JP3195282B2 - 塗装下地処理用パテ整形具 - Google Patents
塗装下地処理用パテ整形具Info
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Description
【0001】
【発明の技術分野】この発明は塗装下地処理用パテ整形
具に係り、特に車両パネル等の鋼板の塗装下地表面の窪
みに塗布された未硬化状態のパテを当該窪みに充填する
と共に、パテの表面形状を整形する塗装下地処理用パテ
整形具に関する。
具に係り、特に車両パネル等の鋼板の塗装下地表面の窪
みに塗布された未硬化状態のパテを当該窪みに充填する
と共に、パテの表面形状を整形する塗装下地処理用パテ
整形具に関する。
【0002】
【従来の技術】塗装表面である鋼板として車両表面パネ
ル、例えばフェンダーパネルやドアアウタパネルに窪み
が生じた場合には、従来から当該車両表面パネルの窪み
に合成樹脂系のパテを充填し、充填したパテの表面を車
両パネルの表面に沿うように整形し、その上に塗装を行
うことにより補修を行なうようにする。
ル、例えばフェンダーパネルやドアアウタパネルに窪み
が生じた場合には、従来から当該車両表面パネルの窪み
に合成樹脂系のパテを充填し、充填したパテの表面を車
両パネルの表面に沿うように整形し、その上に塗装を行
うことにより補修を行なうようにする。
【0003】即ち、当該窪みの部分に、粗仕上げ用の合
成樹脂系パテを車体パネルの表面から盛り上げるように
パテナイフ等を用いて充填し、パテの硬化後、パテを電
気または圧縮空気で駆動されるサンダー装置等で、先ず
パテの表面がパネル表面より僅かに窪まる程度までに研
削するようにする。
成樹脂系パテを車体パネルの表面から盛り上げるように
パテナイフ等を用いて充填し、パテの硬化後、パテを電
気または圧縮空気で駆動されるサンダー装置等で、先ず
パテの表面がパネル表面より僅かに窪まる程度までに研
削するようにする。
【0004】この処理を、必要によって適宜繰り返し、
その後、この硬化し、研削したパテの上に、更に仕上げ
用のパテを充填し、車両の表面パネルの表面窪みの周辺
のパネルの曲面に連続するように紙やすり等で研磨して
塗装下地を形成し、そして更に、サーフェーサ等で表面
仕上げを行った後、塗装を行なうようにしている。
その後、この硬化し、研削したパテの上に、更に仕上げ
用のパテを充填し、車両の表面パネルの表面窪みの周辺
のパネルの曲面に連続するように紙やすり等で研磨して
塗装下地を形成し、そして更に、サーフェーサ等で表面
仕上げを行った後、塗装を行なうようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の技術にあっては、硬化した粗仕上げ用及び仕上げ用
パテをサンダー等で研削する手間がかかることとなる。
この研削作業により、パテ表面を車体ボディの表面に沿
った曲面に仕上げるには熟練を要し、未熟な作業者では
良好な表面形成仕上げを行なうことができない。また、
この硬化後のパテの研削に際しては、研削作業により多
量のパテの粉塵が生じるから、作業者は粉塵を吸引しな
いようにするため、長時間にわたって防塵マスクを装着
する必要がある。また、粉塵を研削作業を行なう作業所
外にむやみに排出することはできず、この粉塵を回収す
るための設備が必要となる。
来の技術にあっては、硬化した粗仕上げ用及び仕上げ用
パテをサンダー等で研削する手間がかかることとなる。
この研削作業により、パテ表面を車体ボディの表面に沿
った曲面に仕上げるには熟練を要し、未熟な作業者では
良好な表面形成仕上げを行なうことができない。また、
この硬化後のパテの研削に際しては、研削作業により多
量のパテの粉塵が生じるから、作業者は粉塵を吸引しな
いようにするため、長時間にわたって防塵マスクを装着
する必要がある。また、粉塵を研削作業を行なう作業所
外にむやみに排出することはできず、この粉塵を回収す
るための設備が必要となる。
【0006】そこで、本発明は、粉塵の発生を最小限と
することができ、また簡単にパテの表面を車両の表面パ
ネル等の平面あるいは曲面に沿わせることができる塗装
下地処理用パテ整形具を提供して上記の課題を解決しよ
うとするものである。
することができ、また簡単にパテの表面を車両の表面パ
ネル等の平面あるいは曲面に沿わせることができる塗装
下地処理用パテ整形具を提供して上記の課題を解決しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願出願人は係る塗装下
地処理用パテ整形具について様々な材料、及び整形具の
形状構成について試作を重ね、以下の構成を有する塗装
下地処理用パテ整形具が、上記課題を解決するのに最適
であるとの知見を得た。
地処理用パテ整形具について様々な材料、及び整形具の
形状構成について試作を重ね、以下の構成を有する塗装
下地処理用パテ整形具が、上記課題を解決するのに最適
であるとの知見を得た。
【0008】即ち、硬化後のパテをサンダー等で研削す
るのではなく、硬化前の柔らかいパテをある程度の弾力
を有する整形具を車体の曲面に湾曲させ、この湾曲させ
た整形具で、パテを充填しつつ整形し、略車体表面等の
鋼板の形状にしてしまうことが有効であること。整形具
は、予めその湾曲状態を定めてしまうのではなく、適度
の弾力を有して、車体の窪みの両端の窪みの発生してい
ない車体を含む長さを有するものとして構成し、全体的
に車体の湾曲に沿わせて湾曲させ、その縁部でパテを充
填しつつ整形するようにすることがよいこと。
るのではなく、硬化前の柔らかいパテをある程度の弾力
を有する整形具を車体の曲面に湾曲させ、この湾曲させ
た整形具で、パテを充填しつつ整形し、略車体表面等の
鋼板の形状にしてしまうことが有効であること。整形具
は、予めその湾曲状態を定めてしまうのではなく、適度
の弾力を有して、車体の窪みの両端の窪みの発生してい
ない車体を含む長さを有するものとして構成し、全体的
に車体の湾曲に沿わせて湾曲させ、その縁部でパテを充
填しつつ整形するようにすることがよいこと。
【0009】塗装下地処理用パテとして粗仕上げ用のも
