JP3195811B2 - 自覚式検眼システム - Google Patents

自覚式検眼システム

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JP3195811B2 JP34467591A JP34467591A JP3195811B2 JP 3195811 B2 JP3195811 B2 JP 3195811B2 JP 34467591 A JP34467591 A JP 34467591A JP 34467591 A JP34467591 A JP 34467591A JP 3195811 B2 JP3195811 B2 JP 3195811B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定者に視標を提示
して視力或いは視機能測定を行う自覚式検眼システムに
関し、特に近用視標を用いて近方視力などを自覚測定す
るための自覚式検眼システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から近方視力測定には、近距離視標
提示装置が使用されていた。しかし、複数の視標を備え
た視標提示装置を使用する場合、測定者が被測定者に提
示する視標を選択するのに、視標板をいちいち手で回し
たり、被測定者への提示距離を変更するために、測定者
が椅子から立ち上がっていた。
【0003】このような制約を回避すべく、例えば実開
平3−16903号公報には、近距離視標提示手段がそ
れを支持する支持杆上を移動可能に構成された自覚式検
眼システムの考案が開示されている。この考案では、視
標板の支持手段として支持杆が使用され、また視標板を
この支持杆に沿って移動させる駆動手段として、支持杆
の先端に取り付けられた駆動モータが使用される。さら
に、駆動モータと連動して視標板を支持杆の両端に配設
した2つの滑車間で移動させるために、ベルトが伝達手
段として使用される。すなわち、このベルトが視標板に
取り付けられて、駆動モータによりこのベルトを駆動す
ることによって、視標板を支持杆に沿って両方向に移動
させる構造が開示されている。
【0004】ところで、上述の近距離視標提示装置で
は、視標ハウジング、この視標ハウジングに軸を介して
軸支された視標円板、この視標円板の周縁と係合する従
動輪、シャフトを介してこの従動輪を回転させる視標円
板回転モータ、及び視標円板回転位置検出スイッチから
視標の選択機構が構成される。ここで、視標円板回転モ
ータには信号線を経て制御信号が送られることにより、
視標円板が回転されて所望の近距離視標が検査位置にも
たらされ、このとき回転停止信号が発せられて視標円板
の回転が停止する。
【0005】また、この種の近距離視標提示装置は、単
独で被測定者に視標を提示して視力測定を行うためにも
使用されるが、一般には、自覚式検眼システムにおける
総合的な検眼機能うちの1つの機能として用いられる場
合もある。そのような場合には、視標提示装置が本体の
自覚式検眼装置に一体に装着されて使用される。そして
近年の傾向として、被測定者だけでなく測定者も椅子に
座ったままで電動ターレット式の自覚式検眼装置を用い
て測定を実施したいという要望が多い。このためには、
この近距離視標提示装置の駆動手段を自覚式検眼装置の
制御回路と通信ケーブルで接続して、検眼操作の全てを
本体側で制御するように構成されることが好ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の近距
離視標提示装置の多くは、視標円板回転モータや近距離
視標提示装置を移動させる移動モータ等を制御する制御
部が視標提示装置側に配置されていない。その理由は、
視標提示装置にモータを設けてそれを本体の自覚式検眼
装置側のコントロールスイッチで動かすようにすれば、
制御信号や駆動電力を送るための信号線や電源線などの
ケーブルが必要になり、その処理が煩わしいためであ
る。
【0007】このような理由から、自覚式検眼システム
においては、未だに視標提示装置の集中した制御がなさ
れていないため、測定作業の全般にわたって測定者が椅
子に座ったままで自覚式検眼装置を用いた測定が実施で
きなかった。しかし、視力測定その他、各種の視機能検
査装置と複合させて近距離視標提示装置を使用する場
合、測定者がいちいち椅子から立ち上がっていては各種
の測定手段の複合した操作が制約を受け、特に被測定者
を多方面から多角的に観察するうえで好ましくないとい
う問題があった。
【0008】本発明はかかる課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は視標提示装置の制御を容易
