JP3193702B1 - 回転式粉末圧縮成形機 - Google Patents

回転式粉末圧縮成形機

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JP3193702B1
JP3193702B1 JP2000013544A JP2000013544A JP3193702B1 JP 3193702 B1 JP3193702 B1 JP 3193702B1 JP 2000013544 A JP2000013544 A JP 2000013544A JP 2000013544 A JP2000013544 A JP 2000013544A JP 3193702 B1 JP3193702 B1 JP 3193702B1
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0005Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing for briquetting presses
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Abstract

【要約】 【課題】回転式粉末圧縮成形機において、原料粉末が杵
や臼にこびりつくのを防止する粉末滑沢剤を上杵や下杵
に噴射する場合、上杵や下杵に付着しない余剰の粉末滑
沢剤が内部に飛散するのを効果的に抑制することが難し
かった。 【解決手段】回転板3に取り付けた臼4の臼孔41内に
充填した粉末を上杵下端面5a及び下杵上端面6a間で
圧縮成形するようにしたものにおいて、上杵5と下杵6
とのそれぞれの端面及び臼孔41に粉末の充填に先立っ
て粉末滑沢剤Lを噴射する粉末滑沢剤噴射手段が、凹面
NUa,NBaを有し粉末滑沢剤Lのそれぞれの供給位
置において上杵5及び下杵6のそれぞれの端面に対向し
粉末滑沢剤Lを凹面NUa,NBaに案内させて略一方
向に噴射する噴射ノズルと、上杵下端面5a近傍に高速
空気流を噴射して噴射ノズルから噴射された粉末滑沢剤
Lの上方向への飛散を阻止する空気流供給機構とを具備
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末を圧縮して錠
剤等を成形するための回転式粉末圧縮成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回転式粉末圧縮成形機を
用いて、医薬品錠剤を製造する場合、薬物処方成分のみ
で錠剤の原料粉末を構成すると、杵や臼に錠剤の原料粉
末や錠剤がこびりつくといったいわゆるスティッキング
等の障害が生じる場合がある。この障害を防止するた
め、ステアリン酸マグネシウム等の粉末滑沢剤を薬物処
方成分に混合して錠剤の原料粉末を構成し打錠する方法
が、錠剤の製造上容易であるため、従来一般的に用いら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年、老人医療
分野が重要視されつつあることとあいまって、老人等が
飲み下しやすいように口の中で溶けやすくした錠剤や、
嚥下後直ぐに溶けて薬効を発揮し得る錠剤の需要が増加
している。しかしながら、上述した従来の製法による錠
剤では、混入している粉末滑沢剤が、錠剤の崩壊、溶融
を阻止するため、このような需要に対応することが難し
かった。また、粉末滑沢剤の混入によって錠剤が割れや
すくなるという不具合もあった。
【0004】スティッキングの防止という粉末滑沢剤の
目的を考慮すれば、粉末滑沢剤は、薬物処方成分に混合
させる必要はなく、杵表面等のスティッキングの生じる
部位にのみ付着させ、薬物処方成分のみからなる原料粉
末を用いることができるはずである。この点に着目し、
打錠前に上杵、下杵、臼孔にあらかじめ粉末滑沢剤をス
プレー塗布するようにしたものや、あるいは打錠前に粉
末滑沢剤のみをダミーで圧縮し、上杵、下杵、臼孔に粉
末滑沢剤が被覆されるようにしたものが考えられてい
る。
【0005】しかしながら、例えば前者のものであれ
ば、スプレー塗布する際に粉末滑沢剤が周囲に飛散し、
