JP3192797U - 補助具付き篠笛 - Google Patents
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Abstract
【課題】多くの人が楽器として簡単に演奏することができる補助具付き篠笛を提供する。
【解決手段】息を吹き込む吹込み口2aと歌口2cをもつ補助具2を、その歌口2cを篠笛本体1の歌口1aの位置に合わせる形で、篠笛本体1に回転可能に取り付け、補助具2を篠笛本体1の回りに回転させて音量の調整ができるようにし、補助具2の上部中央部分に四角形又は円形の歌口2cを空け、そこから斜め上方に10度〜30度の角度で向く息の吹き込み口2aを取り付ける。そうする事により息の吹き込み口2aからの息が篠笛歌口1aの右側上辺に的確な角度45度〜85度で当たり最適な音を出す。更に補助具2の内側に2.5mmのクッション材2eを貼ることにより篠笛本体1との隙間を無くし補助具2を回転させる事で音量を調整したり脱着が容易にできる事を可能とする。
【選択図】図3
【解決手段】息を吹き込む吹込み口2aと歌口2cをもつ補助具2を、その歌口2cを篠笛本体1の歌口1aの位置に合わせる形で、篠笛本体1に回転可能に取り付け、補助具2を篠笛本体1の回りに回転させて音量の調整ができるようにし、補助具2の上部中央部分に四角形又は円形の歌口2cを空け、そこから斜め上方に10度〜30度の角度で向く息の吹き込み口2aを取り付ける。そうする事により息の吹き込み口2aからの息が篠笛歌口1aの右側上辺に的確な角度45度〜85度で当たり最適な音を出す。更に補助具2の内側に2.5mmのクッション材2eを貼ることにより篠笛本体1との隙間を無くし補助具2を回転させる事で音量を調整したり脱着が容易にできる事を可能とする。
【選択図】図3
Description
本考案は、雅楽、祭囃子に使用されている篠笛に関する。更に詳しくは、篠笛を初心者の誰でもが簡単に演奏が出来るように、篠笛演奏用の補助具を容易に脱着して使用できる補助具付き篠笛に関する。
篠笛は、伝統的には篠竹と呼ばれる竹で作られた日本伝統の笛であり、古来より貴族や武家に受け継がれて来たものである。現在も雅楽、祭囃子、神楽等に使用されており、太鼓、三味線等との共演でも使用されている。これら篠笛の指孔は、六孔、七孔の2種類があり、1本調子から十三本調子までの調律音がそれぞれある。基本音の高低が決まっており、歌口に直接に口を付けて息を吹き込み、指孔の穴を指で開閉する事で音階を決定して演奏する楽器である。
篠笛の演奏の形は、独奏と合奏が有る。独奏は定位置での静かな演奏が多いように思われるが合奏には、太鼓等の打楽器との共演になると激しいうごきがあり、一糸みだれぬ動きに観客が魅了される場面が多大にある。ただ篠笛に関すると歌口に下唇を付けての演奏であるため、動きながらの演奏には限界がある。
篠笛は現在では竹、木、プラスチック、合竹等から出来ており、それぞれの特性を持ちながら独特の音色をかもしだし、澄んだ音に心をいやされ老若男女から広く演奏されている。しかしながら、初心者が一度は演奏を望みながら、音をだす難しさが先に立ち一歩踏み込めないのが現状である。
そのため熟練者に成るまでは音の高低、音階は、個人差があり唇の形、下唇の当てる位置、息を吹きかける角度がばらばらであるため、すぐ音が出る者もおれば長期の練習をしないと音が出ない者もいる。また初心者は、音が出るまでは歌口に口を付けて篠笛を回転させながら、音が出る下唇のポイントを決めなければならない。そのため初期演奏時は、音の高低、音階が不安定でとても演奏とはいえないのが現状である。唇の形で音がでない事で半ば諦める人もいる。
篠笛演奏で一番大事なのは下唇の位置と唇の形である。次に息を歌口の孔に息を当てる角度と量であるが、それには音を発し音階を奏でる指使いと音が発せられるようになることが先決である。本考案と比較参考として脱着自在の歌口具を設けた縦式篠笛が提案されている。(特許文献1)