にして、操作性に優れた自覚式検眼システムを提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、近用視標提示装置と視標選択装置とを備
えた近用測定機構を有する自覚式検眼装置であって、前
記近用視標提示装置は複数の視標と、前記視標選択装置
の光信号を受信して、前記複数の視標の中から選択され
た視標に切り換える近用視標切換手段と、被測定者の眼
前に配置される前記検眼装置の測定ヘッド部に取り付け
た支持手段に沿って前記視標提示装置をスライド自在に
保持し、前記視標選択装置側の位置指令信号を受けて前
記視標提示装置自体を被測定者から所定の距離に位置決
めする駆動手段とを有し、前記視標選択装置は、近用視
標提示装置とは別体に構成され、検眼用のテーブルに内
蔵されたディスプレイに接続され、該ディスプレイの画
面にはこの測定に対応した近用視標群がグラフィック表
示され、このグラフィック表示から近用視標を選択して
入力を指示するポインティング手段を備え、近用視標選
択信号を光信号に変換して出力し、近用視標選択信号と
近用視標提示装置の位置指令信号をそれぞれ時分割され
た光信号に変換して出力する時分割制御手段を有し、近
用視標提示装置の視標切換手段を前記視標提示装置が停
止してから視標を切り換えるように制御することを特徴
とする自覚式検眼装置が、提供される。
【0010】
【作用】視標選択装置が、複数の視標を備えた視標提示
装置とは別体に構成され、光信号によって視標を選択す
るから、信号線を配設することなく、視標提示装置を移
動して被測定者から任意に離れた位置で視標を提示でき
る。したがって、信号線に煩わされることなく、被測定
者の眼前に配置される測定ヘッド部に取り付けた支持手
段、例えば近用棒に沿って、視標提示装置をスライド自
在に保持できる。この場合に、測定者は座った状態で被
測定者に提示すべき視標を選択でき、更に視標選択装置
から位置指令信号を出力することで、視標提示装置を自
動的に被測定者から所定の距離に位置決めすることも可
能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、視標提示装置1を近用棒2に取り付け
た状態で示す側面図である。視標提示装置1は複数の視
標を備えており、視標駆動部3と視標制御部4から構成
されている。近用棒2は、側面部分に距離(cm)とディ
オプタ値(D)が表示され、測定アーム部5の先端部分
の取付けユニット部6に、ねじ7によって取り外し自在
に固定されている。この取付けユニット部6は、測定ア
ーム部5の先端部分で図の上下方向の軸周りに回動自在
に取り付けられている。なお、測定アーム部5は後述す
るヘッド支持部(図2参照)によって支持されている。
【0012】視標提示装置1の視標駆動部3には駆動モ
ータが内蔵されていて、近用棒2に沿って所定の範囲で
スライドして、視標制御部4を近用棒2の所定位置に位
置決めをする。測定ヘッド部8は、左右の瞳孔間距離
(PD)に位置の調整が可能なレンズユニット9と、こ
のPDを制御するためのPDコントロール回路(図6,
図7参照)などを内蔵するPDユニット10から構成さ
れる。この測定ヘッド部8は、測定アーム部5の先端部
分の下側に吊り下げられており、レンズユニット9は、
そこに内蔵されたレンズ系を切り換えて所望の屈折度の
レンズを被測定者の眼前に配置するものである。また、
測定ヘッド部8のPDユニット10には、PD制御基板
11が設けられていて、ここに光信号に変換された視標
選択信号や視標位置の指令信号を出力する、例えばLE
D回路等の発光素子11aなどが配置されている。さら
に、視標提示装置1側の視標制御部4にはこの発光素子
11aからの光信号を受信するセンサ回路12が設けら
れている。
【0013】視標制御部4は、視標制御用のコントロー
ル回路を配置した制御基板13を備えている。この制御
基板13は、視標制御部4のセンサ回路12で受信され
た視標選択信号に基づいて、後述する視標モータ(図4
参照)を回転制御するものである。これによって、視標
制御部4は複数の視標の中から選択された視標に切り換
えられる。また、視標位置の指令信号に基づいて視標駆
動部3の駆動モータが制御され、視標提示装置1を近用
棒2に沿って位置決めしている。
【0014】図2は、視標提示装置1を含む自覚式検眼
システムの全体構成を示す正面図である。測定アーム部
5は、ヘッド支持部14によって垂直方向に上下動自在
に、かつ水平面内で回転自在に支持されている。このヘ
