JP3195726B2 - 熱転写プリンタ - Google Patents

熱転写プリンタ

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JP3195726B2
JP3195726B2 JP25652895A JP25652895A JP3195726B2 JP 3195726 B2 JP3195726 B2 JP 3195726B2 JP 25652895 A JP25652895 A JP 25652895A JP 25652895 A JP25652895 A JP 25652895A JP 3195726 B2 JP3195726 B2 JP 3195726B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写プリンタに
係り、特に、複数のリボンカセットの中から所望のリボ
ンカセットを選択し、自動的に交換することのできる熱
転写プリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラテンの前方に用紙と、所望
の色のインクを塗工させたインクリボンとを支持してお
き、複数の発熱素子を配列させたサーマルヘッドをキャ
リッジとともにプラテンに沿って往復動させながらイン
クリボンを繰り出し、サーマルヘッドに整列配置されて
いる発熱素子を、記録情報に基づいて選択的に発熱させ
ることにより、用紙上に所望の文字等の画像の記録を行
う熱転写プリンタが、高印字品質、低騒音、低コスト、
メンテナンスの容易性等の理由により、コンピュータ、
ワードプロセッサ等の出力装置として多用されている。
【0003】ところで、インクリボンは、リボンカセッ
トの内部に収納されて用いられており、1個のリボンカ
セットに収納されるインクリボンの長さには限界がある
ために、1個のリボンカセットで記録(印字)できる用
紙の枚数も限られ、記録する用紙の枚数が多い場合に
は、リボンカセットを頻繁に交換する必要があった。
【0004】また、カラー記録を行う場合には、インク
リボンの長手方向に所定長さの複数色のインクを繰り返
して配設した、いわゆるダンダラカラーリボンが用いら
れているが、このダンダラカラーリボンを用いて記録す
る場合には、必要としない色のインク部位はとばして
(空送りして)記録することになるため、インクリボン
の消費量が極めて多くなり、ランニングコストが高くな
る、という不具合があった。
【0005】そこで、同じインクリボンで複数回の記録
に使用可能なマルチタイムインクリボンが提案された
が、記録回数が増えるにしたがって、記録濃度が薄くな
っていく、という問題があったため、根本的な解決には
いたらなかった。
【0006】このような不具合に対処するために、近
年、カセット保持部に複数個のリボンカセットを保持し
ておき、キャリッジ上に搭載されたリボンカセットのイ
ンクリボンが終端まで使用されたならば、カセット保持
部に保持されたリボンカセットと自動的に交換すること
により、ユーザがリボンカセットを交換せずとも記録で
き、記録可能な用紙の枚数を増加させることのできる熱
転写プリンタが提案されている。
【0007】このような従来のリボンカセットを自動的
に交換することのできる熱転写プリンタとしては、例え
ば、特開昭60−253578号公報、特開平2−10
3174号公報等に記載のものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の熱転写プリンタにおいては、複数個のリボンカ
セットを保持することのできるカセットスタッカと、キ
ャリッジとが相対的に移動し協働して、カセットスタッ
カとキャリッジとの間でリボンカセットの受け渡しを行
うことができるものの、カセットスタッカとキャリッジ
との間でリボンカセットを受け渡す際に、リボンカセッ
トのインクリボンに弛みが生じ(リボンカセットの外部
に導出されたインクリボンの長さが長くなって弛む)、
キャリッジに搭載したリボンカセットのインクリボンを
安定して走行させることができない、カセットスタッカ
のカセット保持部に保持されたリボンカセットのインク
リボンの弛みによって記録時に用紙に汚れが発生した
り、記録時に用紙の先端が弛んだインクリボンに引っか
かってジャムが発生する等という不都合が生じる場合が
あるという問題点があった。
【0009】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、複数のリボンカセットの中から所望のリボンカ
セットを選択して自動的に交換することができるととも
に、インクリボンの弛みを除去することのできる熱転写
プリンタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
特許請求の範囲の請求項1に記載したように、プラテン
と、このプラテンに沿って往復移動可能とされリボンカ
セットを搭載しうるキャリッジと、このキャリッジに対
向するようにしてそれぞれ1対のリールに巻回されたイ
ンクリボンを収納した複数のリボンカセットを所定位置
に保持するカセット保持部を備えたカセットスタッカ
と、前記キャリッジと前記カセットスタッカのカセット
保持部とを相対的に接近・離間するように動作させる駆
動機構とを有し、前記複数のリボンカセットの中から所
望のリボンカセットを選択して自動的に交換し、キャリ
ッジに搭載して記録を行う熱転写プリンタであって、前
記カセットスタッカに、このカセットスタッカから前記
キャリッジにリボンカセットを受け渡す際に前記リール
を回転させリボンカセットに収納されたインクリボンの
弛みを除去するための弛み取りロールを設けた構成とし
た点にある。
【0011】そして、このような構成とすることによ
り、カセットスタッカに設けた弛み取りロールは、イン
クリボンを巻き取る方向に走行させてインクリボンの弛
みを除去することができる。
【0012】本発明の第2の特徴は、特許請求の範囲の
請求項2に記載したように、請求項1において、前記弛
み取りロールは、前記駆動機構に連動して動作する弛み
取りロール駆動機構によって駆動する構成とした点にあ
る。
【0013】そして、このような構成とすることによ
り、個別の駆動源を必要としないので、熱転写プリンタ
の小型化、軽量化を図ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。
【0015】まず、本実施の形態の熱転写プリンタの概
略構成を図1により説明する。
【0016】図1は本発明に係る熱転写プリンタの実施
の形態の一例の要部の構成を示す模式図である。
【0017】図1に示すように、本実施の形態の熱転写
プリンタ1は、プリンタ本体2を有しており、このプリ
ンタ本体2の内部には、図1において両矢印Aにて示す
左右方向(プリンタの幅方向)に往復移動可能とされ、
リボンカセット3が搭載可能なキャリッジ4が配設され
ている。そして、リボンカセット3の上面には、シャト
ル部材5が装着されている。さらに、プリンタ本体2の
上方には、カセットチェンジャー等と称されるカセット
スタッカ6が配設されており、このカセットスタッカ6
には、シャトル部材5を介して複数、本実施の形態にお
いては4個のリボンカセット3を所定位置に保持するカ
セット保持部としてのフック部材7がキャリッジ4の移
動経路上に略対向するようにして配設されている。ま
た、カセットスタッカ6のフック部材7は、図1におい
て両矢印Bにて示す上下方向に往復移動可能とされてお
り、キャリッジ4とフック部材7との間において、リボ
ンカセット3にシャトル部材5を装着した状態でリボン
カセット3を自動的に交換することができるようになっ
ている。
【0018】前記プリンタ本体2について図2から図8
により詳しく説明する。
【0019】図2は本発明に係る熱転写プリンタのプリ
ンタ本体の要部を示す平面図であり、図3は左側面図で
あり、図4はキャリッジ近傍の要部を示す平面図であ
り、図5はカラーイメージスキャナを省略したキャリッ
ジの要部を示す斜視図であり、図6はカラーイメージス
キャナの内部の要部構成を示す平面図であり、図7はカ
ラーイメージスキャナの正面図であり、図8は側面透視
図である。
【0020】図2および図3に示すように、本実施の形
態のプリンタ本体2は、プリンタケース(図示せず)の
内部に配設される平面略矩形形状のプリンタフレーム8
を有している。そして、図2において左右方向に示す長
手方向に延在する側面の内の図2において下方に示す一
面側は、熱転写プリンタ1の前面側FSとされており、
図2において上方に示す一面側は、熱転写プリンタ1の
後面側BSとされている。このプリンタフレーム8に
は、略平板状のプラテン9がその記録面9aを略垂直と
なるようにして図2において左右方向に延在するように
配設されている。そして、プラテン9の前方下方(図2
下方)には、ガイドシャフト10がプラテン9と平行に
配設されている。このガイドシャフト10の適宜な位置
には、キャリッジ4がプラテン9に沿って往復移動可能
に配設されている。
【0021】また、キャリッジ4の左方には、図2に示
すように、キャリッジ4と連動してキャリッジ4と同様
にプラテン9に沿って往復移動する画像読取手段として
のカラーイメージスキャナ11が取着されており、この
カラーイメージスキャナ11により、図示しないワード
プロセッサ、コンピュータ等により形成された画像を用
紙12に記録する一般的なプリンタとしての機能の他
に、カラーイメージスキャナ11で原稿13の画像を自
動的に読み取って原稿13の画像を葉書等の用紙12に
記録したり、カラーイメージスキャナ11で原稿13の
画像を自動的に読み取って孔版紙14に穿孔画像を形成
して印刷に用いる孔版原紙(図示せず)を形成すること
ができるようになっている。
【0022】前記キャリッジ4の下方には、図2に示す
ように、駆動ベルト15が配設されており、キャリッジ
4は、駆動ベルト15の1箇所に固着されている。この
駆動ベルト15は、プリンタフレーム8の図2において
左右両端部近傍に配設された左右1対のプーリ16,1
6に巻回されている。そして、図2において右方に示す
一方のプーリ16は、図2において右方に破線にて示す
ステップモータ等からなるキャリッジモータ17の駆動
力をもって回転可能とされている。また、キャリッジモ
ータ17は、プリンタフレーム8の所望の位置に配設さ
れた制御手段18に電気的に接続されており、制御手段
