JP3197042B2 - 半導体発光装置 - Google Patents

半導体発光装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物半導体材料を用
いた半導体発光装置に係わり、特に活性層にZnSe,
ZnCdSe,ZnSSe等のII−VI族混晶を用いた半
導体発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスクシステムや高速レーザ
プリンタ等の光情報処理光源への応用を目的として、半
導体レーザの開発が盛んに進められている。この種のレ
ーザでは、光ディスクの記録密度等を上げるために、発
振波長を短くすることが要求される。
【0003】GaAs基板上に形成されたInGaAl
P系の半導体レーザは、GaAlAsよりも短い0.6
μm帯の発振波長を有し、既に実用レベルの20mWク
ラスまで実現されている。しかし、InGaAlP系半
導体レーザはGaAlAs系半導体レーザと比較して、
記録密度は1.4倍程度に向上するだけであり、必ずし
も十分な記録密度が達成できるとはいえない。
【0004】これに対して、ZnSeを中心としたII−
VI族化合物半導体は、0.5μm付近での青色発振が可
能であり、記録密度はGaAlAs系半導体レーザと比
較して、約3倍向上する。このため、特にZnSe系半
導体レーザの開発が、精力的に行われるようになってい
る。
【0005】しかしながら、ZnSe系の半導体レーザ
にあっては、動作電圧が高くなるという問題がある。こ
れは、第1にp型のZnSeは金属電極との良好なオー
ム性接触が得られにくいためである。さらに、第2にZ
nSeと金属電極との間にGaAs等のコンタクト層を
設けても、ZnSeとGaAsとのヘテロ接合面での電
圧降下が大きいためである。
【0006】第2の問題に対しては、ZnSeが2.7
eV,GaAsが1.4eVと非常に大きなバンドギャ
ップ差があり、この大きなバンドギャップ差に基づくヘ
テロバリアが正孔に対して障壁となるために、電圧降下
が大きくなることが明らかになっている。また、GaA
sとZnSeとの間には0.26%程度の格子不整合が
あり、これに起因する転位が成長界面でも高密度に発生
し、素子の信頼性を低下させる要因となっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来、Zn
Se等のII−VI族半導体を用いた半導体発光装置におい
ては、p側のオーム性接触不良の発生や、GaAs層等
をコンタクト層とした場合における大きなバンドギャッ
プ差に基づくヘテロバリアの存在により、動作電圧が著
しく上昇するという問題があった。さらに、GaAs等
のコンタクト層とZnSe等のII−VI族半導体との格子
不整合に起因して、信頼性の低下を招くという問題があ
った。
【0008】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、p側のオーム性接触や
ヘテロバリアの存在に起因する電圧降下を低減すること
ができ、動作電圧が低く信頼性に優れた半導体発光装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の骨子は、p側の
コンタクト層を複数層にしてこれらのバンドギャップを
制御することにより、p側のオーム性接触を良好にし、
且つヘテロバリアを小さくすることにある。
【0010】即ち本発明は、II族元素(例えば、Zn及
びCdの少なくとも一方)及びVI族元素(例えば、S,
Se及びTeの少なくとも一種)を含む半導体層(例え
ば、ZnSe,ZnSSe,ZnCdSe)を発光層又
はクラッド層としたヘテロ構造部と、このヘテロ構造部
とp側電極との間に挿入されたコンタクト層とを具備し
た半導体発光装置において、コンタクト層を複数の層で
形成し、該コンタクト層のバンドギャップを、ヘテロ構
造部からp側電極に向かって順次小さくなるように、且
つ格子定数も順次小さくなるように設定したものであ
る。
【0011】
【作用】本発明によれば、p側の複数のコンタクト層の
バンドギャップをヘテロ構造部からp側電極に向かって
