と化合物(IX)を反応させた時に
得られる化合物(X)は、更に前記した方法により含窒
素環状化合物(IV)と反応させ、化合物(Ib)に導くこ
とができる。
【0019】化合物(Ib)の製造に当り、化合物(II
I)にヒドロキシルアミンまたはその誘導体(IX)を反
応させるか、化合物(Ia)に反応させるかは、含窒素環
状化合物(IV)の構造、性質によって定められる。 す
なわち、含窒素環状化合物(IV)の中に、例えばカルボ
ニル基のようなヒドロキシルアミンまたはその誘導体
(IX)と反応する基がある場合には、化合物(III)に
ヒドロキシルアミンまたはその誘導体(IX)を反応させ
る方法を選択することが好ましい。
【0020】(3)ピロロアゼピン誘導体(I)中、Z
がNOCOR5で表される化合物(Ic)は、 前述の反
応式で得られる化合物(Ib')(式(Ib)でR1=Hの化
合物)を、式(XI)で表されるカルボン酸又はその誘導
体でアシル化するか、 前述の化合物(X')(化合物
(X)でR1=Hの化合物)を、式(XI)で表されるカル
ボン酸又はその誘導体でアシル化した後、これに含窒素
環状化合物(IV)またはそれらの塩を作用させることに
より製造される。
【化38】 (式中、A、R、XおよびYは前記した意味 を有し、
5は水素原子、アルキル基、アリール基、アラルキル
基を、X"は水酸基又はヒドロキシイミノ基と容易に反
応する脱離基を示す)X"のヒドロキシイミノ基と容易
に反応する脱離基としては、シアノ基、Cl、Brなど
のハロゲン原子、p−ニトロフェノキシ基、式
【化39】 (ここで、R6はアルキル基、アリール基、アラルキル
基、アルコキシ基、アリールオキシ基を示す)で表され
る基などが例示される。
【0021】上記化合物(Ib')または(X')と一般式
(XI)で示されるカルボン酸又はその誘導体との反応
は、「コンペンディウムフォア オーガニック シンセシ
ス(Compendium for Organic Synthesis)」(WILEY-IN
TERSCIENCE: A divisionof John Wiky & Sons inc.)等
に記載の種々のエステル化の方法を利用することができ
る。一例を挙げれば、(Ib')または(X')と一般式(X
I')で示されるカルボン酸(式(XI)でX"=OHであ
る化合物)を必要に応じてトリエチルアミン、ピリジ
ン、コリジン、DBU、酢酸ナトリウムなどの有機塩基
または炭酸カリウム、水酸化ナトリウムなどの無機塩基
の存在下、ジエチルリン酸シアンド(DEPC)、ジフ
ェニルリン酸アジド(DPPA)、ジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)、1−エチル−3−(3−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、2−ヨー
ド−1−メチルピリジニウムアイオダイド等で縮合する
方法、また、(Ib')又は(X')に一般式(XI")で示さ
れる酸ハロゲン化物(式(XI)でX"が塩素、臭素等の
ハロゲン原子である化合物)を必要に応じて上記記載の
有機又は無機塩基の存在下反応させる方法などである。
【0022】このようにして得られた本発明化合物
(I)は、必要に応じて種々の酸またはアルキル化剤を
作用させてその塩とした後、再結晶、カラムクロマトグ
ラフィー等の手段で精製することもできる。ピロロアゼ
ピン誘導体(I)をその塩とするために利用される酸と
しては、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸等の無
機酸およびマレイン酸、フマル酸、酒石酸、シュウ酸、
乳酸、クエン酸、酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸、アジピン酸、パルミチン酸、タンニン酸
等の有機酸を挙げることができる。
【0023】また、本発明化合物(I)他の塩の例とし
ては、アルキル化剤を作用させて得られる第4級アンモ
ニウム塩が挙げられ、アルキル化剤の例としては、C1
〜C10アルキルハライド、C7〜C12アラルキルハライ
ド、ジアルキル硫酸などが挙げられる。 C1〜C10アル
キルハライドの例としては、塩化メチル、塩化エチル、
臭化メチル、臭化エチル、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル
等が、またC7〜C1 2アラルキルハライドの例としては
塩化ベンジル、臭化ベンジル等が、ジアルキル硫酸の例
としては、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等が挙げられ
る。
【0024】叙上の如くして得られる本発明のピロロア
ゼピン誘導体(I)およびその塩は、後記試験例で示す
如く抗α1作用および抗セロトニン作用を有し、また、
そのLD50値は300mg/kg(p.o)以上と高
く、安全性の高いものである。したがって本発明化合物
は、高血圧症、心不全などの循環器系疾患治療剤として
利用することができる。
【0025】このピロロアゼピン誘導体(I)を医薬と
して用いる場合、それ自体で有効量を投与しても良い
が、公知の製剤の手法を利用し、各種の剤形とし、投与
することもできる。医薬としての投与剤形の例として
は、錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤等の
経口投与薬剤、注射剤、坐剤等の非経口投与薬剤を挙げ
ることができ、何れの場合にも製剤上使用される公知の
液体もしくは固体の希釈剤または担体を使用することが
できる。このような希釈剤や担体の例としては、ポリビ
ニルピロリドン、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビッ
ト、シクロデキストリン、トラガカント、ステアリン酸
マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、ポリ
ビニルアルコール、シリカ、乳糖、結晶セルロース、砂
糖、澱粉、リン酸カルシウム、植物油、カルボキシメチ
ルセルロース、ラウリル硫酸ナトリウム、水、エタノー
ル、グリセリン、マンニトール、シロップ等が挙げられ
る。
【0026】
【作用および発明の効果】本発明のピロロアゼピン誘導
体(I)は、優れた抗α1作用および抗セロトニン作用を
有する薬剤であり、また、安全性も高いため、新たな循
環器疾患治療剤等として利用することができる。
【0027】
【実 施 例】次に実施例、試験例を挙げて本発明を更に
