JP3196419U - 注射針除去装置 - Google Patents

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浩二 萩平
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Abstract

【課題】使用済み注射針と直接接触して汚染されるおそれのない、より生物学的危害要因の少ない注射針除去装置を提供する。【解決手段】注射針除去装置は、使用済針収容ケースの針投入用開口部に立設して連通するように構成すると共に、内周壁を螺旋面26に形成した針脱去筒体13と、螺合条部32により針脱去筒体の内周壁螺旋面に外周面で遊嵌螺合するように構成すると共に、内部に注射針11の針管45を収容しつつ針基44を一体に装着可能とした針脱去コマ体14と、を備える。針脱去コマ体を注射針部分に装着した注射器10を針脱去筒体内に挿入し、針脱去コマ体を旋回摺動させることにより、注射針が脱去される。針脱去コマ体は、注射針の脱去後に注射針を保持したまま使用済針収容ケース内へ落下する。【選択図】図7

Description

本考案は、注射器から注射針を外すための注射針除去装置に関する。
従来、体内に直接薬剤等を投与するために、注射器を用いた注射が行われている。
注射を行った後は、注射器から注射針を外して感染性の医療廃棄物として廃棄する必要があるが、多くの注射針の場合、注射筒に螺着した注射針の針基を指先でつまみ、針基を回転させて注射筒から脱去することとなる。
ところが、この脱去操作の際に、指先を注射針に近づける必要があるため、針管の先端(針先)を誤って指に刺してしまうこと、すなわち誤刺してしまうことがある。
例えば糖尿患者のなかには、ペン型注射器を用いてインスリンの自己注射を行う必要がある者も存在するが、そのような患者の中には高齢であるが故に指先での細かな動作が困難な者もおり、誤刺するおそれが高まるという問題があった。
また、医療従事者が患者に対して注射した後の誤刺は、患者が罹患している感染症に感染してしまうおそれもあり、極めて深刻な問題となる。
そこで、これらのような誤刺事故を回避すべく、注射針近傍に指先を近づけることなく、注射器から注射針を外すことのできる針除去装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平07−000464号公報
しかしながら、上記従来の針除去装置では、同針除去装置内を旋回摺動する管部材が、注射針除去後に元の規定位置までバネにより復帰する構造となっており、使用済注射針と直接接触して汚染されるおそれのある部材が廃棄できない構造となっていた。
本考案は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、従来の針除去装置に比して、より生物学的危害要因の少ない注射針除去装置を提供する。
上記従来の課題を解決するために、請求項1に係る注射針除去装置では、上部に針投入用開口部を有する使用済針収容ケースの針投入用開口部に立設して連通するように構成すると共に、内周壁を螺旋面に形成した針脱去筒体と、前記針脱去筒体の内周壁の螺旋面に外周面で遊嵌螺合するように構成すると共に、内部に注射針の針管を収容しつつ針基を一体に装着可能とした針脱去コマ体と、を備え、同針脱去コマ体は、注射器からの注射針の脱去後に注射針を保持したまま前記使用済針収容ケース内へ落下するよう構成した。
また、請求項2に係る注射針除去装置では、前記針脱去筒体の内周面に形成した螺旋面と、前記針脱去コマ体の外周面に形成した螺旋面とは、いずれも多条ネジ構造としたことにも特徴を有する。
また、請求項3に係る注射針除去装置では、前記注射針は、前記針管を収容しつつ前記針基に装着するプロテクターを備えるものであり、前記針脱去コマ体は、前記プロテクターを一体に装着可能としたことにも特徴を有する。
また、請求項4に係る注射針除去装置では、前記針脱去筒体は、同針脱去筒体の下方を前記使用済針収容ケースの針投入用開口部に形成された閉蓋用の雄ネジ部に螺合可能に構成したことにも特徴を有する。