特許文献1には、歌口が形成された歌口補助具を篠笛に脱着可能にした縦式篠笛が記載されている。これは2段式に構成している事で調子(長さ)の違う下部の篠竹管を換える事で1本調子から13本調子まである調律音に対処すると記載している。実際の篠笛の音を出す難しさからすれば横式から縦式にして、簡単に音が出る事で初心者が簡単に演奏できる事は画期的である。
しかしながら、古来受け継げられてきた本来の横式篠笛から縦式に素直に受けられるとは疑問でもある。しかも前述した歌口は、そのままで調律(長さ)を換えるため長さの違う下管を交換すると記載があるが調律は長さだけではなく、太さも関係している。例えば(太い+長い=低い音、細い+短い=高い音)である。下部を換えるのであれば上部の歌口補助具も換えないと管の太さが上下と合わないことから現実的ではない。
初心者が従来の歌口補助具を用いた場合、初心者は歌口補助具の形に唇の形を合わせて息を吹き込むので、篠笛を吹くときの唇の形と異なり篠笛を吹くときの下唇の位置とも関係なく、実際に篠笛を吹く形状でないために、従来の歌口補助具では多くの挫折の原因に成ってしまう。
更に初心者が練習にあたり、防音装置が整った設備での練習には限界があることから、個人練習では人の少ない海山近辺で練習しているのを見かける。近年住宅街での騒音問題もあることから、個人練習は状況に応じて室内外に音が洩れないように吐く息の強弱を加減することなく、音量を調整できることで環境にもやさしい篠笛補助具を要した補助具付き篠笛を提供する事にある。
更に初心者が練習にあたり、防音装置が整った設備での練習には限界があることから、個人練習では人の少ない海山近辺で練習しているのを見かける。近年住宅街での騒音問題もあることから、個人練習は状況に応じて室内外に音が洩れないように吐く息の強弱を加減することなく、音量を調整できることで環境にもやさしい篠笛補助具を要した補助具付き篠笛を提供する事にある。
そして本考案の目的は、篠笛に脱着可能な篠笛演奏用の補助具(陶器、金属、プラスッチク、樹脂製)を付けて実際の篠笛と同様の音色を容易に出すことにより、多くの人が楽器として簡単に演奏ができるようにした補助具付き篠笛を提供する。
本考案の補助具付き篠笛は、息を吹き込む吹込み口(2a)と歌口(2c)をもつ補助具(2)を、補助具(2)の歌口(2c)を篠笛本体(1)の歌口(1a)の位置に合わせる形で、篠笛本体(1)に回転可能に取り付けてなり、篠笛本体(1)を水平にして補助具(2)を篠笛本体(1)の回りに水平面から10度〜90度まで回転させて音量の調整ができるようにしたことを主要な特徴とする。
本考案の補助具付き篠笛は、補助具(2)の上部中央部分に1.5cm四方又は円形の孔からなる歌口(2c)を空ける事で息の通りを良くし、補助具(2)の上部中央部分から水平面に対し10度〜30度の角度で斜め上を向く息の吹き込み口(2a)を取り付けたことを第2の特徴とする。
そして、本考案の補助具付き篠笛は、補助具(2)の吹込み口(2a)から篠笛本体(1)の歌口(1a)を覗き込み、右側上辺が見える位置で、篠笛本体(1)の歌口(1a)の中央線B−B(図2)の所から篠笛本体(1)の歌口(1a)の左端まで補助具(2)の歌口(2c)の隙間(2b)の右端を合わせて隙間(2b)を3mm以下に調整することを第3の特徴とする。この時に補助具(2)の歌口(2c)の隙間(2b)が、前載にある篠笛本体(1)の歌口(1a)に口を付けた時の下唇の重要な役目をする。
更に、本考案の補助具付き篠笛は、図3、図4に示すように、補助具(2)の内側に例えば2.5mmのクッション材(2e)を貼ることにより、篠笛本体(1)と補助具(2)の隙間を無くすことを第4の特徴とする。こうする事で明瞭な音をかもし出し、補助具(2)を回転させる事で脱着が容易に出来る事を可能とした。更に、補助具(2)の止め金(2d)を取り付けたことを第5の特徴とする。