薬物処方成分に混入したり、逆に薬物処方成分がスプレ
ー時に粉末滑沢剤に混入したりするいわゆるコンタミ問
題が生じる上、粉末滑沢剤が均一に杵等に付着しない場
合がある。また、飛散を防止するために、粉末滑沢剤を
スプレー塗布する位置において杵の周辺を包囲すること
が考えられるが、上杵に対してはその包囲に粉末滑沢剤
が通過する開口を設ける必要があり、効果的に飛散を抑
えることが難しかった。
【0006】また、後者のものであれば、粉末滑沢剤を
圧縮するための圧縮機構が必要となるため、装置の大型
化を招き、打錠速度も通常の半分程度に落ちるという問
題が生じる。この他にも種々の方法が考えられている
が、いずれも、実際に錠剤製造を行う場合に同様な問題
点を有している。
【0007】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る回転式粉末圧縮成形機は、
粉末滑沢剤を略一方向に噴射するように案内する凹面を
有した噴射ノズルと、噴射ノズルから噴射された粉末滑
沢剤の上方向への飛散を阻止する空気流を上杵下端面近
傍に噴射する空気流供給手段とを具備する粉末滑沢剤噴
射手段を備え、粉末滑沢剤が上杵下端面、下杵上端面及
び臼孔に効率よく供給し得るようにした構成である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、フレーム内に回転板を
立シャフトを介して回転可能に配設し、その回転盤に臼
孔を有する臼を設けるとともに、臼の上下に上杵及び下
杵を上下摺動可能に保持させておき、杵先を臼孔内に挿
入した状態で上杵及び下杵を互いに相寄る向きに移動、
押圧することにより、臼孔内に充填した粉末を上杵下端
面及び下杵上端面間で圧縮成形するようにした回転式粉
末圧縮成形機において、上杵と下杵とのそれぞれの端面
及び臼孔に粉末の充填に先立って粉末滑沢剤を供給する
粉末滑沢剤噴射手段を具備してなり、粉末滑沢剤噴射手
段が、凹面を有し粉末滑沢剤のそれぞれの供給位置にお
いて上杵及び下杵のそれぞれの端面に対向し粉末滑沢剤
を凹面に案内させて略一方向に噴射する噴射ノズルと、
上杵下端面近傍に空気流を噴射して噴射ノズルから噴射
された粉末滑沢剤の上方向への飛散を阻止する空気流供
給機構とを具備することを特徴とする粉末滑沢剤噴射装
置である。
【0010】このような構成のものであれば、噴射ノズ
ルが凹面を有して、その凹面により粉末滑沢剤が略一方
向に噴射されることになるので、上杵の下端面、下杵の
上端面及び臼孔に効率よく粉末滑沢剤を噴射し得るもの
となる。しかも、上杵下端面近傍には空気流を空気流供
給機構から供給するので、上杵、下杵及び臼孔に付着し
なかった余剰の粉末滑沢剤の上昇は阻止される。したが
って、粉末滑沢剤が上杵方向に飛散することを阻止する
ことが可能になる。また、このように粉末滑沢剤の飛散
を阻止すると、上杵の下端面以外の部位等に余剰の粉末
滑沢剤が付着して、粉末滑沢剤が上杵が作動する際の摩
擦力となって上杵の円滑な作動が妨げられることを防止
することが可能になる。加えて、このような余剰の粉末
滑沢剤が付着して成長し、その後その成長した粉末滑沢
剤が落下して圧縮成形する粉末内に混入することを未然
に回避することが可能になる。
【0011】粉末滑沢剤噴射手段は、空気流供給機構に
より阻止された粉末滑沢剤を吸引する粉末吸引機構をさ
らに具備してなるものが好適である。このように、余剰
の粉末滑沢剤を吸引するようにすれば、余剰の粉末滑沢
剤の効率よく回収することが可能になる。
【0012】また、余剰の粉末滑沢剤の飛散を最小限に
するためには、粉末滑沢剤噴射手段が、粉末滑沢剤の供
給位置を包囲する箱体をさらに具備し、噴射ノズルの凹
面をその箱体内に配設し、箱体内から飛散した余剰の粉
末滑沢剤を空気流供給機構により箱体内を通過して吸引
するものが好ましい。
【0013】粉末滑沢剤を略一方向に略均等に案内する
ためには、噴射ノズルの凹面が、三次元曲面に形成され
ているものが好ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
【0015】図1は、本発明の回転式粉末圧縮成形機の