18から送出される制御指令に基づいて駆動されるよう
になっている。
【0023】すなわち、制御手段18から送出される制
御指令に基づいてキャリッジモータ17を駆動すること
により、キャリッジ4およびカラーイメージスキャナ1
1は、図2において両矢印Aにて示すように、プラテン
9に沿って往復移動するようになっており、この移動方
向がカラーイメージスキャナ11の主走査方向とされて
いる。
【0024】なお、制御手段18は、図示しないCP
U、メモリおよびコントローラ等を有しており、メモリ
の内部の格納された各種のプログラムに基づいて熱転写
プリンタ2の各部の動作および各種の情報等を制御する
ことができるように構成されている。
【0025】前記キャリッジ4には、図2および図4な
らびに図5に示すように、プラテン9の記録面9aに対
向するようにして記録手段としてのサーマルヘッド19
が配設されている。このサーマルヘッド19は、制御手
段18の制御指令により、記録情報に基づいて選択的に
発熱される整列配置された複数の発熱素子(図示せず)
を備えており、用紙12に記録を行う記録時に、図示し
ない周知のヘッド駆動機構により用紙12を介してプラ
テン9の記録面9aに対して接離自在とされている。そ
して、プラテン9の記録面9aに対し当接しているヘッ
ドダウン状態におけるサーマルヘッド19とプラテン9
との当接位置が記録位置となるようにされている。ま
た、キャリッジ4の上面には、図2において左方に想像
線にて示すように、インクリボン20を内部に収納し、
このインクリボン20をサーマルヘッド19の前方に案
内するリボンカセット3が搭載可能とされている(リボ
ンカセット3の詳細については後述する)。
【0026】前記キャリッジ4には、図5に詳示するよ
うに、巻取ボビン21、巻取用ローラ駆動軸22、送出
ボビン23および送出用ローラ駆動軸24がそれぞれの
先端部をキャリッジ4の上面から突出するようにして配
設されている。これらの巻取ボビン21、巻取用ローラ
駆動軸22、送出ボビン23および送出用ローラ駆動軸
24は、周知のリボン走行機構(図示せず)の一部を構
成するものであり、リボン走行機構を駆動することによ
り、キャリッジ4の上面に装着(搭載)されたリボンカ
セット3の内部に収納されたインクリボン20を図5に
おいて矢印Cにて示す方向に走行させるようになってい
る。また、このキャリッジ4の上面の所望の位置、すな
わち、本実施の形態では、キャリッジ4の走行方向両側
およびプラテン9と対向する方向と反対側の各外側の3
箇所に、リボンカセット3を着脱自在に係合させる係合
爪と称されるカセット係合部25,25,25が突設さ
れている。この各カセット係合部25,25,25は、
正面略矩形形状に形成された係合片26がキャリッジ4
から垂直方向上方に突設されており、係合片26の自由
端側に位置する上部には、断面略山形の係合突起27
が、その頂部28をキャリッジ4の内側に向けて設けら
れている。さらに、係合片26の少なくとも基端部29
は弾性変形を生じないように剛性を有するように形成さ
れている。
【0027】前記サーマルヘッド19、ヘッド駆動機構
およびリボン走行機構等は、制御手段18から送出され
る制御指令に基づいて駆動されるようになっている。
【0028】なお、サーマルヘッド19およびヘッド駆
動機構は、孔版紙14に穿孔画像を形成する製版時およ
び葉書、普通紙等の用紙12に記録を行う記録時に駆動
可能とされており、リボン走行機構は、葉書、普通紙等
の用紙12に記録を行う記録時に駆動可能とされてい
る。
【0029】図6に示すように、カラーイメージスキャ
ナ11は、プラテン9と対向する面に開口30aが形成
された略直方体形状のスキャナケース30を有してお
り、スキャナケース30の内部には、スキャナケース3
0の開口30aの近傍(図6において上方左右両端)の
内部に、相互に対向するようにして、キャリッジ4の移
動方向であるカラーイメージスキャナ11の主走査方向
に並設され、画像読込時にレンズ31を介してプラテン
9の前方に保持された写真や葉書等の原稿13に向かっ
て光を照射するための2個の光源32と、スキャナケー
ス30の内部の略中央部に配設され、画像読込時に原稿
13から反射した反射光により原稿13の画像情報等を
読み取って出力する小型のカラーイメージセンサ33を
具備するセンサユニット34とを有している。そして、
カラーイメージスキャナ9は、制御手段8に電気的に接
続されている。
【0030】また、カラーイメージスキャナ11のスキ
ャナケース30の上面には、図7に示すように、右方に
向かって高さが高くなるように傾斜したガイド部材35
が設けられており、リボンカセット3の交換時に、交換
されるリボンカセット3に隣位するリボンカセット3と
カラーイメージスキャナ11との干渉を防止するように
なっている。
【0031】さらにまた、カラーイメージスキャナ11
は、図2に示すように、プラテン9の延長線上に位置す
るようにしてプリンタフレーム8の左側の上面に立設さ
れた基準板36により、原稿13の画像情報を読み取る
際の色の基準(ホワイトバランス)を得るようになって
いる。この基準板36は、正面略矩形形状とされてお
り、カラーイメージスキャナ11との対向面36aは、
原稿13を読み取る際の色の基準となる明度の高い白色
とされている。また、基準板36の対向面36aには、
キャリッジ4の動作の基準位置(ホームポジション)を
カラーイメージスキャナ11により高精度で検出するた
めの位置マーク(図示せず)が設けられている。
【0032】すなわち、本実施の形態においては、カラ
ーイメージスキャナ11を用いて、用紙12または原稿
13あるいは孔版紙14の有無、先端の位置、側端の位
置およびキャリッジ4の基準位置を検出するとともに、
製版時および記録時における孔版紙14あるいは用紙1
2に対する記録開始位置を制御することができるように
構成されている。
【0033】図8に示すように、プラテン9の下方に
は、記録時には用紙12を、原稿13の画像情報を読み
取る画像読込時には原稿13を、製版時には孔版紙14
をそれぞれ図8において矢印Dにて示すように、プラテ
ン9の記録面9aの前方を通過するように所定速度で搬
送するための紙送りローラ37が配設されている。この
紙送りローラ37は、図2に示すように、プリンタフレ
ーム8の右側面の外側に配設されているステップモータ
等からなる紙送りモータ38の駆動力をもって回転可能
とされている。
【0034】前記紙送りローラ37の左斜め下方および
右方には、図8に示すように、紙送りローラ37に所望
の圧接力をもって当接される補助ローラ39が回転自在
に配設されており、この補助ローラ39は、紙送りロー
ラ37に従動回転するようにされている。つまり、用紙
12または原稿13あるいは孔版紙14は、紙送りロー
ラ37と補助ローラ39との間に挟持されるようにして
走行可能にされている。また、紙送りローラ37の周囲
の適宜な位置には、用紙12または原稿13あるいは孔
版紙14が所定の搬送経路を走行するように案内するた
めのガイド(図示せず)が配設されている。
【0035】前記紙送りモータ38は、プリンタフレー
ム8の所望の位置に配設された制御手段18に電気的に
接続されており、制御手段18から送出される制御指令
に基づいて駆動されるようになっている。
【0036】すなわち、制御手段18から送出される制
御指令に基づいて紙送りモータ38を駆動させることに
より、用紙12または原稿13あるいは孔版紙14は、
図2および図8において矢印Dにて示すように、図2に
おいて両矢印Aにて示すキャリッジ4の移動方向と直交
する方向に搬送されるようになっており、図2および図
8において矢印Dにて示す用紙12または原稿13ある
いは孔版紙14の走行方向がカラーイメージスキャナ1
1の副走査方向となっている。
【0037】また、本実施の形態のプリンタ本体2は、
図示しないワードプロセッサ、コンピュータ等に接続す
ることにより、ワードプロセッサ、コンピュータ等によ
り形成された画像を用紙12に記録する一般的なプリン
タとしても用いることができるように、制御手段18に
対して外部からの各種の外部信号の入力およびその制御
が可能な構成とされている。
【0038】前記リボンカセット3について図9により
詳しく説明する。
【0039】図9(a)および(b)は本発明に係る熱
転写プリンタのリボンカセットの要部を示すものであ
り、(a)は斜視図であり、(b)は被係合部の拡大正
面図である。
【0040】図9に示すように、本実施の形態のリボン
カセット3は、上下1対とされた平面略矩形のカセット
ケース40内に、回転自在に支持された1対のリール
(一部のみ図示)41,41と、回転自在に支持された
1対のリボン送りローラ(一部のみ図示)42,42
と、図示しない回転自在に支持されたリボン経路に臨ん
でいる複数のガイドローラ等が配設されている。そし
て、1対のリール41,41間に所望のインクリボン2
0が巻回され、インクリボン20のリボン経路の中間部
が外部に導出されている。この1対のリール41,41
は、キャリッジ4に搭載されると、その一方は、印字に
供した部分のインクリボン20を巻取る巻取リール41
aとされ、他方は、インクリボン20を送出する送出リ
ール41bとされる。そして、各リール41,41の内
周面には、複数のキー溝が周方向に間隔を隔ててスプラ
イン状に形成されており、図9(a)において左方に示
す巻取リール41aの内周面は、キャリッジ4に配設さ
れた巻取ボビン21が係合される巻取孔43とされ、図
9(a)において右方に示す送出リール41bの内周面
は、キャリッジ4に配設された送出ボビン23が係合さ
れる送出孔44とされている。
【0041】前記1対のリボン送りローラ42,42
は、略円筒状に形成されており、この1対のリボン送り
ローラ42,42は、キャリッジ4に搭載されると、そ
の一方は、印字に供した部分のインクリボン20を巻取
る巻取用リボン送りローラ42aとされ、他方は、イン
クリボン20を送出する送出用リボン送りローラ42b
とされる。そして、各リボン送りローラ42,42の内
周面には、複数のキー溝が周方向に間隔を隔ててスプラ
イン状に形成されており、図9(a)において左方に示
す巻取用リボン送りローラ42aの内周面は、キャリッ
ジ4に配設された巻取用ローラ駆動軸22が係合される
係合孔45とされ、図9(a)において右方に示す送出