ッド支持部14は、ディスプレイが内蔵された検眼テー
ブル15の右手奥に立設されている。また、この検眼テ
ーブル15上には左右方向にスライド自在に移動台16
が設けられている。移動台16には、例えば他覚式検眼
装置などを載せることができ、自覚測定に先立って検眼
テーブル15の中央位置までスライドさせて、他覚測定
を実行することができる。検眼テーブル15の下には、
メインコントローラを内蔵する基台部17が配置されて
いる。このメインコントローラは、後述するように自覚
式検眼システム全体を制御するものである。なお、図2
では視標提示装置1は視標制御部4が近用棒2と平行状
態になるように視標駆動部3に対して折りたたまれてい
る。また、近用棒2自体も測定アーム部5の先端部分を
中心に図1に示す使用状態の位置から、測定アーム部5
と平行に位置(退避状態)まで回転している。
【0015】図2において被測定者は、検眼テーブル1
5の手前側に座る測定者と対面するように、装置の正面
向う側に座る。近用棒2は、測定者からの指令に基づい
て、検眼テーブル15上で手前側に約90°回転して、
図1の使用状態に切り換えられる。さらに、左右のレン
ズユニット9a,9bのそれぞれ左右方向の位置を調整
して、測定窓9c,9dを被測定者の瞳孔位置に一致さ
せる。その上で、PDユニット10に設けた信号用窓1
1bから光信号に変換された視標選択信号や視標板の位
置指令が出力される。これによって、視標提示装置1に
より被測定者に所定の視標が提示され、視力或いは視機
能測定が可能になる。
【0016】図3は、使用状態にある視標提示装置1と
近用棒2を示す平面図である。図4は、図3のIV−IV線
に沿って示す視標提示装置1の側面断面図であり、図5
は、図3のV−V線に沿って示す視標提示装置1の正面
断面図である。
【0017】近用棒2は、下面中央部分に開口を有する
断面コ字型の中空棒状体であって、その上壁の裏面に
は、図4に明示されているように、近用棒2の長手方向
一面にラック21が設けられている。また、近用棒2の
内部の一方側面2aには、測定アーム部5側の電源端子
と接続される正負の電極板が近用棒2の長手方向一面に
貼着され、近用棒2の内部でこの電極板に対向する側面
2bの一部には、位置検出用の反射板が貼着されてい
る。
【0018】視標駆動部3は、駆動手段としてパルスモ
ータ31を内蔵している。また、近用棒2に上下及び左
右方向から当接してこれを挟持するローラ32a〜32
jが取り付けられる取り付け部材32と、ラック21に
噛合して回転するピニオン33を有している。パルスモ
ータ31はウォームギヤ34、ウォームホイール35、
タイミングベルト36及びプーリ37を介してピニオン
33を駆動させて、視標駆動部3を近用棒2に沿って走
行させることができる。さらに、視標駆動部3には光学
センサ38aがセンサ基板38に設けられている。した
がって、この視標駆動部3が移動したとき、パルスモー
タ31に指令したパルス数と、センサ基板38に設けた
光学センサ38aが出力する基準位置信号に基づいて、
視標の提示位置が検出される。
【0019】視標駆動部3の下部には、クリック機構を
有する回転軸39が視標駆動部3の走行方向と直交して
設けられていて、この回転軸39にベース取付板41が
回動可能に軸支されている。視標制御部4は、このベー
ス取付板41にねじ43aによって一体に固着される上
部筐体42aと、正面形状が円形をなす下部筐体42b
とから構成されている。また、上部筐体42aの内部に
はこのベース取付板41に、ねじ43aによってセンサ
回路12が所定位置に固定され、更に、このベース取付
板41にはベース板44とともに下部筐体42bが、ね
じ43bによって取り外し可能に固着されている。ベー
ス取付板41に固定されたセンサ回路12は、上部筐体
42aに形成された窓45aから赤外線フィルタ45を
介して入力される光信号を処理して、電気信号に変換し
ている。そしてベース板44には、視標制御用のコント
ロール回路を配置した制御基板13が固定され、図示し
ない配線によってセンサ回路12と接続されている。さ
らに、ベース板44には視標板46が視標板軸46a周
りで回転自在に設けられるとともに、視標モータ47及
び照明灯48が設けられている。
【0020】視標モータ47は、それにより駆動される
プーリ47aを有し、視標板軸46aと一体に回転する
ディスクプーリ49がタイミングベルト49aによって
プーリ47aと連動している。照明灯48は、取付板4
8aに設けられていて、この取付板48aが下部筐体4
2bにねじ48bで固着されている。この照明灯48は
視標板46を挟んで下部筐体42bに形成された測定窓
