JP3196280B2 - プリズム基準位置調整装置及びビデオカメラ - Google Patents

プリズム基準位置調整装置及びビデオカメラ

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JP3196280B2
JP3196280B2 JP01231292A JP1231292A JP3196280B2 JP 3196280 B2 JP3196280 B2 JP 3196280B2 JP 01231292 A JP01231292 A JP 01231292A JP 1231292 A JP1231292 A JP 1231292A JP 3196280 B2 JP3196280 B2 JP 3196280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVAP(Var
iable Angular Prism)素子等のプ
リズムを駆動して、いわゆる手振れを補正するようにし
たビデオカメラ等に適用して好適なプリズム基準位置調
整装置及びビデオカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VAP(Variable An
gular Prism)素子を用いて手振れの補正を
行うようにしたビデオカメラが提案されている。
【0003】このVAP素子は2枚の板ガラスを蛇腹と
なっている透明なばね部で接合し、このばね部内部に粘
性を有する液体を充填した一種のプリズムである。
【0004】このプリズムは通常CCD素子に被写体よ
りの光を入射せしめるレンズの前に配置される。
【0005】そして、その前方の板ガラスの左右部分が
ビデオカメラ内部に軸支され、その後方の板ガラスの上
下部分がビデオカメラ内部に軸支される。
【0006】また、前方の板ガラスの前方には板ガラス
の位置を検出する位置検出素子が配され、後方の板ガラ
スの上方には板ガラスの位置を検出する位置検出素子が
配される。
【0007】そしてこれら前方及び後方の板ガラスの軸
が垂直及び水平方向駆動用のモータに接続され、更にこ
れらのモータが駆動回路に接続され、更にこの駆動回路
がマイクロコンピュータに接続される。
【0008】ビデオカメラ内部には、例えば角速度セン
サの如き手振れによる角速度の変化を検出する素子が配
される。
【0009】そして、角速度センサの検出した角速度デ
ータに基いて、マイクロコンピュータが駆動回路を介し
て上述の垂直及び水平方向駆動用モータを駆動し、上述
の前方及び後方の板ガラスを垂直及び水平方向に駆動す
るようになされる。
【0010】この前方及び後方の板ガラスの垂直及び水
平方向の駆動時に動かす量は、上述の位置検出素子によ
り検出された位置検出信号及びマイクロコンピュータよ
りの差分に相当する。
【0011】このように、従来においては、手振れによ
り生じる角速度を検出し、この検出した角速度データに
基いた駆動信号と、プリズム(VAP素子)の垂直及び
水平位置を夫々検出する位置検出素子よりの位置検出信
号との差分信号によりプリズムを垂直及び水平方向に夫
々動かして光軸を屈折させて、手振れによる画像の乱れ
を補正するようにしていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のビデ
オカメラにおいては、回路定数のばらつきにより、位置
検出素子により検出されるいわゆるメカ取り付けセンタ
ー時の位置検出信号と、マイクロコンピュータからの制
御信号のセンター値にずれが生じる。
【0013】この場合、プリズムが駆動され、本来ある
べきメカのセンター位置から動き、これによって、光軸
が屈折し、色収差が発生したり解像度が落ちる不都合が
あった。
【0014】特に、手振れ補正動作時のように、速い応
答でプリズムを変形させるようにしている場合は人間の
眼には殆ど認識できないが、静止状態ではこのような回
路定数のばらつきによって、この色収差による画質劣化
が人間の眼に判別可能となってしまう。
【0015】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、手振れ補正をプリズムを用いて行う場合において、
静止時に回路定数のばらつきによって生じる色収差や解
像度の悪化を大幅に低減することができ、また、回路定
数のばらつきを吸収することにより、抵抗、コンデンサ
の選択の仕方に注意を払う必要がなく、即ち、精度の高
