JP3194060U - 装飾具 - Google Patents
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Abstract
【課題】天然石や宝石等の飾りからなる装飾体を容易に取り付け取り外しできる装飾具に関し、装飾体を装飾具本体に吸引固定できるとともに、取り外す際にも容易に取り外すことができ、誤って装飾体や装飾本体に傷を付けたりして商品価値を損なうことを防ぐことができる装飾具を提供する。【解決手段】台座である保持皿5に天然石や宝石等の飾り4を取り付けた装飾体3と、この装飾体3には磁性体素材からなる磁性板9を保持皿5と飾り4の間に設け、装飾具本体2に形成された凹部7の底に樹脂で覆った状態で取り付けた磁石8により磁性板9を吸引することで装飾体3を装飾具本体2に固定することができる装飾具である。【選択図】図4
Description
本考案は、装飾具に関し、その日の気分や場所または服装等に応じて好みの天然石や宝石等の飾りからなる装飾体を選び、その装飾体をペンダントやブローチ等の装飾具本体に取り付けて使用することにより、いろいろな飾りを取り替えた装飾具として楽しむことができ、多様に意匠の変化を与えることができる装飾具に関するものである。
従来から、天然石や宝石等の飾りからなる装飾体を、装飾具本体に設けた凹状の保持枠に嵌め込んでペンダント、指輪やブローチ等として、好みの装飾体を選び、これを装飾具本体に取り付けて使用することが行なわれている。また、これらの装飾体である天然石や宝石等を店頭等において保持枠に取り付け、または取り外せるようにした構造が知られている。
上記装飾体を取り付ける構造としては、リング状に形成した保持枠に宝石類を押し込み、係合バネを使って背面から取り付ける構造としたもの(実用新案登録第3051815号公報)や、宝石等の装飾部材を固着した台座の下に雄ネジを設けた装飾体を、装身具に設けた雌ネジにネジ込んで取替可能としたもの(実用新案登録第3071869号公報)、あるいは装身具本体の凹部に磁石を設け、他方凹部に嵌る装飾部分の凸部にも磁石を設け、磁石同士を吸着させて固定するもの(特開2005−287751号公報)等が知られている。
以上のような従来方式の取り付け取り外し構造のものは、取り付け構造が複雑であり部品点数も多く、また取扱いが煩雑であった。またネジやバネ等の機械構造的な取り付け方法の場合は、取り付け取り外しの際に誤って高価な装飾体や装飾具本体に傷を付ける欠点があった。
また、交換する飾りとしての装飾体が、その底部等に磁石やネジ等の部材が固着されている場合は、装飾品としての外観が損なわれ商品価値は劣っていた。また弾性保持枠を利用して、バネや雌ネジ等で固定したものにおいては、弾性保持枠等の強度や耐久性の点から材質が限定され、装飾品としての多様性や素材品質が大きく損なわれて商品価値が劣る欠点があった。
一方、汗や雨露等の湿気や水により、ネジや磁石等の金属部分に錆が発生し、装飾品としての価値が損なわれる欠点があった。特に磁石を用いて吸引固定する場合は、錆により磁石の磁力が低下し、また欠ける可能性もあり、磁石の破片が飛び散ることもあった。
本考案の装飾具は、従来の上記欠点を解消しようとするもので、取り付け取り外しの際に天然石や宝石等を容易に保持できると共に、ワッシャやネジ、バネ等の機械的な固着具を必要としないで、取り付け取り外し時に装飾体や装飾具本体に傷を付けたりして商品価値を損なうことがなく、また意匠的価値が高い装飾具を提供しようとするものである。
また本考案の装飾具は、容易に天然石や宝石等を交換することができ、交換する装飾体も装飾品としての意匠的な品質を保った価値の高い装飾具を提供するものである。
さらに、汗や雨露等の湿気や水による濡れや汚れで装飾具に錆等が発生する可能性があり、これを防ぐことができる装飾具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本考案の第1は、装飾具本体と、飾りと保持皿からなる装飾体を装飾具本体に着脱可能に固定することができる装飾具であって、装飾具本体の表面には、装飾体の保持皿の外周部を挿入することができる形状と大きさの開口部を有する凹部と、凹部内に挿入されて上面は装飾具本体の表面より低い位置まで沈み、NS両磁極を結ぶ方向が凹部の底面に対して垂直になるように底面に固定された磁石と、磁石と凹部との空隙を満たして磁石を覆い、かつ、装飾具本体の表面より低い位置まで満たされた樹脂を備え、装飾体の飾りと保持皿の間に磁性体素材からなる磁性板を設けた装飾具である。
