JP3196113B2 - 杖用可撓弾性石突およびその杖 - Google Patents

杖用可撓弾性石突およびその杖

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は片手杖、松葉杖な
どの各種杖、特に老人、身障者やリハビリを対象とした
杖用可撓弾性石突およびその杖に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の杖は、種々のものが知られてい
るが、いずれも杖本体の下端にゴム等で成形された弾性
石突が取付けられているものが多い。
【0003】また最近では、ボールジョイントを用い
て、自在に可撓する石突も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前者の弾性
石突では常に、杖本体を路面に対し垂直になるように使
用すれば、所期の目的を達し得るが、通常の歩行に際
し、路面に対して斜めに使用する時とか坂や階段などで
は垂直状態を保持することが難しく、斜めに使用する場
合が多いので、路面に対して石突体が斜めに作用し、往
々にして石突の接地が不十分で滑動するなどして十分な
滑り止め効果を奏し得ないという不都合があった。要す
るに、折角滑り止め機能を有していても安全性の高い滑
り止め効果を期待できないという問題があった。
【0005】また、後者の石突は、前者の欠点不都合を
解消しているが、ボールジョイント構成であるため構造
が複雑となると同時に、ボールを抱止する可動部分が表
面に摺動部分として現れるため、路面のゴミや砂などが
ボールと可動部分との間に形成される間隙内に侵入しや
すく、故障の原因となるなどの不都合があった。
【0006】このような不都合を解消するものとして、
本出願人は、可動部分や摺動部分がなく全体が一体とな
って形成されかつ可撓変形でき、しかも復元機能を有す
る構成が簡単な杖用可撓弾性石突およびその杖を特願平
10−152928号および特願平11−6922号の
一連の発明として提案した。
【0007】この発明は、これら2つの一連の先願の発
明にさらに、改良を加え石突と杖の先端との連結部分の
弛緩を無くして使用心地が良く、石突の可撓変形に拘ら
ず、常に強固で安定した連結が期待し得る杖用可撓弾性
石突およびその杖を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、以下の構成
を備えることにより上記課題を解決できたものである。
【0009】(1)接地側の下部と、杖取付孔を穿った
杖取付側の上部と前記両部を結び環状凹処を備えた可撓
変形部とより成り全体を弾性材料で形成すると共に前記
杖取付孔に沿って抱持体を包囲配設して前記抱持体は、
杖取付孔の開口側に位置して金属製の一重、二重などの
コイル状に形成して 杖取付孔を穿った杖取付側の上部
の内部に、埋設ないし外部周面に捲回すると共にこの抱
持体により前記可撓変形部の可傾変形に拘わらず、前記
杖取付孔に取付けられる杖本体の先端取付部を常時保持
できるようにして成ることを特徴とする杖用可撓弾性石
突。
【0010】(2)前記(1)記載の抱持体を備えた杖
取付側の上部と、環状凹処を備えた可撓変形部と結ばれ
る接地側の下部とより成る全体が弾性材料で形成される
杖用可撓弾性石突の杖取付孔に、前記杖取付側の上部の
杖取付孔内に沿って杖本体の先端取付部を嵌入固定して
成ることを特徴とする杖。
【0011】(3)前記(1)記載の杖用可撓弾性石突
の杖取付孔に、杖本体の先端に取付けて成ることを特徴
とする杖。
【0012】(4)前記(2)記載の抱持体を備えた杖
取付側の上部と、環状凹処を備えた可撓変形部と結ばれ
る接地側の下部とより成る全体が弾性材料で形成される
杖用可撓弾性石突の杖取付孔に、前記杖取付側の上部の
杖取付孔内に沿って杖本体の先端取付部を嵌入固定して
成ることを特徴とする杖。
【0013】
【発明の実施の形態】図面について、この発明の実施の
形態について説明する。
【0014】各図において、1は接地側の下部、2は杖
本体3の下端と取付けられる杖取付側の上部、4は、前
記下部1と上部2との間に設けられた両部1,2を結ぶ
可撓変形部で、環状凹処5を形成しており、下部1、可