また、請求項5に係る注射針除去装置では、前記針脱去筒体は、同針脱去筒体の上方に、前記針脱去コマ体を一時的に係止する係止部を備え、同係止部に係止させた針脱去コマ体に注射器の注射針を挿入し、前記係止部の係合力に抗して前記注射器の注射筒を前記針脱去筒体内へ押下することで注射針を脱去可能に構成したことにも特徴を有する。
請求項1に係る本考案では、上部に針投入用開口部を有する使用済針収容ケースの針投入用開口部に立設して連通するように構成すると共に、内周壁を螺旋面に形成した針脱去筒体と、前記針脱去筒体の内周壁の螺旋面に外周面で遊嵌螺合するように構成すると共に、内部に注射針の針管を収容しつつ針基を一体に装着可能とした針脱去コマ体と、を備え、同針脱去コマ体は、注射器からの注射針の脱去後に注射針を保持したまま前記使用済針収容ケース内へ落下するよう構成したため、従来の針除去装置に比して、より生物学的危害要因の少ない注射針除去装置を提供することができる。
また、請求項2に係る本考案では、前記針脱去筒体の内周面に形成した螺旋面と、前記針脱去コマ体の外周面に形成した螺旋面とは、いずれも多条ネジ構造としたため、押圧力を分散させることにより、螺合部分にて発生する単位面積あたりの摩擦力を低減させることができ、針脱去コマ体の旋回摺動動作をより円滑なものとすることができる。
また、請求項3に係る本考案では、前記注射針は、前記針管を収容しつつ前記針基に装着するプロテクターを備えるものであり、前記針脱去コマ体は、前記プロテクターを一体に装着可能としたため、注射針にプロテクターを装着した状態の注射器からも、注射針を脱去することができる。
また、請求項4に係る本考案では、前記針脱去筒体は、同針脱去筒体の下方を前記使用済針収容ケースの針投入用開口部に形成された閉蓋用の雄ネジ部に螺合可能に構成したため、注射針を針脱去コマ体と共に使用済針収容ケース内に堅実に収容することができる。
また、請求項5に係る本考案では、前記針脱去筒体は、同針脱去筒体の上方に、前記針脱去コマ体を一時的に係止する係止部を備え、同係止部に係止させた針脱去コマ体に注射器の注射針を挿入し、前記係止部の係合力に抗して前記注射器の注射筒を前記針脱去筒体内へ押下することで注射針を脱去可能に構成したため、針脱去筒体上に針脱去コマ体を載置した状態で同針脱去コマ体に注射針を装着することができ、指先に注射針を近づけることなく、片手で注射針の装着・脱去を行うことができる。
本実施形態に係る注射針除去装置の使用状態を示した説明図である。 本実施形態に係る注射針除去装置の構成を示した分解斜視図である。 筒状本体の内部構成を示した説明図である。 針脱去コマ体の構成を示した説明図である。 注射器の構成を示した分解斜視図である。 針脱去コマ体に注射針や針ケースを装着した際の構造を示した説明図である。 注射針の螺脱過程を示した説明図である。
本考案は、上部に針投入用開口部を有する使用済針収容ケースの針投入用開口部に立設して連通するように構成すると共に、内周壁を螺旋面に形成した針脱去筒体と、前記針脱去筒体の内周壁の螺旋面に外周面で遊嵌螺合するように構成すると共に、内部に注射針の針管を収容しつつ針基を一体に装着可能とした針脱去コマ体と、を備え、同針脱去コマ体は、注射器からの注射針の脱去後に注射針を保持したまま前記使用済針収容ケース内へ落下するよう構成したことを特徴とする注射針除去装置に関するものである。
すなわち、本実施形態に係る注射針除去装置は、注射針と注射筒とで構成される注射器から注射針を脱去する装置であり、針脱去コマ体を注射針部分に装着した注射器を把持して針脱去筒内に挿入することで、針脱去コマ体を針脱去筒内で旋回摺動させて注射針を針脱去コマ体内に収容した状態で注射筒から取り外す装置であるとも言える。
そして、このような注射針除去装置によれば、例えば片手で注射筒から注射針を除去することができるため、誤刺事故の発生を効果的に回避することができる。
しかも、本実施形態に係る注射針除去装置では、針脱去コマ体が注射器からの注射針の脱去後に注射針を保持したまま前記使用済針収容ケース内へ落下するよう構成しているため、使用済針に直接接触する針脱去コマ体は廃棄されることとなり、従来の注射針除去装置に比して生物学的危害要因の少ない注射針除去装置とすることができる。