全体構成を示している。この回転式粉末圧縮成形機は、
粉末滑沢剤Lを噴射する粉末滑沢剤噴射装置LSを具備
してなり、フレーム1内に回転盤3を立シャフト2を介
して水平回転可能に配設し、その回転盤3に複数の臼4
を所定のピッチで設けるとともに、各臼4の上下に上杵
5及び下杵6を上下摺動可能に保持させてある。
【0016】詳述すれば、フレーム1の略中央部には軸
受21により軸支された立シャフト2が配設してあり、
この立シャフト2の下端近傍にウォームホィール22が
固定してあって、このウォームホィール22にウォーム
23及びベルト24を介してモータ25の回転駆動力が
伝達されるようになっている。そして、この立シャフト
2のヘッド近傍に、2つの機能部分に分けられる回転盤
3が固定してある。回転盤3は、その上側部分に設けら
れて上杵5を上下摺動可能に保持する上杵保持部32
と、その下側部分に設けられて下杵6を上下摺動可能に
保持するとともに、前記上杵保持部32に対面する位置
に臼4を着脱可能に嵌装するための臼取付孔を同一円周
上に複数個設けてなる臼部33とから構成されている。
上杵保持部32及び臼部33には、上杵5及び下杵6を
摺動移動可能に保持する杵保持孔がそれぞれ複数穿設さ
れている。この回転盤3において、下杵6と上杵5と臼
4とが、各中心線を一致させて上下に配置されるよう
に、それぞれの杵保持孔と臼取付孔とが穿設されてい
る。上杵5の上端部、下杵6の下端部には、図3に示す
ように、それぞれ大径部を設けてあり、この大径部を後
述する各カム等に係合案内させて、上下動するように構
成してある。臼4には上杵5、下杵6の杵先を挿入させ
るための臼孔41が上下に貫通させてある。また、上杵
5の下端部分には、後述する粉末滑沢剤Lが上杵5の胴
部分に付着しないように、上杵保持部32の下面に上端
が固定され下端が上杵5下端部に設けられた環状溝5m
に嵌合して、上杵5が突出した際にその胴部を被覆する
蛇腹5nが設けてある(図5)。
【0017】この回転式粉末圧縮成形機には、図2〜図
3に示すように、粉末充填部7と、粉末摺切部8と、圧
縮成形部9と、製品取出部10と、粉末滑沢剤噴射部K
とが、回転盤3の回転方向に沿って順次に設けてある。
【0018】粉末充填部7は、下杵6を低下器71によ
り降下させて回転盤3上に供給された粉末をフィードシ
ュー72により臼4内に導入するようにしたもので、回
転盤3上への粉末の供給は、粉末供給機構73により行
われる。
【0019】粉末摺切部8は、分量レール82により下
杵6を所定位置まで上昇させるとともに下杵6の上昇に
より臼4内から溢れ出た粉末を摺切板83により臼4上
から除去するようにしたものである。
【0020】圧縮成形部9は、上杵5を下り傾斜面に沿
わせて降下させその杵先を臼4内に挿入させるための上
杵降下カム91と、杵先を臼4内に挿入した上杵5と下
杵6とを上下から拘束して臼4内の粉末を予備的に圧縮
する上、下予圧縮ロール92、93と、前記上杵5と下
杵6とを上下から拘束して臼4内の粉末を本格的に圧縮
する上、下本圧縮ロール94、95とを具備してなる。
【0021】製品取出部10は、図2〜図3に示すよう
に、上杵5を上り傾斜面に沿わせて上昇させその杵先を
臼4から抜き取るための上杵上昇カム100と、下杵6
を上方に付勢して臼4内の製品Qを完全に臼4外に押出
す押上レール106と、押出された製品Qを側方に案内
してシュート104に導く案内板105とを具備してな
る。
【0022】粉末滑沢剤噴射部Kは、製品取出部10と
粉末充填部7との間に設けるものである。この粉末滑沢
剤噴射部Kは、図4に示すように、上杵5の下端面5
a、下杵6の上端面6a及び臼孔41の内周面に粉末滑
沢剤Lを飛散を防止して供給するように、上杵5のため
の粉末滑沢剤Lが通過する貫通孔K1及び空気流である
エアカーテンACが吸入される吸入口K2を除いて粉末
滑沢剤Lが連続して噴射される空間を包囲する箱体BX
を有してなり、その箱体BX内に上杵5に粉末滑沢剤L
を噴射する上側ノズルNUと、下杵6及び臼孔に粉末滑
沢剤Lを噴射する下側ノズルNBとの先端を内包し、貫
通孔K1の上方をエアカーテンACが吸入孔K2に向か
