JP3193280U - 携帯型収容ケース - Google Patents

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昭二 田才
昭二 田才
山下 浩二
浩二 山下
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Abstract

【課題】空気浄化剤、消臭剤、芳香剤等の薬剤を利用して人が呼吸する空気を浄化するのに用いられる、携帯性に優れ、使い勝手がよい携帯型収容ケースを提供する。【解決手段】被収容体を収容するための収容ケースであって、内部に中空な収容空間10hを有する本体部10を備えており、本体部10は、剛性の高い素材で形成されており、本体部10の略全ての面には内部と外部を連通する複数の通気孔11h、12hが形成されている。本体部10のほぼ全ての方位に位置するように通気孔11h、12hが形成されているので、本体部10内に収容した被収容体から気化した物質を効率よく本体部10の周囲の大気中へ拡散させることができるので、人が吸引する空気を吸引前に事前に効率よく処理することができる。また、本体部10が剛性の高い素材で形成されているので、衝撃等によって被収容体が変形等するのを防止できる。【選択図】図1

Description

本考案は、携帯型収容ケースに関する。さらに詳しくは、空気浄化剤、消臭剤、芳香剤等の薬剤を利用して周囲の大気を浄化するのに用いられる携帯型収容ケースに関する。
人は、周囲の大気を体内に取り入れて呼吸を行っている。人が呼吸をする際に体内に取り入れる大気中には、通常、菌やカビ、ウイルス等の種々の雑菌のほか、アレルゲンや臭いの元となる様々な臭気物質などが存在している。とくに、電車内やデパート内、学習塾や試験会場等といった限られた空間内に多数の人が集まる場所では、室外に比べてウイルス等の雑菌の存在割合が増加する可能性がある。このような場所では、ウイルス等に感染し易くなったり、アレルギー等を発症し易くなる場合がある。また、病院や老人ホームなどのように消毒剤等の特有の臭気物質が存在するような場所では、このような特有の臭気物質による臭いが気になる場合がある。
一般的に、ウイルス等や臭気物質の防護対策としては、マスクの着用が行われているが、十分にウイルス等をブロックすることができないのが実情である。
そこで、近年、二酸化塩素ガスを利用して人が呼吸する空気を浄化(例えば、ウイルス等の除去や除菌、臭気物質の消臭)するための技術が開発されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、四角形のシート状のフィルムを2枚重ねて周囲を圧着しその内部に二酸化塩素粉末を封入した包装体を収容した上端にストラップを取り付けられた収容ケースが開示されており、そして、特許文献1には、かかるケースの上端部に8個の放出孔が形成されているので、内部で発生した二酸化塩素ガスを放出孔から外部へ放出することができる旨が記載されている。
特許第特5172002号公報
特許文献1の収容ケースにネックストラップを取付けて首に掛ければ、人が呼吸する空気を浄化(例えば、ウイルス等の除去や除菌、臭気物質の消臭)することが可能である。
しかし、特許文献1の収容ケースでは、首に掛けて使用しなければならず、使用方法が限定されている。また、特許文献1の収容ケースが2重に重ねたシート状のフィルムによって形成されているので、外部からの衝撃や押圧に対して収容ケースが変形し易い。このため、かかる状況下で特許文献1の収容ケースを使用すれば、内部で発生した二酸化塩素ガスを安定して放出させることができない可能性がある。このため、さらに使い勝手のよい収容ケースの開発が望まれている。
本考案は上記事情に鑑み、空気浄化剤、消臭剤、芳香剤等の薬剤を利用して人が呼吸する空気を浄化するのに用いられる、携帯性に優れ、使い勝手がよい携帯型収容ケースを提供することを目的とする。
第1考案の携帯型収容ケースは、被収容体を収容するための収容ケースであって、内部に中空な収容空間を有する本体部を備えており、前記本体部は、剛性の高い素材で形成されており、該本体部の略全ての面には内部と外部を連通する複数の通気孔が形成されていることを特徴とする。
第2考案の携帯型収容ケースは、第1考案において、前記本体部は、背面が開口した正面カバーと、該正面カバーの開口を開閉し得るように設けられた背面カバーと、を備えていることを特徴とする。
第3考案の携帯型収容ケースは、第1または第2考案において、前記本体部の背面には、該本体部を被対象物に取り付けるための取付部が設けられており、該取付部は、前記本体部に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
第4考案の携帯型収容ケースは、第1、第2または第3考案において、前記本体部より若干大きくかつ略相似形の形状を有し、その内部に中空な空間を有するケースカバーを備えており、該ケースカバーには、前記ケースカバーの中空な空間内と外部とを連通する連通孔が複数形成されており、該ケースカバーの底部には、内部と外部との間を連通し、前記本体部を外部から内部に挿入し得る挿入開口部が設けられており、前記ケースカバーの背面には、前記挿入開口部に連続するように該ケースカバーの軸方向に沿って形成された背面開口部が設けられており、該背面開口部は、外部から前記本体部を前記挿入開口部に挿入して、該本体部を前記ケースカバーの中空な空間内に収容した状態において、該背面開口部から前記取付部が露出するように形成されていることを特徴とする。
