JP3194839U - 折り畳み椅子用クッション - Google Patents
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Abstract
Description
釣り人が椅子から離れる動作の際や、あるいは風を原因としてクッションが折り畳み椅子から落下することがある。設置場所が水辺であるため、濡れてしまうと座ることができなくなってしまう。場所によってはクッションを拾うことができないところへ落下してしまうこともある。したがって、簡単には落下させたくない。
第一の考案は、座面を形成する座板(11)を分割することで折り畳み可能な折り畳み椅子(10)に対して固定されるクッション(20)であって、
前記の折り畳み椅子(10)は、分割された分割座板(11a,11b)を山型に折り畳むものであり、
前記のクッション(20)には、座板(11)の上面の一部または全面を覆うクッション本体(21)を備え、
そのクッション本体(21)における座板(11)の上面へ接する側には、クッション本体(21)を固定するためのクッション固定体(30)を備え、
そのクッション固定体(30)には、分割された分割座板(11a,11b)の境目へ挿入される挿入条(31)と、
その挿入条(31)をクッション(20)へ固定するための条固定部(32)とを備えたことを特徴とする。
折り畳み椅子(10)は、座面を形成する座板をアルミニウム合金などの堅い板材にて形成したものであり、釣り用であれば釣り場へ持ち出して使用するものである。
「山型に折り畳む」とは、座るための座面が形成されている状態から折り畳む状態へ変化させる際に、上方向へ凸となるように折り畳まれることを意味する。折り畳まれた状態と座面を形成する状態とを形成するためには、一般的にはヒンジ(蝶番)を用いるが、所定の孔へピンを出し入れするなどの構成によって達成する場合もある。
「挿入条(31)」は、その長手方向を非連続とした複数の条を一直線上に並んで配置したものとしてもよい(図7参照)。
折り畳み椅子(10)の主たる使用者である釣り人は、分割された分割座板(11a,11b)を山型に折り畳む。すると、分割座板(11a,11b)の間に境目が発生する。その境目へ、クッション(20)における座面へ接する側に設けられ条固定部(32)に固定された挿入条(31)を挿入する。そして、分割された分割座板(11a,11b)にて座面を形成する。すると挿入条(31)は、分割された分割座板(11a,11b)が向き合う側面に挟まれる。その状態では、クッション(20)が風によって、または折り畳み椅子(10)の使用者の動作によって、落下しにくい状態となる。
釣り人が、再び分割された分割座板(11a,11b)を山型に折り畳めば、挿入条(31)を抜き取るのは簡単である。
第一の考案は、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の挿入条(31)の長手方向と直角な長手方向をなす第二挿入条(33)と、その第二挿入条(33)をクッション(20)へ固定するための第二条固定部(34)とを備えることとしてもよい。
挿入条(31)の長手方向と第二挿入条(33)の長手方向とは、たとえば「T字形」または「+字形」をなすこととなる。ただし、挿入条(31)と第二挿入条(33)とが接していなくても良い(図2参照)。
第一の考案は、前記の挿入条(31)および条固定部(32)をクッション(20)に対して着脱自在としてもよい。
第二挿入条(33)および第二条固定部(34)を備える場合には、その第二挿入条(33) および第二条固定部(34)をもクッション(20)に対して着脱自在とする。
着脱自在とする具体的な構成としては、たとえば面ファスナを用いる方法である。折り畳み椅子(10)における座板に接する面の広い部分へ面ファスナを配置すれば、挿入条(31)の位置を自在に変えることができる。
第一の考案は、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の挿入条(31)の長手方向に垂直な断面が、その先端側に他の部位よりも厚い部位を備えるような形状であって、当該厚い部位は、クッション(20)を折り畳み椅子(10)へ固定した場合に折り畳み椅子(10)の裏面へ達するように形成する。
第二挿入条(33)を備える場合には、その第二挿入条(33)の長手方向に垂直な断面形状も同様である。その断面形状とは、たとえば、矢印形である。
柔らかな素材で形成され、折り畳み椅子10の座面の一部を覆って、座る人(本実施形態においては釣り人)の座り心地を向上させるのが、クッション20である。
図2(a)には、クッション20の裏面22(折り畳み椅子10の座面と接する面)に固定され、折り畳み椅子10との簡易な固定をなすためのクッション固定体30の構造を示している。
すなわち、クッション固定体30は、分割された分割座板11a,11bの境目へ挿入される挿入条31と、その挿入条31をクッション20へ固定するための条固定部32と、前記の挿入条31の長手方向と直角な長手方向をなす第二挿入条33と、その第二挿入条33をクッション20へ固定するための第二条固定部34とを備えている。