って噴射されるように構成されている。
【0023】すなわち、粉末滑沢剤噴射部Kにおいて上
杵5、下杵6及び臼孔に粉末滑沢剤Lを供給する粉末滑
沢剤噴射手段は、図4〜6に示すように、凹面NUa,
NBaを有し粉末滑沢剤Lのそれぞれの供給位置におい
て上杵5及び下杵6のそれぞれの端面に対向し粉末滑沢
剤Lを凹面NUa,NBaに案内させて略一方向に噴射
する噴射ノズルたる上側ノズルNU及び下側ノズルNB
と、上杵下端面5a近傍に空気流を噴射して上側ノズル
NU及び下側ノズルNBから噴射されて余剰となった粉
末滑沢剤Lの上方向への飛散を阻止するエアカーテンA
Cを含む空気流供給機構とを具備するものである。上側
ノズルNU及び下側ノズルNBは箱体BXに取り付けら
れ、ごく微量の粉末滑沢剤Lを計量し加圧気体により圧
送する粉末滑沢剤噴射装置LSに接続してある。
【0024】上側及び下側ノズルNU,NBは、そのノ
ズル先端NU1,NB1がノズル本体NU2,NB2か
ら取り外しできるようになっている。ノズル先端NU
1,NB1は、図7及び図8に示すように、三次元曲面
からなる凹面NUa,NBaを有しており、その凹面N
Ua,NBaに連通するように軸端から導入孔NUc,
NBcが設けてある。導入孔NUc,NBcは、その内
周面が凹面NUa,NBaと面一にはなっておらず、凹
面NUa,NBaとの間でわずかに段差を形成するよう
に凹面NUa,NBa側に開口している。このような構
造により、粉末滑沢剤Lは噴射の際に凹面NUa,NB
aに付着することなく、目的の方向に案内されるものと
なる。このノズル先端NU1,NB1は、その凹面NU
a,NBaが上杵5及び下杵6に対向するようにして取
り付けてある。すなわち、上側ノズルNUのノズル先端
NU1は、その凹面NUaを上に向けてその取付軸を回
転盤3に平行にして取り付けてあり、下側ノズルNBの
ノズル先端NB1は、その凹面NBaを下に向けて上側
ノズルNUと同様に取り付けてある。上側ノズルNUに
あっては、凹面NUaの先端側の部分が略貫通孔K1の
直下に来るように設定してある。
【0025】箱体BXは、案内板105のフィードシュ
ーに対向する面に固定されるもので、エアカーテン用空
気の供給路SPが内部に設けられるとともに空気取入口
BX1aが設けられた第1側壁BX1と、第1側壁BX
1から水平方向に固定され上杵5の対応位置に貫通孔K
1が設けられた第1上壁BX2と、第1上壁BX2に連
続して設けられてエアカーテンACを吸入する吸入口K
2が設けられた第2上壁BX3と、エアカーテン用空気
を供給路SPに案内する案内路を有して案内板105に
平行になるように第1側壁に固定される第2側壁BX4
と、第2側壁BX4に平面視直角に取り付けられる第3
側壁BX5と、回転盤3と第1側壁BX1、上側及び下
側ノズルNU,NBの下面部との間隙を封鎖する弾性部
材BX6,BX7とからなる。この箱体BXの第3側壁
BX5には、上側ノズルNUと下側ノズルNBと吸塵用
管路Pとが取り付けられる。第2側壁BX4の端面には
第3側壁BX5を介してエアカーテン用空気を導入する
接続部CPが取り付けられる。この接続部CPには、エ
アカーテンACを形成するための高圧空気を発生させる
エアコンプレッサ(図示しない)に接続されるもので、
エアコンプレッサ、供給路SP、接続部CPにより空気
流供給機構が構成されるものである。また、吸塵用管路
Pには、吸塵機LS5が接続され、箱体BXとともに粉
末吸引機構を構成するものである。
【0026】粉末滑沢剤噴射装置LSは、図9に示すよ
うに、モータMにより駆動される回転ドラムDの外周面
に付着した粉末滑沢剤を空気流により送出する粉末滑沢
剤供給部LS1と、粉末滑沢剤供給部LS1から供給さ
れる粉末滑沢剤Lの流量を検知する流量検知部LS2
と、上側及び下側ノズルNU,UBから噴射され上杵
5、下杵6及び臼孔に付着せずに回収された粉末滑沢剤
Lの量を検知する回収量検知部LS3と、流量検知部L
S2と回収量検知部LS3とにおいて検知された粉末滑
沢剤Lの検知量に基づいて粉末滑沢剤供給部LS1を制
御する制御部LS4と、粉末吸塵機構を構成する吸塵機