い素子を使用する必要がなくなり、これによってコスト
の低減を図ることのできるプリズム基準位置調整装置及
びビデオカメラを提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明プリズム基準位置
調整装置は例えば図1〜図5に示す如く、プリズム15
と、プリズム15の位置を固定する固定手段12と、プ
リズム15を駆動する駆動手段1、2と、駆動手段1、
2のプリズム15に対する駆動を制御する制御手段9と
を有し、固定手段12によるプリズム15の固定を解除
したときに、固定手段12によりプリズム15を固定し
たときの基準位置となるように、駆動手段1、2を制御
するようにしたものである。
【0017】また上述せる本発明ビデオカメラによれ
ば、プリズム15と、プリズム15を介して被写体より
の光が入射される光学系16と、光学系16を介して被
写体よりの光が入射される撮像手段17と、撮像手段1
7よりの映像信号を信号処理する信号処理手段18と、
プリズム15の位置を固定する固定手段12と、プリズ
ム15を駆動する駆動手段1、2と、固定手段12によ
るプリズム15の固定を解除したときに、固定手段12
によりプリズム15を固定したときの基準位置となるよ
うに、駆動手段1、2を制御する制御手段9と、制御手
段9により駆動手段1、2に対してなされた制御時に得
られた調整値が記憶される記憶手段9とを有し、記憶手
段9に記憶された内容でプリズム15の基準位置を制御
するようにしたものである。
【0018】
【作用】上述せる本発明によれば、固定手段12による
プリズム15の固定を解除したときに、固定手段12に
よりプリズム15を固定したときの基準位置となるよう
に、駆動手段1、2を制御するようにしたので、例えば
ビデオカメラに適用した場合には、手振れ補正をプリズ
ムを用いて行う場合において、静止時に回路定数のばら
つきによって生じる色収差や解像度の悪化を大幅に低減
することができ、また、回路定数のばらつきを吸収する
ことにより、抵抗、コンデンサの選択の仕方に注意を払
う必要がなく、即ち、精度の高い素子を使用する必要が
なくなり、これによってコストの低減を図ることができ
る。
【0019】また上述せる本発明によれば、固定手段1
2によりプリズム15を固定したときの基準位置となる
ように、駆動手段1、2により制御されたときの調整値
を記憶手段9に記憶し、この記憶手段9に記憶された内
容でプリズム15の基準位置を制御するようにしたの
で、手振れ補正をプリズムを用いて行う場合において、
静止時に回路定数のばらつきによって生じる色収差や解
像度の悪化を大幅に低減することができ、また、回路定
数のばらつきを吸収することにより、抵抗、コンデンサ
の選択の仕方に注意を払う必要がなく、即ち、精度の高
い素子を使用する必要がなくなり、これによってコスト
の低減を図ることができる。
【0020】
【実施例】以下に、図1を参照して本発明プリズム基準
位置調整装置及びビデオカメラの一実施例について詳細
に説明するも、先ず、図2を参照して本発明が適用され
るビデオカメラの一例について説明する。
【0021】この図2において、15はプリズムで、こ
の図に示すように、板ガラス3及び板ガラス4間を内部
が空洞となっている透明なばね部14aによって接合す
ると共に、そのばね部14a内部に例えば粘性を有する
液体を充填して構成する。
【0022】このような構成のプリズムを一般にVAP
(Variable Angular Prism)素
子と称している。
【0023】このプリズム15の図において前方の板ガ
ラス3の左右を、この板ガラス3の軸3a及び3bによ
りビデオカメラ内部に軸支し、このプリズム15の図に
おいて後方の板ガラスの上下を、この板ガラス4の軸4
a及び4bによりビデオカメラ内部に軸支する。
【0024】またこれらの軸3a及び3b、4a及び4
bの内、軸3aをモータ1に接続し、軸4bをモータ2
に接続する。
【0025】これらのモータ1及び2は、夫々増幅回路
7及び8によって駆動される。
【0026】5は板ガラス3の垂直方向の位置を検出す
る位置検出回路で、この位置検出回路5の出力は上述の
増幅回路7の反転入力端子(−)に供給される。
【0027】また、6は板ガラス4の水平方向の位置を
検出する位置検出回路で、この位置検出回路6の出力は
上述の増幅回路8の反転入力端子(−)に供給される。
【0028】これら増幅回路7及び8の各非反転入力端
子(+)に夫々マイクロコンピュータ9よりの制御信号
