JP2015205082A - 清掃用具および清掃用具セット - Google Patents

清掃用具および清掃用具セット Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成により安価に実現され、排水目皿や排水管内に堆積した毛髪などを確実に除去することのできる清掃用具および清掃用具セットが望まれている。
【解決手段】清掃用具1は、先端9Aを折り返されて形成された鉤状線材9,9,9,・・・が多数立設された基材部8を有する髪取り材7と、髪取り材7の基材部8が接着材層10を介して固着支持されるブラシ基台部3と、ブラシ基台部3に連結された柄部4と、柄部4に連結された把手部5と、を備えて構成されている。清掃用具セットは、片面に多数の刷毛材が植設されたブラシ基台部と、ブラシ基台部に連結された柄部と、柄部に連結された把手部とを備えて成り、ブラシ基台部の毛材植設面とは反対側の面に、輪状に形成されたループ状線材が多数植設されている副清掃用具と、前記の清掃用具1と、から構成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、浴室や洗面台などを掃除するための清掃用具に係り、詳しくは浴室などに堆積した毛髪などを取り除くことのできる清掃用具および清掃用具セットに関するものである。
一般に、浴室の排水口には、毛髪などを排水管へ流さぬように受け止める排水目皿が設置されている。洗髪時に抜け落ちた毛髪は皮膚アカやシャンプーカスとともに排水目皿で捕捉される。この排水目皿上の毛髪などは清掃時に取り除かれるが、皮膚アカなどを伴うので例え同じ家族のものであっても、素手で取り扱うのは気味悪いものである。一方で、排水目皿を通過して排水管内に流された毛髪などは、曲折したトラップ管に留まって堆積することがある。
そこで、そのように排水管内に堆積した毛髪を取り出すための清掃用具が、下記の特許文献1に記載されている。この清掃用具は、棒の先端に糊を塗り、その糊にオガ屑を付着させて乾燥させたものである。この清掃用具では、棒を手で持ち、先端のオガ屑乾燥部を排水管内に挿入し、堆積している毛髪などをオガ屑に絡めさせて取り出そうとするものである。
特開2002−88857号公報
ところで、上記した公報記載の清掃用具は、糊塗布工程、オガ屑付着工程および乾燥工程といったように、製造工程が込み入っており、構成が複雑で手間およびコストが高くつくという問題がある。また、把手を含む部分が棒で構成されているため、トラップ管のように屈曲している管では、その奥部までオガ屑乾燥部を押し進めることができず、奥部に堆積している毛髪を取り出せないという問題もある。そして、オガ屑は木質繊維で構成されているので、トラップ管内に溜まっている水に浸されると、膨潤して柔らかくなり毛髪を確実に絡め取れないおそれもある。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、簡素な構成により安価に実現され、排水目皿や排水管内に堆積した毛髪などを確実に除去することのできる清掃用具および清掃用具セットの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る清掃用具は、先端を折り返されて形成された鉤状線材が多数立設された基材部と、この基材部に連結された柄部と、この柄部に連結された把手部と、を備えて成ることを特徴とするものである。
また、本発明に係る清掃用具セットは、片面に多数の刷毛材が植設されたブラシ基台部と、このブラシ基台部に連結された柄部と、この柄部に連結された把手部とを備えて成り、前記ブラシ基台部の毛材植設面とは反対側の面に、輪状に形成されたループ状線材が多数植設されている副清掃用具と、請求項1に記載の清掃用具と、から成ることを特徴とするものである。
そして、請求項1の構成において、柄部が可撓性材料で長尺に形成されていることを特徴とするものである。
更に、前記した各清掃用具において、先端を折り返されて形成された鉤状線材が多数立設された基材部が、フック型係合素子が帯布材に多数植設された面ファスナのフック材であることを特徴とするものである。
本発明に係る清掃用具によれば、先端を折り返されて形成された多数の鉤状線材が多数立設された基材部を備えているので、これら多数の鉤状線材の先端に毛髪を引っ掛けて排水目皿などから手で触ることなく確実に除去することができる。また、鉤状線材を有する基材部、柄部および把手部から成る簡素な構成であるので、安価に提供できる。