LS5を具備している。粉末滑沢剤供給部LS1は、微
量例えば1時間当たり5〜25gの粉末滑沢剤Lを流量
検知部LS2に送出するもので、流量検知部LS2にお
いて例えば光学的には低角度光拡散方式、電気的には静
電容量方式等により粉末滑沢剤Lの流量を検知し、その
検知量と回収量検知部LS3における検知量との差を制
御部LS4で演算し、その演算結果に基づいて粉末滑沢
剤Lの流量が所定量になるようにフィードバック制御さ
れるものである。なお、粉末滑沢剤噴射装置LSは、粉
末滑沢剤供給部LS1が回転式粉末圧縮成形機の外側に
設けてあり、流量検知部LS2、回収量検知部LS3、
制御部LS4及び集塵機LS5が回転式粉末圧縮成形機
内に配設される構成である。
【0027】このような構成において、粉末滑沢剤L
は、以下に説明するタイミングで噴射される。この噴射
のタイミングを錠剤の成形工程を交えて図3を参照して
説明する。なお、同図中、符号T0〜T5は、位相を示
している。製品取出部10を通過した段階での上杵5及
び下杵6は、最も高い位置に保持される(T0)。その
後、これら上杵5及び下杵6が回転盤3の回転により、
上杵5及び下杵6が最も高い位置に保持されるまま滑沢
剤噴射部Kに移行する(T1)。この位置で、まず上杵
5に対して粉末滑沢剤Lが噴射される。次に、回転盤3
が回転すると、下杵6は、低下器71の始端部におい
て、製品Qの厚みに相当する分だけ降下する。この位置
において、下杵6及び臼4に対して粉末滑沢剤Lが噴射
される(T2)。したがって、下杵上端面6aと臼孔4
1の製品の厚みに相当する深さの内周面に、粉末滑沢剤
Lが付着し得るようになる。
【0028】このように、上杵5が最も高い位置に保持
された時点で、粉末滑沢剤Lが上側ノズルNUから噴射
されるので、噴射された粉末滑沢剤Lが上杵下端面5a
に集中的に付着する。この後、この上杵5と対をなす下
杵6及び臼4が、上記した位置に保持された状態で下側
ノズルNBの下を通過するので、下杵6と臼孔41の内
周面に下側ノズルNBから噴射された粉末滑沢剤Lが付
着する。粉末滑沢剤Lは、上側及び下側ノズルNU,N
Bの凹面NUa,NBaに案内されて噴射されるので、
上杵下端面5a、下杵上端面6a及び臼孔41の内周面
に対して略均等に拡散する。すなわち、凹面NUa,N
Baは、三次元曲面であるので、粉末滑沢剤Lが導入孔
NUc,NBcから噴出してこの凹面NUa,NBaに
衝突すると、導入孔NUc,NBcからの噴出方向及び
その噴出方向を横切る方向のそれぞれの方向において、
粉末滑沢剤Lは凹面NUa,NBaに沿って移動する。
上側ノズルNUの場合、凹面NUaはその直上にある貫
通孔K1に対向しているので、粉末滑沢剤Lはその貫通
孔K1を通過して上杵下端面5aに達する。また、下側
ノズルNBの場合、凹面NBaに案内された粉末滑沢剤
Lが直接に下杵下端面6a及び臼孔41の内周面に達す
る。したがって、粉末滑沢剤Lは上杵下端面5aと下杵
上端面6aと臼孔41の所定の深さの内周面の略全面に
それぞれ、略均一に付着することになる。この場合、上
杵下端面5aより上側にエアカーテンACが存在するの
で、上杵下端面5aに付着しなかった粉末滑沢剤Lは、
エアカーテンACの空気流に沿って吸入口K2に達し、
吸塵管路Pから回収量検知部LS3を介して吸塵機LS
5により回収される。また、下側ノズルNBの場合、凹
面NBaは下側に向いており、下杵上端面6a及び回転
盤3で反射して上昇した余剰の粉末滑沢剤Lは、第1上
壁K1に沿って吸塵管路Pに流れるとともに、貫通孔K
1から流出したものは上側ノズルNUの場合と同様にエ
アカーテンACの空気流により吸入口K2から吸塵管路
Pへと流入する。
【0029】この後、下杵6が回転盤3の回転により粉
末充填部7に移行すると、その下杵6がまず低下器71
の前半部分の案内作用によって中段位置まで降下させら
れ、後半部分の案内作用によってさらに低い位置まで引
き下げられる(T3)。その途上において、粉末供給機
構73から回転盤3上に供給された粉末が、フィードシ
ュー72の粉末案内作用によってまんべんなく導入され
る。しかる後、下杵6が分量レール82に乗り上げるこ