順次小さくなるように設定しているので、p側電極から
ZnSe等を発光層又はクラッド層としたヘテロ構造部
への正孔の注入は、バンドギャップを順次変化させたコ
ンタクト層を介して行われることとなり、ヘテロバリア
の存在による正孔の注入の妨害は起こらなくなる。従っ
て、p側電極からヘテロ構造部への正孔の注入を円滑に
行うことができ、素子の動作電圧を十分低くすることが
可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の詳細を図示の実施例によって
説明する。
【0013】図1は、本発明の第1の実施例に係わる半
導体レーザの概略構成を示す断面図である。図中10は
n−GaAs基板であり、この基板10上にはn−Ga
As第1バッファ層11,n−ZnSe第2バッファ層
12,n−ZnSSe第1クラッド層13,ZnSe第
1光ガイド層14,ZnCdSe活性層15,ZnSe
第2光ガイド層16,p−ZnSSe第2クラッド層1
7,p−ZnSe保護層18,p−InGaP第1コン
タクト層21及びp−GaAs第2コンタクト層22が
成長形成されている。そして、コンタクト層22の上に
ストライプ状開口を有する誘電体膜(SiO2 )23を
介してp側電極24が被着され、基板10の下面にn側
電極25が被着されている。誘電体及び電極部分を除く
各層は全てMBE法(分子線エピタキシー法)により成
長を行っている。
【0014】ここで、13〜18からレーザの基本部分
となるダブルヘテロ構造部が形成される。即ち、活性層
15をクラッド層13,17で挟んだダブルヘテロ接合
に加え、光ガイド層13,16及び保護層18を付加し
たダブルヘテロ構造部が形成されている。保護層18
は、クラッド層17におけるSの蒸発により表面が荒れ
るのを防止するためのものである。この保護層18を形
成することにより、その後の結晶成長を良好に行うこと
ができる。コンタクト層21,22は従来のようにGa
Asのみではなく、InGaPとGaAsとの2層構造
となっており、GaAsとZnSeとの間にこれらの中
間のバンドギャップを有するInGaPが配置された構
造となっている。
【0015】動作電圧を十分低くするためには、構造パ
ラメータ、特にここではコンタクト層及びこれに接する
ヘテロ構造部を最適に設定する必要があり、本実施例は
その一例を示したものである。以下、コンタクト層を構
成する各々の層21,22及びこれに接するヘテロ構造
部(ここでは保護層18)のバンドギャップと素子電圧
の関係について説明する。
【0016】図2(a)にp−GaAs/p−ZnSe
のヘテロ接合の価電子帯側のエネルギーバンドダイヤグ
ラムを示す。このようにp型領域では、ZnSeが2.
7eV、GaAsが1.4eVと非常に大きなバンドギ
ャップ差に基づくヘテロバリアが存在する。このヘテロ
バリアの影響により、正孔の注入が阻害され、素子の立
上がり電圧,抵抗共に上昇し、著しく素子特性を劣化さ
せる。バンド不連続がこの組み合わせでは価電子帯側に
大きくなることもヘテロバリアを顕著にするのに影響を
与えている。InGaAlP系半導体レーザでもこの現
象は認められているが、バンドギャップ差が大きいため
p−GaAs/p−ZnSeの組み合わせの方が素子特
性の劣化は激しい。
【0017】一方、図2(b)のようにGaAsとZn
Seの中間的なバンドギャップを持つInGaP層をこ
のヘテロ接合に挟むと、ヘテロバリアを格段に小さくす
ることができる。このため、電流−電圧特性を飛躍的に
改善することができる。InGaPは中間的なバンドギ
ャップを持つだけでなく、組成によって、GaAsとZ
nSeの中間的な格子定数を取ることも可能であり、こ
の例でも中間的な格子定数に設定している。このため、
格子不整合を緩和することができ、転位等を激減するこ
とができた。
【0018】また、InGaPの代わりにInGaAl
Pを用いても同様な効果が期待できる。さらに、組成を
段階的に変化させ、ヘテロバリアを更に小さくすること
も可能である。GaAlAsもGaAsとZnSeの中
間的なバンドギャップ及び格子定数を持つ組成が設定可
能である。GaAlAsの場合、V族がAsなので、コ
