JP3193816B2 - 溶融装置 - Google Patents

溶融装置

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JP3193816B2
JP3193816B2 JP29916093A JP29916093A JP3193816B2 JP 3193816 B2 JP3193816 B2 JP 3193816B2 JP 29916093 A JP29916093 A JP 29916093A JP 29916093 A JP29916093 A JP 29916093A JP 3193816 B2 JP3193816 B2 JP 3193816B2
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,都市ごみ,下水
汚泥,或いはその他の廃棄物を焼却炉で焼却することに
よって発生する焼却灰を溶融炉において溶融処理する溶
融装置であって,プラズマ溶融装置のみならず,電気
炉,誘導加熱炉等としても適用できる溶融装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に,都市ごみ,下水汚泥,或いはそ
の他の廃棄物を焼却炉で焼却することによって発生する
焼却灰は,多くの場合,埋立処理されているのが現状で
ある。しかし,埋立地の確保が年々困難になっているた
め,埋め立てられる焼却灰の容積を小さくする方法,即
ち,減容化処理が要望されている。また,焼却灰を処理
することなくそのままの状態で埋立地に埋め立てた場合
には,焼却灰自体に種々の重金属等の有害物質が含まれ
ているため,焼却灰から有害物質が雨水,地下水等に溶
出したり,或いは,焼却灰中の未燃有機物質が腐敗し,
これらの現象が二次公害を引き起こす原因になってい
る。そこで,焼却炉から排出される焼却灰の無公害化処
理が要望されている。
【0003】このような状況の下で,従来から焼却灰の
溶融処理装置として種々のものが開発されている。その
うちの一つとして,例えば,プラズマトーチを利用して
溶融炉としたプラズマ溶融装置が開発されている(特開
平3−55411号公報参照)。このプラズマ溶融装置
の構造について,図8及び図9を参照して説明する。図
8はプラズマ溶融装置の断面図であり,図9は図8の線
A−Aにおける断面図である。
【0004】図8及び図9に示すように,プラズマ溶融
装置60は,焼却灰,特に,土砂,陶器,金属等の高融
点物質を多量に含む都市ごみ焼却灰を溶融炉61即ちプ
ラズマアーク炉61において溶融処理するものであり,
主として,プラズマアーク炉61,プラズマアーク炉6
1に設けたプラズマトーチ62にプラズマを発生させる
プラズマシステムから構成されている。図8に示すよう
に,プラズマアーク炉61には,炉体63の上部となる
水冷式の固定型の炉蓋64が設けられている。炉体63
は,カーボン,クロミア,アルミナ等の耐火材で構築さ
れている。炉体63の傾動によって炉体63に溜まって
いる残留溶融スラグ65が放出可能になる。更に,炉蓋
64には,トーチ昇降装置66,焼却灰Bの投入シュー
ト67,及び排ガスが排ガスダクトへ案内される排ガス
出口68が設けられている。プラズマトーチ62は,ト
ーチ昇降装置66によって炉蓋64に設置可能に設けら
れている。更に,プラズマトーチ62には,該プラズマ
トーチ62の照射方向を変更できるようにするために,
プラズマトーチ62の傾きを変える傾動装置69が設け
られている。傾動装置69の駆動によってプラズマトー
チ62は方向変更が可能になる。炉体63の炉底部には
プラズマトーチ62の対極70となる黒鉛電極が埋め込
まれていて,プラズマトーチ62に内蔵された電極(+
極)と炉体63の炉底部に設けた黒鉛電極である対極7
0(−極)との間にプラズマアークを発生させる。
【0005】傾動装置69は,ボールジョイント等によ
って枢支点71を中心に矢印Q方向に回動可能に構成さ
れており,制御装置からの指令によってプラズマトーチ
62が回動し,プラズマ照射領域が変更される。また,
プラズマトーチ62からのプラズマの照射領域は,プラ
ズマアーク炉61のスラグ排出口72を含むように設定
されている。従って,1本のプラズマトーチで焼却灰B
の溶融作用及び炉体63のスラグ排出口72の加熱作用
を行い,溶融スラグ65がスラグ排出口72で固化する
のを防止し,連続的にスラグ65を排出することができ
る。
【0006】焼却炉で発生した焼却灰B或いは集塵器で
捕集した飛灰Bは,一旦灰コンテナに回収され,その
後,該灰コンテナからプッシャ式灰供給装置の灰ホッパ
へ投入される。灰ホッパに投入された焼却灰Bは,灰供
給装置によって投入シュート67を通じて連続的或いは
間欠的にプラズマアーク炉61へ投入される。そして,