(位置指令信号)が供給される。
【0029】このマイクロコンピュータ9は例えば角速
度を検出する角速度検出センサの如きセンサ10及び1
1よりの検出信号に対して例えばディジタルフィルタ処
理等を施して得た制御信号を、上述の各増幅回路7及び
8に位置指令信号として供給する。
【0030】従って、各増幅回路7及び8はマイクロコ
ンピュータ9よりの制御信号及び各位置検出素子5及び
6よりの位置検出信号の差分を各モータ1及び2に夫々
供給する。
【0031】かくして、手振れによる画像の乱れは、プ
リズム15の動きにより光軸が変えられることにより補
正され、この補正された被写体よりの光はレンズ16を
通じてCCD(チャージ・カップルド・デバイス)素子
(CCD素子の数は問わない)17に供給される。
【0032】そしてこのCCD素子17により光電変換
された被写体よりの光は、映像信号としてビデオカメラ
本体回路18に供給され、このビデオカメラ本体回路1
8において各種信号処理された後に、出力端子19を介
して例えば図示を省略したテレビジョンモニタに供給さ
れ、その管面に画像として映出される。
【0033】手振れとは、上述したように、ビデオカメ
ラを支える或は持つ手の動きによって対象としている被
写体の光がCCD素子17の撮像面上において上下或は
左右に移動し、これにより、テレビジョンモニタの管面
上の画像がこの管面上において上下、或は左右に移動す
る現象である。
【0034】従って、上述のように、CCD素子17に
被写体よりの光が入射する前に、プリズム15により光
軸を変えて補正すれば、CCD素子17の撮像面上の被
写体の光が上下或は左右に移動しないようにすることが
可能となる。
【0035】実際に垂直方向の補正をする場合にはモー
タ1を回転させて板ガラス3を垂直方向に回転させてプ
リズム15の屈折角を変え、水平方向の補正をする場合
にはモータ2を回転させて板ガラス4を水平方向に回転
させてプリズム15の屈折角を変えて行う。
【0036】また、この図において12はメカロックバ
ーで、このメカロックバー12は、例えばマイクロコン
ピュータ9により図示を省略したモータを駆動し、上述
のプリズム15を所定の状態にロックするための固定治
具である。
【0037】さて、次に図1を参照して本発明による上
述したビデオカメラの要部について説明する。
【0038】この図1においては、例として、プリズム
15の板ガラス4の水平方向の回転により手振れによる
画像の管面上における移動、即ち、CCD素子17の撮
像面上における被写体の光の移動を補正する場合につい
て説明する。
【0039】尚、プリズム15の板ガラス3の垂直方向
の回転制御による手振れの補正についての図示及びその
説明を省略するも、プリズム15の板ガラス4の水平方
向の回転制御による手振れの補正に使用される回路構成
及びその動作が同じであるので、この水平方向の回転制
御による手振れ補正の説明のみ行う。
【0040】この図1において、図2と対応する部分に
は同一符号を付してその詳細説明を省略する。
【0041】本例においては、この図1に示すように、
図2に示した増幅回路8を、一点鎖線で示す3次ローパ
スフィルタ25、加算回路22及び差動構成のモータ駆
動回路20で構成する。
【0042】3次ローパスフィルタ25はこの図に示す
ように、マイクロコンピュータ9の出力ポートを抵抗器
R8、R7及びR6を介して増幅回路26の非反転入力
端子(+)に接続し、抵抗器R7及びR6の接続点をコ
ンデンサC2を介して増幅回路26の反転入力端子
(−)に接続し、この増幅回路26の反転入力端子
(−)をこの増幅回路26の出力端子に接続し、この増
幅回路26の非反転入力端子(+)をコンデンサC1を
介して接地する。
【0043】また、抵抗器R7及びR8の接続点をコン
デンサC3を介して接地する。
【0044】この図から分かるように、抵抗器R8及び
コンデンサC3、抵抗器R7及びコンデンサC2、抵抗
器R6及びコンデンサC1が夫々ローパスフィルタを構
成する。
【0045】マイクロコンピュータ9より出力される位
置指令信号は、例えばデューティ50パーセント、47
KHzのPWM(パルス幅変調)方式の信号である。
【0046】図5に示すように、この位置指令信号はハ
イレベル“1”の電圧がマイクロコンピュータ9の電源
28と同じ電圧で、ローレベル“0”の電圧が接地電位
に相当する。
【0047】従って、このマイクロコンピュータ9より