第5考案の携帯型収容ケースは、第1、第2、第3または第4考案において、前記本体部は、略矩形状であり、一辺が略50mm以下、かつ厚み方向の長さが15mm以下となるように形成されていることを特徴とする。
第6考案の携帯型収容ケースは、第1、第2、第3、第4または第5考案において、前記本体部は、その素材が耐酸性樹脂であることを特徴とする。
第1考案によれば、本体部のほぼ全ての方位に位置するように複数の通気孔が形成されているので、本体部内に被収容体を収容した場合、かかる被収容体から気化した物質を含むガスを本体部のほぼ全ての面から外部へ放出させることができる。このため、被収容体の気化した物質を効率よく本体部の周囲の大気中へ拡散させることができるので、人が吸引する空気を吸引前に事前に効率よく処理することができる。しかも、本体部が剛性の高い素材で形成されているので、外部から本体部に対して衝撃や押圧が加わった場合でも、かかる衝撃等を本体部で吸収することができる。このため、本体部に対して外部からある程度の衝撃等が加わった場合でも、衝撃等によって本体部の収容空間内に収容した被収容体が変形等するのを防止できる。すると、かかる状況下で本体部を使用した場合、本体部がシート状の部材で形成された場合に比べて、被収容体から気化した物質を含むガスを安定して本体部の外部へ放出させることができる。
第2考案によれば、本体部の正面カバーの開口を開閉し得るように背面カバーがもうけられているので、被収容体の入れ替えを自由に行うことができる。このため、用途や周囲の状況に応じて、本体部内に収容する被収容体を適宜変更したりその容量を調整したりすることができる。
第3考案によれば、本体部から取付部を分離することができるので、目的に応じて本体部だけをシャツの胸ポケットやズボンのポケット等に収容することができる。しかも、取付部を本体部から分離できるので、シャツの胸ポケット等に収容してもスッキリとした状態とすることができる。
第4考案によれば、本体部にケースカバーを装着させることによって、外部からの衝撃や押圧に対する耐久性を向上させることができる。また、ケースカバーに形成された連通孔の大きさや数を調整すれば、本体部の収容空間内に収容した被収容体から発生したガスをゆっくりと排出させたり、その逆に素早く排出させたりすることが可能となる。このため、本体部の収容空間内に収容した被収容体の用途や目的に応じたケースカバーを装着するだけで、本体部の収容空間内に収容した被収容体から発生したガスを効率よく利用することができる。さらに、ケースカバーをカラーリング等すれば、気分に応じたケースカバーを本体部に取付けて携帯することができる。
第5考案によれば、本体部を小型化できるので、携帯性をより向上させることができる。
第6考案によれば、本体部の素材が耐酸性樹脂であるので、本体部内に収容した被収容から気化した物質を含むガスによって本体部が劣化等するのを抑制することができる。
本実施形態の携帯型収容ケース1の概略図であり、(A)は背面図であり、(B)は正面図であり、(C)は右側面図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1の概略縦断面図であり、(A)は図1の概略縦断面図であり、(B)は携帯型収容ケース1の内部に被収容体MPを収容した状態の概略縦断面図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1の使用状態を示した概略説明図であり、(A)は正面からの使用状態を示した概略説明図であり、(B)は側面からの使用状態を示した概略説明図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1内に被収容体MPを収容する状況を説明した概略説明図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1の本体部10に取付部20を取り付ける状況を説明した概略説明図であり、(A)は本体部10に取付部20を固定した状態の概略説明図であり、(B)は取付部20を固定するための固定部13を備えた本体部10の背面の概略説明図であり、(C)は取付部20の概略説明図である。 取付部20のベース部材の概略説明図であり、(A)は概略平面図であり、(B)は概略正面図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1の本体部10に取付部20を取り付ける状況を図5(A)のVII−VII線概略断面図に基づいて説明した概略説明図であり、(A)は本体部10に取付部20を固定した状態の概略断面図であり、(B)は取付部20を固定する際の最終ステージを示した概略断面説明図であり、(C)は取付部20を固定する際の最初のステージを示した概略断面説明図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1にケースカバー30を装着させた状態を示した概略説明図であり、(A)は斜め背面方向からの概略斜視図であり、(B)は正面図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1の本体部10に取付部20を固定したものにケースカバー30を装着させる状況を説明した概略説明図であり、(A)はケースカバー30を装着した状態を示した概略背面図であり、(B)はケースカバー30の概略背面図であり、(C)は本体部10に取付部20を固定した状態の概略背面図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1の本体部10に取付部20を固定しケースカバー30を装着した状態の概略断面図であり、(A)は図9のX−X線概略断面図であり、(B)は要部概略拡大図である。 本実施形態の携帯型収容ケース1の本体部10に取付部20を固定しケースカバー30を装着した図9のXI−XI線概略断面図である。
