JP3193280U - 携帯型収容ケース - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、特許文献1の収容ケースでは、首に掛けて使用しなければならず、使用方法が限定されている。また、特許文献1の収容ケースが2重に重ねたシート状のフィルムによって形成されているので、外部からの衝撃や押圧に対して収容ケースが変形し易い。このため、かかる状況下で特許文献1の収容ケースを使用すれば、内部で発生した二酸化塩素ガスを安定して放出させることができない可能性がある。このため、さらに使い勝手のよい収容ケースの開発が望まれている。
第2考案の携帯型収容ケースは、第1考案において、前記本体部は、背面が開口した正面カバーと、該正面カバーの開口を開閉し得るように設けられた背面カバーと、を備えていることを特徴とする。
第3考案の携帯型収容ケースは、第1または第2考案において、前記本体部の背面には、該本体部を被対象物に取り付けるための取付部が設けられており、該取付部は、前記本体部に対して着脱可能に取り付けられていることを特徴とする。
第4考案の携帯型収容ケースは、第1、第2または第3考案において、前記本体部より若干大きくかつ略相似形の形状を有し、その内部に中空な空間を有するケースカバーを備えており、該ケースカバーには、前記ケースカバーの中空な空間内と外部とを連通する連通孔が複数形成されており、該ケースカバーの底部には、内部と外部との間を連通し、前記本体部を外部から内部に挿入し得る挿入開口部が設けられており、前記ケースカバーの背面には、前記挿入開口部に連続するように該ケースカバーの軸方向に沿って形成された背面開口部が設けられており、該背面開口部は、外部から前記本体部を前記挿入開口部に挿入して、該本体部を前記ケースカバーの中空な空間内に収容した状態において、該背面開口部から前記取付部が露出するように形成されていることを特徴とする。
第5考案の携帯型収容ケースは、第1、第2、第3または第4考案において、前記本体部は、略矩形状であり、一辺が略50mm以下、かつ厚み方向の長さが15mm以下となるように形成されていることを特徴とする。
第6考案の携帯型収容ケースは、第1、第2、第3、第4または第5考案において、前記本体部は、その素材が耐酸性樹脂であることを特徴とする。
第2考案によれば、本体部の正面カバーの開口を開閉し得るように背面カバーがもうけられているので、被収容体の入れ替えを自由に行うことができる。このため、用途や周囲の状況に応じて、本体部内に収容する被収容体を適宜変更したりその容量を調整したりすることができる。
第3考案によれば、本体部から取付部を分離することができるので、目的に応じて本体部だけをシャツの胸ポケットやズボンのポケット等に収容することができる。しかも、取付部を本体部から分離できるので、シャツの胸ポケット等に収容してもスッキリとした状態とすることができる。
第4考案によれば、本体部にケースカバーを装着させることによって、外部からの衝撃や押圧に対する耐久性を向上させることができる。また、ケースカバーに形成された連通孔の大きさや数を調整すれば、本体部の収容空間内に収容した被収容体から発生したガスをゆっくりと排出させたり、その逆に素早く排出させたりすることが可能となる。このため、本体部の収容空間内に収容した被収容体の用途や目的に応じたケースカバーを装着するだけで、本体部の収容空間内に収容した被収容体から発生したガスを効率よく利用することができる。さらに、ケースカバーをカラーリング等すれば、気分に応じたケースカバーを本体部に取付けて携帯することができる。
第5考案によれば、本体部を小型化できるので、携帯性をより向上させることができる。
第6考案によれば、本体部の素材が耐酸性樹脂であるので、本体部内に収容した被収容から気化した物質を含むガスによって本体部が劣化等するのを抑制することができる。
本考案の携帯型収容ケースは、空気浄化剤、消臭剤、芳香剤等の薬剤を内部に収容するのに用いられる収容ケースであって、人が呼吸の際に吸引する空気中にかかる薬剤が気化した物質を供給するのに適している。
なお、本明細書の薬剤が、特許請求の範囲の被収容体に相当する。
以下では、本考案の携帯型収容ケース内に収容して気化する物質を発生させる薬剤の一例として、空気浄化剤を用いた場合を説明する。