ここで、本実施形態に係る注射針除去装置にて使用可能な注射針や注射器(注射筒)は特に限定されるものではないが、例えば、JIS(日本工業規格)T 3226-1にて規定される医療用ペン形注入器や、JIS T 3226-2の注射針基準に規定されるA型の注射針とすることができる。
また、本実施形態に係る注射針除去装置では、更に、前記針脱去筒体の内周面に形成した螺旋面と、前記針脱去コマ体の外周面に形成した螺旋面とは、いずれも多条ネジ構造としても良い。このような構成とすることにより、リード角を大きくとりつつも、針脱去筒体内周面の螺旋面に形成された雌ネジ部と針脱去コマ体の外周面に形成された雄ネジ部との螺合接触面積を増大させて、針脱去筒体の軸線下方への押下力を分散させることができ、摩擦力の発生部位を分散させて注射針の脱去動作を円滑にすることができる。
また、前記注射針は、前記針管を収容しつつ前記針基に装着するプロテクターを備えるものであり、前記針脱去コマ体は、前記プロテクターを一体に装着可能としても良い。
医療機関等においては、注射器の使用後、針管でプロテクターをすくい上げ、注射針にプロテクターを装着することを義務づけている場合があるが、このように注射針のプロテクターが装着された状態の注射器であっても、注射筒から注射針を脱去することができる。なお、ここでプロテクターとは、例えば前述のA型の注射針の針ケース等も含む概念である。
また、針脱去筒体は、同針脱去筒体の下方を使用済針収容ケースの針投入用開口部に形成された閉蓋用の雄ネジ部に螺合可能に構成しても良い。このような構成とすることにより、針脱去筒体を使用済針収容ケースにしっかりと固定することができ、注射針を保持する針脱去コマ体を堅実に使用済針収容ケース内に収容することができる。
また、針脱去筒体は、同針脱去筒体の上方に、針脱去コマ体を一時的に係止する係止部を備え、同係止部に係止させた針脱去コマ体に注射器の注射針を挿入し、前記係止部の係合力に抗して前記注射器の注射筒を前記針脱去筒体内へ押下することで注射針を脱去可能に構成しても良い。
このような構成によれば、針脱去筒体上に針脱去コマ体を載置した状態で同針脱去コマ体に注射針を装着することができ、指先に注射針を近づけることなく、片手で注射針の装着・脱去を行うことができる。
以下、本実施形態に係る注射針除去装置について、図面を参照しながら詳説する。なお、以下の説明では、注射器としてペン型注射器を用いた場合を一例として示すが、他の注射器に関しても、注射筒に対して注射針を螺合させるタイプの注射器であれば、必要に応じて適宜その形状に合わせることで使用可能であるのは勿論である。
図1は、使用者Pが注射器10から注射針11を取り外すために、本実施形態に係る注射針除去装置Aを使用している状態を示している。
具体的には、使用済針収容ケース12の上部開口に注射針除去装置Aを螺合させて立設しており、使用者Pが注射器10の注射針11を針脱去筒体13の上部に係止させた針脱去コマ体14内に嵌入させ、注射筒15を把持しつつ押し下げ動作を行うことで、注射筒15から注射針11の取り外しを行っている。
注射筒15から取り外された注射針11は、針脱去コマ体14と共に使用済針収容ケース12内へ落下し、感染性の医療廃棄物として廃棄処分される。
図2は、本実施形態に係る注射針除去装置Aの構成を示した分解斜視図である。注射針除去装置Aは、使用済針収容ケース12の針投入用開口部に立設して連通するように構成した針脱去筒体13と、同針脱去筒体13の内部にて螺合し旋回摺動しつつ軸線方向に移動(下降)する針脱去コマ体14とで構成している。
針脱去筒体13は、針脱去コマ体14をその内部にて旋回させつつ使用済針収容ケース12内へ導くための部材であり、上部に連通孔16が穿設されたケース装着体17と、円筒状に形成した筒状本体18とで構成している。
ケース装着体17は、筒状本体18を使用済針収容ケース12へ取り付けるための基部として機能する部材であり、使用済針収容ケース12の針投入用開口部に形成された雄ネジ部分(図示せず)と螺合する雌ネジを内周面に備えたネジ蓋部19と、同ネジ蓋部19の上部に形成した連通孔16の周縁に立設した周壁部20とを備えている。