の位置指令信号が上述の3次ローパスフィルタ25によ
り平滑されると、例えばマイクロコンピュータ9の電源
28の電圧の1/2の電圧となる。
【0048】加算回路22は次のように構成する。
【0049】即ち、3次ローパスフィルタ25の出力端
子、即ち、増幅回路26の出力端子を抵抗器R5を介し
て増幅回路23の反転入力端子(−)に接続し、この増
幅回路23の反転入力端子(−)及びこの増幅回路23
の出力端子間を接続し、この増幅回路23の非反転入力
端子(+)を基準電源24(例えば基準電源28の電圧
の1/2の電圧)を介して接地する。
【0050】また、抵抗器R5及び増幅回路23の反転
入力端子(−)の接続点を抵抗器R4を介して位置検出
素子6の出力端に接続する。
【0051】この図に示すように、位置検出素子6の電
源の端子を例えば基準電源28の1/2の電圧を発生す
る基準電源6aを介して接地する。
【0052】この位置検出素子6に接続した基準電源6
aは、プリズム15の板ガラス3がセンター位置にあっ
た場合に位置検出素子6が出力する信号のレベルを規定
する電源である。
【0053】また、上述の基準電源6aの電源は、例え
ば図4に示す如き回路構成により発生される。
【0054】この図4に示すように、増幅回路30の反
転入力端子(−)及び出力端子間を接続し、この増幅回
路30の出力端子を位置検出素子6の電源端子に接続
し、この増幅回路30の非反転入力端子(+)及び抵抗
器R10とR11の接続点間を接続する。
【0055】また、抵抗器R10の一端を図1に示した
マイクロコンピュータ9の電源28に接続する。
【0056】このように接続し、抵抗器R10及びR1
1の抵抗値を調整すれば、マイクロコンピュータ9の電
源28の電圧の1/2の電圧を得ることができるが、抵
抗器R10及びR11のばらつきや配線インピーダンス
による電圧降下を考慮すると必ずしもこのようにならな
い。
【0057】この位置検出素子6よりの位置検出信号
(例えば角度情報)と、マイクロコンピュータ9より3
次ローパスフィルタ25を介して供給される位置指令信
号は加算回路22によりミックス(差分が取られる)さ
れ、これと増幅回路23の非反転入力端子(+)に接続
された基準電源24の電圧との差分が、この増幅回路2
3より出力される。
【0058】そしてこの増幅回路23より出力された位
置指令信号はモータ駆動回路20に供給される。
【0059】このモータ駆動回路20の構成は次の通り
である。
【0060】即ち、増幅回路23の出力端子を抵抗器R
2を介して増幅回路21の反転入力端子(−)に接続
し、この増幅回路21の非反転入力端子(+)を加算回
路22の増幅回路26の非反転入力端子(+)に接続
し、この増幅回路21の反転入力端子(−)及び出力端
子間を抵抗器R1を介して接続すると共に、この増幅回
路21の出力端子及び増幅回路23と抵抗器R2の接続
点間をモータ駆動用コイルLで接続する。
【0061】従ってモータ2は増幅回路21の差動出力
により駆動される。
【0062】29は例えばこの図2に示したビデオカメ
ラとは別体のコントローラで、このコントローラ29
を、例えば図示を省略したLANC端子を介してマイク
ロコンピュータ9と接続する。
【0063】そしてLANCと称される通信フォーマッ
ト(垂直同期信号の周期で相互通信するフォーマット)
で、コントローラ29により図示を省略したモータによ
り、メカロックバー12を駆動し、プリズム15の各板
ガラス3及び4を押圧してプリズム15をロックするよ
うにする。
【0064】尚、コントローラ29でメカロックバー1
2を操作せずに、例えばビデオカメラにスイッチを設
け、このスイッチを操作することによりメカロックバー
12を駆動できるようにしても良い。
【0065】さて、上述の加算回路22に供給される電
圧の内、位置検出素子6よりの電圧をVdetとし、マ
イクロコンピュータ9よりの電圧をVpwmとし、加算
回路22の抵抗器R4及びR5の各抵抗値をr1とし、
抵抗器R3の抵抗値をr2とし、基準電源24の電圧を
Vref2とすると、位置検出素子6よりの電圧Vde
tは次の数1で表すことができる。
【0066】
【数1】Vdet=Vref2+ΔV1
【0067】同様に、マイクロコンピュータ9よりの電
圧Vpwmは次の数2で表すことができる。
【0068】
【数2】Vpwm=Vref2−ΔV2
【0069】従って上述の数1及び数2より、加算回路
22の出力Vputは次の数3で表す如くなる。
