JP3196326B2 - 偏平ブロー成形装置 - Google Patents

偏平ブロー成形装置

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JP3196326B2
JP3196326B2 JP16299692A JP16299692A JP3196326B2 JP 3196326 B2 JP3196326 B2 JP 3196326B2 JP 16299692 A JP16299692 A JP 16299692A JP 16299692 A JP16299692 A JP 16299692A JP 3196326 B2 JP3196326 B2 JP 3196326B2
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    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/02Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空偏平形状のパリソ
ンを射出する偏平ブロー成形装置に係り、特に、アキュ
ームレータ室内に充填される樹脂圧が幅方向に沿って略
均等になり、曲りのないパリソンを射出することができ
る偏平ブロー成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ソーラ温水器の集熱板,OA機器
のケーシング,パネル,ファーニチャー,インテリア等
の薄型の中空偏平形状品を、ブロー成形によって製造し
ようとする試みがなされている。
【0003】この場合、図6に示す如く通常のブロー成
形機のように円筒状のパリソンaを下方へ押し出し、こ
れを薄形金型b,cで左右から挟んでエアを注入するよ
うにすると、エアの注入により膨らむパリソンaは、最
初に金型内壁に接した部分a1 が固定され、そこから左
右に伸展するため、均一な肉厚の成形品が得られない。
【0004】 そこで、本出願人は先に円筒状のパリソ
ンaを押し出すのではなく、平板状の偏平なコアとこれ
を囲繞する偏平なダイとの隙間から薄形金型b,cの内
壁にマッチした中空偏平形状のパリソンを押し出し、肉
厚の揃った中空板状品が成形できる偏平ブロー成形装置
を開発した(特公63-38285号等)。
【0005】この種の偏平ブロー成形装置は、図7に示
すように、ハウジングd内に断面が偏平なアキュームレ
ータ室eを上下方向に形成し、アキュームレータ室eの
中心に平板状の偏平マンドレルfを上下方向に設け、偏
平マンドレルfに偏平ピストンgを挿通させて構成され
ており、この偏平ピストンgを油圧シリンダhにより下
降させてアキュームレータ室e内の樹脂を加圧し、加圧
された樹脂を偏平マンドレルfの先端に設けられた偏平
コアiとハウジングdの下端に設けられた偏平ダイjと
の隙間から中空偏平形状のパリソンkとして押し出すよ
うにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の偏平ブ
ロー成形装置は、幅X,厚さYの偏平アキュームレータ
室eの厚さY方向の左右に二台の押出機lを配置し、こ
れらから押出された樹脂を偏平ピストンgの左右の偏平
面の中央からアキュームレータ室e内に充填するように
していたので、アキュームレータ室e内の樹脂圧が均等
になりずらい。
【0007】すなわち、偏平アキュームレータ室e内の
幅X方向の中央の樹脂圧は押出機lに近いため比較的高
く、偏平アキュームレータ室e内の幅X方向の両端の樹
脂圧は押出機lから遠いため低くなる。
【0008】このように、偏平アキュームレータ室e内
に充填された樹脂には、幅X方向に沿って中央が高く両
端が低い圧力分布が生じるため、これを偏平ダイj・コ
アi間から射出すると、押し出された偏平パリソンに上
記圧力分布に起因した湾曲が生じてしまう。
【0009】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、アキュームレータ室内の樹脂圧を幅方向に沿っ
て略均等にでき、曲りのない偏平パリソンを射出するこ
とができる偏平ブロー成形装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ハウジング内に断面が偏平なアキュームレ
ータ室を上下方向に形成し、該アキュームレータ室内に
偏平ピストンを収容し、該偏平ピストンを下降させてア
キュームレータ室内の樹脂を加圧し、偏平コアと偏平ダ
イとの隙間から中空偏平形状のパリソンとして押し出す
ようにした偏平ブロー成形装置において、上記偏平ピス
トンの側面に、アキュームレータ室への樹脂供給溝を上
下方向に沿って形成すると共に、該樹脂供給溝の下端に
繋げて下方に向かってアキュームレータ室の幅方向に扇
状に広がる樹脂分配溝を形成し、且つ樹脂分配溝の下端
に当該分配溝内の樹脂をアキュームレータ室内壁との間
で一時的にせき止める分配堰を形成し、該分配堰の高さ
を、アキュームレータ室の幅方向の両端では低く中央で
は高く設定したものである
【0011】また、上記樹脂供給溝を、偏平ピストンの
側面にアキュームレータ室の幅方向に間隔を隔てて複数
設け、これら樹脂供給溝に供給される樹脂を、それぞれ
流量制御弁で別々に流量制御するようにしてもよい
【0012】
【作用】本発明によれば、偏平ピストンの側面に上下に
形成された樹脂供給溝を通って下方の偏平アキュームレ
ータ室へ向かう樹脂は、続く扇状の樹脂分配溝を通って
幅方向に分散し、分配堰を乗り越えてアキュームレータ
室内に流入するが、このとき分配堰の高さがアキューム
レータ室の幅方向の両端では低く中央では高く設定され
ているので、射出される樹脂圧がアキュームレータ室の
幅方向に沿って略均等となり、曲がりのない偏平パリソ
ンを射出できる。すなわち、高さが高い分配堰の中央で
はアキュームレータ室内壁との間隔が狭くなって樹脂が