つぎに、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。
本考案の携帯型収容ケースは、空気浄化剤、消臭剤、芳香剤等の薬剤を内部に収容するのに用いられる収容ケースであって、人が呼吸の際に吸引する空気中にかかる薬剤が気化した物質を供給するのに適している。
本考案の携帯型収容ケースは、空気浄化剤、消臭剤、芳香剤等の薬剤を利用するのに適しているが、気化する物質を含有する薬剤であればとくに限定されない。
なお、本明細書の薬剤が、特許請求の範囲の被収容体に相当する。
以下では、本考案の携帯型収容ケース内に収容して気化する物質を発生させる薬剤の一例として、空気浄化剤を用いた場合を説明する。
また、本考案の携帯型収容ケースを取付けて使用する際の取付対象物はとくに限定されない。
例えば、図3に示すように、シャツの胸ポケットPに取付けて使用することができる。このような人が呼吸する際に吸引する空気が存在する領域に本考案の携帯型収容ケースを取り付ければ、後述するように人が呼吸する際に吸引する空気中に薬剤から気化した物質を拡散させることができる。すると、人が呼吸の際に吸引する空気を事前に処理することができる。
なお、本明細書において、空気を処理するとは、薬剤から気化した物質を空気中に拡散させることによって、薬剤が有する機能を発揮させて空気中に存在するウイルスや臭気物質等を除去やカビ等の成長抑制などを行うことを意味する。
例えば、図2(B)に示すように、空気浄化剤の一例として挙げた空気に接触すると二酸化塩素を発生させる粒状体Mを内部に封入した薬剤MPでは、気化した二酸化塩素を含有するガス(図3では二酸化塩素ガスAに相当する)が空気中に拡散することによって、空気中に存在する菌やカビ、ウイルス等の種々の雑菌を除去したり、アレルゲンや臭いの元となる様々な臭気物質を除去することが可能となる。以下、本明細書において、このような空気中に存在するウイルス等を除去することを、空気を浄化するという。
以下では、人が呼吸する際に吸引する空気を浄化するために、本考案の携帯型収容ケース内に上述した空気に接触すると二酸化塩素を発生させる粒状体Mを内部に封入した薬剤MPを収容した状態の携帯型収容ケースを使用する場合を説明する。
(本実施形態の携帯型収容ケース1)
本実施形態の携帯型収容ケースについて、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施形態の携帯型収容ケース1(以下、単に収容ケース1という)は、内部に中空な空間を有する本体部10を備えている。
(本体部10)
図1および図2に示すように、収容ケース1の本体部10は、内部に薬剤MPを収容することができる収容空間10hを有する断面略矩形状に形成された部材である。
図1および図2に示すように、本体部10は、背面が開口した正面カバー12と、この正面カバー12の開口を覆うように設けられた背面カバー11とを備えている。つまり、この正面カバー12の開口を覆うように背面カバーを取付けた状態において、正面カバー12の内壁面と背面カバー11の内壁面で囲まれた空間が、収容ケース1の本体部10の収容空間10hに相当する。
図1(A)および(B)に示すように、この正面カバー12と背面カバー11には、その内部の収容空間10hと外部とを連通する通気孔11h、12hが複数設けられている。そして、図1(B)および(C)に示すように、正面カバー12においては、正面カバー12の四方の側壁全てに通気孔12hが設けられている。
また、収容ケース1の本体部10は、剛性の高い素材で形成されている。例えば、図1に示すように、本体部10は、本体部10を構成する正面カバー12と背面カバー11が略プレート状の部材を用いて形成されている。このため、本体部10に対して外部からある程度の大きさの押圧を加えた場合、かかる押圧に対抗するようにある程度の反発力を有するように形成されている。
なお、本体部10には、被対象物に本体部10を取り付けるための取付部20を設けてもよい。取付部の詳細は後述する。
(被収容体)
収容ケース1の本体部10の収容空間10h内に収容する被収容体は、上述したように空気に接触すると二酸化塩素を発生させる粒状体Mを内部に封入した薬剤MPを用いた場合を一例として説明する。
図2(B)に示すように、粒状体Mは、亜塩素酸塩を担持部材に担持させて粒状に形成したものであり、上記のごとき空気中の炭酸ガス(例えば、二酸化炭素)や水などと反応して二酸化塩素のガスA(以下、単に二酸化塩素ガスAという、図3(B)参照)を発生させることができるように調製されたものであり、市販されている製品を使用することができる。
ついで、図2(B)に示すように、薬剤MPを本体部10の収容空間10h内に収容する。なお、薬剤MPを本体部10の収容空間10h内に収容する方法は後述する。
なお、二酸化塩素ガスAを発生させることができる粒状体Mが薬剤MPの内部に封入されているので、後述するように、使用期限が終了した薬剤MPと使用可能な薬剤MPを簡単に取り替えることができる。つまり、薬剤MPを取り替えるだけで、上記効果を持続させることができるのである。しかも、使用者は、粒状体Mに直接触れることなく粒状体Mの取り替えを行うことができる。