用リボン送りローラ42bの内周面は、キャリッジ4に
配設された送出用ローラ駆動軸24が係合される係合孔
46とされている。
【0042】前記カセットケース40の表裏両面には、
カセットケース40の内部に収納されたインクリボン2
0の残量を外部から視認するための平面略菱形のリボン
残量確認孔47が設けられている。このリボン残量確認
孔47は、その長手方向が巻取孔43と送出孔44との
軸心を結ぶようにして設けられている。さらに、リボン
残量確認孔47は、巻取孔43と送出孔44との中間部
(リボンカセット3の長手方向中央部)を中心とした場
合に、図9(a)において左方に示す巻取孔43側に位
置する図中Lにて示す左部の長さが図9(a)において
右方に示す送出孔44側に位置する図中Rにて示す右部
の長さより短かくなるように左右非対称に形成されてい
る。
【0043】前記カセットケース40の図9(a)にお
いて上方に示す前記プラテン9と対向する側には、前記
サーマルヘッド19が臨む凹部48が形成されており、
凹部48内においてインクリボン20の中間部が導出さ
れている。
【0044】前記カセットケース40の長手方向両側と
凹部48の反対側との3箇所には、カセットケース40
の厚さ方向両側から、厚さ方向中央部に向かって対向す
るようにして上下1対の被係合部49が形成されてい
る。この被係合部49は、図9(b)に詳示するよう
に、カセットケース40の厚さ方向の中央部側に位置す
るようにして断面略山形の係合突起50がその頂部51
をカセットケース40の外側に向けて形成されていると
ともに、その周囲3方向、すなわち、本実施の形態では
リボンカセット3の長手方向両側とにおいて下方の3方
向に適宜なスリット52が形成され、カセットケース4
0と接続された基部53を支点として弾性変形可能とさ
れている。そして、この上下1対の被係合部49の内の
上方に示す被係合部49aは、後述するシャトル部材5
のカセット係合部55と係合されるようになっており、
下方に示す被係合部49bは、前記キャリッジ4のカセ
ット係合部25へ係合されるようになっている。また、
この被係合部49の弾性は、前記キャリッジ4のカセッ
ト係合部25の弾性と比較してより大きく形成されてお
り、被係合部49がキャリッジ4のカセット係合部25
より撓み易くなるように形成されている。さらにまた、
リボンカセット3のカセットケース40の被係合部49
に形成される係合突起50と、前記キャリッジ4のカセ
ット係止部25に形成される係合突起27とは適宜な締
代が付与されており、この締代の範囲内でリボンカセッ
ト3の被係合部49をその基部53を支点として弾性変
形させるようになっている。前記シャトル部材5につい
て図10から図15により詳しく説明する。
【0045】図10から図15は本発明に係る熱転写プ
リンタのシャトル部材の一例の要部を示すものであり、
図10は正面図であり、図11は平面図であり、図12
は下面図であり、図13は拡大右側面図であり、図14
は拡大左側面図であり、図15は図11のA−A線に沿
った拡大断面図である。
【0046】本実施の形態の熱転写プリンタ1のシャト
ル部材5は、常にリボンカセット3に取着された状態で
用いられるようになっている。
【0047】図10から図12に示すように、本実施の
形態のシャトル部材5は、平面略矩形形状に形成された
基体54を有しており、この基体54の図10において
下方に示す下面側にリボンカセット3の一面が当接する
ようになっている。この基体54は、図11において左
右方向に示すキャリッジ4の移動方向(プリンタの幅方
向)と平行する方向に位置する長手方向の長さがリボン
カセット3の長手方向の長さと略同一とされており、図
11において上下に示すキャリッジ4の移動方向に対し
て直交する方向に位置する前後方向の長さがリボンカセ
ット3の前後方向の長さより短く形成されている。そし
て、基体54の図11において下方に示す後端縁は、リ
ボンカセット3の後端縁と略一致するようにされてお
り、基体54の図11において上方に示す前端縁は、リ
ボンカセット3の前端縁より後方(図11下方側)に位
置するようにされている。つまり、リボンカセット3の
サーマルヘッド19が臨む凹部48側がシャトル部材5
の前端縁より前方に位置するようにされている。
【0048】前記基体54の長手方向両側と後端縁側の
3箇所には、リボンカセット3の被係合部49aに着脱
自在に係合する係合爪と称されるカセット係合部55,
55,55が突設されている。この各カセット係合部5
5,55,55は、正面略矩形形状に形成された係合片
56が基体54から垂直方向下方に突設されており、係
合片56の自由端側に位置する下部には、断面略山形の
係合突起57(図14、図15参照)が、その頂部58
を基体54の内側に向けて設けられている。そして、係
合片56は、基体54と接続された基部59を支点とし
て弾性変形可能とされている。また、基体54のカセッ
ト係合部55に形成された係合突起57と、前記リボン
カセット3の被係合部49に形成された係合突起50と
には、シャトル部材5によるリボンカセット3の保持力
が、キャリッジ4によるリボンカセット3の保持力より
大きくなるように適宜な締代が付与されている。
【0049】すなわち、シャトル部材5を装着したリボ
ンカセット3をキャリッジ4に搭載した場合に、シャト
ル部材5をキャリッジ4から離間させると、キャリッジ
4とリボンカセット3との間で分離するようになってい
る。
【0050】なお、シャトル部材5によるリボンカセッ
ト3の保持力を、キャリッジ4によるリボンカセット3
の保持力より大きくするための他の構成としては、シャ
トル部材5のカセット係合部55の剛性を大とする構成
であってもよい。
【0051】前記基体54には、図11および図12に
示すように、左右2個、前後3個の合計6個の窓60が
長手方向中央部を対称面として配置されており、前後方
向中央部に位置する窓60によって、図11に示すよう
にリボンカセット3の巻取リール41aおよび送出リー
ル41bの端部の大部分が露出されている。そして、基
体54の前後両端部近傍には、後述するカセットスタッ
カ6の2本のガイドロッド61と当接可能な側面から見
て略半円形状のガイド面62(図11、図15参照)が
形成されており、このガイド面62に挟まれた部位の基
体54の厚さは、図15に示すように、図15において
左右方向に示す前後両端部の厚さより薄く形成されてい
る。さらに、図11および図12に示すように、基体5
4の長手方向中央部位の前後両端部には、シャトル部材
5と後述するカセットスタッカ6のカセット保持部とし
てのフック部材7を係合・離脱する係脱手段63の一部
を構成する前後1対の係合部63Aがシャトル部材5の
長手方向に対して直交するようにして設けられている。
【0052】図11に示すように、基体54の中央部に
は、リボンカセット3のリボン残量確認孔47の右端部
を除いて露出するように形成された残量確認窓64が設
けられている。また、基体54の下面の残量確認窓64
の右短縁の右方には、図11および図12に示すよう
に、突起65が突設されている。この突起65は、リボ
ンカセット3のリボン残量確認孔47の長さの長い右部
の先端(右端縁)に嵌合するようになっており、この突
起65により、キャリッジ4のカセット係合部25に係
合されるリボンカセット3の被係合部49bをシャトル
部材5のカセット係合部25へ係合させるのを防止、す
なわち、巻取リール41aにインクリボン20がすべて
巻き取られた使用済みのリボンカセット3を間違ってシ
ャトル部材5に装着するのを防止することができるよう
になっている。言い換えると、巻取リール41aにイン
クリボン20が巻き取られた使用済みのリボンカセット
3を表裏反転した場合に、シャトル部材5が装着ができ
ないようになっている。
【0053】前記カセットスタッカ6について図16か
ら図26により詳しく説明する。
【0054】図16から図26は本発明に係る熱転写プ
リンタのカセットスタッカの要部を示すものであり、図
16は正面図であり、図17は平面図であり、図18は
下面図であり、図19は右側面図であり、図20は左側
面図であり、図21は背面図であり、図22は駆動機構
の近傍をスケルトン的に示す斜視図であり、図23は従
動ギア近傍を示す拡大背面図であり、図24はフック部
材を示す平面図であり、図25は図24のB−B線に沿
った要部の断面図であり、図26は図24のC−C線に
沿った要部の断面図であり、図27は図24の右側面図
であり、図28は図24の正面図であり、図29はキャ
ノピの取着状態を説明する部分拡大斜視図である。
【0055】図16から図21に示すように、本実施の
形態のカセットスタッカ6は、下部が開口とされた略箱
形に形成されたスタッカフレーム66を有しており、こ
のスタッカフレーム66は、平面略矩形形状の天板67
と、この天板67の四辺から下方に向かって延出された
前面板68、後面板69、左側板70および右側板71
により構成されている。そして、左側板70および右側
板71の外側には、適宜な左側面カバー72および右側
面カバー73が配設されている。このスタッカフレーム
66は、図17において左右方向に示す長手方向に延在
する側面の内の図17において下方に示す一面側が熱転
写プリンタ1の前面側FSとなるようにされている。そ
して、スタッカフレーム66の前面側FSには、カセッ
トスタッカ6をプリンタ本体2に支持するための2個の
支持部材74,74が配設されている。この各支持部材
74,74の上部には、図16および図17において破
線にて示すようにスタッカフレーム66の長手方向に平
行に延在するピン75がそれぞれ取着されており、この
ピン75の両端をスタッカフレーム66に回動自在に支
持することにより、スタッカフレーム66は、図19に
おいて両矢印Eにて示すように、ピン75を支点として
180度程度回動可能になっている。また、各支持部材
74,74の下面は、前記プリンタ本体2に取着される
ようになっている。
【0056】図18に示すように、スタッカフレーム6
6の内部には、前後1対のガイドロッド61がスタッカ
フレーム66の長手方向に対して平行に延在するように
して配設されている。このガイドロッド61は、その両
端部がスタッカフレーム66の長手方向両端部に配設さ
れた左側板70および右側板71のそれぞれに形成され
た略L字形状の案内孔76(図19)を貫通するように
