JP3196882B2 - 絶対圧センサ及びその製造方法 - Google Patents

絶対圧センサ及びその製造方法

Info

Publication number
JP3196882B2
JP3196882B2 JP00566996A JP566996A JP3196882B2 JP 3196882 B2 JP3196882 B2 JP 3196882B2 JP 00566996 A JP00566996 A JP 00566996A JP 566996 A JP566996 A JP 566996A JP 3196882 B2 JP3196882 B2 JP 3196882B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure sensor
absolute pressure
adhesive
main body
sensor main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00566996A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09196784A (ja
Inventor
恭一 池田
良孝 鈴木
貴裕 工藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP00566996A priority Critical patent/JP3196882B2/ja
Publication of JPH09196784A publication Critical patent/JPH09196784A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3196882B2 publication Critical patent/JP3196882B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶対圧センサ本体
の支持体への固定に基づく固定歪の影響を排除し、外乱
ノイズの影響を受け難くして耐ノイズ特性が向上され、
且つ、安価な絶対圧センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来より一般に使用されている従
来例の構成説明図で、例えば、実開昭63ー63737
号公報に示されている。図において、1はセンサチップ
である。この場合は、シリコンが使用されている。
【0003】2はセンサチップ1に設けられセンサチッ
プ1に起歪部たるダイアフラム3を構成する凹部であ
る。4は、センサチップ1の起歪部3に設けられた半導
体圧力検出素子である。5はセンサチップの一面に一面
が接続され前記凹部と圧力導入室6を構成するパイレッ
クスガラスよりなるガラス支持基板である。この場合
は、センサチップ1とは陽極接合等により接合されてい
る。
【0004】7はガラス支持基板に設けられ圧力導入室
6に連通する連通孔である。8は圧力容器である。ガラ
ス支持基板5の他面が接合されている。9は圧力容器に
設けられた信号取り出し用ピン11と半導体圧力検出素
子4とを電気的に連結するボンディングワイヤである。
【0005】以上の構成において、圧力導入室6が真空
0に保たれ、ダイアフラム3の外側から測定圧力Pmが
加わると、ダイアフラム3は測定圧力Pmにより変位す
る。 この変位を半導体圧力検出素子4により電気的に検
出すれば、測定圧力Pmに対応した電気信号出力が得ら
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】センサチップ1を図6
に示す如く、接着剤12等を用いて、直接に金属の圧力
容器8等に接着すると、金属とシリコンとの熱膨張差か
ら、温度によって大きなストレスがセンサチップ1に生
ずる。また、接着剤12は不安定でヒステリシスやドリ
フトの原因になる。
【0007】更に、図7に示す如く、センサチップ1が
小さくなるにつれ接着剤12がセンサチップ1の周囲に
回り込みやすくなり、接着剤12の影響が更に大きくな
る。
【0008】このため、一般的には、図5に示す如く、
センサチップ1と金属との間に、パイレックスガラスの
ガラス支持基板5等を介在させ、陽極接合で接合してい
る。パイレックスガラスが緩衝材となって、センサチッ
プ1に大きなストレスが加わらないように構成している
のである。
【0009】しかし、この様な装置は、パイレックスガ
ラスのガラス支持基板5等を介在させるので、材料費、
組み立て工数等の工数が掛かりコストが高くなる。更
に、近年の趨性の如く、センサチップ1が微小化すれば
するほど、接合すること自体の作業の困難性が増大す
る。
【0010】本発明は、この問題点を解決するものであ
る。本発明の目的は、絶対圧センサ本体の支持体への固
定に基づく固定歪の影響を排除し、外乱ノイズの影響を