本実施形態においては、挿入条31,33がT字形をなすように配置されている。また、第二挿入条33は、挿入条31が存在する反対側へ倒れることができるように分離されている(図2(d)参照)。ただし、挿入条31側へ倒れても良いように、間隔を空けている。
また、折り畳み椅子10の形状に合わせて、またはクッション20の固定位置を変更するため、第三の挿入条を加えることによって「〒」の字形、「π」の字形に配置してもよい。
なお、第二挿入条33の挿入動作が面倒な場合や、図2(d)に示すように座板11の長手方向寸法が小さい折り畳み椅子10の場合には、第二挿入条33を用いずに挿入条31が存在する反対側へ倒す。
図3では、折り畳み椅子10の座板11とクッション20との関係を断面図にて示している。
図示は省略しているが、図3(a)に示した分割座板11a,11bの間にできる空間には、図1に示した脚13を収納することができる。
この状態となれば、本実施形態に係る折り畳み椅子10へ座った人が立ったり、座ったまま動いたりしても、クッション20は動かない。人が立ち去っても、風などによってクッション20が折り畳み椅子10から落ちることはない。
図4には、クッション本体21の裏面(22)の全面に対して、面ファスナ23を固定している。一方、クッション固定体30における条固定部として、前記の面ファスナ23に着脱自在な面ファスナ35を採用している。
これによって、クッション固定体30をクッション20に対して、好きな場所へ配置することができる。
また、クッション20の形状は全ての実施形態において長方形としているが、円形、ドーナツ型など、様々な形状を採用することができる。
図5に示す実施形態においては、クッション本体21の裏面22には、挿入条31が畳まれて収納される収納凹部24を設けている。また、他の実施形態において採用していた条固定部32を省略している。
この構成により、折り畳み椅子10へ装着しない場合のクッション20においては、挿入条31がクッション本体21の裏面22が平滑となるように畳まれるので、挿入条31が邪魔にならない。
図6に示す実施形態では、分割された分割座板11a,11bの境目へ挿入条31を挿入された状態において座面が平面を維持するためのストッパ14を備える場合を示している。
ストッパ14の存在により、挿入条31が挿入されていても座面が平面を維持しやすくなる。
そのほか、たとえば、両側を縫い付けて、条の真ん中を縫わないで自由にし、真ん中でひし形等に織り込める、といった「条」を形成してもよい。
図7に示す実施形態では、挿入条31を連続した長いものではなく、非連続としたものである。
クッション20を軽量化したい場合などに採用する。
11; 座板
11a,11b,11c,11d;分割座板
12; ヒンジ 13; 脚
14; ストッパ
20; クッション 21; クッション本体
22: 裏面 23; 面ファスナ
24; 収納凹部
30; クッション固定体 31; 挿入条
32; 条固定部
33; 第二挿入条 34; 第二条固定部
35; 面ファスナ
Claims (4)
- 座面を形成する座板を分割することで折り畳み可能な折り畳み椅子に対して固定されるクッションであって、
前記の折り畳み椅子は、分割された分割座板を山型に折り畳むものであり、
前記のクッションには、座板の上面の一部または全面を覆うクッション本体を備え、
そのクッション本体における座板の上面へ接する側には、クッション本体を固定するためのクッション固定体を備え、
そのクッション固定体には、分割された分割座板境目へ挿入される挿入条と、
その挿入条をクッションへ固定するための条固定部とを備えた折り畳み椅子用クッション。 - 前記の挿入条の長手方向と直角な長手方向をなす第二挿入条と、
その第二挿入条をクッション(へ固定するための第二条固定部とを備えることとした請求項1に記載の折り畳み椅子用クッション。 - 前記の挿入条および条固定部は、前記のクッションに対して着脱自在とした請求項1または請求項2のいずれかに記載の折り畳み椅子用クッション。
- 前記の挿入条の長手方向に垂直な断面が、その先端側に他の部位よりも厚い部位を備えるような形状であって、当該厚い部位は、クッションを折り畳み椅子へ固定した場合に折り畳み椅子の裏面へ達するように形成した請求項1から請求項3のいずれかに記載の折り畳み椅子用クッション。
Priority Applications (1)
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JP2014005201U JP3194839U (ja) | 2014-09-30 | 2014-09-30 | 折り畳み椅子用クッション |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3194839U (ja) |
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2014
- 2014-09-30 JP JP2014005201U patent/JP3194839U/ja active Active
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