流れにくくなり、高さが低い分配堰の両端ではアキュー
ムレータ室内壁との間隔が広くなって流れ易くなるた
め、樹脂供給溝に近い分配堰の中央に比べ樹脂供給溝か
ら遠い分配堰の両端の樹脂圧力が低下するのを補正で
き、曲がりのない偏平パリソンを射出できる。
【0013】また、上記樹脂供給溝を、偏平ピストンの
側面にアキュームレータ室の幅方向に間隔を隔てて複数
設け、これら樹脂供給溝に供給される樹脂を、それぞれ
流量制御弁で別々に流量制御することにより、アキュー
ムレータ室内の樹脂圧をその幅方向に沿って略均等にで
き、一層曲がりのない偏平パリソンを射出できる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0015】図1に偏平ブロー成形装置の正面図を、図
2に図1のII−II線断面図を、図3に図2のIII-III 線
断面図を示す。
【0016】図示するように、ハウジング1内に、幅
X,厚さYの断面偏平のアキュームレータ室2が上下方
向に形成されている。アキュームレータ室2内には、上
下方向に自在にスライドする偏平形状のピストン3が収
容されている。偏平ピストン3は、中間部材4を介して
ハウジング1の上方に設けられた油圧シリンダ5に接続
されている。油圧シリンダ5は、ハウジング1の上部に
設けられたフレーム6上に取り付けられている。この構
成によれば、油圧シリンダ5を伸縮させることにより、
ピストン3はアキュームレータ室2内を上下にスライド
し、内部に充填された樹脂が圧縮されることになる。
【0017】上記偏平ピストン3には上下方向に偏平形
状の穴7が形成されており、この穴7には平板状のマン
ドレル8が挿通されている。このマンドレル8の上端は
中間部材9を介して上記フレーム6上に設けられたアク
チュエータ10(シリンダ機構)に接続されており、マ
ンドレル8の下端には偏平形状のコア11がボルト(図
示せず)で取り付けられている。偏平コア11は先端部
が拡径されており、その周囲には所定間隔を隔てて偏平
形状のダイ12が囲繞するように設けられている。偏平
ダイ12は、上記ハウジング1の下端に取り付けられた
下部ハウジング13に取り付けられている。
【0018】この構成によれば、ピストン3が下降して
アキュームレータ室2内の樹脂を圧縮すると、加圧され
た樹脂が偏平ダイ12と偏平コア11との間隙から中空
偏平パリソン14として押し出されることになる。この
際、上記マンドレル8を昇降させるアクチュエータ10
を操作してコア11を上下方向に移動させてダイ12と
の間隙(ギャップ)を調整すれば、押し出される偏平パ
リソン14の押出方向の肉厚を制御できる。
【0019】図3に示すように、上記ハウジング1に
は、厚さY方向の左右に位置させて、可塑化された樹脂
をアキュームレータ室2内へ供給するための押出機15
が、それぞれ樹脂通路ブロック16を介して設けられて
いる。樹脂通路ブロック16は、下段の第一通路ブロッ
ク17と上段の第二通路ブロック18とから構成されて
いる。図2に示すように、第一通路ブロック17内には
幅X方向に延びる第一通路19が形成されており、その
第一通路の中央に押出機15が接続されている。第一通
路19の両端には、上段の第二通路ブロック18へ向か
う接続路20が設けられている。第二通路ブロック18
内には、幅X方向に延びる第二通路21が形成されてお
り、第二通路21には、樹脂を偏平ピストン3の側面部
へ供給すべくハウジング1に形成された供給路22が幅
X方向に所定間隔を隔てて接続されている。
【0020】各供給路22には、そこを通過する樹脂流
量を制御する流量制御弁23が設けられている。流量制
御弁23は、第二通路ブロック18にネジ込まれたボル
ト体からなっており、外部からそのボルト頭部を回転さ
せることにより、ボルト先端(針弁)と弁座とのギャッ
プを調節し、樹脂流量を制御するものである。
【0021】各供給路22を通ってハウジング1内に導
かれた樹脂は、図4および図5に示すように、偏平ピス
トン3の側面に、上下方向に沿って形成された樹脂供給
溝24、およびこの樹脂供給溝24に接続された扇状の
樹脂分配溝25を通って下方のアキュームレータ室2へ
向かう。つまり、偏平ピストン3の側面には、上記第二
通路ブロック18およびハウジング1に形成された各供
給路22に符合させて、樹脂供給溝24が幅X方向に間
隔を隔てて上下方向に彫設されており、これら樹脂供給
溝24の下端に接続させて下方向に向かって幅X方向に
扇状に広がる樹脂分配溝25が形成されている。
【0022】樹脂分配溝25の下端には、分配溝25内
の樹脂を一時的のせき止める分配堰26が設けられてい
る。つまり、分配堰26は、樹脂分配溝25より一段高
くなっており、アキュームレータ室2の内面と協同して
樹脂流に対する堰を構成する。詳しくは、分配堰26の
高さは、幅X方向において、樹脂分配溝25の両端26
aでは低く、中央26bでは高くなっている。つまり、
分配堰26の中央26bでは隙間が狭くなって樹脂が流
れにくくなり、両端26aでは隙間が広くなって流れや
すくなる。これにより、樹脂供給溝24に近い分配堰2
6の中央26bに比べ両端26aの樹脂圧力が低下する
のを補正し、樹脂の流量が幅X方向に沿って略一定とな
るようにしている。
【0023】以上の構成からなる本実施例の作用につい
て述べる。
【0024】厚さY方向の左右に配置された押出機15
から押し出された樹脂は、第一通路ブロック17内の第
一通路19に流入し、接続路20を通って第二通路ブロ
ック18内の第二通路21に流入する。そして、供給路
22を通って、各流量制御弁23により各供給路22の
流量が等しくなるように適宜流量調節され、偏平ピスト
ン3の側面に形成された樹脂供給溝24に流入する。
【0025】その後、樹脂供給溝24に流入した樹脂
は、その下端に接続して形成された扇状の樹脂分配溝2
5を通り、分配溝25の下端の分配堰26を乗り越えて
アキュームレータ室2内に流れる。このとき、分配堰2