のと、仕上げ用のものとの2種類のものを使用すると
き、粗仕上げ用のものは、最終的に付着される仕上げ用
のパテの厚み分だけ、仕上げ面より窪んだ状態として仕
上げるのが良いこと。このためには、塗装下地処理用パ
テ整形具のパテ整形縁部に僅かな凸状の膨らみを設けて
おくことが有効であること。仕上げ用のパテ整形縁部の
弾力は、粗仕上げ用のパテ整形縁部の弾力より弱く、直
線状であることが良いこと。塗装下地処理用パテ整形具
の材質として天然ゴムを使用すると、硬度弾力性の面で
は良好であるものの、整形具からパテを除去するため、
溶剤(シンナー)を使用すると、膨潤してしまい耐久力
が少ないこと。同様に塗装下地処理用パテ整形具の材質
としてNBR(ニトリルゴム)を使用すると耐溶剤性に
は優れるものの、弾力が不足がちであること等である。
のと、仕上げ用のものとの2種類のものを使用すると
き、粗仕上げ用のものは、最終的に付着される仕上げ用
のパテの厚み分だけ、仕上げ面より窪んだ状態として仕
上げるのが良いこと。このためには、塗装下地処理用パ
テ整形具のパテ整形縁部に僅かな凸状の膨らみを設けて
おくことが有効であること。仕上げ用のパテ整形縁部の
弾力は、粗仕上げ用のパテ整形縁部の弾力より弱く、直
線状であることが良いこと。塗装下地処理用パテ整形具
の材質として天然ゴムを使用すると、硬度弾力性の面で
は良好であるものの、整形具からパテを除去するため、
溶剤(シンナー)を使用すると、膨潤してしまい耐久力
が少ないこと。同様に塗装下地処理用パテ整形具の材質
としてNBR(ニトリルゴム)を使用すると耐溶剤性に
は優れるものの、弾力が不足がちであること等である。
【0010】他方、整形具のパテの接触面は、未硬化の
パテに対して極力抵抗が少なく、パテに対して接着力が
弱いことが、パテの表面を円滑に仕上げることができる
こと。このためには、パテとの接触面を例えばフッ素樹
脂を配することが望ましく、このため例えばポリテトラ
フルオロエチレン(polytetrafluoroethylene:PTF
E)製のテープを貼付すればよいこと。
パテに対して極力抵抗が少なく、パテに対して接着力が
弱いことが、パテの表面を円滑に仕上げることができる
こと。このためには、パテとの接触面を例えばフッ素樹
脂を配することが望ましく、このため例えばポリテトラ
フルオロエチレン(polytetrafluoroethylene:PTF
E)製のテープを貼付すればよいこと。
【0011】そこで、上記課題を解決するための本出願
の発明は、塗装面1の窪み23に塗布された未硬化のパ
テ2を当該窪み23に充填すると共に、パテ2の表面形
状を整形する塗装下地処理用パテ整形具3であって、弾
性を備えた材料から形成され、長手方向に延びる板状部
材として構成された整形具本体12を備えてなり、該整
形具本体12は、その長手方向の一辺に設けられ、なだ
らかに湾曲して外に膨らむ外縁形状を有するように形成
されると共に、その厚みを外縁端縁に向けて肉薄にされ
た第1のパテ整形縁部4と、前記整形具本体12の長手
方向の上記第1のパテ整形縁部4と反対側の一辺に設け
られ、略直線状の外縁形状を有するように形成されると
共に、その厚みを外縁端縁に向けて肉薄にされて形成さ
れ、縁部の厚さを上記第1のパテ整形縁部4より薄く形
成された第2のパテ整形縁部7と、前記整形具本体12
の一方の面5上に長手方向に沿って突設された突条6と
を備え、さらに、整形具本体12はパテ整形縁部4、7
を塗装面1の形状に沿った曲線に弾性的に湾曲できるも
のとされ、また、上記両パテ整形縁部4,7の少なくと
もパテ整形側面4a,7aには、パテ2との摩擦係数が
小さく、パテ2と接着しにくい表面特性を備えたパテ接
触部材10,11を備えた塗装下地処理用パテ整形具で
ある。
の発明は、塗装面1の窪み23に塗布された未硬化のパ
テ2を当該窪み23に充填すると共に、パテ2の表面形
状を整形する塗装下地処理用パテ整形具3であって、弾
性を備えた材料から形成され、長手方向に延びる板状部
材として構成された整形具本体12を備えてなり、該整
形具本体12は、その長手方向の一辺に設けられ、なだ
らかに湾曲して外に膨らむ外縁形状を有するように形成
されると共に、その厚みを外縁端縁に向けて肉薄にされ
た第1のパテ整形縁部4と、前記整形具本体12の長手
方向の上記第1のパテ整形縁部4と反対側の一辺に設け
られ、略直線状の外縁形状を有するように形成されると
共に、その厚みを外縁端縁に向けて肉薄にされて形成さ
れ、縁部の厚さを上記第1のパテ整形縁部4より薄く形
成された第2のパテ整形縁部7と、前記整形具本体12
の一方の面5上に長手方向に沿って突設された突条6と
を備え、さらに、整形具本体12はパテ整形縁部4、7
を塗装面1の形状に沿った曲線に弾性的に湾曲できるも
のとされ、また、上記両パテ整形縁部4,7の少なくと
もパテ整形側面4a,7aには、パテ2との摩擦係数が
小さく、パテ2と接着しにくい表面特性を備えたパテ接
触部材10,11を備えた塗装下地処理用パテ整形具で
ある。
【0012】そして、上記において塗装下地処理用パテ
整形具の整形具本体12をウレタンゴムで形成するとよ
い。このとき、ウレタンゴムの硬度は60〜90である
ことが望ましく、特に硬度80程度のときパテの充填、
整形に適当な弾力を有するものとなる。
整形具の整形具本体12をウレタンゴムで形成するとよ
い。このとき、ウレタンゴムの硬度は60〜90である
ことが望ましく、特に硬度80程度のときパテの充填、
整形に適当な弾力を有するものとなる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】〔作用〕本発明に係る塗装下地処理用パテ
整形具3を用いて、塗装面である車体表面1の窪み23
を修正するには、車体表面1の窪み23に、図6に示す
ように、粗仕上げ用のパテ2を盛り上げるように塗布す
る。
整形具3を用いて、塗装面である車体表面1の窪み23
を修正するには、車体表面1の窪み23に、図6に示す
ように、粗仕上げ用のパテ2を盛り上げるように塗布す
る。
【0018】そして、本発明に係る塗装下地処理用パテ
整形具3の第1のパテ整形縁部4を、図1に示すよう