して配設されており、ガイドロッド61は案内孔76に
沿って移動自在とされている。この案内孔76は、図1
9に示すように、上下方向に延在する垂直部76aと、
この垂直部の76a上端から前面側FSに向かって水平
に延在する水平部76bとにより形成されている。つま
り、ガイドロッド61は、案内孔76の水平部76bお
よび垂直部76aによって、キャリッジ4の移動方向に
直交する水平および垂直な方向の2方向に移動可能とさ
れている。
【0057】前記各ガイドロッド61の両端部には、ピ
ニオンギア77がそれぞれ取着されている。このピニオ
ンギア77は、左右両側板70,71の外側に案内孔7
6の一辺側にそって配設されたラックギア78に噛合さ
れている。さらに、前後1対のガイドロッド61の右端
部に取着された各ピニオンギア77は、図19に示すよ
うに、右側板70の外側(右方)に配設された2個の連
結ギア79,79を介して接続されており、その結果、
2本のガイドロッド61は連動して動作可能になってい
る。また、各連結ギア79,79は、2本のガイドロッ
ド61の右端部に取着されたピニオンギア77の右端面
と摺動するようにして両ガイドロッド61の右端部に掛
け渡されたプレートに設けられた支持ピン(共に図示せ
ず)によって支持されている。
【0058】前記スタッカフレーム66の左側板70の
外側(左方)には、図20に示すように、各ガイドロッ
ド61を案内孔76に沿って往復移動させてフック部材
7をキャリッジ4に対して接近・離間させるための駆動
機構80が配設されている。この駆動機構は80、後面
側BSに位置するガイドロッド61を駆動するように設
けられており、図22に詳示するように、後面側BSに
位置するガイドロッド61の左端部の先端に取着された
従動ギア81と、この従動ギア81に2個の中間ギア8
2,82を介して接続される伝達ギア83と、この伝達
ギア83に2個の揺動ギア84,84を介して接続され
た駆動ギア85とを備えている。そして、駆動ギア85
には、左側板70の外側に位置する左側面カバー72の
内部に配設されたステップモータ等からなるスタッカ駆
動モータ(図示せず)の駆動力が伝達されるようになっ
ている。このスタッカ駆動モータは、ケーブル86(図
20)を介してプリンタ本体2の制御手段18に電気的
に接続されており、制御手段18の制御指令に基づいて
駆動されるようになっている。また、前記制御手段18
は、スタッカ駆動モータを駆動させる際の周波数を高低
の2段階の何れか一方を選択することができるようにな
っており、制御手段18によってスタッカ駆動モータを
駆動させる際の周波数を選択的に制御することにより、
ガイドロッド61を上昇させる際のスタッカ駆動モータ
のトルクを大とし、ガイドロッド61を下降させる際の
スタッカ駆動モータのトルクを小とすることができるよ
うになっている。
【0059】図22に詳示するように、各中間ギア8
2,82は、後面側BSに位置するガイドロッド61の
左端部と、伝達ギア83を回動自在に支持する支持軸8
7との間を連結する3枚のリンク板88により構成され
たリンク機構89の各接続部(屈曲可能部位)に配設さ
れている。また、2個の揺動ギア84,84は、駆動ギ
ア85を回動自在に支持する支持軸90に枢着された略
コ字形状の揺動板91に回動自在に取着されており、駆
動ギア85の回転方向(詳しくは、スタッカ駆動モータ
の回転方向)を制御することにより何れか一方の揺動ギ
ア84が伝達ギア83に選択的に噛合するようになって
いる。さらにまた、駆動ギア85は、左側板70と対向
するようにして形成された小ギア85aと、この小ギア
85aと同軸状に形成された大ギア85bとを備えた2
段ギアとされており、駆動ギア85の小ギア85aが揺
動板91に配設された2個の揺動ギア84,84と噛合
し、駆動ギア85の大ギア85bに図示しないスタッカ
駆動モータの駆動力が伝達されるようになっている。ま
た、後面側BSに位置するガイドロッド61の左端部に
は、図23に示すように、ガイドロッド61の端面側か
ら順に、従動ギア81、リンク板88、ピニオンギア7
7が取着されている。
【0060】図17および図18に示すように、前後1
対のガイドロッド61には、シャトル部材5を介して複
数、本実施の形態においては4個のリボンカセット3を
保持するためのカセット保持部としての平面略矩形形状
に形成されたフック部材7が長手方向に並べて取着され
ている。このガイドロッド61に対するフック部材7の
配設位置は、図18において左方に示す左側から順に、
第1配設位置P1、第2配設位置P2、第3配設位置P
3および第4配設位置P4とされている。
【0061】前記フック部材7の前後には、図24から
図27に示すように、各ガイドロッド61の外周面に摺
動自在に嵌合される取着部92が形成されている。この
フック部材7の図24において左側の上下に位置する各
取着部92には、図24において想像線にて示す各ガイ
ドロッド61の外側に位置するとともに、各ガイドロッ
ド61に対して平行に延在するようにして、フック部材
7とシャトル部材5とを係合・離脱する係脱手段63の
一部を構成する前後1対のフック体63Bが形成されて
いる。このフック体63Bの先端は、フック部材7の左
右方向略中央部に位置するようにされている。また、フ
ック体63Bの先端部には、図28に示すように、上方
に向かって突出する略鈎状の係合爪93が形成されてい
る。そして、フック体63Bの係合爪93が前記シャト
ル部材5の係合部63Aと係合・離脱するようになって
おり、フック体63Bの先端(係合爪93の図28にお
いて右端)は、フック部材7の右側の上下に示す各取着
部92の左端と適宜な間隔を隔てて形成されている。つ
まり、フック体63Bの先端と、フック部材7の左側の
上下に示す各取着部92の左端との間は、所望の範囲に
亘って空間とされている。
【0062】前記フック部材7には、図24に示すよう
に、左右方向両側に板厚方向に貫通するようにして略矩
形形状の窓94が形成されており、この窓94は、フッ
ク部材7にシャトル部材5を介してリボンカセット3を
係合した場合に、リボンカセット3の巻取リール41a
および送出リール41bの端部の大部分を露出可能とし
ている。そして、フック部材7の両窓94の間の下面に
は、フック部材7にシャトル部材5を係合した場合に、
シャトル部材5をフック部材7から離間する方向(シャ
トル部材5を下方)に付勢するための板ばね等からなる
前後1対の付勢部材95が取着されている。なお、この
付勢部材95は、フック部材7に一体で形成することも
可能である。さらに、フック部材7の図24において左
方上方に位置する取着部92には、フック部材7にシャ
トル部材5を係合する際に、シャトル部材5を装着した
リボンカセット3の図24において上方に示す後面側方
向へのリボンカセット3の位置を拘束するストッパ96
が形成されている。このストッパ96は、図25に詳示
するようにフック部材7と平行に延在する基部96a
と、この基部96aの先端から下方に向かって延出され
前記リボンカセット3のサーマルヘッド19が臨む凹部
48が形成された面と対向する当接部とにより形成され
ている。
【0063】図18に戻って、第1配設位置P1、第2
配設位置P2および第3配設位置P3に配設された各フ
ック部材7は、フック体63Bの先端を右方に向けてガ
イドロッド61に取着されており、第4配設位置P4に
配設されたフック部材7は、第1配設位置P1、第2配
設位置P2および第3配設位置P3に配設された各フッ
ク部材7と左右勝手違いに形成されており、フック体6
3Bを左方に向けてガイドロッド61に取着されてい
る。さらに、第1配設位置P1、第2配設位置P2およ
び第3配設位置P3に取着された各フック部材7は、図
18に示すように、後面側BSに位置するガイドロッド
61の外周面に配設されたスプリング等により形成され
た付勢部材97により、キャリッジ4の移動方向におけ
る一方向である右方に向かって付勢されており、右方へ
の移動位置は後面側BSに位置するガイドロッド61の
外周面に取着された止め輪98にフック部材7の図18
において下部左方に示す上部左方(図18の下面図にお
いては上下反転して示されるため)の取着部92の右端
面が当接することにより拘束されるようになっている。
つまり、第1配設位置P1、第2配設位置P2および第
3配設位置P3に配設された各フック部材7は、各付勢
部材97の付勢力をもって常にキャリッジ4の移動方向
における一方向である右方に向かって付勢されており、
付勢部材97の付勢力に抗することにより、フック部材
7をキャリッジ4の移動方向における一方向である左方
に移動することができるようになっている。
【0064】なお、第4配設位置P4に位置するフック
部材7は、フック部材7の図18において下部右方に示
す上部右方(図18の下面図においては上下反転して示
されるため)の取着部92の左右端面を両側から挟み込
むようにしてガイドロッド61の外周面に配設された2
個の止め輪98によって固定配置されている。
【0065】図18に示すように、スタッカフレーム6
6の内部の上方には、リボンカセット3のインクリボン
20の弛みを除去するための弛み取りロール99が配設
されている。この弛み取りロール99は、各ガイドロッ
ド61が上方から下方に向かって降下する際に、フック
部材7の左方の窓94によって形成される空間内に位置
するロール体100を有している。このロール体100
は、図20において便宜上実線にて示すように、側面略
扇形状に形成されており、図18に示すように、前後1
対のガイドロッド61の間に位置するようにしてガイド
ロッド61と平行に配設された駆動軸101に取着され
ている。そして、駆動軸101を回転させることによ
り、ロール体100の径方向の最も外側に位置する外周
面が、シャトル部材5を介してフック部材7に保持され
たリボンカセット3の1対のリール41の内の一方、す
なわち、本実施の形態では、巻取リール41aの端面に
当接して巻取リール41aを回転させ、インクリボン2
0を若干巻き取ることによりインクリボン20の弛みを
防止することができるようになっている。なお、ロール
体100は、リボンカセット3の1対のリール41の内
の他方である送出リールbの端面あるいは両方のリール
41a,41bの端面に当接するようにしてもよい。
【0066】前記弛み取りロール99の駆動軸101