例えば、図3に示すように、シャツの胸ポケットPに取付けて使用することができる。このような人が呼吸する際に吸引する空気が存在する領域に本考案の携帯型収容ケースを取り付ければ、後述するように人が呼吸する際に吸引する空気中に薬剤から気化した物質を拡散させることができる。すると、人が呼吸の際に吸引する空気を事前に処理することができる。
例えば、図2(B)に示すように、空気浄化剤の一例として挙げた空気に接触すると二酸化塩素を発生させる粒状体Mを内部に封入した薬剤MPでは、気化した二酸化塩素を含有するガス(図3では二酸化塩素ガスAに相当する)が空気中に拡散することによって、空気中に存在する菌やカビ、ウイルス等の種々の雑菌を除去したり、アレルゲンや臭いの元となる様々な臭気物質を除去することが可能となる。以下、本明細書において、このような空気中に存在するウイルス等を除去することを、空気を浄化するという。
以下では、人が呼吸する際に吸引する空気を浄化するために、本考案の携帯型収容ケース内に上述した空気に接触すると二酸化塩素を発生させる粒状体Mを内部に封入した薬剤MPを収容した状態の携帯型収容ケースを使用する場合を説明する。
本実施形態の携帯型収容ケースについて、図面に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、収容ケース1の本体部10は、内部に薬剤MPを収容することができる収容空間10hを有する断面略矩形状に形成された部材である。
図1および図2に示すように、本体部10は、背面が開口した正面カバー12と、この正面カバー12の開口を覆うように設けられた背面カバー11とを備えている。つまり、この正面カバー12の開口を覆うように背面カバーを取付けた状態において、正面カバー12の内壁面と背面カバー11の内壁面で囲まれた空間が、収容ケース1の本体部10の収容空間10hに相当する。
図1(A)および(B)に示すように、この正面カバー12と背面カバー11には、その内部の収容空間10hと外部とを連通する通気孔11h、12hが複数設けられている。そして、図1(B)および(C)に示すように、正面カバー12においては、正面カバー12の四方の側壁全てに通気孔12hが設けられている。
収容ケース1の本体部10の収容空間10h内に収容する被収容体は、上述したように空気に接触すると二酸化塩素を発生させる粒状体Mを内部に封入した薬剤MPを用いた場合を一例として説明する。
図2(B)に示すように、粒状体Mは、亜塩素酸塩を担持部材に担持させて粒状に形成したものであり、上記のごとき空気中の炭酸ガス(例えば、二酸化炭素)や水などと反応して二酸化塩素のガスA(以下、単に二酸化塩素ガスAという、図3(B)参照)を発生させることができるように調製されたものであり、市販されている製品を使用することができる。
ついで、図2(B)に示すように、薬剤MPを本体部10の収容空間10h内に収容する。なお、薬剤MPを本体部10の収容空間10h内に収容する方法は後述する。
上述したように、本体部10が、収容空間10h内に薬剤MPを出し入れ可能な構造とすれば、薬剤MPの入れ替えを自由に行うことができるので、薬剤MPを取り替えるだけで、上記効果を持続させることができる。しかも、効果の異なる薬剤と入れ替えることも可能となる。このため、用途や周囲の状況に応じて、本体部10内に収容する薬剤を適宜変更したりその容量を調整したりすることができる。
図4に示すように、本体部10の背面カバー11は、正面カバー12から分離できるように設けることができる。
図4に示すように、背面カバー11の端縁には、下方に向かって突出するように係合片11a、11bが設けられている。そして、正面カバー12には、背面カバー11を正面カバー12の開口を覆うように取付けたときに、係合片11a、11bを挿入しうる位置に、挿入部12a、12bが設けられている。この挿入部12a、12bは、正面カバー12に形成されたスリットまたは切欠きである。
上述したように、収容ケース1の本体部10には、被対象物に本体部10を取り付けるための取付部20を設けてもよい。取付部20を設ければ、本体部10を使用するときの自由度を向上させることができる。
取付部20は、本体部10を被対象物に取り付けることができる構造であれば、とくに限定されないが、被対象物の一部を挟み込んで保持する機能を有する部材が好ましい。取付部20がかかる構造を有していれば、被服等の被対象物に収容ケース1の本体部10を取り付ける際に穴などを空けたりして被服等にキズができるのを防止できる。