また、本発明に係る清掃用具セットによれば、多数のループ状線材を有する副清掃用具と、多数の鉤状線材を有する清掃用具とから構成されているので、清掃用具は前述のように多数の鉤状線材を用いて毛髪を除去でき、副清掃用具はループ状線材を用いて、傷が付きやすい物の表面の汚れをソフトに除去することができる。また、不使用時は、清掃用具の鉤状線材と副清掃用具のループ状線材を係合させることにより、これらをセットでコンパクトな一体的商品として取り扱うことができる。
そして、請求項1に記載の清掃用具において、柄部が可撓性材料で長尺に形成されているものでは、この柄部を曲げて使用することができる。これにより、曲折しているトラップ管の奥部にも、鉤状線材を到達させることができ、その場所に堆積していた毛髪などを引っ掛けて確実に取り出すことができる。
更に、鉤状線材が多数立設された基材部が面ファスナのフック材で構成されたものでは、入手容易で比較的安価な面ファスナの部材を転用できるので、よりいっそう手軽に安く製作でき、使い捨て用途として好適となる
本発明の実施形態1に係る清掃用具の外観図である。 前記清掃用具の側面図である。 前記清掃用具を使用する態様を示す説明図である。 図3に対応した拡大部分断面図である。 本発明の実施形態2に係る副清掃用具の側面図である。 実施形態2の副清掃用具の平面図である。 前記副清掃用具を含む清掃用具セットの側面図である。 本発明の実施形態3に係る清掃用具の平面図である。 実施形態3の清掃用具の要部を示す部分拡大側面図である。 図9におけるA−A線矢視断面図である。 実施形態3の清掃用具を使用する態様を示す説明図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態はいずれも本発明を具体化した一例に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る清掃用具の外観図を示し、図2は実施形態1の清掃用具の側面図を示している。
各図において、この実施形態に係る清掃用具1は、使い捨て歯ブラシ様の形態を成す用具本体2と、用具本体2の先端側の片面に両面テープなどの接着材層10を介して固着された髪取り材7と、から構成されている。前記の用具本体2は、一方の面である毛材植設面3Aに複数の植穴3C,3C,3C,・・・が形成されたブラシ基台部3と、このブラシ基台部3に一体に連結されている柄部4と、この柄部4に一体に連結されている把手部5と、ブラシ基台部3の植穴3C,3C,3C,・・・にブリッスル束として植設された多数の刷毛材6,6,6,・・・と、から構成されている。
用具本体2におけるブラシ基台部3の毛材植設面3Aと反対側面3Bには、先述の髪取り材7が固着されている。髪取り材7は、ナイロン繊維などで織成された基材部8と、基材部8に立設されていて先端9Aが折り返された多数の鉤状線材9,9,9,・・・と、から構成されている。各鉤状線材9は、基材部8にナイロンモノフィラメントをパイル織りした後にループカットする汎用製法により形成されたもので構わない。すなわち、髪取り材7は面ファスナのフック材20を転用することができる。その場合、鉤状線材9は面ファスナのフック型係合素子に相当し、基材部8は面ファスナの帯布材に相当する。無論、面ファスナのフック材20を用いなくても、本発明は実現され得る。例えば、用具本体2のブラシ基台部3の反対側面3Bに植設用の穴を多数穿設しておき、それらの穴に個々に鉤状線材9を植設すればよい。その場合、ブラシ基台部3が、本発明に云うところの基材部となる。
上記のように構成された清掃用具1の作用を次に説明する。
この清掃用具1では、図3および図4に示すように、洗面台や浴室床Kのガンコな汚れを除去する際に、把手部5を手Tで持って下向きにした刷毛材6,6,6,・・・を押し付けてゴシゴシと強く擦られる。一方、浴室床Kにある排水口Jのリング枠Lに装着された排水目皿M上に溜まった毛髪Hを取り除く場合は、髪取り材7が下向きにされ、排水目皿M上を擦られる。これにより、鉤状線材9,9,9,・・・は毛髪Hを引っ掛けて絡みつかせて排水目皿M上から除去する。
以上のように構成された清掃用具1によれば、排水目皿M上にある毛髪Hを手Tで触ることなく鉤状線材9,9,9,・・・で引っ掛けて確実に取り除くことができる。また、鉤状線材9を有する基材部8、柄部4および把手部5から成る簡素な構成であるので安価に製作できる。このように非常に安価に製作できるので、皮膚アカなどを伴う毛髪Hを絡め取ったのちに、そのまま使い捨てにしたとしても値段に見合うものである。
実施形態2.