6の高さは、幅X方向の両端26aでは低く、中央26
bでは高くなっているので、樹脂の流量が幅X方向に沿
って略一定となる。
【0026】この結果、各樹脂供給溝24内の樹脂圧が
その幅X方向に沿って略均等になると共に、各樹脂供給
溝24に接続された樹脂分配溝25の分配堰26下流の
樹脂圧がその幅X方向に沿って略均等になるので、アキ
ュームレータ室2内の樹脂圧がその幅X方向に沿って均
等になる。よって、これを偏平ダイ12・コア11間か
ら射出すると、曲りのない偏平パリソン14を射出する
ことができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る偏平ブ
ロー成形装置によれば、曲がりのない中空偏平パリソン
を射出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す偏平ブロー成形装置の
正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】上記偏平ブロー成形装置の偏平ピストンを表す
斜視図である。
【図5】上記偏平ブロー成形装置の側断面図である。
【図6】従来例を示す偏平ブロー成形の説明図である。
【図7】本出願人が先に開発した偏平ブロー成形装置の
説明図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 アキュームレータ室 3 偏平ピストン 8 偏平マンドレル 11 偏平コア 12 偏平ダイ 14 中空偏平パリソン 22 樹脂供給路 23 流量制御弁 24 樹脂供給溝 25 樹脂分配溝26 分配堰 26a 両端 26b 中央 X 幅方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 隆 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 横浜第二工 場内 (72)発明者 梅沢 祥巨 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 技術研究所 内 (72)発明者 設楽 義晴 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 技術研究所 内 (56)参考文献 特開 平3−275315(JP,A) 特公 昭63−38285(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 49/00 - 49/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に断面が偏平なアキューム
    レータ室を上下方向に形成し、該アキュームレータ室内
    偏平ピストンを収容し、該偏平ピストンを下降させて
    アキュームレータ室内の樹脂を加圧し、偏平コアと偏平
    ダイとの隙間から中空偏平形状のパリソンとして押し出
    すようにした偏平ブロー成形装置において、上記偏平ピ
    ストンの側面に、アキュームレータ室への樹脂供給溝を
    上下方向に沿って形成すると共に、該樹脂供給溝の下端
    に繋げて下方に向かってアキュームレータ室の幅方向に
    扇状に広がる樹脂分配溝を形成し、且つ樹脂分配溝の下
    端に当該分配溝内の樹脂をアキュームレータ室内壁との
    間で一時的にせき止める分配堰を形成し、該分配堰の高
    さを、アキュームレータ室の幅方向の両端では低く中央
    では高く設定したことを特徴とする偏平ブロー成形装
    置。
  2. 【請求項2】 上記樹脂供給溝を、偏平ピストンの側面
    にアキュームレータ室の幅方向に間隔を隔てて複数設
    け、これら樹脂供給溝に供給される樹脂を、それぞれ流
    量制御弁で別々に流量制御する請求項1記載の偏平ブロ
    ー成形装置。
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PCT/JP1993/000509 WO1993020997A1 (en) 1992-04-20 1993-04-20 Flat blow molding apparatus, flat blow molding method and product of flat blow molding
DE69317842T DE69317842T2 (de) 1992-04-20 1993-04-20 Flachblasformmaschine, flachblasformverfahren und produkte durch flachblasformen
EP93908118A EP0590160B1 (en) 1992-04-20 1993-04-20 Flat blow molding apparatus, flat blow molding method and product of flat blow molding

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6300940B1 (en) 1994-12-26 2001-10-09 Sharp Kabushiki Kaisha Input device for a computer and the like and input processing method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6300940B1 (en) 1994-12-26 2001-10-09 Sharp Kabushiki Kaisha Input device for a computer and the like and input processing method

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