該プラズマアークの高い熱エネルギーによって,酸化
物,高融点物質等を含んだ焼却灰Bは溶融状態の溶融ス
ラグ65となる。飛灰Bに含まれていた金属は溶融金属
として,炉体63のスラグ排出口72より連続的或いは
間欠的に流出し,スラグSとして外部,即ちスラグ受け
容器73へ取り出される。一方,焼却灰Bが溶融するこ
とによって発生した排ガス(燃焼ガス)は,排ガス出口
68から排ガスダクトを通って排ガス処理装置へ送り込
まれ,清浄化された後に煙突から大気中へ放出される。
【0007】ところで,溶融処理作業が終了すると,炉
体63内の残留溶融スラグ65は,冷却して固化する前
に排出しなけらばならない。残留溶融スラグ65を排出
する手段として,従来,例えば,特開平3−55412
号公報に開示された炉体の上下動兼傾動機構がある。こ
の上下動兼傾動機構について,図10,図11,図12
及び図13を参照して説明する。焼却灰の溶融処理は,
蓋64に炉体63を取り付けた密封状態で行われる(図
10参照)。溶融処理が終了すると,油圧ジャッキ74
を作動させて台車75を下降させ,レール76上に載置
させる(図11参照)。レール76上に載置された台車
75はレール76上を走行して,炉蓋64から炉体63
が引き出される(図12参照)。この時,炉体63には
溶融スラグが溜まっているので,炉体63から溶融スラ
グを排出するため,油圧シリンダ77を作動させること
によって,炉体63は支柱78の上端部を枢支点79と
して回動し,台車75に対して炉体63が傾動する(図
13参照)。炉体63の傾動に伴って,炉体63内の溶
融スラグは所定のスラグ受けに排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
プラズマ溶融装置は,上下動兼傾動機構を作動させて,
炉蓋から炉体を引き出した後,炉体を傾動することによ
り,炉体内に残った残留溶融スラグを排出するように構
成されているので,炉蓋から炉体を引き出した瞬間に大
量の排ガスが噴出して作業雰囲気を損なうという問題が
ある。また,炉蓋から炉体を引き出した際に,溶融炉内
の熱も瞬時に放出されるので,溶融スラグが冷却して固
化する虞がある。更に,従来のプラズマ溶融装置は,他
の場所へ炉体を移動できるように,炉体が台車に搭載さ
れていて且つ該台車がレール上を走行できるように構成
されているので,装置全体が大型で複雑になったり,大
きな作業スペースが必要になる等の問題がある。
【0009】上記の問題は,炉蓋を炉体に取り付けた状
態のままその場で傾動できるように構成すれば簡単に解
決されることであるが,しかしながら,炉蓋の上方には
重量の大きい灰供給装置や灰ホッパが設置されているの
で,灰供給装置や灰ホッパだけは炉蓋から離脱させる必
要がある。また,離脱可能に構成するにしても,焼却灰
の溶融処理時には,離脱箇所から排ガスが外部に逃げ出
さないようにシールする必要がある。
【0010】この発明の目的は,上記の課題を解決し,
灰供給装置から炉蓋を離脱させることによって,炉体と
炉蓋とが一体に傾動できるように構成すると共に,分離
した箇所から溶融処理時に排ガスが漏れるのを防止でき
るように構成することにより,溶融炉内に残った残留溶
融スラグを,作業雰囲気を損なうことなく外部に排出す
ることができ,且つ残留溶融スラグが冷却して固化する
ことのない溶融装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するため手段】この発明は,炉体と該炉体
の上部を覆う炉蓋から構成され且つ前部にスラグ排出口
が形成された溶融炉,供給シュートを有し且つ前記供給
シュートを通じて前記溶融炉に焼却灰を供給する灰供給
装置,前記供給シュートの出口面に対して密着可能で離
脱可能なシュート分割面を備えている前記炉蓋に設けら
れた投入シュート,及び前記炉体を前記炉蓋で覆った状
態で前記溶融炉を前後方向に傾動させることができる前
記炉体に設けた炉体傾動装置を有し,前記炉体傾動装置
は,前記溶融炉の傾動時に前記溶融炉の旋回中心となる
枢支軸を前記炉体の下側前部に位置し且つ前記溶融炉を
前記枢支軸を中心に旋回させて傾動させる伸縮自在の炉
体傾動用シリンダが前記炉体の下側後部に枢着されてお
り,前記投入シュートの前記シュート分割面は,前記枢
支軸を中心として前記枢支軸と前記シュート分割面の回
動方向後縁とを結ぶ距離を半径とする円弧の接線よりも
外側へ傾斜した傾斜面に形成されていることを特徴とす
る溶融装置に関する。
【0012】この発明による溶融装置は,上記のように
構成されているので,溶融処理が終了した後,溶融炉内
に残った残留溶融スラグは炉体を傾動することによって
外部へ排出される。具体的には,炉体後部に枢支した炉
体傾動装置である炉体傾動用シリンダを伸長させること