受け難くして耐ノイズ特性が向上され、且つ、安価な絶
対圧センサ及びその製造方法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、 (1)支持体と、該支持体の一面に一面が接着された接
着体と、該接着体の他面側に一面側の所定個所が接着さ
れ該一面側の所定個所以外の一面側が仮保護体を介して
前記接着体に接し該仮保護体の除去によって前記接着体
との間に隙間が生ずる様にされた絶対圧センサ本体とを
具備してなる絶対圧センサを構成したものである。 (2) 以下の工程を有することを特徴とする絶対圧セ
ンサの製造方法を採用した。 (a)絶対圧センサ本体が多数作り込まれたシリコンウ
エハーの一面に仮保護体を塗布する。 (b)露光、現像により所定個所の仮保護体を除去す
る。 (c)個々の絶対圧センサ本体に切り離すために、シリ
コンウエハーをダイシングする。 (d)接着剤により接着体を形成すると共に、絶対圧セ
ンサ本体を所定個所を介して支持体に接着する。 (e)溶剤により仮保護体を除去し、所定個所を除いて
絶対圧センサ本体と接着体との間に隙間を形成する。
【0012】
【作用】以上の構成において、本発明装置は以下の如く
して製作する。絶対圧センサ本体が多数作り込まれたシ
リコンウエハーの一面に仮保護体を塗布する。露光、現
像により所定個所の仮保護体を除去する。
【0013】個々の絶対圧センサ本体に切り離すため
に、シリコンウエハーをダイシングする。接着剤によ
り、接着体を形成すると共に、絶対圧センサ本体を所定
個所を介して支持体に接着する。溶剤により仮保護体を
除去する。絶対圧センサ本体と接着体との間に、所定個
所を除いて隙間が得られる。
【0014】而して、絶対圧センサ本体は、所定個所の
みで、実質的に支持されているので、絶対圧センサ本体
の支持体への全面的な固定に基づく固定歪の影響が生ず
る恐れが少ない。また、機械的外乱の影響も、絶対圧セ
ンサ本体に及ぶ恐れが少ない。
【0015】更に、絶対圧センサ本体は、所定個所のみ
を除き、測定圧に囲まれているので、測定圧がバランス
して加わり、従来例の場合の様に、測定圧が一方から加
わり、絶対圧センサ本体が片寄った変形を生ずるのを防
止するために構造に種々苦労する必要もない。
【0016】更にまた、絶対圧センサ本体の製造のため
の半導体プロセスに引き続き、半導体プロセスが利用で
きるので、安価に作る事ができる。以下、実施例に基づ
き詳細に説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例の要部構
成説明図である。図2は図1の要部平面図、図3は図1
の絶対圧センサ本体の詳細図である。図において、図5
と同一記号の構成は同一機能を表わす。以下、図5と相
違部分のみ説明する。
【0018】21は、支持体で、この場合は、圧力容器
が使用されている。22は、支持体である圧力容器21
の一面23に、一面が接着された接着体である。
【0019】24は、接着体22の他面側に一面側の所
定個所25が接着され、一面側の所定個所25以外の一
面側が、仮保護体26(図示せず)を介して接着体22
に接し、仮保護体26の除去によって接着体22との間
に隙間が生ずる様にされた絶対圧センサ本体である。
【0020】絶対圧センサ本体24は、この場合は、図
3に示す如く、シリコンのセンサチップ241に、ダイ
アフラム242を形成する内部空所243が設けられて
いる。内部空所243は真空に保たれている。ダイアフ
ラム242には圧力を検知するピエゾ抵抗素子244が
設けられている。
【0021】仮保護体26は、この場合は、レジストが
使用されている。27は、圧力容器21と絶対圧センサ
本体25とを、電気的に接続するボンディングワイヤで
ある。この場合は、圧力容器21の信号取り出し用ピン
28に一端が固定されている。
【0022】而して、絶対圧センサ本体24は、所定個
所25のみで圧力容器21に支持されているので、絶対
圧センサ本体25の圧力容器21への全面的固定に基づ
く固定歪の影響が生ずる恐れが少ない。また、機械的外
乱の影響も、絶対圧センサ本体24に及ぶ恐れが少な
い。
【0023】更に、絶対圧センサ本体24は、周囲の殆
どを測定圧Pmに囲まれているので、測定圧Pmがバラ
ンスして周囲から加わり、従来例の場合の、測定圧が一
方から加わるために、絶対圧センサ本体が片寄った変形
を生ずるのを防止するために構造に種々苦労する必要も
ない。
【0024】更にまた、仮保護体26の塗布,除去作業
は、半導体プロセスを利用して容易に作業することがで
きるので、安価に作る事ができる。
【0025】次に、本発明装置は、図4に示す如く、以
下の如くして製作する。 (a)図4(a)に示す如く、絶対圧センサ本体24が
多数作り込まれたシリコンウエハー101の裏面102