50の反対側に位置しており、提示された視標を視標板
46の背後から照明するものである。ディスクプーリ4
9の側面周縁には反射テープが貼付され、ディスクプー
リ49と対向する位置に固定してセンサ基板51が設け
られる。このセンサ基板51には、視標板46の原点位
置を検出する原点センサ51aが配置されている。ま
た、視標板46は樹脂ディスクによって構成され、その
表面を区分して複数の近用視標が印刷されている。視標
板46の基準位置とそこからの回転角度は、原点センサ
51と視標モータ47によって検出される。こうして被
測定者に対して所望する視標が測定窓50から切換提示
可能となる。
【0021】なお、測定窓50は透明樹脂板によって覆
われていて、そこには反射防止膜が形成されている。ま
た、制御基板13にディップスイッチ52を設けてお
き、視標モータ47の制御角と指令パルス数とを初期設
定の際に調整して、視標板46の各視標を正確に測定窓
50に提示できるように構成されている。
【0022】図6は、自覚式検眼システムを制御するた
めのコントロール回路の構成を示すブロック図である。
左右のレンズユニット9a,9bでは、内蔵されたレン
ズディスクの回転位置を制御するコントロール回路によ
って、所望するレンズが測定窓9c,9dに配置され
る。そのため電源を入れたときには、光学ディスクの回
転の位置を読み取る必要がある。ここでは、左側のレン
ズユニット9aについて、光学ディスクに配置された球
面レンズセンサ、乱視レンズセンサ、切換センサ、オー
トクロスセンサ、及びプリズムセンサなどの光学センサ
61から左側のレンズユニット9aに配置されたコント
ロール回路62に、それぞれの回転位置信号が出力され
る。このコントロール回路62は駆動回路及びインタフ
ェース回路を含み、この駆動回路には、それぞれパルス
モータで構成される球面レンズモータ、乱視レンズモー
タ、切換モータ、オートクロスモータ、及びプリズムモ
ータなどのモータ63が接続される。また、コントロー
ル回路62はPDユニット10内に配置されたPDコン
トロール回路64を介してメインコントロール回路65
に接続されている。これらのモータ63は、インタフェ
ース回路を介して基台部17に内蔵されたメインコント
ロール回路65から入力されるコマンドデータによって
定速駆動される。図では左側のレンズユニット9aのみ
についての制御ブロックを示している。しかし、PDコ
ントロール回路64には同様構成の右側のレンズユニッ
ト9bのコントロール回路も接続されている。メインコ
ントロール回路65には、例えば測定テーブルに配置さ
れるELディスプレイと連動するマウスによる入力装置
66が接続され、測定者からの指令に基づいてレンズデ
ィスクを回転させるコマンドデータを出力している。
【0023】図7は、視標提示装置を制御する視標コン
トロール回路とその周辺回路の構成を示すブロック図で
ある。PDコントロール回路64は、視標選択信号を光
信号に変換して視標コントロール回路67に出力する視
標選択手段であって、メインコントロール回路65に接
続されるRS232Cインタフェース64a、CPU6
4b、ROM64c、RAM64d、出力側のインタフ
ェース回路64e等から構成されている。ここで、この
インタフェース回路64eには発光回路11aをはじ
め、ここには図示しないPDコントロール用のモータな
どが接続されている。視標コントロール回路67は、受
光回路12、駆動部3の光学センサ38a、視標板46
の原点センサ51及びディップスイッチ52などが接続
される入力回路67a、CPU67b、ROM67c、
RAM67d、出力回路67eを含み、この出力回路6
7eには、駆動モータ31、視標モータ47、照明灯4
8及びブザー68などが接続されている。
【0024】このように視標提示装置1には、それとは
別体に構成されたPDコントロール回路64から視標選
択信号が光信号として入力するから、視力表視標などを
提示する視標板46を駆動させる視標制御部4の移動に
支障となるようなワイヤが不要になる。したがって、視
標制御部4で受けた視標位置の指令信号に基づいて視標
駆動部3の駆動モータ31を制御して、視標提示装置1
を近用棒2の所定の位置に停止させるとともに、視標板
46の視力表視標を切り換えながら視機能測定を行うこ
とができる。
【0025】図8は、視標提示装置1をワイヤレスのリ
モートコントローラによって制御する場合の自覚式検眼
システムの構成説明図である。AC100Vの入力電圧
が供給されるヒューズ及びメインスイッチを含む電源回
路71は、基台部17に設けられる。この電源回路71