詳しく説明する。
【0028】実 施 例 1. ベンジル 3−(2−ピロールカルボキサミド)プロピ
オネート(化合物1)の合成:ピロール−2−カルボン
酸 5.34g(48.1mmol)、β−アラニンベンジル
エステルトシル酸塩 18.59g(52.9mmol)のジ
メチルホルムアミド(DMF)(100ml)溶液を0
℃に冷却し、攪拌しながらジエチルシアノホスホネート
9.42g(57.7mmol)のDMF(20ml)溶液を
加え、更にトリエチルアミン 11.68g(115.4m
mol)のDMF(20ml)溶液を徐々に滴下した後、
室温で40時間攪拌する。反応混合物に酢酸エチル−ベ
ンゼン(2:1v/v)の混合溶液(400ml)を加
え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水(3
回)、飽和食塩水の順に洗浄後、無水硫酸ナトリウムに
て乾燥する。減圧下溶媒を留去し、得られる固体をクロ
ロホルム−イソプロピルエーテルより再結晶すると、標
題化合物1、11.65g(収率95%)が得られる。 形 状: 無色プリズム晶 融 点: 82〜83℃
【0029】実 施 例 2. エチル 3−(N−メチル−2−ピロールカルボキサミ
ド)プロピオネート(化合物2)の合成:ピロール−2
−カルボン酸 50.0g(450mmol)、エチル 3−
(メチルアミノ)プロピオネート 64.9g(495mm
ol)のDMF(200ml)溶液を0℃に冷却し、攪拌
しながらジエチルシアノホスホネート 80.8g(49
5mmol)のDMF(100ml)溶液を加え、次いで、
同温度でトリエチルアミン50.1g(495mmol)の
DMF(100ml)溶液を1時間かけて滴下した後、
室温で18時間攪拌する。反応混合物を減圧下濃縮して
得られる油状物に、酢酸エチル−ベンゼン(3:1v/
v)の混合溶媒(1200ml)を加え、有機層を飽和
炭酸カリウム水溶液、水、5%塩酸、水(2回)、飽和
食塩水の順に洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥
する。減圧下、溶媒を留去して得られる油状物に、イソ
プロピルエーテル(200ml)とヘキサン(1000
ml)を加え振とうした後、1日静置する。析出した結
晶を濾取し、減圧下、乾燥すると、標題化合物 87.5
g(収率87%)が、無色で光沢のある結晶性粉末とし
て得られる。本化合物は十分純粋であるが、必要に応じ
て、イソプロピルエーテルより再結晶できる。 形 状: 無色プリズム晶 融 点: 57〜58℃
【0030】実 施 例 3. 実施例2に記載の方法において、エチル 3−(メチル
アミノ)プロピオネートの代わりに、エチル 3−(エ
チルアミノ)プロピオネート、エチル 3−(プロピル
アミノ)プロピオネート、エチル 3−(イソプロピル
アミノ)プロピオネート、エチル 3−(ベンジルアミ
ノ)プロピオネートを用いると、それぞれ次に示す化合
物、3、4、5、7が得られる。
【0031】( 化 合 物 3 )エチル 3−(N−エチ
ル−2−ピロールカルボキサミド)プロピオネート ( 化 合 物 4 )エチル 3−(N−プロピル−2−ピ
ロールカルボキサミド)プロピオネート ( 化 合 物 5 )エチル 3−(N−イソプロピル−2
−ピロールカルボキサミド)プロピオネート ( 化 合 物 7 )エチル 3−(N−ベンジル−2−ピ
ロールカルボキサミド)プロピオネート
【0032】実 施 例 4. エチル 3−(N−メチル−2−ピロールカルボキサミ
ド)プロピオネート(化合物2)の合成(別法):ピロ
ール−2−カルボン酸 5.56g(50mmol)をテトラ
ヒドロフラン(THF)(50ml)に溶解し、DMF
を1滴加える。 氷浴攪拌下、塩化オキサリル 6.54
ml(75mmol)を滴下し、室温で2時間攪拌する。
減圧下、反応液を濃縮し、酸塩化物の結晶を得る。次
に、エチル 3−(メチルアミノ)プロピオネート 6.
56g(50mmol)とピリジン 4.85ml(60mmo
l)のベンゼン(20ml)溶液に、冷却撹拌下、先に
得た酸塩化物のベンゼン(40ml)溶液をゆっくりと
滴下し、同温度で30分間、更に室温で18時間攪拌す
る。 反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮して得られる
結晶をイソプロピルエーテルより再結晶すると、標題化
合物10.2g(収率91%)が得られる。
【0033】実 施 例 5. エチル 3−(N−ブチル−2−ピロールカルボキサミ
ド)プロピオネート(化合物6)の合成:実施例4に記
載の方法において、エチル 3−(メチルアミノ)プロ
ピオネートのかわりにエチル 3−(ブチルアミノ)プ
ロピオネートを用いると、標題化合物が得られる。
【0034】実 施 例 6. 3−(N−メチル−2−ピロールカルボキサミド)プロ
ピオン酸(化合物9)の合成:実施例2で得られる化合
物2、37.00g(165mmol)、2規定水酸化ナト
リウム水溶液 413ml(826mmol)、エタノール
(20ml)の混合物を室温で4時間攪拌する。 反応
混合物を冷却し、攪拌しながら濃塩酸 80mlを加
え、更に攪拌すると、結晶が析出するのでこれをろ取す
る。ろ液は食塩で飽和し、酢酸エチルで抽出する。 抽
出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒留去す
ると、結晶が得られる。結晶を合せて酢酸エチルで再結
晶すると、標題化合物 27.69g(収率86%)が得
られる。 形 状: 無色プリズム晶 融 点: 125〜127℃
【0035】実 施 例 7. 実施例6に記載の方法において、化合物2の代わりに化
合物3、4、5、6、7を用いると、各々化合物10、
11、12、13、14が得られる。
【0036】( 化 合 物 10 )3−(N−エチル−
2−ピロールカルボキサミド)プロピオン酸 ( 化 合 物 11 )3−(N−プロピル−2−ピロー
ルカルボキサミド)プロピオン酸 ( 化 合 物 12 )3−(N−イソプロピル−2−ピ
ロールカルボキサミド)プロピオン酸 ( 化 合 物 13 )3−(N−ブチル−2−ピロール
カルボキサミド)プロピオン酸 ( 化 合 物 14 )3−(N−ベンジル−2−ピロー
ルカルボキサミド)プロピオン酸
【0037】実 施 例 8. 3−(2−ピロールカルボキサミド)プロピオン酸(化
合物8)の合成:実施例1で得られる化合物1、10.
00g(39.3mmol)と、5%パラジウム−炭素 2.