に、車体表面1に沿って両手で湾曲させて、整形具3の
両端部3a,3aを車体表面1の窪みの両側の窪み23
が生じていない箇所に段差が生じないようになめらかに
接触させ、更に塗装下地処理用パテ整形具3を車体表面
1に対して適度に傾けて保持して、例えば車体の長手方
向に移動させる。この塗装下地処理用パテ整形具3の移
動により窪み部分(修正部分)に盛られたパテ2は、窪
み23に確実に充填されつつ、図7に示すように修正さ
れるべき曲面20(もとの車体表面の曲面)より、やや
内側の曲面21にその表面形状が整えられる。この粗仕
上げ用のパテ2の曲面21の車体表面の曲面に対する内
側への偏位量は、その後に塗布する仕上げ用パテ22
(図8)の塗布量により適宜変えることができる。この
偏位量は塗装下地処理用パテ整形具3の全体の湾曲量や
傾斜角度を変化させることにより、自由に設定できる。
このとき、削り取られた粗仕上げ用パテ2は修正部分の
略中央部付近に集まるため、この中央部付近において、
パテによる抵抗力が大きくなるが、上記パテ成形具3が
湾曲生成されているため、このパテの抵抗力に抗して平
滑に仕上げることができる。
整形具3の第1のパテ整形縁部4を、図1に示すよう
に、車体表面1に沿って両手で湾曲させて、整形具3の
両端部3a,3aを車体表面1の窪みの両側の窪み23
が生じていない箇所に段差が生じないようになめらかに
接触させ、更に塗装下地処理用パテ整形具3を車体表面
1に対して適度に傾けて保持して、例えば車体の長手方
向に移動させる。この塗装下地処理用パテ整形具3の移
動により窪み部分(修正部分)に盛られたパテ2は、窪
み23に確実に充填されつつ、図7に示すように修正さ
れるべき曲面20(もとの車体表面の曲面)より、やや
内側の曲面21にその表面形状が整えられる。この粗仕
上げ用のパテ2の曲面21の車体表面の曲面に対する内
側への偏位量は、その後に塗布する仕上げ用パテ22
(図8)の塗布量により適宜変えることができる。この
偏位量は塗装下地処理用パテ整形具3の全体の湾曲量や
傾斜角度を変化させることにより、自由に設定できる。
このとき、削り取られた粗仕上げ用パテ2は修正部分の
略中央部付近に集まるため、この中央部付近において、
パテによる抵抗力が大きくなるが、上記パテ成形具3が
湾曲生成されているため、このパテの抵抗力に抗して平
滑に仕上げることができる。
【0019】また、パテ整形具3のパテ接触部としてポ
リテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製のテープ1
3をパテ整形側面4aに貼付してあるので、車体表面1
に接触する部分(パテ整形具3の両端部)の移動抵抗が
少なくなり、また盛り上げられたパテ2上を少ない抵抗
で移動することができ、さらにパテ2がパテ整形具3の
パテ整形側面4aに付着することがないので、パテ2の
整形面を平滑に仕上げることができる。
リテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製のテープ1
3をパテ整形側面4aに貼付してあるので、車体表面1
に接触する部分(パテ整形具3の両端部)の移動抵抗が
少なくなり、また盛り上げられたパテ2上を少ない抵抗
で移動することができ、さらにパテ2がパテ整形具3の
パテ整形側面4aに付着することがないので、パテ2の
整形面を平滑に仕上げることができる。
【0020】また、このパテ2の修正処理を行った後、
修正した粗仕上げ用パテ2の表面に仕上げ用のパテ22
を盛り、塗装下地処理用パテ整形具3を第2のパテ整形
縁部7が車体表面1に沿うように両手で湾曲させ、整形
具3の両端部3a,3aを車体表面の窪みが発生してい
ない部分に接触させ、更に塗装下地処理用パテ整形具3
を車体表面1に適度に傾けて保持して移動させる。これ
により窪み23(修正部分)に盛られた仕上げ用パテ2
2は、窪み23の粗仕上げ用パテ上に確実に充填されつ
つ、図7に示すように修正されるべき曲面(車体表面の
曲面)より、やや内側の曲面にその表面形状を整えられ
る。このとき、パテ整形具3のパテ接触部としてポリテ
トラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製のテープをパテ
整形側面7aに貼付してあるので、車体表面1に接触す
る部分(パテ整形具3の両端部)の移動抵抗が少なくな
り、また盛り上げられたパテ2上を少ない抵抗で移動す
ることができ、さらにパテ2がパテ整形具3のパテ整形
面に付着することがないので、パテ2の整形面を平滑に
仕上げることができる。これにより、車体表面に形成さ
れた窪み23は、粗仕上げ用パテ2と、仕上げ用パテ2
2により、略車体表面パネルに沿って埋められ、修復さ
れる。
修正した粗仕上げ用パテ2の表面に仕上げ用のパテ22
を盛り、塗装下地処理用パテ整形具3を第2のパテ整形
縁部7が車体表面1に沿うように両手で湾曲させ、整形
具3の両端部3a,3aを車体表面の窪みが発生してい
ない部分に接触させ、更に塗装下地処理用パテ整形具3
を車体表面1に適度に傾けて保持して移動させる。これ
により窪み23(修正部分)に盛られた仕上げ用パテ2
2は、窪み23の粗仕上げ用パテ上に確実に充填されつ
つ、図7に示すように修正されるべき曲面(車体表面の
曲面)より、やや内側の曲面にその表面形状を整えられ
る。このとき、パテ整形具3のパテ接触部としてポリテ
トラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製のテープをパテ
整形側面7aに貼付してあるので、車体表面1に接触す
る部分(パテ整形具3の両端部)の移動抵抗が少なくな
り、また盛り上げられたパテ2上を少ない抵抗で移動す
ることができ、さらにパテ2がパテ整形具3のパテ整形
面に付着することがないので、パテ2の整形面を平滑に
仕上げることができる。これにより、車体表面に形成さ
れた窪み23は、粗仕上げ用パテ2と、仕上げ用パテ2
2により、略車体表面パネルに沿って埋められ、修復さ
れる。
【0021】従って、本発明に係る塗装下地処理用パテ
整形具によれば、研削作業を殆ど行なう必要がなく、容
