JP3196870B2 - 面光源ユニット及び液晶表示装置 - Google Patents

面光源ユニット及び液晶表示装置

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JP3196870B2
JP3196870B2 JP07463294A JP7463294A JP3196870B2 JP 3196870 B2 JP3196870 B2 JP 3196870B2 JP 07463294 A JP07463294 A JP 07463294A JP 7463294 A JP7463294 A JP 7463294A JP 3196870 B2 JP3196870 B2 JP 3196870B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面光源ユニット及び液
晶表示装置に関するものであり、更に詳しく言えば、薄
型ディスプレイ等の背面照明光源及びそれを応用した液
晶表示パネルの改善に関するものである。近年、ノート
型パソコンやワークステーション等のOA機器のディス
プレイには、TFT(Thin Film Transistor )によ
り構成された薄型で、消費電力の少ない液晶表示パネル
が用いられる。このパネルの背面照明光源には、透明導
光板の側面に冷陰極管を配置したいわゆるエッジライト
方式のバックライト面光源が採用されている。
【0002】このバックライト面光源によれば、光源か
らの光を導く導光板に、拡散乱反射層が設けられ、その
下部に反射板が設けられる。しかし、この反射板は、単
に光を反射する機能しか持っていない。このため、光源
がオフされ、光が遮断された場合に、それ以降は、当然
のことながら、液晶表示パネルに所定の文字や図が表示
されない。また、導光板のサイズにより設計条件が変化
すると、拡散乱反射層の印刷版を作成し直す必要があ
る。
【0003】そこで、導光板の構造を工夫し、光反射面
の輝度分布を均一にすること、及び、導光板からの漏れ
光や外乱光を蛍光に変換して暗所でも表示確認すること
ができるユニット及びその応用装置が望まれている。
【0004】
【従来の技術】図13は、従来例に係る面光源ユニット
の構成図である。例えば、液晶表示パネルに適用される
片側点灯方式のバックライトは、図13に示すように、
冷陰極管1,反射ホルダ1A,導光板2,拡散乱反射層
3,反射板4,側部反射板5及び拡散板6を備える。
【0005】冷陰極管1は導光板2の側面に配置され、
反射ホルダ1Aは冷陰極管1から出射された光Lを導光
板2に効率良く導くようにするために配設される。ま
た、導光板2の上部,すなわち、液晶表示パネルがセッ
トされる側(光出射面側)には、拡散板6が設けられ
る。拡散板6は、当該パネル側から内部パターンが見え
ないようにするためである。
【0006】また、導光板2の下部側には拡散乱反射層
3が設けられ、その下部には反射板4が設けられ、その
側部には側部反射板5がそれぞれ設けられる。反射板4
や側部反射板5は、当該反射層3から漏れた光Lを再
度、導光板2側に取り込むために設けられる。当該バッ
クライトの機能は、冷陰極管1から出射された光Lが反
射ホルダ1Aにより、導光板2の方向に集光されると、
この光Lが導光板2から拡散板6を通って液晶表示パネ
ルに出射される。また、導光板2から漏れ出た光Lは拡
散乱反射層3,反射板4及び側部反射板5を介して導光
板2に戻され、それが拡散板6を通って液晶表示パネル
に出射される。
【0007】これにより、液晶表示パネルでは光Lが透
過又は遮断され、所定の文字や図が表示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例によ
れば、拡散乱反射層3の下部に反射板4が設けられ、こ
の反射板4は、単に光Lを反射してそれを導光板2に戻
す機能しか持っていない。このため、冷陰極管1がオフ
され、光Lが遮断された場合に、それ以降は、当然のこ
とながら、液晶表示パネルに所定の文字や図が表示され
ない。
【0009】一般に、面光源ユニットのバックライト性
能として要求される事項は、液晶表示パネルが配置され
る光出射面の輝度を向上させること、及び、光反射面の
輝度分布を均一にすることが挙げられる。このため、導
光板2の下部に拡散乱反射層3が設けられる。これは、
シルク印刷等の反射膜や微細な凹凸面を持つ粗面部又は
いずれも処理されていない全反射可能な平滑面から構成
されている。更に、拡散乱反射層3を設けることによ
り、光反射面の輝度分布を均一になる。これは、当該反
射層3によって、単位面積当たりの乱反射率が増加する
ためである。すなわち、冷陰極管1が配置された導光板
2の端面から遠ざかるに従い、この反射層3の粗面部と
平滑面との割合が変化し、平滑面の密度が減少する。一
般に、乱反射率は光源からの距離に依存し、距離の高次
関数式で与えられている。
【0010】このため、導光板2のサイズにより設計条
件が変化し、例えば、シルク印刷で、拡散乱反射層3を
形成するためには、そのサイズ毎に、印刷版を作成する
必要がある。更に、実作したものが輝度不均一であれ
ば、再度スクリーン印刷するマスクを修正することが必
要となり、設計手番の短縮化に限界が生ずる。また、シ
ボ加工で拡散乱反射層3を形成するためには、それぞれ
導光板2を製造するサイズ毎に、モールド成形する金型
が必要があり、導光板2の製造の低コストの妨げとなる
という問題がある。
【0011】本発明は、かかる従来例の問題点に鑑み創
作されたものであり、導光板の構造を工夫し、光反射面
の輝度分布を均一にすること、及び、導光板からの漏れ
光や外乱光を蛍光に変換して暗所でも表示確認すること
が可能となる面光源ユニット及び液晶表示装置の提供を
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1,2は、本発明に係
る面光源ユニット及び液晶表示装置の原理図(その1,
2)をそれぞれ示している。本発明の第1の面光源ユニ
ットは、図1(A)に示すように、光Lを発生する光源
11と、前記光Lを導く導光板12と、前記導光板12
の一方の面から漏れ出た光を拡散する拡散乱反射層13
と、前記拡散乱反射層13から漏れ出た光Lを蛍光に変
換する蛍光体14と、前記蛍光体14から漏れ出た蛍光