00gのTHF(300ml)懸濁液を攪拌しながら、
この中へ常圧で水素をふきこむ。 シリカゲル薄層クロ
マトグラフィーにて原料の消失を確認後(約1時間)反
応混合物を濾過し、不溶物をTHFで洗浄する。濾液と
洗液を合わせ、減圧下、溶媒を留去し、得られる固体を
アセトニトリルより再結晶すると、標題化合物5.61
g(収率78%)が得られる。 形 状: 無色粉末状結晶 融 点: 148〜150℃
【0038】実 施 例 9. 7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼ
ピン−4,8(1H,5H)−ジオン(化合物16)の合
成:実施例6で得られる化合物9、7.00g(35.6
8mmol)とポリリン酸(約80%)250gの混合物
を、100℃に保った油浴中で、30分間メカニカルス
ターラーにより激しく攪拌する。反応混合物を(700
ml)の氷水中に注ぎ、クロロホルムで抽出する。 有
機層を飽和食塩水(2回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ムにて乾燥する。減圧下、溶媒を留去すると、淡褐色結
晶として、標題化合物 5.58g(収率88%)が得ら
れる。本化合物は十分純粋であるが、必要により、クロ
ロホルム−イソプロピルエーテルで再結晶できる。 形 状: 無色針状結晶 融 点: 175〜177℃
【0039】実 施 例 10. 実施例9に記載の方法において、化合物9の代わりに、
化合物8、10、11、12、14を用いると、各々、
化合物15、17、18、19、21が得られる。
【0040】( 化 合 物 15 )6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオ
ン ( 化 合 物 17 )7−エチル−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオ
ン ( 化 合 物 18 )7−プロピル−6,7−ジヒドロピ
ロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジ
オン ( 化 合 物 19 )7−イソプロピル−6,7−ジヒド
ロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)
−ジオン ( 化 合 物 21 )7−ベンジル−6,7−ジヒドロピ
ロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジ
オン
【0041】実 施 例 11. 7−ブチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼ
ピン−4,8(1H,5H)−ジオン(化合物20)の合
成:化合物13、10.0g(42.0mmol)とポリ
リン酸(約80%)200gの混合物を、80℃に保っ
た油浴中で、30分間メカニカルスターラーにより激し
く撹拌する。これに五酸化二リン3.02gを加えて1
分間撹拌後、さらに化合物13、10.0g(42.0m
mol)を加えて同温度で30分間激しく撹拌する。反
応混合物を氷水(750ml)中に注ぎ、クロロホルム
で抽出する。 有機層を飽和食塩水(2回)で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。減圧下、溶媒を留去
すると、淡褐色結晶として、標題化合物16.73g
(収率91%)が得られる。 形状: 淡褐色針状結晶 融点: 115〜118℃
【0043】実 施 例 12. 7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼ
ピン−4,8(1H,5H)−ジオン(化合物16)の合
成(別法):実施例6で得られる化合物9、329mg
(2mmol)とメタンスルホン酸(15ml)の混合物
を、100℃で40分攪拌する。 冷後、反応混合物を
氷水(200ml)中にあけ、炭酸カリウムにてpH5
程度とし、塩化ナトリウムにて飽和する。 水層から、
クロロホルムを用いて抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。減圧下溶媒留
去すると、淡褐色固体として、標題化合物 337mg
が得られる。本品は十分純粋であるが、必要により、ク
ロロホルム−イソプロピルエーテルで再結晶できる。
【0044】実 施 例 13. 7−エチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼ
ピン−4,8(1H,5H)−ジオン(化合物17)の合
成(別法):化合物10、2.104g(10mmol)の
THF(30ml)溶液に、室温で攪拌しながら、塩化
オキサリル 1.523g(12mmol)およびDMF1滴
を加えた後、同温度で3時間攪拌し、減圧下溶媒を留去
する。次いで、これを 1,2−ジクロロエタン(100
ml)に溶解し、粉砕した塩化アルミニウム 4.00g
(30mmol)を加える。反応混合物を50〜60℃にて
2時間加温した後、室温で20時間攪拌する。反応混合
物を氷水(300ml)中に注ぎ、分液し、更に水層を
クロロホルムを用いて抽出し、有機層を合わせて飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶
媒を留去する。 得られる固体を、シリカゲルとしてメ
ルク社のArt. 9385(以下の実施例においても同一の物
を使用)を用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(酢酸エチル:ヘキサン=3:2)にて精製すると、無
色固体として標題化合物1.540g(収率80%)が
得られる。本品は十分に純粋であるが、必要によりイソ
プロパノールにより再結晶できる。 形 状: 無色針状結晶 融 点: 131〜133℃
【0045】実 施 例 14. 1−(4−クロロブチル)−7−メチル−6,7−ジヒ
ドロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5
H)−ジオン(化合物23)の合成:実施例9で得られ
る化合物16、2.67g(15mmol)、1,4−ジクロ
ロブタン7.62g(60mmol)および炭酸カリウム8.
29g(60mmol)のDMF(150 ml)懸濁液を
80℃で5時間攪拌する。反応混合物を5%塩酸(20
0ml)中にあけ、酢酸エチル−ベンゼン500ml
(2:1 v/v)を加え分液後、有機層を水(3
回)、飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウム
で乾燥する。減圧下、溶媒留去して得られる油状物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキ
サン=1:1)にて精製すると、無色結晶として、標題
化合物 3.907g(収率97%)が得られる。本品は
十分に純粋であるが、必要に応じて酢酸エチル−ヘキサ
ンより、再結晶できる。 形 状: 無色プリズム晶 融 点: 59.0〜60.5℃
【0046】実 施 例 15. 実施例14に記載の方法において、化合物16の代わり
に、化合物15、17、18、19、21を用いると、
化合物22、30、31、32、34が得られる。
又、1,4−ジクロロブタンの代わりに、化合物16
と、1,4−ジブロモブタン、(Z)−1,4−ジクロロ
−2−ブテン、(E)−1,4−ジクロロ−2−ブテ
ン、1,4−ジクロロ−2−ブチン、1,3−ジクロロプ
ロパン、1,5−ジクロロペンタンを用いると、各々、
化合物24、25、26、27、28、29が得られ
る。更に、化合物21と1,4−ジブロモブタンの組合
せにより、化合物35が得られる。
【0047】( 化 合 物 22 )1−(4−クロロブ
チル)−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 30 )1−(4−クロロブチル)−7−
エチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 31)1−(4−クロロブチル)−7−プ
ロピル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 32 )1−(4−クロロブチル)−7−
イソプロピル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]ア
ゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 34 )7−ベンジル −1−(4−クロロ
ブチル)−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピ
ン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 24 )1−(4−ブロモブチル)−7−
メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 25 )1−(4−クロロ−(Z)−2−
ブテニル)−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,
3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 26 )1−(4−クロロ−(E)−2−
ブテニル)−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,
3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 27 )1−(4−クロロ−2−ブチニ
ル)−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−
c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 28 )1−(3−クロロプロピル)−7
−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピ
ン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 29 )1−(5−クロロペンチル)−7
−メチル −6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼ
ピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 35 )7−ベンジル−1−(4−ブロモ
ブチル)−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピ
ン−4,8(1H,5H)−ジオン
【0048】実 施 例 16. 7−ブチル−1−(4−クロロブチル)−6,7−ジヒ
ドロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5
H)−ジオン(化合物33)の合成:実施例11で得ら
れる化合物20、16.47g(74.8mmol)、1
−ブロモ−4−クロロブタン 38.46g(224mm
ol)及び炭酸カリウム31.00g(224mmo
l)のアセトン(200ml)懸濁液を還流温度で20
時間撹拌する。反応混合物をろ過して不溶物を除き、減
圧下、溶媒と過剰の1−ブロモ−4−クロロブタンを留
去すると、標題化合物22.0g(収率98%)が得ら
れる。 形状: 無色油状物
【0049】実 施 例 17. 1−(4−クロロブチル)−4−ヒドロキシイミノ−7
−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピ
ン−8(1H,5H)−オン(化合物38)の合成:実
施例14で得られる化合物23、4.031g(15mmo
l)とヒドロキシルアミン塩酸塩 5.212g(75 mm
ol)を含むピリジン(90ml)溶液を室温で18時間
攪拌する。反応混合物を減圧下濃縮した後、トルエンを
加え、再び減圧下濃縮する。残渣に10%クエン酸水溶
液(200ml)を加え、クロロホルムで抽出し、抽出
液を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾
燥する。 減圧下、溶媒留去して得られる油状物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(7.5%メタノール
−クロロホルム)で精製すると、無色油状物 3.84g
(収率90%)が得られ、イソプロピルエーテルで処理
することにより結晶化する。本品は十分に純粋である
が、必要に応じて酢酸エチルにて再結晶できる。 形 状: 無色針状晶 融 点: 113.0〜114.0℃
【0050】実 施 例 18. 実施例17に記載の方法において、化合物23の代わり
に化合物22、24、28、29、30、31、32、
34を用いると、各々、化合物36、41、37、4
2、43、44、45、47が得られる。
【0051】( 化 合 物 36 )1−(4−クロロブ
チル)−4−ヒドロキシイミノ−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 37 )1−(3−クロロプロピル)−4
−ヒドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピ
ロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 41 )1−(4−ブロモブチル)−4−
ヒドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 42 )1−(5−クロロペンチル)−4
−ヒドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピ
ロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 43 )1−(4−クロロブチル)−7−
エチル−4−ヒドロキシイミノ−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 44 )1−(4−クロロブチル)−4−
ヒドロキシイミノ−7−プロピル−6,7−ジヒドロピ
ロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 45 )1−(4−クロロブチル)−4−
ヒドロキシイミノ−7−イソプロピル−6,7−ジヒド
ロピロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オ
ン (化合物47)7−ベンジル−1−(4−クロロブチ
ル)−4−ヒドロキシイミノ−6,7−ジヒドロピロロ
[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン
【0052】実 施 例19. 7−ブチル−1−(4−クロロブチル)−4−ヒドロキ
シイミノ−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼ
ピン−8(1H,5H)−オン(化合物46)の合成: 実施例16で得られる化合物33、21.0g(67.