易にパテによる塗装下地を平滑に処理することができ
る。その後に、従来と同様に紙やすり等による仕上げを
行い、仕上げ剤の塗装、及び塗装作業を行なう。
整形具によれば、研削作業を殆ど行なう必要がなく、容
易にパテによる塗装下地を平滑に処理することができ
る。その後に、従来と同様に紙やすり等による仕上げを
行い、仕上げ剤の塗装、及び塗装作業を行なう。
【0022】さらに、本発明に係る塗装下地処理用パテ
整形具3には長手方向に沿って突条6が設けられてお
り、図1に示すように、この突条6に両手の指を掛ける
ことにより塗装下地処理用パテ整形具3がすべることが
なく、良好に塗装下地処理用パテ整形作業を行なうこと
ができる。またさらに、塗装下地処理用パテ整形具の使
用後においては、整形具本体隅部に設けた孔部9に、例
えば壁や柱に設けた係止部材に引っ掛て係止しておけ
ば、パテ整形具を床上に直接おかなくともよく、塗装下
地処理用パテ整形具が汚れたり、床をパテで汚すおそれ
がなくなる。
整形具3には長手方向に沿って突条6が設けられてお
り、図1に示すように、この突条6に両手の指を掛ける
ことにより塗装下地処理用パテ整形具3がすべることが
なく、良好に塗装下地処理用パテ整形作業を行なうこと
ができる。またさらに、塗装下地処理用パテ整形具の使
用後においては、整形具本体隅部に設けた孔部9に、例
えば壁や柱に設けた係止部材に引っ掛て係止しておけ
ば、パテ整形具を床上に直接おかなくともよく、塗装下
地処理用パテ整形具が汚れたり、床をパテで汚すおそれ
がなくなる。
【0023】なお、塗装下地処理用パテ整形具をウレタ
ンゴムで形成すれば、パテ整形具をシンナー等の溶剤で
清掃しても、パテ清掃具が溶剤で膨潤することなく、ま
た適度な弾力性を有し、パテの整形を良好に行なうこと
ができる。また、このように塗装下地処理用パテ成形具
をウレタンゴムによって構成したことにより、塗装下地
処理用パテ整形具は、耐磨耗性に優れるものとなり、ま
た温度変化(例えば0°C〜40°C)による硬度の変
化はなかった。
ンゴムで形成すれば、パテ整形具をシンナー等の溶剤で
清掃しても、パテ清掃具が溶剤で膨潤することなく、ま
た適度な弾力性を有し、パテの整形を良好に行なうこと
ができる。また、このように塗装下地処理用パテ成形具
をウレタンゴムによって構成したことにより、塗装下地
処理用パテ整形具は、耐磨耗性に優れるものとなり、ま
た温度変化(例えば0°C〜40°C)による硬度の変
化はなかった。
【0024】このように、本発明に係る塗装下地処理用
パテ整形具を用いると、パテ及び仕上げパテの整形にサ
ンダー等を用いる必要がなく容易かつ良好に整形を行な
うことができる。したがって、パテ及び仕上げパテの整
形に際して研削作業により研削する必要のあるパテは極
めて少量であり、発生する粉塵の量も極めて少量とな
る。このため、作業者が防塵マスクを着用する時間が短
くなるし、また作業場に於ける粉塵回収設備も軽微なも
のでよい。
パテ整形具を用いると、パテ及び仕上げパテの整形にサ
ンダー等を用いる必要がなく容易かつ良好に整形を行な
うことができる。したがって、パテ及び仕上げパテの整
形に際して研削作業により研削する必要のあるパテは極
めて少量であり、発生する粉塵の量も極めて少量とな
る。このため、作業者が防塵マスクを着用する時間が短
くなるし、また作業場に於ける粉塵回収設備も軽微なも
のでよい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る塗装下地処理用
パテ整形具実施の形態を図面に基づいて説明する。
パテ整形具実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0026】〔発明の実施の形態の構成〕図1乃至図8
は、本発明に係る塗装下地処理用パテ整形具の実施の形
態を示す構成図である。
は、本発明に係る塗装下地処理用パテ整形具の実施の形
態を示す構成図である。
【0027】本例において、塗装下地処理用パテ整形具
3は、車両表面1の窪みに塗布された未硬化のパテ2を
当該窪みに充填すると共に、パテ2の表面形状を整形す
るものである。ここで、補修用のパテは粗仕上げ用とし
て主剤及び硬化剤からなる2液硬化性の合成樹脂板金パ
テ(主剤:顔料、不飽和ポリエステル樹脂ワニス及び添
加剤、硬化剤;顔料、有機過酸化物、及び可塑剤)が用
いられ、また仕上げ用パテとしては主剤及び硬化剤から
なる2液硬化性の合成樹脂板金パテ(主剤:顔料、不飽
和ポリエステル樹脂ワニス及び添加剤、硬化剤;顔料、
有機過酸化物、及び可塑剤)が用いられる。これらのパ
テは、常温で20〜30分程度で硬化する。
3は、車両表面1の窪みに塗布された未硬化のパテ2を
当該窪みに充填すると共に、パテ2の表面形状を整形す
るものである。ここで、補修用のパテは粗仕上げ用とし
て主剤及び硬化剤からなる2液硬化性の合成樹脂板金パ
テ(主剤:顔料、不飽和ポリエステル樹脂ワニス及び添
加剤、硬化剤;顔料、有機過酸化物、及び可塑剤)が用
いられ、また仕上げ用パテとしては主剤及び硬化剤から
なる2液硬化性の合成樹脂板金パテ(主剤:顔料、不飽
和ポリエステル樹脂ワニス及び添加剤、硬化剤;顔料、
有機過酸化物、及び可塑剤)が用いられる。これらのパ
テは、常温で20〜30分程度で硬化する。
【0028】本例では塗装下地処理用パテ整形具3は、
例えばウレタンゴムをプレス整形して形成した弾性材料
からなる。このウレタンゴムは、例えばウレパン♯60
0(商標)と、スレアリン酸、デスモジュールTT(商
標)、デスモラピットDA(商標)、クロスリンカー3
0/10(商標)(以上バイエル社製)及び顔料(例え
ばブルー)を適当な割合で混合して、プレス型に封入し
て140°C〜150°Cで14分〜16分加熱して整
形具本体12を成形したもので、硬度80程度の硬さを
備えたものである。
例えばウレタンゴムをプレス整形して形成した弾性材料
からなる。このウレタンゴムは、例えばウレパン♯60
0(商標)と、スレアリン酸、デスモジュールTT(商
標)、デスモラピットDA(商標)、クロスリンカー3
0/10(商標)(以上バイエル社製)及び顔料(例え