を反射する反射板15とを備え、前記蛍光体14が拡散
乱反射層13と反射板15との間に設けられることを特
徴とする。
【0013】本発明の第2の面光源ユニットは、図2
(A)に示すように、前記導光板12は断面が楔状の凹
部を有し、前記導光板12の凹部が粗面加工されている
ことを特徴とする。本発明の第3の面光源ユニットは、
図2(B)に示すように前記導光板12上に、該導光板
12の他方の面から漏れ出た光を偏光する光学手段17
が設けられることを特徴とする。
【0014】本発明の第1〜第3の面光源ユニットにお
いて、前記光源11は直線状の冷陰極管又は熱陰極管の
いずれかを有し、前記光源11が、図1(A)に示すよ
うに導光板12の両側又は片側に設けられることを特徴
とする。本発明の第1〜第3の面光源ユニットにおい
て、図1(A)に示すように前記導光板12の他方の面
から漏れ出た光を拡散する拡散板16が設けられること
を特徴とする。
【0015】本発明の第1〜第3の面光源ユニットにお
いて、前記光源11,導光板12,拡散乱反射層13,
反射板15及び蛍光体14が保持部材24により一体化
されることを特徴とする。本発明の第1の液晶表示装置
は、図1(B)に示すように、光Lを通過又は遮断する
液晶表示部18と、前記光Lを発生する面光源部19と
を備え、前記面光源部19が本発明の第1〜第3の面光
源ユニットから成ることを特徴とする。
【0016】本発明の第2の液晶表示装置は、図1
(C)に示すように、光Lを通過又は遮断する液晶表示
部20と、前記光Lを反射する反射板21と、前記光L
を蛍光に変換する蛍光体22とを備え、前記液晶表示部
20と反射板21との間に蛍光体22が設けられている
こを特徴とする。本発明の第3の液晶表示装置は、図2
(C)に示すように、光を反射する反射板(21)と、
前記反射板(21)の上方に配置され、前記光(L)を
蛍光に変換する蛍光体(22)と、前記蛍光体(22)
の上方に配置され、前記蛍光及び光を拡散及び透過する
半透明フィルム(23)と、前記半透明フィルム(2
3)の上方に配置され、前記蛍光及び光(L)を通過又
は遮断する液晶表示部(20)とを備えていることを特
徴とする。
【0017】本発明の第1,第2の面光源ユニット及び
第1〜第3の液晶表示装置において、前記蛍光体14,
22は、樹脂部材に蛍光塗料又は蓄光塗料を塗布したシ
ート状を有することを特徴とする。本発明の第1,第2
の面光源ユニット及び第1〜第3の液晶表示装置におい
て、前記蛍光体14,22は、樹脂部材に蛍光塗料又は
蓄光塗料を含有させた成形物から成ることを特徴とし、
上記目的を達成する。
【0018】
【作 用】本発明の第1の面光源ユニットの機能を説明
する。例えば、光源11から発生された光Lが、導光板
12に導かれると、該導光板12の一方の面から漏れ出
た光が拡散乱反射層13により拡散される。この際に、
当該反射層13と反射板15との間に設けられた蛍光体
14により、導光板12から漏れ出た光Lが蛍光体14
により蛍光に変換される。例えば、蛍光体14は、樹脂
部材に蛍光塗料又は蓄光塗料を塗布したシート状を有す
る。また、この蛍光は、直接、拡散板16の方向に伝播
するとともに、蛍光体14から漏れ出た蛍光が反射板1
5により反射され、拡散板16の方向に伝播する。
【0019】このため、拡散乱反射層13から漏れた光
Lを蛍光体14により変換された二次発光を効率良く再
利用することができる。また、光源11がオフされ、光
Lが遮断された後にも、蛍光体14の残光現象により、
暗所でも当該ユニットの表示確認をすることが可能とな
る。これにより、液晶表示パネルの面発光ユニットのバ
ックライト機能の向上を図ることが可能となる。
【0020】本発明の第2の面光源ユニットによれば、
図2(A)に示すように、導光板12は断面が楔状の凹
部を有し、導光板12の凹部が粗面加工されている。例
えば、拡散乱反射層13がシボ加工され、導光板12の
凹部がホーニング加工される。このため、光源11から
出射された光Lや拡散乱反射層13からの蛍光を、例え
ば、ホーニング加工された断面楔状の凹部から均等に拡
散板16の方向に出射させることが可能となる。
【0021】これにより、液晶表示パネルが配置される
光出射面の輝度を向上させること、及び、光反射面の輝
度分布を均一にすることが可能となる。本発明の第3の
面光源ユニットによれば、図2(B)に示すように導光
板12上に、該導光板12の他方の面から漏れ出た光を
偏光する光学手段17が設けられる。
【0022】このため、光源11から出射された光Lや
拡散乱反射層13からの蛍光を光学手段17により偏光
することができ、偏光された光Lや蛍光を均等に拡散板
16の方向に出射させることが可能となる。これによ
り、第2の面光源ユニットに比べてより一層光出射面の
輝度を向上させることが可能となる。
【0023】本発明の第1〜第3の面光源ユニットにお
いて、光源11,導光板12,拡散乱反射層13,反射
板15及び蛍光体14が保持部材24により一体化され
る。例えば、導光板12,拡散乱反射層13,反射板1
5及び蛍光体14をモールド一体成形した後に、光源1
1が取り付けられた保持部材24により当該モールド一
体成形された導光板12等を挟み込む。
【0024】このため、導光板12のサイズに左右され
ることなく、拡散乱反射層13の乱反射率を光源11の
位置に対して一定にすること、及び、拡散乱反射層13
のシルク印刷工程を無くすことが可能となる。これによ
り、当該ユニットとディスプレイとの組み立て時の工程
数を削減すること、及び、組み立て時間の短縮化を図る
ことが可能となる。
【0025】本発明の第1の液晶表示装置の機能を説明
する。例えば、本発明の第1〜第3の面光源ユニットか
ら成る面光源部19から発生された光Lや蛍光が液晶表
示部18により通過又は遮断される。このため、光源1
1がオフされ、光Lが遮断された後にも、蛍光体14の
残光現象により、暗所でも液晶表示装置において、文字
や図形等の表示確認をすることが可能となる。
【0026】これにより、液晶表示パネルの表示機能の
向上を図ることが可能となり、ノート型パソコンやワー
クステーション等のOA機器のディスプレイの性能の向
上に寄与する。本発明の第2の液晶表示装置の機能を説