6mmol)とヒドロキシルアミン塩酸塩14.1g
(203mmol)および無水酢酸ナトリウム1.6g
(203mmol)のメタノール(150ml)溶液を
室温で24時間攪拌する。反応混合物を減圧下濃縮した
後、クロロホルム(500ml)を加え、5%塩酸水溶
液、半飽和炭酸カリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し
て、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下、溶媒を留
去すると淡褐色結晶として標題化合物19.0g(収率
86%)が得られる。本品は十分に純粋であるが、必要
に応じてエタノールにて再結晶する。 形状: 淡褐色針状晶 融点: 133〜136℃
【0053】実 施 例 20. 1−(4−クロロブチル)−4−メトキシイミノ−7−
メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−8(1H,5H)−オン(化合物39)の合成:実施
例14で得られる化合物23、210mg(0.74mmo
l)、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩 68mg
(0.82mmol)のピリジン(10ml)溶液を80℃
で4時間攪拌する。反応混合物を減圧濃縮して得られる
残渣に、半飽和炭酸カリウム水溶液(20ml)を加
え、クロロホルムで抽出する。 抽出液を飽和食塩水で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下溶媒を
留去して得られる油状物を、シリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7)にて精製
すると、標題化合物 104mg(収率47%)が得ら
れる。 形 状: 無色油状物
【0054】実 施 例 21. 4−ベンジルオキシイミノ−1−(4−クロロブチル)
−7−メチル−67−ジヒドロピロロ[2,3−c]ア
ゼピン−8(1H,5H)−オン(化合物40)の合
成:実施例14で得られる化合物23、13.44g
(50mmol)、酢酸ナトリウム 8.20g(100mmo
l)およびO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩15.
96g(100mmol)のメタノール(250ml)懸濁
液を室温で4時間撹拌する。溶媒を減圧下に留去し、残
渣に酢酸エチル(600ml)を加え、有機層を1N−
HCl(3回)、H2O、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムで乾燥する。 減圧下、溶媒留去して得ら
れる淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル−ヘキサン(2:3))で精製すると、
標題化合物16.20gが無色油状物として得られ、こ
れをイソプロピルエーテルで処理すると結晶化する(収
率87%)。本品は十分に純粋であるが、必要に応じて
イソプロピルエーテルより再結晶できる。 形状:無色プリズム晶 融点:62.0〜64.0℃
【0055】実 施 例 22. 1−[4−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル]ブチル]−7−メチル−6,7−ジヒド
ロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)
−ジオン(化合物60)の合成:実施例15で得られる
化合物24、1.57g(5mmol)、4−(4−フルオ
ロベンゾイル)ピペリジン 2.07g(10 mmol)お
よび炭酸カリウム1.38g(10mmol)のDMF(6
0ml)の懸濁液を、 80℃で20時間加熱攪拌す
る。 冷後、濾過し、固形物は酢酸エチルで洗浄し、濾
液と洗液を合わせて減圧濃縮する。 得られる残渣に酢
酸エチル−ベンゼン(3:1v/v)400mlを加
え、有機層を水(3回)、飽和食塩水で洗浄後、無水硫
酸ナトリウムにて乾燥する。減圧下、溶媒留去して得ら
れる褐色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(5%メタノール−クロロホルム)で精製すると、標題
化合物 1.89g(収率86%)が得られる。 形 状: 黄色油状物
【0056】実 施 例 23. 実施例22に記載の方法で、化合物24の代わりに、化
合物25、26、27を用いると、化合物67、68、
69が得られる。また、化合物24と、4−ベンジルピ
ペリジン、4−[ビス(4−フルオロフェニル)メチレ
ン]ピペリジン、α,α−ビス(4−フルオロフェニ
ル)−4−ピペリジンメタノール、4−(ジフェニルメ
トキシ)ピペリジン、4−(4−メトキシベンゾイル)
ピペリジン、3−ベンゾイルピロリジンとより、各々、
化合物52、53、54、55、72、78が得られ
る。更に、化合物35と4−フェニルピぺリジンとから
化合物48が得られる
【0057】( 化 合 物 67 )1−[4−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]−
(Z)−2−ブテニル]−7−メチル−6,7−ジヒド
ロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)
−ジオン ( 化 合 物 68 )1−[4−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]−(E)−2−ブ
テニル]−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3
−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 69 )1−[4−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]−2−ブチニル]
−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]ア
ゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 52 )1−[4−(4−ベンジルピペリ
ジン−1−イル)ブチル]−7−メチル−6,7−ジヒ
ドロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5
H)−ジオン ( 化 合 物 53 )1−[4−[4−[ビス(4−フ
ルオロフェニル)メチレン]ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−
c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 54 )1−[4−[ビス(4−フルオロ
フェニル)ヒドロキシメチル]ピペリジン−1−イル]
ブチル]−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3
−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 55 )1−[4−[4−(ジフェニルメ
トキシ)ピペリジン−1−イル]ブチル]−7−メチル
−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,
8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 72 )1−[4−[4−(4−メトキシ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−7−メ
チル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−
4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 78 )1−[4−(3−ベンゾイルピロ
リジン−1−イル)ブチル]−7−メチル−6,7−ジ
ヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5
H)−ジオン ( 化 合 物 48 )7−ベンジル−1−[4−(4−
フェニルピペリジン−1−イル)ブチル]−6,7−ジ
ヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5
H)−ジオン
【0058】実 施 例 24. 1−[4−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル]ブチル]−4−ヒドロキシイミノ−7−
メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−8(1H,5H)−オン(化合物61)の合成:実施
例17で得られる化合物 38、2.838g(10mmo
l)、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン塩酸
塩 4.874g(20mmol)および炭酸カリウム 5.5
28g(40mmol)を含むDMF(150ml)懸濁液
を80℃にて、14時間攪拌する。 反応混合物を濾過
し、固形物はクロロホルムにて洗浄し、濾液と洗液を合
わせて減圧下濃縮する。残渣に酢酸エチル−ベンゼン
(2:1v/v)600mlを加え、有機層を半飽和炭
酸カリウム水溶液、水(3回)、飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウムで乾燥する。減圧下溶媒留去して得
られる褐色油状物を、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(10%メタノール−クロロホルム)にて精製する
と、標題化合物が無色油状物(3.28g)として得ら
れ、これをイソプロピルエーテルで処理すると結晶化す
る(収率72%)。本品は十分に純粋であるが、必要に
応じてイソプロパノールより再結晶できる。 形 状: 無色針状晶 融 点: 166〜168℃
【0059】実 施 例 25. 1−[4−[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル]ブチル]−4−ヒドロキシイミノ−7−
メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−8(1H,5H)−オン p−トルエンスルホン酸塩
(化合物 62)の合成:実施例24で得られる化合物
61、5.0g(11.0mmol)と、p−トルエンスルホ
ン酸・1水和物 2.1g(11.0mmol)を、エタノー
ル120ml中で加熱して溶解混和した後放冷すると、
標題化合物が無色結晶(6.5g)として得られる(収
率92%)。 形状: 無色針状晶 融点: 197〜198℃