にダイシングソーにより溝103を形成する。 (b)図4(b)に示す如く、裏面102に仮保護体1
04(前述の仮保護体26に相当する。)を塗布する。
この場合は、レジストが使用されている。
【0026】(c)図4(c)に示す如く、露光、現像
により所定個所105の仮保護体104を除去する。 (d)図4(d)に示す如く、個々の絶対圧センサ本体
24に切り離すために、シリコンウエハー101をダイ
シングする。
【0027】(e)図4(e)に示す如く、接着剤によ
り接着体106を形成すると共に、支持体107に絶対
圧センサ本体24を接着する。絶対圧センサ本体24と
支持体107とを、ボンディングワイヤ108によりワ
イヤボンディングする。 (f)図4(f)に示す如く、溶剤により仮保護体10
4を除去し、隙間109を形成する。
【0028】なお、絶対圧センサ本体24が、ある程度
の大きさがあり、接着剤が絶対圧センサ本体24の側面
に回り込む恐れがない場合には、図4(a)の工程は必
要ない。
【0029】この結果、絶対圧センサ本体24は、所定
個所25のみで圧力容器21に支持されているので、絶
対圧センサ本体25の圧力容器21への全面的固定に基
づく固定歪の影響が生ずる恐れが少ない。また、機械的
外乱の影響も、絶対圧センサ本体24に及ぶ恐れが少な
い。
【0030】更に、絶対圧センサ本体24は、周囲の殆
どを測定圧Pmに囲まれているので、測定圧Pmがバラ
ンスして周囲から加わり、従来例の場合の、測定圧が一
方から加わるために、絶対圧センサ本体が片寄った変形
を生ずるのを防止するために構造に種々苦労する必要も
ない。
【0031】更にまた、仮保護体26の塗布,除去作業
は、半導体プロセスを利用して容易に作業することがで
きるので、安価に作る事ができる。
【0032】従って、絶対圧センサ本体24の、支持体
21への固定に基づく固定歪の影響を排除し、外乱ノイ
ズの影響を受け難くして耐ノイズ特性が向上され、且
つ、安価な絶対圧センサが得られる。
【0033】なお、前述の実施例においては、仮保護体
26はレジストを使用すると説明したが、これに限るこ
とはなく、例えば、ポリイミドでも良い。要するに、パ
ターニング出来、接着体22に比して除去し易いもので
あれば良い。
【0034】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
絶対圧センサ本体は、所定個所のみで支持体に支持され
ているので、絶対圧センサ本体の支持体への全面的固定
に基づく固定歪の影響が生ずる恐れが少ない。また、機
械的外乱の影響も、絶対圧センサ本体に及ぶ恐れが少な
い。
【0035】更に、絶対圧センサ本体は、周囲の殆どを
測定圧に囲まれているので、測定圧がバランスして周囲
から加わり、従来例の場合の、測定圧が一方から加わる
ために、絶対圧センサ本体が片寄った変形を生ずるのを
防止するために構造に種々苦労する必要もない。
【0036】更にまた、仮保護体の塗布,除去作業は、
半導体プロセスを利用して容易に作業することができる
ので、安価に作る事ができる。
【0037】従って、絶対圧センサ本体の、支持体への
固定に基づく固定歪の影響を排除し、外乱ノイズの影響
を受け難くして耐ノイズ特性が向上され、且つ、安価な
絶対圧センサ及びその製造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部構成説明図である。
【図2】図1の要部平面図である。
【図3】絶対圧センサ本体24の詳細説明図である。
【図4】本発明の製作説明図である。
【図5】従来より一般に使用されている従来例の構成説
明図である。
【図6】従来より一般に使用されている他の従来例の構
成説明図である。
【図7】従来より一般に使用されている別の従来例の構
成説明図である。
【符号の説明】 21 支持体 22 接着体 23 一面 24 絶対圧センサ本体 241 センサチップ 242 ダイアフラム 243 内部空所 244 ピエゾ抵抗素子 25 所定個所 26 仮保護体 27 ボンディングワイヤ 28 信号取り出し用ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−49273(JP,A) 特開 昭58−26237(JP,A) 特開 昭59−30035(JP,A) 実開 昭54−62675(JP,U) 実開 平5−52736(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01L 9/04 G01L 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体と、 該支持体の一面に一面が接着された接着体と、 該接着体の他面側に一面側の所定個所が接着され該一面
    側の所定個所以外の一面側が仮保護体を介して前記接着
    体に接し該仮保護体の除去によって前記接着体との間に