本考案の第2は、凹部の底面、磁石及び樹脂に、装飾具本体の裏面から樹脂の上面まで貫通する挿入孔をそれぞれ設け、挿入孔の径より小さい外径と挿入孔の長さより長い挿入部を備えた押し出しピンを前記挿入孔に押し込むことにより装飾体を装飾具本体から離脱することができる装飾具である。
本考案の第3は、装飾具本体と、飾りと保持皿からなる装飾体を装飾具本体に着脱可能に固定することができる装飾具であって、装飾具本体の表面には、装飾体の保持皿の外周部を挿入することができる形状と大きさの開口部を有する凹部と、凹部内に挿入されて底面に取り付けられた状態で、側壁上端が装飾具本体の表面より低い側壁と底部とを有し、上方が開口した磁性体素材からなる底容器と、該底容器の底部に取り付けられて上面が底容器の側壁上端より低い位置まで沈み、NS両磁極を結ぶ方向が凹部の底面に対して垂直になるように底容器の底部に固定された磁石と、磁石と底容器内との空隙に満たされて磁石を覆い、かつ、底容器の側壁上端の高さより低い位置まで満たした樹脂を備え、装飾体の飾りと保持皿の間に磁性体素材からなる磁性板を設けた装飾具である。
本考案の第4は、底容器の側壁の内径は保持皿の外周部の外径より大きく形成され、かつ側壁上端は樹脂の上面よりも上方に突出し、装飾体の保持皿を側壁内に挿入して保持皿の底面と樹脂の上面と接触させ、磁石によって装飾体を吸引固定することができる装飾具である。
本考案の第5は、凹部の底面、底容器の底部、磁石及び樹脂に、装飾具本体の裏面から樹脂の上面まで貫通する挿入孔をそれぞれ設け、挿入孔の径より小さい外径と挿入孔の長さより長い挿入部を備えた押し出しピンを挿入孔に押し込むことにより装飾体を装飾具本体から離脱することができる装飾具である。
本考案の第6は、磁石のNS磁極に対して反発する方向にNS磁極の方向を向けた取り外し用磁石を、装飾具本体の裏面から磁石に近づけることにより装飾体と磁石の吸引力を弱めて装飾体を装飾具本体から離脱することができる装飾具である。
第1の考案によれば、天然石や宝石等の飾りを保持皿の底面に取り付けた装飾体を、装飾具本体の凹部に挿入して磁石によって吸引固定することで、その日の気分や場所または服装等に応じて装飾体を自在に取り替えて楽しむことができる装飾具である。保持皿は、天然石や宝石等を取り付けるために用いる真鍮や錫あるいは樹脂等の非磁性体からなる台座であり、装飾体そのものとして意匠的価値が高い。この保持皿の形状や大きさを共通にすることで、多種類の飾りを取り替えて楽しむことができる。また凹部内に取り付けた装飾体固定用の磁石を樹脂で覆うことにより、磁石が湿気や水と接触することを防ぎ、錆の発生を防止できる。たとえ磁石が割れた場合でも、破片の散逸を防止できる。
第2と第5の考案によれば、装飾具本体の裏面から装飾体の保持皿と接触する樹脂の上面まで貫通する挿入孔を設けたことにより、凹部内又は底容器内に取り付けた磁石により吸引固定された装飾体を、挿入孔を通して押し出しピンで押し出すことで装飾具本体から容易に取り外すことができる。
第3の考案によれば、装飾具本体の凹部内に磁性体素材からなる底容器を取り付け、底容器内の側壁と非接触の状態で磁石を底容器の底部に直接固定したことにより、底容器は底部から側壁を介して磁石の磁力線を集中させて磁力を高めることができるヨークの機能の働きにより、装飾体をより強力に吸引固定することができる。また底容器内の空隙に樹脂を満たして磁石を埋めることにより、磁石が湿気や水と接触することを防ぐことができ、錆の発生を防止できる。磁石が割れた場合でも、破片の散逸を防止できる。
第4の考案によれば、装飾体を底容器の側壁に沿って挿入して保持皿を樹脂の上面で受け、樹脂内の磁石によって吸引固定することで、装飾体と装飾具本体の凹部との直接的な接触が防止される。このことにより、装飾具本体側に傷や摩耗を生じることがなく装飾品としての商品価値を長く維持できる。また保持皿を底容器に満たした樹脂の上面で受けることで、金属同士の接触と異なる安定した着座感がある。また装飾体の保持皿の外周部を底容器内の側壁に嵌め込んだ状態で吸引固定しているので、横方向からの不意な外力等で装飾体がずれて落ちる危険性が少ない。