【0060】実 施 例 26. 実施例24に記載の方法において、化合物38の代わり
に化合物28、37、29をもちいると、化合物58、
59、63が得られる。又、4−(4−フルオロベンゾ
イル)ピペリジン塩酸塩の代わりに、4−(4−クロロ
ベンゾイル)ピペリジン塩酸塩を用いると、化合物73
が得られる。更に化合物47と4−(4−フルオロベン
ゾイル)ピペリジンから化合物66が得られ、化合物2
4、41と4−ベンゾイルピペリジンから、各々、化合
物70、71が得られる。
【0061】( 化 合 物 58 )1−[3−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]プ
ロピル]−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3
−c]アゼピン−4,8(1H,5H)− ジオン ( 化 合 物 59 )1−[3−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]プロピル]−4−
ヒドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 63 )1−[5−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ペンチル]−7−
メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−4,8(1H,5H)− ジオン ( 化 合 物 73 )1−[4−[4−(4−クロロベ
ンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−4−ヒド
ロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ
[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 66 )7−ベンジル−1−[4−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−4−ヒドロキシイミノ−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 70 )1−[4−(4−ベンゾイルピペ
リジン−1−イル)ブチル]−7−メチル−6,7−ジ
ヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5
H)−ジオン ( 化 合 物 71 )1−[4−(4−ベンゾイルピペ
リジン−1−イル)ブチル]−4−ヒドロキシイミノ−
7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼ
ピン−8(1H,5H)−オン
【0062】実 施 例 27. 1−[4−[4−(4−フルオロフェニルスルホニル)
ピペリジン−1−イル]ブチル]−4−ヒドロキシイミ
ノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]
アゼピン−8(1H,5H)−オン(化合物87)の合
成法:実施例17の方法により得られる化合物38、1
50mg(0.53mmol)、4−(4−フルオロフェニ
ルスルホニル)ピペリジン塩酸塩 177mg(0.63
mmol)、トリエチルアミン0.22ml(1.59mmol)
およびヨウ化ナトリウム 149mg(1.06mmol)の
DMF(3ml)懸濁液を80℃で25時間加熱撹拌す
る。以下、実施例24と同様に後処理、精製し、無色結
晶として標題化合物230mg(収率89%)を得る。
本品は十分純粋であるが、必要に応じメタノール−エタ
ノールより再結晶できる。 形状: 無色針状晶 融点: 190〜192℃
【0063】実 施 例 28. 実施例27に記載の方法で、各々の組合せにより以下の
化合物ができる。化合物38と、4−[(4−フルオロ
フェニル)チオ]ピペリジン塩酸塩、4−[(4−フル
オロフェニル)スルフィニル]ピペリジン塩酸塩から各
々化合物85、86が得られる。4−(4−フルオロベ
ンゾイル)ピペリジン塩酸塩と、化合物39、31又は
33から、各々化合物80、94、88が得られる。
【0064】( 化 合 物 85 )1−[4−[4−
[(4−フルオロフェニル)チオ]ピペリジン−1−イ
ル]ブチル]−4−ヒドロキシイミノ−7−メチル−
6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−8(1
H,5H)−オン ( 化 合 物 86 )1−[4−[4−[(4−フルオ
ロフェニル)スルフィニル]ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−4−ヒドロキシイミノ−7−メチル−6,7−
ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5
H)−オン ( 化 合 物 80 )1−[4−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−4−メ
トキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ
[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 94 )1−[4−[4−[(4−フルオ
ロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−7−
プロピル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピ
ン−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 88 )7−ブチル−1−[4−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−4,8(1H,5H)−ジオン
【0065】実 施 例29. 7−エチル−1−[4−[4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−4−ヒドロキシ
イミノ−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピ
ン−8(1H,5H)−オン(化合物65)の合成: 実施例18の方法により得られる、化合物43、5.0
62g(17mmol)、4−(4−フルオロベンゾイ
ル)ピペリジン4.228g(20.4mmol),ト
リエチルアミン3.440g(34mmol)及びヨウ
化ナトリウム5.069g(34mmol)のDMF
(200ml)懸澗液を80℃で20時間攪拌する。
以下、実施例24に準じて後処理、精製を行ない、エタ
ノールより再結晶すると標題化合物5.47g(収率6
9%)が得られる。 形状: 無色針状晶 融点: 158〜160℃
【0066】実 施 例 30. 実施例29に記載の方法において、各々の組合せによ
り、以下の化合物ができる。4−(4−フルオロベンゾ
イル)ピペリジンと化合物36、44、45、22、3
0、34、46とから、各々化合物74、75、76、
81、82、83、89が得られる。また、化合物38
と、3−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン又は4
−(4−フルオロフェノキシ)ピペリジンとの組合せ
で、各々化合物77または84が得られる。
【0067】( 化 合 物 74 )1−[4−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−4−ヒドロキシイミノ−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 75 )1−[4−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−4−ヒ
ドロキシイミノ−7−プロピル−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 76 )1−[4−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−4−ヒ
ドロキシイミノ−7−イソプロピル−6,7−ジヒドロ
ピロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 81 )1−[4−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−6,7
−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1
H,5H)−ジオン ( 化 合 物 82 )7−エチル−1−[4−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 83 )7−ベンジル−1−[4−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−4,8(1H,5H)−ジオン ( 化 合 物 89 )7−ブチル−1−[4−[4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−4−ヒドロキシイミノ−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 77 )1−[4−[3−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−4−ヒ
ドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ
[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 84 )1−[4−[4−(4−フルオロ
フェノキシ)ピペリジン−1−イル]ブチル]−4−ヒ
ドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ
[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン
【0068】実 施 例 31. 4−ベンジルオキシイミノ−1−[4−[4−(4−フ
ルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−
7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼ
ピン−8(1H,5H)−オン(化合物90)の合成
法:実施例21で得られる化合物40、7.48g(2
0mmol)、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン
塩酸塩 5.85g(24mmol)、トリエチルアミン6.