によって,炉体前部を支持する枢支軸を中心として炉蓋
と一体になって前方へ回動する。また,炉蓋に固定した
投入シュートと灰供給装置の供給シュートとの接合面で
あるシュート分割面は,前記枢支軸を中心とし且つ前記
枢支軸と前記シュート分割面の回動方向後縁とを結ぶ距
離を半径とする円弧の接線よりも外側へ傾斜した傾斜面
であるから,炉体傾動装置を作動させた時に,灰供給装
置の供給シュートから炉蓋が抵抗なく離脱し,炉体と炉
蓋が一体となって傾動する。このようにして,炉体内の
残留溶融スラグはスラグ排出口から排出される。
【0013】次に再び焼却灰の溶融処理を行うに当たっ
ては,炉体傾動装置を作動させることによって,炉体を
後方に回動させ,炉蓋に固定した投入シュートを灰供給
装置の供給シュートに接合する。その際,炉体の後方へ
の回動に伴って,炉蓋に固定した投入シュートの傾斜面
が供給シュートの傾斜面に押し付けられるので,シュー
ト分割面が密封状態に保持される。灰供給装置から供給
シュート及び投入シュートを通じて溶融炉内へ投入され
た焼却灰は,溶融炉内で高熱によって溶融され,溶融ス
ラグとしてスラグ排出口から溢れ出す。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,図面を参照しながら,この
発明による溶融装置の一実施例であるプラズマ溶融装置
について説明する。このプラズマ溶融装置は,焼却灰,
特に土砂,陶器,金属等の高融点物質を多量に含む都市
ごみ焼却灰を溶融炉即ちプラズマアーク炉において溶融
処理するものであり,主として,プラズマアーク炉,該
プラズマアーク炉に設けたプラズマトーチにプラズマを
発生させるプラズマシステム,プラズマトーチを動かす
トーチ移動装置,プラズマアーク炉内の溶融スラグを冷
却しながら排出するスラグ排出装置,プラズマアーク炉
を傾動させる炉体傾動装置から構成されている。まず最
初に,プラズマ溶融装置のプラズマアーク炉について説
明する。図1はプラズマ溶融装置のプラズマアーク炉の
断面図を示しており,図2は図1の線C−Cにおける断
面図,図3は図1においてプラズマアーク炉を矢印D方
向から見たときの正面図である。
【0015】溶融炉2であるプラズマアーク炉2は,炉
体4とその上部を覆う炉蓋5から構成され,前部にスラ
グ排出口8を有している。スラグ排出口8は炉体4と炉
蓋5との接合部分に形成されている。炉蓋5には焼却灰
の投入シュート6が固定されている。また,炉蓋5には
焼却灰の溶融時に発生した排ガスが排出される排ガス出
口9が形成されている。更に,炉蓋5には2個の円錐状
の貫通孔10が形成されており,貫通孔10にプラズマ
トーチ3がそれぞれ設置可能になっている。また,貫通
孔10を円錐状に形成した理由は,それぞれの貫通孔1
0に設置されたプラズマトーチ3が水平軸回りに回動し
ても,言い換えれば,プラズマトーチ3が傾動しても,
プラズマトーチ3と炉蓋5とが干渉しないようにするた
めである。また,焼却灰の投入シュート6は,図2に示
すように,2本のプラズマトーチ3の中間部に配置され
ている。従って,焼却灰の落下位置は,2本のプラズマ
トーチ3の直下位置から外れている。
【0016】炉体4は,カーボン,クロミア,アルミナ
等の耐火材で構築されている。炉体4の炉底部にはプラ
ズマトーチ3の対極(図示省略)となる黒鉛電極が埋め
込まれていて,プラズマトーチ3に内蔵された電極(+
極)と炉体4の炉底部に設けた黒鉛電極である対極(−
極)との間にプラズマアークを発生させる。
【0017】プラズマ溶融装置1の全体構造は,図4及
び図5に示されている。図4はプラズマ溶融装置1の側
面図,及び図5は該プラズマ溶融装置1の平面図であ
る。プラズマ溶融装置1は,前述のプラズマアーク炉2
の他に,灰ホッパ内の焼却灰を連続的或いは間欠的にプ
ラズマアーク炉2内に投入するために灰供給装置(図示
省略),炉蓋5にプラズマトーチ3を設置又は取り外し
したり,プラズマトーチ3を昇降させたり或いは傾動さ
せたりするためのトーチ移動装置11,スラグ排出口8
から排出された溶融スラグ7を冷却しながら案内して外
部へ送り出すスラグ排出装置12,炉体4に溜まってい
る残留溶融スラグ7を外部へ放出する時に炉体4を傾動
させるための炉体傾動装置13等を備えている。
【0018】トーチ移動装置11は,プラズマトーチ3
の軸方向即ち上下方向にプラズマトーチ3を移動させる
トーチ昇降装置14と,水平軸H回りにプラズマトーチ
3を左右方向に揺動させるトーチ左右揺動装置16と,
水平軸Hに直交する水平軸J回りにプラズマトーチ3を
前後方向に揺動させるトーチ前後揺動装置15とを有し
ており,これらの3つの装置が一体構造に構成されてい
る。また,トーチ移動装置11は,プラズマアーク炉2
内にプラズマトーチ3を設置したり,プラズマアーク炉
