JP3195980U - たわし及びたわし連結体 - Google Patents

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博司 巽
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【課題】きわめて容易に形成できると共に、清掃対象に合わせて自在に変形して汚れを容易に落とすことができるたわし及びたわし連結体を提供する。【解決手段】一端部側から折り返してトーラス状(いわゆるドーナツ状)に巻いた筒状ニット3によって形成してあり、筒状ニットの他端部3Bを、筒状ニットが形成するトーラス面の緯線5に沿うように固定してあり、筒状ニットは、ポリプロピレン繊維又はアクリル繊維によって編成されている。手でつかんだときにある程度の保形力があるので清掃に適しており、かつ、中央の貫通孔1Aに指をかけて引っ張ることにより、自在に変形させることができる。【選択図】図3

Description

本考案は、たわし及びたわし連結体に関するものであり、とりわけ容易に形成可能であり運搬や保管が容易であるたわし及びたわし連結体に関する。
従来、例えば台所のシンク、食器洗い機、浴槽、浴室など、家庭内の様々な場所において清掃用の繊維を束ねて略U字状に湾曲させてなるたわしが用いられている。
また、特許文献1に記載のスポンジたわしのように合成樹脂からなるスポンジをたわしとして用いるものもある。
特開2008−284208号公報
しかしながら、従来のたわしはいずれも相応の大きさがあるので、蛇口の隙間や裏側の壁との隙間などの狭い場所の清掃が困難であり、かつ、保管時にもそれなりのスペースを必要とする。また、前記スポンジはその発泡部の間にゴミなどが進入して目詰まりを起こすこともある。
本考案は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、きわめて容易に形成できると共に、清掃対象に合わせて自在に変形して汚れを容易に落とすことができるたわし及びたわし連結体を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、第1考案は、一端部側から折り返してトーラス状に巻いた筒状ニットによって形成してあることを特徴とするたわしを提供する(請求項1)。
前記構成のたわしは基本的に筒状ニットのみによって構成されるので、編成機を用いてきわめて容易に形成することができ、その製造コストを可及的に引き下げることができる。筒状ニットは保管時には折りたたんで小さく収納し、搬送時にも場所をとることがない一方、容易にトーラス状に巻くことができ清掃に適した大きさや形になる。
筒状ニットをトーラス状に巻いた形状にしてなるたわしは清掃対象に合わせて自在に変形可能であるので、例えば狭い蛇口の裏側などの清掃にも好適である。さらに、たわしをトーラス状から展開可能にしてあれば、汚れが付着したたわしを展開して汚れを落とすことができるので、目詰まりを起こしにくく、展開によって水切りも容易であるからカビなどの菌の繁殖を防止することも可能となる。
前記筒状ニットの他端部を、該筒状ニットが形成するトーラス面の緯線に沿うように固定してある場合(請求項2)には、筒状ニットの解れを防止することができ、たわしの耐久性を引き上げることができる。他端部の固定は例えば溶着、接着剤による接着、縫着など種々の方法で行うことができる。
前記筒状ニットが、ポリプロピレン繊維又はアクリル繊維によって編成されている場合(請求項3)には、十分な清掃力を得ることができる。
なお、前記筒状ニットを構成する素材にたとえばポリプロピレン繊維やアクリル繊維等の合成樹脂繊維を用いることにより、十分な清掃力を得るようにしてもよいが、そのほかの合成樹脂や、アルミニウム、ステンレス、銅等の金属を例えば延伸して繊維状にしたものを用いることも可能である。また、合成樹脂等に椰子繊維などの天然繊維を練り合わせて用いても良い。さらに、強力な磨き効果を付与するために、筒状ニット複数の溶液に浸漬して強度と粘着性を持たせた研磨用に用いてもよい。
第2考案は、前記たわしの形成に用いられる筒状ニットと、この筒状ニットに続いて水溶性の繊維を用いて筒状に編成してなる繋ぎ部とを交互に形成したことを特徴とするたわし連結体を提供する。(請求項4)
前記たわし連結体は繋ぎ部が水溶性の繊維を用いて編成されているので、この繋ぎ部は例えば水への浸漬によって除去することができ、たわしの分離に伴う糸くず(繊維くず)の発生を防止することができる。