ばブルー)を適当な割合で混合して、プレス型に封入し
て140°C〜150°Cで14分〜16分加熱して整
形具本体12を成形したもので、硬度80程度の硬さを
備えたものである。
【0029】本例では、塗装下地処理用パテ整形具の整
形具本体12は、長手方向に延びる板状の整形具本体1
2(例えば300mm×95mm)を備える。そして、
上記整形具本体12の長手方向の一辺にはなだらかに湾
曲して外に膨らむ外縁形状(例えば半径約1600m
m)を有するように形成されると共に、該整形具本体の
厚みを幅方向の略中央部(厚さ6mm)から外縁端縁に
向けて幅方向(寸法50mm〜44mm)にわたって肉
薄(先端厚さ約3mm)にされた第1のパテ整形縁部4
を備える。この第1のパテ整形縁部4は、粗仕上げ用パ
テ2を整形するために用いられる。
形具本体12は、長手方向に延びる板状の整形具本体1
2(例えば300mm×95mm)を備える。そして、
上記整形具本体12の長手方向の一辺にはなだらかに湾
曲して外に膨らむ外縁形状(例えば半径約1600m
m)を有するように形成されると共に、該整形具本体の
厚みを幅方向の略中央部(厚さ6mm)から外縁端縁に
向けて幅方向(寸法50mm〜44mm)にわたって肉
薄(先端厚さ約3mm)にされた第1のパテ整形縁部4
を備える。この第1のパテ整形縁部4は、粗仕上げ用パ
テ2を整形するために用いられる。
【0030】さらに、上記整形具本体12の長手方向の
上記第1のパテ整形縁部4と反対側の一辺には、略直線
状の外縁形状を有するように形成されると共に、該整形
具本体12の厚みを上記幅方向の中央部(厚さ6mm)
から外縁端縁に向けて幅方向(寸法約44mm)肉薄
(先端厚さ約1.5mm)形成された第2のパテ整形縁
部7を形成する。この第2のパテ整形縁部7は、仕上げ
用パテ22を整形するために用いられる。
上記第1のパテ整形縁部4と反対側の一辺には、略直線
状の外縁形状を有するように形成されると共に、該整形
具本体12の厚みを上記幅方向の中央部(厚さ6mm)
から外縁端縁に向けて幅方向(寸法約44mm)肉薄
(先端厚さ約1.5mm)形成された第2のパテ整形縁
部7を形成する。この第2のパテ整形縁部7は、仕上げ
用パテ22を整形するために用いられる。
【0031】さらに、本例では、両パテ整形縁部4,7
の間には、前記整形具本体12の一方の面5上に、長手
方向に沿って突設された突条6(高さ約10mm×幅約
6mm)を備えている。この突条6は、図1に示すよう
に、この塗装下地処理用パテ整形具3を使用するときに
両手の指を引っかけるために使用される他、塗装下地処
理用パテ整形具3全体を湾曲変形させた時の弾力の大き
さを調節するためにも用いられている。
の間には、前記整形具本体12の一方の面5上に、長手
方向に沿って突設された突条6(高さ約10mm×幅約
6mm)を備えている。この突条6は、図1に示すよう
に、この塗装下地処理用パテ整形具3を使用するときに
両手の指を引っかけるために使用される他、塗装下地処
理用パテ整形具3全体を湾曲変形させた時の弾力の大き
さを調節するためにも用いられている。
【0032】本例に係る塗装下地処理用パテ整形具3の
整形具本体12は、図2乃至図4に示すように、突条6
を形成した一方の面5は平面として形成している他、上
記第1のパテ整形縁部4及び第2のパテ整形縁部7を上
記一方の面5と反対側の面8において肉薄に形成してい
る。また、この例では整形具本体12の隅部に孔部9を
設け、この塗装下地処理用パテ整形具3を壁や柱に設け
た係止部材に引っかけておくことができるようにしてい
る。そして、本例に係る塗装下地処理用パテ整形具3の
整形具本体12は、上記第1及び第2のパテ整形縁部
4,7を1両表面1の形状に略沿った曲線に弾性的に自
由に湾曲できるものとしている。
整形具本体12は、図2乃至図4に示すように、突条6
を形成した一方の面5は平面として形成している他、上
記第1のパテ整形縁部4及び第2のパテ整形縁部7を上
記一方の面5と反対側の面8において肉薄に形成してい
る。また、この例では整形具本体12の隅部に孔部9を
設け、この塗装下地処理用パテ整形具3を壁や柱に設け
た係止部材に引っかけておくことができるようにしてい
る。そして、本例に係る塗装下地処理用パテ整形具3の
整形具本体12は、上記第1及び第2のパテ整形縁部
4,7を1両表面1の形状に略沿った曲線に弾性的に自
由に湾曲できるものとしている。
【0033】また、本例では、上記第1及び第2のパテ
整形縁部4,7には、図2乃至5に示すように、その縁
部に沿って、パテ接触部材10,11としてフッ素樹脂
であるポリテトラフロロエチレンのテープ13(幅40
mm,厚さ0.3mm)をシリコ−ン系粘着材(厚さ約
50μm)で貼付している。このテープ13はパテ2,
22との摩擦係数が小さく、パテ2,22と接着しにく
い表面特性を備えるものである。テープ13は、図5に
示すように、パテに接触する接触面側に約30mm、反対
側に約5mm幅、また厚み部分のそれぞれの厚み分の寸法
を挟んで皺をなすことなく貼付して形成されている。
整形縁部4,7には、図2乃至5に示すように、その縁
部に沿って、パテ接触部材10,11としてフッ素樹脂
であるポリテトラフロロエチレンのテープ13(幅40
mm,厚さ0.3mm)をシリコ−ン系粘着材(厚さ約
50μm)で貼付している。このテープ13はパテ2,
22との摩擦係数が小さく、パテ2,22と接着しにく
い表面特性を備えるものである。テープ13は、図5に
示すように、パテに接触する接触面側に約30mm、反対
側に約5mm幅、また厚み部分のそれぞれの厚み分の寸法
を挟んで皺をなすことなく貼付して形成されている。
【0034】また、テープ13を幅広のものとして、図
5に仮想線で示したように、両パテ整形側面4a,7a
にわたって一体に連続するように構成(図5中符号1
4)するようにしてもよい。
5に仮想線で示したように、両パテ整形側面4a,7a
にわたって一体に連続するように構成(図5中符号1
4)するようにしてもよい。
【0035】〔実施の形態に係る塗装下地処理用パテ整
形具の作用〕本実施の形態に係る塗装下地処理用パテ整