2からプラズマトーチ3を取り出したりするために,上
記一体構造の3つの装置を,プラズマアーク炉2外に設
置したメインマスト18を中心として回動させるトーチ
回動装置17を有している。トーチ回動装置17の作用
によって,トーチ昇降装置14やトーチ揺動装置15,
16はメインマスト18を中心として回動し,プラズマ
トーチ3がプラズマアーク炉2上の設置位置24とプラ
ズマアーク炉2外の休止位置25との間を選択的に移動
することができる。また,トーチ移動装置11は左右対
称に一対設けられており,それぞれ独立して作動可能に
構成されている。
【0019】トーチ回動装置17は,プラズマアーク炉
2外に設置されたメインマスト18と,メインマスト1
8に軸受19を介して回転自在に設けられた水平方向に
延びるメインアーム20と,一端21がメインマスト1
8に連結され,他端22がメインアーム20に連結され
たトーチ回動用シリンダ23を有する。トーチ回動用シ
リンダ23が伸びた時には,メインアーム20はメイン
マスト18を中心に旋回してプラズマアーク炉2上の設
置位置24まで回動する。このとき,プラズマトーチ3
はプラズマアーク炉2内に設置可能になる。一方,トー
チ回動用シリンダ23が縮んだ時には,メインアーム2
0がプラズマアーク炉2から離れる方向に回動して,プ
ラズマトーチ3は休止位置25に至る。
【0020】トーチ左右揺動装置16は,メインアーム
20の先端に対して軸受26を介して回転自在に設けら
たL型アーム27と,一端がメインアーム20に連結さ
れ,他端がL型アーム27に連結されたトーチ左右揺動
用シリンダ28を有する。トーチ左右揺動用シリンダ2
8が伸縮することによって,L型アーム27はメインア
ーム20の軸Hを中心として回動する。
【0021】トーチ前後揺動装置15は,L型アーム2
7の先端に対して軸受29を介して回転自在に設けられ
たマスト30と,一端がL型アーム27に連結され,他
端がマスト30に連結されたトーチ前後揺動用シリンダ
31を有する。トーチ前後揺動用シリンダ31が伸縮す
ることによって,マスト30はメインアーム20の軸H
に垂直な水平軸Jを中心として回動する。
【0022】トーチ昇降装置14は,図6(図4におい
て矢印E方向から見た図)に示すように,マスト30に
固定されたレールと,そのレールに摺動自在に取り付け
られた直動案内転がり軸受32と,直動案内転がり軸受
32に固定され且つプラズマトーチ3を把持するチャッ
ク部33と,直動案内転がり軸受32をレールに沿って
上下方向に移動させるトーチ昇降用シリンダ34を有し
ている。プラズマトーチ3はメインアーム20の軸Hと
メインアーム20の軸Hに垂直な水平軸Jとの交点Kに
配置されている。トーチ昇降用シリンダ34の働きで,
チャック部33に把持されたプラズマトーチ3は軸方向
に上死点と下死点の間を上下に移動する。また,この実
施例においては,プラズマトーチ3の軸方向は鉛直方向
としたが,図8のプラズマトーチ62のように,プラズ
マトーチ3の軸方向を傾斜させてもよい。上死点の高さ
は,プラズマトーチ3の下端がプラズマアーク炉2から
完全に出た状態になるような高さに設定されている。ト
ーチ回動装置17によってプラズマトーチ3を設定位置
24に移動させた後,トーチ昇降装置14によってプラ
ズマトーチ3を下死点に向かって下げていくと,プラズ
マトーチ3は炉蓋5に形成された貫通孔10からプラズ
マアーク炉2内に挿入される。また,その際,プラズマ
トーチ3と炉蓋5との衝突に伴うプラズマトーチ3等の
損傷を防ぐために,トーチ回動装置17は,プラズマト
ーチ3の軸方向が貫通孔10の軸方向と一致する方向即
ち鉛直方向に向いた状態で且つプラズマトーチ3が上死
点に達している時にのみ作動可能となるように構成する
とよい。
【0023】上記のように構成されたトーチ移動装置1
1は,以下のようにして運転される。まず最初に,プラ
ズマトーチ3のプラズマアーク炉2への設置方法につい
て説明する。トーチ昇降用シリンダ34を短縮すること
によって,休止位置25にあるプラズマトーチ3を上死
点まで移動させる。この状態で,プラズマトーチ3の下
端は炉蓋5の上面よりも高くなる。次に,トーチ回動用
シリンダ23を伸長することによって,メインアーム2
0はメインマスト18を中心にして炉蓋5上方に向かっ
て水平に回動し,プラズマトーチ3は設定位置24に達
する。続いて,トーチ昇降用シリンダ34を伸長するこ
とによって,プラズマトーチ3は下降し,炉蓋5に形成
された貫通孔10からプラズマアーク炉2内に挿入され
る。このようにしてプラズマトーチ3はプラズマアーク
炉2に設置される。プラズマ着火時には,トーチ昇降用
シリンダ34を作動させて,炉底電極とプラズマトーチ
3の先端間の距離を200mm以下に調節する。