【0070】
【数3】 Vput=−r2/r1(ΔV1−ΔV2)=r2/r1(ΔV2−ΔV1)
【0071】尚、加算回路22の各抵抗器R4及びR5
の抵抗値r1のばらつきによっても影響を受けるが、こ
こでは同一になるものとして説明する。
【0072】本例においては、上述の数3のΔV2=Δ
V1をプリズム15のセンター位置で“0”となるよう
に制御するようにする。
【0073】即ち、本例においては、例えば工場出荷の
ライン調整工程において、プリズム15のセンター位置
での、位置検出素子6(板ガラス3の垂直方向の制御に
おいては図2に示した位置検出素子5となる)よりの位
置検出信号に、マイクロコンピュータ9よりの位置指令
信号のセンターを合わせること、即ち、上述のΔV2=
ΔV1となるように、マイクロコンピュータ9よりの位
置指令信号のセンター値を決定するようにする。
【0074】この手法について図3のフローチャートを
参照して説明する。
【0075】説明の都合上、実線で示すマイクロコンピ
ュータ9の制御による処理ステップと、破線で示す人間
のコントローラ29の操作による処理ステップを1つの
フローチャートに組み込む。
【0076】ステップ100では、PWMデューティを
50パーセントにする。そしてステップ110に移行す
る。
【0077】即ち、メカロックバー12をつけることに
よってプリズム15の位置をセンター位置にするが、モ
ータ2を大きなトルクで駆動すると、メカロックバー1
2で固定しきれないので、位置指令信号のデューティを
50パーセントにすることにより、プリズム15を略セ
ンター位置で電気的に静止させる。
【0078】ステップ110では、人がコントローラ2
9を操作して、プリズム15の位置がセンター位置とな
るようにプリズム15を固定する。そしてステップ12
0に移行する。
【0079】ステップ120では、位置検出素子6より
検出した位置データを取り込む。そしてステップ130
に移行する。
【0080】ステップ130では、メカロックバー12
を取り外す。そしてステップ140に移行する。
【0081】即ち、人がコントローラ29を操作して、
メカロックバー12がプリズム15から離れるようにす
る。
【0082】ステップ140では、位置データを前の位
置データに一致するようにPWM出力のデューティを調
整する。そしてステップ150に移行する。
【0083】即ち、位置検出素子よりの位置データが記
憶してある前の位置データに一致するように、位置指令
信号のデューティを調整する。
【0084】ステップ130の状態、即ち、メカロック
バー12を取り外した状態で、位置指令信号のデューテ
ィを調整した場合には、モータ2が静止状態のときにプ
リズム15がセンター位置となる(プリズム取り付け時
にそのように設定する)ことを考慮すると、上述した数
3より、ΔV2=ΔV1となるようなΔV2を求めるこ
とができる。
【0085】ステップ150では、プリズム15のセン
ター位置でのPWMセンター値をデューティ50パーセ
ントから前のステップで調整して得たデューティにす
る。
【0086】即ち、この処理は、通常動作時に常にステ
ップ140で設定した値を中心に動作をするようにデー
タを置き換える処理で、プリズム15がセンター位置の
ときの位置指令信号の値を例えばマイクロコンピュータ
9内部(外部でも良い)の不揮発性メモリ(EEPRO
MやバックアップされるRAM等)に記憶し、通常動作
時にはこの値を読みだし、センター値のずれ分のPWM
を補正して出力する処理である。
【0087】このように、本例においては、メカロック
バー12によるプリズム15の固定を解除したときに、
メカロックバー12によりプリズム15を固定したとき
の基準位置となるように、モータ2を制御し、このとき
の調整値を記憶し、この調整値に基いてモータを制御す
るようにしたので、手振れ補正をプリズムを用いて行う
場合において、静止時に回路定数のばらつきによって生
じる色収差や解像度の悪化を大幅に低減することがで
き、また、回路定数のばらつきを吸収することにより、
抵抗、コンデンサの選択の仕方に注意を払う必要がな
く、即ち、精度の高い素子を使用する必要がなくなり、
これによってコストの低減を図ることができる。
【0088】尚、上述の実施例は本発明の一例であり、
本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取
り得ることは勿論である。