明する。図1(C)において、例えば、太陽や室内等か
らの外乱光Lが蛍光体22を通過して反射板21に入射
すると、該光Lは反射板21により反射される。蛍光体
22は、樹脂部材に蛍光塗料又は蓄光塗料を塗布したシ
ート状を有する。この蛍光及び外乱光Lは液晶表示部2
0に入射する。これにより、液晶表示部20では、蛍光
及び外乱光Lを通過又は遮断する。
【0027】このため、外乱光Lを蛍光体22により変
換された二次発光を効率良く再利用することができる。
また、外乱光Lが遮断された後にも、蛍光体22の残光
現象により、暗所でも当該装置において、文字や図形等
の表示確認をすることが可能となる。これにより、第1
の液晶表示装置と同様に表示機能の向上を図ることが可
能となり、小型,軽量タイプの液晶表示パネルの性能の
向上に寄与する。
【0028】本発明の第3の液晶表示装置の機能を説明
する。例えば、拡散作用及び透過作用を有する半透明フ
ィルム等のフィルタ手段23により、外乱光Lや蛍光が
拡散・透過され、それが液晶表示部20に入射する。こ
のため、第2の液晶表示装置の蛍光の残光現象を利用す
ることによる効果に加えて、フィルタ手段23により液
晶表示部20から内部パターンを見難くすること、及
び、液晶表示部20に入射する光Lの輝度を向上させる
ことが可能となる。
【0029】これにより、第2の液晶表示装置と同様に
表示機能の向上を図ることが可能となり、小型,軽量タ
イプの液晶表示パネルの性能の向上に寄与する。なお、
本発明の装置によれば、樹脂部材に蛍光塗料又は蓄光塗
料が含有された成形物から蛍光体22を構成することに
より、当該液晶表示装置のコンパクト化を図ることがで
きる。
【0030】
【実施例】次に、図を参照しながら本発明の実施例につ
いて説明をする。図3〜12は、本発明の各実施例に係る
面光源ユニット及び液晶表示装置の説明図である。 (1)第1の実施例の説明 図3は、本発明の第1の実施例に係る面光源ユニットの
構成図であり、図4(A)は、その導光板内の光の状態
を説明する図をそれぞれ示している。
【0031】例えば、液晶表示パネルに適用可能な両側
点灯方式の第1の面光源ユニットは、図3に示すよう
に、冷陰極管21A,21B,反射ホルダ21C,21D,導光
板12,拡散乱反射層13,反射板15,蛍光シート9
及び拡散板16を備える。すなわち、冷陰極管21A,21
Bは図1(A)の光源11の一例であり、光L1,L2
を発生するものである。冷陰極管21A,21Bには、不活
性ガスを封入し、仕事関数を下げたライン状のキセノン
ランプや低圧ナトリウムランプ等を用いる。光源11に
は、冷陰極管21A,21Bに代えて熱陰極管を使用しても
良い。
【0032】冷陰極管21Aは、例えば、導光板12の入
射面に設けられ、反射ホルダ21Aにより覆われる。反射
ホルダ21Aはその内周に銀蒸着したアルミニウム等の光
反射処理を施したものであり、光L1を導光板側に集光
する。これにより、導光板12の入射面に効率良く光L
1を導入することができる。冷陰極管21Bは、導光板1
2の他端部に設けられ、同様に反射ホルダ21Bにより覆
われる。反射ホルダ21Bは、光L2を導光板側に集光す
る。
【0033】導光板12は光L1,L2を拡散板16の
方向に導くものであり、本発明の第1の実施例では透明
平行平板である。導光板12の光出射面は、光L1,L
2の入射面と直交する面である。導光板12の機能につ
いては図4(A)において詳述する。拡散乱反射層13
は導光板12の一方の面(反射面側)から漏れ出た光L
1,L2を拡散するものである。拡散乱反射層13は導
光板12の下部に設けられる。その機能については導光
板12の機能とともに、図4(A)において詳述する。
【0034】蛍光シート9は図1(A)の蛍光体14の
一例であり、拡散乱反射層13と反射板15との間に設
けられる。当該シート9の機能は拡散乱反射層13から
漏れ出た光L1,L2を蛍光L3に変換する。例えば、
蛍光シート9は樹脂部材に蛍光塗料又は蓄光塗料を塗布
したものである。蛍光体には、ZnS、Y2 3 S、Z
2 SiO4 、〔Zn,Cd〕S、Cd 3 〔P
4 2 、CdCl2 、Zn3 〔PO4 2 、Y
2 3 、〔Ce,Tb〕MgAl1119、Y2 Si
5 、〔La,Ce,Tb〕PO4 のいずれかの組成物
を用いる。また、活性体としてAg、Cu、Al、A
u、Eu、Ga、Cl、Mn、As、Eu3+、Eu2+
Tb、Nb、Tb3+、Tm3+を含める。
【0035】なお、反射板15は蛍光シート9から漏れ
出た蛍光L3を反射するものであり、拡散板16は導光
板12の他方の面(光出射面)から出射される光L1,
L2や蛍光L3を拡散する。導光板12及び拡散乱反射
層13の機能は、図4(A)に示すように、拡散乱反射
層側からの蛍光L3及び所定条件を満たす光を伝播し、
それを拡散板16の方向に出射させる。ここで、所定条
件を満たす光とは、拡散乱反射層13の内の出射面側の
臨界角θc〔=sin-1(1/n)、n:導光板12の
屈折率〕を越えた角度θ(≧θc)を満たす光をいう。
図4(A)において、A1は拡散乱反射層13に入射す
る光である。A2は拡散乱反射層13から反射した光で
あり、導光板12から出射面側に抜ける光である。A3
は拡散乱反射層13から反射した光であり、出射面側で
導光板12の臨界角を越えない光である。A4は拡散乱
反射層13から反射した光であり、出射面側での全反射
光である。
【0036】B1 は拡散乱反射側で導光板平滑面へ入射
する光であり、B2は拡散乱反射側で導光板平滑面へ全
反射した光である。B3は出射面側で全反射した光をそ
れぞれ示している。これら光の内、導光板内を全反射す
る光以外が、面光源ユニットとして拡散板16の上部に
設けられた液晶表示装置等に寄与する。なお、全反射し
た光A3,A4は、光散乱処理の無い平滑な面を有する
導光板12に閉じ込められ、有効に光出射面側に出射さ
れないと見なされる。
【0037】次に、本発明の第1の実施例に係る面光源
ユニットの機能を説明する。例えば、冷陰極管21A,21
Bから発生された光L1,L2が、図3(B)に示すよ
うに、導光板12に導かれると、該導光板12の一方の
面から漏れ出た光が拡散乱反射層13により拡散され
る。この際に、当該反射層13と反射板15との間に設