は、スタッカフレーム66の天板67の下面に突設され
た複数の駆動軸支持体(図示せず)によって回動自在に
支持されるとともに、その左端部はスタッカフレーム6
6の左側板70を貫通するようにして配設されている。
そして、スタッカフレーム66の左側板70の外側(左
方)には、図22に詳示するように、弛み取りロール9
9の駆動軸101を回動させるためめの弛み取りロール
駆動機構102が配設されている。この弛み取りロール
駆動機構102は、スタッカフレーム66の左側板70
を貫通した駆動軸101の先端部に取着された巻取ギア
103と、この巻取ギア103の右斜め上方に回転自在
に配設された巻取ギア103に接続可能な補助伝達ギア
104と、一方が巻取ギア103に接続可能とされ他方
が補助伝達ギア104に接続可能とされた2個の伝達揺
動ギア105と、この2個の伝達揺動ギア105に接続
された伝達部材106cにて連結可能な2個の中間伝達
ギア106a,106bと、この中間伝達ギア106と
前記駆動機構80の駆動ギア85とを接続する連結中間
ギア107とを備えている。つまり、弛み取りロール駆
動機構102は、駆動機構80に連動して動作するよう
になっている。
【0067】図22に詳示するように、2個の伝達揺動
ギア105は、2個の中間伝達ギア106a,106b
を回動自在に支持する支持軸108に枢着された略L字
形状の揺動板109の先端部近傍に回動自在に取着され
ている。そして、連結中間ギア107は、左側板71と
対向するようにして形成された小ギア107aと、この
小ギア107aと同軸状に形成された大ギア107bと
を備えた2段ギアとされており、連結中間ギア107の
大ギア107bが駆動機構80を構成する駆動ギア85
の大ギア85Bに接続され、連結中間ギア107の小ギ
ア107aが中間伝達ギア106aに接続されている。
また、この中間伝達ギア106aが一定量回転すること
により伝達部材106cを介して中間伝達ギア106b
が回転するようになっている。なお、巻取ギア103は
上下2段の2段ギアとされており、巻取ギア103の一
方は、図22において左方に示す伝達揺動ギア105a
と接続可能とされており、巻取ギア103の他方は、補
助伝達ギア104と接続可能とされるとともに、この補
助伝達ギア104には、図22において右方に示す伝達
揺動ギア105bが接続可能とされてている。さらにま
た、巻取ギア103の外周面の一部は、欠歯部(図示せ
ず)とされており、図22において左方に示す伝達揺動
ギア105aおよび補助伝達ギア104のそれぞれの歯
部(図示せず)が巻取ギア103の欠歯部に位置すると
駆動ギア85から伝達される駆動力が巻取ギア103に
伝達されないようになっている。つまり、伝達揺動ギア
105aおよび補助伝達ギア104のそれぞれの歯部
(図示せず)が巻取ギア103の欠歯部に位置すると、
伝達揺動ギア105aおよび補助伝達ギア104が空転
するようになっている。
【0068】前記スタッカフレーム66の後面側BSに
は、図17、図19、図20および図21に示すよう
に、記録後の用紙12、画像読取後の原稿13および製
版後の孔版紙14を排出する際に、用紙12、原稿13
および孔版紙14を上方からガイドしてこれらを熱転写
プリンタ1の外部に確実に排出するための略平板状に形
成されたキャノピ110が配設されている。このキャノ
ピ110は、スタッカフレーム66の後面側BSに位置
する後面板69の長手方向の中央部の大部分に略矩形形
状の開口111(図21)を形成し、この開口11の長
手方向両端に配設された左右1対のキャノピ保持部材1
12を介してスタッカフレーム66の後面側BSに位置
する後面板69に取着されている。
【0069】更に詳しく説明すると、図29に詳示する
ように、キャノピ110の両側端縁の下部には、長手方
向に延出された回動突起113が設けられている。この
回動突起113は、キャノピ110の両側面に配設され
るキャノピ保持部材112の下部に設けられた下貫通孔
114に枢着されており、キャノピ110は、キャノピ
保持部材112の下貫通孔114を支点として図29に
おいて両矢印Fにて示すように回動自在とされている。
そして、キャノピ110の図29における反時計方向へ
の最大回動位置は、相互に対向するようにして配設され
たキャノピ保持部材112を連結する連結シャフト11
5へキャノピ110の上面が当接することによって拘束
されており、キャノピ110の時計方向への最大回動位
置は、キャノピ保持部材112の図29において手前側
(熱転写プリンタ1の後面側BS)の下部にキャノピ1
10の長手方向と平行にキャノピ110側に向かって延
出された受け突起116へキャノピ110の下面の側端
部が当接することによって拘束されている。
【0070】すなわち、キャノピ110は、その自重に
よって、キャノピ保持部材112の受け突起116へキ
ャノピ110の下面の側端部が当接した状態を保持する
ようになっている。
【0071】また、キャノピ保持部材112の上部に
は、板厚方向に貫通する上貫通孔117が形成されてい
る。この上貫通孔117は、スタッカフレーム66の後
面板BSにスタッカフレーム66の長手方向と平行に配
設されその先端部が開口111内に位置する上下1対の
固定ピン118の内の上方に位置する上固定ピン118
aに枢着されており、キャノピ保持部材112は上固定
ピン118aを支点として図29において両矢印Gにて
示すように回動自在とされている。そして、キャノピ保
持部材112の反時計方向への最大回動位置は、キャノ
ピ保持部材112の図29において手前側(熱転写プリ
ンタ1の後面側BS)の略中央部に設けられた凹溝11
9内に上下1対の固定ピン118の内の下方に位置する
下固定ピン118bが当接することによって拘束されて
おり、キャノピ保持部材112の反時計方向への最大回
動位置は、左右1対のキャノピ保持部材112を連結す
る連結シャフト115が前記フック部材7のストッパ9
6の後面と当接した場合あるいはキャノピ112の自重
によって拘束されている。
【0072】すなわち、キャノピ110は、全体として
上固定ピン118aを中心として可動、かつ、開閉可能
に形成されている。
【0073】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0074】まず、本実施の形態の熱転写プリンタ1に
おけるカセットスタッカ6に対するリボンカセット3の
初期セッティングについて説明する。
【0075】本実施の形態の熱転写プリンタ1にリボン
カセット3を装着するには、リボンカセット3にシャト
ル部材5を人手によって装着することにより準備が行わ
れる。このリボンカセット3に対するシャトル部材5の
装着は、図10、図13および図15に示すように、リ
ボンカセット3の被係合部49aとシャトル部材5のカ
セット係合部55とを係合させることにより行われる。
この時、図11に示すように、シャトル部材5の残量確
認窓64の右短縁の右方に設けられた突起65がリボン
カセット3のリボン残量確認孔47の長さの長い右部の
先端(右端縁)に嵌合してリボンカセット3の上面とシ
ャトル部材5の下面とが当接し、シャトル部材5をリボ
ンカセット3へ確実に装着することができる。
【0076】なお、シャトル部材5の突起65とリボン
カセット3のリボン残量確認孔47とにより、シャトル
部材5のカセット係合部55をキャリッジ4のカセット
係合部25に係合されるリボンカセット3の被係合部4
9bへ係合することができないようになっている。つま
り、シャトル部材5のカセット係合部55をリボンカセ
ット3の被係合部49bへ係合させようとすると、シャ
トル部材5の突起65がリボンカセット3のリボン残量
確認孔47長さの短い左部の先端(左端縁)より左方に
位置するので、シャトル部材5の突起65はリボンカセ
ット3の上面と当接し、リボンカセット3の上面とシャ
トル部材5の下面との間に隙間ができて、シャトル部材
5の少なくとも一部がリボンカセット3の上面から浮き
上がることになり、作業者に誤組を認識させることがで
きるので、リボンカセット3に対するシャトル部材5の
誤組を防止することができる。また、リボンカセット3
に対するシャトル部材5の誤組の防止は、巻取リール4
1aにインクリボン20が巻き取られた使用済みのリボ
ンカセット3を表裏反転してシャトル部材5に装着する
のを確実に防止することもできる。
【0077】すなわち、本実施の形態のシャトル部材5
の突起65とリボンカセット3のリボン残量確認孔47
とにより、リボンカセット3に対するシャトル部材5の
取着方向を拘束することができる。
【0078】ついで、シャトル部材5を装着したリボン
カセット3を、人手によりカセットスタッカ6のフック
部材7に装着する。このカセットスタッカ6へのシャト
ル部材5を装着したリボンカセット3の装着は、まず、
図19において両矢印Eにて示すように、ピン75を支
点として180度程度回動可能になっているスタッカフ
レーム66を、図19において反時計方向へ人手により
180度回転させる(スタッカフレーム66の後面板6
9を前面側FSに位置させる)ことにより開始する。
【0079】そして、スタッカフレーム66を、図19
において反時計方向へ180度回転させると、スタッカ
フレーム66が表裏反転し、スタッカフレーム66の内
部に配設されたフック部材7が露出する。
【0080】ついで、フック部材7にシャトル部材5を
係合することにより、リボンカセットをフック部材7に
保持させる。このフック部材7に対するシャトル部材5
の係合動作は、シャトル部材5の係脱手段63の一部を
構成する係合部63Aをフック部材7の係脱手段63の
一部を構成するフック体63Bの係合爪93へ係合する
ことにより行われる。
【0081】更に詳しく説明すると、シャトル部材5を
下方にして(リボンカセット3を上にして)、シャトル
部材5のガイド面をガイドロッド61に当接するととも
に、図30に示すように、シャトル部材5の係合部63
Aをフック体63Bの係合爪93の先端の前方の空間に
位置させる。そして、シャトル部材5をフック部材7か
ら離間する方向に付勢する付勢部材95を人手により押
し縮めてシャトル部材5のガイド面をガイドロッド61
に当接した状態、すなわち図31に示すように、係合部
63Aとフック体63Bとの間に隙間を形成することが
できる状態)としたうえで、シャトル部材5の係合部6
3Aがフック部材7のフック体63Bの係合爪93の先