周壁部20の内周面には、後述の筒状本体18に形成した連結雄ネジ部21と螺合する連結雌ネジ部22が形成されており、ケース装着体17に対し筒状本体18を螺着可能に構成している。付言すれば、筒状本体18を使用済針収容ケース12に対しケース装着体17を介して固定可能としている。
図3は、筒状本体18の内部構造を示した説明図である。図3(a)は、筒状本体18の軸線方向断面図を示しており、また、図3(b)は、円筒形状の内周壁部を軸線方向に切り開いた展開模式図を示している。
筒状本体18は、図3(a)に示すように、針脱去コマ体14を挿入する挿入開口部23を一端側の開口とし、注射筒15より取り外された注射針11を保持する針脱去コマ体14が排出される排出開口部24を他端側開口とした筒状の部材であり、排出開口部24近傍の外周面には、ケース装着体17の連結雌ネジ部22と螺合する連結雄ネジ部21が形成されている。
また、挿入開口部23近傍の内周縁部分には、下方へ向けて狭窄するテーパ部28を形成しており、針脱去コマ体14を筒状本体18に円滑に装着できるようにしている。
また、筒状本体18の内周壁部25は、針脱去コマ体14と螺合させるための螺合溝部26が刻設されており螺旋面が形成されている。
具体的には図3(b)に示すように、筒状本体18の内周壁部25は、螺旋面を形成する螺合溝部26として、第1螺合溝部26aと、第2螺合溝部26bと、第3螺合溝部26cと、第4螺合溝部26dとがそれぞれピッチ角αで刻設されており、所謂多条雌ネジ構造としている。
また、これら螺合溝部26のピッチ角αは、使用者Pによる押し下げ力を針脱去コマ体14の旋回力に変換可能な角度としている。
また、螺旋面の高さLは、ピッチ角αで刻設された螺合溝部26により、注射筒15に螺合した注射針11を螺脱可能な旋回回数を確保できる長さ(本実施形態では、注射針11(針脱去コマ体14)を略3回転半回転させることができる長さ)であって、使用者Pが注射筒15を把持した状態で注射針11を螺脱できる長さとしている。
また、挿入開口部23近傍の螺合溝部26(図3(b)中において破線で囲う領域内の螺合溝部26)は、それ以外の部位の螺合溝部26に比して溝幅を狭隘として、挿入開口部23に挿入した針脱去コマ体14に対し強めの摩擦力を生じさせて旋回を抑制しつつ係止する係止部27としている。
この係止部27における摩擦力は、後述する注射器10に取り付けられた注射針11の針基44を針基係合リブ37に嵌合させるために必要な最低限度の力により生ずる旋回力に抗して係止できる程度の摩擦力であり、使用者Pが更に力を加えて押下することにより、針脱去コマ体14を旋回させることができるよう構成している。
針脱去コマ体14は、図4(a)に示すように、有底略筒状の部材であり、注射針11を嵌着させるための嵌着孔29を上面に開口させて形成している。なお、図4(a)中において左図は針脱去コマ体14の斜視図であり、右図は針脱去コマ体14を上面から臨んだ状態を示した図である。
針脱去コマ体14の外周面は、円筒部30と先端テーパ部31とで構成している。
円筒部30の表面には、針脱去筒体13の内周壁部25に形成された螺旋面と螺合する複数条の螺合条部32が形成されており、所謂多条雄ネジ構造としている。
具体的には、第1螺合条部32aと、第2螺合条部32bと、第3螺合条部32cと、第4螺合条部32dとを形成しており、これら4つの螺合条部32が、筒状本体18に刻設された4つの螺合溝部26とそれぞれ螺合して多条ネジ構造を構成するようにしている。
先端テーパ部31は、針脱去コマ体14の下方へ向けて漸次縮径した部位であり、筒状本体18のテーパ部28と共に針脱去コマ体14の筒状本体18への挿入を容易とするための部位である。
嵌着孔29は、注射針11や注射針11が収容された針ケース46を嵌着するための孔であり、図4(b)に示すようにその内部空間は、下部から上部にかけて針管収容空間33と、針基収容空間34と、針ケース保持空間35とで構成している。