本考案の補助具付き篠笛は、篠笛本体に補助具を取り付けて回転させ、一番いい音の出る位置を確認する事で歌口の上辺に息があたり上下に分かれた空気の振動により音が出る。更に息を吹き込みながら篠笛本体に入った空気は、筒状を外方向に流れる時にそれぞれの指孔を開閉する事で音階を奏でる。
本考案の補助具付き篠笛は、篠笛本体に演奏用の補助具を取り付けることにより、唇の形成を考慮せず銜えて息を吹き込む事で、初心練習者でも簡単に音が出て挫折する初心者を減らす事が出来る。
更に、篠笛本体に取り付けた補助具を回転させることによって音量を調整する事が出来て、近年住宅街での騒音問題もあることから、練習中の状況に応じて室外に音が洩れないように、吐く息の強弱を加減することなく音量を小さくする事で環境にもやさしい篠笛を提供できる。
更に、篠笛本体に取り付けた補助具を回転させることによって音量を調整する事が出来て、近年住宅街での騒音問題もあることから、練習中の状況に応じて室外に音が洩れないように、吐く息の強弱を加減することなく音量を小さくする事で環境にもやさしい篠笛を提供できる。
本考案の補助具付き篠笛は、簡単に音が出る事により音階の習得に集中でき容易に演奏が可能である。そして状況に応じて熟練者は、補助具を脱着して本来の篠笛の吹き方も併せて練習、演奏も出来て、更に止め金(2d)にストラップ等を取り付け紛失防止にも役立ち一石二鳥である。
以下、本発明の実施の形態について図1、図2、図3、図4に基づいて説明する。
まず図1にある(1)は篠笛本体であるが(1a)は歌口であり(1b)は指孔である。本来、篠笛本体(1)は、1個の歌口(1a)と6〜7個の指孔(1b)を備えて出来ており、歌口(1a)に下唇を付けて息を吹き込み唇の横開きと角度で音の高低を決定し、指孔(1b)の開閉で音階の旋律を奏でる事が出来る。
図2は篠笛本体(1)に篠笛演奏用の補助具(2)を取り付けた構造図であるが、補助具(2)の歌口(2c)には1.5cm四方又は円形の孔が空き、図1の篠笛本体(1)の歌口(1a)と重なる。図3を参照して上記のとおり補助具(2)の吹込み口(2a)から篠笛本体(1)の歌口(1a)を覗き込み、篠笛本体(1)の歌口(1a)の右側上辺が見える位置で、図2の篠笛本体(1)の歌口(1a)の中央線B−Bの所から歌口(1a)の左端まで補助具(2)の歌口(2c)の隙間(2b)の右端を合わせて行く事で、篠笛特有の音の歪が調整できる。そして歌口(2c)隙間(2b)を3mm以下に調整することで高音となり、3mm以上に削ると低音の割れた音になる。更に篠笛本体(1)を水平にして補助具(2)を水平面に対し10度〜90度に回転させる事で音量を決める事が出来る。
図3は図2のA−A断面図である。篠笛演奏用の補助具(2)は中央部分に1.5cm四方又は円形の孔からなる歌口(2c)があるが、補助具(2)の吹き込み口(2a)は歌口(2c)を水平にして10度〜30度の角度で斜め上を向くように取り付けられており、補助具(2)の吹き込み口(2a)から息を吹き込んだ時に篠笛本体(1)の歌口(1a)の右側上辺に的確な角度45度〜85度で当たり音が出るがそれ以外だと音はでない。
図4は補助具(2)を篠笛本体(1)に取り付けた状態の要部断面図であるが、補助具(2)の吹き込み口(2a)を口にてくわえ息を吹き込むことにより、篠笛本体(1)の歌口(1a)の右側上辺に息があたる様子を表している。
図3、図4のクッション材(2e)は篠笛本体(1)と補助具(2)との隙間を無くす事で外に息の漏れを防ぎ、明瞭な音色を確立する共に脱着を容易にする役目もある。
本考案である補助付き篠笛の使用方法は、まず補助具(2)を図1の篠笛本体(1)に篠笛本体(1)の歌口(1a)と補助具(2)の歌口(2c)のお互いの孔が重なるように取り付ける。そして補助具(2)の吹き込み口(2a)から息を吹き込みながら、補助具(2)を左右に篠笛本体(1)の歌口(1a)の回りに回転させて一番きれいな音がでる位置が篠笛本体(1)の歌口(1a)の右側上辺に息があたる場所である。更に補助具(2)を図2の中央線B−Bから左右に篠笛本体(1)の歌口(1a)の回りに回転する事で音量を調整する。
本考案は、以上のような構造でこれを使用するときは篠笛本体に取り付けた補助具の歌口を口で銜え、息を吹き込むことで簡単に音が出て激しい動きにも篠笛本体が安定し、補助具を回転させる事で音量を調整できる補助具付き篠笛である。
本考案は、多くの人が楽器として簡単に演奏ができるようにした補助具付き篠笛として利用可能である。
1 篠笛本体
1a 篠笛本体の歌口
1b 篠笛本体の指孔
2 篠笛演奏用の補助具
2a 補助具の息の吹き込み口
2b 補助具の息の吹き込み口と補助具の歌口の隙間
2c 補助具の歌口
2d 補助具の止め金
2e クッション材
1a 篠笛本体の歌口
1b 篠笛本体の指孔
2 篠笛演奏用の補助具
2a 補助具の息の吹き込み口
2b 補助具の息の吹き込み口と補助具の歌口の隙間
2c 補助具の歌口
2d 補助具の止め金
2e クッション材
Claims (4)
- 息を吹き込む吹込み口(2a)と歌口(2c)をもつ補助具(2)を、補助具(2)の歌口(2c)を篠笛本体(1)の歌口(1a)の位置に合わせる形で、篠笛本体(1)に回転可能に取り付けてなり、篠笛本体(1)を水平にして補助具(2)を篠笛本体(1)の回りに水平面から10度〜90度まで回転させて音量の調整ができるようにした事を特徴とする補助具付き篠笛。
- 補助具(2)の上部中央部分に1.5cm四方又は円形の孔からなる歌口(2c)を空け、補助具(2)を水平にして補助具(2)の上部中央部分から水平面に対し10度〜30度の角度で斜め上を向く息の吹込み口(2a)を設けたことを特徴とする請求項1記載の補助具付き篠笛。
- 補助具(2)の吹込み口(2a)から篠笛本体(1)の歌口(1a)を覗き込み、篠笛本体(1)の歌口(1a)の上辺が見える位置で、補助具(2)の歌口(2c)の隙間(2b)の端を篠笛本体(1)の歌口(1a)の中央から篠笛本体(1)の歌口(1a)の端まで合わせて、補助具(2)の歌口(2c)の隙間(2b)を3mm以下に調整可能であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の補助具付き篠笛。
- 補助具(2)の内側にクッション材(2e)を貼ることにより、篠笛の本体(1)との隙間を無くしたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の補助具付き篠笛。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3192797U true JP3192797U (ja) | 2014-09-04 |
Family
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019124836A (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 健一 只木 | 演奏補助具 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019124836A (ja) * | 2018-01-17 | 2019-07-25 | 健一 只木 | 演奏補助具 |
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