48g(64mmol)およびヨウ化ナトリウム 6.00g
(40mmol)のアセトニトリル(300ml)懸濁液を
24時間還流する。反応混合物を減圧下に濃縮し、残渣
に半飽和炭酸カリウム水溶液(300ml)を加え、ジ
クロロメタン(300ml×2回)で抽出する。ジクロ
ロメタン層は飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥する。溶媒を減圧下に留去し、得られる褐色油状
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%メタノ
ール−クロロホルム)で精製すると標題化合物8.51
g(収率78%)が得られる。 形状: 黄色油状物
【0069】実 施 例32. 1−[4−[4−[2−(4−フルオロフェニル)−
1,3−ジオキソラニル]]ピペリジン−1−イル]ブ
チル]−4−ヒドロキシイミノ−7−メチル−6,7−
ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5
H)−オン(化合物93)の合成法: 実施例17で得られる化合物38、2.838g(10
mmol)、4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ンエチレンアセタール3.016g(12mmol)、
トリエチルアミン2.024g(20mmol)および
ヨウ化ナトリウム2.998g(20mmol)のアセ
トニトリル(50ml)懸濁液を24時間還流する。反
応混合物を減圧下濃縮し、残渣にクロロホルム(300
ml)を加え、水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。溶媒を減圧下に留去し、得られる黄
色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10
%メタノール−クロロホルム)で精製すると標題化合物
4.375g(収率88%)が淡褐色固体として得られ
る。本品は十分に純粋であるが、必要に応じてイソプロ
ピルアルコール−イソプロピルエーテルより再結晶でき
る。 形状:無色プリズム晶 融点:149.0〜150.5℃
【0070】実 施 例 33. 1−[4−(4−シアノ−4−フェニルピペリジン−1
−イル)ブチル]−7−メチル−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオ
ン(化合物56)の合成法:実施例14によって得られ
る化合物23と4−シアノ−4−フェニルピペリジン塩
酸塩から、実施例29の方法で、トリエチルアミンのか
わりに同モル数の炭酸カリウムを使用する方法により、
標題化合物を得ることができる。
【0071】実 施 例 34. 実施例33に記載の方法において、化合物38と4−シ
アノ−4−フェニルピペリジン塩酸塩又は3−(4−フ
ルオロベンゾイル)ピロリジン塩酸塩の組み合わせによ
り化合物57および79が得られる。また、化合物42
と4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン塩酸塩の
組み合わせから化合物64が得られる。
【0072】( 化 合 物 57 )1−[4−(4−シ
アノ−4−フェニルピペリジン−1−イル)ブチル]−
4−ヒドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロ
ピロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 79 )1−[4−[3−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピロリジン−1−イル]ブチル]−4−ヒ
ドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ
[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン ( 化 合 物 64 )1−[5−[4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ペンチル]−4−
ヒドロキシイミノ−7−メチル−6,7−ジヒドロピロ
ロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)−オン
【0073】実 施 例 35. 7−メチル−1−[4−(4−フェニルピペリジン−1
−イル)ブチル]−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−
c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン(化合物4
9)の合成法:実施例14で得られる化合物23、80
6mg(3mmol)、4−フェニルピペリジン、1.93
5g(12mmol)およびヨウ化ナトリウム 4.500g
(30mmol)のDMF(70ml)懸濁液を80℃で5
時間撹拌する。 冷後、酢酸エチル−ベンゼン(2:1
v/v)500mlを加え、有機層を半飽和炭酸カリウ
ム水溶液、水(3回)、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥する。 減圧下溶媒留去して得られる
油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (5%
メタノール−クロロホルム)にて精製すると、淡黄色油
状物として標題化合物1.106g(収率94%)が得
られる。なお、フリーの標題化合物は、常法によって塩
酸塩(化合物50)とすることができ、これはイソプロ
パノール−イソプロピルエーテルから再結晶できる。 形状: 淡黄色板状晶 融点: 208〜210℃
【0074】実 施 例 36. 4−ヒドロキシイミノ−7−メチル−1−[4−(4−
フェニルピペリジン−1−イル)ブチル]−6,7−ジ
ヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−8(1H,5H)
−オン(化合物51)の合成法:実施例35で得られる
フリーの化合物49、590mg(1.5mmol)とヒド
ロキシルアミン塩酸塩521mg(7.5mmol)のピリ
ジン(40ml)溶液を室温で16時間撹拌する。反応
混合物を減圧濃縮した後、トルエンを加え、再び減圧濃
縮する。残渣に半飽和炭酸カリウム水溶液(300m
l)を加え、クロロホルムで抽出し、抽出液を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥する。減
圧下、溶媒留去して得られる油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(10%メタノール−クロロホル
ム)にて精製すると無色油状物546mgが得られ、こ
れをイソプロピルエーテルで処理すると結晶化する。
本品は十分に純粋であるが、必要によりイソプロパノー