針管収容空間33は、注射針11の針管45や、後述する針ケース46の針管収容部46bを収容する空間であり、特に針管収容部46bを針管収容空間33の中央位置に保持するためのセンタリングリブ36が、内周壁より半径方向内方へ向けて複数突設されている。
針基収容空間34は、注射針11の針基44を収容する空間であり、針基44の滑り止め溝44bと嵌合して注射針11の嵌着孔29内での周方向への回転を規制しつつ、嵌着孔29からの脱落を防止する針基係合リブ37が、前述のセンタリングリブ36の上方に延設する状態で配設されている。
針ケース保持空間35は、後述の針ケース46を装着した状態の注射針11を保持するための空間であり、針ケース46の周回りに複数形成されている滑り止め条46cと嵌合することにより、針ケース46の嵌着孔29内での周方向への回転を規制しつつ、嵌着孔29からの脱落を防止する針ケース嵌合溝38が嵌着孔29の開口周縁部に複数形成されている。
次に、本実施形態に係る注射針除去装置Aにて注射針11の取り外しを行う注射器10の構成について説明する。
図5は、注射針除去装置Aにて注射筒15から注射針11を取り外す注射器10等の構成を示した分解説明図であり、ここでは所謂ペン型注射器を図示している。
注射器10は、注射筒15と、注射針11と、針キャップ40と、ペンキャップ41とで構成されている。
注射筒15は、薬液が封入されたカートリッジ42と、同カートリッジ42内の薬液を所定量吐出させるプランジャー機構等が内蔵されたペン本体43とで構成されており、カートリッジ42を取り替えることで繰り返し注射を行えるよう構成されている。
また、カートリッジ42の下端部には、同カートリッジ42の胴部よりも小径の針取付部42aが備えられており、同針取付部42aの周回りには注射針11を螺着するための雄ネジ螺合部42bが形成されている。
注射針11は、樹脂等にて形成された有底筒状の針基44と、同針基44の底部を貫通する針管45とで構成されている。
針基44は、注射筒15(ここではカートリッジ42)と連結するための部位であり、その内周面には注射筒15(カートリッジ42)の雄ネジ螺合部42bと螺合する雌ネジ螺合部44aが形成されている。
また、針基44の外表面周回りには軸線方向に沿って複数の滑り止め溝44bが形成されている。この滑り止め溝44bは、注射針除去装置Aを用いずに注射筒15から注射針11を取り外すにあたり、指でつまんで回転させる際に滑らないように形成された溝であるが、後述するように注射針除去装置Aを用いた注射針11の脱去操作では、針脱去コマ体14の針基係合リブ37に係合させるための部位としてこの滑り止め溝44bを利用する。
針管45は、カートリッジ42内に収容された薬液を体内に注入するための管である。針管45は針基44内方に突出した後針部分を備えており、雄ネジ螺合部42bと雌ネジ螺合部44aとを螺合させた際に、この後針部分で針取付部42a底面のセプタム部を貫通させることで薬液を導出可能としている。
針キャップ40は、注射針11の針管45を保護するための部材である。
また、これら注射針11及び針キャップ40は、一般に針ケース46内に収容して保護シール46dで封止した上で使い捨て針として販売されている。
この針ケース46は、針基44を収容する針基収容部46aと針管45を収容する針管収容部46bとで構成されており、注射針11を収容した際にぴったりとフィットし、回転方向に規制する内部構造となっている。
また、針ケース46は、注射針11のプロテクターとして機能する部材でもあり、注射針除去装置Aを用いずに注射筒15から注射針11を取り外す際に、注射針11に針ケース46を装着して取り外しができるよう、針基収容部46aから針管収容部46bの外面において上下方向へ向けて複数の滑り止め条46cが設けられている。なお、保護シール46dは、滅菌された注射針11を針ケース46内にて無菌状態に保つ役割を有している。
ペンキャップ41は、注射器10を持ち運ぶ際に、注射筒15を保護するための部材である。
そして、本実施形態に係る注射針除去装置Aの針脱去コマ体14は、図6(a)に示すように、嵌着孔29内に注射針11を保持可能としている。