とによって、該下杵6が若干量持ち上げられて所定高さ
位置に達し、臼4内に設定量の粉末が充填されることに
なる。この状態で摺切板83を通過することによって、
臼4上に溢れ出た粉末が摺り切られ、回転盤3の中心寄
りに集められる。この間、上杵5はガイドレール102
によって最も高い位置に保持されている。
【0030】その後、上杵5が上杵降下カム91の案内
作用により降下させられ(T4)、その杵先が臼4内に
挿入される。そして、それら上杵5と下杵6が上、下予
圧縮ローラ92、93間、及び、上、下本圧縮ローラ9
4、95間を通過することによって、臼4内の粉末が圧
縮成形される(T5)。
【0031】成形後、製品取出部10においてまず上杵
5が上杵上昇カム100の案内作用により上昇させられ
てその杵先が臼4から抜き取られ、しかる後に下杵6が
押上106により押上げられて臼4内の製品Qが回転盤
3上に押し出される。そして、その製品Qは、案内板1
05の案内作用よってシュート104上に導かれ、該圧
縮成形機Aの外部に導出される。この後、上杵5は上杵
上昇カム100に案内されて、さらに上昇する。以上の
ようにして、繰り返し連続的に粉末を圧縮成形して所定
の製品Qを製造することができる。
【0032】このように構成した本実施例の回転式粉末
圧縮成形機によれば、粉末圧縮を行う際に、粉末に接触
する部分、すなわち上杵下端面5a、下杵上端面6a、
及び臼孔41の内周面に、粉末の圧縮に先立って毎回粉
末滑沢剤Lが上側ノズルNU及び下側ノズルNBのそれ
ぞれの凹面NUa,NBaに案内されて噴射されるの
で、略均一な状態で付着し、確実にスティッキングを防
止することができる。また、粉末滑沢剤Lは、噴射され
る量が、スティッキング防止のための必要最小限の微量
であるので、粉末滑沢剤Lが付着していようとも、粉末
滑沢剤Lにより粉末が上杵5、下杵6あるいは臼孔41
に残存すると言った不具合を防止することができる。し
たがって、粉末滑沢剤Lの混合されてない粉末を用い
て、十分な硬度に錠剤を製造することができる。
【0033】しかも、粉末滑沢剤噴射部Kにおける上杵
5の位置の下端部近傍にエアカーテンACが設けてあ
り、かつ蛇腹5nが設けてあるので、粉末滑沢剤噴射部
Kの箱体BXから漏洩した余剰の粉末滑沢剤Lが上杵5
に不必要に付着するのを確実に防止することができる。
その上、上杵5及び下杵6の端面近傍で微量を噴射し、
余剰の粉末滑沢剤LをエアカーテンACの空気流を利用
して回収するようにしているので、コンタミ問題を防止
できるだけでなく、余剰の粉末滑沢剤Lの飛散を確実に
防止することができる。
【0034】なお、本発明は以上に説明した実施例に限
定されるものではない。
【0035】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、噴射ノ
ズルが凹面を有して、その凹面により粉末滑沢剤が略一
方向に噴射されることになるので、上杵の下端面、下杵
の上端面及び臼孔に効率よく粉末滑沢剤を噴射すること
ができる。しかも、上杵下端面近傍には空気流を空気流
供給機構から供給するので、上杵、下杵及び臼孔に付着
しなかった余剰の粉末滑沢剤の上昇を阻止することがで
き、したがって、粉末滑沢剤が上杵方向に飛散すること
を阻止することができる。このため、余剰の粉末滑沢剤
が上杵に付着すると言った不具合を未然に防止すること
ができる。このように粉末滑沢剤の飛散を阻止すると、
上杵の下端面以外の部位等に余剰の粉末滑沢剤が付着し
て、粉末滑沢剤が上杵が作動する際の摩擦力となって上
杵の円滑な作動が妨げられることを防止することができ
る。加えて、このような余剰の粉末滑沢剤が付着して成
長し、その後その成長した粉末滑沢剤が落下して圧縮成
形する粉末内に混入することを未然に回避することがで
きる。
【0037】粉末滑沢剤噴射手段が、空気流供給機構に
より阻止された粉末滑沢剤を吸引する粉末吸引機構をさ
らに具備してなるものであれば、余剰の粉末滑沢剤を吸
引することができ、余剰の粉末滑沢剤の効率よく回収す
ることができる。このため、余剰の粉末滑沢剤が圧縮成
形品に混入することを、極力少なくすることができる。