けられた蛍光シート9により、反射層13から漏れ出た
光L1が蛍光に変換される。また、この蛍光L3は、直
接、拡散板16の方向に伝播するとともに、蛍光シート
9から漏れ出た蛍光L3が反射板15により反射され、
拡散板16の方向に伝播する。
【0038】このようにして、本発明の第1の実施例に
係る面光源ユニットによれば、図3(A)に示すよう
に、冷陰極管21A,21B,導光板12,拡散乱反射層1
3,反射板15,拡散板16及び蛍光シート9を備え、
当該シート9が反射層13と反射板15との間に設けら
れる。このため、拡散乱反射層13から漏れた光Lが蛍
光シート9により変換され、その二次発光を効率良く再
利用することができる。また、冷陰極管21A,21Bがオ
フされ、光L1,L2が遮断された後にも、蛍光シート
9の残光現象により、暗所でも当該ユニットの表示確認
をすることが可能となる。
【0039】これにより、光出射面の輝度分布を均一に
すること、及び、液晶表示パネルの面発光ユニットのバ
ックライト機能の向上を図ることが可能となる。 (2)第2の実施例の説明 図5(A)は、本発明の第2の実施例に係る面光源ユニ
ットの構成図であり、図5(B)は、その機能説明図で
あり、図4(B)は、それを補足する表面輝度分布を説
明する特性図をそれぞれ示している。
【0040】第2の実施例では第1の実施例と異なり、
導光板32の断面が楔状の凹部を有し、その凹部が粗面
加工されるものである。すなわち、本発明の第2の面光
源ユニットは、図5(A)に示すように、冷陰極管31
A,31B,反射ホルダ31C,31D,導光板32,拡散乱
反射層23,反射板25,拡散板26及び蛍光シート1
0を備える。なお、第1の実施例と同じ名称ものは、同
じ機能を有するため、その説明を省略する。
【0041】導光板32は図2(A)の導光板12の他
の一例であり、光出射面の断面が楔状の凹部を有してい
る。換言すれば、冷陰極管31A,31Bの長手方向に垂直
な面であって、その導光板32の断面の光出射面、すな
わち、液晶表示パネルが設けられる側が凹部を有し、そ
の凹部が楔状を有している。また、導光板32の光出射
面には微細な凹凸面形状を有する拡散層が設けられる。
【0042】導光板32の凹凸面は粗面加工の一例とな
るホーニング加工により形成される。例えば、楔状の凹
部を有するモールド成形用の金型に、まず、日本エッチ
ング社製の「N0−7」を叩き付けて、凹凸形状を設け
る。次に、その金型にアクリル等の樹脂を流し込む。こ
れにより、導光板32の楔状の凹面にホーニング加工を
施すことができる。
【0043】ここで、拡散乱反射層23にシボ加工を施
した導光板(以下平坦凹部導光板という)と、楔状凹部
にホーニング加工を施した導光板(以下粗面凹部導光板
という)とについて、図4(B)の表面輝度分布の特性
図を参照しながら説明をする。図4(B)において、破
線部は平坦凹部導光板に係る表面輝度特性であり、実線
は粗面凹部導光板に係る表面輝度特性をそれぞれ示して
いる。縦軸は輝度cd/m2 である。横軸は位置mmで
ある。縦軸及び横軸はいずれも等分目盛りである。両輝
度特性は、導光板32の中央断面部を中心位置としたと
きに、その位置に対して拡散板26を通過した出射面の
垂直方向の輝度分布を測定したものである。また、冷陰
極管31A,31Bに印加する管電圧を458Vとし、管電
流を5.0mAとし、周波数を32.5kHzとした場合
に、両者を比較した。
【0044】これによれば、粗面凹部導光板の表面輝度
特性が平坦凹部導光板の表面輝度特性よりも優れている
ことが明確となった。前者の表面輝度特性は、拡散乱反
射層13にシボ加工(シルク印刷加工)し、蛍光シート
9を施した場合の特性であり、ほぼ均一な輝度分布を有
している。例えば、A4サイズの短軸(X=210m
m)方向に冷陰極管21A,21Bを導光板32の両端面に
配置し、その楔状の最薄部を中央にする。ここで、楔状
の最薄部の厚さtを導光板32の厚さの半分(モールド
成形で、反りが発生しない条件)にすると、図5(B)
に示すような凹部の傾斜角αは、tanα=t×1/2
Xにより与えられる。例えば、導光板32の厚さtを6
mmとした場合、tanα=3×2/210から傾斜角
αは、1.6度となる。この値は、A4サイズに相当す
る大型の液晶表示パネルでは臨界角の範囲が1.6度に
狭まることになり、小形サイズの液晶テレビ等に利用可
能な数字である。
【0045】また、導光板32をアクリル樹脂にした場
合には、空気に対する臨界角θcは48.2度であるこ
とから、上記楔形状での臨界角は40.6度となる。も
し、光出射面の光の入射強度が入射角に依存しないとす
れば、ホーニング加工を施さない平坦凹部導光板では表
面輝度特性の改善度合いは1.6/42.2=3.8%
程度に留まる。
【0046】これに対して、粗面凹部導光板の表面輝度
特性は、光出射面を楔形状とし、その凹部をホーニング
加工した導光板32と、シボ加工された拡散乱反射層2
3とを組み合わせた場合の特性であり、平坦導光板の表
示輝度特性に比べ、拡散乱反射により均等に光が出射し
ていることを示している。これは、9.5インチサイズ
の液晶表示パネル用、例えば、縦×横が200mm×1
58mmの大きさで、厚さが6mmで、中央部最薄部の
厚さが3mm程度の大きさの導光板32を使用した場合
である。また、長さを158mmの冷陰極管31A,31B
を導光板32の側端面の両側に配置した場合であり、拡
散乱反射層側に日本エッチング社製のシボ加工(HN−
450)を施したしたものである。
【0047】この結果、図4(B)に示すように、粗面
凹部導光板の表面輝度特性では、特に中心輝度が平坦凹
部導光板の表面輝度特性に比べ、1.5倍になることが
明確になった。これは、光出射面側に光散乱層を施すこ
とにより、図4(A)で説明した全反射した光A3,A
4が、出射側に散乱して輝度が向上したと考えられる。
【0048】このようにして、本発明の第2の実施例に
係る面光源ユニットによれば、図5(A)に示すよう
に、導光板32は断面が楔状の凹部を有し、拡散乱反射
層23がシボ加工され、導光板32の凹部がホーニング
加工される。このため、冷陰極管31Aから出射された光
L1や拡散乱反射層23からの蛍光L3を、図5(B)
に示すように断面楔状の凹部から均等に拡散板26の方