【0024】次に,プラズマトーチ3のプラズマアーク
炉2外への取り出し方法について説明する。トーチ昇降
用シリンダ34を短縮することによって,プラズマトー
チ3は上死点に向かって上昇し,プラズマトーチ3の下
端が炉蓋5の上面から完全に出る。次いで,トーチ回動
用シリンダ23を短縮させることによって,メインアー
ム20はメインマスト18を中心として炉蓋5から離れ
る方向に水平に回動する。続いて,トーチ昇降用シリン
ダ34を伸長することによって,プラズマトーチ3をプ
ラズマアーク炉2外にて下降させる。このようにして,
プラズマトーチ3は休止位置25に達する。この状態
で,プラズマトーチ3に内蔵した電極の交換やその他の
メンテナンスが行われる。
【0025】プラズマアーク炉2内における焼却灰の溶
融処理は次のようにして行われる。プラズマトーチ3を
プラズマアーク炉2の定位置にセットした後,プラズマ
を着火する。プラズマが着火すると,焼却灰Bのプラズ
マアーク炉2内への投入が開始される。即ち,焼却炉で
発生した焼却灰B或いは集塵器で捕集した飛灰Bは,一
旦灰コンテナに回収され,その後,該灰コンテナからプ
ッシャ式灰供給装置の灰ホッパへ投入され,この灰ホッ
パに投入された焼却灰Bは,灰供給装置の押し出し機に
よって連続的或いは間欠的にプラズマアーク炉2内へ投
入される。図2及び図5に示すように,投入シュート6
からプラズマアーク炉2内へ投入された焼却灰Bの落下
位置は,2本のプラズマトーチ3の直下位置から外れて
いるので,即ち焼却灰Bは2本のプラズマトーチ3の中
間部に供給されるので,投入された焼却灰Bによってプ
ラズマが失火する虞はない。また,プラズマトーチ3
は,前後方向(図4矢印M方向)及び左右方向(図6矢
印N方向)に揺動運動を行うので,焼却灰Bの投入に合
わせてプラズマトーチを揺動させることにより,プラズ
マの失火は完全に防止することができる。
【0026】プラズマ着火後は,トーチ左右揺動用シリ
ンダ28を伸縮させることによって,プラズマトーチ3
は軸受26を介して左右に揺動する。また,トーチ前後
揺動用シリンダ31を伸縮させることによって,プラズ
マトーチ3は軸受29を介して前後に揺動する。上記の
二つの揺動運動を組み合わせることによって,プラズマ
トーチ3は回動運動する。この時の回動速度は,上記2
つの揺動用シリンダ28,31の伸縮スピードにより決
まる。また,回動範囲は上記2つの揺動用シリンダ2
8,31のストロークによって決まる。
【0027】プラズマアークの高い熱エネルギーによっ
て,酸化物や融点が約1200℃という高融点物質等を
多量に含んだ焼却灰Bは,溶融状態の溶融スラグ7とな
る。溶融スラグ7の温度は1400℃から1500℃く
らいである。溶融処理が開始されると,溶融スラグ7の
液面は徐々に上昇し,やがて溶融スラグ7は炉体4に形
成されたスラグ排出口8より連続的或いは間欠的に流出
するようになる。そして,スラグ排出口8から溢れ出た
溶融スラグ7は,スラグ排出装置12へと導入される。
一方,焼却灰Bが溶融することによって発生した排ガス
(燃焼ガス)は,排ガス出口9から排ガスダクトを通っ
て排ガス処理装置へ送り込まれ,清浄化された後に煙突
から大気中へ放出される。また,溶融処理が終了する
と,プラズマ溶融装置1の運転を停止し,プラズマアー
ク炉2内に残った残留溶融スラグ7は炉体4を傾動する
ことによって排出される。
【0028】次に,炉体4を傾動するための炉体傾動装
置13について説明する。炉体傾動装置13は,図4に
示すように,炉体4の前部底面に設けられ炉体4を前後
方向に回動自在に支持する枢支軸46と,炉体4の後部
底面に枢支された炉体傾動用シリンダ47を有してい
る。炉体傾動用シリンダ47を伸長することによって,
炉体4は枢支軸46を中心として前方(図4において反
時計方向)へ回動し,点線で示すように傾斜状態にな
る。また,炉体傾動用シリンダ47を短縮することによ
って,炉体4は実線で示すように水平状態になる。
【0029】炉蓋5に固定された投入シュート6とプッ
シャ式灰供給装置の供給シュート48との接合面(以
下,シュート分割面という)49は傾斜面に形成されて
いる。シュート分割面49は,枢支軸46を中心とし
て,枢支軸46とシュート分割面49の回動方向後縁G
とを結ぶ距離を半径とする円弧の接線よりも外側へ傾斜
した傾斜面である。従って,炉体傾動装置13を作動さ
せた時に,シュート分割面49で灰供給装置の供給シュ
ート48から炉蓋5が抵抗なく分離し,炉体4と炉蓋5
が一体となって傾動する。このように,残留溶融スラグ
7を取り出すに当たり,炉体4から炉蓋5を取り外さな
くても済むので,溶融処理場の作業雰囲気が悪化する虞
はない上,溶融スラグ7が急速に冷却する虞もない。ま
た,残留溶融スラグは,炉体4を他の場所に移動させな