第6の考案によれば、凹部内や底容器内に取り付けた磁石の磁力を打ち消す方向にNS磁極の方向を向けた取り外し用の磁石を、装飾具本体の裏面側から磁石に近づけることによって磁石の吸引力を弱め、装飾体に機械的な衝撃を与えることなく装飾体を装飾具本体から取り外すことができる。
このように本考案は、装飾具本体に装飾体を自在に取り替えて楽しむことができる。このことから本考案を構成する装飾具本体及び装飾体のそれぞれは、各単体でも装飾品として意匠的な価値が高く、考案の対象となる。
以上、本考案の装飾具によれば、取り付け取り外しの際に天然石や宝石等の装飾体を容易に保持でき、ネジやクランプ装置等の機械的な固着具を付加する必要が無く、意匠的な価値が高い装飾体を装飾具本体に固定できる。また交換する際に誤って装飾体や装飾具本体に傷を付けて商品価値を大きく損なうことのない装飾具を提供できる。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1から図5は本考案の第1の実施例を示す図である。図1は本考案の装飾具の正面図、図2はその背面図、図3は図1のA―A矢視断面図であり、各部品は組み合わせていない別々の状態を示している。図4は装飾具本体2に設けた凹部7の底面7bに磁石8を固定した状態を示したA―A矢視断面図である。上方に示す装飾体3は、磁性体素材からなる磁性板9を保持皿5と飾り4の間に組込み、装飾体3として一体化した状態を示している。図5は、装飾体3が装飾具本体2の凹部7に嵌め込まれて、凹部7の底面7bに樹脂で覆った状態で固定された磁石8により吸引された状態を示す要部断面図である。
図1において、1は本考案の装飾具、2は装飾具本体、2aは装飾具本体2の表面、3は装飾体を示している。4は天然石や宝石等の飾り、5は錫や真鍮あるいは樹脂等の非磁性体素材からなる保持皿5を示している。6は装飾具本体の上方に設けた孔であり、この孔を通した紐や鎖(図示せず)を介して装飾具1を身体や壁等に保持する。図2は図1の背面図であり、2bは装飾具本体2の裏面である。
図3は図1のA−A矢視断面図であり、装飾具1に組込まれる各部品は組み合せていない別々の状態を示している。装飾具本体2には、装飾体3を挿入して取り付ける凹部7が形成されている。8は装飾体3を吸引固定する磁石であり、凹部7の底面7bに接着剤等で固定されている。5は錫や真鍮あるいは樹脂等の非磁性体の素材からなる装飾性のある保持皿であり、9は保持皿5の内部に設けられる鉄やステンレス等の磁性体素材からなる磁性板である。4は磁性板9の上に設けられ共に保持皿5の内部に載置固定された状態で一体的に組込まれる天然石や宝石等の飾りである。
飾り4と磁性板9は、保持皿5の内周部5bに嵌り、保持皿5の底面5aに載置された状態で一体化されて装飾体3を構成する。磁性板9は、飾り4自体が磁性体である場合は、特に設けなくても良い。
装飾具本体2に設けた凹部7は、側部7a、底面7bを備え、上方は開口して開口部7dを形成している。開口部7dは、装飾体3の保持皿5の外周部5cが嵌まることができる形状と大きさである。また凹部7の装飾具本体2の表面2aから底面7bまでの深さは、磁石8の厚さより大きく、磁石全体を埋没収容することができる深さである。磁石8のN極とS極を結ぶ磁力線は、装飾具本体2の表裏の方向、すなわち、凹部7の底面7bに対して垂直な方向を向くように位置づけ固定されている。
図4は磁石8を凹部7の底面7bに接着剤等の適宜な手段によって固定した状態を示している。また凹部7内に固定された磁石8と凹部との空隙には、樹脂12が磁石8の上面8aを覆う高さまで満たされている。樹脂12の上面12aには、保持皿5の底面5aを載置した状態で磁石8の磁力により装飾体3が吸引固定される。このとき磁石8は、保持皿5内の磁性板9を吸引して装飾体3を装飾具本体2に固定する。樹脂12の上面12aは、装飾具本体2の表面2aより低く、凹部7の開口部7dの位置で窪んだ空間を形成し、そこに保持皿5の外周部5cが嵌まる。