この固定部材21は、本体部10の背面カバー11に取付部20を固定するためのベース部材21aと、クリップ状部材23を支持する一対の支持部材21bとをそなえている(図1(B)、図2および図6参照)。この一対の支持部材21b間には、略L字状のクリップ状部材23の角部(図1(C)および図2(A)では、クリップ状部材23の長軸部23aと短軸部23bが交差する部分)に突出するように設けられた軸部材23cが連通するように配設されている。
なお、図3に示した収容ケース1は、本体部10に後述するケースカバー30を装着させた状態を示したものである。
また、図5に示すように、取付部20は、本体部10から着脱可能に取り付けられた構造を採用することができる。かかる構造とすれば、本体部10から取付部20を分離することができるので、目的に応じて収容ケース1の本体部10だけをシャツの胸ポケットやズボンのポケット等に収容することができる。しかも、取付部20が本体部10から分離されているので、シャツの胸ポケット等に収容してもスッキリとした状態とすることができる。
具体的には、図7に示すように、まず、固定部13の斜め上方から固定部13の挿入溝g1に向かってベース部材21aの係合片C1を挿入する(図7(C)から図7(B)参照)。ついで、ベース部材21aの係合片C1をさらに固定部13の挿入溝g1に向かって挿入する。また、ベース部材21aの係合片C2、C3もそれぞれ固定部13の挿入溝g2、g3に挿入する。このとき、ベース部材21aの固定片21m、21nも固定部13の挿入部13m、13nにほぼ挿入された状態となる。そして、最後にベース部材21aの基端部(図7(B)では上方からの矢印で示した部分)を本体部10の厚さ方向(つまり、図7(B)では上方からの矢印方向)に向かって押圧すれば、ベース部材21aをほぼ隙間なく背面カバー11に設けられた固定部13に取り付けることができる(図7(A)参照)。
なお、図7に示した説明図では、取付部20のベース部材21aを背面カバー11の固定部13に取り付ける状況を説明する上で、ベース部材21a以外の取付部20の他の構成については割愛している。
図8に示すように、収容ケース1が、本体部10を収容するようなケースカバー30を備えたものを採用してもよい。
具体的には、ケースカバー30の連通孔30hは、ケースカバー30の正面壁の開口面積の総和がケースカバー30の背面壁の開口面積の総和よりも多くなるように形成する。すると、背面方向への二酸化塩素ガスAの放出を抑制することができるので、全体として外部への二酸化塩素ガスAの放出量を抑制することが可能となる。
具体的には、後述するようにケースカバー30の内壁面に設けられるリブ状の保持部材31、32の厚さを適宜調整すれば、本体部10内で発生した二酸化塩素ガスAの放出量を調整することが可能となる。つまり、リブ状の保持部材31、32によって、ケースカバー30の内壁面と本体部10の外壁面の間に隙間を形成される。この隙間は、外部からケースカバー30内へ侵入した外部空気の通り道として機能する。このため、例えば、外部への二酸化塩素ガスAの放出量を増加させい場合には、リブ状の保持部材31、32の厚さを大きくして、隙間より広くなるように調整する。すると、隙間に流れる外部空気の量を多くできので、この外部空気の流れに乗せることができる本体部10から放出される二酸化塩素ガスAの量も増加させることができる。したがって、外部への二酸化塩素ガスAの放出量を増加させることが可能となる。
すると、図10に示すように、本体部10の上部は、ケースカバー30の背面開口部30aの上端縁の内壁面と保持部材32の先端部上面によって厚さ方向(図11では上下方向)に沿って挟みこむようにして保持される。
また、図11に示すように、本体部10の上部は、一対の保持部材31の先端部上面によって幅方向(図11では左右方向)に沿って挟みこむようにして保持される。つまり、本体部10をケースカバー30内に収容した状態において、本体部10の上部は、厚さ方向および幅方向から挟みこむようにしてケースカバー30内にて保持される。
なお、収容ケース1にケースカバー30を設けた場合には、ケースカバー30の正面壁の表面にキャラクターや自社等のロゴマークのシールなどを添付できることが好ましい。このようなシールを添付することによって、自己(または自社等)の収容ケース1を把握しやすくなる。また、キャラクターのシールがあれば、そのシールを貼ることで収容ケース1の外観をかわいらしくすることができるし、好みのキャラクターを所望の期間毎に添付することもできる。