向に出射させることが可能となる。また、平坦凹部導光
板の表面輝度特性に比べ、粗面凹部導光板の中心輝度を
平均で1.4倍程度に向上させることが可能となる。
【0049】これにより、液晶表示パネルが配置される
光出射面の輝度を従来例に比べて向上させること、及
び、光反射面の輝度分布を均一にすることが可能とな
る。 (3)第3の実施例の説明 図6(A)は、本発明の第3の実施例に係る面光源ユニ
ットの構成図であり、図6(B)はその機能説明図をそ
れぞれ示している。第3の実施例では第2の実施例に係
る面光源ユニットにレンチキュラーレンズ28が設けら
れる。なお、第2の実施例と同じ名称ものは、同じ機能
を有するため、その説明を省略する。
【0050】すなわち、本発明の第3の面光源ユニット
は、図6(A)に示すように、導光板32上にレンチキ
ュラーレンズ28が設けられる。当該レンズ28は光学
手段17の一例であり、導光板32の他方の面から漏れ
出た光L1や蛍光L3を偏光し、それらを拡散板26の
方向に出射する。レンズ28は、頂角がほぼ90度であ
るプリズム状を有する。
【0051】このようにして、本発明の第3の実施例に
係る面光源ユニットによれば、図6(A)に示すよう
に、第2の実施例に係る面光源ユニットにレンチキュラ
ーレンズ28が設けられる。このため、冷陰極管31Aか
ら出射された光L1や拡散乱反射層23からの蛍光L3
を図6(B)に示すように当該レンズ28により偏光す
ることができ、この偏光された光L1や蛍光L3を均等
に拡散板26の方向に出射させることが可能となる。
【0052】これにより、第2の実施例に比べてより一
層光出射面の輝度を向上させることが可能となる。な
お、レンチキュラーレンズ28を第1の実施例に係る面
光源ユニットに設けても良い。 (4)第4の実施例の説明 図7(A)は、本発明の第4の実施例に係る面光源ユニ
ットの構成図であり、図7(B)はその機能説明図をそ
れぞれ示している。第4の実施例では第1〜第3の実施
例と異なり、片側点灯方式の面光源ユニットを構成す
る。
【0053】すなわち、本発明の第4の面光源ユニット
は図7(A)に示すように、冷陰極管41A,反射ホルダ
41B,導光板42,拡散乱反射層33,反射板35,蛍
光シート29及び拡散板36を備える。すなわち、冷陰
極管41Aは光L1を発生するものである。冷陰極管41A
には、第1の実施例と同様な光源を用いる。
【0054】冷陰極管41Aは、導光板42の入射面に設
けられ、反射ホルダ41Aにより覆われる。反射ホルダ41
Aは第1の実施例と同様に光反射処理が施され、光L1
を導光板側に集光する。導光板42は導光板12の他の
一例であり、光L1を拡散板16の方向に導くものであ
り、本発明の実施例では導光板42の断面が片側に偏っ
た楔状の凹部を有している。また、拡散乱反射層33が
シボ加工され、導光板42の凹部がホーニング加工され
る。なお、その他の構成及び第1〜第3の実施例と同じ
名称ものは、同じ機能を有するため、その説明を省略す
る。
【0055】このようにして、本発明の第4の実施例に
係る面光源ユニットによれば、図7(A)に示すよう
に、導光板42の片側に冷陰極管41Aが設けられ、導光
板42の断面が楔状の凹部を有し、拡散乱反射層33が
シボ加工され、導光板42の凹部がホーニング加工され
る。このため、冷陰極管41Aから出射された光L1や拡
散乱反射層33からの蛍光L3を、図7(B)に示すよ
うに断面楔状の凹部から均等に拡散板36の方向に出射
させることが可能となる。また、第2の実施例と同様に
光出射面の輝度を向上させることが可能となる。
【0056】これにより、液晶表示パネルが配置される
光出射面の輝度を従来例に比べて向上させること、及
び、第2の実施例に比べて、冷陰極管41Aが1個になる
ことからコストダウンを図ることが可能となる。 (5)第5の実施例の説明 図8(A)は、本発明の第5の実施例に係る面光源ユニ
ットの構成図である。第5の実施例では第1の実施例に
係る面光源ユニットの反射ホルダ21C,21Dに代えて、
反射型一体ホルダ34が設けられる。
【0057】すなわち、本発明の第5の面光源ユニット
は図8(A)に示すように、冷陰極管21A,21B,導光
板12,拡散乱反射層13,反射板15,蛍光シート
9,拡散板16及び反射型一体ホルダ34を備える。な
お、第1の実施例と同じ名称ものは、同じ機能を有する
ため、その説明を省略する。反射型一体ホルダ34は図
1(A)の保持部材24の一例であり、例えば、断面が
ローマ字の「C」の字状を有した樹脂成形物から成る。
その内周には銀蒸着したアルミニウム等の光反射処理が
施され、冷陰極管21A,21Bから出射された光を導光板
側に集光する。また、反射型一体ホルダ34に予め冷陰
極管21Aや21Bが取付けられる。
【0058】例えば、導光板12,拡散乱反射層13,
反射板15及び蛍光シート9をモールド一体成形した後
に、図8(A)に示すように、冷陰極管21Aが取り付け
られた反射型一体ホルダ34により当該モールド一体成
形された導光板12等を挟み込む。このようにして、本
発明の第5の実施例に係る面光源ユニットによれば、図
8(A)に示すように、第1の実施例に係る面光源ユニ
ットの反射ホルダ21C,21Dに代えて、反射型一体ホル
ダ34が設けられる。
【0059】このため、導光板12のサイズに左右され
ることなく、拡散乱反射層13の乱反射率を冷陰極管21
Aの位置に対して一定にすること、及び、拡散乱反射層
13のシルク印刷工程を無くすことが可能となる。これ
により、当該ユニットとディスプレイとの組み立て時の
工程数を削減すること、及び、組み立て時間の短縮化を
図ることが可能となる。
【0060】(6)第6の実施例の説明 図8(B)は、本発明の第6の実施例に係る面光源ユニ
ットの構成図である。第6の実施例では第2の実施例に
係る面光源ユニットの反射ホルダ31C,31Dに代えて、
反射型一体ホルダ44が設けられる。すなわち、本発明
の第6の面光源ユニットは図8(A)に示すように、冷
陰極管31A,31B,導光板32,拡散乱反射層23,反
射板25,蛍光シート10,拡散板26及び反射型一体
ホルダ44を備える。なお、第2の実施例と同じ名称も
のは、同じ機能を有するため、その説明を省略する。
【0061】反射型一体ホルダ44は図1(A)の保持