具体的には、針管収容空間33にて針管45を収容すると共に、針基収容空間34にて針基44を収容する。
特に針基収容空間34では、針基44の周面に形成された滑り止め溝44bが、嵌着孔29内の針基係合リブ37と係合することで、注射針11の嵌着孔29内での周方向への回転を規制しつつ、上部開口からの離脱を防止している。なお、以下の説明において、図6(a)に示す注射針11を保持した針脱去コマ体14を、針収容コマ体48とも言う。
また、本実施形態に係る注射針除去装置Aの針脱去コマ体14は、図6(b)に示すように、嵌着孔29内に針ケース46も保持可能としている。
具体的には、針管収容空間33にて針ケース46の針管収容部46bを収容すると共に、針ケース保持空間35の針ケース嵌合溝38に針ケース46の滑り止め条46cを嵌合させることで、針ケース46の嵌着孔29内での周方向への回転を規制しつつ、上部開口からの脱落を防止している。なお、以下の説明において、図6(b)に示す針ケース46を保持した針脱去コマ体14を、針ケース収容コマ体49とも言う。
そして、使用した注射器10の注射筒15から注射針11を取り外すにあたっては、まず図1にて示したように、使用者Pは、針脱去筒体13に係止させた針脱去コマ体14に対し、注射筒15を把持した状態で注射針11を近づけて、針脱去コマ体14の嵌着孔29に注射針11を挿入する。
このとき、図7(a)に示すように、注射針11の滑り止め溝44bは、針基収容空間34の針基係合リブ37と勘合し、注射針11の嵌着孔29内での動きが規制される。
次に、使用者Pが更に押し下げ動作を行って、係止部27の摩擦力に抗して針脱去コマ体14に旋回力を発生させると、各螺合条部32と各螺合溝部26との螺合により、針脱去コマ体14は筒状本体18内で下降旋回することとなる。
これに伴い、嵌着孔29内では、注射筒15の雄ネジ螺合部42bに対して注射針11の雌ネジ螺合部44aが解除方向に回転させられて、図7(b)に示すように徐々に注射針11が外れ始める。
そして、使用者Pが注射筒15を更に針脱去筒体13の内方へ押し込み動作を行うと、図7(c)に示すように、注射針11は針脱去コマ体14と共に注射筒15から螺脱され、注射針11の取り外しが行われることとなる。
その後、筒状本体18内で形成された針収容コマ体48は、自重で筒状本体18内を下降して使用済針収容ケース12内に落下したり、又は使用者Pが注射筒15で更なる押込み動作を行うことで使用済針収容ケース12内へ落とし込むこととなる。
使用済針収容ケース12は、ある一定量の針収容コマ体48が蓄積された時点で、医療用廃棄物として所定の処理方法に従って処理される。
なお、ここでは注射針11を針脱去コマ体14内に直接嵌合させて螺脱させ、針収容コマ体48として使用済針収容ケース12内へ落下させる場合について説明したが、図6(b)で説明したように、使用済み注射器10の注射針11に針ケース46を装着した上で針脱去コマ体14に嵌合させて螺脱させ、針ケース収容コマ体49として使用済針収容ケース12内へ落下させる場合も同様にして注射針11の取り外しを行うことができる。
上述してきたように、本考案に係る注射針除去装置(例えば、注射針除去装置A)によれば、上部に針投入用開口部を有する使用済針収容ケース(例えば、使用済針収容ケース12)の針投入用開口部に立設して連通するように構成すると共に、内周壁(例えば、内周壁部25)を螺旋面に形成した針脱去筒体(例えば、針脱去筒体13)と、前記針脱去筒体の内周壁の螺旋面に外周面で遊嵌螺合するように構成すると共に、内部に注射針(例えば、注射針11)の針管(例えば、針管45)を収容しつつ針基(例えば、針基44)を一体に装着可能とした針脱去コマ体(例えば、針脱去コマ体14)と、を備え、同針脱去コマ体は、注射器(例えば、注射器10)からの注射針の脱去後に注射針を保持したまま前記使用済針収容ケース内へ落下するよう構成したため、従来の針除去装置に比して、より生物学的危害要因の少ない注射針除去装置を提供することができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本考案の一例であり、本考案は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本考案に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