端を通過するようにシャトル部材5を人手により図30
において左方に移動させる。そして、係合部63Aがフ
ック体63Bの係合爪93の先端を通過したらシャトル
部材5から手を離す。すると、付勢部材95が、シャト
ル部材5をフック部材7から離間する方向に付勢し、こ
れによりシャトル部材5は、図31において左方へ移動
し、シャトル部材5の係合部63Aをフック部材7のフ
ック体63Bの係合爪93の先端の鍵状部に係合するこ
とができ、その結果、リボンカセット3をシャトル部材
5を介してフック部材7に確実に弾性保持させることが
できる。
【0082】また、シャトル部材5の長手方向の寸法
は、リボンカセット3の長手方向の寸法とと略同一の寸
法とされており、このシャトル部材5を介してリボンカ
セット3をフック部材7に保持させることができるの
で、カセットスタッカ6に複数のリボンカセット3を相
互に接近した状態で並べて保持することができ、従来と
異なり、熱転写プリンタ1の幅方向(キャリッジ4の移
動方向)の長さが長くなって、既存の熱転写プリンタよ
り幅が大きくなってしまうという不都合を確実に防止し
て、小型化を確実に図ることができる。
【0083】ついで、以上の動作を必要なだけ(本実施
の形態においては最大4回)繰り返すことにより、例え
ば第1配設位置P1に位置するフック部材7にはY色の
インクリボン20を収納したリボンカセット3を、第2
配設位置P2に位置するフック部材7にはM色のインク
リボン20を収納したリボンカセット3を、第3配設位
置P3に位置するフック部材7にはC色のインクリボン
20を収納したリボンカセット3を、第4配設位置P4
に位置するフック部材7にはBk色のインクリボン20
を収納したリボンカセット3を保持し、その後、スタッ
カフレーム66を、図19において時計方向へ人手によ
り180度回転させることにより、カセットスタッカ6
に対するリボンカセット3の初期セッティングが終了す
る。
【0084】なお、シャトル部材5の係合部63Aをフ
ック体63Bの係合爪93の先端の前方の空間に位置さ
せる際に、シャトル部材5の係合部63Aは、第1配設
位置P1、第2配設位置P2および第3配設位置P3に
位置するフック部材7のフック体63Bの係合爪93に
対しては、図30に示すように正面(前面側FS)から
見て右側となり、第4配設位置P4に位置するフック部
材7のフック体63Bの係合爪93に対しては正面から
見て左側となる。
【0085】また、インクリボン20の色とフック部材
7の配設位置とを1対1で対応させることが、リボンカ
セット3にインクリボン20の色を識別するための識別
マークや、リボンカセット3に設けた識別マークを検出
するためのセンサ、あるいはセンサにより検出した識別
マークを判別するための判別手段等を設けることによる
経済的負担および重量の増加等を防止するうえで好まし
い。
【0086】さらに、キャリッジ4上にカセットスタッ
カ6に保持されたリボンカセット3の種類および装着の
有無を検出するカセット検出手段を配設することによ
り、リボンカセット3の初期セッティングにおいて、何
れか1箇所のフック部材7にはリボンカセット3を装着
せずに、かわりに、キャリッジ4にシャトル部材5を装
着したリボンカセット3を直接装着することにより、キ
ャリッジ4とカセットスタッカ6のフック部材7との間
でリボンカセット3を自動的に交換するためのカセット
受渡動作の内の、空のキャリッジ4にリボンカセット3
を装着するという第1回目のカセット受渡動作を省略す
ることができる。
【0087】さらにまた、リボンカセット3の初期セッ
ティング時においては、スタッカフレーム66の内部に
配設されたガイドロッド61は、案内孔76の水平部7
6bの前面側FSに位置しており、この位置がフック部
材7がキャリッジ4から離間した離間位置とされてい
る。
【0088】また、フック部材7からリボンカセット3
を取り外すには、前記リボンカセット3の初期セッティ
ングと逆の動作を行えばよい。
【0089】つぎに、キャリッジ4とカセットスタッカ
6のフック部材7との間でリボンカセット3を自動的に
交換するためのカセット受渡動作について説明する。
【0090】まず、用紙12に記録を開始するにあたっ
て、所望の色のインクリボン20が内部に収納されたリ
ボンカセット3がキャリッジ4に搭載されていない場合
には、キャリッジ4に搭載されている記録に供しないリ
ボンカセット3を空の(リボンカセット3が保持されて
いない)フック部材7に受け渡す動作を行う。このリボ
ンカセット3の内部に収納されたインクリボン20の色
の判別は、例えばキャリッジ4に装着されたリボンカセ
ット3が保持されていたフック部材7の配設位置を制御
手段18のメモリに記憶することにより行われる。つま
り、キャリッジ4が基準位置(ホームポジション)から
所定のフック部材7の配設位置まで移動したときのキャ
リッジ4の移動距離に対応するキャリッジモータの17
のステップ数に基づいてリボンカセット3の内部に収納
されたインクリボン20の色をメモリに記憶することが
できる。
【0091】そして、キャリッジ4に搭載されている不
必要なリボンカセット3を空のフック部材7に受け渡す
動作は、まず、制御手段18から発せられる制御指令に
基づいてキャリッジモータ17を駆動し、キャリッジ4
を空のフック部材7と対向する位置まで移動する。この
時の位置合わせは、ホームポジションを基準として、キ
ャリッジモータ17を所定のパルス数だけ回転させるこ
とにより所定の位置まで移動させることにより行うこと
ができる。このキャリッジ4の移動位置は、前記人手に
よるリボンカセット3の初期セッティングと同様に、リ
ボンカセット3に装着したシャトル部材5の係合部63
Aがフック部材7のフック体63Bの係合爪93の先端
の前方である。つまり、キャリッジ4の移動位置は、第
1配設位置P1、第2配設位置P2および第3配設位置
P3に位置するフック部材7のフック体63Bの係合爪
93に対しては、図30に示すように、リボンカセット
3に装着したシャトル部材5の係合部63Aが正面(前
面側FS)から見て右側となり、第4配設位置P4に位
置するフック部材7のフック体63Bの係合爪93に対
してはリボンカセット3に装着したシャトル部材5の係
合部63Aが正面から見て左側となるようにされてい
る。
【0092】つぎに、キャリッジ4が所定の位置まで移
動したら、制御手段18から発せられる制御指令に基づ
いてスタッカ駆動モータ(図示せず)を駆動し、駆動機
構80によって、案内孔76の水平部76bの前面側F
Sに位置しているガイドロッド61を降下動作させる。
すると、ガイドロッド61に取着されたフック部材7
は、リボンカセット3に装着したシャトル部材5の上面
に接近し、シャトル部材5の上面に配設された付勢部材
を95を押し潰すようにして、フック部材7がシャトル
部材5の上面(リボンカセットが当接している面と反対
側の面)と当接する。
【0093】前記駆動機構80の動作を具体的に説明す
ると、スタッカ駆動モータ(図示せず)の駆動力により
図22に示す駆動ギア85が反時計方向に回転する。こ
の駆動ギア85の反時計方向への回転は、駆動ギア85
の小ギア85aを介して2個の揺動ギア85へ伝達し、
各揺動ギア85が時計方向へ回転するとともに、2個の
揺動ギア85が取着された揺動板91が反時計方向に回
転する。そして、揺動板91の反時計方向への回転は、
図22において前面側FSに位置する右方に示す揺動ギ
ア85を伝達ギア83に噛合させ、伝達ギア83が反時
計方向へ回転する。この伝達ギア83の反時計方向への
回転は、2個の中間ギア82を介して従動ギア77に伝
達し、後面側BSに位置するガイドロッド61が反時計
方向へ回転する。この後面側BSに位置するガイドロッ
ド61の反時計方向への回転によって、ガイドロッド6
1の両端に取着されたピニオンギア77は反時計方向へ
回転する。そして、ピニオンギア77の反時計方向へ回
転の回転は、ピニオンギア77を、案内孔76に沿って
配設されたラックギア78上を移動し、後面側BSに位
置するガイドロッド61を案内孔76の内部を案内孔7
6の形状に従って、案内孔76の水平部76bを前面側
FSから後面側BSに水平に移動し、その後、案内孔7
6の垂直部76aを上部から下部に向かって垂直に移動
する。
【0094】また、後面側BSに位置するガイドロッド
61の回転は、図19に示すように右側板71の外側に
配設された、2個の連結ギア79を介して後面側BSに
位置するガイドロッド61のピニオンギア77から前面
側FSに位置するピニオンギア77に回転方向を同一と
して伝達され、その結果、前後1対のガイドロッド61
は、一体となって移動する。図22は、このガイドロッ
ド61が案内孔76の垂直部76aの下部に移動し、フ
ック部材7がキャリッジ4に接近した接近位置に位置す
る状態を示している。
【0095】なお、駆動機構80の動作に伴って弛み取
りロール駆動機構102も連動して動作する。この駆動
機構80の動作に伴う弛み取りロール駆動機構102の
動作について具体的に説明すると、駆動ギア85の時計
方向への回転が連結中間ギア107に伝達し、連結中間
ギア107が反時計方向へ回転する。この連結中間ギア
107の反時計方向への回転は、連結中間ギア107の
小ギア107aを介して中間伝達ギア106aに伝達
し、中間伝達ギア106aが時計方向に回転する。この
中間伝達ギア106aの回転が所定量回転すると伝達部
材106cを介して中間伝達ギア106bが時計方向に
回転する。そして、この2個の中間伝達ギア106a,
106bの時計方向への回転は、2個の伝達揺動ギア1
05へ伝達し、2個の伝達揺動ギア105が反時計方向
へ回転するとともに、この2個の伝達揺動ギア105が
取着された揺動板109が時計方向に回転する。そし
て、揺動板109の時計方向への回転は、図22におい
て前面側FSに位置する右方に示す伝達揺動ギア105
bが補助伝達ギア104から離間するとともに、図22
において後面側BSに位置する左方に示す巻取ギア10
3を時計方向へ回転させる。これにより、弛み取りロー
ル99の駆動軸101が時計方向へ回転し、弛み取りロ
ール99のロール体100の外周面がフック部材7に保
持されたリボンカセット3の巻取リール41aの端面と
フック部材7の窓94およびシャトル部材5の窓60を
介して当接して、巻取リール41aをインクリボン20