ル−エーテルより再結晶できる。 形状: 無色プリズム晶 融点: 164〜165℃
【0075】実 施 例 37. 4−アセトキシイミノ−1−[4−[4−(4−フルオ
ロベンゾイル)ピペリジン−1−イル]ブチル]−7−
メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン
−8(1H,5H)オン(化合物91)の合成:実施例
24で得られる化合物61、5.00g(11.0mmol)
のピリジン(50ml)溶液に、塩化アセチル1.56
ml(22.0mmol)を加え、室温で3時間撹拌する。
反応混合物を減圧下濃縮した後、水(100ml)を加
え、ジクロロメタン(400ml)で抽出する。 有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥す
る。減圧下、溶媒を留去して得られる褐色油状物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(3%メタノール−ク
ロロホルム)にて精製すると、標題化合物が無色油状物
4.30g(収率79%)として得られる。 形状: 無色油状物
【0076】実 施 例 38. 4−ベンゾイルオキシイミノ−1−[4−[4−(4−
フルオロベンゾイルピペリジン)−1−イル]ブチル]
−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]ア
ゼピン−8(1H,5H)−オン(化合物92)の合
成:実施例24で得られる化合物61、 227mg
(0.5mmol)、安息香酸92mg(0.75mmol)のD
MF(10ml)溶液へ氷冷撹拌下にジエチルシアノホ
スホネート122mg(0.75mmol)のDMF(5m
l)溶液、トリエチルアミン 152ml(1.5mmol)
のDMF(5ml)溶液を順にゆっくり加え、室温で1
6時間撹拌する。 反応混合物に酢酸エチル−ベンゼン
(3:1 V/V)300mlを加え、飽和炭酸カリウム水
溶液、水(3回)、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナト
リウムで乾燥する。 溶媒を減圧下に留去して得られる
褐色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5
%メタノール−クロロホルム)にて精製すると標題化合
物252mg(収率 90%)が得られる。 形状:黄色油状物
【0077】実 施 例 39. 4−ベンゾイルオキシイミノ−1−[4−[4−(4−
フルオロベンゾイルピペリジン)−1−イル]ブチル]
−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]ア
ゼピン−8(1H, 5H)−オン(化合物92)の合成
(別法):実施例24で得られる化合物61、227m
g(0.5mmol)のピリジン(10ml)溶液へ、氷冷
撹拌下に塩化ベンゾイル(1ml)をゆっくり滴下す
る。 室温で16時間撹拌後、反応混合物を減圧下に濃
縮し、残査に酢酸エチル(300ml)を加え、有機層
を飽和炭酸カリウム水溶液(2回)、水(2回)、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥する。 溶
媒を減圧下に留去して得られる褐色油状物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(5%メタノール−クロロホ
ルム)にて精製すると標題化合物 240mg(収率 8
6%)が得られる。
【0078】実 施 例40. 1−[4−{4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ン−1−イル}ブチル]−7−メチル−6,7−ジヒド
ロピロロ[2,3−c]アゼピン−4,8(1H,5
H)−ジオン ベンジルブロミド(化合物95)の合
成: 実施例22で得られる化合物60、31.5mg(0.
072mmol)をアセトン1mlに溶解し、臭化ベン
ジル1.5mlを添加し、室温で21時間攪拌する。ベ
ンゼンとn−ヘキサンを適量加え、処理し、得られる粗
結晶を濾取し、n−ヘキサンで粗結晶を洗浄する(36
mg、82%)。これをアセトンから再結晶すると無色
結晶として標題化合物が得られる。 融点:150〜155℃
【0079】実 施 例 41 実施例40で臭化ベンジルをヨウ化メチル及び臭化エチ
ルに換えるとそれぞれ化合物 96及び97が得られ
る。
【0080】( 化 合 物 96 )1−[4−{4−
(4−フルオロベンゾイル)ピペリジン−1−イル}ブ
チル]−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−
c]アゼピン−4,8(1H,5H)−ジオン メチルヨ
ージド ( 化 合 物 97 )1−[4−{4−(4−フルオロ
ベンゾイル)ピペリジン−1−イル}ブチル]−7−メ
チル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]アゼピン−
4,8(1H,5H)−ジオン エチルブロミド
【0081】実 施 例 42 4−ベンゾイルオキシイミノ−1−(4−クロロブチ
ル)−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−
c]アゼピン−8(1H,5H)−オン(化合物98)
の合成:実施例17で得られた化合物38、4.256
g(15mmol)、安息香酸 2.748g(22.5mmo
l)のDMF(60ml)溶液を0℃に冷却し、撹拌下
にジエチルシアノホスホネート 3.670g(22.5m
mol)のDMF( 20 ml)溶液、トリエチルアミン
2.277g(22.5mmol)もDMF( 20 ml)
溶液を順にゆっくり加え、同温度で1時間、室温で4時
間撹拌する。 反応混合物を減圧濃縮し、残渣に酢酸エ
チル−ベンゼン(3:1v/v、600ml)を加え、
有機層を10%−クエン酸水溶液、水(3回)、飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去する。 得られる褐色油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)
で精製後イソプロピルエーテルより再結晶すると 5.6
04g(収率87%)の標題化合物が得られる。 形 状: 無色プリズム晶 融 点: 123.5〜125.0℃
【0082】実 施 例43 4−ベンゾイルオキシイミノ−1−[4−[4−(4−
フルオロベンゾイルピペリジン)−1−イル]ブチル]
−7−メチル−6,7−ジヒドロピロロ[2,3−c]
アゼピン−8(1H,5H)−オン(化合物92)の合
成(別法): 実施例42で得られた化合物98、3.879g(10
mmol)、4−フルオロベンゾイル)ピペリジン塩酸
塩2.437g(10mmol)、ヨウ化ナトリウム
3.000g(20mmol)、トリエチルアミン3.