【0089】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、固定手段によ
るプリズムの固定を解除したときに、固定手段によりプ
リズムを固定したときの基準位置となるように、駆動手
段を制御するようにしたので、例えばビデオカメラに適
用した場合には、手振れ補正をプリズムを用いて行う場
合において、静止時に回路定数のばらつきによって生じ
る色収差や解像度の悪化を大幅に低減することができ、
また、回路定数のばらつきを吸収することにより、抵
抗、コンデンサの選択の仕方に注意を払う必要がなく、
即ち、精度の高い素子を使用する必要がなくなり、これ
によってコストの低減を図ることができる利益がある。
【0090】また上述せる本発明によれば、固定手段に
よりプリズムを固定したときの基準位置となるように、
駆動手段により制御されたときの調整値を記憶手段に記
憶し、この記憶手段に記憶された内容でプリズムの基準
位置を制御するようにしたので、手振れ補正をプリズム
を用いて行う場合において、静止時に回路定数のばらつ
きによって生じる色収差や解像度の悪化を大幅に低減す
ることができ、また、回路定数のばらつきを吸収するこ
とにより、抵抗、コンデンサの選択の仕方に注意を払う
必要がなく、即ち、精度の高い素子を使用する必要がな
くなり、これによってコストの低減を図ることができる
利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明プリズム基準位置調整装置及びビデオカ
メラの一実施例の要部を示す構成図である。
【図2】本発明が適用されるビデオカメラの一例を示す
構成図である。
【図3】本発明プリズム基準位置調整装置及びビデオカ
メラの一実施例の説明に供するフローチャートである。
【図4】本発明プリズム基準位置調整装置及びビデオカ
メラの一実施例の説明に供する説明図である。
【図5】本発明プリズム基準位置調整装置及びビデオカ
メラの一実施例の説明に供する説明図である。
【符号の説明】
1、2 モータ 3、4 板ガラス 5、6 位置検出素子 7、8 増幅回路 9 マイクロコンピュータ 10、11 センサ 12 メカロックバー 14a ばね部 14b 液体 15 プリズム 16 レンズ 17 CCD素子 18 ビデオカメラ本体回路 19 出力端子 20 21、23、26 増幅回路 22 24、28 基準電源 25 29 コントローラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−111174(JP,A) 特開 昭61−189778(JP,A) 特開 昭62−18876(JP,A) 特開 平3−204280(JP,A) 特開 平2−310549(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/2222 - 5/257 G02B 5/06 G02B 27/64 G03B 5/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリズムと、 上記プリズムの位置を固定する固定手段と、 上記プリズムを駆動する駆動手段と、 上記駆動手段の上記プリズムに対する駆動を制御する制
    御手段とを有し、 上記固定手段による上記プリズムの固定を解除したとき
    に、上記固定手段により上記プリズムを固定したときの
    基準位置となるように、上記駆動手段を制御するように
    したことを特徴とするプリズム基準位置調整装置。
  2. 【請求項2】 プリズムと、 上記プリズムを介して被写体よりの光が入射される光学
    系と、 上記光学系を介して被写体よりの光が入射される撮像手
    段と、 上記撮像手段よりの映像信号を信号処理する信号処理手
    段と、 上記プリズムの位置を固定する固定手段と、 上記プリズムを駆動する駆動手段と、 上記固定手段による上記プリズムの固定を解除したとき
    に、上記固定手段により上記プリズムを固定したときの
    基準位置となるように、上記駆動手段を制御する制御手
    段と、 上記制御手段により上記駆動手段に対してなされた制御
    時に得られた調整値が記憶される記憶手段とを有し、 上記記憶手段に記憶された内容で上記プリズムの基準位
    置を制御するようにしたことを特徴とするビデオカメ
    ラ。
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