図5は、装飾具本体2の凹部7に装飾体3を嵌め込んだ状態を示した要部断面図である。保持皿5の外周部5cの形状は、凹部7内に嵌め込むことができるように、凹部7の開口部7dより僅かに小さい形状である。装飾体3は、凹部7内に挿入されると、磁石8の磁力線は、装飾体3の保持皿5と飾り4の間に設けた磁性板9を吸引し、装飾体3を凹部7内の樹脂12の上面12aに載置した状態で固定する。また保持皿5の外周部5cの下部は凹部7の開口部7d内に嵌り、不意な横方向からの外力等によって装飾体3が装飾具本体2からずれて落ちるのを防ぐ。
実施例1に説明した例では、凹部7の形状は、水平断面が円の円筒形状であるが、装飾体3の保持皿5の形状によっては、他の断面形状、例えば楕円形や多角形でも良い。図6の(a)は、装飾具本体2に取り付けられる水平断面が円の保持皿5を有する装飾体3の例を示し、同図(b)は、水平断面が楕円の保持皿5を有する装飾体3の他の例を示した写真である。この場合、保持皿5の形状に合わせて装飾具本体2に設けられる凹部7の水平断面形状は、それぞれ円と楕円となる。
図7は実施例2を示す要部断面図である。以下実施例1と共通する部材には同じ番号を付し、詳細な説明は省略する。この実施例2では、装飾具本体2の凹部7と磁石8の中央位置には、挿入孔7cと8cが設けられている。また樹脂12の中央位置にも挿入孔7cと略同径の挿入孔12bが設けられている。磁石8の挿入孔8cの内径は、樹脂12の挿入孔12bより大きく、挿入孔8cを樹脂12で囲った状態で挿入孔12bが形成されている。これらの挿入孔は、磁石8が装飾具本体2の凹部7の底面7bに嵌められ固定された状態では、各挿入孔7c、8cと12bは一直線上に並び、装飾具本体2の裏面2b側から樹脂12の上面12aまで貫通している。この挿入孔内に、装飾体3の押し出しピン10の挿入部10aを挿入することで装飾体3を装飾具本体2から取り外すことができる。
装飾体3を取り外す際には、装飾具本体2の裏面2b側から、装飾体3を取り外す道具としての押し出しピン10を上記挿入孔内に押し入れる。その先端の挿入部10aの外径は、挿入孔7c、12bの内径より小さく、前記挿入孔7c及び12bの挿入孔の長さ(裏面2bから樹脂上面12aまでの長さ)よりも長く形成されている。このように押し出しピン10の挿入部10aを、装飾具本体2の裏面2bから挿入孔に挿入して、装飾体3を押し出しピン10の先端で押し上げることによって、装飾体3は磁石8の磁力に抗して上方に持ち上げることが可能となり、装飾体3を凹部7から取り外すことができる。図8は、図7の押し出しピン10を除いた、装飾具本体2の背面図である。
図9と図10は、実施例3を示す要部断面図である。図9に示す凹部7と磁石8の間には、磁性体素材からなる底容器11が設けられている。底容器11を構成する素材は、磁性体であれば良い。本実施例において、磁石8は底容器11の底部11bに接着剤等で中心位置に固定する。底容器11の側壁11aと磁石8の側面8bの間には、僅かな空間(空隙)を設けてある。図10に示すように樹脂12は、これらの空隙を埋める状態で、かつ、磁石8の上面8aを覆う高さまで満たされ、磁石8は底容器11内に樹脂12で密閉される。底容器11の側壁11aの高さは磁石8の上面8aより高く形成されている。底部11bに取り付けられた磁石8と底容器11との空隙には樹脂12が満たされる。底容器11は、凹部7の底面7bに取り付けられ、底容器11全体が凹部内に嵌った状態で固定される。底容器11内に樹脂12を満たした状態では、磁石8は樹脂12で覆われ、外気との接触は断たれる。
前記保持皿5の外周部5cの外径は、底容器11の側壁11aの内径より僅かに小さい形状である。図10で示すように、装飾体3の保持皿5の下部は、底容器11の側壁11a内に嵌めることができる。保持皿5の底面5aは、樹脂12の上面12aと接触した状態で固定される。磁石8から発生する磁力線は、磁石と接触する底容器11の底部11bから側壁11aを経由して側壁11aの上端に集約され、広い範囲に拡散することはなく、装飾体3に取り付けられた磁性板9に至る。このことから底容器11は、磁力線を収束して高めるヨークの機能の働きにより、より強力な磁力で装飾体3を吸引することができる。このように磁性体素材からなる底容器11を設けた実施例では、装飾体3の保持皿5は、樹脂12の上面12aと底容器11の側壁11aとで保持固定される。装飾具本体2に装飾体3を取り替える際に、誤って装飾体や装飾本体に傷を付けて商品価値を損なうことを防ぐことができる。