もちろん、収容ケース1のケースカバー30の表示部30fsにシールに替えてキャラクターや自社等のロゴマークを印刷してもよいし、ケースカバー30の正面壁の表面の表面全体に印刷してもよい。
本実施形態の収容ケース1は、上述した収容ケース1の本体部10と同様に剛性の高い素材で形成されているのが好ましい。剛性の高い素材であれば、その種類はとくに限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのプラスチックなど、種々の素材を使用することができる。なお、取扱い性や加工性などの点では、ポリプロピレン製やポリエチレン製のものが好ましく、二酸化塩素ガスを発生させるような薬剤を利用する場合には、二酸化塩素に対して耐えうる性質を有する樹脂を採用するのが好ましく、例えば、耐酸性樹脂を素材として採用することができる。
10 本体部
10h 本体部の収容空間
11 背面カバー
11h 背面カバーの通気孔
12 正面カバー
12h 正面カバーの通気孔
20 取付部
MP 薬剤
Claims (6)
- 被収容体を収容するための収容ケースであって、
内部に中空な収容空間を有する本体部を備えており、
前記本体部は、
剛性の高い素材で形成されており、
該本体部の略全ての面には内部と外部を連通する複数の通気孔が形成されている
ことを特徴とする携帯型収容ケース。 - 前記本体部は、
背面が開口した正面カバーと、該正面カバーの開口を開閉し得るように設けられた背面カバーと、を備えている
ことを特徴とする請求項1記載の携帯型収容ケース。 - 前記本体部の背面には、
該本体部を被対象物に取り付けるための取付部が設けられており、
該取付部は、
前記本体部に対して着脱可能に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1または2記載の携帯型収容ケース。 - 前記本体部より若干大きくかつ略相似形の形状を有し、その内部に中空な空間を有するケースカバーを備えており、
該ケースカバーには、
前記ケースカバーの中空な空間内と外部とを連通する連通孔が複数形成されており、
該ケースカバーの底部には、内部と外部との間を連通し、前記本体部を外部から内部に挿入し得る挿入開口部が設けられており、
前記ケースカバーの背面には、前記挿入開口部に連続するように該ケースカバーの軸方向に沿って形成された背面開口部が設けられており、
該背面開口部は、
外部から前記本体部を前記挿入開口部に挿入して、該本体部を前記ケースカバーの中空な空間内に収容した状態において、該背面開口部から前記取付部が露出するように形成されている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の携帯型収容ケース。 - 前記本体部は、
略矩形状であり、一辺が略50mm以下、かつ厚み方向の長さが15mm以下となるように形成されている
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の携帯型収容ケース。 - 前記本体部は、
その素材が耐酸性樹脂である
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の携帯型収容ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014003720U JP3193280U (ja) | 2014-07-14 | 2014-07-14 | 携帯型収容ケース |
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JP3193280U true JP3193280U (ja) | 2014-09-25 |
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Family Applications (1)
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- 2014-07-14 JP JP2014003720U patent/JP3193280U/ja active Active
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