加えて、前記たわし連結体の製造時には、たわしを構成する素材(繊維等)と繋ぎ部を構成する水溶性の繊維を交互に編成するだけで個々のたわしに容易に分離可能な状態で形成することができるので製造コストを可及的に抑えることができる。また、保管時や運搬時には一連のたわしを折りたたんで容易に管理できる。
請求項1〜3に係るたわしは、安価にて製造可能でありながら、清掃に適した形状に自在に変形可能であり、目詰まりを起こしにくく高い清掃力を長期にわたって保つことができる。
請求項4に係るたわし連結体は、安価にて複数の筒状ニットを連結させて形成でき、管理が容易である。また、個々の筒状ニットを容易に分離することができる。
本考案の実施形態に係るたわし連結体の斜視図である。 前記たわし連結体から分離されたたわしを形成する過程を説明する図である。 前記たわしの斜視図である。 前記たわしの使用例を示す図である。
以下、図1〜図4を用いて、本考案の実施形態に係るたわし1及びたわし連結体2の構成および動作を説明する。本実施形態のたわしは清掃対象として例えば台所のシンクや食器洗い機、浴槽や浴室、車やバイクなど家庭内外の様々な場所を清掃するものである。
図1に示すたわし連結体2は、合成樹脂繊維を筒状に編成してなる筒状ニット3と、この筒状ニット3に続いて水溶性の繊維を用いて筒状に編成してなる繋ぎ部4とを交互に形成したものである。このたわし連結体2は、例えば折り畳んで保管することができる。筒状ニット3を構成する合成樹脂繊維は例えば銀を含むアクリル繊維であり、これによって十分な清掃力を得ると同時に半永久的な抗菌性を備えることができる。
図2に示すように前記たわし連結体2の繋ぎ部4の部分を除去して筒状ネット3を分離することができ、繋ぎ部4の除去は、矢印Xに示すように、前記筒状ネット3の両端部3A,3Bに編成された繋ぎ部4を水に溶かせるだけで簡単に行うことができる。そして、繋ぎ部4を水に溶かせることにより、糸くずの発生を防止することができる。
図3に示すように、分離された筒状ネット3は、一端部側から折り返してトーラス状(いわゆるドーナッツ状)に巻くことにより、たわし1となる。また、筒状ネット3の他端部3Bは筒状ネット3が形成するトーラス面の緯線5に沿うように縫合することにより、この他端部3Bからたわし1が意図せずに解れたり展開したりすることを防止することができる。このように構成されたたわし1は使用者が手でつかんだときにある程度の保形力があるので清掃に適しており、かつ、中央の貫通孔1Aに指をかけて引っ張ることにより、自在に変形させることができる。
図4に示すように、変形させたたわし1は蛇口6の隙間などの狭い部分を清掃することが容易となり、とりわけ台所などの屋内の清掃に適している。また、自在に変形できることにより、絞って水切りが容易となり衛生的である。
上述の実施形態は本考案を説明するための単なる一例にすぎず、種々の変形が可能である。例えば筒状ニット3を構成する素材はアクリル繊維のみならず、ポリプロピレン繊維等の他の樹脂を用いた繊維や、アルミニウム、ステンレス、銅等の金属を例えば延伸して繊維状にしたものの他、合成繊維等に椰子繊維などの天然繊維を練り合わせて用いても良い。加えて、強力な磨き効果を付与するために、筒状ニット複数の溶液に浸漬して強度と粘着性を持たせて研磨用に用いてもよい。
また、筒状ニット3の他端部3Bを前記緯線5に沿って固定する方法は縫合のみならず、接着剤による接着や溶着であってもよい。
また、筒状ニット3の他端部3Bの固定を敢えて行わないことにより、必要が生じたときに筒状ニット3の元の形に戻して使用可能としてもよい。但し、この場合、筒状ニット3を、一端部3A,他端部3Bからの解れが生じ難くなるような編成法で形成することが好ましい。
1 たわし
2 たわし連結体
3 筒状ニット
3A 一端部
3B 他端部
4 繋ぎ部
5 緯線

Claims (4)

  1. 一端部側から折り返してトーラス状に巻いた筒状ニットによって形成してあることを特徴とするたわし。
  2. 前記筒状ニットの他端部を、該筒状ニットが形成するトーラス面の緯線に沿うように固定してある請求項1に記載のたわし。
  3. 前記筒状ニットが、ポリプロピレン繊維又はアクリル繊維によって編成されている請求項1または2に記載のたわし。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のたわしの形成に用いられる筒状ニットと、この筒状ニットに続いて水溶性の繊維を用いて筒状に編成してなる繋ぎ部とを交互に形成したことを特徴とするたわし連結体。
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