撓変形部4および上部2は一体的に形成されかつ全体が
細長な截円錐状に形成されゴム,プラスチックなどの弾
性材料で分割または一体成形される。ことに環状凹処5
を外周に有する可撓変形部4を他の上下部1,2の材料
より、より弾性の高い材料を用いることもできる。6は
上部2側の端面に開口した杖取付孔を示し、所望の杖本
体3の先端取付部3aを挿込固着できるようにしてあ
る。
【0015】7は前記杖取付孔6の開口部近くの上部2
に杖取付孔6を包囲するように配設した環状の抱持体を
示し、図1および図2では上部2内に成形時に一体的に
内蔵させて埋設して形成する場合を示し、図3および図
4では、上部2の外周に環状溝2aを穿ち、この環状溝
2a内に捲装する場合を示し、かついづれも剛性の強い
金属,鉄線や、弾性強度の大きな金属、例えば鋼線、ピ
アノ線などの弾性復元性の強い材料で形成され、例えば
図9(a),(b)で示されるような断面円形または断
面角形の二重捲きのコイル状の抱持体7a,7bとして
形成してある。なお、図9(c),(d)に示すよう
に、断面円形または断面角状の無端環状の抱持体7c,
7dとしても形成できる。
【0016】図示しないが、この環状の抱持体7は、必
ずしも上述の構成に限られるものではなく、板体は勿論
のこと、杖取付孔6の保形効果が強くこの杖取付孔6内
に嵌入固着される杖本体3の先端取付部3aとの固着保
持力が強固のものであれば、その構成、材料は問わな
い。
【0017】また、この保持体7は、図示では上部2の
上面近くにおいて、一段であるが必要に応じて二段,三
段など多段構成で設けることもできると共に捲き数も一
重は勿論のこと、二重よりも多く三重、四重などの多重
捲きも可能である。
【0018】なお図において、8は杖取付孔6の下底に
配設される金属製の円形止板、9は下部1の下面、接地
側に形成される凹凸状の滑り止めである。
【0019】叙上の構成になるので、所望の杖本体3例
えば、木製、金属パイプの先端取付部3aを可撓弾性石
突Aの上部2に穿った杖取付孔6内に直接または接着剤
を介して嵌合固着して通常の杖Bを形成して使用に供し
得る状態とする。
【0020】杖Bの使用時、斜め方向に傾いた状態で路
面に石突Aの下部1が当接すると、図5(a),
(b),(c),(d)の状態を経て、杖Bは滑ること
なく下部1は常に接地状態を維持し、主として下部1と
上部2との間の可撓変形部4の環状凹処5が傾斜方向T
の内側で圧縮され、反対に、外側で伸長されて部分的に
変形して、安定した杖Bの使用を確保できる。
【0021】ところで、図5(a),(b),(c),
(d)の状態に示すように杖Bの先端の石突Aが、使用
に際して路面と傾斜して曲がる際、すなわち図6の説明
図に示すように上部2の周面2bには傾斜方向Tと反対
側に向かってf1 という作用力が働き、同時に可撓変形
部4の環状凹処5には、傾斜方向T側にはp1 という圧
縮による反撥力が、また、傾斜方向Tと反対側にはq1
という伸張による収縮力がそれぞれ働くことが分かる。
【0022】すなわち、石突Aの傾斜方向Tと反対側に
はq1 という収縮力と、f1 という作用力との相乗的な
弾性応力によって杖Bの先端取付部3aが嵌合されてい
る杖取付孔6の傾斜方向Tの側には圧縮作用力が働く
が、傾斜方向Tと反対側には剥離作用力が働くこととな
り、そのため前記した抱持体7を備えない場合は、反覆
使用などにより図7に示すように杖取付孔6は杖Bの先
端取付部3aとの間で楕円状となりその結果剥離による
空隙gが生ずる惧れが憂慮される。
【0023】この実施の形態では、前述したとおり杖取
付孔6を上部2の内側または外側より抱持体7を捲装配
設してあるので、この抱持体7の確固とした抱持力によ
り杖Bの傾斜角度の如何に拘らず常時、杖取付孔6の変
形剥離開口現象が押さえられ、したがって図7に示すよ
うな空隙gの発生を防止できるものである。
【0024】したがって、杖Bの反覆継続使用でも杖本
体3の先端取付部3aと杖取付孔6との境界接触嵌合部
は常に図8の状態を保持し、剥離ないし遊離するという
不都合な現象を回避できる。
【0025】以上、この発明について、一実施の形態を
説明したが、必要に応じて、特願平10−152989
号および特願平11−6922号に開示してあるように