ンタクト層として用いたGaAsの成長を容易に行うこ
ともできる。
【0019】このように本実施例では、ダブルヘテロ構
造部の最上層であるp−ZnSe保護層18とp側電極
24との間に、InGaPとGaAsからなる2つのコ
ンタクト層21,22を形成しているので、ZnSeか
らp側電極に向かってエネルギーバンドが順次小さくな
り、ZnSeとp側電極との間におけるヘテロバリアを
小さくすることができる。このため、ヘテロバリアの存
在による正孔の注入の妨害を抑制することができ、素子
の動作電圧を十分低くすることが可能となる。また、従
来構造に加え、ZnSeとGaAsとの間にInGaP
を設けるのみの簡易な構成で実現し得る等の利点もあ
る。図3は、本発明の第2の実施例の概略構成を示す断
面図である。
【0020】図中30はp−GaAs基板であり、この
基板30上にはp−GaAs第1バッファ層31,p−
GaAs/p−ZnSe超格子層32,p−ZnSe第
2バッファ層33,p−ZnSSe第1クラッド層3
4,ZnSe第1光ガイド層35,ZnCdSe活性層
36,ZnSe第2光ガイド層37,n−ZnSSe第
2クラッド層38,及びn−ZnSeコンタクト層39
がそれぞれ成長形成されている。そして、コンタクト層
39の上面にストライプ状開口を有する誘電体膜43を
介してn側電極44が被着され、基板30の下面にp側
電極45が被着されている。
【0021】この実施例では、電流−電圧特性を改善す
るために、p−GaAs層31とp−ZnSe層33間
に、p−GaAs/p−ZnSe超格子層32を挿入し
たことを特徴としている。
【0022】図4に、上記の超格子構造の価電子帯側の
エネルギーバンドダイヤグラムを示す。巨視的に見れ
ば、井戸層であるGaAs層のエネルギー準位が上が
り、中間的なバンドギャップ層と等価の層構造になって
いる。また、GaAs層が3nm程度と極めて薄いため
トンネル電流も増加することになり、先の第1の実施例
と同様、電流−電圧特性を改善することができる。ま
た、この超格子構造はバッファ層としても機能するた
め、上に成長するダブルヘテロ構造部を品質良く成長す
ることができる。また、本実施例ではn側のコンタクト
層としてZnSeを用いているが、GaAsをn側のコ
ンタクト層としたときに生じるZnの拡散の問題を防ぐ
ことができる。
【0023】図5は、本発明の第3の実施例の概略構成
を示す断面図である。なお、図3と同一部分には同一符
号を付して、その詳しい説明は省略する。この実施例が
先に説明した第2の実施例と異なる点は、超格子構造の
代わりに、多数のコンタクト層を設けたことにある。
【0024】p−GaAs基板30上にはp−InGa
P(1×1018cm-3)第1コンタクト層51,p−I
nGaAlP又はInAlP(5×1017cm-3)第2
コンタクト層52,p−InGaP(2nm,1×10
18cm-3)第3コンタクト層53が形成され、その上に
p−ZnSeバッファ層33が形成され、さらにこの上
に図3と同様に各層34〜39が形成されている。ここ
で、コンタクト層51〜53はMOCVD法(有機金属
気相成長法)で成長し、バッファ層33より上の層はM
BE法により成長している。
【0025】InAlPはGaAsとZnSeの中間の
バンドギャップを有し、GaAsとのバンドギャップ差
は、GaAsとZnSeとのバンドギャップ差よりも小
さくなる。しかしながら、GaAsとのヘテロ界面でや
はり大きなヘテロスパイクが発生し、大きな電圧降下が
生じること、ZnSe層を成長する下地として酸化され
やすいAlを多く含む等の問題がある。本実施例のよう
に、GaAsとの界面にInGaP層を設けることで、
ヘテロスパイクを効果的に小さくでき、またInAlP
層上にInGaP層を設けることで、Alを含む層を晒
すことなく、その後の成長を良好に行うことができる。
【0026】なお、InGaP層53の厚さは2nmと
薄くしてある。これは、InAlP層52のようにZn
Se層33よりも小さいバンドギャップの層を設けるこ
とで発生するヘテロスパイクの発生,電圧降下の問題
を、InGaP層53の厚さを薄くすることでトンネル