くても,その場で排出することができるので,台車等の
移動装置が不要となるだけでなく,作業スペースが少な
くて済む。
【0030】次に再び焼却灰の溶融処理を行うに当たっ
ては,炉体傾動装置13を作動させることによって,炉
体4を後方(図4において時計方向)に回動させ,炉蓋
5に固定された投入シュート6を灰供給装置の供給シュ
ート48に接合する。その際,炉体4の後方への回動に
伴って,炉蓋5に固定された投入シュート6の傾斜面が
供給シュート48の傾斜面に押し付けられるので,シュ
ート分割面49が密封状態に保持される。灰供給装置か
ら供給シュート48及び投入シュート6を通じて溶融炉
2内へ投入された焼却灰は,溶融炉2内でプラズマトー
チ3が発生するプラズマアークの高熱によって溶融さ
れ,溶融スラグ7としてスラグ排出口8から溢れ出す。
【0031】次に,スラグ排出装置12の構造について
説明する。スラグ排出装置12は,図4及び図5に示す
ように,水冷式スラグ排出装置35と空冷式スラグ排出
装置36とから構成されている。水冷式スラグ排出装置
35は,プラズマ溶融処理時に使用されるものであっ
て,プラズマ溶融処理時にスラグ排出口8から溢れ出て
きた溶融スラグを冷却水で冷却しながら排出するもので
ある。これに対して,空冷式スラグ排出装置は,プラズ
マ溶融装置1の運転を停止した後に炉体4を傾動させ
て,炉体4に残っている残留溶融スラグを排出する時に
使用されるものであって,残留溶融スラグを空気冷却し
ながら排出するものである。また,水冷式スラグ排出装
置35及び空冷式スラグ排出装置36の使用方法につい
ては,上記のものに限定されるわけではなく,例えば,
スラグの種類に応じて水冷式と空気式を切り換えて使用
するようにしてもよい。
【0032】まず,水冷式スラグ排出装置35について
説明する。水冷式スラグ排出装置35は,水砕スラグシ
ュート37及びスラグ生成コンベヤ38を有している。
水砕スラグシュート37は,上端開口42及び冷却水を
噴射供給するヘッダ57を有する上端部51,下端部5
2,及びそれらの中間部である傾斜部58からなる。水
砕スラグシュート37は,上端開口42がスラグ排出口
8に接合された状態で,ヘッダ57から噴射供給された
冷却水によって溶融スラグ7を冷却しながら排出する。
スラグ生成コンベヤ38は,水砕スラグシュート37の
下端部52の下方に配置され且つスラグを生成して搬出
する。スラグ生成コンベヤ38は,冷却水を満たした容
器部53と,容器部53の底部に配置されたコンベヤ5
4を有している。水砕スラグシュート37の下端部52
は,容器部53に満たした冷却水に没しており,この冷
却水によってプラズマアーク炉2と水砕スラグシュート
37が密封されている。また,容器部53の冷却水の水
位は不動となるよう調節されている。更に,水砕スラグ
シュート37の下端部52には,円筒状鉛直部39が形
成されており,水砕スラグシュート37は軸受40を介
して円筒状鉛直部39の軸心Pを旋回中心として回動可
能に設けられている。
【0033】また,水砕スラグシュート37は,図5に
示すように,駆動装置56の作動によって軸心Pを中心
として回動し,上端開口42がスラグ排出口8に接合さ
れる排出位置55又は上端開口42がスラグ排出口8か
ら離間する退避位置50に選択的に移動することができ
る。駆動装置56は,昇降駆動装置としての昇降シリン
ダ43と,回動駆動装置としての回動シリンダ41とか
らなる。水砕スラグシュート37は昇降シリンダ43に
よって上下方向に昇降するように構成されている。昇降
シリンダ43が伸長すると,水砕スラグシュート37の
上端開口42は,炉蓋5に形成されたスラグ排出口8に
押しつけられて密封状態を保持することができる。昇降
シリンダ43が短縮すると,水砕スラグシュート37は
下降して,炉蓋5から離脱する。また,水砕スラグシュ
ート37は回動シリンダ41によって回動するように構
成されている。回動シリンダ41を短縮させると,円筒
状鉛直部39の軸心Pを中心として,水砕スラグシュー
ト37は図5において時計方向に回動し,これに伴って
水砕スラグシュート37が排出位置55に移動する。排
出位置55においては,水砕スラグシュート37の上端
開口42がスラグ排出口8に接合しているので,溶融ス
ラグ7は水砕スラグシュート37上を流れ落ちることが
できる。また,回動シリンダ41を伸長させると,円筒
状鉛直部39の軸心Pを中心として,水砕スラグシュー
ト37は図5において反時計方向に回動し,これに伴っ
て水砕スラグシュート37は退避位置50に移動する。
炉体4を傾動する際に,水砕スラグシュート37が退避
位置50にあれば,炉体4の傾動にとって邪魔にならな
い。
【0034】図7は図4に示す空冷式スラグ排出装置3
6を矢印F方向から見た平面図であり,図4,図5及び