036g(30mmol)のCHCN(50ml)懸
濁液を20時間還流する。反応混合物を減圧濃縮し、残
渣に半飽和炭酸カリウム水溶液(300ml)を加え、
ジクロロメタン(200ml×3)により抽出する。ジ
クロロメタン層は飽和食塩水(200ml)で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去する。得
られる褐色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(10%メタノール−クロロホルム)により精製する
と、表題化合物2.953g(収率53%)が得られ
る。次に、上記実施例で得られた化合物の物性データを
第1〜25表に示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【表18】
【表19】
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【0083】試験例 本発明化合物について、その抗α作用と抗セロトニン
(5−HT)作用を以下に示す試験方法により調べた。
代表的化合物についての結果を第2表に示す。 (1)抗α作用: ハートレー系雄性モルモット(体重300〜500g)
の胸部大動脈を摘出し、螺旋状に切断した標本を95%
+5%CO の混合ガスで飽和した37℃タイロー
ド液の入ったマグヌス管内に1gの負荷をかけて懸垂
し、等尺性トランスデュサー(日本光電製、TB−61
2J)および圧力用プリアンプ(日本光電製、AP−6
20G)を用いて張力変化を測定し、熱書きレコーダー
(日本光電製、WT−647G)上に記録した。10
−5Mのノルエピネフリン(NE)による持続的な収縮
を100%として、被験薬添加時(10−8、10−7
M)の収縮率を求め、これを抗α作用とした。
【0084】(2)抗セロトニン作用(抗5−HT作
用): ハートレー系雄性モルモット(体重300〜500g)
の上部腸間膜動脈を摘出し、螺旋状に切断した標本を
5%O +5%CO の混合ガスで飽和した37℃タイ
ロード液の入ったマグヌス管内に0.3gの負荷をかけ
て懸垂し、等尺性トランスデュサー(シンコー製、UL
−10)および圧力用プリアンプ(シンコー製、DSA
−605A)を用いて張力変化を測定し、ペン書きレコ
ーダー(ナショナル製、VP−6537A)上に記録し
た。 10−5Mのセロトニン(5−HT)による収縮
を100%として、被験薬存在時(10−7、10−6
M)の10−5Mの5−HTによる収縮率を求め、これ
を抗5−HT作用とした。
【表26】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜口 美樹子 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1 号 サントリー株式会社 生物医学研究 所内 (72)発明者 立岡 敏雄 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1 号 サントリー株式会社 生物医学研究 所内 (72)発明者 石原 高文 大阪府三島郡島本町若山台1丁目1番1 号 サントリー株式会社 生物医学研究 所内 (56)参考文献 Liebigs Ann.Che m.,1978,p.1390−1398 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(I) 【化1】 [式中、Rは水素原子、炭素数1〜6の分岐していても
    良いアルキル基または炭素数7〜10のアラルキル基
    を、Aは炭素数2〜10の分岐していても良いアルキレ
    ン基、アルケニレン基またはアルキニレン基を示し、Z
    はO、NOR1(ここで、R1は水素原子、アルキル基、
    アリール基またはアラルキル基を示す)又はNOCOR
    5(ここでR5は、水素原子、アルキル基、アリール基又
    はアラルキル基を示す)を示し、Yは基 【化2】 基 【化3】 基 【化4】 または基 【化5】 (ここで、R2は水素原子またはシアノ基を、R3および
    3'は同一または異なって、置換していても良いフェニ
    ル基または置換していても良いアラルキル基を示し、B
    は酸素原子、イオウ原子、カルボニル、置換していても
    良いヒドロキシメチレン、スルフィニル、スルフォニル
    または置換していてもよい環状もしくは非環状アセター
    ルを示し、nは0または1を示す)を示す]で表される
    ピロロアゼピン誘導体またはその塩。
  2. 【請求項2】 一般式(I)中、Yが基 【化6】 (ここで、B、R2、R3およびnは前記した意味を有す
    る)である請求項第1項記載のピロロアゼピン誘導体ま
    たはその塩。
  3. 【請求項3】 一般式(I)中、ZがOまたはNOHで
    ある請求項第1項記載のピロロアゼピン誘導体またはそ
    の塩。
  4. 【請求項4】 一般式(II) 【化7】 (式中、Rは前記した意味を有する)で表される化合物
    に式(V) X−A−X' (V) (式中、Aは前記した意味を有し、Xはアミノ基と容易
    に交換しうる基を、X'はアミノ基と容易に交換しうる
    基または水酸基を示す)で表される化合物を作用させる
    か、当該化合物を作用させた後ハロゲン化もしくはスル
    ホン酸エステル化させて一般式(III) 【化8】 (式中、A、RおよびXは前記した意味を有する)で表
    される化合物とし、次いで一般式(IV) HーY (IV) (式中、Yは前記した意味を有する)で表される含窒素
    環状化合物を反応させることを特徴とする一般式(Ia) 【化9】 (式中、A、RおよびYは前記した意味を有する)で表
    されるピロロアゼピン誘導体の製造法。
  5. 【請求項5】 一般式(Ia) 【化10】 (式中、A、YおよびRは前記した意味を有する)で表
    されるピロロアゼピン誘導体に一般式 (IX) NH2OR1 (IX) (式中、R1は前記した意味を有する)で表されるヒド
    ロキシルアミンまたはその誘導体を反応させることを特
    徴とする一般式(Ib) 【化11】 (式中、A、R、R1およびYは前記した意味を有す
    る)で表されるピロロアゼピン誘導体の製造法。
  6. 【請求項6】 一般式(Ib’) 【化12】 (式中、A、RおよびYは前記した意味を有する)で表
    されるピロロアゼピン誘導体に一般式(XI) 【化13】 (式中、Rは前記した意味を有し、X”は水酸基又は
    ヒドロキシイミノ基と容易に反応する脱離基を示す)で
    表されるカルボン酸又はその誘導体を反応させることを
    特徴とする一般式(Ic) 【化14】 (式中、A、Y、RおよびRは前記した意味を有す
    る)で表されるピロロアゼピン誘導体の製造法。
  7. 【請求項7】 一般式(III) 【化15】 (式中、A、XおよびRは前記した意味を有する)で表
    される化合物に、式(IX) NH2OR1 (IX) (式中、R1は前記した意味を有する)で表されるヒド
    ロキシルアミンまたはその誘導体を作用させて式(X) 【化16】 (式中、A、R、R1およびXは前記した意味を有す
    る)で表される化合物とし、次いで、式(IV) HーY (IV) (式中、Yは前記した意味を有する)で表される含窒素
    環状化合物を反応させることを特徴とする一般式(Ib) 【化17】 (式中、A、Y、RおよびR1は前記した意味を有す
    る)で表されるピロロアゼピン誘導体の製造法。
  8. 【請求項8】 一般式(X') 【化18】 (式中、A、XおよびRは前記した意味を有する)で表
    される化合物に一般式(XI) 【化19】 (式中、R5およびX"は前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物を反応させて一般式(XII) 【化20】 (式中、A、X、RおよびR5は前記した意味を有す
    る)で表される化合物とし、次いで式(IV) H−Y (IV) (式中、Yは前記した意味を有する)で表される含窒素
    環状化合物を反応させることを特徴とする一般式(Ic) 【化21】 (式中、A、Y、RおよびR5は前記した意味を有す
    る)で表されるピロロアゼピン誘導体の製造法。
  9. 【請求項9】 一般式(II') 【化22】 (式中、R'は水素原子を除くRを示す)で表される医
    薬品製造のための中間体。
  10. 【請求項10】 式(III) 【化23】 (式中、A、RおよびXは前記した意味を有する)で表
    される医薬品製造のための中間体。
  11. 【請求項11】 式(X) 【化24】 (式中、A、R、R1およびXは前記した意味を有す
    る)で表される医薬品製造のための中間体。
  12. 【請求項12】 式(XII) 【化25】 (式中、A、X、RおよびR5は前記した意味を有す
    る)で表される医薬品製造のための中間体。
  13. 【請求項13】 式(VI) 【化26】 (式中、Wは水酸基またはアミノ基と容易に交換しうる
    脱離基を示す)で表されるピロール−2−カルボン酸ま
    たはその誘導体に一般式(VII) RNHCH2CH2COOR4 (VII) (式中、Rは前記した意味を有し、R4は水素原子若し
    くはカルボキシル基の保護基を示す)で表されるβ−ア
    ミノ酸またはその誘導体を作用させて一般式(VIII) 【化27】 (式中、RおよびR4は前記した意味を有する)で表さ
    れる化合物となし、ついでこの化合物を閉環せしめるこ
    とを特徴とする式(II) 【化28】 (式中、Rは前記した意味を有する)で表されるピロロ
    アゼピン誘導体の製造法。
  14. 【請求項14】 請求項第1項記載のピロロアゼピン誘
    導体(I)若しくはその塩を有効成分として含有する循
    環器系疾患治療剤。
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