以上のごとく、本実施形態の収容ケース1を使用すれば、本体部10の収容空間10h内に所望の薬剤MPを収容し、所望の箇所(例えば、シャツの胸ポケットP等)に入れておく。収容ケース1の本体部10をシャツの胸ポケットPに入れた場合、シャツの胸ポケットPは、人の顔の下方に位置するように形成されている。このため、シャツの胸ポケットPに収容ケース1の本体部10を入れておくだけで、本体部10の収容空間10h内に収容した薬剤MPに封入した粒状体Mが空気と反応して二酸化塩素ガスAを発生させることができる。
しかも、収容ケース1の本体部10には、ほぼ全ての方位に位置するように複数の通気孔11h、12hが形成されているので、本体部10の収容空間10h内に薬剤MPを収容した場合、かかる薬剤MPから気化した物質を含む二酸化塩素ガスAを本体部10のほぼ全ての面から外部へ放出させることができる。
発生させた二酸化塩素ガスAは、本体部10の通気孔11h、12hから本体部10の外部に排出されて顔の前方の空気と接触する。そして、二酸化塩素ガスAに接触した空気中に存在するウイルス等は、完全ではないものの、ある程度殺菌される。
このため、二酸化塩素ガスAを本体10の周囲の大気中へ効率よく拡散させることができる。収容ケース1の本体部10をシャツの胸ポケットPに入れておけば、拡散した二酸化塩素ガスAによって、人が吸引する空気を吸引前により効率よく浄化することができる。すると、人は呼吸したときに、ウイルス等がある程度殺菌されて浄化された空気を吸引することになるので、ウイルス等に感染することを防ぐことができる。つまり、本体部10内に薬剤MPを収容した収容ケース1を使用すれば、人が呼吸により吸引する空気を二酸化塩素ガスAによって吸引前に浄化することができるから、呼吸によって吸引する空気に起因して人がウイルス感染等することを有効に防ぐことができる。
また、本体部10は、上述したように内部に収容した薬剤を効率よく利用できるように形成されているので、収容する薬剤の容積も小さくできる。このため、本体部10の大きさも小さくすることができる。例えば、本体部10が、図1に示すような略矩形状の場合、一辺が略50mm以下、かつ厚み方向の長さ(図1(C)では本体部10の左右方向の長さ)が15mm以下となるように形成することができる。
さらに、収容ケース1の本体部10は、剛性の高い素材で形成されているので、外部から本体部10に対して衝撃や押圧が加わった場合でも、かかる衝撃等を本体部10で吸収することができる。このため、本体部10に対して外部からある程度の衝撃等が加わった場合でも、衝撃等によって本体部10の収容空間10h内に収容した被収容体が変形等するのを防止できる。すると、かかる状況下で収容ケース1の本体部10を使用した場合、本体部がシート状の部材で形成された場合に比べて、二酸化塩素ガスAを安定して本体部10の外部へ放出させることができる。
つぎに、薬剤MPを本体部10の収容空間10h内に収容する方法を説明する。
(本体部10の開閉構造)
上述したように、本体部10が、収容空間10h内に薬剤MPを出し入れ可能な構造とすれば、薬剤MPの入れ替えを自由に行うことができるので、薬剤MPを取り替えるだけで、上記効果を持続させることができる。しかも、効果の異なる薬剤と入れ替えることも可能となる。このため、用途や周囲の状況に応じて、本体部10内に収容する薬剤を適宜変更したりその容量を調整したりすることができる。
本体部10の背面カバー11が、正面カバー12に対して開閉可能に設けられていれば、収容空間10h内に薬剤MPを出し入れすることができる。本体部の正面カバーの開口を開閉し得るように構造は、とくに限定されない。例えば、正面カバー12の開口を覆うように背面カバー11と取付けたときに、対向する一の端縁間にヒンジ等を配設して、かかるヒンジ等を支点として背面カバー11を正面カバー12に対して揺動可能に設けてもよいし、正面カバー12と背面カバー11が分離する構造を採用してもよい。
以下では、本体部10の正面カバー12と背面カバー11が分離する場合を説明する。
図4に示すように、本体部10の背面カバー11は、正面カバー12から分離できるように設けることができる。
図4に示すように、背面カバー11の端縁には、下方に向かって突出するように係合片11a、11bが設けられている。そして、正面カバー12には、背面カバー11を正面カバー12の開口を覆うように取付けたときに、係合片11a、11bを挿入しうる位置に、挿入部12a、12bが設けられている。この挿入部12a、12bは、正面カバー12に形成されたスリットまたは切欠きである。
このため、正面カバー12の開口を覆うように背面カバー11を対向させた状態で背面カバー11の係合片11a、11bを正面カバー12の挿入部12a、12bに挿入すれば、正面カバー12の開口を覆うように背面カバー11を取り付けることができる。そして、正面カバー12の挿入部12a、12bに挿入した背面カバー11の係合片11a、11bを外せば、簡単に背面カバー11を正面カバー12から取り外すことができる。つまり、背面カバー11を正面カバー12に対して着脱可能に設けることができるのである。
(取付部20)
上述したように、収容ケース1の本体部10には、被対象物に本体部10を取り付けるための取付部20を設けてもよい。取付部20を設ければ、本体部10を使用するときの自由度を向上させることができる。
取付部20は、本体部10を被対象物に取り付けることができる構造であれば、とくに限定されないが、被対象物の一部を挟み込んで保持する機能を有する部材が好ましい。取付部20がかかる構造を有していれば、被服等の被対象物に収容ケース1の本体部10を取り付ける際に穴などを空けたりして被服等にキズができるのを防止できる。