図7からわかるように,空冷式スラグ排出装置36は,
スラグ排出口8の真下に間隔をあけて配置された乾式ス
ラグシュート44,乾式スラグシュート44の下端部の
真下に配置されたモールドコンベヤ45から構成されて
いる。空冷式スラグ排出装置36は,焼却灰の溶融処理
終了後に炉体4を傾動させて,炉体4内の残留溶融スラ
グ7を外部へ排出する時に利用されるものである。
【0035】焼却灰の溶融処理時には,灰供給装置によ
ってプラズマアーク炉2内へ投入された焼却灰は,プラ
ズマアーク炉2内で高熱によって溶融され,溶融スラグ
7の液面は徐々に上昇して,やがてスラグ排出口8から
溢れ出ていく。この時,水冷式スラグ排出装置35は排
出位置55に設置されているので,溢れ出た溶融スラグ
7は水冷式スラグ装置35に導入されて冷却水で冷却さ
れながら,外部へ排出される。具体的には,スラグ排出
口8から溢れ出てきた溶融スラグ7は,水砕スラグシュ
ート37の上端部51に設けられたヘッダ57から噴射
供給された冷却水で冷却されながら,水砕スラグシュー
ト37上を冷却水と一緒に流れ落ちて,スラグ生成コン
ベヤ38の容器部53内に落下する。この過程で溶融ス
ラグ7は冷却して,径が2mmから5mm程度の粒子状
の水砕スラグとなってコンベヤ54で搬送され,スラグ
貯留部へ取り出される。
【0036】焼却灰の溶融処理が終了したら,駆動装置
56を作動させて,水冷式スラグ排出装置35を退避位
置50に移動させる。具体的には,まず最初に昇降シリ
ンダ43を作動させて水砕スラグシュート37を下降さ
せて,水砕スラグシュート37の上端部51をスラグ排
出口8から離脱させ,続いて回動シリンダ41を作動さ
せて,水砕スラグシュート37の円筒状鉛直部39の軸
心Pを中心として水砕スラグシュート37を退避位置5
0まで回動させる。水砕スラグシュート37が退避位置
50に移動すると,もはや炉体4を傾動させる上で邪魔
になるものは何もないので,炉体傾動装置13を作動さ
せて炉体4を傾動させることができる。炉体4の傾動に
伴って,溶融炉内に残った残留溶融スラグ7は,スラグ
排出口8の下方に設置された空冷式スラグ排出装置36
に導入されて空気冷却される。即ち,スラグ排出口8か
ら落下した残留溶融スラグ7は乾式スラグシュート44
上を流れ落ちながら空気冷却され,更にモールドコンベ
ヤ45で搬送され,外部即ちスラグバンカへ取り出され
る。このように,残留溶融スラグの排出時には,残留溶
融スラグは冷却水ではなく空気で冷却されるので,水蒸
気爆発を生じる危険は全くない。
【0037】最後に,プラズマ溶融装置1の運転手順と
停止手順について,簡単に説明しておく。まず最初に運
転手順について説明する。 (1)トーチ回動装置17及びトーチ昇降装置14を作
動させて,プラズマトーチ3をプラズマアーク炉2に設
置する。 (2)プラズマを着火する。 (3)灰供給装置を作動させて,プラズマアーク炉2内
への焼却灰の投入を開始する。 (4)トーチ前後揺動装置15及びトーチ左右揺動装置
16を作動させて,プラズマトーチ3を必要に応じて回
動させる。 (5)溶融スラグ7の液面が徐々に上昇し,スラグ排出
口8から溢れ出した溶融スラグは水砕スラグシュート3
7で水砕される。 (6)水砕スラグはスラグ生成コンベヤ38を介して排
出される。 (7)所定量の焼却灰の溶融処理が終了するまで,上記
(3)〜(6)の工程を連続的に繰り返す。
【0038】次にプラズマ溶融装置の停止手順について
説明する。 (1)灰供給装置を停止して,焼却灰の供給を停止す
る。 (2)プラズマを停止する。 (3)プラズマトーチ3の揺動を停止する。 (4)トーチ昇降装置14及びトーチ回動装置17を作
動させて,プラズマトーチ3をプラズマアーク炉2の外
へ取り出す。 (5)水砕スラグシュート37をプラズマアーク炉2か
ら取り外して退避位置50に移動させる。 (6)炉体4を傾動させ,炉体4内の残留スラグ7を乾
式スラグシュート44を介してモールドコンベヤ45で
搬送する。 (7)炉体4内の残留スラグ7が完全になくなった時点
で,炉体4を元の水平位置に設置する。
【0039】
【発明の効果】この発明による溶融装置は,上記のよう
に,灰供給装置の供給シュートから炉蓋を簡単に取り外
すことができるように構成され,炉体を傾動させる炉体
傾動装置を備えているので,炉体傾動装置を作動させる
ことにより,炉体を炉蓋から取り外さずに一体状態のま
ま傾動させることができる。従って,溶融炉内の残留溶
融スラグは,冷却して固化することなく,スラグ排出口
から排出される。また,この溶融装置は,炉体を炉蓋か
ら取り外さずに一体状態のまま傾動させることができる
ので,従来のように,炉蓋から炉体を取り外した瞬間に
溶融炉から排ガスが噴出して,溶融処理現場の作業雰囲
気を損なうという問題は発生せず,清潔的である。