10 注射器
11 注射針
12 使用済針収容ケース
13 針脱去筒体
14 針脱去コマ体
15 注射筒
16 連通孔
20 周壁部
25 内周壁部
26 螺合溝部
27 係止部
29 嵌着孔
32 螺合条部
36 センタリングリブ
37 針基係合リブ
38 針ケース嵌合溝
42b 雄ネジ螺合部
44 針基
44a 雌ネジ螺合部
44b 滑り止め溝
45 針管
46 針ケース
46c 滑り止め条
48 針収容コマ体
49 針ケース収容コマ体
A 注射針除去装置
上記従来の課題を解決するために、請求項1に係る注射針除去装置では、上部に針投入用開口部を有する使用済針収容ケースの針投入用開口部に立設して連通するように構成すると共に、内周壁を螺旋面に形成した針脱去筒体と、前記針脱去筒体の内周壁の螺旋面に外周面で遊嵌螺合するように構成すると共に、内部に注射針の針管を収容する針管収容空間と針基を装着させる針基収容空間とをを備える嵌着孔を上面に開口させて形成した針脱去コマ体と、を備え、前記針脱去筒体は、注射針を保持した前記針脱去コマ体を前記使用済み針収容ケースへ排出させる排出開口部を下端側開口として備えることとした。
請求項1に係る本考案では、上部に針投入用開口部を有する使用済針収容ケースの針投入用開口部に立設して連通するように構成すると共に、内周壁を螺旋面に形成した針脱去筒体と、前記針脱去筒体の内周壁の螺旋面に外周面で遊嵌螺合するように構成すると共に、内部に注射針の針管を収容する針管収容空間と針基を装着させる針基収容空間とをを備える嵌着孔を上面に開口させて形成した針脱去コマ体と、を備え、前記針脱去筒体は、注射針を保持した前記針脱去コマ体を前記使用済み針収容ケースへ排出させる排出開口部を下端側開口として備えることとしたため、従来の針除去装置に比して、より生物学的危害要因の少ない注射針除去装置を提供することができる。

Claims (5)

  1. 上部に針投入用開口部を有する使用済針収容ケースの針投入用開口部に立設して連通するように構成すると共に、内周壁を螺旋面に形成した針脱去筒体と、
    前記針脱去筒体の内周壁の螺旋面に外周面で遊嵌螺合するように構成すると共に、内部に注射針の針管を収容しつつ針基を一体に装着可能とした針脱去コマ体と、を備え、同針脱去コマ体は、注射器からの注射針の脱去後に注射針を保持したまま前記使用済針収容ケース内へ落下するよう構成したことを特徴とする注射針除去装置。
  2. 前記針脱去筒体の内周面に形成した螺旋面と、前記針脱去コマ体の外周面に形成した螺旋面とは、いずれも多条ネジ構造としたことを特徴とする請求項1に記載の注射針除去装置。
  3. 前記注射針は、前記針管を収容しつつ前記針基に装着するプロテクターを備えるものであり、前記針脱去コマ体は、前記プロテクターを一体に装着可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の注射針除去装置。
  4. 前記針脱去筒体は、同針脱去筒体の下方を前記使用済針収容ケースの針投入用開口部に形成された閉蓋用の雄ネジ部に螺合可能に構成したことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の注射針除去装置。
  5. 前記針脱去筒体は、同針脱去筒体の上方に、前記針脱去コマ体を一時的に係止する係止部を備え、同係止部に係止させた針脱去コマ体に注射器の注射針を挿入し、前記係止部の係合力に抗して前記注射器の注射筒を前記針脱去筒体内へ押下することで注射針を脱去可能に構成したことを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の注射針除去装置。
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