【0038】また、粉末滑沢剤噴射手段が、粉末滑沢剤
の供給位置を包囲する箱体をさらに具備し、噴射ノズル
の凹面をその箱体内に配設し、箱体内から飛散した余剰
の粉末滑沢剤を空気流供給機構により箱体内を通過して
吸引するものにすれば、余剰の粉末滑沢剤の飛散を最小
限にすることができる。
【0039】噴射ノズルの凹面が、三次元曲面に形成さ
れているものであれば、粉末滑沢剤を略一方向に略均等
に案内することができ、粉末滑沢剤の噴射により広範囲
に粉末滑沢剤が飛散するのを効果的に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回転式粉末圧縮成形機
の全体正断面図。
【図2】同実施例の回転盤上を示す模式的な平面図。
【図3】同実施例の回転盤を転回して示す正断面図。
【図4】同実施例の粉末滑沢剤噴射部を拡大して示す平
面図。
【図5】図4のA−A線に沿った端面図。
【図6】図4のB−B線に沿った端面図。
【図7】同実施例の上側(下側)ノズルのノズル先端の
側面図。
【図8】図7のC−C線に沿った断面図。
【図9】同実施例の粉末滑沢剤供給装置の概略構成を示
すブロック図。
【符号の説明】
1…フレーム 2…立シャフト 3…回転盤 4…臼 5…上杵 5a…上杵下端面 6…下杵 6a…下杵上端面 AC…エアカーテン NU…上側ノズル NUa…凹面 NB…下側ノズル NBa…凹面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−124231(JP,A) 特開 平8−103860(JP,A) 特開 平4−295366(JP,A) 特開 昭59−205970(JP,A) 実開 昭52−168951(JP,U) 実開 平4−102658(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 11/08 B30B 11/00 A61J 3/10 B05B 1/28 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム内に回転板を立シャフトを介して
    回転可能に配設し、その回転盤に臼孔を有する臼を設け
    るとともに、臼の上下に上杵及び下杵を上下摺動可能に
    保持させておき、杵先を臼孔内に挿入した状態で上杵及
    び下杵を互いに相寄る向きに移動、押圧することによ
    り、臼孔内に充填した粉末を上杵下端面及び下杵上端面
    間で圧縮成形するようにした回転式粉末圧縮成形機にお
    いて、 上杵と下杵とのそれぞれの端面及び臼孔に粉末の充填に
    先立って粉末滑沢剤を噴射する粉末滑沢剤噴射手段を具
    備してなり、 粉末滑沢剤噴射手段が、凹面を有し粉末滑沢剤のそれぞ
    れの供給位置において上杵及び下杵のそれぞれの端面に
    対向し粉末滑沢剤を凹面に案内させて略一方向に噴射す
    る噴射ノズルと、 上杵下端面近傍に空気流を噴射して噴射ノズルから噴射
    された粉末滑沢剤の上方向への飛散を阻止する空気流供
    給機構とを具備することを特徴とする回転式粉末圧縮成
    形機。
  2. 【請求項2】粉末滑沢剤噴射手段が、空気流供給機構に
    より阻止された粉末滑沢剤を吸引する粉末吸引機構をさ
    らに具備してなることを特徴とする請求項1記載の回転
    式粉末圧縮成形機。
  3. 【請求項3】粉末滑沢剤噴射手段が、粉末滑沢剤の供給
    位置を包囲する箱体をさらに具備し、噴射ノズルの凹面
    をその箱体内に配設し、箱体内から飛散した余剰の粉末
    滑沢剤を空気流供給機構により箱体内を通過して吸引す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の回転式粉末圧
    縮成形機。
  4. 【請求項4】噴射ノズルの凹面が、三次元曲面に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の回
    転式粉末圧縮成形機。
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