部材24の一例であり、樹脂成形物から成る。その内周
には第5の実施例と同様に銀蒸着したアルミニウム等の
光反射処理が施され、冷陰極管31A,31Bから出射され
た光を導光板側に集光する。また、反射型一体ホルダ4
4に予め冷陰極管31Aや31Bが取付けられる。例えば、
導光板32,拡散乱反射層23,反射板25及び蛍光シ
ート10をモールド一体成形した後に、図8(B)に示
すように、冷陰極管31Aが取り付けられた反射型一体ホ
ルダ44により当該モールド一体成形された導光板32
等を挟み込む。
【0062】このようにして、本発明の第6の実施例に
係る面光源ユニットによれば、図8(A)に示すよう
に、第2の実施例に係る面光源ユニットの反射ホルダ31
C,31Dに代えて、反射型一体ホルダ44が設けられ
る。このため、導光板32のサイズに左右されることな
く、拡散乱反射層23の乱反射率を冷陰極管31Aの位置
に対して一定にすること、及び、拡散乱反射層23のシ
ルク印刷工程を無くすことが可能となる。
【0063】これにより、第5の実施例と同様に当該ユ
ニットとディスプレイとの組み立て時の工程数を削減す
ること、及び、組み立て時間の短縮化を図ることが可能
となる。 (7)第7の実施例の説明 図9(A)は、本発明の第7の実施例に係る液晶表示装
置の構成図である。例えば、各種情報処理装置のディス
プレイに適用可能な第1の液晶表示装置は、図9(A)
に示すように、液晶表示パネル28と第1の実施例の面
光源ユニットとを組み合わせて成る。
【0064】液晶表示パネル28は図1(B)の液晶表
示部18の一例であり、光Lや蛍光L3を通過又は遮断
するものである。液晶表示パネル28は下部偏光板28
A,下部ガラス28B,液晶表示部28C,上部ガラス28D
及び上部偏光板28Eから成る。液晶表示部28Cは、TF
T(Thin Film Transistor )から構成されている。
液晶表示パネル28は第1の実施例の面光源ユニットの
上部にセットされる。
【0065】このようにして、本発明の第7の実施例に
係る液晶表示パネルによれば、図9(A)に示すよう
に、液晶表示パネル28及び第1の実施例の面光源ユニ
ットとを組み合わせられる。このため、冷陰極管21A,
21Bがオフされ、光Lが遮断された後にも、蛍光シート
9の残光現象により、暗所でも液晶表示装置において、
文字や図形等の表示確認をすることが可能となる。
【0066】これにより、液晶表示パネル28の表示機
能の向上を図ることが可能となり、ノート型パソコンや
ワークステーション等のOA機器のディスプレイの性能
の向上に寄与する。 (8)第8の実施例の説明 図9(B)は、本発明の第8の実施例に係る液晶表示パ
ネルの構成図である。第8の実施例では、液晶表示パネ
ル28に第2の実施例に係る面光源ユニットが組み合わ
されて成る。液晶表示パネル28については第7に実施
例と同様であるため、その説明を省略する。
【0067】本発明の第8の実施例によれば、第7の実
施例と同様に、冷陰極管31A,31Bがオフされ、光Lが
遮断された後にも、蛍光シート10の残光現象により、
暗所でも液晶表示装置において、文字や図形等の表示確
認をすることが可能となる。これにより、第7の実施例
と同様に、液晶表示パネル28の表示機能の向上を図る
ことが可能となり、OA機器のディスプレイの性能の向
上に寄与する。
【0068】(9)第9の実施例の説明 図10(A)は、本発明の第9の実施例に係る液晶表示パ
ネルの構成図である。第9の実施例では、液晶表示パネ
ル28に第3の実施例に係る面光源ユニットが組み合わ
されて成る。液晶表示パネル28については第7に実施
例と同様であるため、その説明を省略する。
【0069】本発明の第9の実施例によれば、第7,第
8の実施例と同様に、冷陰極管31A,31Bがオフされ、
光Lが遮断された後にも、蛍光シート10の残光現象と
レンチキュラーレンズ27により、暗所でも液晶表示装
置において、文字や図形等の表示確認をすることが可能
となる。これにより、第7,第8の実施例と同様に、液
晶表示パネル28の表示機能の向上を図ることが可能と
なり、OA機器のディスプレイの性能の向上に寄与す
る。
【0070】(10)第10の実施例の説明 図10(B)は、本発明の第10の実施例に係る液晶表示パ
ネルの構成図である。第10の実施例では、液晶表示パネ
ル28に第4の実施例に係る面光源ユニットが組み合わ
されて成る。液晶表示パネル28については第7に実施
例と同様であるため、その説明を省略する。
【0071】本発明の第10の実施例によれば、第7,第
8の実施例と同様に、冷陰極管41Aがオフされ、光Lが
遮断された後にも、蛍光シート10の残光現象により、
暗所でも液晶表示装置において、文字や図形等の表示確
認をすることが可能となる。これにより、第7〜第9の
実施例と同様に、液晶表示パネル28の表示機能の向上
を図ることが可能となる。また、第7〜第9の実施例に
比べて、冷陰極管41Aが1個になることから小型ディス
プレイ等のコストダウンを図ることが可能となる。 (11)第11の実施例の説明 図11(A)は、本発明の第11の実施例に係る液晶表示パ
ネルの構成図であり、図11(B)は、その機能説明図を
それぞれ示している。第11の実施例では第7〜第10の実
施例と異なり、面発光ユニットに代えて、外部光L0を
利用するものである。
【0072】すなわち、本発明の第1の反射型の液晶表
示装置は、図11に示すように、液晶表示パネル50,反
射板51及び蛍光シート52を備える。液晶表示パネル
50は図1(C)の液晶表示部20の一例であり、外部
光L0や蛍光L3を通過又は遮断する。液晶表示パネル
50については第7の実施例と同様なものを使用する。
反射板51は図1(C)の反射板21の一例であり、外
部光L0や蛍光L3を反射するものである。
【0073】蛍光シート52は図1(C)の蛍光体22
の一例であり、外部光L0を蛍光L3に変換するもので
ある。蛍光シート52は第1の実施例と同様に樹脂部材
に蛍光塗料又は蓄光塗料を塗布したシート状を有する。
蛍光シート52は液晶表示パネル50と反射板51との
間に設けられる。本発明の第1の反射型の液晶表示装置
の機能を説明する。図11(B)において、例えば、太陽
や室内等からの外乱光L0が蛍光シート52を通過して