前記の清掃用具1に加えて、ソフトな擦り掃除ができる用具を備えたものも、本発明に含まれる。そのような擦り掃除用の副清掃用具15を図5および図6に示す。この副清掃用具15は、用具本体2と、用具本体2のブラシ基台部3の反対側面3Bおよび把手部5の片面5Aにそれぞれ接着材層10を介して固着された髪取り材16,16と、から構成されている。各髪取り材16は、ナイロン繊維などで織成された基材部8と、基材部8にナイロンマルチフィラメントでパイル編みにより編成されたループ状線材17,17,17,・・・と、から構成されている。すなわち、各髪取り材16は安価な面ファスナのループ材21を転用できる。その場合、ループ状線材17は面ファスナのループ型係合素子に相当し、基材部8は面ファスナの帯布材に相当する。そして、各図に示した用具本体2は、実施形態1で示したものと同じ構造である。この副清掃用具15と組み合わせられて清掃用具セット18が構成される。
上記のように構成された清掃用具セット18の作用を次に説明する。
清掃用具1および副清掃用具15の刷毛材6,6,6,・・・は、ガンコな汚れを落とすためにゴシゴシと力を入れて使用され、清掃用具1の髪取り材7は、前述したように、浴室などに残された毛髪Hを取り除くために使用される。そして、副清掃用具15の両端の髪取り材16,16は、刷毛材6,6,6,・・・を用いた場合に傷つきやすい物(例えば、プラスチック製品など)の表面汚れをソフトに除去するために使用される。
以上のように構成された清掃用具セット18の副清掃用具15によれば、柔らかいループ状線材17,17,17,・・・を有する髪取り材16を用いて被清掃物の表面汚れをソフトに除去することができる。また、把手部5には刷毛材6,6,6,6・・・が配備されていないので嵩張らない。従って、狭い隙間でも把手部5を差し入れることができ、その髪取り材16でソフトな掃除ができる。
また、清掃用具セット18は、清掃用具1および副清掃用具15の双方を使用しないときに、図7に示すように、副清掃用具15を天地反転させて前後いずれかの髪取り材16が、清掃用具1の髪取り材7と対向され、そのまま押し付けられることにより、髪取り材7の鉤状線材9,9,9,…が髪取り材16のループ状線材17,17,17,・・・と係合して固定される。これにより、これらをセットで一体商品として取り扱うことができ、商品形態もコンパクトになる。
更に、前後の髪取り材16,16の基材部8,8の長さの合計が髪取り材7aの基材部8の長さに匹敵するように、髪取り材16,16の長さを設定してあるので、互いに対を成す面ファスナのフック材20とループ材21とを1セットにつき同じ長さだけ使用できるから、面ファスナの構成部品を、捨てることなく無駄なく利用できるという効果もある。
実施形態3.