【0040】炉蓋の投入シュートと灰供給装置の供給シ
ュートとの接合面であるシュート分割面は,炉体に設け
られた枢支軸を中心とし,且つ枢支軸とシュート分割面
の回動方向後縁とを結ぶ距離を半径とする円弧の接線よ
りも外側へ傾斜した傾斜面であるから,炉体を前方に回
動させた時,シュート分割面で炉蓋が灰供給装置の供給
シュートから抵抗なく離脱する。従って,炉体傾動装置
を作動させるだけで,炉体を傾動することができるの
で,操作が極めて簡単である。逆に,炉体を後方に回動
させると,その回動に伴って,炉蓋に固定した投入シュ
ートの傾斜面が供給シュートの傾斜面に押し付けられる
ので,シュート分割面が密封状態に保持される。このよ
うに,供給シュートと投入シュートとの間に特別なシー
ル装置を設けなくても,シュート分割面を傾斜面とした
だけの簡単な構造によって密封状態を保持することがで
きる。
【0041】また,この溶融装置は,炉体と炉蓋を一体
状態のまま他の場所に移動させることなくその場で傾動
させることができるので,炉体を他の場所に移動させる
ための台車やレール等の移動設備が不要となることか
ら,作業スペースが小さくて済み,装置全体も簡単なも
のになるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による溶融装置の一実施例であるプラ
ズマ溶融装置のプラズマアーク炉の断面図である。
【図2】図2は図1の線C−Cにおける断面図である。
【図3】図1におけるプラズマアーク炉を矢印D方向か
ら見た時の正面図である。
【図4】この発明による溶融装置の一実施例であるプラ
ズマ溶融装置の全体構造を示す側面図である。
【図5】図4に示すプラズマ溶融装置の平面図である。
【図6】図4に示すプラズマ溶融装置のトーチ昇降装置
を矢印Eから見た時の正面図である。
【図7】図4に示すプラズマ溶融装置の空冷式スラグ排
出装置36を矢印F方向から見た時の平面図である。
【図8】従来のプラズマ溶融装置の断面図である。
【図9】図8の線A−Aにおける断面図である。
【図10】従来の炉体の上下動兼傾動機構における炉体
と炉蓋との取り付け状態を示す説明図である。
【図11】図10の上下動兼傾動機構における炉体と炉
蓋との取り外し状態を示す説明図である。
【図12】図10の上下動兼傾動機構における炉体を搭
載した台車を示す説明図である。
【図13】図10の上下動兼傾動機構における炉体を台
車に対して傾斜させた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プラズマ溶融装置(溶融装置) 2 プラズマアーク炉(溶融炉) 3 プラズマトーチ 4 炉体 5 炉蓋 6 投入シュート 7 溶融スラグ 8 スラグ排出口 13 炉体傾動装置 46 枢支軸 47 炉体傾動用シリンダ 48 供給シュート 49 シュート分割面 B 焼却灰 G 回動方向後縁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−62181(JP,A) 特開 昭59−142374(JP,A) 実開 平4−82529(JP,U) 実開 昭49−44805(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/00 F23J 1/08 F23J 1/00 F23G 5/44 F23G 5/24 F27B 1/00 - 3/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体と該炉体の上部を覆う炉蓋から構成
    され且つ前部にスラグ排出口が形成された溶融炉,供給
    シュートを有し且つ前記供給シュートを通じて前記溶融
    炉に焼却灰を供給する灰供給装置,前記供給シュートの
    出口面に対して密着可能で離脱可能なシュート分割面を
    備えている前記炉蓋に設けられた投入シュート,及び前
    記炉体を前記炉蓋で覆った状態で前記溶融炉を前後方向
    に傾動させることができる前記炉体に設けた炉体傾動装
    置を有し,前記炉体傾動装置は,前記溶融炉の傾動時に
    前記溶融炉の旋回中心となる枢支軸を前記炉体の下側前
    部に位置し且つ前記溶融炉を前記枢支軸を中心に旋回さ
    せて傾動させる伸縮自在の炉体傾動用シリンダが前記炉
    体の下側後部に枢着されており,前記投入シュートの前
    記シュート分割面は,前記枢支軸を中心として前記枢支
    軸と前記シュート分割面の回動方向後縁とを結ぶ距離を
    半径とする円弧の接線よりも外側へ傾斜した傾斜面に形
    成されていることを特徴とする溶融装置。
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