形具を用いて、車体表面1の窪み23修正するには、図
6に示すように、車体表面1の窪み23に、粗仕上げ用
のパテ2を盛り上げるように塗布する。そして、本発明
に係る塗装下地処理用パテ整形具3の第1のパテ整形縁
部4を、図1に示すように、車体表面1に沿って両手で
湾曲させて、整形具3の両端部3a,3aを車体表面1
の窪みの両側の、窪み23が生じていない箇所に段差が
生じないようになめらかに接触させ、更に塗装下地処理
用パテ整形具3を車体表面1に対して適度に傾けて保持
して、例えば車体の長手方向に移動させる。
形具の作用〕本実施の形態に係る塗装下地処理用パテ整
形具を用いて、車体表面1の窪み23修正するには、図
6に示すように、車体表面1の窪み23に、粗仕上げ用
のパテ2を盛り上げるように塗布する。そして、本発明
に係る塗装下地処理用パテ整形具3の第1のパテ整形縁
部4を、図1に示すように、車体表面1に沿って両手で
湾曲させて、整形具3の両端部3a,3aを車体表面1
の窪みの両側の、窪み23が生じていない箇所に段差が
生じないようになめらかに接触させ、更に塗装下地処理
用パテ整形具3を車体表面1に対して適度に傾けて保持
して、例えば車体の長手方向に移動させる。
【0036】この塗装下地処理用パテ整形具3の移動に
より窪み部分(修正部分)に盛られたパテ2は、窪みに
確実に充填されつつ、図7に示すように修正されるべき
曲面20(車体表面の曲面)より、やや内側の曲面21
にその表面形状が整えられる。この曲面20からはみ出
ている未硬化のパテ2は、塗装下地処理用パテ整形具3
の第1のパテ整形縁部4でかきとられ、パテ2の表面は
滑らかに整形される。この粗仕上げ用のパテ2の曲面2
1の車体表面の曲面に対する内側への偏位量は、その後
に塗布する仕上げ用パテ22(図8)の塗布量により適
宜変えることとする。この偏位量は塗装下地処理用パテ
整形具3の全体の湾曲量や傾斜角度を変化させることに
より、自由に設定できる。
より窪み部分(修正部分)に盛られたパテ2は、窪みに
確実に充填されつつ、図7に示すように修正されるべき
曲面20(車体表面の曲面)より、やや内側の曲面21
にその表面形状が整えられる。この曲面20からはみ出
ている未硬化のパテ2は、塗装下地処理用パテ整形具3
の第1のパテ整形縁部4でかきとられ、パテ2の表面は
滑らかに整形される。この粗仕上げ用のパテ2の曲面2
1の車体表面の曲面に対する内側への偏位量は、その後
に塗布する仕上げ用パテ22(図8)の塗布量により適
宜変えることとする。この偏位量は塗装下地処理用パテ
整形具3の全体の湾曲量や傾斜角度を変化させることに
より、自由に設定できる。
【0037】即ち、塗装下地処理用パテ整形具の湾曲を
きつくすればするほど、また、塗装下地処理用パテ整形
具を車体表面に対して立てれば立てるほど、上記偏位量
は大きくすることができるから、作業者は、塗装下地処
理用パテ整形具の湾曲及び車両表面への接触角度を調整
することにより、偏位量を調節できる。
きつくすればするほど、また、塗装下地処理用パテ整形
具を車体表面に対して立てれば立てるほど、上記偏位量
は大きくすることができるから、作業者は、塗装下地処
理用パテ整形具の湾曲及び車両表面への接触角度を調整
することにより、偏位量を調節できる。
【0038】このとき、パテ整形具3のパテ接触部とし
てポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製のテー
プ13をパテ整形側面4a,7aに貼付してあるので、
パテ整形具3のパテ整形面4,7は、盛り上げられたパ
テ2を少ない抵抗で仕上げることができるし、また、パ
テがパテ整形具3のパテ整形側面に付着することがなく
なり、パテ2の整形面を平滑に仕上げることができる。
てポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製のテー
プ13をパテ整形側面4a,7aに貼付してあるので、
パテ整形具3のパテ整形面4,7は、盛り上げられたパ
テ2を少ない抵抗で仕上げることができるし、また、パ
テがパテ整形具3のパテ整形側面に付着することがなく
なり、パテ2の整形面を平滑に仕上げることができる。
【0039】そして、この粗仕上げ用パテ2の修正処理
を行った後、このパテの硬化前に上記粗仕上げ用パテ2
の表面に仕上げ用のパテ22を盛り、塗装下地処理用パ
テ整形具3を第2のパテ整形縁部7が車体表面1に沿う
ように両手で湾曲させ、整形具3の両端部3a,3aを
車体表面の窪みが発生していない部分に接触させ、更に
塗装下地処理用パテ整形具3を車体表面1適度に傾けて
保持して移動させる。これにより窪み23(修正部分)
に盛られた仕上げ用パテ22は、窪み23の粗仕上げ用
パテ上に確実に充填されつつ、図7に示すように修正さ
れるべき曲面(車体表面の曲面)21にその表面形状を
整えられる。この曲面21からはみ出ている未硬化のパ
テ22は、塗装下地処理用パテ整形具3の第2のパテ整
形縁部7でかきとられる。
を行った後、このパテの硬化前に上記粗仕上げ用パテ2
の表面に仕上げ用のパテ22を盛り、塗装下地処理用パ
テ整形具3を第2のパテ整形縁部7が車体表面1に沿う
ように両手で湾曲させ、整形具3の両端部3a,3aを
車体表面の窪みが発生していない部分に接触させ、更に
塗装下地処理用パテ整形具3を車体表面1適度に傾けて
保持して移動させる。これにより窪み23(修正部分)
に盛られた仕上げ用パテ22は、窪み23の粗仕上げ用
パテ上に確実に充填されつつ、図7に示すように修正さ
れるべき曲面(車体表面の曲面)21にその表面形状を
整えられる。この曲面21からはみ出ている未硬化のパ
テ22は、塗装下地処理用パテ整形具3の第2のパテ整
形縁部7でかきとられる。
【0040】このとき、パテ整形具3のパテ接触部とし
てポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製のテー
プをパテ整形側面7aに貼付してあるので、パテ整形具
3のパテ整形面は、仕上げ用パテを少ない抵抗で仕上げ
ることができるし、また、仕上げ用パテがパテ整形具3