例えば、図1(A)および(C)に示すように、取付部20は、本体部10の背面カバー11に固定するための固定部材21と、この固定部材21に配設されたクリップ状の構造を有する部材を採用することができる。
この固定部材21は、本体部10の背面カバー11に取付部20を固定するためのベース部材21aと、クリップ状部材23を支持する一対の支持部材21bとをそなえている(図1(B)、図2および図6参照)。この一対の支持部材21b間には、略L字状のクリップ状部材23の角部(図1(C)および図2(A)では、クリップ状部材23の長軸部23aと短軸部23bが交差する部分)に突出するように設けられた軸部材23cが連通するように配設されている。
そして、このクリップ状部材23とベース部材21aとの間には、板バネ状部材22が配設されている。この板バネ状部材22は、その基端が固定部材21の支持部材21bよりも上方(図2(A)では上下方向)に位置し、かつベース部材21aの上面に略接するように固定されている。一方、板バネ状部材22の先端は、ベース部材21aの上面から離間した状態で維持するように配設されている。つまり、クリップ状部材23は、板バネ状部材22によって、下方から付勢されるような状態となるように支持部材21bに取り付けられている。言い換えれば、クリップ状部材23は、軸部材23cを支点として、揺動可能に取り付けられている。
このため、図1(C)に示すように、クリップ状部材23の長軸部23aを軸部材23cを支点として時計回に(図2では、紙面に対して直行したときの時計回り)回転するように揺動すれば、クリップ状部材23の短軸部23bが上方(図2(A)では上下方向)に向かって移動する。そして、クリップ状部材23の長軸部23aが板バネ状部材22にくっつく程度まで接近させれば、クリップ状部材23の短軸部23bの先端が軸部材23cよりも上方に位置するようになる。かかる状態において、クリップ状部材23の短軸部23bの先端部によって板バネ状部材22のバネ力に抗する力で板バネ状部材22を押し付けることができる。このため、板バネ状部材22の先端がベース部材21aの上面に接近させた状態を維持させることができる。言い換えれば、クリップ状部材23の長軸部23aが板バネ状部材22にくっつく方向に力を加えれば、クリップ状部材23の短軸部23bの先端部によって板バネ状部材22をしっかりと固定することができる。
図3に示すように、上記のごとき構造を有する取付部20であれば、収容ケース1の本体部10を胸ポケットなど被対象物に取り付ける際には、取付部20のクリップ状部材23の軸部材23cを支点として揺動させるだけで、板バネ状部材22の先端と固定部材21のベース部材21aの上面との間に被服等の被対象物の一部を挟み込んで保持することができる。このとき、クリップ状部材23は、テコの原理を用いて可動させるので、子供でも容易かつ安全に取り扱うこができる。
なお、図3に示した収容ケース1は、本体部10に後述するケースカバー30を装着させた状態を示したものである。
また、図1(C)に示すように、板バネ状部材22は、先端部のベース部材21aに対向する位置に外れ防止部材22aを設けてもよい。この外れ防止部材22aは、クリップ状部材23を揺動させて板バネ状部材22と固定部材21のベース部材21aとの間に被対象物の一部を挟み込んだ状態において、挟み込んだ被対象物の一部と外れ防止部材22aの表面の間により大きな抵抗が生じるような構造を有する部材である。この外れ防止部材22aを板バネ状部材22の先端部に設ければ、収容ケース1が被対象物から外れにくくすることができる。
さらになお、上記例では、板バネ状部材22をクリップ状部材23とベース部材21aとの間に設けた場合について説明したが、板バネ状部材22がない構造であっても被対象物の一部を挟み込んで保持することが可能である。つまり、上述した場合と同様にクリップ状部材23の長軸部23aを軸部材23cを支点として時計回に回転するように揺動する。そして、クリップ状部材23の短軸部23bの先端が軸部材23cよりも上方に位置するまで回転させれば、クリップ状部材23の長軸部23aの先端を固定部材21のベース部材21aの上面に略接する位置まで移動させることができる。すると、両者間の隙間に被対象物の一部を挟み込むようにして保持させることができる。しかし、上述したように板バネ状部材22を設けた場合に比べて、しっかりと被対象物の一部を挟み込んで固定させることができないので、取付部20が上記のごときクリップ状の構造を有する場合には、板バネ状部材22を設けるのが好ましい。
(取付部20の着脱構造)
また、図5に示すように、取付部20は、本体部10から着脱可能に取り付けられた構造を採用することができる。かかる構造とすれば、本体部10から取付部20を分離することができるので、目的に応じて収容ケース1の本体部10だけをシャツの胸ポケットやズボンのポケット等に収容することができる。しかも、取付部20が本体部10から分離されているので、シャツの胸ポケット等に収容してもスッキリとした状態とすることができる。
上述した取付部20としては、本体部10に取付部20を固定するための固定部材21のベース部材21aが、図5および図6に示すような構造を有するものを採用することができる。
図5(C)および図6に示すように、固定部材21のベース部材21aは、略長方形状の部材であり、長辺側の側壁には、外方に向かって突出するように固定片21m、21nと、係合片C2、C3が設けられている。この係合片C2、C3は、固定片21m、21nの近傍かつ下方に位置するように側壁の底面から連続するように形成されている。そして、ベース部材21aの上端に位置する単辺側の側壁(図6では上方の単辺側の側壁)には、外方に向かって突出するように係合片C1が設けられている。この係合片C1は、係合片C2、C3と同様に側壁の底面から連続するよう形成されている。