このように磁石8を樹脂12で覆った構成では、装飾体3の取り付け取り外しの際に金属同士の衝突はなく、磁石8が衝撃で欠ける恐れを防止できる。たとえ磁石が欠けた場合でも、磁石の破片が飛び散ることは無い。磁石8は、樹脂12により外気と遮断されていることにより、湿気等により磁石に錆が発生して磁力が弱まることもない。装飾体3が取り外された状態でも、樹脂12の上面12aによって、磁石8の上面8aが露出してしまうことがない。
図11で示す第4の実施例では、装飾具本体2の凹部7、底容器11及び磁石8の中央位置には、挿入孔7c、11c及び8cがそれぞれ設けられている。また樹脂12の中央位置にも挿入孔12bが設けられている。磁石8の挿入孔8cの内径は、樹脂12の挿入孔12bより大きく、挿入孔8cを樹脂12で囲った状態に形成されている。これらの挿入孔は、磁石8が取り付けられた底容器11を装飾具本体2の凹部7の底面7bに固定した状態では、各挿入孔7c、11c、8cと12bは、一直線上に並び、装飾具本体2の裏面2b側から樹脂12の上面12aまで貫通している。この挿入孔内に、装飾体3の押し出しピン10の先端部10aを挿入することで装飾体3を装飾具本体2から確実に取り外すことができる。図11は、装飾体3を押し出しピン10により装飾具本体2の外部へ取り出した状態を示している。
図12は、実施例5を示す要部断面図である。装飾体3の構成は、実施例1〜実施例4と同じである。装飾具本体2に設けた凹部7の底面には底容器11が固定されている。底容器11の底部11bには、磁石8が実施例3及び4と同様に固定されている。本実施例では、装飾具本体2、底容器11及び磁石8に挿入孔は設けられていない。底容器11の側壁11aと磁石8の側面8bとの空隙及び磁石8の上面8aには、樹脂12が満たされている。また底容器11の側壁11aの上端は、樹脂12の上面12aより高くなっている。このような構成により、磁石8は外気との接触を断たれ、水や湿気等による磁石の錆の発生を防止するとともに、装飾体3の交換時の金属同士の衝突による欠けや、磁石破片の散逸を防ぐ効果がある。
この実施例5において、装飾体3を取り外す手段は以下の通りである。装飾具本体2の裏面2b側に、底容器11に固定された磁石8の磁力を打ち消す方向にNS磁極を向けた取り外し用磁石13を近づけることにより、装飾体3を吸引していた磁石8の磁力を弱めることが可能となり、装飾体3を装飾具本体2から容易に取り外すことができる。装飾体3を取り替えるための機械的工具を用いる必要がなく、工具等で不用意に装飾具本体や装飾体を傷付けて商品価値を損なうことがなくなる。
以上のとおり、本考案によれば、装飾体を装飾具本体の凹部内に取り付けた磁石で吸引固定できる。また、押し出しピンや取り外し用磁石を用いて装飾体を装飾具本体から取り外すことで、異なる複数の装飾体を交換することが可能となり、その日の気分や場所または服装等に応じて装飾体を容易に変えることができる。なお、以上の実施例では、装飾具としてペンダントを例に説明したが、他の装飾品に用いても同様な効果があることは勿論である。
本考案の装飾具によれば、その日の気分や場所または服装等に応じて、装飾具を飾る装飾体を自在に変えることにより、多様な表現が可能な装飾具を楽しむことができる。また、気に入った天然石等を市販の保持皿等に組込んで、装飾体として新たに製作して楽しむこともできる。また装飾具本体を漆器や鼈甲あるいは樹脂等に変えて楽しむことが可能である。本考案は、構成する装飾具本体及び装飾体それぞれが高い意匠性を保ちながら、装飾具の多様で自由な表現を提供できる有益な考案である。
1 装飾具
2 装飾具本体、2a 表面、2b 裏面
3 装飾体
4 飾り
5 保持皿、5a 底面、5b 内周部、5c 外周部
6 孔
7 凹部、7a 側部、7b 底面、7c 挿入孔、7d 開口部
8 磁石、8a 上面、8b 側面、8c 挿入孔
9 磁性板
10 押し出しピン、10a 挿入部
11 底容器、11a 側壁、11b 底部、11c 挿入孔
12 樹脂、12a 上面、12b 挿入孔
13 取り外し用磁石
2 装飾具本体、2a 表面、2b 裏面
3 装飾体
4 飾り
5 保持皿、5a 底面、5b 内周部、5c 外周部
6 孔
7 凹部、7a 側部、7b 底面、7c 挿入孔、7d 開口部