のパテ整形側面7aに付着することがなくなり、仕上げ
用パテ22の表面は滑らかに整形され、凸凹、すあな等
は発生しない。
てポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂製のテー
プをパテ整形側面7aに貼付してあるので、パテ整形具
3のパテ整形面は、仕上げ用パテを少ない抵抗で仕上げ
ることができるし、また、仕上げ用パテがパテ整形具3
のパテ整形側面7aに付着することがなくなり、仕上げ
用パテ22の表面は滑らかに整形され、凸凹、すあな等
は発生しない。
【0041】これにより、車体表面に形成された窪み2
3は、粗仕上げ用パテ2と、仕上げパテ22により、略
車体表面パネルに沿って埋められ、修復される。
3は、粗仕上げ用パテ2と、仕上げパテ22により、略
車体表面パネルに沿って埋められ、修復される。
【0042】これらの修復作業は熟練を要することなく
行なうことができ、数回の練習を行なうだけで、熟練者
と同様の仕上げを行なうことができる。
行なうことができ、数回の練習を行なうだけで、熟練者
と同様の仕上げを行なうことができる。
【0043】その後に、従来と同様に紙やすり等による
仕上げを行い、仕上げ剤の塗装、及び塗装作業を行な
う。従って、本発明に係る塗装下地処理用パテ整形具に
よれば、研削作業を殆ど行なう必要がなく、容易にパテ
による板金補修を行なうことができる。
仕上げを行い、仕上げ剤の塗装、及び塗装作業を行な
う。従って、本発明に係る塗装下地処理用パテ整形具に
よれば、研削作業を殆ど行なう必要がなく、容易にパテ
による板金補修を行なうことができる。
【0044】さらに、本実施の形態に係る塗装下地処理
用パテ整形具3には長手方向に沿って突条6が設けられ
ており、図1に示すように、この突条6に両手の指を掛
けることにより塗装下地処理用パテ整形具3がすべるこ
とがなく、良好に塗装下地処理用パテ整形作業を行なう
ことができる。
用パテ整形具3には長手方向に沿って突条6が設けられ
ており、図1に示すように、この突条6に両手の指を掛
けることにより塗装下地処理用パテ整形具3がすべるこ
とがなく、良好に塗装下地処理用パテ整形作業を行なう
ことができる。
【0045】またさらに、本例によれば、塗装下地処理
用パテ整形具の使用後においては、整形具本体隅部に設
けた孔部に、例えば壁や柱に設けた係止部材に引っ掛け
て係止することができるので、パテ整形具を床上に直接
おかなくとも保持でき、塗装下地処理用パテ整形具が汚
れたり、床をパテで汚すおそれがなくなる。
用パテ整形具の使用後においては、整形具本体隅部に設
けた孔部に、例えば壁や柱に設けた係止部材に引っ掛け
て係止することができるので、パテ整形具を床上に直接
おかなくとも保持でき、塗装下地処理用パテ整形具が汚
れたり、床をパテで汚すおそれがなくなる。
【0046】そして、本例によれば、塗装下地処理用パ
テ整形具をウレタンゴムで形成するようにしているの
で、パテ整形具をシンナー等の溶剤で清掃しても、パテ
清掃具が溶剤で膨潤することなく、また適度な弾力性を
有し、パテの整形を良好に行なうことができる。
テ整形具をウレタンゴムで形成するようにしているの
で、パテ整形具をシンナー等の溶剤で清掃しても、パテ
清掃具が溶剤で膨潤することなく、また適度な弾力性を
有し、パテの整形を良好に行なうことができる。
【0047】〔その他の実施の形態〕上記実施の形態に
おいては、塗装下地処理用パテ整形具は自動車の塗装下
地処理用のものを説明したが、用途はこれに限られず、
工作機械の塗装、エレベータの内面の塗装、または、鉄
道車両、航空機の内外の塗装の下地処理に使用すること
ができる。この様な場合、上記例よりより大きな面の塗
装下地処理を行なうときに使用することができる。この
ように大きな範囲の塗装下地処理を行なうときには、よ
り幅広、例えば60cm程度またはそれ以上のものを採
用することができる他、各パテ成形縁部の厚み等を適宜
変更することができる。また、パテ接触部材の材質は、
特に限定されるものではなく、他の材料を用いることが
できる。
おいては、塗装下地処理用パテ整形具は自動車の塗装下
地処理用のものを説明したが、用途はこれに限られず、
工作機械の塗装、エレベータの内面の塗装、または、鉄
道車両、航空機の内外の塗装の下地処理に使用すること
ができる。この様な場合、上記例よりより大きな面の塗
装下地処理を行なうときに使用することができる。この
ように大きな範囲の塗装下地処理を行なうときには、よ
り幅広、例えば60cm程度またはそれ以上のものを採
用することができる他、各パテ成形縁部の厚み等を適宜
変更することができる。また、パテ接触部材の材質は、
特に限定されるものではなく、他の材料を用いることが
できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る塗装
下地処理用パテ整形具によれば、車両の板金加工等の下
地処理用のパテの処理において、パテ及び仕上げパテの
整形にサンダー等を用いる必要がなく容易かつ良好に整
形を行なうことができる。したがって、パテ及び仕上げ
パテの整形に際して研削作業により研削されるパテは極
めて少量となり、発生する粉塵の量も極めて少量とな
る。このため、作業者が防塵マスクを着用する時間が短
くなるし、また作業場に於ける粉塵回収設備も軽微なも
のでよい。
下地処理用パテ整形具によれば、車両の板金加工等の下
地処理用のパテの処理において、パテ及び仕上げパテの
整形にサンダー等を用いる必要がなく容易かつ良好に整
形を行なうことができる。したがって、パテ及び仕上げ
パテの整形に際して研削作業により研削されるパテは極
めて少量となり、発生する粉塵の量も極めて少量とな
る。このため、作業者が防塵マスクを着用する時間が短
くなるし、また作業場に於ける粉塵回収設備も軽微なも
のでよい。
【図1】本発明に係る塗装下地処理用パテ整形具の第1
の形態例の使用状態を示す斜視図である。
の形態例の使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した塗装下地処理用パテ整形具の第1
の実施の形態を示す下方からの斜視図である。