を巻き取る方向に回転させ、これにより、インクリボン
20の弛みを確実に除去することができる。つまり、弛
み取りローラ駆動機構102は、弛み取りロール99を
駆動機構80によるフック部材7の上昇動作に連動して
インクリボン20の弛みを除去するように動作させるこ
とができる。
【0096】また、巻取ギア103の回転は、伝達揺動
ギア105aの歯部が、巻取ギア103の外周面の一部
に形成された欠歯部に位置することにより停止するよう
になっている。つまり、伝達揺動ギア105aの歯部
が、巻取ギア103の欠歯部に対向する時の伝達揺動ギ
ア105aの回転は、巻取ギア103へ伝達せず、これ
により、弛み取りロール99によるインクリボン20の
巻取量を制御することができるようになっている。
【0097】つぎに、フック部材7が降下した状態で、
キャリッジモータ17を駆動して、キャリッジ4を、前
記人手によるリボンカセット3の初期セッティングと同
様に、リボンカセット3に装着したシャトル部材5の係
合部63Aがフック部材7のフック体63Bの係合爪9
3の先端を通過し、シャトル部材5の係合部63Aとフ
ック部材7のフック体63Bの係合爪93の先端の鈎状
部とが対向する位置まで移動させる。このキャリッジ4
の移動方向は、第1配設位置P1、第2配設位置P2お
よび第3配設位置P3に位置するフック部材7のフック
体63Bの係合爪93に対しては、前面側から見て左方
へ移動し、第4配設位置P4に位置するフック部材7の
フック体63Bの係合爪93に対しては、前面側から見
て正面から見て右方への移動となる。この時の移動位置
は、制御手段18の制御指令に基づいて、ホームポジシ
ョンを基準として、キャリッジモータ17をメモリに予
め記憶された所定のパルス数だけ回転させることにより
行うことができる。
【0098】つぎに、シャトル部材5の係合部63Aと
フック部材7のフック体63Bの係合爪93の先端の鈎
状部とが対向する位置まで移動したら、制御手段18か
ら発せられる制御指令に基づいてスタッカ駆動モータ
(図示せず)を逆方向(駆動ギア85を時計方向)に駆
動することにより、駆動機構80は、案内孔76の垂直
部76aの下部に位置しているガイドロッド61を降下
動作と逆に動作させてフック部材7を上昇させる。この
フック部材7の上昇により、シャトル部材5の係合部6
3Aとフック部材7のフック体63Bの係合爪93の先
端の鈎状部とが係合し、その後、フック部材7はシャト
ル部材5とともに上昇する。このシャトル部材5の係合
部63Aとフック部材7のフック体63Bとの係合動作
の状態を図32に実線矢印にて示す。
【0099】そして、フック部材7がシャトル部材5と
ともに上昇すると、シャトル部材5によるリボンカセッ
ト3の保持力が、キャリッジ4によるリボンカセット3
の保持力より大きくなるように形成されているので、シ
ャトル部材5をキャリッジ4から離間させると、キャリ
ッジ4のカセット係合部25とリボンカセット3の被係
合部49bとの係合状態が解除されて、キャリッジ4と
リボンカセット3との間で分離し、リボンカセット3が
シャトル部材5を介してフック部材7に受け渡され、キ
ャリッジ4からフック部材7へのカセット受渡動作が完
了する。
【0100】なお、スタッカ駆動モータを逆回転させる
ことによる駆動機構80の動作においては、図22にお
いて前面側FSに示す右方の揺動ギア84が伝達ギア8
3に噛合するようになっている。また、この時の弛み取
りロール駆動機構102においては、図22において前
面側FSに位置する右方に示す伝達揺動ギア105bが
補助伝達ギア104から離間するとともに、図22にお
いて後面側BSに位置する左方に示す伝達揺動ギア10
5aが巻取ギア103と噛合するが、伝達揺動ギア10
5aは駆動機構80による上昇動作終了後巻取ギア10
3と噛合し、巻取ギア103を所定量回転させた後、伝
達揺動ギア105は、巻取ギア103の欠歯部に位置
し、巻取ギア103は回転しないようになっている。な
お、フック部材7を降下動作させる際には、揺動板10
9の反時計方向への回転にともなって伝達揺動ギア10
5bが補助伝達ギア104を若干回転させ、これによ
り、補助伝達ギア104は巻取ギア103の欠歯部に位
置することになり、弛み取りロールは回転しない。
【0101】つぎに、フック部材7からキャリッジ4へ
のカセット受渡動作について説明する。
【0102】前記フック部材7からキャリッジ4へのカ
セット受渡動作は、キャリッジ4からフック部材7への
カセット受渡動作と略同様にして行うことができる。
【0103】まず、制御手段18から発せられる制御指
令に基づいてキャリッジモータ17を駆動し、キャリッ
ジ4を所望の色のインクリボン20が収納されたリボン
カセット3が保持されているフック部材7と対向する位
置まで移動する。
【0104】そして、キャリッジ4が所定の位置まで移
動したら、制御手段18から発せられる制御指令に基づ
いてスタッカ駆動モータ(図示せず)を駆動し、駆動機
構80によって、ガイドロッド61を降下動作させ、フ
ック部材7がシャトル部材5の上面と当接した状態でリ
ボンカセット3の下方に位置する被係合部49bとキャ
リッジ4のカセット係合部25とを係合させることによ
り、シャトル部材5を装着した状態でリボンカセット3
をキャリッジ4に保持させるとともに、シャトル部材5
の係合部63Aをフック部材7のフック体63Bの係合
爪93の先端の鈎状部から離間させる。
【0105】ついで、シャトル部材5を装着した状態で
リボンカセット3をキャリッジ4に保持させてから、キ
ャリッジモータ17を駆動して、キャリッジ4をリボン
カセット3に装着したシャトル部材5の係合部63Aが
フック部材7のフック体63Bの係合爪93の先端の前
方の所定位置(キャリッジ4からフック部材7へのカセ
ット受渡動作時におけるキャリッジ4の最初の移動位
置)へ移動させ、その後スタッカ駆動モータ(図示せ
ず)を駆動して駆動機構80をもってフック部材7を上
昇させることにより、フック部材7からキャリッジ4へ
のカセット受渡動作が完了する。このシャトル部材5の
係合部63Aとフック部材7のフック体63Bとの離脱
動作の状態を図32に破線矢印にて示す。
【0106】したがって、本実施の形態によれば、フッ
ク部材7とキャリッジ4との間のカセット受渡動作は、
制御手段18から発せられる制御指令に基づいて、フッ
ク部材7を保持するガイドロッド61を、駆動機構80
によってキャリッジ4の移動方向に直交する水平および
垂直な方向の2方向を略L字形状をなすように移動させ
ることにより、フック部材7をキャリッジ4に相対的に
接近・離間させるように移動させることにより行われ
る。そして、フック部材7を取着した2本のガイドロッ
ド61が両端部に取着されたピニオンギア77の回転に
より、常に一定の位置関係を保持した状態で、左側板7
0および右側板71に対向するようにして形成された略
L字形状の案内孔76と、この案内孔76のに沿って配
設されたラックギア78とにより、離間位置と接近位置
との間を往復移動するとともに、ガイドロッド61に取
着したフック部材7を上下方向に対して直交する平行
(水平)状態で上下動させるができ、その結果、シャト
ル部材5を介してフック部材7に装着したリボンカセッ
ト3を水平状態で移動させることができるので、移動動
作を安定させることができるとともに、カセット受渡動
作の信頼性を確実に向上させることができる。
【0107】さらに、フック部材7に取着された付勢部
材95は、シャトル部材5をフック部材7から離間する
方向へ付勢し、これにより係脱手段63を係合させた際
に、シャトル部材5とフック部材7とをしっかり係合さ
せてシャトル部材5を装着したリボンカセットをフック
部材7にガタ付きがないように弾性保持することができ
るとともに、フック部材7がシャトル部材5に当接する
際の衝撃を緩衝することができ、また、フック部材7に
シャトル部材5を介して弾性保持されたリボンカセット
3のキャリッジ4と対向する面の位置を所定位置に保持
することができ、カセット受渡動作の信頼性をより確実
に向上させることができる。
【0108】また、シャトル部材5とフック部材7とを
係合・離脱する係脱手段63は、駆動機構80によるキ
ャリッジ4とフック部材7とを相対的に接近・離間させ
る動作と、キャリッジ4の移動動作とにより、シャトル
部材5の係合部63Aとフック部材7のフック体63B
とを単に接離させることにより、簡単に係合・離脱させ
ることができるので、リボンカセット3の受け渡し機能
を長期間に亘り確実に維持することができる。
【0109】さらに、リボンカセット3を受け渡す際
に、弛み取りロール99によりリボンカセット3のイン
クリボン20の弛みを確実に除去することができるの
で、インクリボンの弛みによって生じる、キャリッジ4
に搭載したリボンカセット3のインクリボン20を安定
して走行させることができない、カセットスタッカ6の
カセット保持部7に保持されたリボンカセット3のイン
クリボン20の弛みによって記録時に用紙12に汚れが
発生する、用紙12の先端が弛んだインクリボン20に
引っかかってジャムが発生する等という不都合を確実に
防止することができる。そして、弛み取りロール99
は、弛み取りロール駆動機構102によって駆動機構8
0に連動して動作するので、個別の駆動源を必要とせ
ず、熱転写プリンタ1の小型化、軽量化を図ることがで
きる。
【0110】さらにまた、フック部材7を取着したガイ
ドロッド61は、離間位置と接近位置との間で、キャリ
ッジ4の移動方向に直交する水平および垂直な方向の2
方向を略L字形状に動作をし、離間位置において案内孔
76の水平部76bの前面側FSに位置してスタッカフ
レーム66の後面板69から離間するので、ガイドロッ
ド61を離間位置に位置させることにより、スタッカフ
レーム66の後面板69に配設されたキャノピ110の
待機位置のスペースを確保することができる。そして、
スタッカフレーム66の後面板69にキャノピ110を
設けることにより、キャノピ110の配設位置を、記録
時におけるプリンタ本体2から排出される記録後の用紙
12の排出位置の近傍に位置させることができるので、
用紙12を外部へ円滑に排出するために必要な記録を開
始する際の用紙12の先端からキャノピ110までの距
離を短くすることができ、その結果、記録時の用紙12
のトップマージンを少なくし、用紙12の記録可能領域