尚、上記の実施形態では、清掃用具として使い捨てタイプのものを例示したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えば、図8〜図10に示すような清掃用具1aも、本発明に含まれる。
この清掃用具1aは、合成樹脂製の把手部5aと、把手部5aに連結された長尺の柄部4aと、柄部4aの先端に固着された髪取り材7aと、から構成されている。柄部4aはポリエチレンパイプなどの可撓性材料で形成されており、弾性的にまたは塑性的に曲がるようになっている。そして、髪取り材7aは、ナイロン繊維などで織成された基材部8aと、基材部8aに立設されていて先端9Aが折り返されて形成された多数の鉤状線材9,9,9,・・・と、から構成されている。基材部8aには、平坦な状態で、鉤状線材9とは反対側の面全体に接着材層10(両面粘着テープ)の片面が貼り付けられる。そして、柄部4aの先端部に、髪取り材7aおよび接着材層10が巻き付けられて固着される。このとき、基材部8aの両側の側辺8b,8bは接着材層10,10同士を重ね合わせて接着され、基材部8aの先端辺8c,8cも接着材層10,10同士を重ね合わせて接着される。尚、この髪取り材7aも面ファスナのフック材20を転用できる。
上記のように構成された清掃用具1aの作用を次に説明する。清掃用具1aは、図11に示すように、洗面台Nの排水管Pの掃除に用いられる。この場合、把手部5aを手で持って髪取り材7aを排水管P内に挿入し進めていくと、柄部4aは排水管Pの管内形状に沿って変形し、屈曲しているトラップ部Qの奥側にも髪取り材7aが到達する。そして、その場所に多く堆積している毛髪Hに、髪取り材7aの鉤状線材9,9,9,・・・が引っ掛かり、毛髪Hを絡めて捕捉する。その後、把手5aを引き上げると、柄部4aが引き出され、更に髪取り材7aが毛髪Hを伴って取り出されるのである。
以上のように構成された清掃用具1aによれば、全てが合成樹脂製であるという軽量、簡素で安価な構成であるにも拘わらず、入り組んだ管路内に留まっている毛髪Hであっても確実に捕捉して取り出すことができる。
尚、上記では、髪取り材7,7aとして面ファスナのフック材20を転用するようにしたが、本発明では必ずしも面ファスナの部材を用いなくてよい。例えば、清掃用具1の用具本体2のブラシ基台部3または清掃用具1aの柄部4aの先端部に、直に鉤状線材9,9,9,・・・を立設したものでも構わない。
また、上記では、接着材層として両面接着テープを利用したが、それに替えて、例えば粘液状の接着剤などを用いたり熱融着を施したりしても構わない。
1,1a 清掃用具
3 ブラシ基台部
3A 毛材植設面
3B 反対側面
4,4a 柄部
5,5a 把手部
6 刷毛材
7,7a 髪取り材
8,8a 基材部
9 鉤状線材
9A 先端
10 接着材層
15 副清掃用具
16 髪取り材
17 ループ状線材
18 清掃用具セット
20 フック材
21 ループ材
H 毛髪

Claims (4)

  1. 先端を折り返されて形成された鉤状線材が多数立設された基材部と、この基材部に連結された柄部と、この柄部に連結された把手部と、を備えて成ることを特徴とする清掃用具。
  2. 片面に多数の刷毛材が植設されたブラシ基台部と、このブラシ基台部に連結された柄部と、この柄部に連結された把手部とを備えて成り、前記ブラシ基台部の毛材植設面とは反対側の面に、輪状に形成されたループ状線材が多数植設されている副清掃用具と、
    請求項1に記載の清掃用具と、から成ることを特徴とする清掃用具セット。
  3. 柄部が、可撓性材料で長尺に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の清掃用具。
  4. 先端を折り返されて形成された鉤状線材が多数立設された基材部が、フック型係合素子が帯布材に多数植設された面ファスナのフック材であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の清掃用具。
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JP2022054512A (ja) * 2020-09-28 2022-04-07 公子 大川 清掃具

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