    隙間が生ずる様にされた絶対圧センサ本体とを具備して
    なる絶対圧センサ。
  2. 【請求項2】以下の工程を有することを特徴とする絶対
    圧センサの製造方法 (a)絶対圧センサ本体が多数作り込まれたシリコンウ
    エハーの一面に仮保護体を塗布する。 (b)露光、現像により所定個所の仮保護体を除去す
    る。 (c)個々の絶対圧センサ本体に切り離すために、シリ
    コンウエハーをダイシングする。 (d)接着剤により接着体を形成すると共に、絶対圧セ
    ンサ本体を所定個所を介して支持体に接着する。 (e)溶剤により仮保護体を除去し、所定個所を除いて
    絶対圧センサ本体と接着体との間に隙間を形成する。
JP00566996A 1996-01-17 1996-01-17 絶対圧センサ及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3196882B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00566996A JP3196882B2 (ja) 1996-01-17 1996-01-17 絶対圧センサ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00566996A JP3196882B2 (ja) 1996-01-17 1996-01-17 絶対圧センサ及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09196784A JPH09196784A (ja) 1997-07-31
JP3196882B2 true JP3196882B2 (ja) 2001-08-06

Family

ID=11617518

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00566996A Expired - Fee Related JP3196882B2 (ja) 1996-01-17 1996-01-17 絶対圧センサ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3196882B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09196784A (ja) 1997-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7436037B2 (en) Moisture resistant pressure sensors
JP3278363B2 (ja) 半導体加速度センサ
US20050194685A1 (en) Method for mounting semiconductor chips and corresponding semiconductor chip system
US20050186703A1 (en) Method for packaging semiconductor chips and corresponding semiconductor chip system
US7555956B2 (en) Micromechanical device having two sensor patterns
JPH10502449A (ja) 絶対圧力センサを取り付けるための装置
JPH0875580A (ja) 半導体圧力センサ
JPH08193897A (ja) 半導体圧力センサ
JPH1164137A (ja) 半導体圧力センサ
US6591686B1 (en) Oil filled pressure transducer
JPH10325772A (ja) 半導体圧力センサおよびその製造方法
JP3196882B2 (ja) 絶対圧センサ及びその製造方法
JP3690056B2 (ja) 半導体圧力センサのセンサチップの製造方法
JP3173256B2 (ja) 半導体加速度センサとその製造方法
JP2000162069A (ja) 半導体圧力センサ
JP3399164B2 (ja) 加速度センサ及びその製造方法
JP3099727B2 (ja) 絶対圧センサ及びその製造方法
JPS63175482A (ja) 圧力センサ
JPH05340957A (ja) 半導体センサの製造方法および半導体センサ
JPS63228038A (ja) 半導体圧力変換器
JPH09189629A (ja) 絶対圧センサ
JPH10209469A (ja) 半導体圧力センサ
JPS59217126A (ja) 絶対圧形半導体圧力変換素子
JP3149678B2 (ja) 半導体圧力センサ
JPS6327724A (ja) 半導体式圧力センサ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees