JP3192942B2 - 溶接位置ずれ自動修正システム - Google Patents

溶接位置ずれ自動修正システム

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JP3192942B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ティーチングプレ
イバック方式自動溶接装置に適用される溶接位置ずれ自
動修正システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図4の斜視図に示すように管に
管台を溶接部2により取付ける溶接対象物1に対し、テ
ィーチングプレイバック方式自動溶接装置により溶接部
2を形成するにあたっては、溶接中に溶接対象物1が溶
接熱で膨張,収縮して歪み、溶接部2が変位するので、
この溶接部2の変位を常に検出し、溶接前のティーチン
グ時と溶接中における溶接部の位置ずれを溶接装置側に
フィードバックし、溶接装置の溶接位置ずれを修正する
必要があり、従来は溶接部2の変位の検出は、接触式セ
ンサーを用いる方法か、図4に示すZ軸方向のレーザー
変位型距離センサー91 及びX軸方向のレーザー変位型
距離センサー92 等の非接触式センサーを用いる方法が
採られている。しかしながら、接触式センサーを用いる
と、溶接ポイントが連続で移動していく溶接対象物1で
は、測定するポイントが次々と移動しかつ溶接対象物1
が熱で膨張、収縮を繰り返すため、センサーと溶接対象
物1とをしっかりと固定しないと測定するポイントがず
れを起こし、正確な変位をとらえることができない。ま
た非接触式センサーでは、溶接対象物1及び対象物周辺
をセンシングするため、溶接対象物1の形状,寸法や隣
接する溶接部2との間隔によって適用の可否や精度が大
きく影響される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、ティーチングプレイバ
ック方式自動溶接における溶接部の溶接中の位置ずれ
を、溶接対象物の形状,寸法に左右されずに簡便、的確
かつ高精度に検出でき、溶接作業の工数低減化及び効率
化を図ることができる、溶接位置ずれ自動修正システム
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の溶接
位置ずれ自動修正システムは、自動溶接装置における溶
接作業中の溶接熱変形による溶接位置ずれを自動的に修
正するための溶接位置ずれ自動修正システムであって、
溶接対象物上の溶接の対象となる溶接部の位置とは別の
位置において当該溶接部の位置と常に相対位置関係が維
持される当該溶接対象物上の任意に選択された位置に設
けられるマークと、マニピュレーター上に取付けられ上
記マークの表面に向けてレーザー光を発することによっ
て当該マークが正常な位置にあるときには当該マーク
横断する横断線が横切る一対の縁部のうちの一方の縁部
に当該レーザー光を投射して当該レーザー光の反射光に
より当該マークの存在を検出する第1のマーク検出型セ
ンサーと、上記マニピュレーター上に取付けられ上記マ
ークの表面に向けてレーザー光を発することによって当
該マークが正常な位置にあるときには当該マークを横断
する上記横断線が横切る上記一対の縁部のうちの他方の
縁部に当該レーザー光を投射して当該レーザー光の反射
光により当該マークの存在を検出する第2のマーク検出
型センサーと、上記マニピュレーター上に取付けられ上
記マークの表面に向けてレーザー光を発し当該レーザー
光の反射光により当該マークの正常な位置から当該マー
クの当該表面に垂直な方向への移動量を検出するレーザ
ー変位型距離センサーと、上記第1のマーク検出型セン
サー、上記第2のマーク検出型センサー及び上記レーザ
ー変位型距離センサーの各出力信号に基いて当該各出力
信号が表す検出値をそれぞれ数値化するエンコーダーと
を備え、溶接作業中における上記溶接部の上記横断線の
方向への位置ずれ及び上記マークの上記表面に垂直な方
向への位置ずれを上記自動溶接装置へフィードバックし
て当該自動溶接装置の溶接位置ずれを修正するように構
成されていることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の溶接位置ずれ自動修正シ
ステムの一実施形態を図面について説明すると、図1は
本システムの正面図、図2は溶接部とマークの変位関係
の説明図、図3はマーク検出型センサーの作用の説明図
である。図1において、管に管台を溶接部2により取付
ける溶接対象物1には、溶接部2から周方向で90°離
れた側部に溶接対象物1の軸線Yに沿い延在するマーク
3が固定されており、その表面は溶接対象物1の外面色
より高い輝度を有している。このマーク3に対向する位
置に配設されているマニピュレーター4上には、マーク
3の上下部に対向しレーザー光8を投射する上部マーク
検出型センサー5a及び下部マーク検出型センサー5b
が取付けられるとともに、上部マーク検出型センサー5
aにレーザー変位型距離センサー6が固定されマーク3
に向けレーザー光8を投射するようになっており、更に
これらセンサー5a,5b,6の出力端にはそれぞれエ
ンコーダー7が接続されている。
【0006】このような装置において、溶接部2とマー
ク3の変位の関係は図2に示す通りであり、図2(A)
において、溶接部2がZ方向に動く場合、溶接対象物1
も溶接部2と同一方向に同一量移動するため、溶接対象
物1に固定してあるマーク3の移動量を上部マーク検出
型センサー5a,下部マーク検出型センサー5bで反射
レーザービームの光量により検出し、溶接部2の移動量
とする。また図2(B)において、溶接部2がX方向に
動く場合、Z方向同様に溶接対象物1も溶接部2と同一
方向に同一量移動するため、溶接対象物1に固定してあ
るマーク3のX方向の移動量をレーザー変位型距離セン
サー6で反射レーザービームの結像位置により検出す
る。なおZ方向検出の要領を図3について説明すると、
図3(A)のようにマーク3が上へ移動すると、下部マ
ーク検出型センサー5bが暗部をとらえ上部マーク検出
型センサー5aは明部のまゝとなるためマーク3が上へ
移動したことを認識し、図3(B)のようにマーク3が
下へ移動すると、その逆となる。
【0007】かくして溶接中において、マーク3のZ方
向の変位を上部マーク検出型センサー5a及び下部マー
ク検出型センサー5bで検出するとともに、マーク3の
X方向の変位をレーザー変位型距離センサー6で検出
し、それぞれの検出値をエンコーダー7で数値化し、溶
接前と溶接中における溶接部2の位置ずれを溶接装置へ
フィードバックし、溶接装置の溶接位置ずれを的確かつ
高精度に修正する。
【0008】
【発明の効果】要するに本発明の溶接位置ずれ自動修正
システムによれば、自動溶接装置における溶接作業中の
溶接熱変形による溶接位置ずれを自動的に修正するため
の溶接位置ずれ自動修正システムであって、溶接対象物
上の溶接の対象となる溶接部の位置とは別の位置におい
て当該溶接部の位置と常に相対位置関係が維持される当
該溶接対象物上の任意に選択された位置に設けられるマ
ークと、マニピュレーター上に取付けられ上記マーク
表面に向けてレーザー光を発することによって当該マー
クが正常な位置にあるときには当該マークを横断する横
断線が横切る一対の縁部のうちの一方の縁部に当該レー
ザー光を投射して当該レーザー光の反射光により当該マ
ークの存在を検出する第1のマーク検出型センサーと、
上記マニピュレーター上に取付けられ上記マークの表面
に向けてレーザー光を発することによって当該マークが
正常な位置にあるときには当該マークを横断する上記横
断線が横切る上記一対の縁部のうちの他方の縁部に当該
レーザー光を投射して当該レーザー光の反射光により
該マークの存在を検出する第2のマーク検出型センサー
と、上記マニピュレーター上に取付けられ上記マーク
表面に向けてレーザー光を発し当該レーザー光の反射光
により当該マークの正常な位置から当該マークの当該表
面に垂直な方向への移動量を検出するレーザー変位型距
離センサーと、上記第1のマーク検出型センサー、上記
第2のマーク検出型センサー及び上記レーザー変位型距
離センサーの各出力信号に基いて当該各出力信号が表す
検出値をそれぞれ数値化するエンコーダーとを備え、
接作業中における上記溶接部の上記横断線の方向への位
置ずれ及び上記マークの上記表面に垂直な方向への位置
ずれを上記自動溶接装置へフィードバックして当該自動
溶接装置の溶接位置ずれを修正するように構成されてい
ことにより、ティーチングプレイバック方式自動溶接
における溶接部の溶接中の位置ずれを検出することがで
き、また溶接対象物の形状,寸法に左右されずに溶接部
の溶接中の位置ずれを検出することができ、さらに
便,的確かつ高精度に溶接部の溶接中の位置ずれを検出
することができ、溶接作業の工数低減化及び効率化を図
ることができ、産業上極めて有益な溶接位置ずれ自動修
正システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明溶接位置ずれ自動修正システムの一実施
形態の正面図である。
【図2】同上における溶接部とマークの変位関係の説明
図である。
【図3】同上におけるマーク検出型センサーの作用の説
明図である。
【図4】従来の非接触式センサーの斜視図である。
【符号の説明】
1 溶接対象物 2 溶接部 3 マーク 4 マニピュレーター 5a 上部マーク検出型センサー 5b 下部マーク検出型センサー 6 レーザー変位型距離センサー 7 エンコーダー 8 レーザー光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−325611(JP,A) 特開 平3−155470(JP,A) 特開 平5−196414(JP,A) 特開 平6−249838(JP,A) 特開 平8−132272(JP,A) 実開 平3−14073(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/127 H01S 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動溶接装置における溶接作業中の溶接
    熱変形による溶接位置ずれを自動的に修正するための溶
    接位置ずれ自動修正システムであって、溶接対象物上の
    溶接の対象となる溶接部の位置とは別の位置において当
    該溶接部の位置と常に相対位置関係が維持される当該溶
    接対象物上の任意に選択された位置に設けられるマーク
    と、マニピュレーター上に取付けられ上記マークの表面
    に向けてレーザー光を発することによって当該マークが
    正常な位置にあるときには当該マークを横断する横断線
    が横切る一対の縁部のうちの一方の縁部に当該レーザー
    光を投射して当該レーザー光の反射光により当該マーク
    の存在を検出する第1のマーク検出型センサーと、上記
    マニピュレーター上に取付けられ上記マークの表面に向
    けてレーザー光を発することによって当該マークが正常
    な位置にあるときには当該マークを横断する上記横断線
    が横切る上記一対の縁部のうちの他方の縁部に当該レー
    ザー光を投射して当該レーザー光の反射光により当該マ
    ークの存在を検出する第2のマーク検出型センサーと、
    上記マニピュレーター上に取付けられ上記マークの表面
    に向けてレーザー光を発し当該レーザー光の反射光によ
    当該マークの正常な位置から当該マークの当該表面に
    垂直な方向への移動量を検出するレーザー変位型距離セ
    ンサーと、上記第1のマーク検出型センサー、上記第2
    のマーク検出型センサー及び上記レーザー変位型距離セ
    ンサーの各出力信号に基いて当該各出力信号が表す検出
    をそれぞれ数値化するエンコーダーとを備え、溶接作
    業中における上記溶接部の上記横断線の方向への位置ず
    れ及び上記マークの上記表面に垂直な方向への位置ずれ
    を上記自動溶接装置へフィードバックして当該自動溶接
    装置の溶接位置ずれを修正するように構成されている
    とを特徴とする、溶接位置ずれ自動修正システム。
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CN106595495A (zh) * 2016-12-23 2017-04-26 长沙理工大学 一种光学位移测量系统

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