図5(B)に示すように、本体部10の背面カバー11には、上記のごとき構造を有する固定部材21のベース部材21aを収容し固定するための固定部13が設けられている。この固定部13は、その外縁がベース部材21aの背面と略相似形となるように形成されている。具体的には、この固定部13には、ベース部材21aを収容したときに、固定片21m、21nを収容し得る位置に、挿入部13m、13nが設けられている。この挿入部13m、13nは、固定片21m、21nと略同じ形状に形成されている。つまり、固定片21m、21nを収容したときに両者間にほぼ隙間なく配置されるようになっている。また、この固定部13には、ベース部材21aを収容したときに、係合片C1、C2、C3を挿入し得る位置に、挿入溝g1、g2、g3が設けられている。この挿入溝g1、g2、g3は、固定部13の上端縁から下方に位置するように形成されたスリットまたは切欠きである。つまり、この挿入溝g1、g2、g3は、外部から視認することができないように形成されている(図5拡大図参照)。
以上のごとき構造を有するベース部材21aを備えた取付部20は、図5に示すように、背面カバー11に設けられた固定部13の下方(図5では矢印方向に向かって)から挿入し固定する。
具体的には、図7に示すように、まず、固定部13の斜め上方から固定部13の挿入溝g1に向かってベース部材21aの係合片C1を挿入する(図7(C)から図7(B)参照)。ついで、ベース部材21aの係合片C1をさらに固定部13の挿入溝g1に向かって挿入する。また、ベース部材21aの係合片C2、C3もそれぞれ固定部13の挿入溝g2、g3に挿入する。このとき、ベース部材21aの固定片21m、21nも固定部13の挿入部13m、13nにほぼ挿入された状態となる。そして、最後にベース部材21aの基端部(図7(B)では上方からの矢印で示した部分)を本体部10の厚さ方向(つまり、図7(B)では上方からの矢印方向)に向かって押圧すれば、ベース部材21aをほぼ隙間なく背面カバー11に設けられた固定部13に取り付けることができる(図7(A)参照)。
なお、図7に示した説明図では、取付部20のベース部材21aを背面カバー11の固定部13に取り付ける状況を説明する上で、ベース部材21a以外の取付部20の他の構成については割愛している。
なお、固定片21m、21nは、取付部20を本体部10に取付けたとき(図7(A)、図5(A)参照)に取付部20を本体部10に固定する機能のほかに、上述したように取付部20を本体部10の背面カバー11に取り付けるときの位置決め部材としての機能も有する。
また、図5(B)に示すように、固定部13の上部に内方に向かって突出する突出部13fを設けてもよい。このような突出部13fを設けた場合、取付部20のベース部材21aの背面には、本体部10に取付部20を取り付けたときに突出部13fを収容し得る位置に収容部を設ける。この収容部は、突出部13fと略同じ形状に形成されている。つまり、突出部13fを収容したときに両者間にほぼ隙間なく配置されるようになっている。上記のごとき構造とすれば、固定部13の突出部13fによって取付部20の固定部材21の左右方向の移動を抑制できるので、本体部10に取付部20を取り付けた状態における取付部20のグラつきをより抑制することができるので好ましい。
(ケースカバー30)
図8に示すように、収容ケース1が、本体部10を収容するようなケースカバー30を備えたものを採用してもよい。
図8に示すように、ケースカバー30は、その大きさが本体部10より若干大きく、その形状が本体部10と略相似形となるように形成された内部に中空な空間を有する部材である。ケースカバー30の底面には、内部と外部との間を連通し、本体部10を外部から内部に挿入し得る挿入開口部が形成されている。そして、この挿入開口部に連続するようにケースカバー30の背面には、ケースカバーの軸方向(図9(B)では上下方向)に沿った背面開口部30aが形成されている。この背面開口部30aは、その大きさが取付部20のベース部材21aと略同じかまたは若干大きくなるように形成されている。つまり、背面開口部30aは、ケースカバー30の外部から本体部10を挿入開口部に挿入して、本体部10をケースカバー30内に収容したときに、本体部10の背面に設けられた取付部20がちょうど背面開口部から露出するように形成されている。
また、ケースカバー30の各壁面には、内部の中空な空間と外部とを連通する連通孔30hが複数形成されている。この連通孔30hは、その形状や大きさなどはとくに限定されないが、本体部10内で発生した二酸化塩素ガスAを外部へ効率よく放出することができ、しかも二酸化塩素ガスの放出が適切となるように調整されているのが好ましい。
例えば、ケースカバー30の連通孔30hは、その開口面積の総和がケースカバー30の表面積に対して、約55%〜約75%となるように形成するのが好ましく、約70%となるように形成されているのがより好ましい。かかる範囲内となるようにケースカバー30の連通孔30hを形成すれば、二酸化塩素ガスAの外部への放出量を適切な量にすることができる。
また、ケースカバー30を本体部10に取付けた状態において、外部への二酸化塩素ガスAの放出量が所望の値よりも高い場合には、ケースカバー30の正面壁と背面壁に形成される連通孔30hの開口面積を調整することによって、二酸化塩素ガスAの放出量を抑制することが可能となる。