で変換された直流の出力電圧が、測定アーム部5を介し
て近用棒2に供給される。視標提示装置1の制御基板1
3は、近用棒2から電源供給される移動用のパルスモー
タ31、視標回転用のパルスモータ47、及び照明灯4
8を駆動する。リモートコントローラ72は、赤外線領
域の光信号を出力する発光ダイオード(LED)を含む
光信号送信回路を有しており、視標提示装置1に対して
その視標板46を所定方向に回転させる指令、及び視標
提示位置の指令を時分割で出力する。これら指令がセン
サ回路12を介して制御基板13に与えられることによ
って、測定眼Eに対して所定の視標が選択され、かつそ
の視標の提示位置が決定される。
【0026】ここで、室内照明などによって視標提示装
置1が誤動作しないように、赤外線透過フィルタ45を
介してセンサ回路12が指令を受け取るようにしてい
る。また、送信される赤外線の信号フォーマットには、
視標提示装置1に固有のカスタムコードが設定されてい
て、他の赤外線方式のリモコン信号による誤動作を防止
している。このリモートコントローラ72による視標の
制御を、先の図7に示すPDコントロール回路64によ
って制御される自覚式検眼システムに採用すれば、測定
者は検眼テーブル15から離れた位置で測定を続けるこ
とが可能になる。
【0027】図9は、視標制御部4のみを単独で使用す
るシステム構成を説明するものであって、(A)は専用
アダプタのスイッチ部を示す平面図、(B)は視標制御
部4を専用アダプタと接続した状態を示す正面図であ
る。専用アダプタ80は、視標提示装置1から分離した
下部筐体42bに固着されるものであって、操作部81
には順送りスイッチ82aと逆送りスイッチ82bが設
けられている。さらに、専用アダプタ80の電源コード
83が直流電源に接続されることにより、図4に示すベ
ース板44を介して制御基板13に電源が供給されるよ
うに構成されている。電源との接続方法としては、専用
の電源ボックスが使用される。あるいは専用の出力端子
を図2に示す検眼装置に設けて、それを使用することも
できる。
【0028】図10には、視標を手持ちにより提示する
場合の自覚式検眼システムの構成説明図を示す。操作者
は、ねじ43bを外して視標提示装置1からベース板4
4とともに下部筐体42bを分離する。つぎに、分離さ
れた下部筐体42bを専用アダプタ80と接続し、視標
モータ47を含む制御基板13に電源供給する。測定者
は、視標を被測定者の正面で近業目的距離にあわせて一
定位置に設置されるか、あるいは被測定者自身が手持ち
で測定が実行できる。操作部81の順送りスイッチ82
a、逆送りスイッチ82bを操作することにより、視標
モータ47を所定角度ずつ回転させて、測定眼Eに所定
の視標を提示する。
【0029】図11は、検眼テーブル15に内蔵された
ディスプレイに表示される入力画面の一例を示す図であ
る。この入力画面は、クロスライン視標を選択した状態
を示している。クロスライン視標による測定は、クロス
シリンダを眼前において両眼同時に行われるものであっ
て、近業目的距離にこのクロスライン視標が提示され
る。ディスプレイには、例えばエレクトロルミネッセン
ス(EL)ディスプレイや液晶ディスプレイなどのフラ
ット型のグラフィック表示手段が使用される。視標種類
の選択は、このディスプレイに表示されたカーソル(図
示せず)をマウスによって移動させ、グラフィック表示
された視標群90の中から指定する。選択された視標に
応じた指令が、測定ヘッド部8の発光素子11aから光
信号として視標提示装置1に与えられて、視標板46が
所定角度だけ回転する。
【0030】図12には、ディスプレイに表示された近
用測定の入力画面の一例を示す。近用測定における視標
位置も、このディスプレイに表示されたカーソルによっ
て距離設定用の矢印91を選択して設定できる。矢印9
1のプラス記号(+)或いはマイナス記号(−)位置に
カーソルを当てて、マウスを所定回数だけ操作すること
により、セットボタンを操作して視標提示装置1を近用
棒2に沿って移動できる。
【0031】図13は、複数の近用視標が印刷された視
標板の一例を示す図である。この視標板46は、樹脂デ
ィスクの表面を10に区分してある。区分46aには視
力表視標、区分46bにはクロスライン視標、区分46
cには放射線視標、区分46dには偏光赤緑視標、区分
46eには両眼バランス視標、区分46fには水平融像
視標、区分46gには垂直融像視標、区分46hには十
字視標、区分46iには固視ずれ及び立体視視標、区分
46jには不等像視視標がそれぞれ描かれている。
【0032】上記の説明では、本発明の自覚式検眼シス