の実施の形態を示す下方からの斜視図である。
【図3】図1に示した塗装下地処理用パテ整形具の第1
の実施の形態を示す上方からの斜視図である。
の実施の形態を示す上方からの斜視図である。
【図4】図1に示した塗装下地処理用パテ整形具を示す
図であり、(1)は側面図、(2)は底面図、(3)は
側面図、(4)は平面図、(5)は側面図である。
図であり、(1)は側面図、(2)は底面図、(3)は
側面図、(4)は平面図、(5)は側面図である。
【図5】図1に示した図4(4)中のV−V線に相当す
る断面図である。
る断面図である。
【図6】図1に示した塗装下地処理用パテ整形具を使用
した車体パネルの補修の状態を示す断面図である。
した車体パネルの補修の状態を示す断面図である。
【図7】図1に示した塗装下地処理用パテ整形具を使用
した車体パネルの補修の状態を示す断面図である。
した車体パネルの補修の状態を示す断面図である。
【図8】図1に示した塗装下地処理用パテ整形具を使用
した車体パネルの補修の状態を示す断面図である。
した車体パネルの補修の状態を示す断面図である。
1 車体表面 2 パテ(粗仕上げ用) 3 塗装下地処理用パテ整形具 4 パテ整形縁部(第1のパテ整形縁部:粗仕上げ用整
形縁部) 5 一方の面(上面) 6 突条 7 第2のパテ整形縁部(仕上げ用整形縁部) 8 反対側の面(下面) 9 孔部 10 パテ接触部材(テープ) 11 パテ接触部材(テープ) 12 整形具本体 13 テープ
形縁部) 5 一方の面(上面) 6 突条 7 第2のパテ整形縁部(仕上げ用整形縁部) 8 反対側の面(下面) 9 孔部 10 パテ接触部材(テープ) 11 パテ接触部材(テープ) 12 整形具本体 13 テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 17/10 B60S 5/00 E04F 21/16
Claims (1)
- 【請求項1】塗装面(1)の窪み(23)に塗布された
未硬化のパテ(2)を当該窪み(23)に充填すると共
に、パテ(2)の表面形状を整形する塗装下地処理用パ
テ整形具(3)であって、 弾性を備えた材料から形成され、長手方向に延びる板状
部材として構成された整形具本体(12)を備えてな
り、 該形成具本体(12)は、その長手方向の一辺に設けら
れ、なだらかに湾曲して外に膨らむ外縁形状を有するよ
うに形成されると共に、その厚みを外縁端縁に向けて肉
薄にされた第1のパテ整形縁部(4)と、 前記整形具本体(12)の長手方向の上記第1のパテ整
形縁部(4)と反対側の一辺に設けられ、略直線状の外
縁形状を有するように形成されると共に、その厚みを外
縁端縁に向けて肉薄にされて形成され、縁部の厚さを上
記第1のパテ整形縁部(4)より薄く形成された第2の
パテ整形縁部(7)と、 前記整形具本体(12)の一方の面(5)上に長手方向
に沿って突設された突条(6)とを備え、 さらに、整形具本体(12)はパテ整形縁部(4、7)
を塗装面(1)の形状に沿った曲線に弾性的に湾曲でき
るものとされ、 また、上記両パテ整形縁部(4,7)の少なくともパテ
整形側面(4a,7a)には、パテ(2)との摩擦係数
が小さく、パテ(2)と接着しにくい表面特性を備えた
パテ接触部材(10,11)を備えた塗装下地処理用パ
テ整形具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30059597A JP3195282B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 塗装下地処理用パテ整形具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30059597A JP3195282B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 塗装下地処理用パテ整形具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11128821A JPH11128821A (ja) | 1999-05-18 |
JP3195282B2 true JP3195282B2 (ja) | 2001-08-06 |
Family
ID=17886744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30059597A Expired - Fee Related JP3195282B2 (ja) | 1997-10-31 | 1997-10-31 | 塗装下地処理用パテ整形具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3195282B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193093A (ja) * | 2003-12-30 | 2005-07-21 | Masaharu Tomae | パテ材料における立ち上がり部の形成方法及び形成用工具 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109573470B (zh) * | 2018-11-28 | 2020-08-21 | 台州市荣创电子有限公司 | 一种家用乘用车 |
-
1997
- 1997-10-31 JP JP30059597A patent/JP3195282B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005193093A (ja) * | 2003-12-30 | 2005-07-21 | Masaharu Tomae | パテ材料における立ち上がり部の形成方法及び形成用工具 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11128821A (ja) | 1999-05-18 |
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