具体的には、ケースカバー30の連通孔30hは、ケースカバー30の正面壁の開口面積の総和がケースカバー30の背面壁の開口面積の総和よりも多くなるように形成する。すると、背面方向への二酸化塩素ガスAの放出を抑制することができるので、全体として外部への二酸化塩素ガスAの放出量を抑制することが可能となる。
一方、ケースカバー30を本体部10に取付けた状態において、外部への二酸化塩素ガスAの放出量が所望の値よりも低い場合には、ケースカバー30の内壁面と本体部10の外壁面の間に形成される隙間の開き具合を調整することによって、二酸化塩素ガスAの放出量を増加させることが可能となる。
具体的には、後述するようにケースカバー30の内壁面に設けられるリブ状の保持部材31、32の厚さを適宜調整すれば、本体部10内で発生した二酸化塩素ガスAの放出量を調整することが可能となる。つまり、リブ状の保持部材31、32によって、ケースカバー30の内壁面と本体部10の外壁面の間に隙間を形成される。この隙間は、外部からケースカバー30内へ侵入した外部空気の通り道として機能する。このため、例えば、外部への二酸化塩素ガスAの放出量を増加させい場合には、リブ状の保持部材31、32の厚さを大きくして、隙間より広くなるように調整する。すると、隙間に流れる外部空気の量を多くできので、この外部空気の流れに乗せることができる本体部10から放出される二酸化塩素ガスAの量も増加させることができる。したがって、外部への二酸化塩素ガスAの放出量を増加させることが可能となる。
なお、上述したケースカバー30の連通孔30hの開口面積の範囲は、二酸化塩素ガスと同定の密度を有する他の薬剤であれば適応することが可能である。また、ケースカバー30の連通孔30hの開口面積は、かかる範囲に限定されず、本体部10内に収容する薬剤の種類、つまり薬剤から気化する物質の種類に応じて、適宜設定すればよい。
また、ケースカバー30の連通孔30hの形状は、上記のごとき機能を有するように形成されていれば、とくに限定されない。例えば、図8に示すように、連通孔30hは、正面視略円形であり、その半径がそれぞれ異なるように形成されたものを採用することができる。
上述したように、ケースカバー30は、その大きさが本体部10とほぼ同じ大きさであるので、単にケースカバー30を本体部10に被せるだけでは、少しの振動等によって本体部10からケースカバー30が外れるおそれがある。かかる可能性を解消するために、ケースカバー30には、内部に収容した本体部10を保持するための保持機能が設けられている。具体的には、ケースカバー30は、その内壁面に設けられた保持手段によって、本体部10を保持するように形成されている。
例えば、図10および図11に示すように、ケースカバー30の正面壁の内壁面には、ケースカバー30の軸方向に沿って一対のリブ状の保持部材32が設けられている。この保持部材32は、基端から先端に向かって厚さ方向の長さが大きくなるように形成されている。つまり、図10(B)に示すように、基端の厚さD1に対して先端の厚さD2が大きくなるように形成されている。言い換えれば、基端から先端に向かってテーパー状に形成されているのである。また、図11に示すように、ケースカバー30の左右の側壁の内壁面にも、それぞれケースカバー30の軸方向に沿ってリブ状の保持部材31が設けられている。この保持部材31も保持部材32と同様に基端から先端に向かってテーパー状に形成されている。
一方、図10(B)に示すように、挿入開口部の厚さ方向(図10では左右方向)の開口内端縁間の長さから保持部材32の基端の厚さD1を差し引いた長さW2は、本体部10の厚さ方向の長さW1よりも若干長くなるように形成されている。また、ケースカバー30の上壁の内壁面の厚さ方向の長さから保持部材32の先端の厚さD2を差し引いた長さW3は、本体部10の厚さ方向の長さW1よりも若干短くなるように形成されている。つまり、W2>W1>W3となるように形成されている。
また、図11に示すように、挿入開口部の左右方向の(図11では左右方向)の開口内端縁間の長さからの保持部材31の基端の厚さを差し引いた長さは、本体部10の厚さ方向に直行する幅方向の長さよりも若干長くなるように形成されている。また、ケースカバー30の上壁の内壁面の幅方向の長さから保持部材31の先端の厚さを差し引いた長さは、本体部10の幅方向の長さよりも若干短くなるように形成されている。
このため、図9に示すように、ケースカバー30の挿入開口部から本体部10を内部に挿入し、本体部10の上端部がケースカバー30の上壁の内壁面に略接するまで押しこむ。
すると、図10に示すように、本体部10の上部は、ケースカバー30の背面開口部30aの上端縁の内壁面と保持部材32の先端部上面によって厚さ方向(図11では上下方向)に沿って挟みこむようにして保持される。
また、図11に示すように、本体部10の上部は、一対の保持部材31の先端部上面によって幅方向(図11では左右方向)に沿って挟みこむようにして保持される。つまり、本体部10をケースカバー30内に収容した状態において、本体部10の上部は、厚さ方向および幅方向から挟みこむようにしてケースカバー30内にて保持される。
したがって、本体部10にケースカバー30を装着した状態で、ある程度の振動を加えたり、上下反転させた場合でも、ケースカバー30が本体部10から外れるのを防止することができる。言い換えれば、上記のごとき構造とすれば、本体部10をケースカバー30内に押しこむようにして収容するだけで、ケースカバー30が本体部10と略一体となるように取り付けることができるのである。