テムの諸機能の一部分のみを説明した。しかし、視機能
・視力に関する問診から装用テストまでの測定作業を全
般にわたって行える総合システムに本発明を適用し、多
大な効果を奏するものである。また、ここでは視標提示
装置1の移動を内蔵された駆動モータ31により電動で
行う構成としたが、駆動モータを測定アーム部5の側に
設けて視標提示装置1を移動する構成とすることも可能
である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、近用測
定において、測定者の近用視標の移動、視標の切り換え
の機械的作業が自動化でき、測定に専念できるととも
に、測定者の視標提示の操作性を向上させ、好適な検眼
環境を作り出すことができる。
【0034】
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の視標提示装置を近用棒に取り付けた状
態で示す側面図である。
【図2】本発明の自覚式検眼システムの全体構成を示す
正面図である。
【図3】図1の視標提示装置、近用棒等の平面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線に沿って示す視標提示装置の側
面断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿って示す視標提示装置の正
面断面図である。
【図6】コントロール回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】視標コントロール回路とその周辺回路の構成を
示すブロック図である。
【図8】リモートコントローラによって視標提示装置を
制御する自覚式検眼システムの構成説明図である。
【図9】視標制御部のみを単独で使用するシステム構成
の一例であって、(A)は専用アダプタのスイッチ部を
示す平面図、(B)は視標制御部を専用アダプタと接続
した状態を示す正面図である。
【図10】視標を手持ちにより提示する自覚式検眼シス
テムを示す構成説明図である。
【図11】ディスプレイに表示される入力画面の一例を
示す図である。
【図12】ディスプレイに表示された近用測定の入力画
面の一例を示す図である。
【図13】近用視標を描いた視標板の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 視標提示装置 2 近用棒 8 測定ヘッド部 15 検眼テーブル 64 PDコントロール回路 72 リモートコントローラ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−27915(JP,A) 特開 昭61−150553(JP,A) 実開 平3−16903(JP,U) 実開 平3−80702(JP,U) 実開 平3−88502(JP,U) 実開 平3−35740(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 3/00 - 3/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近用視標提示装置と視標選択装置とを備
    えた近用測定機構を有する自覚式検眼装置であって、 前記近用視標提示装置は 複数の視標と、 前記視標選択装置の光信号を受信して、前記複数の視標
    の中から選択された視標に切り換える近用視標切換手段
    と、被測定者の眼前に配置される前記検眼装置の測定ヘッド
    部に取り付けた支持手段に沿って前記視標提示装置をス
    ライド自在に保持し、前記視標選択装置側の位置指令信
    号を受けて前記視標提示装置自体を被測定者から所定の
    距離に位置決めする駆動手段とを有し、 前記視標選択装置は、 近用視標提示装置とは別体に構成され、検眼用のテーブ
    ルに内蔵されたディスプレイに接続され、該ディスプレ
    イの画面にはこの測定に対応した近用視標群がグラフィ
    ック表示され、このグラフィック表示から近用視標を選
    択して入力を指示するポインティング手段を備え、 近用視標選択信号を光信号に変換して出力し、近用視標
    選択信号と近用視標提示装置の位置指令信号をそれぞれ
    時分割された光信号に変換して出力する時分割制御手段
    を有し、 近用視標提示装置の視標切換手段を前記視標提示装置が
    停止してから視標を切り換えるように制御する ことを特
    徴とする自覚式検眼装置。
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