反射板21に入射すると、蛍光L3は反射板51により
反射される。この蛍光L3及び外乱光L0は液晶表示パ
ネル50に入射する。これにより、当該表示パネル50
では、蛍光L3及び外乱光L0が通過又は遮断される。
【0074】このようにして、本発明の第11の実施例に
係る液晶表示パネルによれば、図11(A)に示すよう
に、液晶表示パネル50,反射板51及び蛍光シート5
2を備え、当該シート52が液晶表示パネル50と反射
板51との間に設けられる。このため、外乱光L0を蛍
光シート52により変換された二次発光を効率良く再利
用することができる。また、外乱光L0が遮断された後
にも、蛍光シート52の残光現象により、暗所でも当該
装置において、文字や図形等の表示確認をすることが可
能となる。
【0075】これにより、第7〜第10の液晶表示装置と
同様に表示機能の向上を図ることが可能となり、小型,
軽量タイプの液晶表示パネルの性能の向上に寄与する。 (12)第12の実施例の説明 図12(A)は、本発明の第12の実施例に係る液晶表示装
置の構成図である。第12の実施例では第11の実施例の液
晶表示パネル50と蛍光シート53との間に、半透明フ
ィルム53が挟み込まれて成る。半透明フィルム53は
フィルタ手段23の一例であり、拡散作用及び透過作用
を有し、蛍光L3及び外部光L0を透過するものであ
る。フィルム53には着色されたものを用いても良い。
その他の構成については第11に実施例と同様であるた
め、その説明を省略する。
【0076】本発明の第12の実施例に係る液晶表示パネ
ルによれば、半透明フィルム53により、外乱光L0や
蛍光L3が拡散・透過され、それが液晶表示パネル50
に入射される。このため、第11に実施例の液晶表示装置
の蛍光の残光現象を利用することによる効果に加えて、
半透明フィルム53により液晶表示パネル50から内部
パターンを見難くすること、及び、当該表示パネル50
に入射する光Lの輝度を向上させることが可能となる。
【0077】これにより、第7〜第11の実施例の液晶表
示装置と同様に表示機能の向上を図ることが可能とな
り、小型,軽量タイプの液晶表示パネルの性能の向上に
寄与する。 (13)第13の実施例の説明 図12(B)は、本発明の第13の実施例に係る液晶表示パ
ネルの構成図である。第13の実施例では液晶表示パネル
60と半透明フィルム63とが蛍光樹脂枠体62により
一体化されるものである。蛍光樹脂枠体62は蛍光体1
2の成形物の一例であり、樹脂部材に蛍光塗料又は蓄光
塗料が含有され、それを成形したものである。蛍光樹脂
枠体62の機能は本発明の各蛍光シートの機能と同様に
光を蛍光に変換する。それに加えて液晶表示パネル60
と半透明フィルム63とを保持する。これにより、当該
液晶表示装置のコンパクト化を図ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の面光源ユ
ニットによれば、拡散乱反射層と反射板との間に、蛍光
を発生する蛍光体が設けられる。このため、拡散乱反射
層から漏れた光を蛍光体により変換された二次発光を効
率良く再利用することができる。また、光源がオフさ
れ、光が遮断された後にも、蛍光体の残光現象により、
暗所でも当該ユニットの表示確認をすることが可能とな
る。
【0079】本発明の他の面光源ユニットによれば、導
光板は断面が楔状の凹部を有し、導光板の凹部が粗面加
工されている。このため、光源から出射された光や拡散
乱反射層からの蛍光を導光板の断面楔状の凹部から均等
に拡散板の方向に出射させることが可能となる。また、
本発明の面光源ユニットによれば、光源から出射された
光や拡散乱反射層からの蛍光を光学手段により偏光する
ことができ、偏光された光や蛍光を均等に拡散板の方向
に出射させることが可能となる。
【0080】本発明の面光源ユニットによれば、光源,
導光板,拡散乱反射層,反射板及び蛍光体が保持部材に
より一体化される。このため、導光板のサイズに左右さ
れることなく、拡散乱反射層の乱反射率を光源の位置に
対して一定にすること、及び、拡散乱反射層のシルク印
刷工程を無くすことが可能となる。
【0081】本発明の液晶表示装置によれば、液晶表示
部及び面光源部を備え、当該面光源部が本発明の面光源
ユニットから成る。このため、光源がオフされ、光が遮
断された後にも、蛍光体の残光現象により、暗所でも文
字や図形等の表示確認をすることが可能となる。本発明
の他の液晶表示装置によれば、液晶表示部と反射板との
間に蛍光体が設けられる。
【0082】このため、反射型の液晶表示パネルにおい
て、外乱光を蛍光体により変換された二次発光を効率良
く再利用することができる。また、外乱光が遮断された
後にも、蛍光体の残光現象により、暗所でも文字や図形
等の表示確認をすることが可能となる。本発明の他の液
晶表示装置によれば、液晶表示部と反射板との間に設け
られたフィルタ手段により、蛍光の残光現象を利用する
ことに加えて、液晶表示部から内部パターンを見難くす
ること、及び、液晶表示部に入射する光の輝度を向上さ
せることが可能となる。
【0083】本発明の各液晶表示装置によれば、液晶表
示パネルやフィルタ手段が、蛍光塗料又は蓄光塗料を含
有した樹脂部材の成形物により一体化される。このた
め、組み立て時の工程数を削減すること、及び、組み立
て時間の短縮化を図ることが可能となる。これにより、
面発光ユニットのバックライト機能の向上を図ること、
及び、ポケットサイズの小型ディスプレイからノート型
パソコンや各種OA機器のディスプレイの表示品質の向
上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る面光源ユニット及び液晶表示装置
の原理図(その1)である。
【図2】本発明に係る面光源ユニット及び液晶表示装置
の原理図(その2)である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る面光源ユニットの
構成図及び機能説明図である。
【図4】本発明の各実施例に係る導光板及び表面輝度分
布の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る面光源ユニットの
構成図及び機能説明図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る面光源ユニットの