電流を増加させ、また量子井戸構造としてエネルギー準
位を高めることで、回避するためである。
【0027】51〜53の各層の格子定数はp−ZnS
e層33と一致するように設定している。このため、Z
nSe層33を転位等の問題なく、高品質に成長するこ
とができた。格子定数の設定の仕方として50〜53,
33にかけて順次GaAsからZnSeに一致するよう
段階的に設定してもよい。なお、本実施例ではp−Ga
As基板上の例を示したが、n−GaAs基板上に成長
し、p側のコンタクト層として用いる場合でもよい。
【0028】図6は、本発明の第4の実施例に係わる発
光装置の概略構成を示す断面図である。図中60はp−
GaAs基板であり、この基板60上にはp−InGa
Pコンタクト層61,p−InAlPコンタクト層6
2,p−ZnSSeクラッド層63,アンドープInG
aAlP活性層64,n−ZnSSeクラッド層65,
n−InAlPコンタクト層66,n−InGaPコン
タクト層67,n−GaAsコンタクト層68が成長形
成されている。そして、コンタクト層68上にはn側電
極71が被着され、基板60の下面にはp側電極72が
被着されている。
【0029】この実施例の特徴は、活性層材料としてII
−VI族半導体ではなく、III-V族のInGaAlPを用
いていることである。ZnCdSSe系は活性層とクラ
ッド層とのバンドギャップ差が大きく取れないため、活
性層からクラッド層へのキャリアオーバーフローが問題
となる場合がある。
【0030】本実施例はこれを解決するもので、活性層
にZnCdSSe系よりバンドギャップの小さいInG
aAlP系を用いることにより、活性層とクラッド層と
のバンドギャップ差を十分な値に取ることができる。こ
れにより、クラッド層へのキャリアオーバーフローが大
幅に低減され、温度特性の良好なデバイスが実現され
る。
【0031】活性層の組成としては、例えばIn
0.5 (Ga1-x Alx 0.5 Pを用いる。ここで、x≦
0.7とすれば直接遷移型となるため、レーザ発振も可
能である。但し、レーザとして構成する場合は、先の実
施例で説明したような電流狭窄構造を形成する必要があ
る。x≧0.4の範囲の組成を用いれば、黄緑〜青緑色
での発光も可能である。InGaAlPを活性層に用い
るもう一つの利点は、GaAs基板と完全に格子整合が
取れることである。これにより、クラッド層もGaAs
基板に格子整合するものを用いることができ、基板,ク
ラッド層,活性層全てに渡って完全な格子整合が可能と
なる。
【0032】図7は、本発明の第5の実施例の概略構成
を示す断面図である。なお、図6と同一部分には同一符
号を付して、その詳しい説明は省略する。この実施例が
第4の実施例と異なる点は、InGaAlP活性層64
とp−クラッド層63との間にp−InAlP層73を
設けたことにある。
【0033】これは、これまでに述べてきた中間バンド
ギャップ層と同様の原理に基づくもので、この例のよう
にクラッド層と活性層とのバンドギャップ差が大きい場
合に活性層へのキャリア注入が困難になる問題を解決す
るものである。即ち、活性層64にInGaAlP、ク
ラッド層63,65にZnSSeを用いた場合、活性層
64とp−クラッド層63との間の価電子帯側バンド不
連続が極めて大きいために、p−クラッド層63から活
性層64へ正孔が注入されない場合がある。図7に示し
たように、クラッド層63と活性層64との間に中間バ
ンドギャップを持つp−InAlP層73を設けること
により、上記バンド不連続が低減され、問題なくキャリ
ア注入を行うことができる。
【0034】なおこの例では、活性層64とp−クラッ
ド層63との間に中間バンドギャップ層を設けている
が、活性層63とn−クラッド層65との間にn−In
AlP層をさらに設ければ、n−クラッド層65から活
性層64への電子の注入が容易になる。以上の例では、
基板としてp型を用いた場合を示したが、導電型を逆に
した実施例が可能であることはいうまでもない。
【0035】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例ではp側だけに中間的なバン
ドギャップ層を設けているが、GaAs/ZnSe等の