(ケースカバー30の表面構造について)
なお、収容ケース1にケースカバー30を設けた場合には、ケースカバー30の正面壁の表面にキャラクターや自社等のロゴマークのシールなどを添付できることが好ましい。このようなシールを添付することによって、自己(または自社等)の収容ケース1を把握しやすくなる。また、キャラクターのシールがあれば、そのシールを貼ることで収容ケース1の外観をかわいらしくすることができるし、好みのキャラクターを所望の期間毎に添付することもできる。
ただし、ケースカバー30の正面壁の表面にシールを添付した際、かかるシールによって、収容ケース1内に収容した薬剤の拡散等が抑制されないようにするのが好ましい。したがって、シールの添付によって収容ケース1内に収容した薬剤の拡散等が抑制されず、しかも、所望のシールをケースカバー30の正面壁の表面に添付できる構造を有するケースカバー30が好ましい。
例えば、図8(B)に示すように、ケースカバー30の正面壁の表面に複数の連通孔30hで囲まれた領域であり、かかる領域には連通孔30hが形成されていない表示部30fsを設けてもよい。なお、この表示部30fsは、収容ケース1内に収容した薬剤の拡散等が抑制されない大きさとなるように形成されている。
このため、表示部30fsにシールを添付しても、収容ケース1内に収容した薬剤の拡散等の効果を維持することができる。しかも、表示部30fsには、連通孔30hが形成されていないので、シール背面等に設けられた接着剤等が気化した薬剤によって変性するのを抑制できる。このため、シールの接着剤等の変性による接着性の低下を抑制できるので、適切な期間シールを携帯型ケース1ケースカバー30の正面壁の表面に添付することができる。
もちろん、収容ケース1のケースカバー30の表示部30fsにシールに替えてキャラクターや自社等のロゴマークを印刷してもよいし、ケースカバー30の正面壁の表面の表面全体に印刷してもよい。
(収容ケース1の素材について)
本実施形態の収容ケース1は、上述した収容ケース1の本体部10と同様に剛性の高い素材で形成されているのが好ましい。剛性の高い素材であれば、その種類はとくに限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックなど、種々の素材を使用することができる。なお、取扱い性や加工性などの点では、ポリプロピレン製やポリエチレン製のものが好ましく、二酸化塩素ガスを発生させるような薬剤を利用する場合には、二酸化塩素に対して耐えうる性質を有する樹脂を採用するのが好ましく、例えば、耐酸性樹脂を素材として採用することができる。
本考案の携帯型収容ケースは、空気浄化剤、消臭剤、芳香剤等の薬剤を利用して周囲の大気を浄化するのに用いられる携帯型の収容ケースとして適している。
1 携帯型収容ケース
10 本体部
10h 本体部の収容空間
11 背面カバー
11h 背面カバーの通気孔
12 正面カバー
12h 正面カバーの通気孔
20 取付部
MP 薬剤

Claims (6)

  1. 被収容体を収容するための収容ケースであって、
    内部に中空な収容空間を有する本体部を備えており、
    前記本体部は、
    剛性の高い素材で形成されており、
    該本体部の略全ての面には内部と外部を連通する複数の通気孔が形成されている
    ことを特徴とする携帯型収容ケース。
  2. 前記本体部は、
    背面が開口した正面カバーと、該正面カバーの開口を開閉し得るように設けられた背面カバーと、を備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯型収容ケース。
  3. 前記本体部の背面には、
    該本体部を被対象物に取り付けるための取付部が設けられており、
    該取付部は、
    前記本体部に対して着脱可能に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の携帯型収容ケース。
  4. 前記本体部より若干大きくかつ略相似形の形状を有し、その内部に中空な空間を有するケースカバーを備えており、
    該ケースカバーには、
    前記ケースカバーの中空な空間内と外部とを連通する連通孔が複数形成されており、
    該ケースカバーの底部には、内部と外部との間を連通し、前記本体部を外部から内部に挿入し得る挿入開口部が設けられており、
    前記ケースカバーの背面には、前記挿入開口部に連続するように該ケースカバーの軸方向に沿って形成された背面開口部が設けられており、
    該背面開口部は、
    外部から前記本体部を前記挿入開口部に挿入して、該本体部を前記ケースカバーの中空な空間内に収容した状態において、該背面開口部から前記取付部が露出するように形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の携帯型収容ケース。
  5. 前記本体部は、
    略矩形状であり、一辺が略50mm以下、かつ厚み方向の長さが15mm以下となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の携帯型収容ケース。
  6. 前記本体部は、
    その素材が耐酸性樹脂である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の携帯型収容ケース。
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