を多くすることができる。また、スタッカフレーム66
の後面板69に設けられた固定ピン108aを中心とし
て回動可能とされており、ガイドロッド61が離間位置
と接近位置との間で略L字形状の動作をすることにより
キャノピ110を開閉させることができる。さらに、キ
ャノピ110は、ガイドロッド61を離間位置に位置さ
せることにより、フック部材7にシャトル部材5を介し
て保持されたリボンカセット3から露出したインクリボ
ン20が用紙12から離間するので、インクリボン20
による用紙12の汚れを防止することもできる。
【0111】また、本実施の形態においては、制御手段
18によってスタッカ駆動モータを駆動させる際の周波
数を高低の2段階の何れか一方を選択することができる
ようになっており、制御手段18によってスタッカ駆動
モータを駆動させる際の周波数を選択的に制御すること
により、ガイドロッド61を上昇させる際(キャリッジ
4からリボンカセット3を離脱させる際)のスタッカ駆
動モータのトルクを大とし、ガイドロッド61を下降さ
せる際のスタッカ駆動モータのトルクを小とすることが
できるようになっている。このような構成とすることに
より、小型のスタッカ駆動モータを用いた場合のキャリ
ッジ4からリボンカセット3を離脱させる際にモータが
脱調するという不都合を防止し、スタッカ駆動モータの
小型化を確実に図ることができ、熱転写プリンタ1の全
体の小型化および軽量化を図ることができる。
【0112】また、本実施の形態においては、記録時
に、制御手段18から送出される制御指令に基づいて、
記録に必要な色のインクリボン20を収納した必要なリ
ボンカセット3を自動的に交換しながら用いることがで
きるので、従来のダンダラカラーリボンを用いる場合に
比べて、総合的なインクリボンの消費量を低減し、ラン
ニングコストを低下させるとともに、4個のリボンカセ
ット3が順次記録に供されるので、記録できる用紙12
の枚数が増加するとともに、リボンカセット3の交換頻
度を従来より減少させ、リボンカセット3の交換に供さ
れる労力を低減させることができる。
【0113】また、本実施の形態においては、使用済み
のリボンカセット3を新しいリボンカセット3と交換す
る時を除く記録時に、ガイドロッド61を離間位置と接
近位置との間に位置させる(フック部材7の上昇を途中
で止める)ことにより、記録時におけるリボンカセット
3の交換動作(インクリボン20の色換え)の時間を短
縮し、記録動作の効率を向上させることができる。
【0114】また、本実施の形態においては、前面側F
Sから見て左方に位置する第1配設位置P1、第2配設
位置P2および第3配設位置P3に配設された各フック
部材7は、図18に示すように、付勢部材97の付勢力
をもって常にキャリッジ4の移動方向における一方向で
ある右方に向かって付勢されており、付勢部材97の付
勢力に抗することにより、フック部材7をキャリッジ4
の移動方向における一方向である左方に移動することが
できる。そして、このような構成とすることにより、フ
ック部材7とキャリッジ4との間でリボンカセット3を
交換する際に、キャリッジ4の左方に配設されたカラー
イメージスキャナ11は、カラーイメージスキャナ11
のスキャナケース30の上面に、右方に向かって高さが
高くなるように傾斜したガイド部材35によって、受け
渡し位置の左方に位置するリボンカセット3をフック部
材7とともに左方に移動させて逃がすことができるの
で、受け渡し位置の左方に位置するリボンカセット3と
カラーイメージスキャナ11とが干渉して損傷や動作不
良の発生を確実に防止することができる。
【0115】すなわち、キャリッジ4の側方にカラーイ
メージスキャナ11を配設した場合においても、カラー
イメージスキャナ11を配設しない場合と同様に、カセ
ットスタッカ6に複数のリボンカセット3を相互に接近
した状態で並べて保持することができる(相互に隣位す
るリボンカセット3の間の間隔を狭くすることができ
る。)ので、熱転写プリンタ1の幅方向の長さが長くな
るのを確実に防止することができる。
【0116】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写プリ
ンタによれば、リボンカセットを受け渡す際に、弛み取
りロールを回転させることにより、インクリボンが巻回
されているリボンカセットのリールを回転させてインク
リボンの弛みを確実に除去することができるので、イン
クリボンの弛みによって生じる、キャリッジに搭載した
リボンカセットのインクリボンを安定して走行させるこ
とができない、カセットスタッカのカセット保持部に保
持されたリボンカセットのインクリボンの弛みによって
記録時に用紙に汚れが発生する、用紙の先端が弛んだイ
ンクリボンに引っかかってジャムが発生する等という不
都合を確実に防止することができるとともに、弛み取り
ロールを弛み取りロール駆動機構によって駆動機構に連
動して動作させることができるので、個別の駆動源を必
要とせず、熱転写プリンタの小型化、軽量化を図ること
ができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写プリンタの実施の形態の一
例の要部の構成を示す模式図
【図2】本発明に係る熱転写プリンタの実施の形態の一
例のプリンタ本体の要部を示す平面図
【図3】図2の左側面図
【図4】図2のキャリッジ近傍の要部を示す平面図
【図5】図2のキャリッジの要部をカラーイメージスキ
ャナを省略して示す斜視図
【図6】図2のカラーイメージスキャナの内部の要部構
成を示す平面図
【図7】図2のカラーイメージスキャナの正面図
【図8】図2の側面透視図
【図9】(a)および(b)は本発明に係る熱転写プリ
ンタの実施の形態の一例のリボンカセットの要部を示す
ものであり、(a)は斜視図、(b)は被係合部の拡大
正面図
【図10】本発明に係る熱転写プリンタの実施の形態の
一例のシャトル部材の要部を示す正面図
【図11】図10の平面図
【図12】図10の下面図
【図13】図10の拡大右側面図
【図14】図10の拡大左側面図
【図15】図11のA−A線に沿った拡大断面図
【図16】本発明に係る熱転写プリンタの実施の形態の
一例のカセットスタッカの要部を示す正面図
【図17】図16の平面図
【図18】図16の下面図
【図19】図16の右側面図
【図20】図16の左側面図
【図21】図16の背面図
【図22】図16の駆動機構の近傍をスケルトン的に示
す斜視図
【図23】図16の従動ギア近傍を示す拡大背面図
【図24】図16のフック部材を示す平面図
【図25】図24のB−B線に沿った要部の断面図
【図26】図24のC−C線に沿った要部の断面図
【図27】図24の右側面図
【図28】図24の正面図
【図29】本発明に係る熱転写プリンタの実施の形態の
一例のキャノピの取着状態を説明する部分拡大斜視図
【図30】本発明に係る熱転写プリンタの実施の形態の
一例のキャリッジをカセットスタッカのカセット保持部
と対向する位置へ移動した際の係脱手段の位置関係を示
す説明図
【図31】図30のD−D線に沿った断面図
【図32】本発明に係る熱転写プリンタの実施の形態の
一例の係脱手段の係合動作および離脱動作を示す説明図
【符号の説明】
1 熱転写プリンタ 2 プリンタ本体 3 リボンカセット 4 キャリッジ 5 シャトル部材 6 カセットスタッカ 7 (カセット保持部としての)フック部材 9 プラテン 11 (画像読取手段としての)カラーイメージスキャ
ナ 12 用紙 18 制御手段 19 (記録手段としての)サーマルヘッド 20 インクリボン 25 (キャリッジの)カセット係合部 35 (カラーイメージスキャナの)ガイド部材 41 (リボンカセットの)リール 41a 巻取リール 47 リボン残量確認孔 49 (リボンカセットの)被係合部 49a (リボンカセットのシャトル部材に対する)被
係合部 49b (リボンカセットのキャリッジに対する)被係
合部 55 (シャトル部材の)カセット係合部 61 ガイドロッド 63 係脱手段 63A (シャトル部材の)係合部 63B (フック部材の)フック体 64 残量確認窓 65 突起 76 案内孔 76a 垂直部 76b 水平部 80 駆動機構 95 付勢部材 97 付勢部材 99 弛み取りロール 102 弛み取りロール駆動機構 110 キャノピ FS 前面側 BS 後面側 L (リボン残量確認孔の左方の)長さ R (リボン残量確認孔の右方の)長さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−90887(JP,A) 特開 平8−72370(JP,A) 特開 平2−103174(JP,A) 特開 昭59−129185(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 35/22 B41J 35/08 B41J 35/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラテンと、このプラテンに沿って往復
    移動可能とされリボンカセットを搭載しうるキャリッジ
    と、このキャリッジに対向するようにしてそれぞれ1対
    のリールに巻回されたインクリボンを収納した複数のリ
    ボンカセットを所定位置に保持するカセット保持部を備
    えたカセットスタッカと、前記キャリッジと前記カセッ
    トスタッカのカセット保持部とを相対的に接近・離間す
    るように動作させる駆動機構とを有し、前記複数のリボ
    ンカセットの中から所望のリボンカセットを選択して自
    動的に交換し、キャリッジに搭載して記録を行う熱転写
    プリンタであって、 前記カセットスタッカに、このカセットスタッカから前
    記キャリッジにリボンカセットを受け渡す際に前記リー
    ルを回転させリボンカセットに収納されたインクリボン
    の弛みを除去するための弛み取りロールを設けたことを
    特徴とする熱転写プリンタ。
  2. 【請求項2】 前記弛み取りロールは、前記駆動機構に
    連動して動作する弛み取りロール駆動機構によって駆動
    可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の熱転写プリンタ。
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