組み合わせの場合、ヘテロバリアの問題はn側でも問題
となる。よって、n側にも中間的なバンドギャップ層を
設けるのが望ましい。構造としては、上述したp側で用
いたInGaP,GaAlAsでよい。
【0036】GaAs基板は高品質のものが得られてお
り、上記した成長も品質良く行うことができる。また、
コンタクト層としてのGaAsはAuなどと容易に合金
層を作り、低抵抗のオーム性接触を得ることができる。
また、第1の実施例では基板としてZnSeを用いるこ
とも可能で、格子整合を合わせ込んだヘテロ接合を構成
することができる。その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲で、種々変形して実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、p
側のコンタクト層を複数層にしてこれらのバンドギャッ
プをヘテロ構造部からp側電極に向かって順次小さくな
るように設定しているので、p側電極からZnSe等の
II−VI族半導体からなるヘテロ構造部への構造部への正
孔の注入に際して、ヘテロバリアの存在による正孔の注
入の妨害は起こらなくなる。従って、p側電極からヘテ
ロ構造部への正孔の注入を円滑に行うことができ、素子
の動作電圧を低くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる半導体レーザの
概略構成を示す断面図、
【図2】ヘテロ接合の価電子帯側のエネルギーバンドダ
イヤグラムを示す図、
【図3】本発明の第2の実施例の概略構成を示す断面
図、
【図4】超格子構造の価電子帯側のエネルギーバンドダ
イヤグラムを示す図、
【図5】本発明の第3の実施例の要部構成を示す断面
図、
【図6】本発明の第4の実施例の概略構成を示す断面
図、
【図7】本発明の第5の実施例の概略構成を示す断面
図、
【符号の説明】
10…n−GaAs基板、 11…n−GaAsバッファ層、 12…n−ZnSeバッファ層、 13…n−ZnSSeクラッド層、 14…ZnSe光ガイド層、 15…ZnCdSe活性層、 16…ZnSe光ガイド層、 17…p−ZnSSeクラッド層、 18…p−ZnSe保護層、 21…p−InGaP第1コンタクト層、 22…p−GaAs第2コンタクト層、 23…誘電体膜、 24…p側電極、 25…n側電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−200784(JP,A) 特開 平3−171790(JP,A) 特開 平1−296687(JP,A) 特開 平3−227088(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】II族元素及びVI族元素を含む半導体層を発
    光層又はクラッド層としたヘテロ構造部と、このヘテロ
    構造部とp側電極との間に挿入された少なくとも2層の
    コンタクト層とを具備し、 前記コンタクト層は、ヘテロ構造部からp側電極に向っ
    てバンドギャップが順次小さくなり、且つ格子定数も順
    次小さくなるものであることを特徴とする半導体発光装
    置。
  2. 【請求項2】前記コンタクト層は、p側電極側をGaA
    s、ヘテロ構造部側をInGaP,InGaAlP又は
    GaAlAsとしたものであることを特徴とする請求項
    1記載の半導体発光装置。
  3. 【請求項3】II族元素及びVI族元素を含む半導体層を発
    光層又はクラッド層としたヘテロ構造部と、このヘテロ
    構造部とp側電極との間に挿入されたコンタクト層とを
    具備し、 前記コンタクト層は、p側電極に近い側からヘテロ構造
    部に向かってバンドギャップが順次大きくなるように、
    GaAs層,第1のInGaP層,InGaAlP層を
    順次形成してなり、且つInGaAlP層とヘテロ構造
    部との間に第2のInGaP層が形成されていることを
    特徴とする半導体発光装置。
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