杖取付孔6の内周に環状のパイプを被着させて、このパ
イプを介し、杖本体3の先端取付部3aを直接または接
着剤を介して固着させたり、また環状凹処5の内部で、
前記杖取付孔6の下方に位置して必要な弾性強度を有す
るコイルバネやタイヤコードなどを内蔵させたり、さら
に石突Aの上部1の外周面に沿って、自動車のライトや
街路灯などの光線を有効に反射できる截円筒状の反射体
を被着することもできる(図示せず)。
【0026】また、杖本体3は、図示しないが既知の摺
動伸縮自在の二本構造のものでも実施できる。
【0027】
【発明の効果】この発明によれば、石突自体は全体が合
成ゴム、天然ゴムあるいは他の合成樹脂製の弾性材料で
形成されているので、摺動部分とか隙間などがなく、し
かも上部に設けた抱持体によって杖取付孔は常に確実に
保持されているので杖の傾斜によって杖本体の先端取付
部と杖取付孔とが剥離遊離する虞れがなくなり、したが
って変形可撓しても土砂,雨水など侵入する個処がな
く、完全に遮断できるものであって材質の老化,破損な
どを防いで長期に使用できると共に、好みの構造の杖本
体の下端に簡単に取付けできる。
【0028】また、杖を歩行の補助として利用した場
合、使用時の杖の傾斜に拘らず、常に下部は路面に確実
に接地した状態を維持して環状凹処の伸縮作用のみで上
部との変形を吸収できるので、老人はもとより身障者に
とって使い易く、しかも安全に使用できると共に、リハ
ビリ中の患者にも好適となるなど、幾多の効果を有する
ものであって、石突と杖との接続固着が確実となり不用
意な脱落も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る杖用可撓弾性石突およびその
杖の一実施の形態を示す一部切欠側面図
【図2】 図1のII−II線断面端面図
【図3】 この発明に係る杖用可撓弾性石突およびその
杖の他の実施の形態を示す一部切欠側面図
【図4】 図3のIV−IV線断面端面図
【図5】(a),(b),(c),(d) 杖に用いた
場合の杖用可撓弾性石突の使用状態の可撓変形過程を示
す側面図
【図6】 杖本体に取付けた杖用可撓弾性石突の可傾時
に使用ずる各部分の作用力を分析して示す斜面説明図
【図7】 図6に示す上部開口端の VII−VII 線に沿っ
て杖本体のみを横断して示す平面端面説明図であって、
空隙を誇張して示してある。
【図8】 この発明に係る抱持体を配設した場合の実施
の形態で示す図1,図2および図3,図4の構成のもの
であって、図7に対応した上部の開口端に沿って杖本体
のみを横断して示す平面端面説明図
【図9】(a),(b),(c),(d) 抱持体の4
個の実施の形態を示す斜面図
【符号の説明】
1 下部 2 上部 2a 環状溝 2b 周面 3 杖本体 3a 先端取付部 4 可撓変形部 5 環状凹処 6 杖取付用孔 7 抱持体 A 杖用可撓弾性石突 B 杖 T 傾斜方向 f1 作用力 p1 反撥力 q1 収縮力 g 空隙

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接地側の下部と、杖取付孔を穿った杖取
    付側の上部と前記両部を結び環状凹処を備えた可撓変形
    部とより成り全体を弾性材料で形成すると共に前記杖取
    付孔に沿って抱持体を包囲配設して前記抱持体は、杖取
    付孔の開口側に位置して金属製の一重、二重などのコイ
    ル状に形成して 杖取付孔を穿った杖取付側の上部の内
    部に、埋設ないし外部周面に捲回すると共にこの抱持体
    により前記可撓変形部の可傾変形に拘わらず、前記杖取
    付孔に取付けられる杖本体の先端取付部を常時保持でき
    るようにして成ることを特徴とする杖用可撓弾性石突。
  2. 【請求項2】 請求項記載の抱持体を備えた杖取付側
    の上部と、環状凹処を備えた可撓変形部と結ばれる接地
    側の下部とより成る全体が弾性材料で形成される杖用可
    撓弾性石突の杖取付孔に、前記杖取付側の上部の杖取付
    孔内に沿って杖本体の先端取付部を嵌入固定して成るこ
    とを特徴とする杖。
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