構成図及び機能説明図である。
【図7】本発明の第4の実施例に係る面光源ユニットの
構成図及び機能説明図である。
【図8】本発明の第5及び第6の実施例に係る面光源ユ
ニットの構成図である。
【図9】本発明の第7及び第8の実施例に係る液晶表示
装置の構成図である。
【図10】本発明の第9及び第10の実施例に係る液晶表示
装置の構成図である。
【図11】本発明の第11の実施例に係る液晶表示装置の構
成図及び機能説明図である。
【図12】本発明の第12及び第13の実施例に係る液晶表示
装置の構成図である。
【図13】従来例に係る面光源ユニットの構成図である。
【符号の説明】
11…光源、 12…導光板、 13…拡散乱反射層、 14,22…蛍光体、 15,21…反射板、 16…拡散板、 17…光学手段、 18,20…液晶表示部、 19…面光源部、 23…フィルタ手段、 24…保持部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外川 昭夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 戸松 正宏 神奈川県横浜市緑区川和町654番地 富 士通化成株式会社内 (72)発明者 遊座 裕明 神奈川県横浜市緑区川和町654番地 富 士通化成株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−189627(JP,A) 特開 平2−3011(JP,A) 特開 平4−267215(JP,A) 特開 平7−176794(JP,A) 特開 平7−56163(JP,A) 特開 平5−346510(JP,A) 特開 平5−289074(JP,A) 特開 平3−231792(JP,A) 特開 昭54−92345(JP,A) 特開 昭52−20796(JP,A) 特開 昭52−6496(JP,A) 実開 昭63−82222(JP,U) 実開 平6−16901(JP,U) 実開 平1−146217(JP,U) 特公 平7−118299(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/00 F21V 8/00 G02F 1/13357

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光(L)を発生する光源(11)と、前
    記光(L)を導く導光板(12)と、前記導光板(1
    2)の一方の面から漏れ出た光(L)を拡散する拡散乱
    反射層(13)と、前記拡散乱反射層(13)から漏れ
    出た光(L)を蛍光に変換する蛍光体(14)と、前記
    蛍光体(14)から漏れ出た蛍光を反射する反射板(1
    5)とを備え、前記蛍光体(14)が拡散乱反射層(1
    3)と反射板(15)との間に設けられていることを特
    徴とする面光源ユニット。
  2. 【請求項2】 前記導光板(12)は断面が楔状の凹部
    を有し、前記導光板(12)の凹部が疎面加工されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の面光源ユニット。
  3. 【請求項3】 前記導光板(12)上に、該導光板(1
    2)の他方の面から漏れ出た光を偏光する光学手段(1
    7)が設けられていることを特徴とする請求項1記載の
    面光源ユニット。
  4. 【請求項4】 前記光源(11)は、少なくとも直線状
    の冷陰極管又は熱陰極管のいずれかを有し、前記光源
    (11)が、導光板(12)の両側又は片側に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の面光源ユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記導光板(12)の他方の面から漏れ
    出た光を拡散する拡散板(16)が設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の面光源ユニット。
  6. 【請求項6】 前記光源(11),導光板(12),拡
    散乱反射層(13),反射板(15)及び蛍光体(1
    4)が保持部材(24)により一体化されることを特徴
    とする請求項1記載の面光源ユニット。
  7. 【請求項7】 光(L)を通過又は遮断する液晶表示部
    (18)と、前記光(L)を発生する面光源部(19)
    とを備え、前記面光源部(19)が請求項1〜6記載の
    面光源ユニットのいずれかから成ることを特徴とする液
    晶表示装置。
  8. 【請求項8】 前記蛍光体(14)は、樹脂部材に蛍光
    塗料又は畜光塗料を塗布したシート状を有することを特
    徴とする請求項1記載の記載の面光源ユニット。
  9. 【請求項9】 前記蛍光体(14)は、樹脂部材に蛍光
    塗料又は畜光塗料を含有させた成形物から成ることを特
    徴とする請求項1記載の面光源ユニット。
  10. 【請求項10】 光を反射する反射板(21)と、前記
    反射板(21)の上方に配置され、前記光(L)を蛍光
    に変換する蛍光体(22)と、前記蛍光体(22)の上
    方に配置され、前記蛍光及び光を拡散及び透過する半透
    明フィルム(23)と、前記半透明フィルム(23)の
    上方に配置され、前記蛍光及び光(L)を通過又は遮断
    する液晶表示部(20)とを備えていることを特徴とす
    る液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記蛍光体(22)は、樹脂部材に蛍
    光塗料又は畜光塗料を塗布したシート状を有することを
    特徴とする請求項10記載の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記蛍光体(22)は、樹脂部材に蛍
    光塗料又は畜光塗料を含有させた成形物から成ることを
    特徴とする請求項10記載の液晶表示装置。
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