8 磁石、8a 上面、8b 側面、8c 挿入孔
9 磁性板
10 押し出しピン、10a 挿入部
11 底容器、11a 側壁、11b 底部、11c 挿入孔
12 樹脂、12a 上面、12b 挿入孔
13 取り外し用磁石
Claims (8)
- 装飾具本体と、飾りと保持皿からなる装飾体を装飾具本体に着脱可能に固定することができる装飾具であって、装飾具本体の表面には、前記装飾体の保持皿の外周部を挿入することができる形状と大きさの開口部を有する凹部と、該凹部内に挿入されて上面は装飾具本体の表面より低い位置まで沈み、NS両磁極を結ぶ方向が凹部の底面に対して垂直になるように該底面に固定された磁石と、該磁石と凹部との空隙を満たして磁石を覆い、かつ、装飾具本体の表面より低い位置まで満たした樹脂を備え、前記装飾体の飾りと保持皿の間に磁性体素材からなる磁性板を設けたことを特徴とする装飾具。
- 前記凹部の底面、磁石及び樹脂に、装飾具本体の裏面から樹脂の上面まで貫通する挿入孔をそれぞれ設け、該挿入孔の径より小さい外径と挿入孔の長さより長い挿入部を備えた押し出しピンを有し、該押し出しピンを前記挿入孔に押し込むことにより前記装飾体を装飾具本体から離脱することができることを特徴とする請求項1記載の装飾具。
- 装飾具本体と、飾りと保持皿からなる装飾体を装飾具本体に着脱可能に固定することができる装飾具であって、装飾具本体の表面には、前記装飾体の保持皿の外周部を挿入することができる形状と大きさの開口部を有する凹部と、該凹部内に挿入されて底面に取り付けられた状態で、側壁上端が装飾具本体の表面より低い側壁と底部とを有し、上方が開口した磁性体素材からなる底容器と、該底容器の底部に取り付けられて上面が底容器の前記側壁上端より低い位置まで沈み、NS両磁極を結ぶ方向が凹部の底面に対して垂直になるように底容器の底部に固定された磁石と、該磁石と底容器内との空隙を満たして磁石を覆い、かつ、底容器の前記側壁上端より低い位置まで満たした樹脂を備え、前記装飾体の飾りと保持皿の間に磁性体素材からなる磁性板を設けたことを特徴とする装飾具。
- 前記底容器の側壁の内径は前記保持皿の外周部の外径より大きく形成され、かつ前記側壁上端は前記樹脂の上面よりも上方に突出し、前記装飾体の保持皿を前記側壁内に挿入して保持皿の底面と樹脂の上面と接触させ、前記磁石によって装飾体を吸引固定することを特徴とする請求項3記載の装飾具。
- 前記凹部の底面、底容器の底部、磁石及び樹脂に、装飾具本体の裏面から樹脂の上面まで貫通する挿入孔を設け、該挿入孔の径より小さい外径と挿入孔の長さより長い挿入部を備えた押し出しピンを有し、該押し出しピンを前記挿入孔に押し込むことにより前記装飾体を装飾具本体から離脱することができることを特徴とする請求項3または4記載の装飾具。
- 前記磁石のNS磁極に対して反発する方向にNS磁極の方向を向けた取り外し用磁石を有し、該取り外し用磁石を装飾具本体の裏面側から前記磁石に近づけることにより装飾体と前記磁石の吸引力を弱めて装飾体を装飾具本体から離脱することができることを特徴とする請求項1、3または4のいずれか1項に記載の装飾具。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の装飾具における装飾具本体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の装飾具における装飾体。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018008024A (ja) * | 2017-04-07 | 2018-01-18 | 株式会社ブシ | 籠用プレート及び籠 |
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- 2014-08-22 JP JP2014004481U patent/JP3194060U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018008024A (ja) * | 2017-04-07 | 2018-01-18 | 株式会社ブシ | 籠用プレート及び籠 |
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